JPH09273615A - 差動型摩擦駆動源装置 - Google Patents

差動型摩擦駆動源装置

Info

Publication number
JPH09273615A
JPH09273615A JP10451096A JP10451096A JPH09273615A JP H09273615 A JPH09273615 A JP H09273615A JP 10451096 A JP10451096 A JP 10451096A JP 10451096 A JP10451096 A JP 10451096A JP H09273615 A JPH09273615 A JP H09273615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary actuator
drive
movable part
source device
drive source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10451096A
Other languages
English (en)
Inventor
Naotake Mori
尚武 毛利
Toshio Enami
俊夫 江南
Katsushi Furuya
克司 古谷
Masumu Satou
益矛 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP10451096A priority Critical patent/JPH09273615A/ja
Publication of JPH09273615A publication Critical patent/JPH09273615A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高応答性かつ高出力の差動型摩擦駆動源装置
を提供すること。 【解決手段】 差動型摩擦駆動源装置は、(a)可動部
3を第1方向に駆動するために常時回転している第1駆
動ローラ1aと、(b)可動部3を第2方向に駆動する
ために常時回転している第2駆動ローラ1bと、(c)
可動部3を第1駆動ローラ1a方向に付勢することによ
り、可動部3を第1方向に駆動する第1電磁石2aと、
(d)可動部3を第2駆動ローラ2b方向に付勢するこ
とにより、可動部を第2方向に駆動する第2電磁石2b
とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転型アクチュエ
ータを用いて可動部を2以上の方向に切り換えて駆動可
能な差動型摩擦駆動源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可動部を駆動するためには、種々
の駆動手段が使用されているが、一般的な方法として、
(1)誘導電動機のように電磁気的結合を利用する方
法、(2)モータの駆動力を歯車の機械的結合で伝達し
て駆動ローラを回転させる方法、(3)リニアモータに
よる方法、(4)流体シリンダによる方法がある。以下
にそれらの方法の概略について図面を用いて説明する。
誘導電動機の基本的な構成を図22に示す。中心軸であ
るシャフト101はかご形の導体が組み込まれた回転子
102を貫通して固定されている。シャフト101は、
両端を一対のベアリング103によって支えられてい
る。回転子102の外周を、2点鎖線で示す固定子10
4が取り囲んでいる。固定子104はネジなどによって
他の機械に固定されている。
【0003】エネルギー供給源である固定子104には
コイルが巻かれており、コイルに通電することによって
固定子104に磁界が発生する。その磁界に対して、フ
レミングの右手の法則により、回転子102中に起電力
が発生し電流が流れる。この誘導電流と固定子104の
磁界との間にフレミングの左手法則により反時計方向の
電磁力が生じ、シャフト101を回転させる力が発生す
る。ここで、回転子102で大きなパワーを出力するた
めには、回転子102の体積を大きくして誘導電流を強
くする必要がある。しかし、回転子102の体積を大き
くすると、回転子102の慣性モーメントが大きくな
り、応答性が悪くなる問題がある。
【0004】次に、歯車列を用いてモータの出力トルク
を大きくして、駆動ローラに伝達する場合を図23に示
す。モータ201はシャフト202を介してピニオン2
03に連結されており、ピニオン203はギア204に
噛合していて、ギア204からシャフト205を介して
駆動ローラ206に動力を伝えるよう連結されている。
そのため、駆動ローラ206に伝わる慣性モーメントは
ギア204とピニオン203の歯数比あるいは、ピニオ
ン203の数を増やすことによって大きくなる。そし
て、慣性モーメントが大きくなると、応答性が悪くな
る。しかも、歯車列のバックラッシュ等により停止精度
が悪くなり、また高応答性が損なわれる問題がある。
【0005】次に、リニアモータの構造について図24
に示す。図24は地上一次型(ロングステータ型)のリ
ニアモータの図である。一次側301には電機子コイル
302が組み込まれていて、一次側301と可動子30
3は磁気的結合によって結合されている。大きなパワー
を得るためには、可動子303を一次側301と強固に
磁気結合する必要がある。そのため、可動子303が大
きくなり慣性も大きくなるため、応答性が悪くなる問題
がある。
【0006】次に油圧、空圧シリンダを利用した直動式
アクチュエータを図25に示す。油圧式、空圧式とも構
造はほとんど同じで、ピストンロッド401はシリンダ
チューブ403内にあるピストン402と直結してお
り、シリンダチューブ403は流体404で充填され、
流体404の出入りする2つのポート405が設けられ
ている。この場合、エネルギー供給源である流体404
をピストン402と結合することによってパワーを得
る。ピストンの面積を大きくすることにより、大きな力
を得ることができるが、供給する流体の量が多くなり、
応答性が低下する。さらに、油圧式の場合はサージ圧力
が発生し負荷圧に対する安全対策が必要となる。また、
空圧式の場合、空気が圧縮性の気体であるため、位置制
御が難しく、負荷の変動に対して作動速度が影響を受け
易いため、精密な制御が難しい問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のアクチュエータには、次のような共通の問題があ
る。すなわち、重量の大きい部を移動するためにパワー
を大きくしようとすると機構要素の拡大が必要であり、
その結果、機構要素の慣性が大きくなって応答性が損な
われる。逆に高応答性を実現しようとすると、機構要素
の軽量化、低慣性化を行わねばならない。このようにパ
ワーの増加と高応答性は相反する命題であった。この理
由はアクチュエータとアクチュエータのエネルギー源が
分離できないことによると考えられる。
【0008】本発明は、上記問題点を解決し、高応答性
かつ高精度の駆動源装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の差動型摩擦駆動源装置は以下のような構成を
有している。 (1)可動部を2以上の方向に切り換えて駆動可能な駆
動源装置であって、(a)可動部を第1方向に駆動する
ために常時回転している第1回転型アクチュエータと、
(b)可動部を第2方向に駆動するために常時回転して
いる第2回転型アクチュエータと、(c)可動部を第1
回転型アクチュエータ方向に付勢することにより、可動
部を第1方向に駆動する第1方向駆動補助手段と、
(d)可動部を第2回転型アクチュエータ方向に付勢す
ることにより、可動部を第2方向に駆動する第2方向駆
動補助手段とを有している。
【0010】(2)(1)に記載する装置において、
(a)第1回転型アクチュエータ及び第2回転型アクチ
ュエータの駆動方向と直交する方向に駆動するために、
常時回転している第3回転型アクチュエータ及び第4回
転型アクチュエータと、(b)可動部を第3回転型アク
チュエータ方向に付勢することにより、可動部を第3方
向に駆動する第3方向駆動補助手段と、(c)可動部を
第4回転型アクチュエータ方向に付勢することにより、
可動部を第4方向に駆動する第4方向駆動補助手段とを
有することを特徴とする。ここで、第3回転アクチュエ
ータ及び第4回転アクチュエータを、第1回転アクチュ
エータ及び第2回転アクチュエータに対して、直角でな
い任意の角度で配置しても良い。
【0011】(3)(1)または(2)に記載する装置
において、前記第1回転型アクチュエータ及び前記第2
回転型アクチュエータが、反対方向に回転される駆動ロ
ーラであり、前記第3回転型アクチュエータ及び前記第
4回転型アクチュエータが、反対方向に回転される駆動
ローラであることを特徴とする。 (4)(1)及至(3)に記載する装置のいずれか1つ
において、前記各駆動補助手段が、電磁石によるパルス
的付勢、圧電素子による付勢、または圧縮空気によるパ
ルス的付勢を、可動部に対して行うパルス出力付加手段
を有することを特徴とする。
【0012】(5)(1)及至(4)に記載する装置の
いずれか1つにおいて、前記第1回転型アクチュエータ
及び前記第2回転型アクチュエータの回転軸を平行に配
置し、前記第3回転型アクチュエータ及び前記第4回転
型アクチュエータの回転軸を平行に配置したことを特徴
とする。 (6)(1)及至(4)に記載する装置のいずれか1つ
において、前記第1回転型アクチュエータ及び前記第2
回転型アクチュエータを同軸上に配置し、前記第3回転
型アクチュエータ及び前記第4回転型アクチュエータを
同軸上に配置したことを特徴とする。
【0013】上記の構造を採用することによって、本発
明の差動型摩擦駆動源装置は、次のように作用する。第
1回転型アクチュエータである第1駆動ローラと、第2
回転型アクチュエータである第2駆動ローラとを反対方
向に常時回転させておき、薄鉄板等の可動部をそれらの
上に載置させておく。その状態では、一対の駆動ローラ
により、薄鉄板に対して反対方向に等しい摩擦力が加わ
っているときは移動しない。一対の駆動ローラの薄板に
及ぼす摩擦力のわずかな違いによって、定常的に振動す
る。
【0014】ここで、第1方向駆動補助手段、例えば第
1電磁石により、薄鉄板を第1駆動ローラの方向に吸引
して付勢する。これにより、薄鉄板が第1駆動ローラか
ら受ける摩擦力が強くなり推進力が強くなるため、薄鉄
板は、第1駆動ローラの駆動する第1方向に駆動され
る。逆に、第2方向駆動補助手段、例えば第2電磁石に
より、薄鉄板を第2駆動ローラの方向に吸引して付勢す
る。これにより、薄鉄板が第1駆動ローラから受ける摩
擦力が強くなり推進力が強くなるため、薄鉄板は、第2
駆動ローラの駆動する第2方向に駆動される。
【0015】これにより、駆動ローラからの摩擦力によ
る推進力を受ける手段と、駆動ローラとを完全に分離し
ているため、駆動ローラの慣性を極めて大きくすると、
巨大なパワーと高応答性の両方を同時に実現できる。こ
こで、上記電磁石への通電をパルス的に行うことによ
り、薄鉄板は、各駆動ローラから、摩擦力×時間=力積
に相当するエネルギーを受け取る。回転エネルギー源で
ある駆動ローラは常時回転しているので、駆動ローラの
慣性を大きくとっても応答性が問題となることはなく、
薄鉄板に瞬時に大きなエネルギーが伝達されるために、
巨大なパワーと応答性が同時に実現できる。推進力を受
ける手段とエネルギー源である駆動ローラが分離されて
いるために、可動部が駆動ローラの慣性の影響を受ける
ことがないからである。
【0016】さらに、第1駆動ローラと第2駆動ローラ
の回転方向と直交する方向で、相反する方向に設けた第
3駆動ローラ及び第4駆動ローラに対して、第3電磁弁
及び代4電磁弁を同様に作用させることにより、薄鉄板
等の可動部を2次元的に任意の方向に移動させることが
可能となる。各駆動ローラの速度を変化させることによ
り、可動部の移動速度を可変することができる。ただ
し、この場合第1駆動ローラと第2駆動ローラの回転速
度は、同じとする。また、第3駆動ローラと第4駆動ロ
ーラの回転速度は、同じとする。各電磁弁に通電しない
状態で可動部を停止させておくためである。
【0017】駆動ローラと対向する駆動補助手段として
は、電磁弁の代わりに圧縮空気を吹き出すノズルを用い
ても良い。この場合は、第1方向駆動補助手段、例えば
第1ノズルから圧縮空気を噴出することにより、薄鉄板
を第1駆動ローラの方向に付勢する。これにより、薄鉄
板が第1駆動ローラから受ける摩擦力が強くなり推進力
が強くなるため、薄鉄板は、第1駆動ローラの駆動する
第1方向に駆動される。逆に、第2方向駆動補助手段、
例えば第2ノズルから圧縮空気を噴出することにより、
鉄薄板を第2駆動ローラの方向に付勢する。これによ
り、薄鉄板が第2駆動ローラから受ける摩擦力が強くな
り推進力が強くなるため、薄鉄板は、第2駆動ローラの
駆動する第2方向に駆動される。
【0018】また、電磁弁の代わりに圧電素子を利用し
ても良い。その場合は、例えば、圧電素子に通電しない
状態では、可動部と駆動ローラとが接触しない状態とし
ておき、圧電素子に通電することにより圧電素子が伸び
て駆動ローラが可動部と所定の圧力で接触するようにす
る。これにより、駆動ローラと可動部との間で摩擦力が
発生し、可動部が駆動される。
【0019】また、電磁石を使用する場合に、電磁石を
可動部を挟んで駆動ローラと対向する位置に配設しても
良い。この場合、第1駆動ローラの対向する位置に第2
電磁石を配置し、第2駆動ローラに対向する位置に第1
電磁石を配置する。そして、第1電磁石により、薄鉄板
を第2駆動ローラの反対方向に吸引する。これにより、
薄鉄板が第2駆動ローラから受ける摩擦力が弱くなり推
進力が弱くなるため、薄鉄板は、第1駆動ローラの駆動
する第1方向に駆動される。逆に、薄鉄板を第1駆動ロ
ーラの反対方向に吸引する。これにより、薄鉄板が第1
駆動ローラから受ける摩擦力が弱くなり推進力が弱くな
るため、薄鉄板は、第2駆動ローラの駆動する第2方向
に駆動される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である差動型
摩擦駆動源装置を、図面に基づいて詳細に説明する。図
1は本発明の第1の実施の形態の差動型摩擦駆動源装置
を説明するものである。なお、差動型摩擦駆動源装置に
応用するアクチュエータの作動は、差動型フリクション
ドライブ機構という機構であり、以下の文では差動型フ
リクションドライブ機構をDFDM(Differential Fri
ction Drive Mechanism )と呼称する。DFDMの概念
を図1に示す。対象物である可動部3は、回転軸に対し
て平行に並べられた、互いに逆方向に常時回転している
一対の回転型アクチュエータである第1駆動ローラ1
a、第2駆動ローラ1bの上にのせられている。さら
に、第1回転型アクチュエータである第1駆動ローラ1
aの近傍には、可動部3に対向して第1パルス圧力付加
装置である第1電磁石2aが設けられている。また、第
2回転型アクチュエータである第2駆動ローラ1bの近
傍には、可動部3に対向して第2電磁石2bが設けられ
ている。
【0021】可動部3は、可動部3上に取り付けられた
ピックアップ25を介して、可動部3の位置を検出する
ための変位センサ11に接続している。変位センサ11
は、変位センサ11のコントローラ12に接続してい
る。コントローラ12は、A/D変換器14に接続して
いる。A/D変換器14は、パソコン15に接続してい
る。パソコン15は、I/O16を介して、電磁石2
a,2bへの通電を制御するためのパルス分配回路13
に接続している。パルス分配回路13は、電磁石2a,
2bのコイルに接続している。上記のハードウェアの構
成により行われる制御の機能を、図28にブロック図で
示す。すなわち、パソコン15のソフトは、一対のPI
D制御器17a,17bとして作用することにより、電
磁石2a,2bにパルス的電流を流している。
【0022】ここで、第1駆動ローラ1aは、図示しな
いモータによって常時一定の速度で時計回りに回転して
いる。また、第2駆動ローラ1bは、図示しないモータ
によって常時一定の速度で反時計回りに回転している。
また、第1電磁石2a及び第2電磁石2bは、パルス分
配回路13よりパルス的に通電されることにより、鉛直
方向下向き、すなわち駆動ローラ1a,1bの方向に向
かう力を可動部3に付勢する。従って、電磁石2a,2
bにパルス的に通電することにより、可動物体の運動は
簡単なパルス配分によって制御することができる。例え
ば、第1電磁石2aを入力1、第2電磁石2bを入力
2、可動部3を出力、と考えると、図6に示すような制
御が可能である。
【0023】可動部3は、駆動ローラ1a及び駆動ロー
ラ1bによって、重力の反力に比例した2つの摩擦力F
1x、F2xを受けている。これらの摩擦力F1x及び摩擦力
F2xはお互いに逆向きである。可動部3に係る駆動力は
釣り合っているときは、通常状態においては可動部3は
移動しない。摩擦力にわずかな差があるときには、定常
的に振動する。定常的に振動しているときは、例えば、
可動部3が右方向に移動すると、可動部3の重心が右方
向に移動するために、摩擦力F2x>F1xとなり、左方向
へ戻そうとする力を受ける。左方向へ移動したときは、
摩擦力F1x>F2xとなり、右方向へ可動部3を戻そうと
する力を受ける。そのために可動部3は、駆動ローラ及
び駆動ローラ1b間の外に外れることはない。また、こ
の摩擦駆動源を紙面内で傾けたときには、可動部3の中
心がずれるが、ある角度内で滑り落ちることはない。こ
の差動型摩擦駆動源は、大域的に安定である。ここで、
摩擦力F1xは左方向へ可動部3を駆動しようとする力、
摩擦力F2xは右方向へ可動部3を駆動しようとする力で
ある。ここで、鉛直力の大きさを制御することにより、
摩擦力を変化させることができるため、可動部3に対し
て左右方向に任意の推力を与えることができ、可動部3
を精密な制御で移動させることができる。
【0024】本発明者らは、DFDMの基本特性を確認
するために次のような基礎実験を行った。すなわち、駆
動ローラ1a及び駆動ローラ1b上に載せられた可動部
3に外部から衝撃を加えた時の応答について、図2に示
すような実験を行った。この実験の目的は、常時反対方
向に回転している駆動ローラ1a,2a上に載置した可
動部3に対してパルス的な駆動力を与えた場合の可動部
3の挙動特性を確認することである。図2は実験装置の
構成を示すブロック図で、左側の第1駆動ローラ21は
時計方向に回転し、右側の第2駆動ローラ22は反時計
方向に回転している。第1駆動ローラ21及び第2駆動
ローラ22は、同一回転数となるように、直流電源30
を電源とした速度制御回路29で制御されている。可動
部23の変位は、可動部23に接しているピックアップ
25を介して磁歪式リニア変位センサ26を用いて測定
している。変位信号は変位センサ26のコントローラ2
7を介してディジタルオシロスコープ28に取り込まれ
ている。変位信号を移動平均した後に、速度信号及び加
速度信号を求めた。
【0025】なお、この実験で用いられた可動部23の
大きさは、長手方向における長さ350mm、幅19.
8mm、高さ2.95mmであり、重さ168.4gで
材質はステンレス鋼である。また、駆動ローラ21及び
駆動ローラ22はいずれも、直径18.00mm、回転
速度200rpmであり、材質は黄銅である。図2にお
ける可動部23はパルス制御を行わない場合、鉛直方向
の重力のみの影響を受け、両輪における摩擦力の僅かな
違いによって定常的に振動する。この振動周期T0はこ
の実験では、T0=0.85sであった。この状態で差
動型摩擦駆動源装置のシステム全体を紙面内で傾けたと
ころ、可動部23の中心がずれるが、ある角度内では可
動部23が滑り落ちることはない。
【0026】次に、スチールボールからなる振子24に
よって、可動部23に対して図2の右端に衝撃的な外力
を加えた。この際の可動部23の運動の様子を図3に示
す。横軸は時間、縦軸は、変位(a)、速度(b)、加
速度(c)の変化を示している。定常的な単振動(図3
AB間)を行っている可動部23に、右方向から振子2
4で衝撃力を加える(図3B)。衝撃力を印可した直後
は、可動部23が過渡的に左側に大きく変位し、最大速
度(図3C)に達した後、重心が左へ移動したことによ
り駆動ローラ21での摩擦力が増加したため左側での最
大変位点で一旦停止するが、このときに右側の最大変位
点(図3D)となっている。その後、再び右側方向へ移
動を始めるが、右側の最大変位点(図3G)に到達する
過程で可動部23は、駆動ローラ21の周速度を越えよ
うとするため進行方向と逆向きに摩擦がかかり加速せ
ず、等速運動(図3EF間)を行っている。この速度は
ほぼ駆動ローラ21及び駆動ローラ22の周速度と一致
しており、このときの加速度は零となっている。その後
定常的な単振動へと移行している(図3G以降)。
【0027】次に、上記実験を図4に示すDFDMの力
学モデルにより検証を行った。すなわち、DFDMを理
論的に解明する。可動部の運動方程式ma=Fにおける
外力は次のように場合分けされる。 v>0、|v|<|rω|:F=−μgmx/l+f(t) (1) v>0、|v|>|rω|:F=−μgm+f(t) (2) v<0、|v|<|rω|:F=−μgmx/l+f(t) (3) v<0、|v|>|rω|:F=μgm+f(t) (4) ここで、m:可動部の質量、μ:摩擦係数、a:可動部
重心の加速度、r:駆動ローラ21,22の半径、w:
駆動ローラ21,22の角速度、g:可動部重心にかか
る動力加速度、x:可動部重心の原点Oからの変位、
v:可動部重心の速度、2l:各駆動ローラの中心間距
離、f(t):衝撃力を表している。
【0028】なおf(t)=0の場合の可動部の振動周
期T0は、 T0=2π/ω0=2π√(l/μg) (5) であり、先に示した条件では、T0 =0.85sとな
り、図3の実験結果とよく一致している。なお、このモ
デルに基づくシミュレーション結果を図5に示す。この
シミュレーション結果は図3に示す実験結果とよく一致
していることが確かめられた。
【0029】上記結果により、2つのお互いに逆方向に
回転する駆動ローラ上の可動部は、外部から加わる衝撃
力に対しても速やかに安定な自由振動に移行しうること
が確認された。また、本機構のモデルを作成しシュミレ
ーションを行ったところ、実験結果と同様の結果が得ら
れ、仮定したモデルが正しいことが明らかになった。す
なわち、DFDMが理論的なシミュレーション結果と良
く一致することがわかった。
【0030】差動型摩擦駆動源装置が駆動対象とする可
動部の形状は、図1に示すように平板状部材だけでな
く、図7に示す可動部4のような曲面形状、図8に示す
可動部5のような円筒形状あるいは楕円筒形状、あるい
はそれに近い形の閉じた中空筒形状、あるいは図9に示
す可動部6ようなワイヤー形状、図10に示す薄いフィ
ルム7に適用しても同様である。
【0031】次に、一対の駆動ローラを同軸上に配置し
た第2の実施の形態について説明する。図11は第2の
実施の形態の構成を示す。可動部8は、お互いに逆方向
に常時回転している2つの回転型アクチュエータである
駆動ローラ1a及び駆動ローラ1bの上にのせられてい
る。ここで、駆動ローラ1aと駆動ローラ1bとの回転
軸は同軸上に配置されている。さらに、第1の実施の形
態と同様に、駆動ローラ1aの近傍にパルス圧力付加装
置である電磁石2aが設けられている。また、駆動ロー
ラ1bの近傍に電磁石2bが設けられている。
【0032】ここで、駆動ローラ1aは、図示しないモ
ータによって常時一定の速度で時計回りに回転してい
る。また、駆動ローラ1bは、図示しないモータによっ
て常時一定の速度で反時計回りに回転している。また、
電磁石2a及び電磁石2bは、通電されることにより、
鉛直方向下向き、すなわち駆動ローラ1a,1bの方向
に向かう力を可動部3に付勢する。電磁石2a,2bに
パルス的に通電することにより、物体の運動は簡単なパ
ルス配分によって制御することができる。この場合に
は、第1の実施の形態の場合とは異なり幅の広いものが
扱えるようになる。また、移動方向に場所をとらないた
めに、可動部が曲面を有する場合に、Rの小さい部材で
あっても駆動が可能である。また、第1の実施の形態と
同様に、第2の実施の形態の場合も扱うことのできる可
動部の形状は図11に示す可動部8のような平面状部材
だけでなく、図12に示す可動部9のような曲面形状、
図13に示すような円筒形状あるいは楕円筒形状、ある
いはそれに近い閉じた筒形状可動部10、図14に示す
薄いフィルム38にも同様に適用できる。
【0033】次に、2対、4つの駆動ローラを用いた第
3の実施の形態を説明する。図15は第3の実施の形態
の実施例で、常時反対方向に回転する駆動ローラ1a及
び駆動ローラ1bを回転軸同士を平行にして並べ、さら
に駆動ローラ1a及び駆動ローラ1bの駆動方向と直交
する方向であって、相反する方向に常時一定速度で回転
する駆動ローラ1c及び駆動ローラ1dを同じく回転軸
同士を平行にして設け、その上に可動部32をのせる。
さらに第1の実施の形態と同様に、駆動ローラ1aの近
傍にパルス圧力付加装置である電磁石2aが設けられて
いる。また、駆動ローラ1bの近傍に電磁石2bが設け
られている。また、駆動ローラ1cの近傍に電磁石2c
が設けられている。また、駆動ローラ1dの近傍に電磁
石2dが設けられている。
【0034】ここで、駆動ローラ1aは、図示しないモ
ータによって常時時計回りに回転している。また、駆動
ローラ1bは、図示しないモータによって常時反時計回
りに回転している。また、駆動ローラ1dは、図示しな
いモータによって常時時計回りに回転している。また、
駆動ローラ1cは、図示しないモータによって常時一定
の速度で反時計回りに回転している。また、電磁石2a
及び電磁石2bは、通電されることにより、鉛直方向下
向き、すなわち駆動ローラ1a,1bの方向に向かう力
を可動部32に付勢する。電磁石2a,2bにパルス的
に通電することにより、可動部32の運動は簡単なパル
ス配分によって制御することができる。また、電磁石2
c及び電磁石2dは、通電されることにより、鉛直方向
下向き、すなわち駆動ローラ1c,1dの方向に向かう
力を可動部32に付勢する。電磁石2c,2dにパルス
的に通電することにより、可動部32の運動は簡単なパ
ルス配分によって制御することができる。
【0035】このように、駆動ローラ1a,1b,1
c,1dと電磁石2a,2b,2c,2dの4組の差動
型摩擦駆動源装置を用いることにより、可動部32を2
次元的に任意の方向に移動させることが可能である。こ
の場合には第1実施の形態とは異なり、もっと幅の広い
可動部が扱え、その形状は、図15に示す可動部32の
ような平面形状だけでなく、図16に示す可動部33の
ような曲面形状、図17に示す薄いフィルム34にでも
応用が可能である。
【0036】次に上記とは別に、2対、4つの駆動ロー
ラを用いた第4の実施の形態を説明する。図18は第4
の実施の形態で、相反する方向に常時一定速度で回転す
る駆動ローラ1a及び駆動ローラ1bを回転軸上に並
べ、さらに駆動ローラ1a及び駆動ローラ1bの回転方
向と直交する方向で、相反する方向に常時回転する駆動
ローラ1c及び駆動ローラ1dを同じく回転軸上に設
け、その上に可動部35をのせる。さらに第1の実施の
形態と同様に、駆動ローラ1aの近傍にパルス圧力付加
装置である電磁石2aが設けられている。また、駆動ロ
ーラ1bの近傍に電磁石2bが設けられている。また、
駆動ローラ1cの近傍に電磁石2cが設けられている。
また、駆動ローラ1dの近傍に電磁石2dが設けられて
いる。
【0037】ここで、駆動ローラ1aは、図示しないモ
ータによって常時時計回りに回転している。また、駆動
ローラ1bは、図示しないモータによって常時反時計回
りに回転している。また、駆動ローラ1dは、図示しな
いモータによって常時時計回りに回転している。また、
駆動ローラ1cは、図示しないモータによって常時反時
計回りに回転している。また、電磁石2a及び電磁石2
bは、通電されることにより、鉛直方向下向き、すなわ
ち駆動ローラ1a,1bの方向に向かう力を可動部35
に付勢する。電磁石2a,2bにパルス的に通電するこ
とにより、可動部35の運動は簡単なパルス配分によっ
て制御することができる。また、電磁石2c及び電磁石
2dは、通電されることにより、鉛直方向下向き、すな
わち駆動ローラ1c,1dの方向に向かう力を可動部3
5に付勢する。電磁石2c,2dにパルス的に通電する
ことにより、可動部35の運動は簡単なパルス配分によ
って制御することができる。
【0038】このように、駆動ローラ1a,1b,1
c,1dと電磁石2a,2b,2c,2dの4組の差動
型摩擦駆動源装置を用いることにより、可動部35を2
次元的に任意の方向に移動させることが可能である。こ
の場合には、もっと幅の広い可動部が扱え、その形状
は、図18に示す可動部35のような平面形状だけでな
く、図19に示す可動部36のような曲面形状、図20
に示す薄いフィルム37にでも応用が可能である。
【0039】以上詳細に説明したように、本実施の形態
の差動型摩擦駆動源装置によれば、(a)可動部3を第
1方向に駆動するために常時回転している第1駆動ロー
ラ1aと、(b)可動部3を第2方向に駆動するために
常時回転している第2駆動ローラ1bと、(c)可動部
3を第1駆動ローラ1a方向に付勢することにより、可
動部3を第1方向に駆動する第1電磁石2aと、(d)
可動部3を第2回駆動ローラ1b方向に付勢することに
より、可動部3を第2方向に駆動する第2電磁石2bと
を有しているので、常時回転している駆動ローラとの摩
擦力をパルス的に変化させることにより、高い応答性か
つ高精度で可動部3を左右方向に駆動することができ
る。
【0040】また、駆動ローラの速度を変化させること
により、可動部3の速度を零速度から高速まで可変速で
きる。また、駆動ローラ1の慣性を大きくとることによ
って、小型な駆動系であっても安定な運動が保証でき
る。また、可動部3と駆動ローラ1とが歯車やベルト等
を分けて機械的に結合されていないために、外部からわ
ずかな力で巨大な接触力を得ることができる。これによ
り可動部の瞬発的な運動が実現できる。
【0041】さらに、本実施の形態の差動型摩擦駆動源
装置によれば、(a)第1駆動ローラ1a及び第2駆動
ローラ1bの駆動方向と直交する方向に駆動するため
に、常時回転している第3駆動ローラ1c及び第4駆動
ローラ1dと、(b)可動部3を第3駆動ローラ1c方
向に付勢することにより、可動部3を第3方向に駆動す
る第3電磁石2cと、(c)可動部3を第4駆動ローラ
1d方向に付勢することにより、可動部3を第4方向に
駆動する第4電磁石2dとを有しているので、常時回転
している駆動ローラとの摩擦力をパルス的に変化させる
ことにより、高い応答性かつ高精度で可動部3を前後方
向及び左右方向に駆動することができる。
【0042】以上、上記実施の形態では本発明を具体化
した摩擦駆動源装置の一例を示したが、この実施例にと
らわれることなく色々な応用が可能である。例えば、第
3実施の形態及び第4実施の形態では、駆動ローラ1を
4つ用いたが、2つが1セットとなり相反する方向に回
転していれば、5つ以上の複数個用いても同様である。
また、図21に示すように、一対の軸受43で保持され
た丸棒42に対して、わずかに離間して第1駆動ローラ
1a及び第2駆動ローラ1bを設ける。そして、各駆動
ローラの軸を移動軸により平行移動可能に保持して、移
動軸を圧電素子により保持する。そして、圧電素子に通
電することにより、各駆動ローラを丸棒42に接触させ
る方法を用いても同様である。
【0043】また、本発明により、直進移動ではなく
て、回転駆動を伝達することも可能である。すなわち、
図26及び図27に示すように、出力回転軸52に対し
て、互いに反対方向に回転する一対の駆動回転軸53
a,53bを設ける。そして、出力回転軸52に取り付
けた非磁性体からなる駆動伝達円板55と、駆動回転軸
53a,53bに取り付けた磁性体からなる駆動伝達円
板51a,51bとを僅かに接触させた状態とする。ま
た、電磁石2a,2bを図26に示す位置に設ける。こ
の電磁石2a,2bを励磁することにより、駆動伝達円
板51a,51bを吸引して、駆動伝達円板55と接触
させ摩擦駆動する方式である。これにより、回転伝達に
本発明を応用することができる。
【0044】また、反対方向に回転する一対の駆動ロー
ラ1a,1bを駆動するのを、1つのモータで行うこと
も可能である。すなわち、図29に示すように、モータ
の駆動軸61からプーリ62を介して駆動軸1a,1b
を回転させることができる。また、図30に示すよう
に、反転用ギア63を介することにより、駆動軸1a,
1bを反対方向に回転させることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の差動型摩擦駆動源装置によれ
ば、(a)可動部を第1方向に駆動するために常時回転
している第1回転型アクチュエータと、(b)可動部を
第2方向に駆動するために常時回転している第2回転型
アクチュエータと、(c)可動部を第1回転型アクチュ
エータ方向に付勢することにより、可動部を第1方向に
駆動する第1方向駆動補助手段と、(d)可動部を第2
回回転型アクチュエータ方向に付勢することにより、可
動部を第2方向に駆動する第2方向駆動補助手段とを有
しているので、常時回転している回転型アクチュエータ
との摩擦力をパルス的に変化させることにより、高い応
答性かつ高精度で可動部を左右方向に駆動することがで
きる。
【0046】また、回転型アクチュエータの速度を変化
させることにより、可動部の速度を零速度から高速まで
可変速できる。また、回転型アクチュエータの慣性を大
きくとることによって、小型な駆動系であっても安定な
運動が保証できる。また、可動部と回転型アクチュエー
タとが歯車やベルト等を分けて機械的に結合されていな
いために、外部からわずかな力で巨大な接触力を得るこ
とができる。これにより可動部の瞬発的な運動が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態である摩擦駆動源装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】実験装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実験データを示すデータ図である。
【図4】実験における力学的モデル図である。
【図5】力学的モデルに基づくシュミレーション結果を
示す図面である。
【図6】可動部の制御方法を示すタイミング図である。
【図7】第1実施の形態の第1応用例である可動部が曲
板形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面である。
【図8】第1実施の形態の第2応用例である可動部が円
筒筒形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面であ
る。
【図9】第1実施の形態の第3応用例である可動部がワ
イヤ形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面であ
る。
【図10】第1実施の形態の第4応用例である可動部が
フィルム形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面で
ある。
【図11】本発明の第2実施の形態である差動型摩擦駆
動源装置の部分的構成を示すブロック図である。
【図12】第2実施の形態の第1応用例である可動部が
曲板形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面であ
る。
【図13】第2実施の形態の第2応用例である可動部が
円筒筒形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面であ
る。
【図14】第1実施の形態の第3応用例である可動部が
フィルム形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面で
ある。
【図15】本発明の第3実施の形態である差動型摩擦駆
動源装置の部分的構成を示すブロック図である。
【図16】第3実施の形態の第1応用例である可動部が
曲板形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面であ
る。
【図17】第3実施の形態の第2応用例である可動部が
フィルム形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面で
ある。
【図18】本発明の第4実施の形態である差動型摩擦駆
動源装置の部分的構成を示すブロック図である。
【図19】第4実施の形態の第1応用例である可動部が
曲板形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面であ
る。
【図20】第4実施の形態の第2応用例である可動部が
フィルム形状である差動型摩擦駆動源装置を示す図面で
ある。
【図21】圧電素子を用いた場合の実施の形態の構成を
示す図面である。
【図22】通常のモータの斜視図である。
【図23】歯車列を用いて回転型アクチュエータのトル
クを大きくしているモータの斜視図である。
【図24】リニアモータの構造を示した図面である。
【図25】油圧及び空圧式シリンダを用いたアクチュエ
ータの構造を示す図面である。
【図26】本発明を回転駆動に応用した場合の実施の形
態を示す平面図である。
【図27】図26の正面図である。
【図28】制御装置の機能を示すブロック図である。
【図29】駆動ローラを回転させる機構を説明する第一
説明図である。
【図30】駆動ローラを回転させる機構を説明する第二
説明図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 駆動ローラ 2a、2b、2c、2d 電磁石 3 可動部 11 変位センサ 12 コントローラ 13 パルス分配回路 21、22 駆動ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 克司 名古屋市天白区久方2−12 豊田工業大学 内 (72)発明者 佐藤 益矛 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005番地 シーケーディ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部を2以上の方向に切り換えて駆動
    可能な駆動源装置において、 前記可動部を第1方向に駆動するために、常時回転して
    いる第1回転型アクチュエータと、 前記可動部を第2方向に駆動するために、常時回転して
    いる第2回転型アクチュエータと、 前記可動部を前記第1回転型アクチュエータ方向に付勢
    することにより、前記可動部を前記第1方向に駆動する
    第1方向駆動補助手段と、 前記可動部を前記第2回転型アクチュエータ方向に付勢
    することにより、前記可動部を前記第2方向に駆動する
    第2方向駆動補助手段とを有することを特徴とする差動
    型摩擦駆動源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する差動型摩擦駆動源装
    置において、 前記第1回転型アクチュエータ及び前記第2回転型アク
    チュエータの駆動方向と直交する方向に駆動するため
    に、常時回転している第3回転型アクチュエータ及び第
    4回転型アクチュエータと、 前記可動部を前記第3回転型アクチュエータ方向に付勢
    することにより、前記可動部を前記第3方向に駆動する
    第3方向駆動補助手段と、 前記可動部を前記第4回転型アクチュエータ方向に付勢
    することにより、前記可動部を前記第4方向に駆動する
    第4方向駆動補助手段とを有することを特徴とする差動
    型摩擦駆動源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する差動
    型摩擦駆動源装置において、 前記第1回転型アクチュエータ及び前記第2回転型アク
    チュエータが、反対方向に回転される駆動ローラであ
    り、 前記第3回転型アクチュエータ及び前記第4回転型アク
    チュエータが、反対方向に回転される駆動ローラである
    ことを特徴とする差動型摩擦駆動源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1及至請求項3に記載する差動型
    摩擦駆動源装置のいずれか1つにおいて、 前記各駆動補助手段が、電磁石によるパルス的付勢、圧
    電素子によるパルス的付勢、または圧縮空気によるパル
    ス的付勢を、可動部に対して行うパルス出力付加手段を
    有することを特徴とする差動型摩擦駆動源装置。
  5. 【請求項5】 請求項1及至請求項4に記載する差動型
    摩擦駆動源装置のいずれか1つにおいて、 前記第1回転型アクチュエータ及び前記第2回転型アク
    チュエータの回転軸を平行に配置し、 前記第3回転型アクチュエータ及び前記第4回転型アク
    チュエータの回転軸を平行に配置したことを特徴とする
    差動型摩擦駆動源装置。
  6. 【請求項6】 請求項1及至請求項4に記載する差動型
    摩擦駆動源装置のいずれか1つにおいて、 前記第1回転型アクチュエータ及び前記第2回転型アク
    チュエータを同軸上に配置し、 前記第3回転型アクチュエータ及び前記第4回転型アク
    チュエータを同軸上に配置したことを特徴とする差動型
    摩擦駆動源装置。
JP10451096A 1996-04-01 1996-04-01 差動型摩擦駆動源装置 Pending JPH09273615A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10451096A JPH09273615A (ja) 1996-04-01 1996-04-01 差動型摩擦駆動源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10451096A JPH09273615A (ja) 1996-04-01 1996-04-01 差動型摩擦駆動源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09273615A true JPH09273615A (ja) 1997-10-21

Family

ID=14382500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10451096A Pending JPH09273615A (ja) 1996-04-01 1996-04-01 差動型摩擦駆動源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09273615A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196487A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Yamagata Univ 多方向駆動装置
JP2018106177A (ja) * 2013-12-02 2018-07-05 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置の作製方法
JP2019113096A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 国立大学法人東北大学 交差型歯車および交差型歯車駆動機構

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196487A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Yamagata Univ 多方向駆動装置
JP2018106177A (ja) * 2013-12-02 2018-07-05 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置の作製方法
US10312315B2 (en) 2013-12-02 2019-06-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
US10355067B2 (en) 2013-12-02 2019-07-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
US10763322B2 (en) 2013-12-02 2020-09-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
US10854697B2 (en) 2013-12-02 2020-12-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
US10872947B2 (en) 2013-12-02 2020-12-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
US10879331B2 (en) 2013-12-02 2020-12-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
US11004925B2 (en) 2013-12-02 2021-05-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
US11672148B2 (en) 2013-12-02 2023-06-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same
JP2019113096A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 国立大学法人東北大学 交差型歯車および交差型歯車駆動機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4525659A (en) Positioning stage having a vibration suppressor
Zhang et al. A robot finger joint driven by hybrid multi-DOF piezoelectric ultrasonic motor
WO2020004514A1 (ja) 回転往復駆動アクチュエータ
WO2011102365A1 (ja) 駆動装置および該駆動装置を用いた移動機構
CN107907992A (zh) 正应力电磁驱动的快速偏转反射镜作动机构及作动方法
US6239517B1 (en) Linear shuttle motor assembly and a controller therefor
JPH09273615A (ja) 差動型摩擦駆動源装置
US8558498B2 (en) Drive device
JP3155034B2 (ja) 超音波モータを用いた小型移動装置
US8716919B2 (en) Drive apparatus
JP3800126B2 (ja) 作業ヘッド
Hawkes et al. One motor, two degrees of freedom through dynamic response switching
US5150875A (en) Linear mass actuator
JP2005169523A (ja) テーブル位置決め装置
CN106483031B (zh) 扭转振动测试系统及组合装置
JPH11262237A (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JP2005073465A (ja) 駆動装置
Kanno et al. PdCI. Piezoelectric micro-motor
JPH0640108A (ja) プリンタのシャトル装置
JPH06296345A (ja) モータ一体型磁気軸受及び磁気軸受
SU1658311A1 (ru) Вибропривод
JPS6335165A (ja) 駆動装置
JPS63283478A (ja) 超音波モ−タ
Shin et al. A Bi-axial scanning micro mirror using an electromagnetic actuator
JP2000308324A (ja) リニアシャトルモータ装置