JPH09272429A - 無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置 - Google Patents

無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置

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JPH09272429A
JPH09272429A JP8085355A JP8535596A JPH09272429A JP H09272429 A JPH09272429 A JP H09272429A JP 8085355 A JP8085355 A JP 8085355A JP 8535596 A JP8535596 A JP 8535596A JP H09272429 A JPH09272429 A JP H09272429A
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truck
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Yoshitaka Mizuhara
義孝 水原
Ko Sasaki
香 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無人走行時には、駆動車輪の方向を台車の前
方に向かわせる復元力が働かないようにして軌道の曲線
追従性を向上させ得る無人搬送台車用駆動車輪のセンタ
リング装置を提供する。 【解決手段】 駆動車輪35,45のセンタリング装置
51は、走行部21のケーシング26上に設けられる突
出部材52と、走行部21が上昇した場合に前記突出部
材52が当接されることにより、当該突出部材52を駆
動ユニット2の中央位置に導く案内面53aが形成され
たガイド部材53とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面上の軌道を検
出しつつ荷物の搬送を行う簡易型の無人搬送台車に関
し、特に、駆動車輪が路面から離間した場合には、駆動
車輪の方向を常に台車の前方を向くように復元させる無
人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、実公平5
−4004号公報に記載されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
無人搬送台車においては、台車の下面側に設けられた4
つの非駆動車輪、即ち従動車輪に加え、その前方の従動
車輪の間にほぼ位置させて、無人走行させるための駆動
ユニットが設けられており、この駆動ユニットは、台車
に固定される固定部と、この固定部に対し昇降および旋
回可能に設けられ駆動車輪などを備えた走行部とを有し
ている。また、走行部は、旋回軸を有し、この旋回軸が
固定部に設けられる軸受に支持されて旋回可能とされ、
これにより走行部の駆動車輪の向きを調整することがで
きる。
【0004】ところで、前記固定部には、駆動車輪の方
向を台車の前方を向くように復元(以下、センタリング
ともいう。)させるばね式のセンタリング装置が設けら
れており、ばね部材の弾発力によって旋回軸を復元させ
る機能を有している。この場合に、無人走行中は、前記
駆動ユニットの走行部は路面上に設けられた軌道の曲率
に応じて旋回するが、このときは駆動車輪の接地抵抗が
前記センタリング装置による復元力に勝るので、駆動車
輪がセンタリングされるようなことはなく、一方、手動
で走行させる場合に、前記走行部が上昇されて駆動車輪
が路面から離間離すると、接地抵抗がなくなって駆動車
輪はセンタリングされるようになっている。
【0005】しかしながら、上記のセンタリング装置で
は、そのばね部材の一端が前記固定部に連結されてお
り、つまり常時走行部の旋回軸に復元力を付勢して駆動
車輪の方向を台車の前方に向かわしめる構成であるた
め、無人走行時においても復元力が働き、このため軌道
の曲線追従性が低下するという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、無人走行時には、駆動車
輪の方向を台車の前方に向かわせる復元力が働かないよ
うにして軌道の曲線追従性を向上させ得る無人搬送台車
用駆動車輪のセンタリング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように特定される。請求項
1に記載の発明は、駆動車輪を備え、台車に固定される
固定部に対して昇降および旋回可能に設けられる走行部
を、前記駆動車輪が路面から離間する上方位置に上昇さ
せた場合に、前記駆動車輪の方向を台車の前方を向くよ
うに復元させる無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング
装置において、前記走行部に設けられる突出部材と、前
記走行部が上昇した場合に前記突出部材が当接されるこ
とにより、当該突出部材を所定位置に導く案内面が形成
されたガイド部材と、を有することを特徴とする無人搬
送台車用駆動車輪のセンタリング装置である。
【0008】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置にお
いて、前記ガイド部材は、前記走行部が上昇するのに連
動して下降すると共に、前記走行部が下降するのに連動
して上昇することを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、上記請求項2に
記載の無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置にお
いて、回動ピンの回りで回動可能に連結されるレバー部
材を有し、当該レバー部材の一方の端部近傍に前記ガイ
ド部材が設けられることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載の無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置にお
いて、前記レバー部材は前記走行部に係合され、前記レ
バー部材を回動させることにより前記走行部が昇降され
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、請求項毎に次のような
効果を奏する。請求項1に記載の発明では、台車を無人
走行させる場合には、駆動車輪のセンタリング装置のガ
イド部材および突出部材が互いに離反させられるので、
駆動車輪の方向を台車の前方に向かわせる復元力が働か
ず無負荷となるため、軌道の曲線に沿った台車の追従性
を向上させることが可能となる。
【0012】請求項2に記載の発明では、突出部材とガ
イド部材との間の相対的な距離が、走行部の上昇時と下
降時とで大きな差となって現れるため、ガイド部材の案
内面の傾斜角度を大きく形成して突出部材を導くことが
可能となる。したがって、僅かの力で走行部を押し上げ
ても十分に駆動車輪を台車の前方に向かわせることがで
き、センタリング能力の向上を図ることができる。しか
も、走行部の下降時には、突出部材とガイド部材との間
の相対的な距離が最大に開くので、無人走行時における
走行部の旋回の障害となることがなく、設計の自由度も
増す。
【0013】請求項3に記載の発明では、レバー部材を
利用することにより簡単な構成の付加でガイド部材を昇
降させることができる。
【0014】請求項4に記載の発明では、レバー部材の
回動により走行部をも上昇させることができるので、別
途新たな走行部の昇降機構部を設ける必要がなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
る駆動車輪のセンタリング装置を適用した無人搬送台車
の側面図、図2は、同底面図、図3は、図1に示される
駆動ユニットを示す拡大断面図、図4は、図3に示され
る走行部の底面図、図5は、図3のAから見た駆動車輪
のセンタリング装置の概略構成を示す図である。
【0016】図1に示す無人搬送台車(以下、単に台車
ともいう。)は、台板1の前方下面側に左右一対の駆動
車輪輪を備えた走行部を有する駆動ユニット2が、ねじ
締めにより取り付けられている。なお、台車は図中矢印
B方向に搬送されるようになっており、説明の便宜上、
図中B方向を前、これと反対方向を後として以降の説明
を行う。
【0017】図2にも示すように、台板1の後方下面側
には、左右一対の回転可能な従動車輪3,3が取り付け
られ、一方、台板1の前方下面側にも、左右一対の回転
可能な従動車輪4,4が取り付けられている。なお、従
動車輪のうち、図2中左下の従動車輪は車輪の向きが固
定されており、他の従動車輪は鉛直軸の回りで旋回自在
となっている。
【0018】台板1の後方の上面側には、ハンドル5が
立設されており、前記駆動ユニット2の駆動車輪の双方
を路面から離反移動させることにより、手動で走行させ
ることも可能となっている。即ち、格納や修理などの目
的で台車を軌道からはずして自走、即ち無人走行させず
に手で押すことがあるが、この場合に、駆動車輪が接地
した状態だと、駆動車輪が負荷となって台車を押せなか
ったり進行方向が制限されたりするので、この負荷を排
除する方法の一つとして、自走しない状態のときに駆動
車輪を後述する昇降機構部によって浮上させて、台車を
自由状態にすることができるように構成されている。
【0019】また、荷物が載置された他の台車を、台板
1の後方に取り付けたフック55に連結して牽引するこ
とも可能である。さらに、前記ハンドル5の前面には、
前記駆動ユニット2の動作の制御を行う制御手段である
コントローラ等が内蔵される制御盤6が設置される。一
方、台板1の前方上面側には、駆動ユニット2の後述す
る駆動用モータなどに電力を供給するバッテリ7が設け
られる。
【0020】図3に示すように、台車1の下面側に設け
られる駆動ユニット2は、固定部11を有し、この固定
部11の上壁11aが台車の台板1の下面側に当接され
図示しないボルトによりねじ締めされ取り付けられる。
【0021】この固定部11に対して昇降および旋回可
能に、駆動車輪35,45などを備えた走行部21が設
けられている。この走行部21は、旋回軸23を有し、
固定部11の底壁11bに固定されるブロック14に取
り付けられる軸受部材15に支持されることにより、軸
方向移動および軸回りの回転が可能となっている。な
お、走行部21の旋回軸23回りの回転は、ピン27と
ストッパ28とにより、所定の角度範囲内に規制され
る。
【0022】また、固定部11に取り付けられたブラケ
ット12には、昇降用モータ18が取り付けられてお
り、この昇降用モータ18の主軸に止めねじ13により
円板19が固定される。この円板19の中心軸から所定
距離だけ偏心した位置に、カムフォロア20が回転自在
に設けられる。一方、前記走行部21の旋回軸23の上
端には、係合板16がナット17によりねじ締め固定さ
れている。
【0023】そして、駆動車輪35,45を路面から離
反移動させる場合には、昇降用モータ18を駆動させて
カムフォロア20を上方に移動させることにより、図3
に二点鎖線で示すように、旋回軸23に固定された係合
板16を上方に押し上げ、走行部21を上昇させて行
う。一方、駆動車輪35,45を路面に向けて近接移動
させる場合には、昇降用モータ18を駆動させてカムフ
ォロア20を下方に移動させることにより、旋回軸23
に固定された係合板16の下方移動を許容するようにな
っている。
【0024】即ち、走行部21は、図示しないばね部材
により、常時固定部11に対して下方に付勢されてお
り、手動で走行させるような場合には、昇降用モータ1
8により上下動されるカムフォロア20により前記ばね
部材の弾発力に抗して走行部21を押し上げて駆動車輪
35,45を路面から浮かせ、一方、駆動車輪35,4
5を路面に当接させる場合には、昇降用モータ18の動
作により前記カムフォロア20を下方に退避させ、前記
ばね部材の弾発力により、従動車輪3,4との荷重分担
をも考慮に入れた上で所定の接地圧を確保しつつ、駆動
車輪35,45を路面に当接させることができる。
【0025】駆動ユニット2の昇降用モータ18、円板
19、カムフォロア20、および係合板16は、昇降機
構部の構成をなすものであるが、この昇降機構部は、こ
れに限定されるものではなく、例えば、固定部11に回
動ピンを設け、この回動ピンの回りに揺動可能に連結さ
れる揺動部材に走行部21を取り付け、この揺動部材を
揺動させることによって走行部21が昇降するように構
成することも可能である。
【0026】前記走行部21はケーシング26を有して
おり、前述した旋回軸23の下端とボルト24により固
定されている。このケーシング26内には、駆動用モー
タ31が設けられており、図4に示すように、減速機3
3、および伝達部34を介して走行方向に向いて右側の
駆動車輪35を駆動するように構成される。また、同様
にして走行方向に向いて左側の駆動車輪45は、減速機
43、および伝達部44を介して駆動用モータ41によ
り駆動され、左右の駆動車輪はそれぞれ独立して制御さ
れるように構成される。なお、前記伝達部34,44
は、図示するようなスプロケットとチェーンによる構成
に限られるものではなく、例えば歯付きプーリおよびタ
イミングベルトによる構成でもよく、また歯車の噛合に
より動力伝達する構成としてもよい。
【0027】また、ケーシング26の前方には検出手段
としての走行センサ25が設置され、この走行センサ2
5は、例えば走行方向に直交する方向に並設された3つ
の光学センサから構成される。台車が正規の軌道上を走
行しているときは、これらの3つの光学センサのすべて
が路面上に設けられた反射物である帯状の軌道の幅内の
上方に位置して、軌道からの反射光を受光できるように
なっている。即ち、前記走行センサ25の各光学センサ
は、それぞれ路面上に設けられた軌道の上方に位置する
場合には、オン信号を出力し、一方、軌道の上方に位置
しない場合には、オフ信号を出力ように構成される。こ
れにより台車の軌道からのずれを検出することができ、
ずれた方向の反対側の駆動車輪の駆動用モータの回転を
停止させることにより方向を修正し、軌道に沿う走行を
実現している。なお、台車の軌道からのずれが大きく、
走行センサ25の中央の光学センサまでもがオフ信号を
出力するような場合には、ずれた方向の反対側の駆動車
輪の駆動用モータに電気的制動をかけて迅速に軌道修正
を行う。
【0028】ところで、台車を例えば格納場所から移動
させて路面の軌道上に設置する場合には、駆動ユニット
2の先端に設けられた走行センサ25が軌道上にくるよ
うにセットされなければ無人走行させることができな
い。これに対し、通常、駆動ユニット2は台車の台板1
の下面側に取り付けられるので、上方からは駆動ユニッ
ト2の走行部21の旋回方向は見えず、また無人走行中
軌道の曲率に応じて旋回するため、この旋回状態を保持
した状態で例えば直線状の軌道に再セットされるような
場合には、台車の向きと駆動ユニット2の走行部21の
向きとが必ずしも一致しないものであり、このままでは
台車の軌道上への設置の作業性は良好でないと言える。
【0029】そこで、図3および図5に示すように、駆
動車輪35,45が路面から離間する上方位置に、走行
部21を上昇させた場合に、駆動車輪35,45の方向
を台車の前方を向くように復元させる駆動車輪のセンタ
リング装置51が設けられており、これによれば、台車
の向きと駆動ユニット2の走行部21の向きとが一致す
ることとなり、台車を軌道上に設置する作業の容易化が
図られる。
【0030】本実施の形態では、駆動車輪のセンタリン
グ装置51は、走行部21のケーシング26上に設けら
れる突出部材52と、走行部21が上昇した場合に前記
突出部材52が当接されることにより、当該突出部材5
2を駆動ユニット2の中央位置に導く案内面53aが形
成されたガイド部材53とを有している。
【0031】ガイド部材53の案内面53aは、例えば
図示のような逆V字状を呈する中央部が窪んだ形状に形
成されており、固定部11の底壁11bに、ねじ部材5
4により取り付けられる。また、ガイド部材53は、図
5に示すようなテーパ状の案内面を有する二つの部材に
分割されたものから構成されるが、このほか一体的な形
状をなすものでもよい。さらに、案内面53aは、中央
部が窪んだ形状に形成されていればよく、任意の曲面に
より構成することも可能である。
【0032】一方、突出部材52は、図示のように、回
転可能な球状部材から構成される。但し、突出部材52
は、これに限定されることなく、例えば、走行部21の
ケーシング26上に立設固定されるピン部材により構成
することも可能である。この場合には、ピン部材の頂端
は、半球状に形成するか、あるいは、ガイド部材53の
案内面53aに沿う面形状に形成するのが、案内面53
a上を摺動させるためには望ましい。
【0033】次に、この無人搬送台車用駆動車輪のセン
タリング装置51の作用について説明する。まず、台車
を無人走行させる場合にあっては、昇降機構部の動作に
伴い、駆動ユニット2の走行部21が下降し、駆動車輪
35,45が路面に当接されるが、この場合に、固定部
11の底壁11bの下面側に設けられたガイド部材53
と、走行部21のケーシング26上に設けられた突出部
材52とは互いに離反させられて接触することなく、走
行部21は旋回軸23の回りに旋回フリーとなる。
【0034】一方、格納や修理などのため台車を手動走
行させる場合にあっては、昇降機構部の動作により、駆
動ユニット2の走行部21を押し上げて駆動車輪35,
45を路面から浮かせるが、この場合に、ガイド部材5
3の案内面53aに突出部材52が当接されることによ
り、当該突出部材52が案内面53aに沿って駆動ユニ
ット2の中央位置に導かれ、結果的に、駆動車輪35,
45の方向が台車の前方を向くように復元される。した
がって、台車の向きと駆動ユニット2の走行部21の向
きとが一致し、台車を軌道上に設置する作業が容易とな
る。
【0035】このように、本実施の形態によれば、台車
を無人走行させる場合には、駆動車輪のセンタリング装
置51のガイド部材53および突出部材52が互いに離
反させられるので、駆動車輪35,45の方向を台車の
前方に向かわせる復元力が働かず無負荷となるため、軌
道の曲線に沿った台車の追従性を向上させることが可能
となる。
【0036】図6は、他の実施の形態に係る駆動車輪の
センタリング装置を適用した駆動ユニットの要部を示す
拡大断面図、図7は、図6のCから見た一部を断面で示
す図であり、図1〜図5に示す部材と共通する部材に
は、同一の符号を付してある。この実施の形態では、回
動ピン61の回りで回動可能に連結されるレバー部材6
2を有しており、当該レバー部材62の一方の端部近傍
にガイド部材53が設けられると共に、他方の端部近傍
には係合板63が取り付けられる。また、レバー部材6
2の回動ピン61と係合板63との間に、走行部21の
旋回軸23の上端に固定された係合板16と当接して係
合される回転自在のカムフォロア67が設けられてい
る。
【0037】図7に示すように、ガイド部材53は、ば
ね部材71により、ガイドポスト72の軸方向に伸縮自
在となっており、走行部21のケーシング26上に設け
られた突出部材52と当該ガイド部材53の案内面53
aとが当接する際に緩衝作用を与えると共に、駆動車輪
の確実なセンタリングを保証することができるようにな
っている。なお、突出部材52としては、例えば図示の
ような回転自在なカムフォロアを使用することができ
る。
【0038】一方、図示しないモータの主軸64に固定
された円板65に、カムフォロア66が回転自在に設け
られている。このモータの回転により、カムフォロア6
6を介して前記レバー部材62の係合板63が昇降され
る。
【0039】したがって、レバー部材62の係合板63
が前記モータの回転により上昇されると、レバー部材6
2が回動ピン61の回りで回動され、カムフォロア67
が旋回軸23の上端に固定された係合板16に当接して
図中二点鎖線で示す位置まで押し上げると共に、レバー
部材62の一端に設けられたガイド部材53が下降す
る。即ち、レバー部材62の一端に設けられたガイド部
材53は、走行部21が上昇するのに連動して下降する
と共に走行部21が下降するのに連動して上昇すること
となる。なお、走行部21は、ばね部材68により、常
時固定部11に対して下方に付勢されており、走行部2
1の下降時には、所定の接地圧を確保して駆動車輪を路
面に当接させることができる。
【0040】この実施の形態によれば、突出部材52と
ガイド部材53との間の相対的な距離が、走行部21の
上昇時と下降時とで大きな差となって現れるため、ガイ
ド部材53の案内面53aの傾斜角度を大きく採る、つ
まり中央部の窪んだ形状を深く形成することが可能とな
る。したがって、僅かの力で走行部21を押し上げても
十分に駆動車輪を台車の前方に向かわせることができ、
センタリング能力の向上を図ることができる。しかも、
走行部21の下降時には、突出部材52とガイド部材5
3との間の相対的な距離が最大に開くので、無人走行時
における駆動ユニット2の走行部21の旋回の障害とな
ることがなく、設計の自由度も増すこととなる。
【0041】また、レバー部材62を利用することによ
り簡単な構成の付加でガイド部材53を昇降させること
ができ、しかも、レバー部材62の回動により走行部2
1をも上昇させるようにしたので、別途新たな走行部2
1の昇降機構部を設ける必要がなくなる。
【0042】なお、以上説明した実施例は、本発明を限
定するために記載されたものではなく、種々変更するこ
とが可能である。例えば、ガイド部材53を、走行部2
1が上昇するのに連動して下降させると共に走行部21
が下降するのに連動して上昇させる構成として、上述し
た実施の形態ではレバー部材62を利用することにより
行ったが、本発明はこれに限定されず、例えば、ラック
&ピニオン、ベルトあるいはチェーンなどの動力伝達手
段を組み合わせて構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る駆動車輪のセンタ
リング装置を適用した無人搬送台車の側面図である。
【図2】 同無人搬送台車の底面図である。
【図3】 図1に示される駆動ユニットを示す拡大断面
図である。
【図4】 図3に示される走行部の底面図である。
【図5】 図3のAから見た駆動車輪のセンタリング装
置の概略構成を示す図である。
【図6】 他の実施の形態に係る駆動車輪のセンタリン
グ装置を適用した駆動ユニットの要部を示す拡大断面図
である。
【図7】 図6のCから見た一部を断面で示す図であ
る。
【符号の説明】
11…固定部、 16…係合板、21…走行
部、 23…旋回軸、35,45…駆動車輪、
51…センタリング装置、52…突出部材、
53…ガイド部材、53a…案内面、 61…回
動ピン、62…レバー部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動車輪を備え、台車に固定される固定
    部に対して昇降および旋回可能に設けられる走行部を、
    前記駆動車輪が路面から離間する上方位置に上昇させた
    場合に、前記駆動車輪の方向を台車の前方を向くように
    復元させる無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置
    において、 前記走行部に設けられる突出部材と、 前記走行部が上昇した場合に前記突出部材が当接される
    ことにより、当該突出部材を所定位置に導く案内面が形
    成されたガイド部材と、を有することを特徴とする無人
    搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材は、前記走行部が上昇す
    るのに連動して下降すると共に、前記走行部が下降する
    のに連動して上昇することを特徴とする請求項1に記載
    の無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置。
  3. 【請求項3】 回動ピンの回りで回動可能に連結される
    レバー部材を有し、当該レバー部材の一方の端部近傍に
    前記ガイド部材が設けられることを特徴とする請求項2
    に記載の無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置。
  4. 【請求項4】 前記レバー部材は前記走行部に係合さ
    れ、前記レバー部材を回動させることにより前記走行部
    が昇降されることを特徴とする請求項3に記載の無人搬
    送台車用駆動車輪のセンタリング装置。
JP08535596A 1996-04-08 1996-04-08 無人搬送台車用駆動車輪のセンタリング装置 Expired - Fee Related JP3508376B2 (ja)

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