JP2907077B2 - 天井走行車 - Google Patents
天井走行車Info
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- JP2907077B2 JP2907077B2 JP25709495A JP25709495A JP2907077B2 JP 2907077 B2 JP2907077 B2 JP 2907077B2 JP 25709495 A JP25709495 A JP 25709495A JP 25709495 A JP25709495 A JP 25709495A JP 2907077 B2 JP2907077 B2 JP 2907077B2
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Description
【0001】
【発明の利用分野】この発明はワークを搬送するための
天井走行車に関し、特にその落下防止部材に関する。
天井走行車に関し、特にその落下防止部材に関する。
【0002】
【従来技術】工場等での仕係り品や製品(ワーク)の搬
送のために、天井走行車が用いられる。天井走行車は建
屋の天井に沿って敷設したレールに沿って走行し、本体
に設けた巻き上げユニットでハンドを巻き上げあるいは
巻き下げし、ハンドでワークを保持する。
送のために、天井走行車が用いられる。天井走行車は建
屋の天井に沿って敷設したレールに沿って走行し、本体
に設けた巻き上げユニットでハンドを巻き上げあるいは
巻き下げし、ハンドでワークを保持する。
【0003】
【発明の課題】この発明の課題は、 1)専用のモータ等を設けずに、ハンド自体の昇降を利
用して落下防止部材を駆動すること, 2)簡単な構造で落下防止部材のアームの運動を規制す
ること,及び 3)アームの上昇によってアームがワーク側に進入し、
下降によってワークから退出するようにすることにあ
る。
用して落下防止部材を駆動すること, 2)簡単な構造で落下防止部材のアームの運動を規制す
ること,及び 3)アームの上昇によってアームがワーク側に進入し、
下降によってワークから退出するようにすることにあ
る。
【0004】
【発明の構成】この発明は、建屋の天井に沿って敷設し
た走行レールに支持されて走行する台車と、巻き上げユ
ニットを備えた本体と、該巻き上げユニットにより昇降
するハンドとを備えた天井走行車において、前記本体の
底部に固定枠を取付、前記ハンドと係合自在でかつ前記
固定枠に沿って昇降する可動枠を設け、さらに該可動枠
に落下防止部材のアームを枢着し、かつ前記固定枠に、
上部を搬送物品に近い側に下部を搬送物品から遠い側に
配置した斜めのガイドを設けて、前記アームに設けたガ
イド体を該ガイドに収容してガイドに沿って運動させる
ように構成したことを特徴とする。
た走行レールに支持されて走行する台車と、巻き上げユ
ニットを備えた本体と、該巻き上げユニットにより昇降
するハンドとを備えた天井走行車において、前記本体の
底部に固定枠を取付、前記ハンドと係合自在でかつ前記
固定枠に沿って昇降する可動枠を設け、さらに該可動枠
に落下防止部材のアームを枢着し、かつ前記固定枠に、
上部を搬送物品に近い側に下部を搬送物品から遠い側に
配置した斜めのガイドを設けて、前記アームに設けたガ
イド体を該ガイドに収容してガイドに沿って運動させる
ように構成したことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用と効果】この発明では、ハンドを利用して
落下防止部材の可動枠を昇降させるので、落下防止部材
の駆動モータが不要になる。また落下防止部材のアーム
を可動枠に枢着し、アームをガイドに沿って運動させる
ので、滑らかにかつ所定の軌跡に沿ってアームを運動さ
せることができる。さらにガイドの上部をワーク側に、
下部をワークから遠い側に配置するので、アームは上昇
によってワークの下部に進入し、下降によってワークの
下部から退出する。
落下防止部材の可動枠を昇降させるので、落下防止部材
の駆動モータが不要になる。また落下防止部材のアーム
を可動枠に枢着し、アームをガイドに沿って運動させる
ので、滑らかにかつ所定の軌跡に沿ってアームを運動さ
せることができる。さらにガイドの上部をワーク側に、
下部をワークから遠い側に配置するので、アームは上昇
によってワークの下部に進入し、下降によってワークの
下部から退出する。
【0006】
【実施例】図1〜図16に実施例の天井走行車を示す。
最初に天井走行車の全体構造と台車の構造を示す。図1
6に天井走行車2の全体構造を示すと、01はクリーン
ルームや工場等の建物の天井に沿って敷設したレール
で、02はレール部、03は天井走行車2と管理センタ
ー間の通信ケーブルである。天井走行車2は2台の台車
4,4を備え、各台車4はバンパー6を備えている。台
車4,4には図1〜図3に示すピボット軸で本体8を連
結し、本体8の下部には巻き上げユニット10がある。
そして巻き上げユニット10はハンド12を昇降させ、
ハンド12が半導体基板を収容したSMIFポッド等の
ワーク04を保持して搬送する。14,14は一対の落
下防止部材で、ハンド12を巻き上げワーク04を搬送
する際に、ワーク04の落下を防止するためのものであ
る。
最初に天井走行車の全体構造と台車の構造を示す。図1
6に天井走行車2の全体構造を示すと、01はクリーン
ルームや工場等の建物の天井に沿って敷設したレール
で、02はレール部、03は天井走行車2と管理センタ
ー間の通信ケーブルである。天井走行車2は2台の台車
4,4を備え、各台車4はバンパー6を備えている。台
車4,4には図1〜図3に示すピボット軸で本体8を連
結し、本体8の下部には巻き上げユニット10がある。
そして巻き上げユニット10はハンド12を昇降させ、
ハンド12が半導体基板を収容したSMIFポッド等の
ワーク04を保持して搬送する。14,14は一対の落
下防止部材で、ハンド12を巻き上げワーク04を搬送
する際に、ワーク04の落下を防止するためのものであ
る。
【0007】
【台車】図1に、天井走行車2の進行方向と垂直な方向
から見た台車4,4の構造を示し、図2に台車4,4を
天井側から見た構造を、図3にレール01に垂直な方向
での台車4の断面を示す。これらの図ではいずれも台車
4,4のカバー等を取り除いて示す。レール01に対す
る台車4,4の取付を示すため図3を参照すると、05
はレール01の支持体で、レール01の高さ調節機能を
有し、カバー06により被覆されている。また08は天
井走行車2に給電するための架線で、09は停止位置等
を天井走行車2に伝達するためのマークである。
から見た台車4,4の構造を示し、図2に台車4,4を
天井側から見た構造を、図3にレール01に垂直な方向
での台車4の断面を示す。これらの図ではいずれも台車
4,4のカバー等を取り除いて示す。レール01に対す
る台車4,4の取付を示すため図3を参照すると、05
はレール01の支持体で、レール01の高さ調節機能を
有し、カバー06により被覆されている。また08は天
井走行車2に給電するための架線で、09は停止位置等
を天井走行車2に伝達するためのマークである。
【0008】図1〜図3に示すように、各台車4の長手
方向(レール01に平行な方向)に沿ってほぼ水平に走
行モータ16を設け、そのモータ軸20はほぼ水平で、
例えば水平面に対して±10度の範囲にある。走行モー
タ16にはブレーキを設けず、電磁ブレーキ等のブレー
キ18を別体に設ける。モータ軸20とブレーキ18の
ブレーキ軸22をハイポイドギア24に接続し、回転方
向を90度変換して走行軸25を回転させ、走行車輪2
6を駆動する。ここでは走行車輪26は回転面が鉛直で
あるが、水平でも良い。28は各台車4がレール01か
ら外れるのを防止するためのガイドローラで、例えば台
車4毎に図2,図3に示すように8個ずつ設ける。また
バンパー6の先端にもガイドローラ28,28を設け、
バンパー6がレール部02を滑らかに走行するようにす
る。30は垂直軸回りに回転自在な集電子で、架線08
から受電し、走行モータ16等に給電する。
方向(レール01に平行な方向)に沿ってほぼ水平に走
行モータ16を設け、そのモータ軸20はほぼ水平で、
例えば水平面に対して±10度の範囲にある。走行モー
タ16にはブレーキを設けず、電磁ブレーキ等のブレー
キ18を別体に設ける。モータ軸20とブレーキ18の
ブレーキ軸22をハイポイドギア24に接続し、回転方
向を90度変換して走行軸25を回転させ、走行車輪2
6を駆動する。ここでは走行車輪26は回転面が鉛直で
あるが、水平でも良い。28は各台車4がレール01か
ら外れるのを防止するためのガイドローラで、例えば台
車4毎に図2,図3に示すように8個ずつ設ける。また
バンパー6の先端にもガイドローラ28,28を設け、
バンパー6がレール部02を滑らかに走行するようにす
る。30は垂直軸回りに回転自在な集電子で、架線08
から受電し、走行モータ16等に給電する。
【0009】32,32はピボット軸で、台車4,4を
本体8に連結する。この結果、一対の台車4,4は本体
8に対してボギー台車として作用する。また34,34
はバンパー6,6を台車4,4に連結するピボット軸
で、台車4,4のカバー15,15に連結してある。バ
ンパー6はガイドローラ28でレール部02上を走行
し、ピボット軸34により台車4に対して向きを変える
ことができる。バンパー6,6の先端には近接センサ3
6を設け、先行する走行車や障害物等を検出する。また
38はマーク09に対向して設けた読み取りセンサで、
本体8に内蔵した制御データを補助して停止位置等を検
出する。
本体8に連結する。この結果、一対の台車4,4は本体
8に対してボギー台車として作用する。また34,34
はバンパー6,6を台車4,4に連結するピボット軸
で、台車4,4のカバー15,15に連結してある。バ
ンパー6はガイドローラ28でレール部02上を走行
し、ピボット軸34により台車4に対して向きを変える
ことができる。バンパー6,6の先端には近接センサ3
6を設け、先行する走行車や障害物等を検出する。また
38はマーク09に対向して設けた読み取りセンサで、
本体8に内蔵した制御データを補助して停止位置等を検
出する。
【0010】台車4,4の特徴を説明する。クレーンル
ーム等で使用する天井走行車2では、容積が小さいこと
が重要である。台車4の場合、レール01の長手方向に
沿ったスペースは天井走行車2に割り当てられているの
で、レール01に対する台車4,4の横幅や高さを小さ
くすることが重要である。実施例では、各台車4の長手
方向に沿った中心部付近に走行車輪26があり、その片
側に走行モータ16があり、他方にブレーキ18があ
る。そして走行モータ16は部分的に台車4から突き出
している。モータ軸20やブレーキ軸22はほぼ水平
で、例えば水平面に対して±10度の範囲にあり、その
向きは台車4の進行方向に平行である。このためモータ
16やブレーキ18の長手方向はレール01の長手方向
と平行になり、台車4,4の高さや幅が減少する。モー
タ軸20やブレーキ軸22はハイポイドギア24に接続
し、回転軸の方向を直角に変換して走行車輪26を駆動
する。なおハイポイドギア24では、その軸方向とモー
タ軸20やブレーキ軸22の軸方向は交わらず、例えば
図1ではモータ軸20とブレーキ軸22との方向を重ね
ず単に平行に配置してある。そしてハイポイドギア24
を用いると、ベベルギアに比べ薄いギアで確実に動力を
伝達でき、このためギア部の厚さを小さくし、台車4,
4の高さを小さくできる。
ーム等で使用する天井走行車2では、容積が小さいこと
が重要である。台車4の場合、レール01の長手方向に
沿ったスペースは天井走行車2に割り当てられているの
で、レール01に対する台車4,4の横幅や高さを小さ
くすることが重要である。実施例では、各台車4の長手
方向に沿った中心部付近に走行車輪26があり、その片
側に走行モータ16があり、他方にブレーキ18があ
る。そして走行モータ16は部分的に台車4から突き出
している。モータ軸20やブレーキ軸22はほぼ水平
で、例えば水平面に対して±10度の範囲にあり、その
向きは台車4の進行方向に平行である。このためモータ
16やブレーキ18の長手方向はレール01の長手方向
と平行になり、台車4,4の高さや幅が減少する。モー
タ軸20やブレーキ軸22はハイポイドギア24に接続
し、回転軸の方向を直角に変換して走行車輪26を駆動
する。なおハイポイドギア24では、その軸方向とモー
タ軸20やブレーキ軸22の軸方向は交わらず、例えば
図1ではモータ軸20とブレーキ軸22との方向を重ね
ず単に平行に配置してある。そしてハイポイドギア24
を用いると、ベベルギアに比べ薄いギアで確実に動力を
伝達でき、このためギア部の厚さを小さくし、台車4,
4の高さを小さくできる。
【0011】走行モータ16とブレーキ18は別体にし
て、走行車輪26を中心にほぼ対向させて配置してあ
る。モータ16とブレーキ18を別体にしたので、モー
タを小形化でき、これらの荷重は走行車輪26の両側に
分散して安定になる。仮にブレーキ18を走行モータ1
6と一体にすれば、モータが大型化し、かつ走行車輪2
6を台車4のほぼ中央に配置しなければならないため、
台車4が大形化する。また荷重が台車4の一方に集中し
不安定となる。
て、走行車輪26を中心にほぼ対向させて配置してあ
る。モータ16とブレーキ18を別体にしたので、モー
タを小形化でき、これらの荷重は走行車輪26の両側に
分散して安定になる。仮にブレーキ18を走行モータ1
6と一体にすれば、モータが大型化し、かつ走行車輪2
6を台車4のほぼ中央に配置しなければならないため、
台車4が大形化する。また荷重が台車4の一方に集中し
不安定となる。
【0012】次に本体8に対して、2台の台車4,4を
分離し、ピボット軸32,32で連結する。台車4毎に
モータ16等を設けるので、モータ16やブレーキ18
の径が減少し、台車4,4の高さや幅が減少する。また
台車4,4を本体8にピボット連結したので、図4に示
すように、天井走行車2はカーブを滑らかに曲がること
ができ、ワーク04の揺れが小さい。また前後のバンパ
ー6,6をピボット軸34で台車4,4に連結したの
で、バンパー6,6はレール01の向きに沿って台車4
に対して曲がり、近接センサ36で先行する他の天井走
行車を確実に検出でき、また仮に衝突した場合にも台車
4が直接衝突するのを防止できる。これに対してバンパ
ー6,6を台車4,4にピボット連結しないと、近接セ
ンサ36の向きが台車4の向きに固定され、カーブで先
行する走行車2を検出できないことが生じる。
分離し、ピボット軸32,32で連結する。台車4毎に
モータ16等を設けるので、モータ16やブレーキ18
の径が減少し、台車4,4の高さや幅が減少する。また
台車4,4を本体8にピボット連結したので、図4に示
すように、天井走行車2はカーブを滑らかに曲がること
ができ、ワーク04の揺れが小さい。また前後のバンパ
ー6,6をピボット軸34で台車4,4に連結したの
で、バンパー6,6はレール01の向きに沿って台車4
に対して曲がり、近接センサ36で先行する他の天井走
行車を確実に検出でき、また仮に衝突した場合にも台車
4が直接衝突するのを防止できる。これに対してバンパ
ー6,6を台車4,4にピボット連結しないと、近接セ
ンサ36の向きが台車4の向きに固定され、カーブで先
行する走行車2を検出できないことが生じる。
【0013】
【巻き上げユニット】図5〜図7に、実施例の巻き上げ
ユニット10を示す。巻き上げユニット10は本体8の
下部に支持され、40は巻き上げユニットベースで、そ
の底面には3つの巻き上げドラム42が配置して有る。
各巻き上げドラム42は2つの部分に分かれ、1つのド
ラム42で2本のロープやベルトあるいはテープ等を巻
き上げるようにし、合計で6本のロープ80を用いてハ
ンド12を巻き上げる。また巻き上げドラム42は例え
ば正三角形の各辺に沿って配置し、ユニット10の中心
部からみたドラム42の外側には、外れ防止ローラ44
を設けて、ロープ80がドラム42から外れるのを防止
する。
ユニット10を示す。巻き上げユニット10は本体8の
下部に支持され、40は巻き上げユニットベースで、そ
の底面には3つの巻き上げドラム42が配置して有る。
各巻き上げドラム42は2つの部分に分かれ、1つのド
ラム42で2本のロープやベルトあるいはテープ等を巻
き上げるようにし、合計で6本のロープ80を用いてハ
ンド12を巻き上げる。また巻き上げドラム42は例え
ば正三角形の各辺に沿って配置し、ユニット10の中心
部からみたドラム42の外側には、外れ防止ローラ44
を設けて、ロープ80がドラム42から外れるのを防止
する。
【0014】46,46は2組の巻き上げモータで、電
磁ブレーキ等のブレーキ48を別体に配置した。50は
モータ軸、52はブレーキ軸で、軸方向はほぼ水平で例
えば水平面から±10度の範囲に配置する。これらの結
果、モータ46,46とブレーキ48を、ドラム42と
ほぼ同じ高さに揃えて、ほぼ水平に配置できる。巻き上
げユニット10の中心部、即ち3個のドラム42が構成
する三角形の中心には、ハイポイドギア54等の駆動ギ
アを設け、共通軸55に伝達用の平歯車56を設ける。
ハイポイドギア54はモータ46の水平方向を中心とし
た回転を高さ方向を中心とした回転に変換し、ベベルギ
ア等でも良いが、薄くかつ確実に動力を伝達できるの
で、ハイポイドギア54が好ましい。平歯車56はドラ
ム42側の平歯車58を介して、ドラム42を駆動す
る。平歯車58の回転軸にはベベルギア60を設けて、
ドラム42のベベルギア62を回転させる。平歯車5
8,58に替えて、ヘリカルギア等を用いても良い。6
4はハンド12との位置決め用のガイドピンである。
磁ブレーキ等のブレーキ48を別体に配置した。50は
モータ軸、52はブレーキ軸で、軸方向はほぼ水平で例
えば水平面から±10度の範囲に配置する。これらの結
果、モータ46,46とブレーキ48を、ドラム42と
ほぼ同じ高さに揃えて、ほぼ水平に配置できる。巻き上
げユニット10の中心部、即ち3個のドラム42が構成
する三角形の中心には、ハイポイドギア54等の駆動ギ
アを設け、共通軸55に伝達用の平歯車56を設ける。
ハイポイドギア54はモータ46の水平方向を中心とし
た回転を高さ方向を中心とした回転に変換し、ベベルギ
ア等でも良いが、薄くかつ確実に動力を伝達できるの
で、ハイポイドギア54が好ましい。平歯車56はドラ
ム42側の平歯車58を介して、ドラム42を駆動す
る。平歯車58の回転軸にはベベルギア60を設けて、
ドラム42のベベルギア62を回転させる。平歯車5
8,58に替えて、ヘリカルギア等を用いても良い。6
4はハンド12との位置決め用のガイドピンである。
【0015】図6を参照して巻き上げユニット10の動
作を示すと、ハンド12の3点、例えばPにロープ80
を取り付け、各点からロープ80は2つに分かれて上に
延び、三角形の2辺に配置した2つのドラム42,42
で巻取る。ここでハンド12が最も下降している位置で
は、ロープ80はドラム42の内側にあり、巻き上げが
進むと巻取り位置はドラム42の外側へと移動する。こ
の結果、各点Pを頂点としてロープ80は2等辺三角形
上にあり、2つのドラム42,42での巻取り位置の間
隔は、ハンド12が上昇するにつれて減少する。このた
めハンド12が下にある位置では、巻取り位置の間隔が
大きく、ハンド12が上昇すると巻取り位置の間隔が小
さくなり、同じ点に固定した2本のロープ80がなす角
を、ハンド12の昇降によらずほぼ一定にできる。この
ためハンド12を、高さ位置によらず安定に保持でき、
しかも巻き上げに必要なトルクがほぼ一定になる。即ち
2つのロープ80,80がなす角が大きい程ハンド12
を安定に保持できるが、その反面で巻き上げに必要なト
ルクが増加するのである。そして実施例では2つのロー
プのなす角を高さによらず一定に近づけ、ほぼ一定のト
ルクで安定にハンド12を巻き上げあるいは巻下げす
る。また実施例では、6本のロープ80を用いてハンド
12を昇降させるので、仮に1本のロープが切断しても
ハンド12は傾かず、安定にワーク04を搬送できる。
作を示すと、ハンド12の3点、例えばPにロープ80
を取り付け、各点からロープ80は2つに分かれて上に
延び、三角形の2辺に配置した2つのドラム42,42
で巻取る。ここでハンド12が最も下降している位置で
は、ロープ80はドラム42の内側にあり、巻き上げが
進むと巻取り位置はドラム42の外側へと移動する。こ
の結果、各点Pを頂点としてロープ80は2等辺三角形
上にあり、2つのドラム42,42での巻取り位置の間
隔は、ハンド12が上昇するにつれて減少する。このた
めハンド12が下にある位置では、巻取り位置の間隔が
大きく、ハンド12が上昇すると巻取り位置の間隔が小
さくなり、同じ点に固定した2本のロープ80がなす角
を、ハンド12の昇降によらずほぼ一定にできる。この
ためハンド12を、高さ位置によらず安定に保持でき、
しかも巻き上げに必要なトルクがほぼ一定になる。即ち
2つのロープ80,80がなす角が大きい程ハンド12
を安定に保持できるが、その反面で巻き上げに必要なト
ルクが増加するのである。そして実施例では2つのロー
プのなす角を高さによらず一定に近づけ、ほぼ一定のト
ルクで安定にハンド12を巻き上げあるいは巻下げす
る。また実施例では、6本のロープ80を用いてハンド
12を昇降させるので、仮に1本のロープが切断しても
ハンド12は傾かず、安定にワーク04を搬送できる。
【0016】次に、巻き上げユニット10のサイズにつ
いて考える。図5,図6から明らかなように、モータ4
8とドラム42の高さ方向の位置を揃えて、ほぼ水平に
配置する。このため巻き上げユニット10の高さが減少
し、かつハイポイドギア54と平歯車56を上下に重ね
ることにより、これらが占める面積を小さくする。モー
タ46からの回転の伝達を考えると、ほぼ水平方向に回
転軸があるモータ46の回転をハイポイドギア54でほ
ぼ直角に変換して、平歯車56,58に伝え、ベベルギ
ア60,62で再度水平方向の回転に変換してドラム4
2に伝達する。
いて考える。図5,図6から明らかなように、モータ4
8とドラム42の高さ方向の位置を揃えて、ほぼ水平に
配置する。このため巻き上げユニット10の高さが減少
し、かつハイポイドギア54と平歯車56を上下に重ね
ることにより、これらが占める面積を小さくする。モー
タ46からの回転の伝達を考えると、ほぼ水平方向に回
転軸があるモータ46の回転をハイポイドギア54でほ
ぼ直角に変換して、平歯車56,58に伝え、ベベルギ
ア60,62で再度水平方向の回転に変換してドラム4
2に伝達する。
【0017】3個のドラム42は正三角形の3辺上にあ
り、その各頂点位置と中心のハイポイドギア54を結ぶ
線上にスペースが生じる。モータ46,46並びにブレ
ーキ48はこの線上に配置され、ユニット10の平面寸
法を最小にできる。またモータ46,46からブレーキ
48を分離したので、各モータ46,46のサイズを小
さくでき、しかもハイポイドギア54を中心にして、ド
ラム42やモータ46,ブレーキ48をほぼ均等に配置
したので、巻き上げユニット10への荷重が均等に分散
する。この結果、後述の横移動レール78を用いた巻き
上げユニット10の横方向移動が容易になる。
り、その各頂点位置と中心のハイポイドギア54を結ぶ
線上にスペースが生じる。モータ46,46並びにブレ
ーキ48はこの線上に配置され、ユニット10の平面寸
法を最小にできる。またモータ46,46からブレーキ
48を分離したので、各モータ46,46のサイズを小
さくでき、しかもハイポイドギア54を中心にして、ド
ラム42やモータ46,ブレーキ48をほぼ均等に配置
したので、巻き上げユニット10への荷重が均等に分散
する。この結果、後述の横移動レール78を用いた巻き
上げユニット10の横方向移動が容易になる。
【0018】
【巻き上げユニットの横移動】巻き上げユニット10の
横移動を説明する。図5,図6,図8において、70は
巻き上げユニット10を本体8に対して横移動させるた
めの横移動モータ、72はそのブレーキ、74はプーリ
で、モータ70の回転で駆動される。プーリ74にはベ
ルト90を取り付け、ネジ付シャフト92を回転させ
る。94,96は軸受けで、76は雌ボールネジであ
る。これらの部材の内、雌ボールネジ76は巻き上げユ
ニット10に取り付け、他の部材は本体8に取り付け
る。これとは逆に雌ボールネジ76を本体8に取り付
け、他の部材を巻き上げユニット10側に取り付けても
よいが、その場合巻き上げユニット10の重量が増加す
るので、好ましくはない。これらを総称して巻き上げ機
構の送り機構と呼ぶ。なお雌ボールネジ76に変えて単
純な筒状の雌ネジを用いても良い。また本体8の底部に
は、図5,図6に示す横移動レール78,78を設け、
雌ボールネジ76の前後進で、巻き上げユニット10が
レール78上を移動できるようにする。
横移動を説明する。図5,図6,図8において、70は
巻き上げユニット10を本体8に対して横移動させるた
めの横移動モータ、72はそのブレーキ、74はプーリ
で、モータ70の回転で駆動される。プーリ74にはベ
ルト90を取り付け、ネジ付シャフト92を回転させ
る。94,96は軸受けで、76は雌ボールネジであ
る。これらの部材の内、雌ボールネジ76は巻き上げユ
ニット10に取り付け、他の部材は本体8に取り付け
る。これとは逆に雌ボールネジ76を本体8に取り付
け、他の部材を巻き上げユニット10側に取り付けても
よいが、その場合巻き上げユニット10の重量が増加す
るので、好ましくはない。これらを総称して巻き上げ機
構の送り機構と呼ぶ。なお雌ボールネジ76に変えて単
純な筒状の雌ネジを用いても良い。また本体8の底部に
は、図5,図6に示す横移動レール78,78を設け、
雌ボールネジ76の前後進で、巻き上げユニット10が
レール78上を移動できるようにする。
【0019】このようにすると、モータ70の回転によ
り雌ボールネジ76がネジ付シャフト92に対して前後
進し、巻き上げユニット10は横移動レール78上を移
動する。このため走行レール01の直下以外の場所にあ
るワーク04をも荷役でき、ワーク04の位置に対する
制約が大幅に緩和される。そしてこのことは図示しない
地上ステーションの配置への制限を緩和し、所望の位置
に地上ステーションを配置できることを意味する。また
走行レール01の配置の自由度を増し、レール01の敷
設を容易にする。
り雌ボールネジ76がネジ付シャフト92に対して前後
進し、巻き上げユニット10は横移動レール78上を移
動する。このため走行レール01の直下以外の場所にあ
るワーク04をも荷役でき、ワーク04の位置に対する
制約が大幅に緩和される。そしてこのことは図示しない
地上ステーションの配置への制限を緩和し、所望の位置
に地上ステーションを配置できることを意味する。また
走行レール01の配置の自由度を増し、レール01の敷
設を容易にする。
【0020】レール01に対して巻き上げユニット10
が横移動可能な範囲は、重心位置の変化に対して台車4
が傾かない範囲で定まり、レール01への台車4の取付
を安定にすれば、横移動可能な範囲はそれにつれて増加
する。また実施例では本体8を台車4と別体にしたの
で、横移動レール78を本体8に設けたが、本体8を台
車4と一体にすれば、台車4の底部に横移動レール78
を設けることになる。
が横移動可能な範囲は、重心位置の変化に対して台車4
が傾かない範囲で定まり、レール01への台車4の取付
を安定にすれば、横移動可能な範囲はそれにつれて増加
する。また実施例では本体8を台車4と別体にしたの
で、横移動レール78を本体8に設けたが、本体8を台
車4と一体にすれば、台車4の底部に横移動レール78
を設けることになる。
【0021】
【ハンド】図9〜図13により、ハンド12を説明す
る。図9,図10において、100はハンド本体で、巻
き上げユニット10からロープ80で吊持してある。1
02は回動板で、モータ104によりハンド本体100
に対して回動する。106はブレーキ、108はシャフ
トで、110はシャフト108に接続したベベルギア
で、図示しないベルト駆動ギアを回転させて歯付ベルト
112を駆動し、ハンド本体102を回動させる。なお
114はローブ80の取付部(前記のP点)で、116
はガイドピン64の位置決め穴である。
る。図9,図10において、100はハンド本体で、巻
き上げユニット10からロープ80で吊持してある。1
02は回動板で、モータ104によりハンド本体100
に対して回動する。106はブレーキ、108はシャフ
トで、110はシャフト108に接続したベベルギア
で、図示しないベルト駆動ギアを回転させて歯付ベルト
112を駆動し、ハンド本体102を回動させる。なお
114はローブ80の取付部(前記のP点)で、116
はガイドピン64の位置決め穴である。
【0022】図10に示すように、回動板102にはほ
ぼ半球状のセンタリング部材120とセンタリング部材
120を下方に押圧するバネ122とを設け、ワーク0
4の保持プレート010の中央に設けた穴に係合させ
て、センタリングする。また回動板102には例えば3
組の爪126を設け、爪軸124を中心に回動させ、保
持プレート010に設けた凹や穴に嵌合させる。
ぼ半球状のセンタリング部材120とセンタリング部材
120を下方に押圧するバネ122とを設け、ワーク0
4の保持プレート010の中央に設けた穴に係合させ
て、センタリングする。また回動板102には例えば3
組の爪126を設け、爪軸124を中心に回動させ、保
持プレート010に設けた凹や穴に嵌合させる。
【0023】図11,図12により爪126の関連部材
を示すと、128はカムプレートで回動板102の内側
に設け、130は例えばブレーキ付のモータ、132は
カムプレート128の中心部に設けたベベルギア、13
4はカム溝である。そしてカムプレート128は内蔵の
モータ130の回転で、ベベルギア132により回動す
る。カム溝134にはローラ136を配置してカムプレ
ート128の回動に従動させ、ローラ136の回転をギ
ア138に伝え、爪軸124に設けた歯車と噛み合わせ
て、爪126を回動させる。140はカムプレート12
8を滑らかに回動させるためのガイドローラである。
を示すと、128はカムプレートで回動板102の内側
に設け、130は例えばブレーキ付のモータ、132は
カムプレート128の中心部に設けたベベルギア、13
4はカム溝である。そしてカムプレート128は内蔵の
モータ130の回転で、ベベルギア132により回動す
る。カム溝134にはローラ136を配置してカムプレ
ート128の回動に従動させ、ローラ136の回転をギ
ア138に伝え、爪軸124に設けた歯車と噛み合わせ
て、爪126を回動させる。140はカムプレート12
8を滑らかに回動させるためのガイドローラである。
【0024】保持プレート010の位置を検出するた
め、投光部142と受光部143で位置センサを構成
し、爪126の嵌合突起よりもやや上に光軸を配置す
る。即ち爪126の先端の突起が保持プレート010の
凹に嵌合するまでは、保持プレート010はやや持ち上
げられた位置にあり、投光部142と受光部143との
間の光軸を遮断する。これに対して保持プレート010
の凹に爪126の先端の突起が嵌合すると、保持プレー
ト010の位置は相対的に低下し、投光部142からの
光を受光部143で受光できる。このようにして保持プ
レート010に対する爪126の把持が完了したかどう
かを検出する。なおここでは投光部142から受光部1
43への透過光を用いたが、保持プレート010からの
反射光を受光部143で検出しても良く、また超音波セ
ンサ等の距離センサで保持プレート010の位置を検出
しても良い。
め、投光部142と受光部143で位置センサを構成
し、爪126の嵌合突起よりもやや上に光軸を配置す
る。即ち爪126の先端の突起が保持プレート010の
凹に嵌合するまでは、保持プレート010はやや持ち上
げられた位置にあり、投光部142と受光部143との
間の光軸を遮断する。これに対して保持プレート010
の凹に爪126の先端の突起が嵌合すると、保持プレー
ト010の位置は相対的に低下し、投光部142からの
光を受光部143で受光できる。このようにして保持プ
レート010に対する爪126の把持が完了したかどう
かを検出する。なおここでは投光部142から受光部1
43への透過光を用いたが、保持プレート010からの
反射光を受光部143で検出しても良く、また超音波セ
ンサ等の距離センサで保持プレート010の位置を検出
しても良い。
【0025】図13に、ハンド12の着地検出機構を示
す。図16でハンド12が下降し、ワーク04に触れる
と、ブレーキ48でドラム42を停止させ、ロープ80
がたるまないようにする必要がある。そこでハンド12
のロープ取付部114では、ロープ80を保持片82に
固定し、ケース84内に収容してバネ86で下方に押圧
する。ここでハンド12が下降して地上ステーションに
配置したワーク04に触れると、ハンド12にはワーク
04から上向きの力が加わり、バネ86の力でロープ保
持片82が下方に移動する。ロープ保持片82の位置は
リミットスイッチ88で監視し、保持片82が下方向に
移動すると、リミットスイッチ88が外れてハンド12
が着地したことを検出する。このことを検出すると、図
示しない回線で本体8に連絡し、その制御回路によりブ
レーキ48を動作させ、ハイポイドギア84を固定し
て、ドラム42を固定する。なおリミットスイッチ88
に替えて、近接センサ等を用いて、保持片82の位置を
監視しても良い。
す。図16でハンド12が下降し、ワーク04に触れる
と、ブレーキ48でドラム42を停止させ、ロープ80
がたるまないようにする必要がある。そこでハンド12
のロープ取付部114では、ロープ80を保持片82に
固定し、ケース84内に収容してバネ86で下方に押圧
する。ここでハンド12が下降して地上ステーションに
配置したワーク04に触れると、ハンド12にはワーク
04から上向きの力が加わり、バネ86の力でロープ保
持片82が下方に移動する。ロープ保持片82の位置は
リミットスイッチ88で監視し、保持片82が下方向に
移動すると、リミットスイッチ88が外れてハンド12
が着地したことを検出する。このことを検出すると、図
示しない回線で本体8に連絡し、その制御回路によりブ
レーキ48を動作させ、ハイポイドギア84を固定し
て、ドラム42を固定する。なおリミットスイッチ88
に替えて、近接センサ等を用いて、保持片82の位置を
監視しても良い。
【0026】ハンド12の動作を示すと、荷役前に予め
回動板102を回動させて、ワーク04に対して正しい
向きに回動させる。ハンド12が下降すると、センタリ
ング部材120が保持プレート010に設けた穴に係合
し、センタリング部材120によりワーク04に対する
ハンド12の位置を微修正して、センタリングする。こ
こでは半球状のセンタリング部材120を用いたが、半
球状に限らず凸形状で先端が滑らかであれば良い。また
保持プレート010にセンタリング用の突起を設けて、
ハンド12にはこの突起と係合する穴や凹を設けても良
い。
回動板102を回動させて、ワーク04に対して正しい
向きに回動させる。ハンド12が下降すると、センタリ
ング部材120が保持プレート010に設けた穴に係合
し、センタリング部材120によりワーク04に対する
ハンド12の位置を微修正して、センタリングする。こ
こでは半球状のセンタリング部材120を用いたが、半
球状に限らず凸形状で先端が滑らかであれば良い。また
保持プレート010にセンタリング用の突起を設けて、
ハンド12にはこの突起と係合する穴や凹を設けても良
い。
【0027】センタリングが終了すると、モータ130
によりカムプレート128を回動させ、ローラ136を
カム溝134に沿って従動させる。この回動をギア13
8の回転に変換し、爪軸124を回動させて、爪126
をワーク04の外側から内側に回動させ、保持プレート
010に設けた凹に嵌合させて保持する。ここで凹に爪
126の先端の突起が嵌合するまでは、保持プレート0
10はハンド12に対してやや押し上げられた位置にあ
り、投光部142と受光部143間の光路が遮断される
ので、把持が完了してないことを検出できる。また同様
に、ワーク04の搬送中に仮に保持プレート010と爪
126の嵌合が外れた場合も、投光部142と受光部1
43間の光軸が遮断されるので検出できる。
によりカムプレート128を回動させ、ローラ136を
カム溝134に沿って従動させる。この回動をギア13
8の回転に変換し、爪軸124を回動させて、爪126
をワーク04の外側から内側に回動させ、保持プレート
010に設けた凹に嵌合させて保持する。ここで凹に爪
126の先端の突起が嵌合するまでは、保持プレート0
10はハンド12に対してやや押し上げられた位置にあ
り、投光部142と受光部143間の光路が遮断される
ので、把持が完了してないことを検出できる。また同様
に、ワーク04の搬送中に仮に保持プレート010と爪
126の嵌合が外れた場合も、投光部142と受光部1
43間の光軸が遮断されるので検出できる。
【0028】
【落下防止部材】図14,図15に落下防止部材14の
構造を示し、これらの図ではいずれも落下防止部材14
のカバーを除いて示す。図において150は固定枠で、
巻き上げユニット10の底部あるいは本体8の底部に固
定し、可動枠152を固定枠150に沿って昇降できる
ように取り付ける。可動枠152の先端はハンド12に
係合自在に構成し、ハンド12が上昇すると可動枠15
2が係合して押し上げられ、固定枠150に沿って上昇
する。可動枠152の例えば下端にアーム154を枢着
し、158はその枢軸である。また固定枠150にはガ
イド穴156を設け、アーム154に設けたガイドロー
ラ160をガイド穴156に収容して案内する。ガイド
穴156は、図14に示すように、その下半分がワーク
04から見て斜め下を向き、ガイド穴156の下部ほど
ワーク04からの距離が増すようにする。またガイド穴
156の上半分はほぼ鉛直で、ガイドローラ160はこ
の部分には入り込まず、枢軸158の上下運動に用い
る。図14には、アーム154が上昇した際の状態を実
線で、下降した際の状態を鎖線で示す。実施例では枢軸
158もガイド穴156を通したが、枢軸158をガイ
ド穴156から外しても良い。またガイドローラ160
に替えて単なるガイド突起を用い、ガイド穴156内を
摺動させても良く、ガイド穴156を同形の溝に替えて
も良い。
構造を示し、これらの図ではいずれも落下防止部材14
のカバーを除いて示す。図において150は固定枠で、
巻き上げユニット10の底部あるいは本体8の底部に固
定し、可動枠152を固定枠150に沿って昇降できる
ように取り付ける。可動枠152の先端はハンド12に
係合自在に構成し、ハンド12が上昇すると可動枠15
2が係合して押し上げられ、固定枠150に沿って上昇
する。可動枠152の例えば下端にアーム154を枢着
し、158はその枢軸である。また固定枠150にはガ
イド穴156を設け、アーム154に設けたガイドロー
ラ160をガイド穴156に収容して案内する。ガイド
穴156は、図14に示すように、その下半分がワーク
04から見て斜め下を向き、ガイド穴156の下部ほど
ワーク04からの距離が増すようにする。またガイド穴
156の上半分はほぼ鉛直で、ガイドローラ160はこ
の部分には入り込まず、枢軸158の上下運動に用い
る。図14には、アーム154が上昇した際の状態を実
線で、下降した際の状態を鎖線で示す。実施例では枢軸
158もガイド穴156を通したが、枢軸158をガイ
ド穴156から外しても良い。またガイドローラ160
に替えて単なるガイド突起を用い、ガイド穴156内を
摺動させても良く、ガイド穴156を同形の溝に替えて
も良い。
【0029】落下防止部材14の動作を示すと、ハンド
12がワーク04を把持し上昇すると、可動枠152が
ハンド12に係合して押し上げられ、枢軸158により
アーム154が上昇する。上昇の開始時にガイドローラ
160はガイド穴156の最下端にあり、このためアー
ム154は図14の鎖線に示すようにワーク04の後方
に退出している。アーム154の上昇につれてガイドロ
ーラ160はガイド穴156内を運動し、アーム154
は徐々にワーク04の下へ前進する。枢軸158がガイ
ド穴156の上端に達した際に可動枠152は最高点に
達し、この状態でガイドローラ160はガイド穴156
の中央部にあり、アーム154は鉛直でワーク04の底
部に進入して支える。そして以降の台車4,4の走行時
には一対のアーム154,154でワーク04の底部を
支え落下を防止する。
12がワーク04を把持し上昇すると、可動枠152が
ハンド12に係合して押し上げられ、枢軸158により
アーム154が上昇する。上昇の開始時にガイドローラ
160はガイド穴156の最下端にあり、このためアー
ム154は図14の鎖線に示すようにワーク04の後方
に退出している。アーム154の上昇につれてガイドロ
ーラ160はガイド穴156内を運動し、アーム154
は徐々にワーク04の下へ前進する。枢軸158がガイ
ド穴156の上端に達した際に可動枠152は最高点に
達し、この状態でガイドローラ160はガイド穴156
の中央部にあり、アーム154は鉛直でワーク04の底
部に進入して支える。そして以降の台車4,4の走行時
には一対のアーム154,154でワーク04の底部を
支え落下を防止する。
【0030】またハンド12が下降すると、可動枠15
2は固定枠150に沿って下降し、可動枠152の昇降
ストロークがガイド穴156で制限されるため、ハンド
12との係合が外れる。この間、ガイドローラ160は
ガイド穴156内を運動し、アーム154は実線の鉛直
下向きから鎖線の斜め向きへと向きを変えながら下降
し、ワーク04の下部から退出する。
2は固定枠150に沿って下降し、可動枠152の昇降
ストロークがガイド穴156で制限されるため、ハンド
12との係合が外れる。この間、ガイドローラ160は
ガイド穴156内を運動し、アーム154は実線の鉛直
下向きから鎖線の斜め向きへと向きを変えながら下降
し、ワーク04の下部から退出する。
【0031】これらのため、モータを設けず、ハンド1
2の昇降を利用してアーム154を昇降させることがで
きる。またガイド穴156を利用してアーム154の運
動を滑らかに規制できる。さらにガイド穴156の形状
を、下部でワーク04から離れ上部でワーク04に近づ
くように斜めにし、かつ上部を枢軸158及び可動枠1
52と同じ線上に配置すれば、アーム154の上昇でワ
ーク04の下部に進入させ、下降で退出させることがで
き、走行時のワーク04の落下を防止できる。
2の昇降を利用してアーム154を昇降させることがで
きる。またガイド穴156を利用してアーム154の運
動を滑らかに規制できる。さらにガイド穴156の形状
を、下部でワーク04から離れ上部でワーク04に近づ
くように斜めにし、かつ上部を枢軸158及び可動枠1
52と同じ線上に配置すれば、アーム154の上昇でワ
ーク04の下部に進入させ、下降で退出させることがで
き、走行時のワーク04の落下を防止できる。
【0032】実施例では台車4,4や巻き上げユニット
10,ハンド12の構造を示したが、これらの構造は任
意である。
10,ハンド12の構造を示したが、これらの構造は任
意である。
【図1】 実施例の天井走行車の台車部の要部正面図
【図2】 実施例の天井走行車の台車部の要部平面図
【図3】 実施例の天井走行車の台車部の鉛直面での
要部断面図
要部断面図
【図4】 実施例の天井走行車が台車部のカーブの走
行状態を示す図
行状態を示す図
【図5】 実施例の巻き上げユニットの要部正面図
【図6】 実施例の巻き上げユニットの底面図
【図7】 実施例の巻き上げユニットでのモータ,ブ
レーキ,ハイポイドギアの接続を示す図
レーキ,ハイポイドギアの接続を示す図
【図8】 実施例での巻き上げユニットの高さ方向の
分解状態を示す図
分解状態を示す図
【図9】 実施例でのハンドの回動板に沿った分解状
態を示す図
態を示す図
【図10】 実施例でのハンドの高さ方向の分解状態を
示す図
示す図
【図11】 実施例でのハンドのカムプレートに沿った
分解状態を示す図
分解状態を示す図
【図12】 実施例でのハンドの要部高さ方向断面図
【図13】 実施例でのハンドの着地検出機構を示す図
【図14】 実施例の天井走行車の落下防止部材の正面
図
図
【図15】 実施例の天井走行車の落下防止部材の平面
図
図
【図16】 実施例の天井走行車の斜視図
01 レール 72 ブレ
ーキ 02 レール部 74 プー
リ 03 通信ケーブル 76 雌ボ
ールネジ 04 ワーク 78 横移
動レール 05 支持体 80 ロー
プ 06 カバー 82 ロー
プ保持片 07 天井 84 ケー
ス 08 架線 86 バネ 09 マーク 88 リミ
ットスイッチ 010 保持プレート 90 ベル
ト 2 天井走行車 92 ネジ付
シャフト 4 台車 94 軸受け 6 バンパー 96 軸受け 8 本体 100 ハンド
本体 10 巻き上げユニット 102 回動
板 12 ハンド 104 ハン
ド回動モータ 14 落下防止部材 106 ブレ
ーキ 15 カバー 108 シャ
フト 16 走行モータ 110 ベベ
ルギア 18 ブレーキ 112 歯付
ベルト 20 モータ軸 114 ロー
プ取付部 22 ブレーキ軸 116 位置
決め穴 24 ハイポイドギア 120 セン
タリング部材 25 走行軸 122 バネ 26 走行車輪 124 爪軸 28 ガイドローラ 126 爪 30 集電子 128 カム
プレート 32 ピボット軸 130 モー
タ 32 ピボット軸 132 ベベ
ルギア 36 近接センサ 134 カム
溝 38 読み取りセンサ 136 ロー
ラ 40 巻き上げユニットベース 138 ギア 42 巻き上げドラム 140 ガイ
ドローラ 44 外れ防止ローラ 142 投光
部 46 巻き上げモータ 143 受光
部 48 ブレーキ 150 固定
枠 50 モータ軸 152 可動
枠 52 ブレーキ軸 154 アー
ム 54 ハイポイドギア 156 ガイ
ド穴 55 共通軸 158 枢軸 56 平歯車 160 ガイ
ドローラ 58 平歯車 60 ベベルギア 62 ベベルギア 64 ガイドピン 70 横移動モータ
ーキ 02 レール部 74 プー
リ 03 通信ケーブル 76 雌ボ
ールネジ 04 ワーク 78 横移
動レール 05 支持体 80 ロー
プ 06 カバー 82 ロー
プ保持片 07 天井 84 ケー
ス 08 架線 86 バネ 09 マーク 88 リミ
ットスイッチ 010 保持プレート 90 ベル
ト 2 天井走行車 92 ネジ付
シャフト 4 台車 94 軸受け 6 バンパー 96 軸受け 8 本体 100 ハンド
本体 10 巻き上げユニット 102 回動
板 12 ハンド 104 ハン
ド回動モータ 14 落下防止部材 106 ブレ
ーキ 15 カバー 108 シャ
フト 16 走行モータ 110 ベベ
ルギア 18 ブレーキ 112 歯付
ベルト 20 モータ軸 114 ロー
プ取付部 22 ブレーキ軸 116 位置
決め穴 24 ハイポイドギア 120 セン
タリング部材 25 走行軸 122 バネ 26 走行車輪 124 爪軸 28 ガイドローラ 126 爪 30 集電子 128 カム
プレート 32 ピボット軸 130 モー
タ 32 ピボット軸 132 ベベ
ルギア 36 近接センサ 134 カム
溝 38 読み取りセンサ 136 ロー
ラ 40 巻き上げユニットベース 138 ギア 42 巻き上げドラム 140 ガイ
ドローラ 44 外れ防止ローラ 142 投光
部 46 巻き上げモータ 143 受光
部 48 ブレーキ 150 固定
枠 50 モータ軸 152 可動
枠 52 ブレーキ軸 154 アー
ム 54 ハイポイドギア 156 ガイ
ド穴 55 共通軸 158 枢軸 56 平歯車 160 ガイ
ドローラ 58 平歯車 60 ベベルギア 62 ベベルギア 64 ガイドピン 70 横移動モータ
Claims (1)
- 【請求項1】 建屋の天井に沿って敷設した走行レール
に支持されて走行する台車と、巻き上げユニットを備え
た本体と、該巻き上げユニットにより昇降するハンドと
を備えた天井走行車において、 前記本体の底部に固定枠を取付、前記ハンドと係合自在
でかつ前記固定枠に沿って昇降する可動枠を設け、さら
に該可動枠に落下防止部材のアームを枢着し、 かつ前記固定枠に、上部を搬送物品に近い側に下部を搬
送物品から遠い側に配置した斜めのガイドを設けて、前
記アームに設けたガイド体を該ガイドに収容してガイド
に沿って運動させるように構成したことを特徴とする、
天井走行車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25709495A JP2907077B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 天井走行車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25709495A JP2907077B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 天井走行車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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