JPH09270701A - 論理回路及びその設計方法 - Google Patents

論理回路及びその設計方法

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JPH09270701A
JPH09270701A JP8076992A JP7699296A JPH09270701A JP H09270701 A JPH09270701 A JP H09270701A JP 8076992 A JP8076992 A JP 8076992A JP 7699296 A JP7699296 A JP 7699296A JP H09270701 A JPH09270701 A JP H09270701A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、2つの異なる高位電源電圧を使
用した論理回路においてレベルコンバータを不要とし、
消費電力の低減を達成し得る論理回路を提供し、要求さ
れるタイミング制約を満足させて効率良く上記論理回路
を設計し得る論理回路の設計方法を提供することを課題
とする。 【解決手段】 この発明は、第1の高位電源電圧(VD
DL)が供給されるドミノゲート1で構成された論理ゲ
ートの出力が、第1の高位電源電圧よりも高い第2の高
位電源電圧(VDDH)が供給されるドミノゲート2の
入力に接続されて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大規模集積回路の
中で使用される低消費電力の論理回路、及びその低消費
電力の論理回路を設計する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CMOS回路の消費電力は、大部分が負
荷の充放電によるダイナミック・パワであり、これは印
加されている電源電圧(以下、特に断らないかぎり電源
電圧と記載した場合には高位側の電源電圧を指すものと
する)の2乗に比例する。消費電力を低減化する方法と
して、電源電圧を下げる方法はきわめて効果的である
が、電源電圧を下げるとトランジスタのドレイン電流が
減少するため、回路の遅延時間が増大し、性能低下を引
き起こすという不具合が生じる。
【0003】例えば、図7に示すような組み合わせ論理
回路を低消費電力化する際に、各ゲートの電源電圧をす
べて下げてしまうと、タイミングがクリティカルな箇所
(パス)は、タイミングのスペックを満足できなくな
る。一方、論理回路の中ですべてのパスがクリティカル
なパスになっているわけではない。
【0004】そこで、クリティカルパスになっていない
部分のゲートに対してのみ、電源電圧を下げることが考
えられる。しかしながら、CMOS回路の場合には、以
下に説明するように、低い電源電圧で動作するゲートと
高い電源電圧で動作するゲートのインターフェース部分
に、DC電流防止用のレベルコンバータ回路が必要とな
る。
【0005】ここで、レベルコンバータが必要となる理
由について説明する。
【0006】COMS論理回路において、2つの異なる
電源電圧を使用する場合は、図8に示すように、低電源
電圧(VDDL)で動作する回路と高電源電圧(VDD
H)で動作する回路をダイレクトに接続すると、インタ
ーフェース部分でDC電流が流れてしまう。この理由
は、図8中のノードN1がハイレベル(VDDL)の
時、VDDL がVDDL <VDDH −|Vth,p|(Vth,pはP
チャネルトランジスタのしきい値電圧)の電位なら、P
チャネルトランジスタMP1が完全にオフせず、高電源
VDDH から基準電源に向かってDC電流が流れる。DC
電流が流れることによる電力消費は大きいので、通常、
DC電流が流れないようにするための回路として、例え
ば図9に示すようなレベルコンバータをインターフェー
ス部分に挿入する方法が採られる。
【0007】なお、VDDHで動作する回路の出力に、
VDDLで動作する回路を直接接続した場合には、図8
に示す場合と異なり、DC電流が流れることはない。そ
れは、VDDLで動作する回路の入力のハイレベルがV
DDHまで引き上げられるため、Pチャネルトランジス
タが完全にオフするためである。
【0008】図9に示すようなレベルコンバータは、D
C電流を遮断する機能を有するが、反面スイッチングの
際にかなり大きなダイナミック・パワーを消費する。し
たがって、レベルコンバータの個数が多くなればなるほ
ど、レベルコンバータ全体で消費するパワーが増え、消
費電力低減の効果が弱められてしまう。
【0009】図7に示すような論理回路に対して、タイ
ミング制約を満たしながらVDDHを与えるゲートとV
DDLを与えるゲートを決定する際に、従来では図10
に示すような回路構成が生成されてしまうという問題が
あった。すなわち、図10に示す構造では、VDDLで
動作するゲートの出力がVDDHで動作するゲートの入
力に入る接続構造が多数生じ、そのため多数のレベルコ
ンバータが必要となる。したがって、レベルコンバータ
自体がかなり大きなダイナミック・パワーを消費するた
め、多数のレベルコンバータを含む回路構成は、消費電
力を低減する構造としては望ましくない。
【0010】回路レベルのシフトあるいは低消費電力化
に関する従来の技術としては、例えば特開平4−168
805号公報、特開平4−227318号公報、特開平
2−198099号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0011】特開平4−168805号公報には、レベ
ルシフト回路を貫通電流を流さないダイナミック型と
し、クロック信号によるサンプリングを行ない、かつ交
叉結合型のダイナミック・センス回路を設けることによ
り、消費電流を低減すると共に高速動作を可能にする発
明が記載されている。
【0012】特開平4−227318号公報には、EC
L信号をBiCMOS集積回路内に導入し且つ可及的に
迅速にCMOSレベルへ変換させる発明が記載されてい
る。特開平2−198099号公報には、縦型ROM
に、差動アンプDA、FETQCによる電源クランプを
内蔵させ、クランプした電圧をメモリアレイのプリチャ
ージ用とし、アレイの後段にクランプ電圧を電源電圧と
するレベル変換回路を接続することによって、回路規模
や消費電力の大幅な増加なしに、読出速度を高速化させ
る発明が記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
低消費電力化を図るために2つの異なる電源電圧を使用
する論理回路において、低電源電圧で動作する回路の出
力に高電源電圧で動作する回路の入力を接続する場合に
は、この部分でDC電流が流れるため、これを防止する
ためのレベルコンバータが必要となる。このレベルコン
バータは、消費電力がかなり多いため、レベルコンバー
タの数が増えると、2つの電源電圧を使用して低消費電
力化を図った効果がなくなり、消費電力の低減が困難に
なっていた。
【0014】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、2つの異なる
高位電源電圧を使用した論理回路においてレベルコンバ
ータを不要とし、消費電力の低減を達成し得る論理回路
を提供することにある。
【0015】また、要求されるタイミング制約を満足さ
せて効率良く上記論理回路を設計し得る論理回路の設計
方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、第1の高位電源電圧が供給
されるドミノゲートで構成された第1の論理ゲートと、
第1の高位電源電圧よりも高い第2の高位電源電圧が供
給されるドミノゲートで構成された第2の論理ゲートと
を有して構成される。
【0017】請求項2記載の発明は、第1の高位電源電
圧が供給されるドミノゲートで構成された第1の論理ゲ
ートと、第1の高位電源電圧よりも高い第2の高位電源
電圧が供給されるドミノゲートで構成された第2の論理
ゲートを有し、前記第1の論理ゲートの出力が前記第2
の論理ゲートの入力となる接続関係が少なくとも1つ以
上有して構成される。
【0018】請求項3記載の発明は、基準のクロック信
号を入力し、第1の高位電源電圧をハイレベルとする第
1のクロック信号と第2の高位電源電圧をハイレベルと
する第2のクロック信号を生成し、生成した第1のクロ
ック信号を前記第1の論理ゲートのドミノゲートに供給
し、生成した第2のクロック信号を前記第2の論理ゲー
トのドミノゲートに供給するクロックバッファを有して
構成される。
【0019】請求項4記載の発明は、第1の高位電源電
圧が供給されるドミノゲートのセルをライブラリとし、
ドミノゲートのパフォーマンス情報を備えた第1のセル
ライブラリと、第1の電源電圧よりも高い第2の電源電
圧が供給されるドミノゲートのセルをライブラリとし、
ドミノゲートのパフォーマンス情報を備えた第2のセル
ライブラリを用意し、設計しようとする論理回路のRT
L(レジスタトランスファレベル)記述又は論理記述
と、論理回路における信号の伝達タイミングを決めるタ
イミング制約情報と、前記第1及び第2のセルライブラ
リを入力として、ドミノゲートのパフォーマンス情報に
基づいて信号のタイミングを満足させるように論理合成
を行い、論理合成によって得られたセルレベルの回路に
おいて、第1のセルライブラリのセルを第1の高位電源
電圧が供給されるドミノゲートの回路記述に置換し、第
2のセルライブラリのセルを第2の高位電源電圧が供給
されるドミノゲートの回路記述に置換して、ドミノゲー
トを用いて論理回路を設計してなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態を説明する。
【0021】図1は請求項1,2又は3記載の発明の一
実施形態に係わる論理回路の構成を示す図である。
【0022】本発明の特徴とするところは、通常の電源
電圧(VDDH)の他に、この高電源電圧よりも低い電
源電圧(VDDL)を用いることにより、回路の消費電
力を低減し、かつ前述したように2つの異なる電源電圧
を使用する場合にインターフェースで必要なレベルコン
バータを省略するために、電源電圧が低電源電圧VDD
Lのドミノ・ゲート(以下、VDDLのドミノ・ゲート
と記す)と電源電圧が高電源電圧VDDHのドミノ・ゲ
ート(以下、VDDHのドミノ・ゲートと記す)を有す
ることにある。
【0023】図1において、論理回路は、VDDLのド
ミノ・ゲート1及びVDDHのドミノ・ゲート2と、こ
れらのドミノ・ゲートにクロック信号を供給するクロッ
クバッファ3を有して構成されている。
【0024】VDDLのドミノ・ゲート1は、低電源電
圧(VDDL)が供給されているプリチャージ用のPチ
ャネルのFET(電界効果トランジスタ)P1と、Nチ
ャネルのFETで構成されてFETP1と基準電源との
間に接続され、入力信号にしたがって論理をとる入力回
路N1と、FETP1と入力回路N1との接続点に接続
されたPチャネルのFETとNチャネルのFETからな
り、低電源電圧(VDDL)が供給されているインバー
タI1とから構成される。
【0025】VDDHのドミノ・ゲート2は、高電源電
圧(VDDH)が供給されているプリチャージ用のPチ
ャネルのFET(電界効果トランジスタ)P2と、Nチ
ャネルのFETで構成されてFETP2と基準電源との
間に接続され、VDDLのドミノ・ゲート1のインバー
タI1の出力信号を受けて論理をとる入力回路N2と、
FETP2と入力回路N2との接続点に接続されたPチ
ャネルのFETとNチャネルのFETからなり、高電源
電圧(VDDH)が供給されているインバータI2とか
ら構成される。
【0026】クロックバッファ3は、高電源電圧(VD
DH)が供給されて、VDDLのドミノ・ゲート1及び
VDDHのドミノ・ゲート2に共通となる基準のクロッ
ク信号φを受けて反転するインバータC1と、低電源電
圧(VDDL)が供給されて、インバータC1の出力信
号を受けて反転しVDDLのドミノ・ゲート1のプリチ
ャージ用のFETP1にクロック信号φLを供給するイ
ンバータC2と、高電源電圧(VDDH)が供給され
て、インバータC1の出力信号を受けて反転しVDDH
のドミノ・ゲート2のプリチャージ用のFETP2にク
ロック信号φHを供給するインバータC3とから構成さ
れる。
【0027】ドミノ・ゲートの具体的な構成を図2に示
す。
【0028】図2(a)は、論理積(AND)ゲートを
構成するドミノ・ゲートであり、入力回路が入力信号を
受ける直列接続されたNチャネルのFETとクロック信
号φH(又はφL)を受けるNチャネルのFETN3と
から構成される。
【0029】図2(b)は、同図(a)に示す構成に比
べて、FETN3を省略したものである。
【0030】図2(a)に示す構成は、入力信号のレベ
ルにかかわらずプリチャージ時には貫通電流が流れない
ため、論理回路を構成した場合に論理回路の初段に用い
られる。一方、図2(b)に示す構成は、プリチャージ
時に貫通電流が流れないようにするためにはプリチャー
ジ時に前段から与えられる入力信号がすべてロウレベル
になる必要があるため、前段がドミノ・ゲートとなる場
合に用いられる。なお、図1に示すようなドミノ・ゲー
トでは、プリチャージ時に出力信号はロウレベルとな
る。
【0031】なお、論理和(OR)ゲートを構成する場
合には、入力回路を並列接続されたNチャネルのFET
で構成し、用いる箇所に応じてクロック信号φH(又は
φL)を受けるNチャネルのFETを図2(a)に示す
ように付加するようにすればよい。
【0032】このように、図1に示す構成では、VDD
Lのドミノ・ゲート1の出力をVDDHのドミノ・ゲー
ト2の入力としているので、VDDLのドミノ・ゲート
1の出力がPチャネルのFETのゲートに入力しない。
すなわち、PチャネルのFETの入力が中間電位VN
(Vth,n<VN <VDDH−|Vth,p|)(Vth,nはN
チャネルFETのしきい値、Vth,pはPチャネルFET
のしきい値)となることが原因のDC電流は発生しな
い。これにより、VDDLのドミノ・ゲート1とVDD
Hのドミノ・ゲート2を、レベルコンバータを介さずに
ダイレクトに接続しても消費電流が増加するということ
はない。
【0033】以上は、ドミノ・ゲートを用いたことによ
る効用であるが、反面ドミノ・ゲートには大きなクロッ
ク線パワーを消費するという問題がある。すなわち、ド
ミノ・ゲートはクロック信号を必要としているため、ク
ロック線の駆動に大きな電力を消費する。
【0034】これに対して上記実施形態では、VDDL
のドミノ・ゲート1に供給されるクロック信号φLのハ
イレベルの値は低電源電圧(VDDL)である。このた
め、ドミノ・ゲートで問題となるクロック線パワーを低
減することができる。さらに、VDDLのドミノ・ゲー
ト1に供給されるクロック信号φLとVDDHのドミノ
・ゲート2に供給されるクロック信号φHを共通のクロ
ック信号φに基づいて生成するようにしているので、ク
ロック線のパワーを小さくすることができる。すなわ
ち、クロックバッファ3に供給されるクロック信号は1
つでため、このクロックバッファ3の外部に配線される
クロック線についての負荷容量が軽減されて、消費電力
を抑制することができる。
【0035】このようなドミノ・ゲートを用いて図7に
示す論理回路を構成した一実施形態を図3に示す。
【0036】図3において、回路のタイミング・クリテ
ィカルなパスはゲートG2、G3、G5、G9のパスで
あり、他のパスはタイミングに余裕があるものとする。
このような回路において、電源電圧の相違によりレベル
コンバータが必要となる箇所は、図10に示すようにゲ
ートG1とゲートG5との接続部分及びゲートG4とゲ
ートG9の接続部分である。したがって、この部分に上
述した本発明のドミノ・ゲートを適用すればよい。
【0037】しかしながら、論理回路の一部をクロック
信号に同期して動作するドミノ・ゲートで構成すると、
論理回路全体としての設計が多少難しくなるので、ここ
では、インバータゲート以外の全てのゲートをドミノ・
ゲートで構成するようにしている。すなわち、ゲートG
3、G5,G9を図1に示すVDDHのドミノ・ゲート
2で構成し、ゲートG4、G6、G7、G10を図1に
示すVDDLのドミノ・ゲート1で構成し、ゲートG1
の電源電圧を高電源電圧(VDDH)として構成してい
る。
【0038】一方、図3に示す回路では、最終段に位置
するゲートと回路の出力(o1〜o4)の間に、図4に
示すレベル変換機能付きのラッチLC又は通常のラッチ
4が挿入されている。回路の外部へ信号を出力する際に
基準電位〜VDDHの電圧振幅が必要な場合は、図3に
示すようにラッチが挿入される。
【0039】なお、図4に示すラッチLCは、クロック
信号に同期してレベル変換とラッチを行い、通常のラッ
チ回路とほぼ同じ消費電力でレベル変換機能とラッチ機
能の双方の機能を有するものであり、消費電力低減の観
点から効率の良い回路である。
【0040】次に、請求項4記載の発明の一実施形態に
係わり、上記低消費電力の論理回路を設計する方法を以
下に説明する。
【0041】先ず、2種類のセル・ライブラリ(以下、
VDDLライブラリとVDDHライブラリと呼ぶ)を用
意する。VDDLライブラリは低いコストと相対的に良
くないパフォーマンス・データを有し、一方、VDDH
ライブラリは高いコストと良いパフォーマンス・データ
を有する。この2種類のセル・ライブラリを用いて、論
理回路に与えられたタイミング制約のもとで論理合成を
行う。
【0042】論理合成の結果得られた回路において、V
DDLライブラリのセルをVDDLのドミノ・ゲートで
実現し、また、VDDHライブラリのセルをVDDHの
ドミノ・ゲートで実現して、完全な(トランジスタ・レ
ベルの)回路記述を得る。
【0043】論理合成のツールは、クリティカルパスで
ない部分は、コストの低いVDDLライブラリを使用す
るので、電源電圧の低いVDDLのドミノ・ゲートの数
が最大化され、回路の消費電力が最小化される。
【0044】具体的には、図5に示すフローチャートに
したがって設計が進められる。
【0045】図5は上記した低消費電力の論理回路を設
計するフローを示す図である。
【0046】図5において、先ず、2種類のセル・ライ
ブラリ、VDDLライブラリとVDDHライブラリを用
意する。VDDLライブラリはVDDLのドミノ・ゲー
トに対応するライブラリであり、原則として、そのドミ
ノ・ゲートに対して算出されたパフォーマンス・データ
などを有する。一方、VDDHライブラリは、VDDH
のドミノ・ゲートに対応するものである。
【0047】論理合成の入力は、RTL(レジスタトラ
ンスファレベル)記述でも論理記述でもよいが、ここで
は論理記述を入力とした。論理記述の入力(primary inp
uts)には、通常の入力(i1,i2,…,i5)の他
に、その反転したものも加えておく。さらに、primary
inputsにおける信号到着時刻、及びprimary outputs
(o1,o2,…,o4)で信号が確定していなければ
ならない時刻が、タイミング制約として論理合成ツール
に入力される。
【0048】論理合成ツールは、ライブラリのパフォー
マンス・データに基づいてタイミング解析を行い、タイ
ミング制約を満たしつつ最もコストの低いセル(ゲー
ト)のセットを選択する。したがって、コストの低いV
DDLセルが可能な限り多く用いられ、かつタイミング
制約を満足させる回路が得られる。
【0049】次の後処理では、論理合成の結果得られた
構成において、VDDLライブラリのセルをVDDLの
ドミノ・ゲートで実現し、また、VDDHライブラリの
セルをVDDHのドミノ・ゲートで実現して、回路(の
トランジスタ)記述を得る。ここで、初段に位置するド
ミノ・ゲートには、図2(a)で示す構成のゲートを適
用する。
【0050】図6に上記手順にしたがって設計された論
理回路の構成を示す。
【0051】図6に示す論理回路は、図3に示す構成と
は異なり、ゲートG9もVDDLのゲートで構成されて
いる。このことは、前述したようにゲートG9はクリテ
ィカル・パスであるにもかかわらず、ゲートG9をVD
DLとするだけのタイミングの余裕があったことを、ま
た、論理合成ツールがその余裕を活かしたことを示して
いる。図6に示す論理回路は、図3に示す論理回路と比
べてこのゲートの違いだけ優れていると言える。
【0052】このように、高電源電圧(VDDH)と低
電源電圧(VDDL)という2つの電源電圧を併用し
て、消費電力低減化を図る場合には、インターフェース
に必要なレベルコンバータ自身が少なからぬダイナミッ
ク・パワーを消費するが、上記実施形態では、論理回路
内でレベルコンバータを一つも必要としないため、消費
電力低減化の効果が極めて大きい。
【0053】また、VDDLドミノ・ゲートに供給され
るクロック信号には、全て振幅VDDLが使えるため、
ドミノ・ゲートで問題となるクロック線パワーを低減す
ることができる。
【0054】一方、上記設計方法においては、タイミン
グ制約を考慮しつつ、2つの異なる電源電圧が供給され
るドミノ・ゲートを使用した論理回路を効率良く設計す
ることができる。
【0055】なお、この発明の上記実施形態では、2つ
の異なる電位の電源電圧を使用する場合について具体的
に説明したが、3種類以上の電源電圧を使う場合であっ
ても、本発明の特徴は容易に応用できる。すなわち、ド
ミノ・ゲートに適当な電位の電源電圧を供給し、また、
それと同じ電源のクロック・バッファからクロックを供
給する。また、電源電圧の種類だけライブラリを用意す
れば、前述したと同様にして論理合成ツールを用いて低
消費電力の論理回路を設計することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,2又は
3記載の発明によれば、第1の高位電源電圧に対応した
ドミノゲートと第2の高位電源電圧に対応したドミノゲ
ートを用いて論理回路を構成するようにしたので、レベ
ルコンバータを不要化して、低消費電力化を達成するこ
とができる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、共通のクロ
ック信号に基づいてそれぞれのドミノゲートに供給され
る異なるクロック信号を生成するようにしたので、クロ
ック信号を供給するための消費電力を低減することがで
きる。
【0058】請求項4記載の発明によれば、タイミング
制約を考慮しつつ、2つの異なる電源電圧が供給される
ドミノゲートを使用した論理回路を効率良く設計するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2又は3記載の発明の一実施形態に
係わる論理回路の構成を示す図である。
【図2】図1に示すドミノ・ゲートの一具体的な構成を
示す図である。
【図3】図1に示すドミノ・ゲートを用いて構成された
論理回路を示す図である。
【図4】図3に示すラッチLCの一具体的な構成を示す
図である。
【図5】請求項4記載の発明の一実施形態に係わる論理
回路の設計方法のフローを示す図である。
【図6】図5に示すフローにしたがって設計された論理
回路の構成を示す図である。
【図7】2つの異なる電源電圧を用いた従来の論理回路
の構成を示す図である。
【図8】低電源電圧のCMOS回路に高電源電圧のCM
OS回路を接続した際に流れるDC電流を説明するため
の図である。
【図9】従来のレベルコンバータの構成を示す図であ
る。
【図10】図7に示す論理回路にレベルコンバータを追
加した構成を示す図である。
【符号の説明】
1 VDDLのドミノ・ゲート 2 VDDHのドミノ・ゲート 3 クロックバッファ 4、LC ラッチ P1、P2 PチャネルFET N1、N2 入力回路 N3 NチャネルFET I1、I2、C1〜C3 インバータ G1〜G10 ゲート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の高位電源電圧が供給されるドミノ
    ゲートで構成された第1の論理ゲートと、 第1の高位電源電圧よりも高い第2の高位電源電圧が供
    給されるドミノゲートで構成された第2の論理ゲートと
    を有することを特徴とする論理回路。
  2. 【請求項2】 第1の高位電源電圧が供給されるドミノ
    ゲートで構成された第1の論理ゲートと、 第1の高位電源電圧よりも高い第2の高位電源電圧が供
    給されるドミノゲートで構成された第2の論理ゲートを
    有し、 前記第1の論理ゲートの出力が前記第2の論理ゲートの
    入力となる接続関係が少なくとも1つ以上有することを
    特徴とする論理回路。
  3. 【請求項3】 基準のクロック信号を入力し、第1の高
    位電源電圧をハイレベルとする第1のクロック信号と第
    2の高位電源電圧をハイレベルとする第2のクロック信
    号を生成し、生成した第1のクロック信号を前記第1の
    論理ゲートのドミノゲートに供給し、生成した第2のク
    ロック信号を前記第2の論理ゲートのドミノゲートに供
    給するクロックバッファを有することを特徴とする請求
    項1又は2記載の論理回路。
  4. 【請求項4】 第1の高位電源電圧が供給されるドミノ
    ゲートのセルをライブラリとし、ドミノゲートのパフォ
    ーマンス情報を備えた第1のセルライブラリと、第1の
    電源電圧よりも高い第2の電源電圧が供給されるドミノ
    ゲートのセルをライブラリとし、ドミノゲートのパフォ
    ーマンス情報を備えた第2のセルライブラリを用意し、 設計しようとする論理回路のRTL(レジスタトランス
    ファレベル)記述又は論理記述と、論理回路における信
    号の伝達タイミングを決めるタイミング制約情報と、前
    記第1及び第2のセルライブラリを入力として、ドミノ
    ゲートのパフォーマンス情報に基づいて信号のタイミン
    グを満足させるように論理合成を行い、 論理合成によって得られたセルレベルの回路において、
    第1のセルライブラリのセルを第1の高位電源電圧が供
    給されるドミノゲートの回路記述に置換し、第2のセル
    ライブラリのセルを第2の高位電源電圧が供給されるド
    ミノゲートの回路記述に置換して、ドミノゲートを用い
    て論理回路を設計することを特徴とする論理回路の設計
    方法。
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