JPH09267983A - リニアモータ駆動方式移動体装置 - Google Patents

リニアモータ駆動方式移動体装置

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Publication number
JPH09267983A
JPH09267983A JP7743296A JP7743296A JPH09267983A JP H09267983 A JPH09267983 A JP H09267983A JP 7743296 A JP7743296 A JP 7743296A JP 7743296 A JP7743296 A JP 7743296A JP H09267983 A JPH09267983 A JP H09267983A
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JP
Japan
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brake
arm
linear motor
moving body
primary side
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Application number
JP7743296A
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English (en)
Inventor
Takahiro Masuda
隆広 増田
Kimimoto Mizuno
公元 水野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 開放時、制動時に発生する騒音を低減して、
静かに動作するリニアモータ駆動移動体装置を得る。 【解決手段】 移動体の移動方向を案内するガイドレー
ル7と、このガイドレールに係合して制動力を発生する
ブレーキシュー112と、このブレーキシューを一端に
有して支点を中心に回転するアーム113と、このアー
ムの他端に設けられた可動片101と、ブレーキ制動動
作時、この可動片を吸着してアームを回転させ、ブレー
キシューをガイドレールに係号させて制動力を発生させ
る電磁石と、この電磁石と可動片との間に設けられ、ブ
レーキ開放動作時、電磁石による吸着が解除された可動
片を電磁石から離隔して、アームを回転させ、ブレーキ
シューによる制動を解除する弾性部材と、ブレーキ開放
動作時、電磁石に対する励磁電流指令を規定値に達する
まで漸増させ、しかる後、励磁電流指令を急激に減少さ
せる励磁電流指令手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,リニアモータ駆
動方式移動体装置、特にそのブレーキ装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種、リニアモータ駆動方式移動体装
置としては、例えば両側式平板リニア誘導モータを利用
したエレベーターがある。
【0003】図15は、その一例として,平成5年度電気
学会全国大会講演論文集S,10--3--1「リニアドライブ
のACドライブ応用(1)リニアモータエレベーター」の図3
に記載されている両側式平板リニア誘導モータを応用し
たエレベーターを示すもので.図において、1は、釣合
おもり2の片側に設けられた両側式平板リニア誘導モー
タ,3は、釣合おもり2の別の片側に設けられたレール挟
み式ブレーキ装置,4は、アルミニウム等の平板で構成
された平板2次導体.5は、エレベーターのかご,6は、
かご5を誘導案内するガイドレール,7は、釣合おもり2
を誘導案内するガイドレール、8は、かご5の下部バッ
ファ,9は、釣合おもり2のレール昇降用ローラ.10
は、エレベーターのかご5と釣合おもり2との間に掛けら
れたエレベーターロープ,11は、昇降路頂部に設けられ
てこのエレベーターロープ10を吊す返し車である。
【0004】次に、以上のように構成されたリニアモー
タエレベーターで利用されるレール挟み式ブレーキ装置
3の断面図の一例を図16に示す。図においてブレーキ装
置3はリニアモータとは別の独立した部品として釣合お
もりに装着されている。12は、レール挟み式ブレーキ3
のブレーキシュー、13は、ブレーキアーム、14は、1対
のブレーキアーム13の互いを保持するとともにその開
閉のための支点を形成する支点部材、15は、ブレーキア
ーム13と電磁石20とを接続する接続ピン、16は、電磁石
20の磁路となる可動式鉄蓋である。17は、電磁石20の開
放用のばねで、このばねにより電磁石20が開放されたと
きのブレーキのレール拘束力を発生する。18は、電磁石
20のコイル(ブレーキコイル)、19は、電磁石20のコイ
ルを収め,磁路となる磁石枠である.
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニアモータ駆
動方式移動体装置のブレーキ装置は以上のように構成さ
れているので,ブレーキを解除すべくブレーキシューの
開放力を得るためには、電磁石・可動式鉄蓋を設けなけ
ればならなかった.このため装置が高価で重量が増すと
いう問題点があった。
【0006】この発明は、このような課題を解決すべく
なされたもので、ブレーキ装置を構成するために電磁石
・可動式鉄蓋を特別に設ける事なく、他の部材と兼用し
て構成する事により安価で、軽量のリニアモータ駆動方
式移動体装置のブレーキ装置を得る事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置は、移動体と、この移動体の
移動方向を誘導するガイドレール、このガイドレールに
沿って敷設された平板状の二次側固定子,この二次側固
定子の両面に対向するように上記移動体に取り付けられ
ている一次側可動子、この一次側可動子が一端に取付け
られたブレーキアームと、このブレーキアームの他端に
設けられ、上記ガイドレールに対向して設けられたブレ
ーキシューと、このブレーキシューと上記一次側可動子
との間に設けられて上記アームの開閉の支点を形成する
支点部材と、この支点部材により形成した支点を中心
に、上記一次側可動子との相互作用により上記アームを
開閉する弾性部材とを有するブレーキ装置を備えたもの
である。
【0008】また、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置は、アームに、一次側可動子
が二次側固定子を吸引する状態において、一次側可動子
と二次側固定子との間を離隔するストッパを備えたもの
である。
【0009】更に、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置は、ストッパとして、弾性体
を収納し固定する弾性体収納固定部材を使用したもので
ある。
【0010】更に、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置の二次側固定子は、移動体の
移動方向を誘導するガイドレールとしたものである。
【0011】更に、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置は、移動体、この移動体の移
動方向を誘導する、平行敷設された2個のガイドレー
ル、これらのガイドレールに沿って敷設された平板状の
二次側固定子,この二次側固定子の両面に対向するよう
に上記移動体に取り付けられている一次側可動子、この
一次側可動子が一端に取付けられたブレーキアームと、
このブレーキアームの他端に設けられ、上記2個のガイ
ドレールの一方に対向して設けられたブレーキシュー
と、このブレーキシューと上記一次側可動子との間に設
けられて上記アームの開閉の支点を形成する支点部材と
を有する第1のブレーキ手段、この第1のブレーキ手段
における上記ブレーキアーム一端側の閉じ力が伝達され
るよう上記第1のブレーキ手段の上記ブレーキアーム一
端側に、その一端が設けられたブレーキアームと、上記
2個のガイドレールの他方に対向して設けられたブレー
キシューと、このブレーキシューと上記ブレーキアーム
一端側の閉じ力が伝達される一端との間に設けられて上
記アームの開閉の支点を形成する支点部材と、この支点
部材により形成した支点を中心に、上記一次側可動子と
の相互作用により上記アームを開閉する弾性部材とを有
する第2のブレーキ手段と、を備えたものである。
【0012】更に、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置の第1のブレーキ手段は、一
次側可動子との相互作用によりアームを開閉する弾性部
材を備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施形態1:図1は、本発明のリニアモータ駆動方式移
動体装置のブレーキ装置として、リニアモータエレベー
ター装置のブレーキ装置の例を示したもので、リニアモ
ータエレベーター装置のブレーキ装置の断面図である。
【0014】図において、101は、エレベータの釣合
おもり2に固定された両側式平板リニア誘導モータ1の
一次側可動子,104は、エレベータの釣合おもり2の移
動方向を誘導する昇降路23に敷設されたガイドレール
7に沿って敷設された平板状の二次側固定子で,アルミ
ニウム等の平板で構成されている。112は、ガイドレ
ール7に対向して設けられたレール挟み式ブレーキ10
3のブレーキシュー、113は、一次側可動子101が
一端に取付けられ、ブレーキシュー112が他端に設け
られたブレーキアーム、114は、ブレーキシュー11
2と上記一次側可動子101との間に設けられて1対の
ブレーキアーム113の互いを保持するとともにその開
閉のための支点を形成する支点部材、117は、支点部
材114により形成した支点を中心に、上記一次側可動
子101との相互作用により上記アーム113を開閉す
るばねからなる弾性部材で、この弾性部材117は支点
部材114により形成した支点を中心に、上記一次側可
動子101と二次側固定子104との吸着が開放される
と上記アーム113のブレーキシュー112側を閉じ、
ブレーキのレール拘束力を発生する。また一次側可動子
101と二次側固定子104とが吸着されると上記アー
ム113のブレーキシュー112側を開き、ブレーキの
レール拘束力を解くように動作する。121は、一次側
可動子101が二次側固定子104を吸引する状態にお
いて、一次側可動子101と二次側固定子104との間
を離隔するストッパ、122は、ばね117を挿入し固
定する円筒である。125は、二次側固定子104を釣
り合い重りの移動方向に沿って固定する二次側固定子固
定レールである。なお、その余の点については、図16の
従来例と同様である。
【0015】このような構成のリニアモータ駆動方式移
動体装置のブレーキ装置にあっては、リニアモータの電
磁力を利用してブレーキ装置を構成したので、ブレーキ
装置を構成するためにわざわざ電磁石・可動式鉄蓋を特
別に設ける必要がない。
【0016】なお、図1はモータ通電時のもので,一次
側可動子101と二次側固定子104相互の吸引力が作
用することによりアーム113のストッパー121が作
用している状態を示している。また,図1に係わるリニ
アモータエレベーターのブレーキ装置は,平板両側式リ
ニアモータで中央に一本の二次側固定子,左右に二本の
レールを配した構成のリニアモータエレベーターを対象
にしたものである。
【0017】実施の形態2:図2は、この発明の実施形
態2によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ
装置を示す断面図であり,図1におけるばね117の挿
入円筒122とブレーキアーム113のストッパー12
1の機能を1つの部材で達成すべく、これらの代わりに
円筒の弾性体収納固定部材122aを設けた点において
実施形態1のものと異なる。
【0018】実施の形態3:図3は、この発明の実施形
態3によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ
装置を示す断面図であり,実施形態1における釣り合い
重りの移動方向を誘導するガイドレール7を二次側固定
子固定レール125に取付けてガイドレールの機能と二
次側固定子の機能とを兼用し、このガイドレール7に平
板状の二次側固定子104を挿入する形で1体形成した
点において実施形態1のものと異なる。
【0019】実施の形態4:図4は、この発明の実施形
態4によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ
装置を示す断面図であり,実施形態2におけるストッパ
ー122の構成、及び実施形態3における二次側固定子
固定レール125の構成、双方を有する点において他の
実施形態と構成を異にする。
【0020】実施の形態5:図5は、この発明の実施形
態5によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ
装置を示す断面図であり,実施形態1から4における両
側式リニアモータを片側式リニアモータとし、実施形態
1から4における平板状の二次側固定子104を、内部
が長方形状の鉄心で表面にアルミ等の導体を貼り付けた
構造の長方形状の二次側固定子124とした点において
実施形態1から4のものと異なる。
【0021】なお、この両側式リニアモータと片側式リ
ニアモータとの相違は、二次側固定子の構造にあり、前
者は、一般に二次側固定子すなわち2次導体がアルミ等
の板部材のみで構成されているのに対し、後者は、一般
に二次側固定子すなわち2次導体がアルミ等の導体を板
部材の鉄心に貼り付けた構造となっている点で相違す
る。
【0022】そして、このような構造上の相違により、
その動作原理も多少異なり、両側式リニアモータでは、
磁束が2次導体を通過し、二次側固定子すなわち2次導
体を挟んでその両側に設けられた一次側可動子との間で
閉じるようになっている。一方、片側式リニアモータで
は、磁束が2次導体と一次側可動子との間で閉じるよう
になっている。
【0023】実施の形態6:図6は、この発明の実施形
態6によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ
装置を示す断面図であり,実施形態5における釣り合い
重りの移動方向を誘導するガイドレール7を二次側固定
子固定レール125に取付けてガイドレールの機能と二
次側固定子の機能とを兼用し、このガイドレール7に平
板状の二次側固定子104を挿入する形で1体形成した
点において実施形態5のものと異なる。
【0024】実施の形態7:図7はこの発明の実施形態
7によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ装
置を示す断面図であり,図において、これらのガイドレ
ールに沿って敷設された平板状の二次側固定子,この二
次側固定子の両面に対向するように上記移動体に取り付
けられている一次側可動子、113aは、一次側可動子
101が一端に取付けられたブレーキアーム、112a
は、このブレーキアーム113aの他端に設けられ、2
個のガイドレールの一方7aに対向して設けられたブレ
ーキシュー、114aは、このブレーキシュー112a
と一次側可動子101との間に設けられて上記アーム1
13aの開閉の支点を形成する支点部材であり、これら
112a、113a、114aにより第1のブレーキ手
段を形成している。さらに、113bは、この第1のブ
レーキ手段における上記ブレーキアーム113aの一端
側の閉じ力が伝達されるよう上記第1のブレーキ手段の
上記ブレーキアーム113aの一端側に、その一端が設
けられたブレーキアーム、112bは、2個のガイドレ
ールの他方7bに対向して設けられたブレーキシュー、
114bは、このブレーキシュー112bと上記ブレー
キアーム113aの一端側の閉じ力が伝達される一端1
13bとの間に設けられて上記アーム113bの開閉の
支点を形成する支点部材、117bは、この支点部材1
14bにより形成した支点を中心に、上記一次側可動子
101との相互作用により上記アーム113a,bを開
閉するばねからなる弾性部材であり、これら112b,
113b,114b,117により第2のブレーキ手段
を形成している。
【0025】実施の形態8:図8はこの発明の実施形態
8によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ装
置を示す断面図であり,実施形態7におけるばね117
の挿入円筒122とブレーキアーム113a,bのスト
ッパー121の機能を1つの部材で達成すべく、これら
の代わりに円筒の弾性体収納固定部材122aを設けた
点において実施形態7のものと異なる。
【0026】実施の形態9:図9はこの発明の実施形態
9によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ装
置を示す断面図であり,実施形態8におけるばね117
を2個として第1のブレーキ手段及び第2のブレーキ手
段双方に設けた点において実施形態8のものと異なる。
【0027】実施の形態10:図10はこの発明の実施形
態10によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレー
キ装置を示す断面図であり,実施形態7における両側式
リニアモータを片側式リニアモータとし、実施形態7に
おける平板状の二次側固定子104を内部が長方形状の
鉄心で表面にアルミ等の導体を貼り付けた構造の長方形
状の二次側固定子124とした点において実施形態7の
ものと異なる。
【0028】実施の形態11:図11はこの発明の実施形
態11によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレー
キ装置を示す断面図であり,実施形態10におけるばね
117の挿入円筒122とブレーキアーム113のスト
ッパー121の機能を1つの部材で達成すべく、これら
の代わりに円筒の弾性体収納固定部材122aを設けた
点において実施形態10のものと異なる。
【0029】実施の形態12:図12はこの発明の実施形
態12によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレー
キ装置を示す断面図であり,実施形態11におけるばね
117を2個として第1のブレーキ手段及び第2のブレ
ーキ手段双方に設けた点において実施形態10のものと
異なる。
【0030】実施の形態13:図13はこの発明の実施形
態13によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレー
キ装置を示す断面図であり,実施形態1における平板両
側式リニアモータで中央に一本の二次側固定子,両側に
二つのリニアモータを配した構成のリニアモータエレベ
ーターを対象にしたものであり,左右のリニアモータの
それぞれが二本の左右のレールを把持する構成である点
において実施形態1のものと異なる。
【0031】実施の形態14図14はこの発明の実施形態
14によるリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ
装置を示す断面図であり,実施形態13におけるばね1
17の挿入円筒122とブレーキアーム113のストッ
パー121の機能を1つの部材で達成すべく、これらの
代わりに円筒の弾性体収納固定部材122aを設けた点
において実施形態13のものと異なる。
【0032】
【発明の効果】この発明におけるリニアモータ駆動方式
移動体装置は、以上説明したように、移動体と、この移
動体の移動方向を誘導するガイドレール、このガイドレ
ールに沿って敷設された平板状の二次側固定子,この二
次側固定子の両面に対向するように上記移動体に取り付
けられている一次側可動子、この一次側可動子が一端に
取付けられたブレーキアームと、このブレーキアームの
他端に設けられ、上記ガイドレールに対向して設けられ
たブレーキシューと、このブレーキシューと上記一次側
可動子との間に設けられて上記アームの開閉の支点を形
成する支点部材と、この支点部材により形成した支点を
中心に、上記一次側可動子との相互作用により上記アー
ムを開閉する弾性部材とを有するブレーキ装置を備えた
ことにより、ブレーキ装置を構成するために電磁石・可
動式鉄蓋を特別に設ける事なく、他の部材と兼用して構
成する事により安価で、軽量のリニアモータ駆動方式移
動体装置のブレーキ装置を得ることができる。
【0033】また、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置は、アームに、一次側可動子
が二次側固定子を吸引する状態において、一次側可動子
と二次側固定子との間を離隔するストッパを備えたこと
により、ブレーキを解除する時一次側可動子と二次側固
定子とが衝突して破壊されるような事はない。
【0034】更に、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置は、ストッパとして、弾性体
を収納し固定する弾性体収納固定部材を使用したので、
ストッパと弾性体収納固定部材とを別々に設ける必要が
なく、部材節約及び有効な配置が可能となる。
【0035】更に、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置の二次側固定子は、移動体の
移動方向を誘導するガイドレールとしたので、二次側固
定子とガイドレールとを別々に設ける必要がなく、部材
節約及び有効な配置が可能となる。
【0036】更に、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置は、移動体、この移動体の移
動方向を誘導する、平行敷設された2個のガイドレー
ル、これらのガイドレールに沿って敷設された平板状の
二次側固定子,この二次側固定子の両面に対向するよう
に上記移動体に取り付けられている一次側可動子、この
一次側可動子が一端に取付けられたブレーキアームと、
このブレーキアームの他端に設けられ、上記2個のガイ
ドレールの一方に対向して設けられたブレーキシュー
と、このブレーキシューと上記一次側可動子との間に設
けられて上記アームの開閉の支点を形成する支点部材と
を有する第1のブレーキ手段、この第1のブレーキ手段
における上記ブレーキアーム一端側の閉じ力が伝達され
るよう上記第1のブレーキ手段の上記ブレーキアーム一
端側に、その一端が設けられたブレーキアームと、上記
2個のガイドレールの他方に対向して設けられたブレー
キシューと、このブレーキシューと上記ブレーキアーム
一端側の閉じ力が伝達される一端との間に設けられて上
記アームの開閉の支点を形成する支点部材と、この支点
部材により形成した支点を中心に、上記一次側可動子と
の相互作用により上記アームを開閉する弾性部材とを有
する第2のブレーキ手段と、を備えたので、ブレーキ装
置を構成するために電磁石・可動式鉄蓋を特別に設ける
事なく、他の部材と兼用して構成する事により安価で、
軽量のリニアモータ駆動方式移動体装置のブレーキ装置
を得ることができるのに加え、2つのブレーキ手段を少
ない部材で構成する事ができる。
【0037】更に、この発明の別の発明に係わるリニア
モータ駆動方式移動体装置の第1のブレーキ手段は、一
次側可動子との相互作用によりアームを開閉する弾性部
材を備えたので、2つのブレーキ手段が確実に開閉でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図2】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図3】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図4】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図5】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図6】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図7】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図8】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図9】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆動
方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図10】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆
動方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図11】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆
動方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図12】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆
動方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図13】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆
動方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図14】この発明の実施形態1によるリニアモータ駆
動方式移動体装置のブレーキ装置の断面図である。
【図15】従来のリニアモータエレベーターの斜視図で
ある。
【図16】従来のリニアモータエレベータのブレーキ装
置の断面図である。
【符号の説明】
2 移動体 7 ガイドレール 101 一次側可動子 104 二次側固定子 112 ブレーキシュー 113 ブレーキアーム 114 支点部材 117 弾性部材 121 ストッパ 122a 弾性体収納固定部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体、 この移動体の移動方向を誘導するガイドレール、 このガイドレールに沿って敷設された平板状の二次側固
    定子,この二次側固定子の両面に対向するように上記移
    動体に取り付けられている一次側可動子、 この一次側可動子が一端に取付けられたブレーキアーム
    と、このブレーキアームの他端に設けられ、上記ガイド
    レールに対向して設けられたブレーキシューと、このブ
    レーキシューと上記一次側可動子との間に設けられて上
    記アームの開閉の支点を形成する支点部材と、この支点
    部材により形成した支点を中心に、上記一次側可動子と
    の相互作用により上記アームを開閉する弾性部材とを有
    するブレーキ装置、を備えたことを特徴とするリニアモ
    ータ駆動方式移動体装置。
  2. 【請求項2】アームは、一次側可動子が二次側固定子を
    吸引する状態において、一次側可動子と二次側固定子と
    の間を離隔するストッパを有することを特徴とする請求
    項1記載のリニアモータ駆動方式移動体装置。
  3. 【請求項3】ストッパは、上記弾性体を収納し固定する
    弾性体収納固定部材であることを特徴とする請求項2記
    載のリニアモータ駆動方式移動体装置。
  4. 【請求項4】二次側固定子は、移動体の移動方向を誘導
    するガイドレールであることを特徴とする請求項1記載
    のリニアモータ駆動方式移動体装置。
  5. 【請求項5】移動体、 この移動体の移動方向を誘導する、平行敷設された2個
    のガイドレール、 これらのガイドレールに沿って敷設された平板状の二次
    側固定子,この二次側固定子の両面に対向するように上
    記移動体に取り付けられている一次側可動子、 この一次側可動子が一端に取付けられたブレーキアーム
    と、このブレーキアームの他端に設けられ、上記2個の
    ガイドレールの一方に対向して設けられたブレーキシュ
    ーと、このブレーキシューと上記一次側可動子との間に
    設けられて上記アームの開閉の支点を形成する支点部材
    とを有する第1のブレーキ手段、 この第1のブレーキ手段における上記ブレーキアーム一
    端側の閉じ力が伝達されるよう上記第1のブレーキ手段
    の上記ブレーキアーム一端側に、その一端が設けられた
    ブレーキアームと、上記2個のガイドレールの他方に対
    向して設けられたブレーキシューと、このブレーキシュ
    ーと上記ブレーキアーム一端側の閉じ力が伝達される一
    端との間に設けられて上記アームの開閉の支点を形成す
    る支点部材と、この支点部材により形成した支点を中心
    に、上記一次側可動子との相互作用により上記アームを
    開閉する弾性部材とを有する第2のブレーキ手段と、を
    備えたことを特徴とするリニアモータ駆動方式移動体装
    置。
  6. 【請求項6】第1のブレーキ手段は、一次側可動子との
    相互作用によりアームを開閉する弾性部材を備えたこと
    を特徴とする請求項5記載のリニアモータ駆動方式移動
    体装置。
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