JPH09266707A - 苗株トレイの搬送方法とその装置 - Google Patents

苗株トレイの搬送方法とその装置

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JPH09266707A
JPH09266707A JP9957696A JP9957696A JPH09266707A JP H09266707 A JPH09266707 A JP H09266707A JP 9957696 A JP9957696 A JP 9957696A JP 9957696 A JP9957696 A JP 9957696A JP H09266707 A JPH09266707 A JP H09266707A
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tray
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JP9957696A
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Nobuhiro Yamamoto
信弘 山本
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SAAKURU TEKKO KK
Circle Tekkojo KK
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SAAKURU TEKKO KK
Circle Tekkojo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗株収容セルの配列ピッチやそれらの大きさ
が異なる苗株トレイあるいはシート,ボードタイプのよ
うに形態の異なる苗株トレイの違いに拘らず、常に苗株
収容セルを所定の苗株取出し位置に停止させるようにす
る。 【解決手段】 苗株トレイTの搬送方向前端面Ttをト
レイ検知センサS1,S1′により検知して、該苗株ト
レイTの第1列目のセル列T1を苗株取出し位置(イ)
に停止させ、その後、そのトレイ検知センサS1,S
1′によって苗株トレイTの搬送方向前端面Ttを検出
した位置からの、該苗株トレイTの搬送距離を算出する
とともに、その算出した搬送距離が上記所定ピッチαに
一致するか否かを判断し、その搬送距離が該所定ピッチ
αに一致するごとに苗株トレイTを停止して、第2列目
以降のセル列を順次苗株取出し位置(イ)に停止させる
ことを内容とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の苗株収容セ
ルを所定ピッチで列設した苗株トレイを、苗株取出し位
置に向けて搬送する苗株トレイの搬送方法とその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の苗株トレイの搬送装置として、特
開平7−184421号(特願平5−334504号)
公報に記載のものがある。
【0003】その従来の苗株トレイの搬送装置は、図1
4に示すように、シート状のトレイ本体1に、複数の苗
株収容セル2を押出し形成した苗株トレイ3を、それら
隣接する苗株収容セル2,2間に、1対の搬送帯4,4
(一方は図示しない)間に横架した搬送部材5を挿入す
る構成となっており、該1対の搬送帯4,4を一定ピッ
チで間欠走行させることにより、該搬送部材5により苗
株収容セル2を押し出すようにして、苗取出し爪Rを配
置した所定の苗株取出し位置に、各苗株収容セル2を順
次停止させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の苗株トレイ
の搬送装置には次の欠点がある。 (1) 苗株トレイとしては、シート状のトレイ本体1に、
複数の苗株収容セル2を押出し形成した上記のシートタ
イプの他、板状に形成したトレイ本体に、複数の苗株収
容セルを凹陥形成したボードタイプのものがある。
【0005】従って、隣接する苗株収容セル2間に挿入
した搬送部材5により、該苗株収容セル2を押し出すよ
うにしてする従来の搬送装置では、底面が平坦となって
いるボードタイプの苗株トレイを搬送することはできな
い。
【0006】(2) 苗株収容セルの配列ピッチやそれらの
大きさを異ならせた他のシートタイプの苗株トレイを使
用する場合には、搬送帯4,4の走行ピッチを変えない
限り、それら大きさ等の異なる苗株収容セルを所定の苗
株取出し位置に合わせることができない。そのため、タ
イプの異なる苗株トレイごとに、煩雑な所謂段取り替え
を行う必要が生じるとともに、作業効率の低下を招く。
【0007】本発明は、苗株収容セルの配列ピッチやそ
れらの大きさが異なる苗株トレイあるいはシート,ボー
ドタイプのように形態の異なる苗株トレイの違いに拘ら
ず、常に苗株収容セルを所定の苗株取出し位置に停止さ
せることができる苗株トレイの搬送方法とその装置の提
供を目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明苗株トレイの搬送
方法は、苗株トレイTの搬送方向前端面Ttをトレイ検
知センサS1,S1′により検知して、該苗株トレイT
の第1列目のセル列T1を苗株取出し位置(イ)に停止
させ、その後、そのトレイ検知センサS1,S1′によ
って苗株トレイTの搬送方向前端面Ttを検出した位置
からの、該苗株トレイTの搬送距離を算出するととも
に、その算出した搬送距離が上記所定ピッチαに一致す
るか否かを判断し、その搬送距離が該所定ピッチαに一
致するごとに苗株トレイTを停止して、第2列目以降の
セル列を順次苗株取出し位置(イ)に停止させることを
内容とするものである。
【0009】本発明苗株トレイの搬送装置は、苗株トレ
イTの搬送方向前端面Ttを検知するトレイ検知センサ
S1,S1′を、該苗株トレイTの第1列目のセル列T
1を苗株取出し位置(イ)に停止させる位置に配置する
とともに、そのトレイ検知センサS1,S1′によって
苗株トレイTの搬送方向前端面Ttを検出した位置から
の、該苗株トレイTの搬送距離を算出する搬送距離算出
手段Fと、算出した搬送距離が上記所定ピッチに一致す
るか否かを判断し、その搬送距離が該所定ピッチαに一
致するごとに苗株トレイTを停止して、第2列目以降の
セル列を順次苗株取出し位置(イ)に停止させる駆動制
御手段Fとを設けた構成としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明苗株トレイの搬送
装置を組み込んだ苗移植機について説明する。
【0011】苗移植機は、トラクタ(図示しない)に連
結するための上下連結片6,7を前側に突出形成すると
ともに、後側に駆動輪8,8を設けたメインフレーム9
と、そのメインフレーム9の前側に横架した駆動軸10
を中心として上下回動する可動フレーム11とを備えて
おり、その可動フレーム11に、夾雑物を切断するため
のローリングコルタ12,12、畝溝を作るオープナ1
3,13、その畝溝に苗株Pを植え付ける苗株植付け輪
14,14(一方は図示しない)及び植え付けた苗株P
を鎮圧する2組の鎮圧輪15,15が、それの前側から
後側に順次配設されているとともに、苗株植付け輪1
4,14にそれぞれ苗株Pを供給する左右1対の苗株供
給ユニットA,Aが搭載されている(図1,2)。
【0012】苗株供給ユニットAは、苗株トレイTから
苗株Pを取り出す苗株取出し装置Bと、その苗株取出し
装置Bに向けて苗株トレイTを搬送するトレイ搬送装置
Cと、苗株取出し装置Bで取り出した苗株Pを搬出コン
ベアDに移載する移載装置Eとからなり、それらが、可
動フレーム11の前側に立設した機枠16に一体的関係
にして搭載されている。
【0013】苗株トレイTは、発泡スチロール製のトレ
イ本体に、円筒形からなる複数の苗株収容セル(以下単
に「セル」という)Taを、前後左右ともに所定ピッチ
αの格子状配列にして凹陥形成したものである。それら
各セルTaは、開口部Tbより底部Tdに向けて漸次径
細にして形成されており、その底部Tdに挿入孔Tcが
形成されている(図7,8)。苗株トレイTは、各セル
Ta内に収容した苗株Pの葉部Paを上側にした起立姿
勢で、トレイ搬送装置C上に水平にして載せられる。
【0014】本発明苗株トレイの搬送装置たるトレイ搬
送装置Cの構成は次の通りである。17a〜17jはト
レイ載置用ローラであり、これらは、1対の左右ベース
板18,18の上縁部に沿い、それらの前端部18a寄
りから後端部18bにかけて、2つの苗株トレイT,T
を同時に載置するように、所要の間隔で回転自在に横架
配列されている。
【0015】19,19は、苗株トレイTを移動させる
トレイ移動用バー20を所要の間隔毎に横架した左右1
対のローラーチェーンであり、これらを、トレイ載置用
ローラ17a〜17jに沿って張設するようにして、チ
ェーン張設用軸21,22を、トレイ載置用ローラ17
aの前側と、トレイ載置用ローラ17jの後側とに並設
し、しかも、1対の左右ベース板18,18の、トレイ
載置用ローラ17aの下方に垂下形成した1対の左右脚
板23,23間に、チェーン張設用軸24を配置してい
る(図3〜6)。
【0016】各チェーン張設用軸21,22,24の両
端部には、ローラーチェーン19,19を張設するスプ
ロケット25,25が固定されているとともに、さら
に、チェーン張設用軸21には、それの中間部に固定し
たスプロケット26との間に張設したローラーチェーン
27を介してモータM1が連結されている。
【0017】モータM1の駆動により、ローラーチェー
ン19,19は、苗株トレイTを苗株取出し装置Bに向
けて移動するように走行され、これにより、苗株トレイ
Tはトレイ移動用バー20に押されながら、該苗株取出
し装置Bにより苗株Pを取り出す苗株取出し位置(イ)
に向けて搬送される。
【0018】SPは1対の左右ベース板18,18の前
端部18a,18a側の上縁部に形成したトレイスペー
スであり、そこに、苗株取出し位置(イ)において苗株
Pを取り出された後の苗株トレイTが出ていく。
【0019】すなわち、トレイ移動用バー20によって
移動させられた苗株トレイTは、苗株取出し位置(イ)
において苗株Pを取り出されながらトレイスペースSP
に向けて移動され、該苗株トレイTに収容されている最
後列のセル列Tnに収容されている各苗株Pが取り出さ
れた後、空になった苗株トレイTが、上記トレイスペー
スSPに留まるようになる(図4,7)。
【0020】Fはトレイ搬送装置Cの一部をなし、これ
を駆動制御するシーケンサー等からなる駆動制御部であ
り、それの入力側には、チェーン張設用軸21の一端に
連結したローターエンコーダEN(図6)、光センサ等
からなる1対のトレイ検知センサS1,S1′(図5,
6)及び苗株取出し装置Bからのタイミング信号ライン
TSが接続されており、出力側にはモータM1が接続さ
れている(図9)。
【0021】1対のトレイ検知センサS1,S1′は、
苗株トレイTの搬送方向前端面Ttを検知するようにし
て、該苗株トレイTの第1列目のセル列T1を苗株取出
し位置(イ)に停止させる、1対の左右ベース板18,
18の上縁部に取り付けられている。なお、苗株取出し
位置(イ)とトレイ検知センサS1,S1′の取付け位
置との距離は、苗株トレイTの搬送方向前端面Ttから
第1列目のセル列T1までの距離に一致させればよい。
【0022】駆動制御部Fは、トレイ検知センサS1,
S1′によって苗株トレイTの搬送方向前端面Ttを検
出した位置からの、該苗株トレイTの搬送距離を算出す
る搬送距離算出機能と、算出した搬送距離が上記所定ピ
ッチαに一致するか否かを判断し、その搬送距離が該所
定ピッチαに一致するごとに苗株トレイTを停止して、
第2列目以降のセル列を順次苗株取出し位置(イ)に停
止させる駆動制御機能を有しており、具体的には次の通
りである。 (1) 1対のトレイ検知センサS1,S1′によって、苗
株トレイTの搬送方向前端面Ttを検知したときに、モ
ータM1の駆動を止めて苗株トレイTの搬送を停止し、
これにより、該苗株トレイTの第1列目のセル列T1
を、苗株取出し位置(イ)に停止させる(図3)。 (2) ローターエンコーダENで検出したチェーン張設用
軸21の回転角度に基づき、トレイ検知センサS1,S
1′によって苗株トレイTの搬送方向前端面Ttを検出
した位置からの、該苗株トレイTの搬送距離を算出す
る。 (3) 算出した搬送距離が上記所定ピッチαに一致するか
否かを判断し、その搬送距離が該所定ピッチαに一致す
るごとに苗株トレイTを停止して、第2列目以降のセル
列を順次苗株取出し位置(イ)に停止させる。
【0023】トレイ載置用ローラ17a〜17jに載せ
られた苗株トレイTの前端面Ttが、1対のトレイ検知
センサS1,S1′によって検知されると、該苗株トレ
イTの第1列目のセル列T1が、苗株取出し位置(イ)
に停止し、その停止中に、苗株取出し装置Bによる苗株
Pの取出し動作が行われる。
【0024】苗株取出し装置Bから取出し動作の終了信
号が出力されると、駆動制御部FはモータM1の駆動を
再開して苗株トレイTを再び搬送する。そして、その苗
株トレイTの搬送距離が、それに形成したセルTa間の
ピッチαに再度一致すると、駆動制御部FはモータM1
の駆動を再び止め、次列のセル列を苗株取出し位置
(イ)に停止させる。このようにして、次列以降のセル
列が苗株取出し位置(イ)に順次停止するようになる。
【0025】苗株取出し装置Bは、苗株取出し位置
(イ)に停止したセルTaから押し出される苗株Pに刺
衝する苗株保持針42を、該セルTaの開口部Tb至近
位置に配置する苗株保持機構Hと、そのセルTaから押
し出される苗株Pの押出し方向後端Pbが、該開口部T
bの外方に移動するまで、該苗株Pを押し出す苗株押出
し機構Gとから構成されている(図3,4,10,1
1)。
【0026】苗株押出し機構Gの構成は次の通りであ
る。1対の左右ベース板18,18間に回転自在に横架
した回転軸28には、1対の押上げアーム29,29の
基端部が固定されているとともに、その回転軸28の中
間部に固定したブラケット30には、1対の左右脚板2
3,23に横架した連結パイプ31に、ブラケット31
aを介して取り付けた油圧又は空圧等の流体圧シリンダ
K1の駆動ロッドK1aが連結されている。
【0027】上記押上げアーム29,29の先端部間に
は、複数の苗株押出しロッド32を立設したロッド支持
部材33が軸33aを介して横架されており、そのロッ
ド支持部材33の下面には、下端部にガイドローラ34
を回転自在に取り付けた縦長ガイド片35が垂下形成さ
れている(図10,11)。
【0028】連結パイプ31に固定したガイドプレート
36の左右折曲げ片36a,36aには、ガイドローラ
34をガイドする弧状ガイド溝36b,36bが形成さ
れており、該ガイドローラ34が弧状ガイド溝36b,
36bに沿って移動することで、苗株押出しロッド32
が苗株取出し位置(イ)にほぼ一致する上下方向で移動
するようになる。
【0029】各苗株押出しロッド32は、苗株トレイT
のセルTaのロッド挿入孔Tcに挿入できる太さの丸棒
材であり、セル列をなす各セルTaにそれぞれ対向する
ように、それらと同ピッチαで列設されている(図5,
6)。
【0030】流体圧シリンダK1の駆動ロッドK1aを
伸出駆動させると、押上げアーム29,29が回転軸2
8とともに回動し、該押上げアーム29,29の先端部
側を下方に回動し、また、該駆動ロッドK1aを縮退駆
動すると、押上げアーム29,29が回転軸28ととも
に回動し、該押上げアーム29,29の先端側を上方に
回動する。これにより、苗株押出しロッド32は、それ
の苗株当接端面32aが、セルTaのロッド挿入孔Tc
から下方に離れた押出し開始位置(ロ)と、セルTaの
開口部Tbの上方に突出した押出し完了位置(ハ)との
間で往復移動する。
【0031】前記のようにして、苗株取出し位置(イ)
に移動停止しているセルTa内の苗株Pは、苗株押出し
ロッド32の押出し完了位置(ハ)への移動に伴って、
セルTa内から上方に押し出され、さらに、苗株押出し
ロッド32が押出し完了位置(ハ)に移動したときに
は、その押出し方向後端Pbが、セルTaの開口部Tb
の上方に移動脱出した状態になる。
【0032】苗株保持機構Hは、苗株取出し位置(イ)
に移動停止しているセルTaから押し出される苗株Pに
刺衝する苗株保持針42を、該セルTaの開口部Tb至
近位置に配置する苗株刺衝位置(ニ)と、それらの苗株
Pを搬出コンベアDに移載する該搬出コンベアD上方の
苗株リリース位置(ホ)との間で、移載装置Eによって
往復移動自在に支持されている。その構成について、該
苗株保持機構Hを苗株刺衝位置(ニ)に移動させている
ときを基準として説明する(図10〜13)。
【0033】1対の左右側板37,37の前側間に横架
した軸38には、それらの側板37,37との間に引っ
張りバネ39を張設した1対の針引込みアーム40,4
0の基端部が上下回動自在に取り付けられている。その
1対の針引込みアーム40,40の先端部間に横設した
ガイド軸41には、下端部に複数の苗株保持針42を垂
設した針支持部材43が、ブラケット44を介して上下
回動自在に取り付けている。また、ブラケット44の両
折曲片44a,44aには、ガイドローラ45,45が
支持片46,46を介して回転自在に取り付けられてい
る(図13)。
【0034】上記左右側板37,37には、ガイド軸4
1をガイドする弧状ガイド溝37a,37aが形成され
ており、また、左右側板37,37の内面には、ガイド
ローラ45をガイドする弧状ガイド溝47a,47aを
形成したガイド板47,47が固定されている。
【0035】さらに、左右側板37,37の外面には、
弧状ガイド溝37a,37aの下端部側に移動されたガ
イド軸41に係止する側面L字型のフック48が軸48
aを中心として回転自在に取り付けられており、それに
は、該フック48をガイド軸41に係止する方向に引っ
張るコイルバネ49,49が1対の左右側板37,37
との間に張設されている(図12)。
【0036】苗株保持針42は真っ直ぐなもので、それ
が2本ずつ、上記苗株トレイTのセルTa間のピッチα
ごとにセル列に沿う方向で列設されている。また、左右
側板37,37の下端部間には、各苗株保持針42を遊
挿する針遊挿孔50aを形成した苗株リリース用板50
が設けられている。
【0037】移載装置Eの1対の左右支持板53,53
の内面には、苗株刺衝位置(ニ)に移動された苗株保持
機構Hのガイド軸41を、弧状ガイド溝37aの下端部
に移動させて、フック48に係止させるストッパー51
と、苗株リリース位置(ホ)に移動された苗株保持機構
Hのフック48に当接して、該フック48によるガイド
軸41の係止状態を解除する、当接ローラ52aを設け
た係止解除部材52とが配置されている。
【0038】苗株刺衝位置(ニ)においては、ガイド軸
41がフック48によって係止され、これにより、苗株
保持針42の下端部に、セルTaから押し出される苗株
Pが、その押し出し開始直後に刺衝するように、該セル
Taの開口部Tbの至近位置に押し下げられた状態にな
る。
【0039】苗株取出し位置(イ)に移動されたセルT
a内の苗株Pは、苗株押出しロッド32による押し出し
開始直後、苗株刺衝位置(ニ)の苗株保持機構Hの苗株
保持針42に刺し込まれて保持された状態になり、その
後の苗株押出しロッド32による押し出しとともに、該
苗株保持針42に次第に深く刺し込まれるようになる。
【0040】そして、該苗株押出しロッド32が押出し
完了位置(ハ)に移動したとき、すなわち、苗株Pの押
出し方向後端PbがセルTaの開口部Tbの上側に押し
出されたときに、苗株保持針42が苗株Pの押出し方向
前端から同後端Pbにかけて刺し込まれた状態となる。
【0041】移載装置Eの構成は、次の通りである。上
記1対の左右支持板53,53は、前記機枠16の上端
部と左右ベース板18,18の中間部との間であって、
トレイスペースSPを跨ぐようにして跨架した架設フレ
ーム54,54上に立設されている。
【0042】左右支持板53,53の上端部間には連結
板55が横架されており、それの下面に垂設した支持脚
56〜58間に、それらを横断するようにして、左右両
端にブラケット59,59を固定した支持軸60が回転
自在に横架されている。また、支持脚56,57間に
は、モータM2が固定されているとともに、そのモータ
M2の駆動軸に固定したギヤ61に噛合する駆動ギヤ6
2を内端部に固定した回転軸63が回転自在に横架され
ている(図12,13)。
【0043】左右支持板53,53の前側上端部間に横
架したアーム支持軸64には、下端部に苗株保持機構H
の左右側板3,37を軸65aを介して回動自在に支持
した左右1対の回動アーム65,65の上端部が軸支さ
れている。さらに、その1対の回動アーム65,65間
に横設した連結部材66には、それの中央にブラケット
67が設けられており、そのブラケット67と上記駆動
ギヤ62の偏心軸62aとに連結ロッド68の両端をそ
れぞれ回転自在に取り付けている。
【0044】駆動ギヤ62の偏心軸62aを駆動開始位
置(ヘ)と駆動終了位置(ト)との間で正逆回転させる
と、苗株保持機構Hを苗株刺衝位置(ニ)と苗株リリー
ス位置(ホ)との間で移動させるように、上記回動アー
ム65,65が揺動する。
【0045】上記支持軸60の中央部には、上記駆動ギ
ヤ62に噛合する小ギヤ69が固定されているととも
に、その支持軸60の左右両端部に設けた上記ブラケッ
ト59,59に、下端部間に設けた軸70を介して、苗
株保持機構Hの左右側板37,37を軸支した支持アー
ム71,71の上端部が取り付けられている。
【0046】駆動ギヤ62の回転に従って、それの偏心
軸62aが駆動開始位置(ヘ)から駆動終了位置(ト)
に向けて移動すると、これに従ってブラケット59,5
9が上方回動する。これにより苗株保持機構Hの左右側
板37,37には、回動アーム65,65の軸65aを
中心として上方に回動させる力が働く。これにより、該
苗株保持機構Hは、軸65aを中心して90度だけ上方
回動して、苗株保持針42を水平にした姿勢になり、そ
の姿勢を維持したまま、苗株リリース位置(ホ)に移動
される。
【0047】モータM2をそれまでとは逆に回転させる
と、苗株保持機構Hは、上記の移動軌跡を逆に辿るよう
にして苗株リリース位置(ホ)から苗株刺衝位置(ニ)
に復帰移動する。
【0048】搬出コンベアDは、機枠16の上端部であ
って、1対の左右ベース板18,18の前端部18aに
形成したトレイスペースSPの上方に支持されており、
それの搬出終端部には、苗植付け輪14に向けて苗株P
を搬送する垂直コンベア72が設けられている。
【0049】次に、上記構成の苗株供給ユニットAによ
る一連の苗株供給動作について説明する。まず、苗株P
の取出し動作の開始前には、苗株保持機構Hは苗株刺衝
位置(ニ)に移動されている。
【0050】トレイ搬送装置Cに苗株トレイTを載置し
て搬送動作を開始すると、その苗株トレイTが苗株取出
し装置Bに向けて搬送され、その第1列目のセル列T1
が苗株取出し位置(イ)に移動されたときに、該苗株ト
レイTが停止する。
【0051】苗株押出し機構Gの苗株押出しロッド32
による苗株Pの押し出し開始によって、苗株保持針42
に各苗株Pが刺し込まれて、各苗株Pがそれぞれ苗株保
持針42によって保持された状態となる。
【0052】苗株Pの刺込み終了用後、苗株押出しロッ
ド32が押出し開始位置(ロ)に復帰すると、苗株保持
機構Hが苗株刺衝位置(ニ)から苗株リリース位置
(ホ)に向けて移動し、その間に苗株保持機構Hが軸6
5aを中心として90度上方回動する。
【0053】苗株保持機構Hが苗株リリース位置(ホ)
に移動されると、苗株保持機構Hのフック48が係止解
除部材52の当接ローラ52aに当接して、該フック4
8によるガイド軸41の係止状態が解除され、それによ
り、苗株保持針42が急速に1対の左右側板37,37
間に引き込まれる。
【0054】その引込み動作によって、苗株保持針42
に刺衝されていた各苗株Pが、苗株リリース用板50に
よって抜き出され、下方の搬出コンベアD上に解放され
る。搬出コンベアD上に解放された苗株Pは、その後、
垂直コンベア72に転載された後、該垂直コンベア72
によって苗株植付け輪14に向けて搬送される。
【0055】苗株Pの解放とともに、苗株保持機構Hが
苗株刺衝位置(ニ)に向けて復帰移動し、苗株押出し機
構Gの苗株押出しロッド32が押上げ開始位置(ロ)に
復帰移動され、次列のセル列が苗株取出し位置(イ)に
移動するようにトレイ搬送コンベアCも駆動され、その
駆動に従って苗株トレイTも徐々にトレイスペースSP
に移動される。
【0056】このようにして、先行する苗株トレイTに
収容した苗株Pの取り出しが完了すると、後続の苗株ト
レイTに収容されている苗株Pが、先行する苗株トレイ
Tと同様にして、該苗株トレイTから取り出される。
【0057】なお、本発明は前述した実施形態に限るも
のではなく、その要旨の範囲内で様々に変形実施が可能
である。
【0058】
【発明の効果】本発明は、苗株トレイの搬送方向前端面
をトレイ検知センサにより検知して、該苗株トレイの第
1列目のセル列を苗株取出し位置に停止させ、その後、
そのトレイ検知センサによって苗株トレイの搬送方向前
端面を検出した位置からの、該苗株トレイの搬送距離を
算出するとともに、その算出した搬送距離が上記所定ピ
ッチに一致するか否かを判断し、その搬送距離が該所定
ピッチに一致するごとに苗株トレイを停止して、第2列
目以降のセル列を順次苗株取出し位置に停止させるよう
にしているので、苗株収容セルの配列ピッチやそれらの
大きさが異なる苗株トレイあるいはシート,ボードタイ
プのように形態の異なる苗株トレイの違いに拘らず、常
に苗株収容セルを所定の苗株取出し位置に停止させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明苗株トレイの搬送装置を搭載した苗移植
機の側面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】苗株供給ユニットの側面図であり、苗株トレイ
の最前のセル列が苗株取出し位置に停止している状態を
示す。
【図4】苗株供給ユニットの側面図であり、トレイ搬送
装置上に載置されている2つの苗株トレイのうち、先行
する苗株トレイの後半のセル列が苗株取出し位置に停止
している状態を示す。
【図5】苗株供給ユニットの正面図である。
【図6】苗株取出し位置付近の詳細を示す拡大正面図で
ある。
【図7】苗株トレイの斜視図である。
【図8】図7のI−I線に沿う部分拡大断面図である。
【図9】駆動制御部を中心とする電気回路を示すブロッ
ク図である。
【図10】苗株取出し装置を中心とする拡大側面図であ
り、苗株トレイの最前のセル列が苗株取出し位置に停止
している状態を示す。
【図11】苗株取出し装置を中心とする拡大側面図であ
り、苗株トレイの2列目のセル列が苗株取出し位置に停
止している状態を示す。
【図12】移載装置と苗株保持機構の拡大側面図であ
る。
【図13】その正面である。
【図14】従来の苗株トレイの搬送装置の要部を示す側
面図である。
【図面の説明】
T 苗株トレイ Tt 搬送方向前端面 S1,S1′ トレイ検知センサ T1 第1列目のセル列 (イ) 苗株取出し位置 F 搬送距離算出手段及び駆動制御手段と
しての駆動制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の苗株収容セルを所定ピッチで列設
    した苗株トレイを、苗株取出し位置に向けて搬送する苗
    株トレイの搬送方法において、上記苗株トレイの搬送方
    向前端面をトレイ検知センサにより検知して、該苗株ト
    レイの第1列目のセル列を苗株取出し位置に停止させ、
    その後、そのトレイ検知センサによって苗株トレイの搬
    送方向前端面を検出した位置からの、該苗株トレイの搬
    送距離を算出するとともに、その算出した搬送距離が上
    記所定ピッチに一致するか否かを判断し、その搬送距離
    が該所定ピッチに一致するごとに苗株トレイを停止し
    て、第2列目以降のセル列を順次苗株取出し位置に停止
    させることを特徴とする苗株トレイの搬送装置。
  2. 【請求項2】 複数の苗株収容セルを所定ピッチで列設
    した苗株トレイを、苗株取出し位置に向けて搬送する苗
    株トレイの搬送装置において、上記苗株トレイの搬送方
    向前端面を検知するトレイ検知センサを、該苗株トレイ
    の第1列目のセル列を苗株取出し位置に停止させる位置
    に配置するとともに、そのトレイ検知センサによって苗
    株トレイの搬送方向前端面を検出した位置からの、該苗
    株トレイの搬送距離を算出する搬送距離算出手段と、算
    出した搬送距離が上記所定ピッチに一致するか否かを判
    断し、その搬送距離が該所定ピッチに一致するごとに苗
    株トレイを停止して、第2列目以降のセル列を順次苗株
    取出し位置に停止させる駆動制御手段とを設けたことを
    特徴とする苗株トレイの搬送装置。
  3. 【請求項3】 苗株トレイは、板状体からなるトレイ本
    体に、複数の苗株収容セルを、所定ピッチの格子状配列
    にして凹陥形成したものである請求項2記載の苗株トレ
    イの搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115245083A (zh) * 2022-08-24 2022-10-28 江西省鑫隆农业发展有限公司 一种石菖蒲的温室大棚育苗方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115245083A (zh) * 2022-08-24 2022-10-28 江西省鑫隆农业发展有限公司 一种石菖蒲的温室大棚育苗方法
CN115245083B (zh) * 2022-08-24 2023-09-12 江西省鑫隆农业发展有限公司 一种石菖蒲的温室大棚育苗方法

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