JP2002133724A - 光記録媒体およびその記録再生方法およびその記録再生装置 - Google Patents

光記録媒体およびその記録再生方法およびその記録再生装置

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JP2002133724A
JP2002133724A JP2000323125A JP2000323125A JP2002133724A JP 2002133724 A JP2002133724 A JP 2002133724A JP 2000323125 A JP2000323125 A JP 2000323125A JP 2000323125 A JP2000323125 A JP 2000323125A JP 2002133724 A JP2002133724 A JP 2002133724A
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Masaki Ito
雅樹 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録可能な情報量が15ギガバイト以上と大容
量で、かつ、実用的に使い易く、かつ、装飾的にも優れ
た光記録媒体およびその記録再生方法およびその記録再
生装置を提供する。 【解決手段】トラック案内が設けられた基板10の上
に、反射層11と記録層12と厚さ0.32mm以下
0.2mm以上のカバー層13とをこの順に少なくとも
積層し、トラック案内付基板10に対して反射層11と
反対側にラベル14を形成した光記録媒体に、波長が4
50nm以下400nm以上でかつ対物レンズのNAが
0.66以上の光学系を用いて、カバー層14を通して
記録層11に光ビームを絞り込んで照射することによっ
て記録再生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビーム等の
光ビームを用いて情報の記録及び再生を行う光ディスク
等の光記録媒体およびその記録再生方法およびその記録
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザ自らが情報の記録を行うことがで
きる追記形CD(CD−R)や書換可能形CD(CD−
RW)や書換可能形DVD(DVD−RW)等の光ディ
スクでは、図8のように、トラック案内付基板110の
上に記録層112と反射層111とがこの順に積層され
ており、この反射層111の上に、製造業者名,ロゴマ
ーク等が判読可能なラベル120が形成されている。ラ
ベル120には、ユーザが記録した情報の内容のメモを
自らペン等によって文字として書込むことができるよう
になっているものもある。
【0003】ここで光ディスクについて、DVD−RW
等を例にしながらもう少し説明する。書換可能な光記録
媒体は、例えば約0.6mm厚のディスク状の透明基板
110の表面に、約0.74μmピッチの凹部が螺旋状
に形成されており、これが情報記録再生のための案内ト
ラックとなっている。この基板表面上にスパッタリング
法やスピンコート法等で、GeSbTe(+α)やAg
InSbTe(+β)等の相変化記録材料の薄膜や、あ
るいはTbFeCoTiやTbFeCoTa等の光磁気
記録材料の薄膜や、あるいは記録光の波長に吸収を示す
有機色素材料の薄膜が、記録層112として形成されて
いる。この記録層は、透明誘電体等の保護膜層で挟まれ
ている場合も多い。これは光学的多重干渉を利用するた
めの働きもする。記録層112の上には光反射性材料の
薄膜からなる反射層111が形成されている。さらにそ
の上には保護膜層が形成されている場合が多い。
【0004】このトラック案内付基板110は例えば次
のようにして作製される。ガラス原盤に塗布されたポジ
型フォトレジストを紫外線レーザビームで順次露光して
光反応を起こした後、現像して凹部を形成し、これを型
としてスタンパを作製し、このスタンパを用いて射出成
形等の方法によって大量に複製される。
【0005】この従来の光記録媒体への情報の記録・再
生は、次のようにして行われる。635nm〜780n
m程度の波長の赤色レーザ光がNA0.65以下の対物
レンズによって基板110を通して照射され、記録層1
12に直径1μm以下に絞り込まれる。
【0006】この光ビームの記録層でのスポットサイズ
はフォーカスサーボによって維持され、トラックサーボ
によってトラック案内に追随するように維持される。
【0007】情報の記録は、記録層が相変化材料の場合
には次のようにして行われる。光記録媒体は所定の速度
で移動させられ、基板を通して入射した光ビームが情報
記録トラック上に位置するようにトラックサーボが行わ
れかつ所定のスポットサイズになるようにフォーカスサ
ーボが行われながら、光ビームの強度は、記録する情報
に応じて非晶質化レベルと結晶化レベルとの間で強弱に
変調される。
【0008】例えば、記録マークが非晶質状態となるよ
うに記録する場合には、相変化記録層を溶融する程度の
光量の光ビームを照射して非晶質状態のマークを形成
し、記録マーク以外の区間は溶融しない程度の光量の光
ビームを照射して結晶化させる。従って、記録マーク以
外の区間は、照射前の状態が非晶質であろうと結晶質で
あろうと結晶状態となるので、情報が既に記録されてい
る場所であってもオーバライト(重ね書き)されたこと
になる。
【0009】この光記録媒体に記録されている情報を再
生するには、非晶質状態と結晶状態とで反射光量及び/
あるいは反射光位相が異なることを利用して行われる。
例えば、弱い光強度一定の光ビームを照射し、光記録媒
体からの反射光を光検出器で受光して、反射光量の変化
をとらえることによって情報の再生が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
自らが記録できる情報量としては直径120mmの光デ
ィスクに650メガバイト程度しかなく、充分といえる
ものではなかった。また、DVD−RW等の光記録媒体
においても、記録できる情報量は4.7ギガバイト程度
であり、まだ充分ではなかった。この記録可能情報量を
向上させる記録再生方法としては、様々なものが提案さ
れている。例えば、記録再生レーザのスポットサイズを
小さくするため、レーザ波長が415nm前後の青色レ
ーザを用いる方法や、対物レンズの開口数(NA)を
0.7以上と大きくする方法が提案されている(例え
ば、特開平10−326435号公報)。
【0011】しかしながら、直径120mmの光ディス
クに記録可能な情報量が15ギガバイト以上と大容量
で、かつ、ユーザにとって使い易く、かつ、装飾性に優
れるという真に実用的な光ディスクはないのが実状であ
った。
【0012】すなわち図8の光ディスクでは、反射層1
11上にラベルを設けることによりある程度は装飾的で
はあるが、光ビームが入射する層はトラック案内付基板
110である。この基板110はトラック案内を形成す
るために例えば1.2mm、あるいは0.6mmと厚く
する必要があり、このために記録可能な情報量を大容量
にすることができなかった。
【0013】したがって本発明の目的は、記録可能な情
報量が大容量で、かつ、実用的に使い易く、かつ、装飾
的にも優れた光記録媒体およびその記録再生方法および
その記録再生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光記録媒体は、
トラック案内が設けられた基板の該トラック案内がある
主面の上に、反射層と記録層とカバー層とがこの順に少
なくとも積層され、記録再生光が該カバー層を通して照
射される光記録媒体であって、前記トラック案内付基板
に対して前記反射層と反対側の主面にラベルが形成され
ていることを特徴とする。
【0015】このような本発明によれば、光ビームが入
射する層はトラック案内が形成された層ではなく、カバ
ー層にしたために薄くすることが可能となり、したがっ
て記録密度を高めることが可能となり、大容量が可能と
なる。そしてラベルをトラック案内付基板の反対側に設
けたから記録再生に支障を生じることなく装飾的に優れ
た記録媒体となる。
【0016】また、本発明の他の光記録媒体は、ラベル
は貼合基板に形成され、該貼合基板はトラック案内付基
板と貼合されていることを特徴とする。
【0017】また、本発明の他の光記録媒体は、トラッ
ク案内が設けられた基板の該トラック案内がある主面の
上に、反射層と記録層とカバー層とがこの順に少なくと
も積層された光記録媒体素子を用い、記録再生光が該カ
バー層を通して照射される光記録媒体であって、前記光
記録媒体素子は前記トラック案内付基板同士で貼合わさ
れ、片方のカバー層のみにラベルが形成されていること
を特徴とする。
【0018】また、本発明の他の光記録媒体は、ラベル
はスクリーン印刷あるいは/およびオフセット印刷によ
って形成されていることを特徴とする。
【0019】また、本発明の他の光記録媒体は、ラベル
は油性インクや水性インクのインクで書込み可能な被覆
層が形成されていることを特徴とする。
【0020】また、本発明の他の光記録媒体は、ラベル
は光照射によって変色する層が形成されていることを特
徴とする。
【0021】また、本発明の他の光記録媒体は、ラベル
は色素受容層が形成されていることを特徴とする。
【0022】また、本発明の他の光記録媒体は、ラベル
は貼合基板の表面をエンボス加工して形成されているこ
とを特徴とする。
【0023】また、本発明の他の光記録媒体は、表面の
エンボス加工はトラック案内付基板側に形成されている
ことを特徴とする。
【0024】また、本発明の他の光記録媒体は、加工さ
れたエンボスはホログラフィック像を形成するレリーフ
パターンであることを特徴とする。
【0025】また、本発明の他の光記録媒体は、カバー
層の厚さは0.32mm以下0.2mm以上であること
を特徴とする。
【0026】また、本発明の他の光記録媒体は、相変化
記録層が結晶状態のときの記録層の吸収率と非晶質状態
のときの記録層の吸収率との比は1.1以上になるよう
な層構成に形成されていることを特徴とする。
【0027】また、本発明の他の光記録媒体は、保護層
が実質的に二層から形成され、カバー層側の屈折率が相
変化記録層側よりも高いように形成されていることを特
徴とする。
【0028】また、本発明の他の光記録媒体は、保護層
が実質的に二層から形成され、カバー層側の熱拡散率が
相変化記録層側よりも高いように形成されていることを
特徴とする。
【0029】本発明の光記録媒体の記録再生方法は、波
長が450nm以下400nm以上でかつ対物レンズの
NAが0.66以上の光学系を用いて、カバー層を通し
て記録層に光ビームを絞り込んで記録再生を行うことを
特徴とする。
【0030】本発明の記録再生装置は、カバー層を通し
て記録層に光ビームを絞り込んで記録再生を行う記録再
生装置であって、波長が450nm以下400nm以上
の光源と、対物レンズのNAが0.66以上の光学系と
を具備することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0032】図1は本発明の第1の実施の形態の光記録
媒体を説明するための概略断面図である。トラック案内
付基板10のトラック案内が形成されている主面の上
に、反射層11と記録層12とカバー層13とがこの順
に少なくとも積層されており、トラック案内付基板10
の反射層11の反対側の主面には、ラベル14が形成さ
れている。本発明の光記録媒体では、記録および再生用
の光ビームはカバー層13を通して記録層12に照射さ
れる。
【0033】図1においてトラック案内付基板10とし
ては、ポリカーボネート等のプラスチック材料を例えば
射出成形することによって作製する基板や、紫外線硬化
樹脂でトラック案内を形成したガラスや金属基板を使用
できる。トラック案内としては、螺旋状や同心円状の溝
を形成したり、間欠的な穴を形成する。
【0034】溝の場合は、全面に連続して形成してもよ
いが、部分的に断続させてもよい。この断続の形態や付
加する穴の形態によって、トラック番号やセクター番号
を表示してもよい。
【0035】図1において反射層11としては、Al
(アルミ)等の金属を主成分とし、20nm以上の厚さ
が厚い膜を用いるのが望ましい。この場合、記録再生光
はこの反射層によってほとんど反射される。反射層11
として、ある程度光を透過する透過型反射膜を用いる場
合もある。この場合には、20nm以上のSiの厚膜
や、20nm以下のAuの薄膜等を用いる。
【0036】図1において記録層12が相変化材料のも
のとしては、GeSbTeやAgInSbTeを主成分
とするものを用いるのが良好な記録再生特性を得られる
ので望ましい。記録層が相変化材料の場合には記録時に
磁界の印加も必要なく書換記録が可能となる。
【0037】図1において記録層12が光磁気記録材料
のものとしては、TbFeCoやGdTbFeCoやD
yTbFeCoやGdDyTbFeCoを主成分とする
ものを用いるのが良好な記録再生特性を得られるので望
ましい。
【0038】また、GdFeCo等の再生光波長に対し
てカー回転角の大きい材料と、TbFeCo等のキュリ
ー温度の比較的低い材料とを積層した読出層/書込層型
を用いるのもさらに良好な記録再生特性を得られるので
望ましい。
【0039】この場合、カー回転角の大きい材料の層で
ある読出層は書込層よりも再生光入射側に設ける。ま
た、磁気超解像効果を示す光磁気積層膜を用いるのも良
好な再生特性の高密度記録が得られるので望ましい。記
録層が光磁気記録材料の場合には記録時に磁界の印加が
必要となるが、書換記録が可能となる。
【0040】図1において記録層12が有機色素材料の
ものとしては、クマリン化合物,ポルフィリン系化合
物,ジシアノビニル系化合物,ピラゾールアゾ系化合
物,ピリドンアゾ系化合物等を用いるのが良好な記録再
生特性を得られるので望ましい。これらの有機色素材料
の場合には、記録層の安定性や耐光性の向上のために、
酸素クエンチャーを含有してもよい。記録層が有機色素
の場合には書換記録が不可能となる。
【0041】図1においてカバー層13としては、紫外
線硬化樹脂を塗布して形成することもできるし、ポリカ
ーボネートあるいはそれを混合した光透過性フィルムを
紫外線硬化樹脂等で貼合わせることによって形成するこ
ともできる。カバー層13の厚さとしては、記録再生光
入射の主軸と記録層面の法線との傾きに対する許容度を
大きくするためにできるだけ薄いことが望ましい。
【0042】一方、カバー層13の上の塵の悪影響を受
けないためにはできるだけ厚いことが望ましい。この観
点から、本光記録媒体では、0.32mm以下0.1m
m以上が望ましいが、0.32mm以下0.2mm以上
が特に望ましい。
【0043】図1においてラベル14としては、種々の
方法を適用することができる。スクリーン印刷やオフセ
ット印刷によって、画像パターンのラベルを形成するこ
とができ、装飾的に優れた光ディスクが得られる。ラベ
ル形成の他の方法としては、油性インクや水性インクで
書込み可能な被覆層を形成する方法がある。この方法で
形成されたラベルは、ユーザ自らがメモとして書込みで
きるので便利である。ラベル形成の他の方法としては、
反射膜を形成し、その上に光照射により変色する有機色
素膜を形成する方法がある。
【0044】この有機色素としては、シアニン系色素,
フタロシアニン系色素,アゾ系色素等を用いることがで
きる。有機色素膜はスピンコート法等によって形成する
ことができる。この有機色素膜は、紫外線ランプ等の光
を照射することによって、光照射された部分が変色する
という性質がある。この照射光のディスク主面上での光
照射有無によって画像パターンが形成されるので、装飾
的に優れた光ディスクが得られる。
【0045】ラベル形成の他の方法としては、感熱層を
形成する方法がある。この方法では、画像パターンに従
って熱を加えることによって、装飾的に優れた光ディス
クが得られる。ラベル形成の他の方法としては、インク
ジェット記録方式に対応した色素受容層を形成する方法
がある。この方法では、インクジェット記録によって、
装飾的に優れた光ディスクが得られる。
【0046】図1において記録および再生用の光ビーム
(図示せず)は、カバー層13を通して記録層12に照
射する。この光ビームは、青もしくはこれ以下の波長範
囲、すなわち400nmから450nmの範囲の波長が
記録可能情報量を大きくできるので望ましい。
【0047】この光ビーム用の対物レンズのNAは、
0.66以上が記録可能情報量を大きくできるので望ま
しい。対物レンズは2群以上のレンズ構成とすることに
よって0.8以上のNAにすることも可能である。
【0048】このことについてもう少し説明する。光記
録媒体の記録再生を光ビームで行う場合、記録密度を高
めるための基本的手法は記録再生する光ビーム径を細く
することである。レーザ光の波長をλ,記録再生装置の
対物レンズの開口数をaとすると、ビーム径Φは、Φ=
1.22λ/aである。
【0049】したがって、ビーム径を細くするために
は、短波長化し、高NA化することが有効である。しか
しながら光ビームが入射する層(カバー層)の厚さをt
とすると、光記録媒体の光軸に対する傾き許容度はλ/
a3/tであるので、短波長化,高NA化すると許容度
は小さくなる。これを解決するために、カバー層の厚さ
tを薄くする必要がある。
【0050】図2は本発明の第2の実施の形態の光記録
媒体を説明するための概略断面図である。図1に比べて
図2では、反射層11と記録層12との間に干渉層15
を設けており、記録層12とカバー層13との間に保護
層16を設けている。
【0051】図2において干渉層15や保護層16とし
ては、ZnS,SiO2 ,窒化シリコン,酸化アルミニ
ウム,酸化タンタル等の薄膜があげられる。特に、Zn等
の金属の硫化物の薄膜や、Si,Ge,Al,Cr,T
i,Zr,Ta等の金属の酸化物の薄膜や、Si,G
e,GeCr,Al,AlCr等の金属の窒化物の薄膜
や、SiAl等の金属の窒酸化物の薄膜や、Si等の炭
化物の薄膜や、これらの混合物の薄膜が、耐熱性が高い
ので望ましい。
【0052】また、これらに炭素や、MgF2等の弗化
物を混合した薄膜も、膜応力が小さいので望ましい。さ
らに特に、ZnSとSiO2 との混合物の薄膜や、Zn
SとSiO2 と炭素との混合物の薄膜を用いると、繰返
記録しても信号劣化が起りにくくなるので望ましい。
【0053】図2において記録層12が相変化材料の場
合、記録層12の主面の界面には、Si,Ge,GeC
r,Al,AlCr等の金属の窒化物の薄膜を設けると
さらに望ましい。これは、相変化材料の結晶化促進層と
して機能するため、記録層を長期間保存した後でも非晶
質状態の消去率が劣化するのを抑制することができる。
また、干渉層15あるいは/および保護層16から記録
層12への不純物拡散を抑制することができる。
【0054】図2において記録層12が相変化材料の場
合、記録層12が結晶状態のときの記録層の吸収率(A
c)と非晶質状態のときの記録層の吸収率(Aa)との
比を1.1以上になるように層構成することが、ジッタ
の少ない良好なオーバライト特性が得られるので望まし
い(例えば、特許公報第2812181号公報)。吸収
率比(Ac/Aa)を大きくするには、記録層が非晶質
状態のときの反射率(Ra)を記録層が結晶状態のとき
の反射率(Rc)よりも大きくする層構成をすることが
より容易に実現できるので望ましい。
【0055】記録層12が相変化材料の場合、信号対雑
音比(C/N)等の信号品質をよくするためには、Ra
とRcとの差の絶対値を大きくすることが信号を大きく
することができるので望ましい。
【0056】吸収率比(Ac/Aa)を大きくしかつ反
射率差(|Ra−Rc|)を大きくするための具体的層
構成としては、図2の保護層16とカバー層13の間に
高屈折率層を挿入することが望ましい。
【0057】図3は、第1の実施の形態の図1に対比さ
せた本発明の第3の実施の形態の光記録媒体を説明する
ための概略断面図である。図1ではラベル14がトラッ
ク案内付基板10に設けられていたのに対し、図3では
ラベル30は貼合基板31に設けられており、貼合基板
31は貼合層32によってトラック案内付基板10に貼
合されている。
【0058】ここで、ラベル形成方法は前述した方法を
適用でき、記録層関連の層構成については前述した層構
成を適用できる。貼合方法としては、ホットメルト法
や、紫外線硬化樹脂法や、粘着シート法等を用いること
ができる。
【0059】図4は本発明の第4の実施の形態の光記録
媒体を説明するための概略断面図である。ラベル40は
貼合基板41の凹凸によって形成されている。ラベルを
見やすくしたり装飾性を高めるためには凹凸の上に反射
性の層を形成するとよい。
【0060】図5は本発明の第5の実施の形態の光記録
媒体を説明するための概略断面図である。ラベル50は
貼合基板51の凹凸によって形成されており、ラベル形
成面を貼合層32側にしている。ラベルを見やすくした
り装飾性を高めるためには凹凸の上に反射性の層を形成
するとよい。
【0061】ラベルを内側に設けることによって、ラベ
ルが剥がれることを防ぐ効果がある。また、凹凸の見映
えが奥深いものになるので装飾性をいっそう高めること
ができる。
【0062】図6は本発明の第6の実施の形態の光記録
媒体を説明するための概略断面図である。図7のように
各種層が形成されたトラック案内付基板10を貼合基板
61として用いている。すなわち、反射層11B、干渉
層15B、記録層12B、保護層16B、カバー層13
Bが積層され、ラベル60はこのカバー層13Bの上に
形成したものである。
【0063】これは次のような工業的利点がある。すな
わち、図7のような層構成のディスクは光記録媒体素子
として大量に製造されるが、その製造工程において、塵
等の欠陥によるユーザの記録に適さないものを生じる。
これを有効活用して貼合基板61にするというのが図6
の光記録媒体である。これによって、無駄の少ない光記
録媒体の製造が可能となるので、工業的価値は高い。
【0064】なお、図1乃至図6の光記録媒体は、カー
トリッジケース等に入れることは、より使い易くなるの
で望ましい。
【0065】本発明の光記録媒体の記録再生は、波長4
50nm以下400nm以上の短波長の光ビームを用
い、かつ、対物レンズのNAが0.66以上という高N
Aの光学系を用いることによって、直径120mmの光
ディスクに15ギガバイト以上の情報量の記録が可能と
なる。
【0066】本発明の光記録媒体が、高NAの光学系を
用いて記録再生が実用的に可能な理由は、記録再生光が
通過するカバー層の厚さが0.32mm以下と薄いから
である。なお、カバー層の上にやむを得ず付着してしま
う塵の悪影響を実質的に受けなくするために、カバー層
の厚さは0.1mm以上が望ましく、特に望ましくは
0.2mm以上がよい。高NAの対物レンズ系を実現す
るためには、2群以上のレンズ構成にすればよい。
【0067】以下、本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0068】(実施例1):厚さ1.2mm,直径12
0mmのポリカーボネート製ディスク基板を射出成形法
によって作製した。この主面には、0.7μmピッチの
螺旋状の溝を形成した。溝深さは約45nmとし、溝幅
は約0.35μmとした。このエンボス形状は、スタン
パを作製して転写した。このトラック案内付基板10の
溝形成された面に、スパッタリング法によって、反射層
11,干渉層15,記録層12,保護層16をこの順に
形成した。
【0069】反射層11としては、AlCr合金を10
0nm形成した。干渉層15としては、SiO2 を17
モル%添加したZnSを50nm形成した。記録層12
としては、Ge2 Sb2 Te5 を10nm形成した。ま
た保護層16としては、SiO2 を17モル%添加した
ZnSを100nm形成した。
【0070】次に、保護層16の上に紫外線硬化樹脂を
接着剤として約10μmスピン塗布し、その上に厚さ約
0.3mmの有機樹脂シートをのせた後に紫外線照射す
ることによってカバー層13を形成して、図7のような
光記録媒体素子を作製した。次に、この光記録媒体素子
にカバー層13側から波長810nm程度の半導体レー
ザビームを照射することによって、記録層12の有効面
全面を結晶化させ、光記録媒体素子を記録可能状態にし
た。
【0071】この光記録媒体素子を線速度6m/s程度
で回転させ、波長410nmの青色レーザをNA0.7
の対物レンズで絞り込んでカバー層13側から照射して
記録層12にフォーカスさせて、情報(1,0)に応じ
て高パワーと中パワーを照射して記録し、低パワーを照
射して再生するという記録再生を行った。記録層が結晶
状態のときの反射率Rcは6%程度であり、このときの
記録層の吸収率Acは86%程度である。
【0072】一方、記録層が非晶質状態のときの反射率
Raは22%程度であり、このときの記録層の吸収率A
aは72%程度である。高パワー照射部の反射率が大き
くなる反射率増加型オーバライトが実現でき、C/Nや
オーバライト後ジッタは良好であった。C/Nが良好で
あるのは、RcとRaとの差を大きくした層構成のため
であり、オーバライト後ジッタが良好であるのは、Ac
/Aaを1.1以上と大きくした層構成にしたためであ
る。
【0073】この光記録媒体素子は、溝部を情報トラッ
クとしても、溝の間を情報トラックとしてもどちらも良
好な記録再生特性が得られた。これは、この層構成が、
結晶状態と非晶質状態との反射光の光学位相差が約0度
であり、30度以下と小さくとれたためである。
【0074】(比較例1):比較例1を以下に示す。次
に示す表1は試作した光ディスクの膜厚構成(試作デス
クの膜厚構成)を示す表である。この表1において、試
料No.1は実施例1のものであり、他は膜厚のみを異
ならせている。
【0075】
【表1】
【0076】次に示す表2は各ディスクの特性を比較し
た(試作ディスクの特性比較)表である。この表2にお
いて、試料No.1は実施例1のものであり、他の試料
noは膜厚のみを異ならせている表1の試料Noと同じ
である。
【0077】
【表2】
【0078】表1及び表2を参照して、試料No.2,
No.3,No.5,No.6,No.7,No.8,
No.9の層構成は、記録再生信号の振幅が小さいの
で、C/N,オーバライト後ジッタともに悪い。試料N
o.4の層構成は、記録再生信号の振幅がやや小さいの
で、C/Nがやや悪いので,オーバライト後ジッタもや
や悪い。
【0079】試料No.10の層構成は、記録再生信号
の振幅がやや小さいので、C/Nが悪い。オーバライト
しない場合のジッタはやや悪い程度であるが、オーバラ
イト後ジッタは悪い。これはAc/Aaの値が0.89
と小さいためである。
【0080】試料No.12,No.14,No.15
の層構成は、記録再生信号の振幅がやや小さいので、C
/Nがやや悪いので,オーバライト後ジッタもやや悪
い。試料No.11,No.13の層構成は、記録感度
が悪い。
【0081】(実施例2):実施例1と同様なトラック
案内付基板10の溝形成された面に、スパッタリング法
によって、反射層11,干渉層15,記録層12をこの
順に形成し、この上に第一の保護層と第一の保護層より
も高屈折率である第二の保護層とをこの順に形成して保
護層16とした。記録層12までは実施例1と同じにし
た。
【0082】第一の保護層としては、SiO2 を17モ
ル%添加したZnSを60nm形成した。記録再生用レ
ーザ波長である410nm波長での屈折率は約2.17
である。第二の保護膜としては、Siを40nm形成し
た。
【0083】記録再生用レーザ波長である410nm波
長での屈折率は約2.5である。次に、実施例1と同様
にしてカバー層13を形成し、しかる後、記録層12の
有効面全面を結晶化させることによって、光記録媒体素
子を記録可能状態にした。
【0084】この光記録媒体素子を実施例1と同様にし
て記録再生を行ったところ、高パワー照射部の反射率が
大きくなる反射率増加型オーバライトが実現でき、C/
Nやオーバライト後ジッタは実施例1よりもさらに良好
であった。
【0085】C/Nが良好であるのは、RcとRaとの
差を大きくとれた層構成のためであり、オーバライト後
ジッタが良好であるのは、Ac/Aaを1.1以上と大
きくとれた層構成にしたためである。また、保護層とし
てカバー層側に熱拡散の大きい層(Si層)を設けてい
るので、隣接トラックに記録されたときの悪影響(クロ
スイレーズ)が小さくなり、情報トラック密度を大きく
することができるので実施例1よりもさらに望ましい。
【0086】この光記録媒体素子は、溝部を情報トラッ
クとしても、溝の間を情報トラックとしてもどちらも良
好な記録再生特性が得られた。これは、この層構成が、
結晶状態と非晶質状態との反射光の光学位相差が約0度
であり、30度以下と小さくとれたためである。
【0087】(比較例2):比較例2以下に示す。次に
示す表3は試作した光ディスクの膜厚構成(試作デスク
の膜厚構成)を示す表である。この表3において、試料
No.16は実施例2のものであり、他は膜厚のみを異
ならせている。
【0088】
【表3】
【0089】次に示す表4は各ディスクの特性を比較し
た(試作ディスクの特性比較)表である。この表4にお
いて、試料No.16は実施例2のものであり、他の試
料noは膜厚のみを異ならせている表4の試料Noと同
じである。
【0090】
【表4】
【0091】表3及び表4を参照して、試料No.1
7,No.18,No.19,No.22の層構成は、
記録再生信号の振幅が小さいので、C/N,オーバライ
ト後ジッタともに悪い。試料No.23の層構成は、記
録再生信号の振幅がやや小さいので、C/Nがやや悪
く,オーバライト後ジッタもやや悪い。
【0092】試料No.20,No.21は試料No.
1(実施例1)と同程度である。ただし、保護層として
カバー層側に熱拡散の大きい層(Si層)を設けている
ので、隣接トラックに記録されたときの悪影響(クロス
イレーズ)が小さくなり、情報トラック密度を大きくす
ることができるのでさらに望ましい。
【0093】(実施例3):表1,表3の試作ディスク
(No.1〜No.23)に対して、反射層の膜厚を8
0nmや120nmにした光記録媒体を作製した。記録
再生して評価したところ、上述した結果と同様であっ
た。Al(アルミ)合金材料としては、Ti,Nb,H
f,Si,Mg,Cu,Pd,Ta,Mn,Zr等の添
加物を加えても、記録再生特性は同様であった。反射層
材料として、AuにCr,Ag,Cu,Pd,Pt,N
i等の添加物を加えても、記録再生特性はほぼ同様であ
った。
【0094】(実施例4):表1,表3の試作ディスク
(No.1〜No.23)に対して、記録層の膜厚を7
nm〜20nmにして、干渉層膜厚および保護層膜厚を
それぞれ適宜選択してAc/Aaを1.1以上と大きく
しかつRcとRaとの差を大きくするようにして光記録
媒体を作製した。
【0095】記録再生して評価したところ、上述した結
果とほぼ同様であった。相変化材料としては、Ge2S
b2Te5に、Sb,Ge,Te,Pd,Nb,Ni,
Co等の添加物を加えても、干渉層膜厚および保護層膜
厚をそれぞれ適宜選択してAc/Aaを1.1以上と大
きくしかつRcとRaとの差を大きくするようにして光
記録媒体を作製すれば、記録再生特性はほぼ同様であっ
た。相変化材料として、AgInSbTe系材料の場合
でもほぼ同様である。
【0096】(実施例5):表1,表3の試作ディスク
(No.1〜No.23)に対して、記録層の界面の両
側に結晶化促進層として、AlCrNを2nm形成した
光記録媒体を作製した。記録再生して評価したところ、
上述した結果とほぼ同様であった。この光記録媒体は、
長期間保存した後でも非晶質状態の消去率が良好である
ので望ましい。
【0097】結晶化促進層を記録層界面の両側に設ける
ほうが、干渉層あるいは/および保護層から記録層への
不純物拡散を抑制できるので望ましいが、片側だけであ
っても、結晶化促進層としての機能は十分に果たす。
【0098】結晶化促進層の材料としては、GeN,G
eON,GeXN(ただしXはCr,Mo,Mn,N
i,CoおよびLaから選ばれる少なくとも1つの元素
を含む材料),GeXON(ただしXはCr,Mo,M
n,Ni,CoおよびLaから選ばれる少なくとも1つ
の元素を含む材料)のうちの少なくとも1つを主成分と
する材料が特に効果がある。
【0099】(実施例6):上記実施例1〜5の光記録
媒体素子のトラック案内が設けられていない側の主面
に、ラベル14を形成して図1のような光記録媒体を作
製した。ラベル形成方法としては、スクリーン印刷や、
オフセット印刷を用いることができる。
【0100】また、油性インクや水性インクで書込み可
能な被覆層を形成しておくと、使い勝手がよい光記録媒
体が得られる。また、色素受容層を形成しておけば、イ
ンクジェット記録が可能となるので、ユーザが記録した
内容を綺麗に表示することが可能な光記録媒体が得られ
る。
【0101】図3の光記録媒体は、実施例1あるいは実
施例2のような層構成の光記録媒体素子を用い、このト
ラック案内が設けられていない側の主面に、ラベル30
が形成された貼合基板31を貼合層32で接着したもの
である。この場合のトラック案内付基板10の厚さ及び
貼合基板31の厚さはそれぞれ0.6mm程度が望まし
い。この構成は、ラベル30を情報記録再生関連の層構
成が形成されていない貼合基板31に形成するため、情
報記録再生関連の不具合を発生しないので望ましい。ラ
ベル形成方法としては、前述の方法を適用できる。
【0102】図4の光記録媒体は、実施例1あるいは実
施例2のような層構成の光記録媒体素子を用い、このト
ラック案内が設けられていない側の主面に、ラベル40
を凹凸によって形成した貼合基板41を貼合層32で接
着したものである。この場合のトラック案内付基板10
の厚さ及び貼合基板41の厚さはそれぞれ0.6mm程
度が望ましい。この構成は、ラベル40を情報記録再生
関連の層構成が形成されていない貼合基板41に形成す
るため、情報記録再生関連の不具合を発生しないので望
ましい。
【0103】ラベル形成の凹凸は、可視光波長の寸法に
することによって人間の眼に虹状に見えるので、装飾的
に望ましい。この凹凸付基板は、スタンパに形成してお
くことによって、大量に安価に作製することができる。
凹凸の上には反射性の膜を形成しておくとさらに装飾的
に優れたものが得られる。
【0104】反射性膜を多層干渉膜で作製すると装飾的
効果のさらに大きいものが得られる。また、凹凸として
ホログラフィック像をなすレリーフパターンにしておく
と装飾的効果のさらに大きいものが得られる。
【0105】なお、この凹凸の上に上述したスクリーン
印刷やオフセット印刷をしたり、油性インクや水性イン
クのインクで書込み可能な被覆層を形成したり、色素受
容層を形成したりしてもよい。
【0106】図5の光記録媒体は、図4とは異なり、ラ
ベル50が貼合基板51の内側(貼合層32側)に形成
されたものである。この場合には、ラベルが剥がれるこ
とを防ぐことができるので、必須な表示を行うのに好都
合である。
【0107】なお、内側ラベル50と反対側の貼合基板
の主面に油性インクや水性インクで書込み可能な被覆層
を形成したり、色素受容層を形成したりしてユーザによ
る書込みができるような構成にすることは、使い勝手が
よいので望ましい。
【0108】図6の光記録媒体は、実施例1あるいは実
施例2のような層構成の光記録媒体素子を2枚用い、こ
のトラック案内が設けられていない側の主面同士を貼合
層32で接着したものである。ここで貼合基板61とす
る光記録媒体素子は、素子レベルでの記録再生検査ある
いは外観検査に不具合のある光記録媒体素子を用いるの
が工業的に有利である。この場合のトラック案内付基板
10の厚さ及び貼合基板61の厚さはそれぞれ0.6m
m程度が望ましい。ラベル60は貼合基板61側に形成
する。ラベル形成方法は、図3,図4,図5で述べたこ
とを適用できる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録可能な情報量が大容量で、かつ、実用的に使い易
く、かつ、装飾的にも優れた光記録媒体およびその記録
再生方法およびその記録再生装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光記録媒体を示す
概略断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の光記録媒体を示す
概略断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の光記録媒体を示す
概略断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の光記録媒体を示す
概略断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の光記録媒体を示す
概略断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態の光記録媒体を示す
概略断面図である。
【図7】光記録媒体を示す概略断面図である。
【図8】従来技術の光記録媒体を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 トラック案内付基板 11 反射層 11B 反射層 12 記録層 12B 記録層 13 カバー層 13B カバー層 14 ラベル 15 干渉層 15B 干渉層 16 保護層 16B 保護層 30 ラベル 31 貼合基板 32 貼合層 40 ラベル 41 貼合基板 50 ラベル 51 貼合基板 60 ラベル 61 貼合基板 110 トラック案内付基板 111 反射層 112 記録層 120 ラベル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 538 G11B 7/24 538Z 541 541D 7/004 7/004 Z 11/105 501 11/105 501Z 521 521D 526 526H 531 531K 531E 531A 536 536A 546 546F

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック案内が設けられた基板の該トラ
    ック案内がある主面の上に、反射層と記録層とカバー層
    とがこの順に少なくとも積層され、記録再生光が該カバ
    ー層を通して照射される光記録媒体であって、前記トラ
    ック案内付基板に対して前記反射層と反対側の主面にラ
    ベルが形成されていることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 ラベルは貼合基板に形成され、該貼合基
    板はトラック案内付基板と貼合されていることを特徴と
    する請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 トラック案内が設けられた基板の該トラ
    ック案内がある主面の上に、反射層と記録層とカバー層
    とがこの順に少なくとも積層された光記録媒体素子を用
    い、記録再生光が該カバー層を通して照射される光記録
    媒体であって、前記光記録媒体素子は前記トラック案内
    付基板同士で貼合わされ、片方のカバー層のみにラベル
    が形成されていることを特徴とする光記録媒体。
  4. 【請求項4】 ラベルはスクリーン印刷あるいは/およ
    びオフセット印刷によって形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 ラベルは油性インクや水性インクのイン
    クで書込み可能な被覆層が形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 ラベルは光照射によって変色する層が形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 ラベルは色素受容層が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 ラベルは貼合基板の表面をエンボス加工
    して形成されていることを特徴とする請求項1もしくは
    請求項2に記載の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 表面のエンボス加工はトラック案内付基
    板側に形成されていることを特徴とする請求項8に記載
    の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 加工されたエンボスはホログラフィッ
    ク像を形成するレリーフパターンであることを特徴とす
    る請求項8もしくは請求項9に記載の光記録媒体。
  11. 【請求項11】 反射層と記録層との間には干渉層が形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10
    のいずれかに記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 記録層とカバー層との間には保護層が
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    1のいずれかに記載の光記録媒体。
  13. 【請求項13】 カバー層の厚さは0.32mm以下
    0.2mm以上であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項12のいずれかに記載の光記録媒体。
  14. 【請求項14】 記録層は相変化材料を主成分とするこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記
    載の光記録媒体。
  15. 【請求項15】 記録層の界面には結晶化促進層が形成
    されていることを特徴とする請求項14に記載の光記録
    媒体。
  16. 【請求項16】 記録層が結晶状態のときの記録層の吸
    収率と非晶質状態のときの記録層の吸収率との比は1.
    1以上になるような層構成に形成されていることを特徴
    とする請求項14もしくは請求項15に記載の光記録媒
    体。
  17. 【請求項17】 保護層が実質的に二層から形成され、
    カバー層側の屈折率が記録層側よりも高いように形成さ
    れていることを特徴とする請求項14乃至請求項16の
    いずれかに記載の光記録媒体。
  18. 【請求項18】 保護層が実質的に二層から形成され、
    カバー層側の熱拡散率が記録層側よりも高いように形成
    されていることを特徴とする請求項14乃至請求項16
    のいずれかに記載の光記録媒体。
  19. 【請求項19】 記録層は光磁気記録材料を主成分とす
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか
    に記載の光記録媒体。
  20. 【請求項20】 記録層は有機色素材料を主成分とする
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに
    記載の光記録媒体。
  21. 【請求項21】請求項1乃至請求項20のいずれかに記
    載の光記録媒体を用い、波長が450nm以下400n
    m以上でかつ対物レンズのNAが0.66以上の光学系
    を用いて、カバー層を通して記録層に光ビームを絞り込
    んで記録再生を行うことを特徴とする記録再生方法。
  22. 【請求項22】 請求項1乃至請求項20のいずれかに
    記載の光記録媒体を用い、カバー層を通して記録層に光
    ビームを絞り込んで記録再生を行う記録再生装置であっ
    て、波長が450nm以下400nm以上の光源と、対
    物レンズのNAが0.66以上の光学系とを具備するこ
    とを特徴とする記録再生装置。
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