JPH09274735A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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Publication number
JPH09274735A
JPH09274735A JP8082585A JP8258596A JPH09274735A JP H09274735 A JPH09274735 A JP H09274735A JP 8082585 A JP8082585 A JP 8082585A JP 8258596 A JP8258596 A JP 8258596A JP H09274735 A JPH09274735 A JP H09274735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
disc
recording layer
label
optical
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8082585A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kikuchi
稔 菊地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH09274735A publication Critical patent/JPH09274735A/ja
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観から、信号再生面が瞬時に識別でき、ま
たその記録内容が判別できる、取り扱い性に優れた貼り
合わせ構造の光ディスクを実現する。 【解決手段】 少なくとも1層の記録層1が形成された
第1の基板3と、第2の基板4とが、第1の基板3の記
録層1が形成された側の面と、第2の基板4のいずれか
一方の面を対向させ、貼り合わされてなる光ディスクに
おいて、第2の基板4に、着色を施すようにする。ま
た、第2の基板の第1の基板と貼り合わされ側とは反対
側の面に、レーベルシールを添付するためのレーベル領
域を設ける。このレーベル領域は、例えば基板表面に対
して若干の段差を有するくぼみ領域として形成され、そ
の段差は添付されるレーベルシールの厚さと略等しくさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに関
し、特に記録層が形成された第1の基板と、第2の基板
とが貼り合わされて構成される、貼り合わせ構造の光デ
ィスクに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光の照射により情報の記録・再生
を行う光ディスクとしては、光磁気ディスク、各種追記
型光ディスク、デジタルオーディオディスク(いわゆる
コンパクトディスク)、光学式ビデオディスク(いわゆ
るレーザディスク)等が実用化されている。
【0003】このうち、コンパクトディスクやレーザデ
ィスクは、再生専用(Read Only Memor
y:ROM)型の光ディスクである。これらの光ディス
クは、透明基板上に、情報信号に対応したピットが再生
光波長の1/4程度の深さを有して凹凸形状で形成さ
れ、この上にAl反射層が成膜されてなっている。この
ような光ディスクでは、ピットで生じる光干渉による反
射率変化を検出することで情報信号が再生される。
【0004】一方、追記型光ディスク、光磁気ディスク
は、ユーザによって任意情報の書き込みが行えるRAM
(Random Access Memory)型の光
ディスクである。
【0005】すなわち、追記型光ディスクは、ユーザに
よって一度だけ書き込みが行える光ディスクであり、透
明基板上に、レーザ光の照射によって光学特性が変化し
たり凹凸形状が形成される追記型の記録層が形成されて
構成される。この記録層としては、例えば初期状態で結
晶状態を呈し、レーザ光が照射されることでアモルファ
ス状態に相変化する、GeSbTe相変化材料等が用い
られる。この記録層では、情報信号に対応して微小領域
を相変化させることで記録ピットが形成され、ピットに
相当するアモルファス部分とそれ以外の結晶領域との反
射率変化を検出することで情報信号が再生される。
【0006】光磁気ディスクは、ユーザによって情報の
書き込み・消去が繰り返し行える、書き換え可能型の光
ディスクであり、透明基板上に、TbFeCo非晶質合
金薄膜等の、磁気光学効果(例えばカー効果)を有する
垂直磁化膜が形成されて構成される。この光磁気ディス
クでは、情報信号に対応して垂直磁化膜の微小領域を上
向きあるいは下向きに磁化することで記録ピットが形成
される。そして、反射光での直線偏光の回転角θk(カ
ー回転角)が、垂直磁化膜の磁化の向きによって異なる
ことを利用して情報信号が再生される。
【0007】なお、このような光磁気ディスクや上述の
追記型光ディスクでは、記録層の酸化防止や多重干渉に
よる信号変調度の増大を目的として、記録層の両側を透
明な誘電体層で挟み込み、さらにその上にAl反射層を
積層した4層構造が採られる場合が多い。なお、誘電体
層としては、窒化シリコン膜やZnS−SiO2混成膜
等が用いられる。
【0008】ところで、最近、このような光ディスクを
デジタル映像記録用として用いるための検討が盛んに行
われており、そのような光ディスクとしてデジタル・ビ
デオ・ディスク(DVD)が開発されるに至っている。
【0009】このDVDは、CDと同じ120mm径と
しながら、映画1本分に相当する映像情報を記録し、現
行テレビ並みの画質で再生できるようになされたもので
ある。
【0010】ここで、このような映像情報を光ディスク
に記録するには、例えばCDの6〜8倍の記録容量が必
要になる。このため、DVDでは、レーザ波長をCDで
の780nmに対して635〜650nmと短波長化す
るとともに、対物レンズの開口数NAをCDでの0.4
5に対して0.52あるいは0.6に増大させることで
トラックピッチやピットの最短記録マーク長を縮め、記
録密度を上げるようにしている。
【0011】但し、このうち対物レンズの開口数NAの
増大は、ディスク基板の反りに対する許容量を小さくす
る。このため、DVDでは、基板の厚さをCDでの1.
2mmに対して0.6mmと薄くすることで、レーザ光
がディスク基板を透過する距離を短くし、反りに対する
許容量を補償するようにしている(日経エレクトロニク
ス 1995年2月27日号 No.630)。そし
て、さらに基板を薄くすることによるディスク強度の低
下を補うため、基板の記録層が形成された側の面にさら
に基板を貼り合わせる、いわゆる貼り合わせ構造が採ら
れている。
【0012】このような貼り合わせ構造の光ディスク
(以下、貼り合わせディスクと称する)としては、貼り
合わされる2枚の基板の両方に記録層が形成される両面
タイプのものと、一方の基板のみに記録層が形成される
片面タイプのものが提案されている。この記録層として
は、単板ディスクで用いられているROM型の記録層、
RAM型の記録層が使用される。
【0013】また、このような貼り合わせディスクは、
CD等との互換性を得るため、光磁気ディスクや相変化
ディスクと異なり、カートリッジに収容しないかたちで
使用される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
貼り合わせディスクは、実際にユーザが使用するに当た
っての取り扱い性についてはあまり検討されておらず、
さらなる改善が必要である。
【0015】すなわち、例えば片面タイプの貼り合わせ
ディスクの場合、記録層が形成されている第1の透明基
板の外側面がレーザ光が照射される信号再生面になる。
したがって、情報信号を再生するに当たっては、この信
号再生面が光学ピックアップ装置側となるように、ドラ
イブ内に挿入することになる。
【0016】しかしながら、貼り合わせディスクの信号
再生面とその裏面とは外観にほとんど差がなく、ユーザ
が瞬時に識別するのは難しい。そのため、ディスクをド
ライブ内に挿入する際に、ディスクの裏表を逆にしてし
まうことが多く、取扱い性が悪いといった問題がある。
【0017】また、上述のように、この貼り合わせディ
スクは、カートリッジに収容しないかたちで使用され
る。
【0018】このため、ディスクに記録された内容を判
別できるようにするには、何らかのかたちでディスク本
体にその記録内容を表示することが必要である。
【0019】この記録内容を表示する方法としては、ま
ずディスクに直接書き込む方法が挙げられる。しかし、
この方法では、筆先の硬いペンを使用するとディスクに
傷をつけてしまうため、書き込み用にはフェルトペンの
ような筆先の柔らかいペンしか使用することができな
い。また、特にRAM型のディスクでは記録内容が頻繁
に変更される。しかし、ディスクに記録内容を直接書き
込む方法では、この記録内容の変更に応じて表示の書き
換えを行うのが難しい。
【0020】また、実開平2−113885号公報で
は、ディスクとほぼ等しい外径を有する円盤状のデザイ
ンシールを用いることが提案されている。このデザイン
シールには、ディスクの記録内容が表示されるとともに
種々のデザインが施される。しかし、この円盤状のシー
ルをディスクに添付する場合、よほど注意しないとディ
スクからシールがはみ出すといった不具合が生じる。ま
た、シールを剥す際にディスクにダメージを与えること
も懸念される。
【0021】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、外観から、信号再生面が
瞬時に識別でき、またその記録内容が判別できる、取り
扱い性に優れた貼り合わせ構造の光ディスクを提供する
ことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の光ディスクは、記録層が形成された第1
の基板と、第2の基板とが、第1の基板の記録層が形成
された側の面と、第2の基板のいずれか一方の面を対向
させ、貼り合わされてなる光ディスクにおいて、第2の
基板には、着色が施されていることを特徴とするもので
ある。
【0023】また、記録層が形成された第1の基板と、
第2の基板とが、第1の基板の記録層が形成された側の
面と、第2の基板のいずれか一方の面を対向させ、貼り
合わせてなる光ディスクにおいて、第2の基板には、第
1の基板と貼り合わされる側とは反対側の面に、レーベ
ルシールを貼付するためのレーベル領域が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0024】記録層が形成された第1の基板と第2の基
板を貼り合わせてなる光ディスクにおいて、第2の基板
に着色が施されていると、ディスクの第1の基板側と第
2の基板側とで色相が異なるようになる。このような貼
り合わせディスクでは、その色相によって信号再生面と
その逆側の面とが瞬時に識別されるので、裏表を誤るこ
となく正確な向きでドライブ内に挿入することができ
る。
【0025】また、第2の基板にレーベル領域が設けら
れていると、これが基準となるので、レーベルシールを
誰でも簡単に所定の位置に添付することができる。そし
て、例えば、このレーベル領域にディスクの記録内容が
表示されたレーベルシールを添付すれば、その表示から
記録内容が簡単に判別されるようになる。また、この場
合、レーベルシールの表示内容を変更したい場合には、
添付されているレーベルシールを剥し、その代わりに所
望の内容が表示されたレーベルシールを添付すれば良い
ので、表示内容の変更が容易である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0027】本発明に係る光ディスクの第1の実施の形
態を図1に示す。
【0028】この実施の形態の光ディスクは、記録層1
と保護層2がこの順に形成された第1の基板3と、記録
層や保護層が形成されていない第2の基板4とが、接着
剤5によって貼り合わされて構成される。この光ディス
クでは、第1の基板3側からレーザ光を照射することで
信号再生が行われる。すなわち、この第1の基板3の、
第2の基板4と貼り合わされる側とは反対型の面が信号
再生面3aになる。
【0029】この光ディスクにおいて、第1の基板3
は、光学的に透明な円盤状の基板である。その材料とし
ては、通常、光ディスクに使用されている基板材料であ
ればいずれでもよく、アクリル樹脂,ポリカーボネート
樹脂,ポリオレフィン樹脂,エポキシ樹脂等のプラスチ
ック材料の他、ガラス等も使用される。
【0030】この第1の基板3には、必要に応じて、各
種信号に対応した凹凸形状6が形成される。凹凸形状の
形成方法としては、基板材料にプラスチック材料を用い
る場合にはスタンパを用いる射出成形法が使用され、ガ
ラス板を用いる場合には、2P(photo−poly
merization)法が使用される。なお、この透
明基板の厚さは、例えばディジタル・ビデオ・ディスク
では0.6mm程度に設定される。
【0031】第1の基板3上に形成される記録層1は、
再生専用(ROM)型の記録層であってもユーザによっ
て任意情報が書き込めるRAM型の記録層であっても良
い。
【0032】再生専用型では、基板上に情報信号に対応
して凹凸パターンを形成しておき、この上にAlやAu
等を主体とする金属反射層が形成される。なお、この金
属反射層は、Al、Auの単独で構成してもよく、これ
らの金属に腐食防止のためのTiが添加されたものであ
っても良い。
【0033】RAM型の記録層としては、ユーザによっ
て一度だけ書き込みが可能な追記型あるいは書き込み・
消去が繰り返し行える書き換え可能型がある。
【0034】追記型では低融点金属薄膜,GeSbTe
膜等の相変化膜,有機色素を含有する膜等が記録層とし
て成膜される。また、書き換え可能型では、TbFeC
o非晶質合金薄膜等の、磁気光学特性(カー効果やファ
ラデー効果)を有する垂直磁化膜等が記録層として成膜
される。
【0035】なお、追記型、書き換え可能型において
は、記録層の他に、反射率や信号変調度の増大、さらに
は記録層の保護を目的として誘電体層や反射層を設け、
例えば第1の誘電体層、記録層、第2誘電体層及び反射
層よりなる多層構成の記録部を形成するようにしても良
い。
【0036】この誘電体層としては、酸化物や窒化物等
が使用可能であり、たとえば窒化珪素や窒化アルミニウ
ムよりなる薄膜、さらにはZnS−SiO2混成膜等が
用いられる。
【0037】また、反射層は、前記第2の誘電体層との
境界でレーザ光を70%以上反射する高反射率の膜によ
り構成することが好ましく、AlやAu等を主体とする
金属反射層が好適である。なお、この金属反射層は、A
l、Auの単独で構成してもよく、これらの金属に腐食
防止のためのTiが添加されたものであっても良い。
【0038】なお、これらの記録層や反射層、誘電体層
は、蒸着やスパッタ等の,いわゆる気相メッキ技術等に
よって成膜される。
【0039】記録層あるいは多層構成の記録部上には保
護層2が設けられる。この保護層2は、記録層や記録部
を構成する各種機能膜を、外部環境の水分等から保護す
るためのものであり、例えば紫外線硬化樹脂をスピンコ
ート法あるいはスクリーン印刷法等によって塗布、硬化
させることで形成される。
【0040】一方、第2の基板4は、着色が施された円
盤状の基板である。この第2の基板4の材料には、アク
リル樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリオレフィン樹
脂,エポキシ樹脂等のプラスチック材料に色素を添加し
たものが使用される。
【0041】光ディスクは、このような記録層1及び保
護層2が形成された第1の基板3と、着色が施された第
2の基板4とが、第1の基板3の記録層1が形成された
側の面と第2の基板4のいずれか一方の面を対向させ、
接着剤5によって貼り合わされて構成されている。
【0042】この接着剤5としては、ホットメルト型接
着剤、紫外線硬化型接着剤、熱硬化性接着剤あるいは両
面接着シート等が用いられる。なお、接着剤5として、
紫外線硬化型を用いる場合には、この接着剤を保護層2
と併用しても良い。
【0043】このような光ディスクでは、第2の基板4
に着色が施されているので、第2の基板4側と第1の基
板3側とを、その色相によって瞬時に識別することがで
きる。この場合、着色が施されていない第1の基板3側
が信号再生面3aとなるので、着色が施されていない側
が光学ピックアップ装置側となるようにしてディスクを
ドライブ内に挿入すれば、裏表を誤ることなく正しい向
きでディスクがドライブにセットされることになる。な
お、この実施の形態で、特に第1の基板3ではなく、第
2の基板4の方に着色を施しているのは、信号再生面と
なる第1の基板側に着色を施す場合、レーザ光の透過率
等を考慮しなければならず、条件の制御が困難になるか
らである。
【0044】なお、第2の基板4に着色を施すための色
素としては、顔料や染料、カーボンブラック等が用いら
れる。顔料は、無機顔料であっても有機顔料であっても
よい。表1に、色素として用いられる顔料及び染料の具
体例と、その色相を示す。
【0045】
【表1】
【0046】色素の色相は、光ディスクを第2の基板4
側から見た色相と第1の基板3側から見た色相を異なら
しめることができるのであれば特に制限されない。な
お、この色相を、記録された情報のジャンルによって、
例えば映画では赤色、音楽では黄色といったように統一
すると、ディスクのジャンルがディスクの外観から判断
でき、便利である。
【0047】これらの色素によって基板4に着色を施す
には、射出成形する前のプラスチック材料に予め色素を
添加しておけば良い。
【0048】色素のプラスチック材料への添加量は、少
ないと基板4の透明度が比較的高くなり、多いと基板4
が不透明になる。したがって、所望の色調に応じて適宜
調整すれば良い。但し、色素の添加量は、通常は0.1
〜10重量%が適当である。色素の添加量が0.1重量
%を下回る場合には、色濃度が薄過ぎ、目視による色の
識別が難しくなる。また、色素を10重量%を超えて添
加すると、基板4がほぼ完全に不透明になり、色濃度が
飽和する。したがって、この濃度を超えて色素を添加し
ても意味がない。
【0049】なお、第1の基板3と第2の基板4の貼り
合わせに、紫外線硬化型接着剤を用いる場合には、紫外
線が基板を透過する必要があるので、色素の添加量は紫
外線の透過をあまり妨げない範囲に設定するのが望まし
い。また、貼り合わせディスクでは、接着剤に塗布ムラ
が生じたり、接着剤に泡が混入する場合があるが、第2
の基板4に着色を施すと、これらのムラや泡を目立たな
くさせることができる。この効果を特に期待する場合に
は、色素の添加量を増量し、基板4を不透明にすると良
い。
【0050】次に、本発明に係る光ディスクの第2の実
施の形態を図2に示す。
【0051】この実施の形態の光ディスクは、記録層2
1と保護層22がこの順に形成された第1の基板23
と、記録層24と保護層25がこの順に形成された第2
の基板26とが、接着剤27によって貼り合わされて構
成される。すなわち、この光ディスクは、第2の基板2
6上に、記録層24及び保護層25が形成されているこ
と以外は、第1の実施の形態の光ディスクと同じ構成と
されている。このような光ディスクでは、第1の基板2
3側からレーザ光を照射することで第1の基板23上に
形成された記録層21から情報信号が再生される。ま
た、第2の基板26側からレーザ光を照射することで第
2の基板26上に形成された記録層24から情報信号が
再生される。
【0052】この光ディスクにおいて、第1の基板2
3、第1の基板23上に形成される記録層21及び保護
層22、第1の基板23と第2の基板26を貼り合わせ
るための接着剤27としては第1の実施の形態で例示し
たものがいずれも使用可能である。また、第2の基板2
6の材料としても、第1の実施の形態で例示したような
プラスチック材料に色素を添加したものが使用される。
【0053】一方、第2の基板26上に形成される記録
層24及び保護層25としては、第1の基板23上に形
成し得るものがいずれも使用可能であり、記録層21は
ROM型であってもRAM型であっても構わない。
【0054】ここで、第1の基板23と第2の基板26
の記録層の組み合わせは、第1の基板23と第2の基板
26の両方がROM型あるいはRAM型であってもよ
く、ROM型とRAM型とを組み合わせ、一方の基板が
ROM型、他の一方の基板がRAM型であっても構わな
い。
【0055】このような光ディスクでは、第2の基板2
6に着色が施されているので、第2の基板26側と第1
の基板23側とを、その色相によって瞬時に識別するこ
とができる。したがって、例えば、第1の基板23上に
形成された記録層21から情報信号を再生する場合に
は、着色が施されていない第1の基板23側が光学ピッ
クアップ装置側となるようにしてディスクをドライブ内
に挿入すれば、裏表を誤ることなく正しい向きでディス
クがドライブにセットされることになる。また、逆に、
第2の基板26上に形成された記録層24から情報信号
を再生する場合には、着色が施された第2の基板26側
が光学ピックアップ装置側となるようにしてディスクを
ドライブ内に挿入すれば良い。
【0056】また、さらに第2の基板26の色相を、記
録された情報のジャンルによって統一すれば、ディスク
のジャンルがディスクの外観から判断できるようにな
る。
【0057】次に、本発明に係る光ディスクの第3の実
施の形態を図3に示す。
【0058】この実施の形態の光ディスクは、記録層1
1と保護層12がこの順に形成された第1の基板13
と、記録層や保護層が形成されていない第2の基板14
とが、接着剤15によって貼り合わされて構成される。
この光ディスクでは、第1の基板13側からレーザ光を
照射することで信号再生が行われる。すなわち、この第
1の基板13の、第2の基板14と貼り合わされる側と
は反対型の面が信号再生面13aになる。
【0059】この光ディスクにおいて、第1の基板13
及び第1の基板13上に形成される記録層11や保護層
12、第1の基板13と第2の基板14を貼り合わせる
ための接着剤15には、第1の実施の形態で例示したも
のがいずれも使用可能である。
【0060】一方、第2の基板14は、第1の基板13
と同様、光学的に透明な円盤状の基板であり、アクリル
樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリオレフィン樹脂,エ
ポキシ樹脂等のプラスチック材料の他、ガラス等によっ
て構成される。
【0061】ただし、この光ディスクでは、図4に示す
ように、第2の基板14の第1の基板13と貼り合わさ
れる側とは反対側の面には、レーベルシールを添付する
ためのレーベル領域16が設けられている。このレーベ
ル領域16は、例えば、基板14面に対して若干の段差
を有して形成されたくぼみ領域として設けられ、その段
差は、添付するレーベルシールの厚さと略等しくされ
る。
【0062】このようなレーベル領域16が設けられた
光ディスクでは、このレーベル領域16に記録内容等を
表示したレーベルシールが添付される。このレーベルシ
ールに表示される内容は、例えば音楽用のディスクの場
合には曲名が、映画用のディスクの場合にはそのタイト
ルが、またコンピュータ用ではファイル名が表示され
る。したがって、このレーベルシールの表示から、その
記録内容を容易に判別することができる。
【0063】また、このようにレーベル領域16が設け
られていると、これを基準にしてレーベルシールを添付
すれば良いので、シールをディスクからはみ出させた
り、記録層を傷付けることなく、誰でも簡単にレーベル
シールを添付することができる。
【0064】さらに、ディスク本体にフェルトペン等に
よって記録内容を直接書き込むのと異なり、ディスクの
表示内容を変更したい場合には、添付されているレーベ
ルシールを剥し、その代わり所望の表示内容のレーベル
シール添付するだけで良い。このため、表示内容の変更
が非常に容易であり、RAM型の光ディスクのように記
録内容が頻繁に変更されるものに適用すると非常に便利
になる。
【0065】このレーベル領域16は、シールの剥離が
行えるように、表面粗度Raが5〜15μm、より好ま
しくは8〜12μmとされているのが望ましい。表面粗
度Raが低過ぎると、添付したレーベルシールが剥し難
くなり、記録内容の変更等に際するシールの交換が困難
になる。また、表面粗度Raが高過ぎると、レーベルシ
ールが剥がれ易く、ディスク面に保持させておくのが難
しい。このレーベル領域の粗さは、基板を射出成形する
ためのスタンパに、予め放電加工等により梨地加工を施
しておくことで付与することができる。なお、この表面
粗度Raは、JIS B 0601で規定される中心線
平均粗さRaである。
【0066】なお、レーベル領域16の形状は、図4で
は長方形状になされているが、これに限らず例えば扇状
等であっても良い。
【0067】一方、レーベル領域16に添付するレーベ
ルシールとしては、カートリッジ等で用いられているよ
うな一般的なもの、例えば、上質紙にアクリル系の両面
接着テープを添付したものが使用される。なお、このレ
ーベルシールのピール強度は、100〜300g/cm
であるのが好ましく、150〜200g/cmであるの
がより好ましい。ピール強度が弱過ぎるとシールが剥が
れ易く、またピール強度が強過ぎるとシールの交換が困
難になる。
【0068】なお、レーベル領域16をくぼみ領域とし
て形成する場合には、レーベルシールの寸法をレーベル
領域の寸法よりも一回り小さくするのが望ましい。こう
することにより、レーベルシールが基板表面に対して段
差になるのが防止され、レーベルシールの端が何かに擦
れて剥がれるといったことが回避される。
【0069】なお、このレーベル領域16が設けられた
第2の基板14に、さらに着色を施すようにしても良
い。これにより、信号再生面13aの識別やディスクの
ジャンルの判別が容易になる。また貼り合わせ用の接着
剤15に塗りムラが生じたり、泡が混入した場合に、こ
れを目立たなくすることができる。この着色に用いる色
素としては、第1の実施の形態で例示したものがいずれ
も使用可能である。
【0070】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて説明する。
【0071】実施例1 ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学社製 光学グレー
ド 商品名ユーピロンH−4000シリーズ)を射出成
形することで、片面に凹凸形状のピットが形成された厚
さ0.6mmの円盤状の透明基板(第1の基板)を作製
した。
【0072】そして、この第1の基板のピットが形成さ
れている側の面に、RF(高周波)スパッタリングによ
って厚さ50nmのAl反射層を成膜した。続いて、こ
のAl反射層上に、スピンコート法によって紫外線硬化
樹脂を塗布し、厚さ15μmの保護層を形成した。
【0073】一方、ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化
学社製 標準グレード 商品名ユーピロンS−200
0)に、表2に示す色素を0.1〜10重量%の量で混
合することで着色樹脂を調製した。そして、この着色樹
脂を射出成形することで、厚さ0.6mmの円盤状の着
色基板(第2の基板)を作製した。
【0074】
【表2】
【0075】そして、第1の透明基板の保護層が形成さ
れた側の面に、ロールコート法によってホットメルト型
接着剤を30μmの厚さで均一に塗布し、この接着剤が
塗布された面に第2の基板を貼り合わせることで光ディ
スクを作製した。
【0076】作製された光ディスクは、第2の基板の色
相が色素の色相を反映したものになっていた。したがっ
て、第2の基板側と第1の基板側(信号再生面)を外観
から容易に識別することができた。
【0077】実施例2 ポリカーボネート樹脂を射出成形することで、片面に凹
凸形状のピットが形成された厚さ0.6mmの円盤状の
透明基板(第1の基板)を作製した。
【0078】そして、この第1の基板のピットが形成さ
れている側の面に、RF(高周波)スパッタリングによ
って厚さ50nmのAl反射層を成膜した。続いて、こ
のAl反射層上に、スピンコート法によって紫外線硬化
樹脂を塗布し、厚さ15μmの保護層を形成した。
【0079】一方、ポリカーボネート樹脂を射出成形す
ることで、長方形状の2つのレーベル領域がくぼみとし
て形成された厚さ0.6mmの円盤状の透明基板(第2
の基板)を作製した。なお、各レーベル領域は、縦25
mm、横60mm、深さ0.2mmの寸法である。ま
た、このレーベル領域の表面粗度Raは5〜15μmで
ある。このレーベル領域の粗さは、射出成形で用いるス
タンパに放電加工等により予め梨地加工を施すことによ
って付与するようにした。
【0080】そして、第1の透明基板の保護層が形成さ
れた側に面に、ロールコート法によって、ホットメルト
型の接着剤を30μmの厚さで均一に塗布し、この接着
剤を塗布した面に第2の基板を貼り合わせることで光デ
ィスクを作製した。
【0081】この作製した光ディスクのレーベル領域
に、この領域よりも一回り小さい寸法のレーベルシール
を添付した。なお、このレーベルシールは、上質紙にア
クリル系の両面接着テープが添付されているものであ
る。その結果、レーベルシールは100〜300g/c
mと充分なピール強度で接着させられ、また適正な力を
加えることでディスクにダメージを与えることなく剥離
することができた。
【0082】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の光ディスクは、記録層が形成された第1の基板と、
第2の基板とが、第1の基板の記録層が形成された側の
面と、第2の基板のいずれか一方の面を対向させ、貼り
合わされて構成され、前記第2の基板に着色が施されて
いるので、信号再生面とその逆側の面を外観から識別す
ることができ、ディスクの裏表を誤ることなく正確にド
ライブ内に挿入することができる。
【0083】また、第2の基板にレーベル領域が設けら
れているので、これを基準にすることによってレーベル
シールを誰でも簡単に所定の位置に添付することができ
る。そして、例えば、このレーベル領域にディスクの記
録内容が表示されたレーベルシールを添付すれば、その
記録内容が簡単に判別できるようになる。また、この場
合、レーベルシールの表示内容を変更したい場合には、
添付されているレーベルシールを剥し、その代わりに所
望の内容が表示されたレーベルシールを添付すれば良い
ので、表示内容の変更が容易である。
【0084】したがって、本発明によれば、取り扱い性
に優れた貼り合わせディスクが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスクの1構成例を示す
概略断面図である。
【図2】本発明を適用した光ディスクの他の構成例を示
す概略断面図である。
【図3】本発明を適用した光ディスクのさらに他の構成
例を示す概略断面図である。
【図4】図3で示す光ディスクを第2の基板側から見た
平面図である。
【符号の説明】
1,11,21,24 記録層、2,12,22,25
保護層、3,13,23 第1の基板、4,14,2
6 第2の基板、5,15,27 接着剤、16 レー
ベル領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層の記録層が形成された第
    1の基板と、第2の基板とが、第1の基板の記録層が形
    成された側の面と、第2の基板のいずれか一方の面を対
    向させ、貼り合わされてなる光ディスクにおいて、 第2の基板には、着色が施されていることを特徴とする
    光ディスク。
  2. 【請求項2】 第2の基板の第1の基板と貼り合わされ
    る側の面に、記録層が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 第2の基板に、0.1重量%〜10重量
    %なる量で染料または顔料が含有されていることを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 少なくとも1層の記録層が形成された第
    1の基板と、第2の基板とが、第1の基板の記録層が形
    成された側の面と、第2の基板のいずれか一方の面を対
    向させ、貼り合わせてなる光ディスクにおいて、 第2の基板には、第1の基板と貼り合わされる側とは反
    対側の面に、レーベルシールを貼付するためのレーベル
    領域が設けられていることを特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】 第2の基板の、第1の基板と貼り合わさ
    れる側とは反対側の面に、レーベル領域が凹部として設
    けられていることを特徴とする請求項4記載の光ディス
    ク。
  6. 【請求項6】 第2の基板のレーベル領域は、表面粗度
    Raが5〜15μmであることを特徴とする請求項4記
    載の光ディスク。
  7. 【請求項7】 第2の基板には、着色が施されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の光ディスク。
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KR20030069397A (ko) * 2002-02-20 2003-08-27 정문정보 주식회사 다양한 색상의 색상층을 갖는 광디스크

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