JP3002131B2 - 懸架式防護工付き砂防ダム - Google Patents

懸架式防護工付き砂防ダム

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JP3002131B2
JP3002131B2 JP8108716A JP10871696A JP3002131B2 JP 3002131 B2 JP3002131 B2 JP 3002131B2 JP 8108716 A JP8108716 A JP 8108716A JP 10871696 A JP10871696 A JP 10871696A JP 3002131 B2 JP3002131 B2 JP 3002131B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山間の渓流や渓谷
等に構築した砂防ダムにおいて、その溢流部に土石流
(流石や流木等)さらには雪崩等を緩衝して受け止める
防護工を懸架したことに特徴を有する懸架式防護工付き
砂防ダムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、山間の渓流や渓谷等に構築した砂
防ダムは、図7に示すようにダムaの中央部に設けた溢
流部b内に、必要に応じ適宜の間隔で床コンクリートb
1に埋設して建て込んだ複数の鋼製支柱c1からなる防
護柵や、また、必要に応じその鋼製支柱群に鋼製梁c2
を付設した格子状の防護柵cを設けて、これらの防護柵
で溢流部b内を流通する高速の土石流(流石や流木等)
を直接に受けて減速する構造になつている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の各砂防ダムの溢
流部に設けた防護柵は、前記のように溢流部の床コンク
リートに埋設して建て込んだ鋼製支柱群や鋼製梁の剛性
で高速の流石や流木等を直接に受ける構造になつている
ため、土石流の流石や流木等を浮け止めるには必ずしも
好適な構造でなく、流石や流木等が直撃して防護柵が損
壊され溢流部の側部や床版部も損傷される恐れがある。
これらの補修等に多くの手数、手間を要するなどの課題
がある。
【0004】本発明は、前記のような課題を解決するた
めに開発されたものであり、その目的とする処は、砂防
ダムの溢流部内に吊縦鋼材群を主索と各横索で懸架して
支保した格子状の防護工を配設し、土石流の流石や流木
等、雪崩等を緩衝して受け止め、防護工及び溢流部の損
傷を低減し保守管理を容易するなど、溢流部の防護性
能、信頼性を向上した懸架式防護工付き砂防ダムを提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、山間の渓流や
渓谷構築した砂防ダムにおいて、ダムに設けた溢流部
の両側部のコンクリート内に柱状鋼材を埋設して、両柱
状鋼材に複数のアンカー金具を上下間隔を置き配置して
コンクリートに埋設し、各アンカー金具の頭部を突出し
て、溢流部の両側上部の間に主索を両側のアンカー金具
の頭部に連結して張設し、主索に複数の吊縦鋼材を間隔
を置き吊設するとともに、溢流部の両側の間に複数本の
横索を上下間隔を置き両側の各アンカー金具の頭部に連
結して張設し吊縦鋼材を支保してなる防護工として、
記の防護工を溢流部内に懸架したことに特徴を有し、基
本的に優れた剛性及び適度の弾性伸びを有する主索及び
各横索で支保して懸架した防護工として溢流部に容易に
架設することができる。この防護工は、吊縦鋼材群と横
索群からなる格子状柵に形成されて、溢流部における高
速の土石流の流石や流木雪崩等の直撃を緩衝して受け
止め、格別に損傷されず溢流部の両側や床版等の損傷も
防止される。主索や横索、各吊縦鋼材及び相互間隔等を
容易に取り換えたり調節して流石、流木や雪崩等の捕捉
性能を調整でき、補修等が容易である。また、溢流部の
両側部のコンクリート内に柱状鋼材を埋設し、両柱状鋼
材に複数のアンカー金具を上下間隔を置き配置してコン
クリートに埋設し、各アンカー金具の頭部を突出して、
溢流部の両側上部の間に主索を両側のアンカー金具の頭
部に索端金具を介し連結して張設したことにより、主索
や各横索の各端部のアンカー機能を高め張力負荷を容易
とし各張力を均等化するなど、保守管理とともに溢流部
の防護性能、信頼性を効果的に高めている。
【0006】また、溢流部の両側部のコンクリートに埋
設した各アンカー金具と主索及び各横索をそれぞれ前後
間隔を置き前後対とし、前後対の各アンカー金具に前後
対の各主索及び各横索を連結して張設し、各主索及び各
横索によつて各吊縦鋼材を吊設し支保した溢流部の両側
に凹部を縦に設けて、各アンカー金具の頭部を凹部内
に突出し、各アンカー金具の頭部に主索及び各横索の両
端部を索端金具を介して連結したことにより、吊縦鋼材
群の吊支、支保及び懸架性能をさらに高めるなど、防護
性能、信頼性をさらに効果的に高めている。
【0007】さらにまた、溢流部の両側部に凹部を縦に
設けて、各アンカー金具の頭部を凹部内に突出し、各ア
ンカー金具の頭部に主索及び各横索の両端部を凹部内で
索端金具を介して連結したことにより、各索端金具及び
アンカー金具の頭部への土石流の流石や流木等の直撃を
回避して損傷を防止し耐久性を高めるなど、総合的に溢
流部の防護性能、信頼性をさらに高めている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例を示す砂
防ダム全体の平面図とX−X断面図、図2にその防護工
の要部拡大正面図と側視図、図3に主索と各横索の索端
金具及びアンカー金具(第1実施例)の拡大側視図と平
面図、図4に柱状鋼材及び主索と各横索のアンカー機構
(第1実施例)の拡大平面図と側視図、図5に主索の索
端金具とアンカー金具(第2実施例)の拡大平面図と側
視図、図6に柱状鋼材と主索及び各横索のアンカー機構
(第2実施例の変形例)の要部側視図を示している。
【0009】図中Gは山間の渓流や渓谷等、1は砂防ダ
ムのダム、2はダムの溢流部、3は溢流部の両側部に縦
に設けた凹部、5は溢流部に設けた懸架式の防護工、6
は溢流部の両側上部の間に張設した主索、7は主索に間
隔を置き吊設した吊縦鋼材、8は溢流部の両側の間に張
設した複数本の横索、9,19は主索及び横索の両端部
に連設した第1実施例と第2実施例の索端金具、10,
20は主索及び横索の両端部を連結した第1実施例と第
2実施例のアンカー金具、10a,20bは第1実施例
と第2実施例のアンカー金具の突出した頭部、11は溢
流部の両側部のコンクリート内に埋設しアンカー金具を
支持して補強した柱状鋼材である。
【0010】図1ないし図6に示す実施例は、山間の渓
流や渓谷G構築した砂防ダムにおいて、ダム1に設け
た溢流部2の両側部のコンクリート内に柱状鋼材11を
埋設して、両柱状鋼材に複数のアンカー金具10又は2
0を上下間隔を置き配置してコンクリートに埋設し、各
アンカー金具の頭部10a又は20bを突出して、溢流
部の両側上部の間に主索6を両側のアンカー金具の頭部
に索端金具9又は19を介し連結して張設し、主索に複
数の吊縦鋼材7を間隔を置き吊設するとともに、溢流部
の両側の間に複数本の横索8を上下間隔を置き両側の各
アンカー金具の頭部に索端金具を介し連結して張設し
縦鋼材7を支保してなる防護工として、この防護工を溢
流部2内に懸架したことを特徴とする懸架式防護工付き
砂防ダムになつている。
【0011】前記の懸架式防護工付き砂防ダムにおい
て、溢流部2の両側部のコンクリートに埋設した各アン
カー金具10又は20と主索6及び各横索8をそれぞれ
前後間隔を置き前後対として、前後対の各アンカー金具
に前後対の各主索6及び各横索8を連結して張設し、各
主索及び各横索によつて各吊縦鋼材7を吊設し支保した
ことを特徴とする懸架式防護工付き砂防ダムになつてい
る。
【0012】さらにまた、前記の懸架式防護工付き砂防
ダムにおいて、溢流部の両側部に凹部3を縦に設けて、
各アンカー金具10又は20の頭部10a又は20aを
凹部内に突出し、各アンカー金具の頭部に主索6及び各
横索8の両端部を索端金具9又は19を介して凹部内で
連結したことを特徴とする懸架式防護工付き砂防ダムに
なつている。
【0013】さらに詳述すると、ダム1(砂防ダム)
は、例えば、図1に示すように山間の渓流や渓谷等Gに
おいて岩盤にアンカー(図示省略)等して構築され、水
等を溢流せしめる溢流部2を有し、この溢流部の床コン
クリート2aには必要に応じその損傷を防止する適宜の
損傷防止手段を設け、好ましくは溢流部2の両側部に索
端金具9,19及びアンカー金具10,20の頭部10
a,20b等を配置する凹部3を設けて、この溢流部2
に主索6及び各横索8で吊設して支保した防護工5を懸
架し、土石流の流石や流木等さらには雪崩等を緩衝して
受け止める構造になつている。
【0014】防護工5は、ダム1の溢流部2の両側上部
の間に1本(図示省略)又は前後対(図示)にして張設
した主索6と、主索に適宜の間隔であるいはまた前後対
(図示)にして吊設した複数の吊縦鋼材7と、溢流部の
両側部の間に適宜の上下間隔であるいはまた前後各対に
張設した複数本の横索8等で構成され、各吊縦鋼材7を
主索6で吊持して各横索8で支保した懸架式の構造にな
つている。
【0015】主索6は、溢流部2における土石流の流石
や流木等さらには雪崩等のサイズや流速等の規模に対応
した強靭で適度の弾性伸びを有し、好ましくはゴム又は
合成樹脂等で被覆したワイヤケーブルを適用して、図1
のように溢流部2の両側上部の間に1本又は適宜の前後
間隔で2本対にして平行に配置し、それぞれの端部に連
設した索端金具9又は19を溢流部2の両側部のコンク
リートに埋設したアンカー金具10又は20に連結して
張設されている。
【0016】吊縦鋼材7は、図1及び図2のように各種
の形鋼材又は鋼管材等で形成し、主索6に連結金具7a
をボルト等で固着して、この連結金具に上端部をピンや
長孔等で揺動可能(図2Aの左右方向)に軸支し、溢流
部2における土石流の流石や流木さらには雪崩等のサイ
ズや流速等の規模に対応させた適度の間隔で吊設してい
る。また、図示例のように2本の主索6を前後対とし平
行に張設した場合は、前後対の吊縦鋼材7を複数の繋ぎ
鋼材7bで連結した構造とし、両主索6に固着した連結
金具7aに各吊縦鋼材の上端部を軸支して揺動可能に吊
設している。
【0017】横索8は、溢流部2における土石流の流石
や流木等さらには雪崩等のサイズや流速等の規模に対応
した強靭で適度の弾性伸びを有し、好ましくはゴム又は
合成樹脂等で被覆したワイヤケーブルを適用して、図1
に示すように溢流部2の両側部の間に適宜の上下間隔で
複数本さらにまた適度の間隔で前後各対に配置し、それ
ぞれの端部に索端金具9又は19を連設して、各索端金
具を溢流部2の両側部のコンクリートに埋設したアンカ
ー金具10,20の頭部10a,20b等に連結して張
設し、各吊縦鋼材7にUボルト・ナツト7c等で固着し
て支保した構造になつている。
【0018】第1実施例の索端金具9は、図3に示すよ
うに主索6又は横索8の端部にスリーブ9aを固着し
て、スリーブに2本の索端ボルト9bを嵌挿しナツト等
9cで突設して主索又は横索の張力を調節可能とし、両
索端ボルトの先端部の環部9dをアンカー金具10に軸
支して連結する構造になつている。また、第1実施例の
アンカー金具10は、図3に示すように軸10b付きの
頭部10aと、頭部に一体的に連設し板状に形成した1
対のアンカー部10cと、両アンカー部に固着した補強
部10d,10e等からなり、溢流部2の両側部のコン
クリート内に複数のアンカー部10cを適宜の上下間隔
で埋設して各頭部10aを適度に突出し、主索6及び各
横索8の両端部に連設した各索端金具9の環部9dを軸
10bで軸支して連結した構造になつている。
【0019】また、第2実施例の索端金具19は、図5
に示すように主索6の端部を軸着する頭部19aと、頭
部に連設した張線器19bと、張線器に突設した環部1
9d付きの連結杆19c等からなり、頭部19aに主索
6の端部を軸支して連設し、連結杆19cの環部19d
をアンカー金具20に軸支して連結し、主索を張設して
張線器19で適度の張力に調節する構造になつている。
第2実施例のアンカー金具20は、図5に示すようにベ
ースプレート20a上の1対のプレート即ち頭部20b
に連結杆19cの環部19dを連結する軸20cを挿着
し、複数本のアンカーボルト20dでダム本体1上に固
着して、主索6の端部を索端金具19を介してアンカー
する構造になつている。さらに、前記の索端金具19に
おいて、図6に示すように前記の連結杆19cを適度に
長く形成してアンカー部20eとし、このアンカー部を
溢流部2の両側部のコンクリートに直接に埋設したり、
又は、柱状鋼材11の鋼材に挿通してナツト等20fで
取り付けてコンクリートに埋設し、このアンカー部20
eの頭部を突出させて張線器19bにねじ込み連結する
アンカー金具20の構造にすることも可能である。
【0020】柱状鋼材11は、図4に示すように各種の
形鋼材や鋼管材等で形成し、複数本(図示例は6本)の
縦鋼材11aを多数の繋ぎ鋼材11bや11cで一体的
に連結した縦長のフレーム台とし、溢流部2の両側部の
コンクリート内に埋設して、アンカー金具10又は20
を支持してコンクリートに埋設せしめ、アンカー機能と
ともに主索6及び各横索8の張力負荷を容易とし高めて
均等化する構造になつている。この柱状鋼材11は、図
示例に限らず多様な構造を適用可能である。
【0021】図1ないし図6に示す懸架式防護工付き砂
防ダムは、山間の渓流や渓谷G等に構築した砂防ダムに
おいて、ダム1に設けた溢流部2の両側部のコンクリー
ト内に、複数のアンカー金具10又は20のアンカー部
10c,20d,20e等を適度の上下間隔で直接に又
は柱状鋼材11に配置し埋設して各頭部10a又は20
b等を適度に突設せしめ、主索6の両端部の各索端金具
9又は19を上部のアンカー金具の頭部10a又は20
b等に連結して溢流部2の両側上部の間に張設し、主索
に吊縦鋼材7を適宜の間隔で吊設して、複数本の横索8
の両端部の各索端金具9又は19をアンカー金具の頭部
10a又は20b等に連結して溢流部2の両側部の間に
張設するとともに、各横索8を各吊縦鋼材7に連結金具
7cで固定して支保することにより、溢流部2に防護工
5を比較的に容易に懸架し支保して配設することができ
る。
【0022】前記の防護工5は、優れた靭性と適度の弾
性伸びを有する主索6と複数本の横索8で吊縦鋼材7群
を溢流部2内で支保して懸架し、吊縦鋼材7群と横索8
群で格子状柵に構成されて、溢流部2における高速の土
石流の流石や流木等、雪崩等の直撃を緩衝して受け、こ
の流下エネルギーを効果的に吸収し緩衝して受け止め
る。また、この格子状柵の間隔調節により比較的に大き
い流石や流木等を受け止め、小サイズのものも減速して
水とともに流通せしめる。必要に応じ図2に示すように
吊縦鋼材7群と横索8群の山側に適度の目サイズのスク
リーン15を金具15a等で張設すると、さらに小サイ
ズの流木、雪崩等の受け止めが可能となる。土石流の流
石や流木等がさらに高速の場合は、図示のように各アン
カー金具10又は20や各主湯索6及び各横索8さらに
は各吊縦鋼材7を、それぞれ適宜の前後間隔をおき前後
対として、緩衝受け止め性能をさらに高めることができ
るなど、基本的に優れた緩衝受け止め性能、信頼性を発
揮する。
【0023】また、前記のように土石流の流石や流木
等、雪崩等を緩衝して受け止め、防護工5の損傷が少な
く溢流部2の側部及び床コンクリートの損傷も著しく低
減されて耐久性が高められている。さらに、必要に応じ
乾季等に吊縦鋼材7や主索6、各横索8の交換や間隔の
調整等の保守管理が容易となり信頼性が効果的に高めら
れる。
【0024】また、前記の懸架式防護工付き砂防ダムに
おいて、溢流部2の両側部のコンクリート内に柱状鋼材
11を埋設し、両柱状鋼材に複数のアンカー金具10又
は20を配置してコンクリートに埋設し、各アンカー金
具の突出した頭部10a又は20b等に主索6及び各横
索8の索端金具9又は19を連結して張設すると(図
4,図6参照)、アンカー機能とともに主索及び各横索
の張力負荷性能が高められて各張力が均等化されるな
ど、防護性能、信頼性がさらに高められる。
【0025】さらに、溢流部2の両側部に縦設した両凹
部3内に、各アンカー金具10又は20の頭部10a又
は20b等を突出し、主索6及び各横索8の各索端金具
9又は19を前記の頭部に連結して凹部3内に配置する
と、各索端金具9又は19及び各頭部10a又は20b
等に土石流の流石や流木等、雪崩等が直撃されず、これ
らの損傷が防止されて耐久性がさらに高められる。
【0026】前記の懸架式防護工において、索端金具や
アンカー金具及び柱状鋼材等は図示例に限ることなく諸
々の機構を適用できる。また、全体的に防錆したり周囲
の環境に馴じむように彩色するなどして耐久性をさらに
高めることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成され砂防ダ
ムにおいて、ダムに設けた溢流部の両側部のコンクリー
ト内に埋設した両柱状鋼材に、複数のアンカー金具を上
下間隔を置き配置してコンクリートに埋設し、かつ各頭
部を突出して、溢流部の両側上部の間に主索を両側のア
ンカー金具の頭部に連結して張設し、主索に複数の吊縦
鋼材を間隔を置き吊設、溢流部の両側の間に複数本の
横索を上下間隔を置き各アンカー金具の頭部に連結して
張設し吊縦鋼材を支保してなる防護工として、この防護
工を溢流部内に懸架したことにより、この防護工は、基
本的に優れた剛性及び適度の弾性伸びを有する主索及び
各横索で支保して懸架した機構として溢流部に容易に架
設できる。吊縦鋼材群と横索群からなる格子状柵に形成
されて、溢流部における高速の土石流の流石や流木
崩等の直撃を緩衝して受け止め、格別に損傷されず溢流
部の両側や床版等の損傷も防止される。主索や横索、各
吊縦鋼材及び相互間隔等を容易に取り換えたり調節して
流石、流木や雪崩等の捕捉性能を調整でき、補修等が容
易である。また、前記の両柱状鋼材と各アンカー金具及
び各索端金具により、主索や各横索のアンカー機能を高
め張力負荷の調整を容易とし各張力を均等化するするな
ど、保守管理とともに溢流部の防護性能、信頼性を効果
的に高めている。
【0028】また、各アンカー金具と主索及び各横索を
それぞれ前後間隔を置き前後対として吊縦鋼材群を支保
して懸架したことにより、防護性能をさらに高めてい
る。さらにまた、溢流部の両側部に凹部を縦に設けて、
各アンカー金具の頭部を凹部内に突出し、各アンカー金
具の頭部に主索及び各横索の両端部を凹部内で索端金具
を介して連結したことにより、各索端金具及びアンカー
金具の頭部への土石流の流石や流木等の直撃を回避して
損傷を防止し耐久性を高めるなど、総合的に溢流部の防
護性能、信頼性をさらに高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す砂防ダム全体の平面図
(A)及びその正面視のX−X断面図(B)
【図2】懸架式防護柵の上部の拡大正面図(A)及びそ
の側視図(B)
【図3】主索と横索の索端金具及びアンカー金具の第1
実施例を示す拡大視側図(A)及びその平面図(B)
【図4】主索と横索の柱状鋼材及びアンカー金具の第1
実施例を示す拡大平面図(A)及びその側視図(B)
【図5】主索と横索の索端金具及びアンカー金具の第2
実施例を示す拡大平面図(A)及びその側視図(B)
【図6】主索と横索の索端金具及びアンカー金具の第2
実施例を示す要部側視図
【図7】従来の砂防ダムの斜視図である。
【符号の説明】
1 ダム 2 溢流部 5 懸架式防護工 6 主索 7 吊縦鋼材 8 横索 9,19 索端金具 10,20 アンカー金具 10a,20b 頭部(アンカー金具)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山間の渓流や渓谷構築した砂防ダムに
    おいて、ダムに設けた溢流部の両側部のコンクリート内
    に柱状鋼材を埋設して、両柱状鋼材に複数のアンカー金
    具を上下間隔を置き配置してコンクリートに埋設し、各
    アンカー金具の頭部を突出して、溢流部の両側上部の間
    に主索を両側のアンカー金具の頭部に索端金具を介し連
    結して張設し、主索に複数の吊縦鋼材を間隔を置き吊設
    するとともに、溢流部の両側の間に複数本の横索を上下
    間隔を置き両側の各アンカー金具の頭部に索端金具を介
    し連結して張設し吊縦鋼材を支保してなる防護工とし
    前記の防護工を溢流部内に懸架したことを特徴とす
    る懸架式防護工付き砂防ダム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の懸架式防護工付き砂防ダ
    ムにおいて、溢流部の両側部のコンクリートに埋設した
    各アンカー金具と主索及び各横索をそれぞれ前後間隔を
    置き前後対として、前後対の各アンカー金具に前後対の
    各主索及び各横索を連結して張設し、各主索及び各横索
    によつて各吊縦鋼材を吊設し支保したことを特徴とする
    懸架式防護工付き砂防ダム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の懸架式防護
    工付き砂防ダムにおいて、溢流部の両側部に凹部を縦に
    設けて、各アンカー金具の頭部を凹部内に突出し、各ア
    ンカー金具の頭部に主索及び各横索の両端部を索端金具
    を介して凹部内で連結したことを特徴とする懸架式防護
    工付き砂防ダム。
JP8108716A 1996-04-05 1996-04-05 懸架式防護工付き砂防ダム Expired - Lifetime JP3002131B2 (ja)

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