JPH09269619A - 電子写真方式の画像形成装置 - Google Patents

電子写真方式の画像形成装置

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Publication number
JPH09269619A
JPH09269619A JP8080345A JP8034596A JPH09269619A JP H09269619 A JPH09269619 A JP H09269619A JP 8080345 A JP8080345 A JP 8080345A JP 8034596 A JP8034596 A JP 8034596A JP H09269619 A JPH09269619 A JP H09269619A
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JP
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suction
image forming
sheet
recording sheet
toner image
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Application number
JP8080345A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Iwai
清 岩井
Koji Ota
浩二 太田
Yoshinori Nakano
良則 中野
Tomokazu Kurita
知一 栗田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、画質欠陥を生ずることなく
厚紙等の記録用紙Pを適当に搬送することができる画像
形成装置の開発にある。 【解決手段】 本発明は、感光体ドラム1a上のトナー
像を記録用紙Pに静電気的に転写し、一対の定着ローラ
2a,2cで当該トナー像を当該記録用紙Pに定着させ
る画像形成装置であって、当該転写位置から定着位置ま
での用紙搬送手段3を搬送ベルト3aと吸引ダクト3c
とで構成し、しかも、当該吸引ダクト3cは、上記転写
位置と記録用紙Pの長さWpだけ離間した位置から上記
定着位置と記録用紙Pの長さWpだけ離間した位置まで
の区間Wdのみに吸引力を作用させることを特徴とする
電子写真方式の画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等の画像形成装置に係り、詳しくは、記録用紙上にト
ナー像を転写した後、当該トナー像を当該記録用紙に定
着させることで、記録用紙に画像を形成する電子写真方
式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真方式の画像形成装置
は、例えば、記録用紙上にトナー像を転写するトナー像
形成部と、上記トナー像を記録用紙に定着するトナー像
定着部と、記録用紙を上記トナー像形成部及びトナー像
定着部に順次供給する用紙搬送部とからなるものがあ
る。
【0003】上記トナー像形成部は、例えば、回動可能
に配設された感光体ドラムと、感光体ドラムに対向して
配置され、帯電電圧が印加される一様帯電コロトロン
と、感光体ドラムに対向して配置され、画像情報に応じ
て感光体ドラムを露光するレーザ露光手段と、感光体ド
ラムに対向して配置され、感光体ドラムに静電吸引力で
現像剤を供給する現像手段と、感光体ドラムに対向して
配置され、転写電圧が印加される転写コロトロンと、上
記感光体ドラムを回動させる駆動手段とからなる。そし
て、上記トナー像形成部は、感光体ドラムを回動させた
状態で、一様帯電コロトロンで感光体ドラムを所定の電
位に一様に帯電し、レーザ露光手段で感光体ドラムに静
電潜像を形成し、現像手段で当該静電潜像を現像するこ
とで、感光体ドラム上に帯電したトナー像を形成した
後、当該感光体ドラムと転写コロトロンとの間に記録用
紙を搬入することで記録用紙上にトナー像を静電気的に
転写する。
【0004】また、上記トナー像定着部は、例えば、円
筒形状の加熱ローラと、当該加熱ローラの内部に配設さ
れた発熱源と、上記加熱ローラの周面に加圧状態にて当
接して配置された加圧ロールと、これら加熱ローラと加
圧ローラとを回動させる駆動手段とからなる。そして、
上記トナー像定着部は、加熱ローラ及び加圧ローラを回
動させた状態で、トナー像が形成された記録用紙を加熱
ローラと加圧ローラとの間のニップ位置に供給すること
で、当該トナー及び用紙を加熱加圧し、トナー像を記録
用紙に定着する。
【0005】ところで、上記画像形成装置では、上記ト
ナー像形成部において未定着トナー像が形成された用紙
を、上記トナー像定着部まで、そのトナー像を乱すこと
なく搬送する必要がある。その為、上記画像形成装置で
は当該区間の用紙搬送手段として、回転可能に配設され
た搬送ベルトと、当該搬送ベルトと並設され、上記記録
用紙を負圧で吸引する用紙吸引部材とを有し、当該用紙
吸引部材で記録用紙を吸引することで当該記録用紙を搬
送ベルトに圧接させながら、搬送ベルトを回動させるこ
とで、上記記録用紙を搬送するものが使用されている
(特開昭60−19637号公報、特開昭60−440
54号公報、特開平2−58752号公報、特公平4−
8346号公報、実開平4−77547号公報等を参
照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像形成装置において、上記用紙搬送手段に比較的厚さの
ある記録用紙、例えば郵便葉書など(以下、単に厚紙と
呼ぶ)を搬送させようとした場合、厚紙の腰が強いた
め、当該用紙を搬送ベルトに十分な圧接力にて圧接させ
ることができなかったり、極端な場合には当該記録用紙
の一部が用紙搬送ベルトから浮いてしまったりする。そ
の結果、上記画像形成装置では、搬送ベルトが回動して
いるにも拘わらず記録用紙が適当に搬送されず、ひいて
は紙詰まりを起こしてしまうという問題があった。
【0007】また、記録用紙が適当に搬送されていない
状態としては、例えば、記録用紙に作用する吸引力が十
分でなく、搬送ベルトと記録用紙との間でスリップが生
じてしまうような場合用紙の搬送ベルトに対する圧接力
がアンバランスに生じ、搬送ベルトの上で回転してしま
うような場合(つまり斜め送りになってしまう場合)な
どがある。
【0008】なお、上記画像形成装置において用紙吸引
部材の絶対的な吸引力を向上させることで、用紙の腰の
強さに拘わらず確実に用紙を搬送ベルトに付着させるよ
うにすることも考えられるが、その為には当該用紙吸引
部材の吸引エネルギーを格段に増加させたりする必要が
あり、画像形成装置の他の部分へのエネルギー供給等を
考慮すると現実的な対策とはならない。
【0009】そこで、従来、上記画像形成装置において
厚紙を搬送させようとする場合には、上記搬送ベルトに
当接させてスターホイール等の用紙抑え手段を配設して
いた。そして、当該画像形成装置では、厚紙をその上か
ら用紙抑え手段で強制的に押さえることにより、厚紙の
腰の強さに拘わらず当該厚紙を搬送ベルトに圧接するこ
とができ、ひいては当該記録用紙を適当に搬送すること
ができる。
【0010】しかしながら、上記画像形成装置では、記
録用紙の未定着トナー像が形成された面に上記用紙抑え
手段が当接してしまうことになり、当該用紙抑え手段が
当接する位置のトナー像はその像が乱れてしまい、定着
した画像にも上記用紙抑え手段の当接跡等が形成されて
しまう。そして、上記画像形成装置を用いてベタ画像な
どを形成した場合には、その画質欠陥が致命的なものと
なってしまう。
【0011】また、上記画像形成装置では、上記用紙抑
え手段と搬送ベルトとの圧接位置に記録用紙が突入する
際に当該記録用紙に突入ショックが作用する。そして、
当該突入時に用紙の後端部において転写が行われている
場合には、トナー像に乱れが生じてしまう。
【0012】そこで、本発明者らは、画質欠陥を生ずる
ことなく厚紙等の記録用紙を搬送ベルトに圧接して、記
録用紙を適当に搬送することができる画像形成装置を開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、感光体ドラム上のトナ
ー像を静電気的に転写すると記録用紙が感光体ドラムに
付着して当該感光体ドラムの回動により記録用紙が搬送
されること、また、記録用紙はその先端が一対の定着ロ
ーラの間に搬入されると当該定着ローラの回動により記
録用紙が搬送されることを見いだし本発明を完成するに
至った。
【0013】つまり、本発明の課題は、画質欠陥を生ず
ることなく厚紙等の記録用紙を適当に搬送することがで
きる画像形成装置の開発にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、回
動可能な像担持体を有し、像担持体を回動させた状態で
像担持体上に形成した帯電トナー像を静電気的に記録用
紙に転写するトナー像形成部と、互いに圧接して回動可
能に配設された一対の定着ローラを有し、これらのロー
ラを回動させた状態でこれらローラの間に記録用紙を供
給することで記録用紙にトナー像を定着させるトナー像
定着部と、上記トナー像形成部とトナー像定着部との間
に回動可能に配設された搬送部材及び上記搬送部材に並
設されて上記記録用紙に吸引力を作用させる用紙吸引部
材を有し、用紙吸引部材で記録用紙を吸引しながら搬送
部材を回動させることで記録用紙を搬送する用紙搬送手
段とを具備する電子写真方式の画像形成装置であって、
上記用紙吸引部材は、記録用紙の搬送方向後端が像担持
体から離間する時点において当該記録用紙の搬送方向先
端が位置する地点と、記録用紙の搬送方向先端が定着ロ
ーラの間に供給される時点において当該記録用紙の搬送
方向後端が位置する地点との間においてのみ上記記録用
紙に吸引力を作用させる電子写真方式の画像形成装置で
ある。
【0015】本発明において、上記像担持体は、回動可
能に配設されると共に、帯電トナー像が形成でき、しか
も、当該帯電トナー像を静電気的に記録用紙に転写でき
るものであれば良く、例えば、感光体ドラムがある。
【0016】上記一対の定着ローラは、互いに圧接して
回動可能に配設されているものであればよく例えば、内
部に発熱源が配設された加熱ロールと、当該加熱ロール
に圧接して配置された加圧ロールとで構成することがで
きる。
【0017】上記搬送部材は、回転可能に配設されると
共に、上記用紙吸引部材が記録用紙を吸引した際に当該
記録用紙を搬送できるものであれば良く、例えば、搬送
面がフラットなベルト形状に形成され、且つ、上記用紙
吸引部材が記録用紙を吸引した際に当該記録用紙に当接
するように配設された搬送ベルトがある。
【0018】上記用紙吸引部材は、上記搬送部材に並設
されて、像担持体から記録用紙の搬送方向先端が離間す
る時点において当該記録用紙の搬送方向先端が位置する
地点と、記録用紙の搬送方向先端が定着ローラの間に供
給される時点において当該記録用紙の搬送方向後端が位
置する地点との間においてのみ上記記録用紙に吸引力を
作用させるものであればよく、例えば、当該吸引力を作
用させる区間において空気の負圧流を発生して当該負圧
で記録用紙を吸引するものであっても、当該区間におい
て記録用紙を静電気的に吸引するものであってもよい。
【0019】そして、空気の負圧流を発生して当該負圧
で記録用紙を吸引するものとしては、例えば負圧を発生
するファン等の空気流発生部材と、一端が当該空気流発
生部材に接続され且つ他端が上記所定の区間において上
記搬送部材に並設されたエアーダクトとで構成すること
ができる。
【0020】また、像担持体から記録用紙の搬送方向後
端が離間する時点において当該記録用紙の搬送方向先端
が位置する地点とは、例えば、像担持体に当接して剥離
ツメが配置されている場合には、当該剥離ツメと像担持
体との当接位置において像担持体から記録用紙が剥離さ
れるので、当該当接位置から記録用紙の搬送方向の長さ
だけ離間した搬送部材上の位置を意味する。
【0021】更に、記録用紙の搬送方向先端が定着ロー
ラの間に供給される時点において当該記録用紙の搬送方
向後端が位置する地点とは、例えば、一対の定着ローラ
が所定のニップ幅でもって圧接されている場合には、当
該ニップ位置の搬入側の端部から記録用紙の搬送方向の
長さだけ離間した搬送部材上の位置を意味する。
【0022】なお、上記用紙吸引部材は、上記区間の全
体において吸引力を作用するように構成しても、上記区
間の一部においてのみ吸引力を作用するように構成して
もよい。そして、後者の場合には、上記エアーダクト自
体の幅を上記区間よりも小さく形成したり、あるいは、
上記エアーダクトに形成する貫通孔の形成区間を上記区
間よりも小さく形成すればよい。また、以下において当
該エアーダクトの貫通孔が形成された側面を仕切り板と
呼ぶ。
【0023】そして、本発明の電子写真方式の画像形成
装置は、先ず、記録用紙を像担持体に付着させて、その
搬送方向後端が像担持体から離間するまで当該像担持体
の回動によって搬送する。次に、上記画像形成装置は、
像担持体から離間した記録用紙を用紙吸引部材で吸引し
ながら搬送部材の回動によって搬送する。最後に、上記
画像形成装置は、用紙搬送手段により搬送された記録用
紙を一対の定着ローラの間に搬入して、当該定着ローラ
の回動によって搬送する。
【0024】また、上記画像形成装置では、用紙吸引部
材が記録用紙に吸引力を作用させる区間を、記録用紙の
搬送方向後端が像担持体から離間する時点において当該
記録用紙の搬送方向先端が位置する地点と、記録用紙の
搬送方向先端が定着ローラの間に供給される時点におい
て当該記録用紙の搬送方向後端が位置する地点との間の
みに制限したので、上記用紙吸引部材のパワーを上記区
間に効率良く作用させることができ、当該区間における
上記吸引力の増大を図ることができる。
【0025】ところで、上記画像形成装置において、上
記所定の区間内における吸引力が当該区間全体において
一定の値になるように上記用紙吸引部材を形成してもよ
いが、上記区間のトナー像形成部側の端部から他端側に
かけてだんだんと吸引力が増加するように上記用紙吸引
部材を構成するとよい。
【0026】これにより、上記画像形成装置では、上記
所定の区間の前半においては、像担持体により記録用紙
に供給された搬送方向の運動エネルギーで当該記録用紙
を搬送することができその結果、上記用紙吸引部材のパ
ワーを上記区間の他の位置に効率良く作用させて、当該
区間における上記吸引力の増大を更に図ることができ
る。
【0027】なお、吸引力がだんだんと増加するような
構成としては、例えば、エアーダクトを用いて上記用紙
吸引部材を形成した画像形成装置においては、当該エア
ーダクトを用紙搬送方向において複数の吸引管に分割す
ると共に、各吸引管の太さがトナー像形成部側の端部か
ら他端側にかけてだんだんと太くなるように形成した
り、上記仕切り板の各貫通孔の開口面積がトナー像形成
部側の端部から他端側にかけてだんだんと大きくなるよ
うに形成したり、あるいは、上記仕切り板の貫通孔によ
る開口量がトナー像形成部側の端部から他端側にかけて
だんだんと大きくなるように形成したりすればよい。
【0028】また、上記画像形成装置において、搬送ベ
ルトの搬送面に複数の突起を形成し、当該搬送ベルトよ
りも上方にトナー像定着部のニップ位置を配設し、更
に、上記区間の途中からトナー像定着部側の端部にかけ
てだんだんと吸引力が減少するよう上記用紙吸引部材を
形成するとよい。
【0029】これにより、上記画像形成装置では、上記
所定の区間の後半においては記録用紙を上記突起に引っ
かけて搬送することができ、その結果、上記用紙吸引部
材のパワーを他の区間に効率良く作用させて、当該区間
における上記吸引力の増大を更に図ることができる。
【0030】なお、吸引力がだんだんと減少するような
構成としては、例えば、エアーダクトを用いて上記用紙
吸引部材を形成した画像形成装置においては、当該エア
ーダクトを用紙搬送方向において複数の吸引管に分割す
ると共に、各吸引管の太さがトナー像定着部側の端部に
近づくに連れてだんだんと細くなるように形成したり、
上記仕切り板の各貫通孔による開口面積がトナー像定着
部側の端部に近づくに連れてだんだんと小さくなるよう
に形成したり、上記仕切り板の貫通孔による開口量がト
ナー像定着部側の端部に近づくに連れてだんだんと少な
くなるように形成したりすればよい。
【0031】更に、上記画像形成装置において、上記多
数の貫通孔は、記録用紙の搬送方向両側端部それぞれに
対応させて形成するとよい。
【0032】これにより、上記画像形成装置では、記録
用紙の両端に吸引力を同等に作用させることができて、
記録用紙を搬送部材に対して均等に圧接することができ
るので、搬送部材上で当該記録用紙が斜め送りされ難く
することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態を説明する。
【0034】実施形態1 図1に本発明の実施形態1に係る画像形成装置を示す。
この画像形成装置は、記録用紙P上にトナー像を転写す
るトナー像形成部1と、上記トナー像を記録用紙Pに定
着するトナー像定着部2と、記録用紙Pを上記トナー像
形成部1及びトナー像定着部2に順次供給する用紙搬送
部3とからなるものがある。
【0035】上記トナー像形成部1は、回動可能に配設
された感光体ドラム1aと、感光体ドラム1aに対向し
て配置され、帯電電圧が印加される一様帯電コロトロン
1bと、感光体ドラム1aに対向して配置され、画像情
報に応じて感光体ドラム1aを露光するレーザ露光手段
1cと、感光体ドラム1aに対向して配置され、感光体
ドラム1aに静電吸引力で現像剤を供給する現像手段1
dと、感光体ドラム1aに対向して配置され、転写電圧
が印加される転写コロトロン1eと、感光体ドラム1a
に当接して配置された剥離爪1fと、上記転写コロトロ
ン1eと隣接して配置された剥離コロトロン1gと、感
光体ドラム1aをクリーニングするクリーニング手段1
hと、上記感光体ドラム1aを回動させる図示外の駆動
手段とからなる。そして、上記トナー像形成部1は、感
光体ドラム1aを回動させた状態で、一様帯電コロトロ
ン1bで感光体ドラム1aを所定の電位に一様に帯電
し、レーザ露光手段1cで感光体ドラム1aに静電潜像
を形成し、現像手段1dで当該静電潜像を現像すること
で、感光体ドラム1a上に帯電したトナー像を形成した
後、当該感光体ドラム1aと転写コロトロン1eとの間
に記録用紙Pを搬入することで記録用紙P上にトナー像
を静電気的に転写する。また、当該記録用紙Pは、剥離
爪1fと剥離コロトロン1gにより感光体ドラム1aか
ら剥離されて用紙搬送部材により搬送される。その一方
で、上記感光体ドラム1aはクリーニング手段1hによ
り清掃されて次の画像形成に備える。
【0036】上記トナー像定着部2は、円筒形状の加熱
ローラ2aと、当該加熱ローラ2aの内部に配設された
発熱源2bと、上記加熱ローラ2aの周面に加圧状態に
て当接して配置された加圧ロール2cと、これら加熱ロ
ーラ2aと加圧ローラ2cとを回動させる図示外の駆動
手段とからなる。そして、上記トナー像定着部2は、加
熱ローラ2a及び加圧ローラ2cを回動させた状態で、
トナー像が形成された記録用紙Pを加熱ローラ2aと加
圧ローラ2cとの間のニップ位置に供給することで、当
該トナー及び用紙Pを加熱加圧し、トナー像を記録用紙
Pに定着する。
【0037】そして、本実施の形態では、上記トナー像
形成部1から上記トナー像定着部2へ記録用紙Pを搬送
する用紙搬送手段3として、図2に示すように、回動可
能に配設された2本の搬送ベルト3a,3bと、当該各
搬送ベルト3a,3bの内空間を貫通するように配設さ
れた用紙吸引部材3cとからなるものを使用した。
【0038】上記搬送ベルト3a,3bは、エチレンプ
ロピレンゴム(EPDM)をベルト形状に形成し、更に
当該搬送面に複数のリブ3dを所定の間隔毎に配設した
ものである。なお、上記各搬送ベルト3a,3bは当該
搬送ベルトの搬送面よりも上記定着ロールのニップ位置
が上方に位置するようにそれぞれ位置決めされると共
に、2つの搬送ベルト3a,3bは互いに所定の間隔を
開けて平行に配設されている。また、本実施の形態で
は、2本の搬送ベルトを用いたが搬送部材に用いる搬送
ベルトの本数はこれに限られるものではない。
【0039】上記用紙吸引部材3cは、各搬送ベルト3
a,3bの内空間を貫通するエアーダクト3eと、当該
エアーダクト3eの一端側内部に配設され、当該ダクト
3e内に負圧を発生するファン3fとからなる。
【0040】上記エアーダクト3eは、上記各搬送ベル
ト3a,3bの回動方向両端部に隣接する位置に3つの
用紙吸引孔列3g,3h,3iが形成されると共に、図
3に示すように、ダクト3e内部が用紙の搬送方向にお
いて7個の吸引管3jに分割されている。また、上記エ
アーダクト3eは、図1に示すように、感光体ドラム1
aと剥離爪1fとの当接位置から郵便葉書Pの長さWp
だけ離間した搬送ベルト3a,3bの搬送面上の位置α
と、上記定着ロールのニップ位置の搬入側の端部から郵
便葉書Pの長さWpだけ離間した搬送ベルト3a,3b
の搬送面上の位置βとの間に納まる幅Wdに形成されて
いる。
【0041】上記3つの用紙吸引孔列3g,3h,3i
は、図2に示すように、郵便葉書Pの搬送方向両側端部
に対向する位置に1つずつ配設されると共に、その一方
の郵便葉書端部をレジストレーション位置として例えば
A4サイズの用紙P’の搬送方向両側端部に対向する位
置に来るようにもう一つの用紙吸引孔列が配設されてい
る。また、各用紙吸引孔列3g,3h,3iは、記録用
紙Pの搬送方向に配列された9つの吸引領域D1〜D9
からなる。そして、各吸引領域には、用紙の搬送方向上
流側から順に説明すると、1つの小径貫通孔3kが配設
され、2つの小径貫通孔3kが配設され、3つの小径貫
通孔3kが配設され、2つの大径貫通孔3kが配設さ
れ、2つの大径貫通孔3kが配設され、2つの大径貫通
孔3kが配設され、3つの小径貫通孔3kが配設され、
2つの小径貫通孔3kが配設され、1つの小径貫通孔3
kが配設されている。なお、以下の説明において、上記
各吸引領域を搬送方向の上流側から第一の吸引領域D
1、第二の吸引領域D2、…、第九の吸引領域D9と呼
ぶ。
【0042】また、上記7つの吸引管3jは、図3に示
すように、用紙Pの搬送方向上流側から順に説明する
と、上記第一の吸引領域D1及び第二の吸引領域D2の
貫通孔3kが連結された極細の吸引管と、上記第三の吸
引領域D3の貫通孔3kが連結された細い吸引管と、上
記第四の吸引領域D4の貫通孔3kが連結された太い吸
引管と、上記第五の吸引領域D5の貫通孔3kが連結さ
れた極太の吸引管と、上記第六の吸引領域D6の貫通孔
3kが連結された太い吸引管と、上記第七の吸引領域D
7の貫通孔3kが連結された細い吸引管と、上記第八の
吸引領域D8及び第九の吸引領域D9の貫通孔3kが連
結された極細の吸引管とからなる。
【0043】そして、本実施の形態では、各吸引領域に
おける開口面積を第一の吸引領域D1から第四の吸引領
域D4までにかけてだんだんと大きくなるように形成す
ると共に、各吸引領域に対応する吸引管3jの断面積を
第一の吸引領域D1から第五の吸引領域D5までにかけ
てだんだんと大きくしたので、吸引力は、第一の吸引領
域D1から第五の吸引領域D5にかけてだんだんと強く
作用する。また、本実施の形態では、各吸引領域におけ
る開口面積を第六の吸引領域D6から第九の吸引領域D
9までにかけてだんだんと小さくなるように形成すると
共に、各吸引領域に対応する吸引管3jの断面積を第五
の吸引領域D5から第九の吸引領域D9までにかけてだ
んだんと小さくしたので、吸引力は、第五の吸引領域D
5から第九の吸引領域D9にかけてだんだんと弱く作用
する。
【0044】そして、上記画像形成装置を用いて郵便葉
書Pに画像を形成させた。
【0045】その結果、上記画像形成装置において、郵
便葉書Pは、先ず、感光体ドラム1aと転写コロトロン
1eとの間の転写位置に供給されると感光体ドラム1a
に付着し、その後、剥離爪1f等によって感光体ドラム
1aから剥離されながら当該感光体ドラム1aの回動に
より搬送された。次に、上記郵便葉書Pは、その後端が
感光体ドラム1aから剥離された直後に、第一の吸引領
域D1に形成された吸引孔3kにより吸引されて搬送ベ
ルト3aに圧接され、その状態で搬送ベルト3aの回動
に伴って搬送された。更に、上記郵便葉書Pは、その先
端が搬送ベルト3aから離間して定着ロール2a,2c
のニップ位置に供給される際に当該先端部が上方に持ち
上げられて、上記リブ3dが用紙Pの後端を押すように
して搬送ベルト3a上から搬出された。最後に、上記郵
便葉書Pは、その後端が第九の吸引領域D9に形成され
た吸引孔3kの上を通過した直後にその先端が上記定着
ロールのニップ位置に搬入され、定着ロール2a,2c
の回動に伴って搬送された。
【0046】また、上記郵便葉書Pを搬送ベルト3aの
回動で搬送するにあたって、当該記録用紙Pが搬送ベル
ト3aの搬送面から浮いてしまうことはなく、ひいて
は、郵便葉書Pが搬送ベルト3a上で回転したり、ある
いは、郵便葉書Pが搬送ベルト3aに対してスリップし
たりして紙詰まりを生じることはなかった。
【0047】更に、上記画像形成装置では、郵便葉書P
に形成する画像に画質欠陥は発生しなかった。
【0048】
【発明の効果】以上の通り、本発明の電子写真方式の画
像形成装置では、像担持体上に形成された帯電トナー像
を静電気的に記録用紙に転写させるタイプのトナー像形
成部と、一対の定着ローラの間に記録用紙を供給するこ
とで定着を行うトナー像定着部と、搬送部材及び用紙吸
引部材を有する用紙搬送手段とを組み合わせることによ
り、当該用紙吸引部材の用紙吸引区間を制限しつつ記録
用紙を適当に搬送することができる。
【0049】また、上記電子写真方式の画像形成装置で
は、用紙吸引部材の用紙吸引区間を制限しているので、
当該区間における用紙吸引部材の吸引力を増大させるこ
とができ、厚紙等の記録用紙をも適当に搬送することが
できる。
【0050】更に、上記画像形成装置では、用紙搬送手
段を搬送部材と用紙吸引部材とで構成すると共に、用紙
吸引部材の吸引力を増大させることにより厚紙等の記録
用紙を適当に搬送できるようにしたので、記録用紙の未
定着トナー像が形成された面の画像に用紙搬送手段が当
接することはなく、しかも、記録用紙に突入ショックが
作用することもなく、画質欠陥を生ずることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る画像形成装置の腰部構成
図。
【図2】 図1の画像形成装置における用紙搬送手段の
斜視図。
【図3】 図2の用紙搬送手段におけるエアーダクトの
断面図。
【符号の説明】
1:トナー像形成部、1a:感光体ドラム(像担持
体)、2:トナー像定着部、2a:加熱ローラ(定着ロ
ーラ)、2c:加圧ローラ(定着ローラ)、P:郵便葉
書(記録用紙)、3:用紙搬送手段、3a,3b:搬送
ベルト(搬送部材)、3c:用紙吸引部材、3d:リブ
(突起)、3e:エアーダクト、3f:ファン、3g,
3h,3i:吸引孔列3j:吸引管、3k:吸引孔。
フロントページの続き (72)発明者 栗田 知一 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能な像担持体を有し、像担持体を
    回動させた状態で像担持体上に形成した帯電トナー像を
    静電気的に記録用紙に転写するトナー像形成部と、互い
    に圧接して回動可能に配設された一対の定着ローラを有
    し、これらのローラを回動させた状態でこれらローラの
    間に記録用紙を供給することで記録用紙にトナー像を定
    着させるトナー像定着部と、上記トナー像形成部とトナ
    ー像定着部との間に回動可能に配設された搬送部材及び
    上記搬送部材に並設されて上記記録用紙に吸引力を作用
    させる用紙吸引部材を有し、用紙吸引部材で記録用紙を
    吸引しながら搬送部材を回動させることで記録用紙を搬
    送する用紙搬送手段とを具備する電子写真方式の画像形
    成装置であって、上記用紙吸引部材は、記録用紙の搬送
    方向後端が像担持体から離間する時点において当該記録
    用紙の搬送方向先端が位置する地点と、記録用紙の搬送
    方向先端が定着ローラの間に供給される時点において当
    該記録用紙の搬送方向後端が位置する地点との間におい
    てのみ上記記録用紙に吸引力を作用させることを特徴と
    する電子写真方式の画像形成装置。
  2. 【請求項2】 用紙吸引部材は、吸引力を作用させる区
    間のトナー像形成部側の端部から他端側にかけてだんだ
    んと吸引力が増加するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の電子写真方式の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 一対の定着ローラの圧接位置を搬送部材
    よりも上方に配設し、複数の突起が形成された搬送ベル
    トで搬送部材を形成し、更に、吸引力を作用させる区間
    の途中からトナー像定着部側の端部にかけてだんだんと
    吸引力が減少するように上記用紙吸引部材を構成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真方式の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 用紙吸引部材が、記録用紙の搬送方向に
    おいて複数の吸引管に分割されたエアーダクトと、その
    一端側に配設され、上記エアーダクト内に負圧を発生す
    るファンとからなる請求項1記載の画像形成装置であっ
    て、記録用紙の搬送方向両端側に配設された吸引管の断
    面積よりも記録用紙の搬送方向中央寄りに配設された吸
    引管の断面積の方が大きくなるように形成されているこ
    とを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 用紙吸引部材が、搬送部材の搬送方向両
    側部に隣接する位置において記録用紙を吸引する複数の
    吸引孔列を有するエアーダクトと、その一端側に配設さ
    れ、上記エアーダクト内に負圧を発生するファンとから
    なる請求項1記載の画像形成装置であって、上記各吸引
    孔列は記録用紙の搬送方向両側端部に対応する位置に配
    設されていることを特徴とする電子写真方式の画像形成
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7530687B2 (en) 2003-03-07 2009-05-12 Seiko Epson Corporation Medium transporting device for recording apparatus with suction chambers
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JP2015199323A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 搬送装置、及び搬送装置を備えるインクジェット記録装置

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