JPH09273137A - 懸架式防護工及び懸架式防護工付き砂防ダム - Google Patents

懸架式防護工及び懸架式防護工付き砂防ダム

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JPH09273137A
JPH09273137A JP8108715A JP10871596A JPH09273137A JP H09273137 A JPH09273137 A JP H09273137A JP 8108715 A JP8108715 A JP 8108715A JP 10871596 A JP10871596 A JP 10871596A JP H09273137 A JPH09273137 A JP H09273137A
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stretched
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憲一 桶谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 沢や渓谷等における砂防ダムの防護性能を高
める。 【解決手段】 山間の沢や渓谷等Gにおいて、両側に基
礎柱1を構築し、両基礎柱の下部間に石収容かご2を敷
設して、両基礎柱の上部間に主索4を張設して複数の吊
縦鋼材5を間隔を置き吊設するとともに、両基礎柱の両
側間に複数本の横索6を上下間隔を置き張設して各吊縦
鋼材を支保してなる防護工10を懸架した懸架式防護工
に特徴を有し、ダム11において、溢流部11aの床コ
ンクリート11bに石収容かご12を敷設して、溢流部
の両側上部の間に主索14を張設して複数の吊縦鋼材1
5を間隔を置き吊設するとともに、溢流部の両側間に複
数本の横索16を上下間隔を置き張設して各吊縦鋼材1
5を支保してなる防護工20を懸架した懸架式防護工付
き砂防ダムに特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山間の沢や渓谷等
に構築した一対の基礎柱又は砂防ダムの溢流部に敷設し
た石収容かご及び懸架した防護工により、土砂とともに
土石流の流石や流木等、雪崩等を緩衝して受け止め防護
性能を高めたことに特徴を有する懸架式防護工及び懸架
式防護工付き砂防ダムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、山間の沢や渓谷等に構築されてい
る防護柵は、通常、多数の鋼製支柱を適宜の間隔で建て
込み、この鋼製支柱群に鋼製梁を付設して格子状防護柵
とし、土石流(流石や流木等)を直接に受けて減速する
構造になつている。また、沢や渓谷等に構築した砂防ダ
ムでは、図6に示すようにダムaの中央部に設けた溢流
部b内に、複数の鋼製支柱c1を床コンクリートb1に
適宜の間隔で埋設して建て込んだ防護柵を付設し、必要
に応じその鋼製支柱群に鋼製梁c2を付設して格子状の
防護柵cとし、これらの防護柵で溢流部b内を流通する
高速の土石流の流石や流木等を直接に受けて減速する透
過型の防護柵付き砂防ダムになつている。また、前記の
鋼製支柱c1群や鋼製梁c2の間隔を小さくした不透過
型の防護柵付き砂防ダムも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、山間の沢や渓谷
等に構築されている防護柵や防護柵付き砂防ダムは、前
記のように適宜の間隔を置き埋設して建て込んだ鋼製支
柱群や鋼製梁の剛性で土石流の流石や流木等を直接に受
ける構造になつているため、流石や流木等が直撃して損
壊され、溢流部ではこの側部や床コンクリートにも激突
して損傷される恐れがあつて、これらの補修等に多くの
手数、手間を要するなどの課題がある。
【0004】本発明は、前記のような課題を解決するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、基
礎柱の間又は砂防ダムの溢流部に石収容かごを敷設し防
護工を懸架して配設したことにより、石収容かごで下側
の洗掘や床コンクリートの損傷等を防止し、防護工で土
石流の流石や流木等、雪崩等を緩衝して受け止め、保守
管理を容易にするなど、防護性能、信頼性を向上した懸
架式防護工及び懸架式防護工付き砂防ダムを提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、山間の沢や渓
谷等において、両側に基礎柱を構築してその下部間に石
収容かごを敷設し、両基礎柱の上部間に主索を張設して
複数の吊縦鋼材を間隔を置き吊設するとともに、両基礎
柱の両側間に複数本の横索を上下間隔を置き張設して各
吊縦鋼材を支保してなる防護工を懸架することにより、
懸架式防護工として容易に施工され、石収容かごは下側
の洗掘等を防止して防護性能を高め、防護工は、優れた
剛性と適度の弾性伸びを有する主索及び各横索で懸架し
て支保され、吊縦鋼材群と横索群により格子状柵に形成
されて、土石流の流石や流木等、雪崩等の直撃を緩衝し
て効果的に受け止め、格子状柵の間隔等の調整や補修等
を容易にするなど、石収容かご及び懸架式の防護工によ
つて総合的に防護性能、信頼性を高めている。
【0006】山間の沢や渓谷等に構築した砂防ダムにお
いて、ダムの溢流部の床コンクリート上に石収容かごを
敷設して、溢流部の両側上部の間に主索を張設して複数
の吊縦鋼材を間隔を置き吊設し、溢流部の側部の間に複
数本の横索を上下間隔を置き張設して各吊縦鋼材を支保
してなる防護工を懸架することにより、懸架式防護工付
き砂防ダムとして容易に施工され、石収容かごは、溢流
部の床コンクリートの損傷を防止し下側の防護性能を高
め、防護工は、同様に溢流部の高速の土石流の流石や流
木等、雪崩等の直撃を緩衝して効果的に受け止め、防護
工及び溢流部の両側が格別に損傷されず、格子状柵の間
隔調整や補修等が容易になるなど、石収容かご及び懸架
式の防護工によつて総合的に溢流部の防護性能、信頼性
を高めている。
【0007】また、前記の懸架式防護工又は懸架式防護
工付き砂防ダムにおいて、両基礎柱又は溢流部の両側部
に凹部を縦設して内部に柱状鋼材を埋設するとともに、
両柱状鋼材に複数のアンカー金具を上下間隔を置き配置
して埋設し、各アンカー金具の突出した頭部に少なくと
も各横索の索端金具を連結し凹部内に配置して張設した
ことにより、少なくとも各横索のアンカー機能を高めて
張力調整を容易とし均等化を可能とし、各索端金具、各
アンカー金具の損傷を防止して耐久性を高めるなど、総
合的に耐久性とともに防護性能、信頼性をさらに高めて
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の懸架式防護工(第
1実施例)全体の平面図と正面視のX−X断面図、図2
にその主索及び横索の索端金具とアンカー金具の側視図
と平面図及び柱状鋼材の側視図、図3にその防護工の要
部拡大正面図と側視図、図4に本発明の懸架式防護工付
き砂防ダム(第2実施例)全体の平面図と正面視のY−
Y断面図、図5にその主索及び横索の索端金具とアンカ
ー金具及び柱状鋼材の平面図と側視図を示している。
【0009】図1ないし図3に示す懸架式防護工(第1
実施例)において、1は山間の沢や渓谷等Gの両側に構
築した基礎柱、1cは基礎柱の側部に縦設した凹部、2
は両基礎柱の下部間に敷設した石収容かご、3は基礎柱
に埋設した柱状鋼材、4は両基礎柱の上部間に張設した
主索、5は主索に間隔を置き吊設した吊縦鋼材、6は両
基礎柱の両側間に張設した複数本の横索、7と8及び9
は主索及び横索の両端部に連設した索端金具とアンカー
金具、8a,9aはアンカー金具の頭部、10は両基礎
柱の間に懸架した防護工、21は吊縦鋼材群及び横索群
の山側に張設したスクリーンである。
【0010】図4及び図5に示す懸架式防護工付き砂防
ダム(第2実施例)において、11は沢や渓谷等Gに構
築した砂防ダムのダム、11aはダムに設けた溢流部、
11bは溢流部の床コンクリート、11cは溢流部の両
側部に縦設した凹部、12は溢流部の床コンクリートに
敷設した石収容かご、13は溢流部の両側の内部に埋設
した柱状鋼材、14は溢流部の両側の上部間に張設した
主索、15は主索に間隔を置き吊設した吊縦鋼材、16
は溢流部の両側間に上下間隔を置き張設した複数本の横
索、17,19は主索及び横索の両端部に連設した索端
金具とアンカー金具、19aはアンカー金具の頭部、2
0は溢流部に懸架した防護工、21は吊縦鋼材群及び横
索群の山側(上流側)に張設したスクリーンである。
【0011】懸架式防護工(第1実施例)について詳述
すると、基礎柱1は、図1に示すように山間の沢や渓谷
等Gにおいて、必要に応じ岩盤にアンカー(図示省略)
等して好ましくは鉄筋コンクリート又は鉄骨鉄筋コンク
リート造にして建て込み、懸架に必要な高さに構築され
て、基礎柱1の対面側の側部に凹部1cを縦設し内部に
柱状鋼材3を埋設している。また、石収容かご2は、適
度の目サイズの金網製等で形成したかごに適宜サイズの
石、礫等を収容し、適度の厚さで必要に応じ長い形状に
して、沢や渓谷等を整地し敷石又はコンクリート等の基
礎2a上に敷設(マツト状)される。必要に応じ適宜の
手段でアンカーして両基礎柱1の下部間に敷き詰めてい
る。
【0012】主索4は、山間の沢や渓谷等Gにおける土
石流の流石や流木等さらには雪崩等のサイズや流速等の
規模に対応した強靭で適度の弾性伸びを有し、好ましく
はゴム又は合成樹脂等で被覆したワイヤケーブルを適用
して、両基礎柱1の上部間に1本、必要に応じ図1に示
すように適宜の間隔で前後対にして平行に配置し、両端
部に連設した索端金具7をアンカー金具8又は9に連結
して張設される。
【0013】吊縦鋼材5は、図1及び図3のように各種
の形鋼材や鋼管材等で形成し、主索4にボルト等で固着
した金具5aに上端部をピンや長孔等で揺動可能(図1
の左右方向)に軸支して、土石流の流石や流木等、雪崩
等のサイズや流速等の規模に対応した適度の間隔で吊設
している。また、図示のように主索4を前後対にした場
合は、前後対の吊縦鋼材5を複数の繋ぎ鋼材5bで連結
した構造とし、両主索4に固着した金具に各吊縦鋼材の
上端部を軸支して揺動可能に吊設する。
【0014】横索6は、土石流の流石や流木等、雪崩等
のサイズや流速等の規模に対応した強靭で適度の弾性伸
びを有し、好ましくはゴム又は合成樹脂等で被覆したワ
イヤケーブルを適用して、図1のように両基礎柱1の側
部間に適宜の上下間隔で複数本、必要に応じ図示のよう
に適宜の間隔で前後各対にして配置し、両端部に連設し
た索端金具7を、溢流部2の両側内部のコンクリートに
埋設したアンカー金具8又は9に連結して張設するとと
もに、各吊縦鋼材5にUボルト・ナツト6a等で固着し
て支保した構造になつている。
【0015】索端金具7は、図2A,Bに示すように主
索4の端部を軸支して連結する頭部7aと、頭部にねじ
込み連設した調線器7b、及び調線器にねじ込み連設し
た環部7d付き連結杆7c等からなり、また、主索4に
連設した索端金具に適用されるアンカー金具8は、同図
に示すようにベースプレート8b上に一体に対設した頭
部8aと、頭部に装着される支軸8c、及び複数のアン
カーボルト8d等からなり、基礎柱1にアンカーした頭
部8aの支軸8cに、主索4の索端金具7の環部7dを
軸支して連結し、調線器7bで主索4に適度の張力を負
荷する構造になつている。
【0016】又は、図2Cに示すように前記の連結杆7
cを適度の長さに形成して杆状のアンカー金具9とし、
このアンカー金具は、基礎柱1に直接に埋設したり、又
は、柱状鋼材3に挿通し端部のねじ部にナツト9c等を
ねじ込み固着して配置し、柱状鋼材とともに基礎柱1に
埋設して、この突出した頭部9aを索端金具7の調線器
7bにねじ込み連結することにより、主索4又は横索6
を張設する構造になつている。また、前記の柱状鋼材3
は、各種の形鋼材や鋼管材等で形成した複数の縦鋼材3
aと、縦鋼材を一体的に連結した複数の繋ぎ梁鋼材3
b,3c等からなり、アンカー金具9を前記のように配
置して基礎柱1内に埋設する構造になつている。
【0017】図1ないし図3に示す懸架式防護工(第1
実施例)は、山間の沢や渓谷等Gの両側に基礎柱1を建
て込み、両基礎柱の下部間に石収容かご2を敷設し、両
基礎柱1の上部にアンカー金具8をアンカーしかつ対面
した側部に複数のアンカー金具9を上下間隔を置き埋設
し、両アンカー金具8の頭部8aに主索4の両端部を索
端金具7で連結することにより、両基礎柱1の上部間に
主索4を張設し、主索4に複数の吊縦鋼材5を金具5a
で間隔を置き吊設して、各アンカー金具9の頭部9aに
複数本の横索6を索端金具7で連結して上下間隔を置き
張設し、各横索6を各吊縦鋼材5にUボルト6a等で固
着して支保し防護工10にして懸架し、両基礎柱1の間
に懸架式防護工を比較的に容易に施工することができ
る。
【0018】又は、必要に応じ両基礎柱1の上部及び側
部に複数のアンカー金具9を適度の上下間隔でアンカー
して、各アンカー金具9の突出した頭部9aに主索4及
び各横索6を索端金具7で連結して張設したり、あるい
は、図5及び図6に示す索端金具17やアンカー金具1
9を適度の上下間隔でアンカーして、主索4及び各横索
6を連結して張設することも可能である。
【0019】前記の懸架式防護工(第1実施例)におい
て、両基礎柱1の間の地面に敷設した石収容かご2は、
防護工10の下側で流水し土砂等を受け止め洗掘を防止
して防護性能を高める。また、両基礎柱1間の防護工1
0は、石収容かご2の上側において優れた剛性で適度の
弾性伸びを有する主索4及び各横索6により懸架してさ
れ、吊縦鋼材5群及び横索6群で土石流の流石や流木
等、雪崩等のサイズや流速等の規模に対応した適度の間
隔に調節可能な格子状の柵に構成される。また、必要に
応じ主索4と横索6群及び吊縦鋼材5群を前後各対にし
て受け止め性能を高めたり、また、必要に応じ図3に示
すように横索群及び縦鋼材群の山側に金網等のスクリー
ン21を金具21a等で張設するなどの調節も可能であ
り、さらにまた、必要に応じ両基礎柱1の間に同様な基
礎柱を建て込み主索と各横索を支持して補強することも
可能であり(図示省略)、土石流の流石や流木等、雪崩
等の直撃を緩衝して受け流下エネルギーを効果的に吸収
して受け止め、比較的に小サイズのものは減速して水と
ともに流通せしめて防護工に格別に過大な負荷が加わら
ず耐久性が得られるなど、この防護工10は石収容かご
2とともに総合的に優れた防護性能、信頼性を発揮す
る。
【0020】また、前記の防護工10及び石収容かご2
は、必要に応じ随時に補修したり交換でき、土石流(流
石や流木等)、雪崩等に対応した防護性能に調整できる
など容易に保守管理できて信頼性が高められる。
【0021】さらに、前記の懸架式防護工において、両
基礎柱1の側部に凹部1cを縦設して内部に柱状鋼材3
又は13を埋設するとともに、両柱状鋼材に複数のアン
カー金具8,9又は19を上下間隔を置き配置して埋設
し、各アンカー金具の突出した頭部8a,9a又は19
aに主索4と各横索6の索端金具7又は17を連結し凹
部1c内に配置して張設し、主索と各横索のアンカー機
能及び張設性能を高めて張力を均等化し、また、アンカ
ー金具の頭部及び索端金具への土石流の流石や流木等、
雪崩等の直撃を回避して耐久性が高められるなど、総合
的に耐久性とともに防護性能、信頼性をさらに高めるこ
とができる。
【0022】また、懸架式防護工付き砂防ダム(第2実
施例)についてさらに詳述すると、図4及び図5に示す
ように山間の沢や渓谷等Gに構築した砂防ダムにおい
て、ダム11に設けた溢流部12の床コンクリート12
bに石収容かご12を敷設し、溢流部内に防護工20を
懸架して配設した構造になつており、この床コンクリー
ト12b及び石収容かご12や、防護工20即ちこの主
索14、横索16、吊縦鋼材15等は、基本的に第1実
施例の防護工10の石収容かご2や主索4、横索6及び
吊縦鋼材5等とほぼ同様な構造になつており、この第2
実施例は床コンクリート12bに対する石収容かご12
の配置や柱状鋼材13、索端金具17及びアンカー金具
19に特徴を有する。
【0023】即ち、前記の石収容かご12は、図4のよ
うに基本的には第1実施例と同様な構造とし、溢流部1
2の床コンクリート12b上にアンカー等して配設し、
水流通を許容して土砂等を受け止め床コンクリート12
bの洗掘つまり損傷を防止する構造になつている。
【0024】索端金具17は、図5に示すように主索1
4又は横索16の両端部に固着したスリーブ17aと、
スリーブに挿通してナツト17cで装着した一対の連結
杆17b、連結杆の先端部に設けた環部17d等からな
り、この環部をアンカー金具19に軸支して主索14又
は横索16を連結し、ナツト17cのねじ込みにより主
索又は横索に適度の張力を負荷して張設する構造になつ
ている。
【0025】アンカー金具19は、図5に示すように連
結軸19b付きの頭部19aと、頭部に一体的に連設し
板状に形成した一対のアンカーロツド19c、アンカー
ロツドに固着した補強材19d,19e等からなり、ア
ンカーロツド19cを溢流部12の両側部に直接に埋設
したり、又は柱状鋼材13に適宜の手段で配置して埋設
し、適度に突出させた頭部19aに索端金具17の環部
17dを軸着して連結する構造になつている。
【0026】柱状鋼材13は、図5C,Dに示すように
各種の形鋼材や鋼管材からなり、複数の縦鋼材13a
と、複数の繋ぎ鋼材13b,c等で縦長の柱状枠に形成
して、複数のアンカー金具19を配置して支持し、溢流
部12の両側のコンクリート内に縦に配置して埋設し、
アンカー機能及び主索14及び各横索16の張設性能を
高め均等化した構造になつている。
【0027】図示の懸架式防護工付き砂防ダム(第2実
施例)は、図4及び図5に示すように山間の沢や渓谷等
Gに構築した砂防ダムにおいて、ダム11の溢流部11
aの床コンクリート11bに石収容かご12を敷設し
て、溢流部の両側に柱状鋼材13とともに複数のアンカ
ー金具19を適度の上下間隔で埋設し、溢流部の上部間
に主索14を索端金具17でアンカー金具に連結して張
設し、主索に複数の各吊縦鋼材15を金具15aで間隔
を置き吊設して、複数の各横索16を索端金具17でア
ンカー金具19に連結して適宜の上下間隔を置き張設す
るとともに、各横索を各吊縦鋼材15に金具で固着し支
保して防護工20として懸架し、懸架式防護工付き砂防
ダムとして比較的に容易に構築される。
【0028】また、必要に応じ溢流部11aの上部及び
側部に図2や図3に示す索端金具7やアンカー金具8又
は9等を適用して主索14及び各横索16を連結して張
設することも可能である。
【0029】前記の懸架式防護工付き砂防ダム(第2実
施例)において、敷設した石収容かご12は、溢流部1
1aの防護工20下側で流水せしめ土砂等を受け止め床
コンクリート11bの洗掘(損傷等)を防止して防護性
能を高める。また、この防護工20は、溢流部の石収容
かご12上において優れた剛性で適度の弾性伸びを有す
る主索14と各横索16により懸架して支保され、かつ
吊縦鋼材15群及び横索16群で土石流の流石や流木
等、雪崩等のサイズや流速等の規模に対応した適度の間
隔に調節される格子状の柵に構成され、また、必要に応
じ主索と横索群及び吊縦鋼材群を前後各対にして受け止
め防護性能を大幅に高めたり、必要に応じ横索群及び吊
縦鋼材群の山側に金網等で形成したスクリーン21を金
具等で固着することも可能であり、土石流の流石や流木
等、雪崩等の直撃を緩衝して受け流下エネルギーを効果
的に吸収して受け止め、比較的に小サイズのものは減速
して水とともに流通し防護工に格別に過大な負荷が加わ
らず耐久性が高められる。また、溢流部11aの側部及
び床コンクリートの損傷も著しく低減されて耐久性が高
められるなど、この防護工20は床コンクリートに設け
た収容かご12とともに優れた防護性能、信頼性を発揮
する。図示のように溢流部11aの床コンクリート11
bを河(渓)床面の近くに設ける場合は、石収容かご1
2の付設によつてその床コンクリートの施工を簡素化す
ることができる。
【0030】また、前記の防護工20及び石収容かご1
2は、必要に応じ容易に補修したり交換でき、土石流
(流石や流木等)、雪崩等に対応した防護性能に調整で
きるなど、容易に保守管理できて信頼性が高められてい
る。
【0031】さらに、溢流部11の両側部に凹部11c
を縦設して内部に柱状鋼材13又は3を埋設するととも
に、両柱状鋼材に複数のアンカー金具19又は8,9を
上下間隔を置き配置して埋設し、各アンカー金具の突出
した頭部19a又は8a,9aに主索14や各横索16
を索端金具17又は7で連結し凹部11c内に配置して
張設した懸架式防護工付き砂防ダムに構築することによ
り、主索や各横索のアンカー機能及び張設性能を高めて
均等化し、また、アンカー金具の頭部及び索端金具への
土石流(流石や流木等)、雪崩等の直撃を回避して耐久
性を高められるなど、総合的に耐久性とともに防護性
能、信頼性がさらに高められる。
【0032】前記の懸架式防護工及び懸架式防護工付き
砂防ダムは、山間の沢や渓谷等Gの両側に構築したり、
構築する砂防ダムに付設して構築され、必要に応じ適度
の間隔で複数段に配設して優れた防護性能、信頼性を発
揮する。また、この懸架式防護工は、道路や鉄道等の近
くに配設すると正面視で基礎柱1は門柱に防護工10は
門扉に相当する構造になつて、環境を格別に害しないで
道路や鉄道等への土砂や土石流の流石や流木等、雪崩等
の流入を防止し立ち入り防止柵の機能も得られる。ま
た、前記の懸架式防護工及び懸架式防護工付き砂防ダム
は、好ましくは全体的に防錆したり周囲の環境に馴じむ
ように彩色するなどして景観や耐久性をさらに高めるこ
とができる。また、前記の懸架式防護工において、左右
長尺に架設する場合は必要に応じ両側の基礎柱間に主索
及び各横索を支保する中間の基礎柱を付設して補強され
る。
【0033】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成され山間の
沢や渓谷等において、両側に基礎柱を構築し、その下部
間に石収容かごを敷設し防護工を懸架し懸架式防護工と
して容易に構築され、石収容かごは、防護工の下側の洗
掘を防止して防護性能を高め、防護工は、優れた剛性で
適度の弾性伸びを有する主索及び各横索で懸架して支保
懸架され、吊縦鋼材群と横索群で格子状柵に形成され
て、土石流の流石や流木等さらには雪崩等の直撃を緩衝
して効果的に受け止め、格子状柵の間隔等を調整でき石
収容かごとともに容易に補修できて保守管理が容易であ
るなど、防護工及び石収容かごにより防護性能、信頼性
を著しく向上している。
【0034】山間の沢や渓谷等において、砂防ダムの溢
流部の床コンクリートに石収容かごを敷設し、溢流部に
防護工を懸架して懸架式防護工付き砂防ダムとして容易
に構築され、石収容かごは、溢流部における防護工の下
側の床コンクリートの損傷を防止して防護性能を高め、
防護工は、同様に溢流部における高速の土石流の流石や
流木等、雪崩等の直撃を緩衝して効果的に受け止め、防
護工及び溢流部の両側が格別に損傷されず、格子状柵の
間隔等を調整でき石収容かごとともに容易に補修できて
保守管理が容易であるなど、防護工と石収容かごにより
溢流部の防護性能、信頼性を著しく向上している。
【0035】また、前記の懸架式防護工及び懸架式防護
工付き砂防ダムにおいて、両基礎柱又は砂防ダムの溢流
部の両側に凹部を縦設し内部に柱状鋼材を埋設して、両
柱状鋼材に複数のアンカー金具を適宜の上下間隔で配置
して埋設し、各アンカー金具の突出した頭部に少なくと
も各横索の索端金具を連結し凹部内に配置して張設した
ことにより、少なくとも各横索のアンカー機能を高め張
力調整を容易として均等化でき、また、各索端金具及び
各アンカー金具の損傷を防止して耐久性を高めるなど、
総合的に耐久性とともに防護性能、信頼性を著しく向上
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す懸架式防護工全体の
平面図(A)及びその正面視のX−X断面図(B)
【図2】索端金具とアンカー金具を示す拡大平面図
(A)とその側視図(B)及び他のアンカー金具及び柱
状鋼材を示す側視図(C)
【図3】防護工の上部の拡大正面図(A)とその側視図
(B)
【図4】第2実施例を示す懸架式防護工付き砂防ダム全
体の平面図(A)及びその正面視のY−Y断面図(B)
【図5】他の索端金具及びアンカー金具を示す拡大平面
図(A)とその側視図(B)及びその索端金具とアンカ
ー金具及び他の柱状鋼材を示す側視図(C)とその側視
図(D)
【図6】従来の砂防ダムの斜視図である。
【符号の説明】
1 基礎柱 1c,11c 凹部(基礎柱,溢流部) 2,12 石収容かご 3,13 柱状鋼材 4,14 主索 5,15 吊縦鋼材 6,16 横索 7,17 索端金具 8,9,19 アンカー金具 8a,9a,19a 頭部(アンカー金具) 10,20 懸架式防護工 11 ダム 11a 溢流部(ダム) 11b 床コンクリート(溢流部) 20 懸架式防護工付き砂防ダム G 沢や渓谷等

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山間の沢や渓谷等の両側に基礎柱を構築
    して、両基礎柱の下部間に石収容かごを敷設し、両基礎
    柱の上部間に主索を張設して複数の吊縦鋼材を間隔を置
    き吊設するとともに、両基礎柱の両側間に複数本の横索
    を上下間隔を置き張設して各吊縦鋼材を支保してなる防
    護工を両基礎柱の間に懸架したことを特徴とする懸架式
    防護工。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の懸架式防護工において、
    両基礎柱の側部に凹部を縦設して内部に柱状鋼材を埋設
    するとともに、両柱状鋼材に複数のアンカー金具を上下
    間隔を置き配置して埋設し、各アンカー金具の突出した
    頭部に少なくとも各横索の索端金具を連結し前記の凹部
    内に配置して張設したことを特徴とする懸架式防護工。
  3. 【請求項3】 山間の沢や渓谷等に構築した砂防ダムに
    おいて、ダムに設けた溢流部の床コンクリート上に石収
    容かごを敷設し、溢流部の両側上部の間に主索を張設し
    て複数の吊縦鋼材を間隔を置き吊設するとともに、溢流
    部の両側間に複数本の横索を上下間隔を置き張設して各
    吊縦鋼材を支保してなる防護工を溢流部に懸架したこと
    を特徴とする懸架式防護工付き砂防ダム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の懸架式防護工付き砂防ダ
    ムにおいて、溢流部の両側部に凹部を縦設して内部に柱
    状鋼材を埋設するとともに、両柱状鋼材に複数のアンカ
    ー金具を上下間隔を置き配置して埋設し、各アンカー金
    具の突出した頭部に少なくとも各横索の索端金具を連結
    し前記の凹部内に配置して張設したことを特徴とする懸
    架式防護工付き砂防ダム。
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