JPH09265873A - 薄型スイッチおよびスイッチ付表示パネル - Google Patents

薄型スイッチおよびスイッチ付表示パネル

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JPH09265873A
JPH09265873A JP10446896A JP10446896A JPH09265873A JP H09265873 A JPH09265873 A JP H09265873A JP 10446896 A JP10446896 A JP 10446896A JP 10446896 A JP10446896 A JP 10446896A JP H09265873 A JPH09265873 A JP H09265873A
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switch
push button
magnetic body
touch panel
movable
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JP10446896A
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Akito Okamoto
炳人 岡本
Toshihiro Fujita
俊弘 藤田
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Idec Izumi Corp
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Idec Izumi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチパネルの極めて薄型化が可能であると
いう特長を生かしつつ、一つの押ボタンについて互いに
別操作可能な二つのスイッチ部を有する操作機構部を備
える薄型スイッチとそれを用いたスイッチ付表示パネル
を提供する。 【解決手段】このスイッチ付表示パネルは、情報表示機
能を有する表示パネル2上に薄型スイッチ50を重ねた
構造をしている。薄型スイッチ50は、複数のスイッチ
部4aを有していてそれを押し込みストロークがほぼ0
で操作可能であるタッチパネル4と、その上に配置され
た1以上の操作機構部30とを備えている。各操作機構
部30は、下面側に突起34を有する押ボタン32と、
その相対向する二辺付近にそれぞれ設けられた可動側磁
性体40と、その上方に配置された固定側磁性体42と
を備えている。両磁性体の少なくとも一方が永久磁石で
あり、常時は、両方の可動側磁性体40と固定側磁性体
42とが互いにほぼ平行状態で吸着している。押ボタン
32の下方には、二つの操作用突起36によってそれぞ
れ操作されるスイッチ部4aが二つ設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばFA(フ
ァクトリーオートメーション)機器、自動販売機、自動
券売機、情報機器、家庭電気製品、医療用の操作機器等
に用いられる薄型スイッチおよびそれを用いたスイッチ
付表示パネルに関する。
【0002】
【先行技術】薄型スイッチの典型的なものにタッチパネ
ルがある。タッチパネルは、要約すれば、1以上のスイ
ッチ部を有していてそれを押し込みストロークがほぼ0
で、即ち触れるか軽く押す程度で操作可能なパネル状の
スイッチと言うことができる。
【0003】情報表示機能を有する表示パネル上にこの
ようなタッチパネルを重ねた構造のスイッチ付表示パネ
ルが従来から提案されているが(例えば実開昭61−7
23号公報参照)、タッチパネルは極めて薄型化が可能
であるけれどもスイッチ部の押し込みストロークがほぼ
0であるためスイッチ部を操作したというストローク感
(これは操作感とも呼ばれる)を得ることができないと
いう課題を有している。また、表示パネル上にスイッチ
機構を設けてストローク感を出してはいるが、表示パネ
ルの表示内容をイメージガイドで浮き上がらせなければ
ならない構造のスイッチ付表示パネルも従来から提案さ
れているが(例えば特開平6−44857号公報参
照)、これは、イメージガイドが高価でしかも画質が粗
くかつ表示内容を斜め方向から見にくい等の課題を有し
ている。そこでこれらの課題を解決した薄型スイッチお
よびそれを用いたスイッチ付表示パネルが同一出願人に
よって先に提案されている。
【0004】その一例を図18を参照して説明すると、
このスイッチ付表示パネルは、情報表示機能を有する表
示パネル2上に、薄型スイッチ26を重ねた構造をして
いる。
【0005】表示パネル2は、典型的には液晶ディスプ
レイであり、それには通常は、後述するタッチパネル4
のスイッチ部4aの下部付近に、当該スイッチ部4aの
操作によって選択される内容、例えばFAにおける制御
内容、自動券売機における行先等を表示する表示領域2
aが形成されている。
【0006】薄型スイッチ26は、透明薄板間に外部か
ら軽く(即ちストロークがほぼ0で)押されることによ
ってオンする1以上のスイッチ部4aを設けて成る抵抗
膜式のタッチパネル4と、このタッチパネル4のスイッ
チ部4a上に設けられた1以上の操作機構部20とを備
えている。
【0007】各操作機構部20は、タッチパネル4のス
イッチ部4aを押してオンさせる上下に可動で透明の押
ボタン21と、この押ボタン21の周辺部付近に設けら
れていて押ボタン21の矢印Aで示すような上下の直線
的な動きをガイドするガイド部材22と、押ボタン21
の周辺部付近に設けられていて押ボタン21に復帰力を
与える復帰手段23とをそれぞれ備えている。
【0008】復帰手段23は、この例では、ガイド部材
22の上部に押ボタン21を取り囲むように設けられた
磁性板25と、押ボタン21の周縁部であってこの磁性
板25の下側に位置する部分に設けられていて当該磁性
板25を吸引する可動側磁石24とを備えている。
【0009】このスイッチ付表示パネルにおいては、常
時は可動側磁石24が磁性板25を強く吸引しており、
押ボタン21を押し下げる場合、初めはある程度強く押
し下げないと押ボタン21は下がらないが、押ボタン2
1が少しでも下がると、可動側磁石24が磁性板25を
吸引する力は急に弱くなるので、押し下げは急に軽くな
る。これは、スナップアクションまたはクリック感とも
呼ばれており、これがあるとスイッチの操作感は一層良
好になる。押すのを止めれば、可動側磁石24が磁性板
25を吸引する力によって押ボタン21は自動復帰す
る。
【0010】このようにこのスイッチ付表示パネルは、
押ボタン21を押し込むストロークを確保することがで
きるので、従来の人が直接タッチパネルを押す構造のス
イッチ付表示パネルと違って、明確なストローク感を得
ることができる。かつ上述したようにクリック感をも得
ることができる。
【0011】しかも、スイッチにタッチパネル4を用い
ており、押ボタン21と表示パネル2との間に機械的な
スイッチ機構を設ける必要がないので、押ボタン21と
表示パネル2との間を、ストローク感を得るのに必要な
距離(例えば0.数mm〜2mm程度)だけ残して近づ
けることができる。従って、押ボタン21の奥のすぐ近
くに表示パネル2の表示内容が表示されることになるの
で、従来のイメージガイドで表示を浮き上がらせる構造
のスイッチ付表示パネルと違って、イメージガイドが不
要になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記薄型スイッチ26
においては、一つの押ボタン21でその下のスイッチ部
4aを操作するか否かであるから、一つの操作機構部2
0からは一種類のスイッチ信号しか得ることができな
い。
【0013】ところが、例えば±式のデジタルスイッチ
や、電圧等の設定値を増減させる設定器のような、アッ
プダウン式設定器には互いに異なる二つのスイッチ信号
が必要であるから、このようなアップダウン式設定器に
この薄型スイッチ26を用いる場合、隣接する二つの操
作機構部20を一組にして用いなければならない。しか
しそのようにすると、二つの操作機構部20を用いなけ
ればならないぶん、当該アップダウン式設定器の小型化
および高密度配置が困難になると共に、機構が2倍必要
になるのでコストも嵩む。
【0014】また、通常は二つの押ボタン21に表示パ
ネル2の一つの表示画面を割り当てることになるので
(例えばデジタルスイッチの数字とか、設定電圧等を表
示する場合はそうである)、二つの操作機構部20間に
存在する不透明の支柱22および磁性板25が不可避的
に上記表示画面を横切って遮ることになり、表示が非常
に見にくくなるため、実用上問題になる。
【0015】そこでこの発明は、タッチパネルの極めて
薄型化が可能であるという特長を生かしつつ、アップダ
ウン式設定器的な使用が可能な、即ち押ボタンが自動復
帰形でありかつその一つの押ボタンについて互いに別操
作可能な二つのスイッチ部を有する操作機構部を備える
薄型スイッチおよびそれを用いたスイッチ付表示パネル
を提供することを一つの目的とする。
【0016】更にこの発明は、タッチパネルの極めて薄
型化が可能であるという特長を生かしつつ、十字スイッ
チ的な使用が可能な、即ち押ボタンが自動復帰形であり
かつその一つの押ボタンについて互いに別操作可能な四
つのスイッチ部を有する操作機構部を備える薄型スイッ
チおよびそれを用いたスイッチ付表示パネルを提供する
ことを他の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の薄型ス
イッチは、複数のスイッチ部を有していてそれを押し込
みストロークがほぼ0で操作可能なタッチパネルと、こ
のタッチパネル上に配置されていてそのスイッチ部を操
作する1以上の操作機構部とを備えており、かつ各操作
機構部が、当該押ボタンを二つの領域に分ける線上の下
面側に突起を有していてそれと前記タッチパネルとの間
に隙間が設けられている押ボタンと、この押ボタンの上
面側であってその二つの領域の外側端部付近にそれぞれ
設けられた可動側磁性体と、この可動側磁性体に対向す
る上方に配置された固定側磁性体とを備えていて、この
可動側磁性体と固定側磁性体の少なくとも一方が、相手
側の磁性体を吸引する永久磁石であり、常時は、前記両
方の可動側磁性体と固定側磁性体とが互いにほぼ平行に
なる状態で吸着しており、かつ前記タッチパネルには、
各押ボタンの二つの領域の下方に位置する部分に、当該
押ボタンを押したときに各領域の下面部によってそれぞ
れ操作されるスイッチ部がそれぞれ設けられていること
を特徴とする。
【0018】この発明の第1のスイッチ付表示パネル
は、情報表示機能を有する表示パネルと、この表示パネ
ル上に重ねられていて、複数のスイッチ部を有していて
それを押し込みストロークがほぼ0で操作可能な透明ま
たは半透明のタッチパネルと、このタッチパネル上に配
置されていてそのスイッチ部を操作する1以上の操作機
構部とを備えており、かつ各操作機構部が、当該押ボタ
ンを二つの領域に分ける線上の下面側に突起を有してい
てそれと前記タッチパネルとの間に隙間が設けられてい
る透明または半透明の押ボタンと、この押ボタンの上面
側であってその二つの領域の外側端部付近にそれぞれ設
けられた可動側磁性体と、この可動側磁性体に対向する
上方に配置された固定側磁性体とを備えていて、この可
動側磁性体と固定側磁性体の少なくとも一方が、相手側
の磁性体を吸引する永久磁石であり、常時は、前記両方
の可動側磁性体と固定側磁性体とが互いにほぼ平行にな
る状態で吸着しており、かつ前記タッチパネルには、各
押ボタンの二つの領域の下方に位置する部分に、当該押
ボタンを押したときに各領域の下面部によってそれぞれ
操作されるスイッチ部がそれぞれ設けられていることを
特徴とする。
【0019】上記薄型スイッチによれば、その押ボタン
の一方の領域を押すと、そちら側の可動側磁性体と固定
側磁性体間の吸着が急に(即ちクリック感を伴って)外
れて、押ボタンは、押されたのと反対側の可動側磁性体
40と固定側磁性体42間の吸着状態を保ったままでそ
こを支点にして回動して、その押された側の下方に位置
するタッチパネルのスイッチ部を操作(例えばオン)す
ることができる。押圧操作を止めれば、押された側およ
びその反対側の可動側磁性体と固定側磁性体間の吸引力
の協働によって押ボタンは自動復帰する。押ボタンの上
記とは反対側の領域を押した場合も同様であり、その下
方に位置するタッチパネルのスイッチ部を操作(例えば
オン)することができる。
【0020】このようにこの薄型スイッチは、押ボタン
が自動復帰形でありかつその一つの押ボタンについて互
いに別操作可能な二つのスイッチ部を有する操作機構部
を備えており、一つの操作機構部から互いに異なる二つ
のスイッチ信号を得ることができる。
【0021】上記スイッチ付表示パネルは、実質的に
は、タッチパネルを用いた上記のような薄型スイッチを
表示パネル上に重ねた構造をしており、押ボタンと表示
パネルとの間に機械的なスイッチ機構を設ける必要がな
いので、押ボタンと表示パネルとの間を非常に接近させ
ることができ、それによって押ボタンの奥のすぐ近くに
表示パネルの表示内容が表示されることになるので、イ
メージガイドが不要になる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、タッチパネルが抵抗膜式
である薄型スイッチ50を用いたスイッチ付表示パネル
の実施例を部分的に示す断面図である。図3は、図1中
の押ボタンの平面図である。
【0023】この実施例のスイッチ付表示パネルは、情
報表示機能を有する表示パネル2上に、薄型スイッチ5
0を重ねた構造をしている。
【0024】薄型スイッチ50は、表示パネル2上に重
ねられた抵抗膜式のタッチパネル4と、このタッチパネ
ル4上に配置されていてそのスイッチ部4aを操作する
1以上の操作機構部30とを備えている。この操作機構
部30の数は1以上で任意である。
【0025】表示パネル2は、要は情報表示機能を有し
ておれば良く、表示する情報が固定情報であるか可変情
報であるか、自発光であるか否か、バックライト等を有
しているか否か、等は問わない。例えば、この表示パネ
ル2は、典型的には液晶ディスプレイであるが、その
他、EL(エレクトロルミネッセント)ディスプレイ、
プラズマディスプレイ、薄型CRT、LEDアレイ、情
報を表示する記銘板や液晶シャッターとそれを照らす発
光体や反射板とを組み合わせたもの、更には情報を記載
した単なる紙や板等でも良い。
【0026】表示パネル2には、この実施例では、薄型
スイッチ50を構成する各押ボタン32の下部付近に、
当該押ボタン32の操作によって選択される内容を表示
する表示領域2aがそれぞれ形成されている。従って、
所望の押ボタン32の選択・操作が容易になる。その場
合、一つの押ボタン32に対して一つの表示領域2aを
設けても良いし、押ボタン32の後述する二つの領域3
2aおよび32bの下部に表示領域2aをそれぞれ設け
ても良い。
【0027】タッチパネル4は、外部から軽く(即ちス
トロークがほぼ0で)押されることによってオンする複
数のスイッチ部4aを有しており、しかもこの例では全
体が透明である。より具体例を示せば、例えば図6に示
す例のように、タッチパネル4は、上面に透明電極8が
形成された透明薄板6上に、複数の開口部12を有する
透明薄板10を重ね、更にその上に、下面に透明電極1
8が形成された透明薄板16を重ねて成る。透明電極8
および18は、互いに直交する複数のストライプ状の電
極の場合もあるし、一方の電極、例えば透明電極18が
複数の電極であり、他方の電極、例えば透明電極8が共
通電極の場合もある。両透明薄板6および16は、薄板
だから可撓性がある。但し、下の透明薄板6は可撓性が
なくても良い。
【0028】各開口部12の部分にスイッチ部4aが形
成されており、例えば透明薄板16側から所望の開口部
12の部分を軽く押すと、押された部分の透明薄板16
および透明電極18が撓んで、その透明電極18は開口
部12を通して下の透明電極8と接触して電気的にオン
する。但し、各スイッチ部4aの大きさ、形状、位置、
数等は任意であり、また、小さなスイッチ部4aを複数
個まとめて(即ち電気的に並列接続して)一つのスイッ
チ部として使用する場合もある。
【0029】各操作機構部30は、この実施例では透明
の押ボタン32を備えている。この押ボタン32の平面
形状は任意であるが、この実施例では、一例として四角
形をしており、それに対応して表示パネル2の表示領域
2aも例えば同様の四角形をしている。
【0030】この押ボタン32は、当該押ボタン32を
二つの領域32aおよび32bに分ける(例えば等分す
る)線33上の下面側に突起34を有している。この突
起34は、例えば図1および図3に示すように、上記線
33に沿う三角峰状のものでも良いし、その峰に丸みを
持たせたものでも良い。また、峰状とせずに、例えば図
4に示すように、上記線33上に、かつ好ましくは押ボ
タン32の両端部付近に位置するように、複数の突起3
4を設けても良い。この突起34とタッチパネル4との
間には隙間48が設けられている。
【0031】タッチパネル4には、この押ボタン32の
二つの領域32aおよび32bの下方に位置する部分
に、当該押ボタン32を押したときにその領域32a、
32bの下面部によってそれぞれ操作(典型的にはオ
ン)される前述したスイッチ部4aがそれぞれ設けられ
ている。両領域32a、32bの下面部には、この実施
例のように、その下のスイッチ部4aを操作する操作用
突起36をそれぞれ設けておくのが好ましく、そのよう
にすれば対応するスイッチ部4aを少ない力でより確実
に操作することができる。操作用突起36の形状は、こ
の例のような半球状に限られるものではなく、円柱状、
角柱状等でも良く任意である。その大きさも任意であ
る。但し、いずれの操作用突起36も、前記突起34よ
りも下方には突出させていない。
【0032】押ボタン32の突起34の下部にはスイッ
チ部4aは設けていない。もっとも、そこにスイッチ部
があっても、それを使わなければ良い。
【0033】上記押ボタン32の上面側であってその二
つの領域32a、32bの外側端部付近に、即ちこの実
施例では突起34を挟んで相対向する二辺付近に、可動
側磁性体40がそれぞれ設けられている。更にこの各可
動側磁性体40に対向する上方に、固定側磁性体42が
配置されており、この固定側磁性体42は支柱44によ
って支持されている。なお、この明細書において、磁性
体とは、より厳密に言えば強磁性体のことである。即
ち、可動側磁性体40および固定側磁性体42は、例え
ば、Fe、Co、Niもしくはそれらの合金のようなフ
ェロ磁性体、または各種のフェライトのようなフェリ磁
性体である。
【0034】この可動側磁性体40と固定側磁性体42
の少なくとも一方は、相手側の磁性体を吸引する永久磁
石である。例えばこの実施例では、固定側磁性体42が
鉄板のような磁性板であり、可動側磁性体40がこの固
定側磁性体42を吸引する永久磁石であるが、その逆で
も良いし、両方が互いに逆極性の永久磁石であっても良
い。永久磁石の着磁の仕方は、要は相手側の磁性体を吸
引することができれば良く、特定のものに限定されな
い。典型的には、厚み方向の一方がN極、他方がS極で
あるが(厚み方向着磁)、相手側に向く面内にN極とS
極とを設けても良い(面内着磁)。
【0035】可動側磁性体40は、図3および図4に示
す例のように、押ボタン32の相対向する二辺の中央部
付近の一部分にそれぞれ設けても良いし、当該二辺の全
体にそれぞれ設けても良いし、あるいは当該二辺の両端
部付近にそれぞれ設けても良い。いずれにするかは、当
該可動側磁性体40と固定側磁性体42との間で必要と
する吸着力等に応じて決めれば良い。但し、いずれの場
合も、可動側磁性体40の上方には相手側の固定側磁性
体42が設けられている。
【0036】常時は、左右両方の可動側磁性体40とそ
の上の固定側磁性体42とが、互いにほぼ平行になる状
態で吸着している。これを実現するために、両可動側磁
性体40、40は、同一平面上に互いに平行に配置して
いる。
【0037】押ボタン32には、例えば図5に示す例の
ように、その周縁部につば38を設けておいても良く、
そのようにすれば、このつば38によって、押ボタン3
2とその周囲を取り囲む固定側磁性体42との間の隙間
から水滴や塵埃が中に入るのを防ぐことができる。
【0038】このようなつば38を設ける場合は、突起
34は、このつば38の下面部だけに設けても良く、そ
のようにすれば、突起34が下の表示パネル2の表示領
域2aを横切るのを防止することができる。その場合の
突起34は、図5に示す例のように、つば38に沿う山
形のものでも良いし、図4に示したような部分的なもの
でも良い。
【0039】図1の実施例の動作を説明すると、常時
は、図1に示すように、左右両方の可動側磁性体40と
その上の固定側磁性体42とが互いにほぼ平行状態で強
く吸着しているので、その力によって押ボタン32は持
ち上げられている。従って、押ボタン32の突起34と
その下のタッチパネル4との間には前述した隙間48が
存在している。勿論、タッチパネル4の両スイッチ部4
aもオフしている。
【0040】この押ボタン32の一方の領域32aまた
は32bを、可動側磁性体40と固定側磁性体42間の
吸着力に抗して押すと、その押された側の可動側磁性体
40と固定側磁性体42間の吸着が外れて、押ボタン3
2は、押されたのと反対側の可動側磁性体40と固定側
磁性体42間の吸着状態を保ったままでそこを(より厳
密に言えばその可動側磁性体40の角部を)支点にして
矢印B方向の内の一方に回動して、その押された側の下
面部の操作用突起36でその下のタッチパネル4のスイ
ッチ部4aを操作(典型的にはオン)することができ
る。このとき、操作者は、押ボタン32を押し込んだと
いうストローク感を得ることができる。この状態の一例
を図2に示す。このとき、押されたのと反対側の可動側
磁性体40と固定側磁性体42との間には小さな角度α
が付く。また、突起34とその下のタッチパネル4との
間には、前記隙間48が、寸法は小さくなるけれども依
然として残っている。なお、上記状態で所望のスイッチ
部4aを操作したことになるので、それ以上押ボタン3
2が強く押されることは通常はないけれども、仮に押ボ
タン32を更に強く押したとしても、当該押ボタン32
は、その突起34が下のタッチパネル4に当接して、こ
の突起34と押された側の操作用突起36とで2点支持
された状態で止まる。このとき、厳密に言えば、押され
たのと反対側の可動側磁性体40と固定側磁性体42間
は吸着が外れて両者間に小さな隙間が生じる。上記のよ
うな状態になっても、押されたのと反対側の操作用突起
36とその下のスイッチ部4a間には隙間が存在するの
で、当該スイッチ部4aが操作されることはなく、また
押ボタン32に対する後述する復帰力が無くなる訳でも
なく、何ら支障はない。
【0041】しかも上記の場合、可動側磁性体40と固
定側磁性体42とが互いに強く吸着しているので、初め
は押ボタン32をある程度強く押さないと押ボタン32
は下がらないが、押ボタン32が少しでも下がると、可
動側磁性体40と固定側磁性体42間の距離が大きくな
って両者間の吸着力は急に弱くなるので、押し下げは急
に軽くなる。これはスナップアクションあるいはクリッ
ク感と呼ばれており、これがあるとスイッチを操作した
という感触を操作者により確実に伝えることができるの
で、スイッチの操作感が一層良好になる。
【0042】押ボタン32の押圧操作を止めれば、押さ
れた側およびその反対側の可動側磁性体40と固定側磁
性体42間の吸引力の協働によって、押ボタン32は自
動復帰する。その場合、押された側の可動側磁性体40
と固定側磁性体42間は距離が比較的大きくなって両者
間の吸引力は反対側の吸引力に比べれば小さくなるけれ
ども、図2を参照すれば分かるように、押されたのと反
対側の可動側磁性体40と固定側磁性体42との間には
斜めに角度αが生じていて、それが両者間の吸引力によ
って元のほぼ平行状態に戻ろうとするので、その力の一
部は押された側を持ち上げる力として働く。従って、上
述したように、押された側およびその反対側の可動側磁
性体40と固定側磁性体42間の吸引力の協働によって
押ボタン32はうまく自動復帰する。
【0043】なお、突起34とその下のタッチパネル4
との間に隙間48を設けているのは、それがなくて突起
34が常にタッチパネル4に当接していると、押ボタン
32の一方の領域を押し下げる場合、シーソーのよう
に、すぐに反対側の領域が上がろうとするけれども、元
々から可動側磁性体40と固定側磁性体42とが当接し
ているのでそれ以上に上がることはできず、結局、押ボ
タン32をどちらにも押し下げることができなくなるの
で、それを防止するためである。
【0044】押ボタン32の上記とは反対側の領域を押
し下げた場合の動作も上記と同様であり、その下面部の
操作用突起36でその下のタッチパネル4のスイッチ部
4aを操作(典型的にはオン)することができる。
【0045】ちなみに、押ボタン32のちょうど真ん
中、即ち両領域32a、32bを等分する前述した線3
3上を押した場合、そのようなところをうまく押すのは
あまり現実的ではないけれども、押ボタン32はまっす
ぐ下がって突起34がタッチパネル4に当接するけれど
も、この突起34の下方には前述したようにスイッチ部
4aは設けていないので、またその状態では当該突起3
4の存在によって、その両側の操作用突起36がその下
のスイッチ部4aを操作するのが防止されるので、スイ
ッチ操作は行われない。通常はその状態で押圧力がいず
れかの領域32aまたは32b側に優先的になるので押
ボタン32は突起34を支点にして一方に回動し、回動
した側のスイッチ部4aが操作されることになる。従っ
て、何ら支障は生じない。
【0046】このようにこの薄型スイッチ50は、押ボ
タン32が自動復帰形でありかつその一つの押ボタン3
2について互いに別操作可能な二つのスイッチ部4aを
有する操作機構部30を備えており、一つの操作機構部
30から互いに異なる二つのスイッチ信号を得ることが
できる。従って、例えば±式デジタルスイッチ等のアッ
プダウン式設定器的な使用が可能である。しかも上記二
つのスイッチ信号を得るのに一つの操作機構部30で済
むから、先行例のような操作機構部20を二つ組み合わ
せる場合と違って、小型化および高密度配置が可能にな
ると共に、コスト的にも安くできる。また、表示パネル
2の表示画面を横切って遮る不透明の部材が存在しない
ので、表示パネル2の表示が見にくくなることもない。
【0047】しかも、タッチパネル4を用いているにも
拘わらず、前述したようにストローク感に加えてクリッ
ク感をも得ることができるので、スイッチの操作感が非
常に良い。
【0048】このような操作機構部30を有する薄型ス
イッチ50およびそれを用いたスイッチ付表示パネル
は、例えば、±式のデジタルスイッチ、電圧や電流等の
アップダウン式の設定器、更にはその他のスイッチ、制
御器等に利用することができる。図7はその一例とし
て、図1の薄型スイッチ50を±式のデジタルスイッチ
に利用した場合の押ボタン32部分の平面図である。こ
の例では、押ボタン32の中央部下に数字を表示する表
示領域2aが設けられており、この数字を、押ボタン3
2の一方の領域32aを1回押すごとに一つずつ増加さ
せ、他方の領域32bを1回押すごとに一つずつ減少さ
せることができる。
【0049】また、上記スイッチ付表示パネルは、タッ
チパネル4を用いた上記のような薄型スイッチ50を表
示パネル2上に重ねたものであり、押ボタン32と表示
パネル2との間に機械的なスイッチ機構を設ける必要が
ないので、押ボタン32と表示パネル2との間を非常に
接近させることができる。例えば、隙間48を1mm程
度とし、操作用突起36を設ける場合でその高さを0.
5mm程度としても、タッチパネル4の厚さは1mm程
度と極めて小さいから、押ボタン32の下面と表示パネ
ル2の上面との間の距離は、押ボタン32を押し下げて
いない場合でも2〜2.5mm程度というように非常に
小さくなる。従って、押ボタン32の奥のすぐ近くに表
示パネル2の表示内容が表示されることになるので、従
来例の場合と違ってイメージガイドが不要になる。その
結果、表示パネル2の表示内容を、粗くすることなく、
表示パネル2自身の良好な画質で見ることができる。し
かも、視野角を制限するイメージガイドを用いていない
ので、表示パネル2の表示内容を斜め方向からも良く見
ることができる。また、高価なイメージガイドが不要に
なり、かつ複雑なスイッチ機構も不要で構造が簡単であ
るため、スイッチ付表示パネルのコストダウンを図るこ
とができる。
【0050】なお、タッチパネル4および押ボタン32
は、この実施例の場合は表示パネル2と組み合わせるた
めに前述したように透明のものとしたが、表示パネル2
の表示内容等によっては、必ずしも透明である必要はな
く、半透明であっても良く、要は下の表示パネル2から
の光が透過できれば良い。表示パネル2と組み合わせる
他の実施例においても同様である。
【0051】また、上記薄型スイッチ50は、表示パネ
ル2上に重ねずに使用することもでき、例えば薄型スイ
ッチ50を表示パネル2とは別個に単独で、あるいは他
の機器等と組み合わせて使用することもでき、その場合
は、下の表示パネル2からの光を透過させる必要はない
ので、タッチパネル4および押ボタン32は透明または
半透明である必要はなく、不透明でも良い。その場合、
押ボタン32の識別等のために、押ボタン32の表面に
文字や記号等を記入、刻印、貼付する等しても良い。他
の実施例においても同様である。
【0052】ところで、タッチパネルは、上記のような
抵抗膜式のタッチパネル4の他に、発光素子から出た光
が受光素子に入るのを断続または減衰させる光電式のタ
ッチパネル、または、超音波発振素子から出た超音波が
受振素子に入るのを断続または減衰させる超音波式のタ
ッチパネルでも良い。そこで次に、光電式のタッチパネ
ルまたは超音波式のタッチパネルを用いた実施例を説明
する。但し、先の実施例と同様の部分は重複説明を省略
し、先の実施例との相違点を主体に説明する。
【0053】図8は、タッチパネルが光電式である薄型
スイッチ50を用いたスイッチ付表示パネルの実施例を
部分的に示す断面図である。図9は、図8中の押ボタン
部分の平面図である。図10は、図8のスイッチ付表示
パネルを検出回路と共に示す平面図である。
【0054】この図8の実施例における薄型スイッチ5
0は、図1の実施例とほぼ同様の操作機構部30と、光
電式のタッチパネル114とを備えている。従って操作
機構部30については、ここでは重複説明を省略する。
操作機構部30を縦横に並設する数は、m×n(m、n
は1以上の整数)で任意である。
【0055】タッチパネル114は、図10も参照し
て、光86を出力する複数の発光素子84および当該光
86を受けてそれを電気信号に変換する複数の受光素子
90を基板82の周縁部上に縦横に相対向させて配置
し、基板82の表面と押ボタン32との間の空間に、押
ボタン32の数に応じたマトリックス状の光路88を形
成した構成をしている。二つの光路88の交点付近が、
それぞれスイッチ部114aとなっている。基板82と
突起34との間に前述した隙間48を設けている。
【0056】各支柱44の根本部には、光86を通す穴
または切欠き46をそれぞれ設けている。もっとも、そ
の部分を透明な樹脂等で形成しても良い。操作用突起3
6と基板82間には上記隙間48を設けているので、光
86がこの隙間48を通るようにすれば操作用突起36
は邪魔にならないが、必要に応じて、操作用突起36の
先端部にも光86を通す穴または切欠きを設けても良
い。また、穴または切欠きを設ける代わりに突起34を
分割しても良い。
【0057】一つの押ボタン32について縦方向(図7
における上下方向)に二つの光路88を設けて、先の抵
抗膜式のタッチパネル4の場合と同様に、押ボタン32
の二つの領域32aおよび32bの下方にスイッチ部1
14aをそれぞれ形成している。この光路88を通る光
86を、押ボタン32の下面部で直接遮断または減衰さ
せても良いし、この実施例のように当該下面部に例えば
不透明スポンジのような遮光部材から成る操作用突起3
6を設けておいてそれで遮断または減衰させても良い。
この操作用突起36の形状は、この例のような円柱状に
限られるものではなく、角柱状、横長の角柱状、平板状
等でも良く任意である。その大きさも任意である。
【0058】基板82は、例えば透明または半透明のガ
ラス基板である。但し、表示パネル2を構成する基板等
にこの基板82の代用をさせることによって、基板82
を省略することも可能である。
【0059】各発光素子84は、例えばLED、半導体
レーザ等である。各受光素子90は、例えばホトダイオ
ード、ホトトランジスタ等である。
【0060】各発光素子84から出力する光86は、赤
外光が人目に付かないので好ましいが、もちろん可視光
でも良い。また、各発光素子84を発光させる方式は、
常時発光させておく方式でも良いし、マイコン等を利用
して順番に発光させる方式(これは順次発光方式または
スキャニング方式とも呼ばれる)でも良い。このマイコ
ン等は、例えば、次に説明する検出回路92を構成する
ものと兼用しても良い。
【0061】縦横の各受光素子90には、この例では図
10に示すように、各受光素子90からの信号に応答し
て、遮断または光量の低下した光路88の交点の位置
(座標)を検出する、即ち操作の行われたスイッチ部1
14aを特定する、検出回路92が接続されている。但
し、このような検出回路92は、このタッチパネル11
4に付属させずに、それが接続される機器内に設けられ
た回路やマイコン等を利用しても良い。なお、押ボタン
32を押し下げたときに仮にその突起34が一方(横方
向)の光路88を遮ったとしても、それだけでは縦横両
方向の光路88を遮ったことにはならず、押ボタン32
が左右いずれかに回動して初めて縦横両方向の光路88
を遮ったことになるので、正常な検出を行うことができ
る。
【0062】この実施例の動作を説明すると、各押ボタ
ン32がアップダウン式設定器的な動作をするのは前述
のとおりであり、その動作に応じて、この実施例では操
作用突起36によって、タッチパネル114の対応する
光路88が遮光または光量減衰させられて、対応するス
イッチ部114aが操作される。
【0063】図11は、タッチパネルが超音波式である
薄型スイッチ50を用いたスイッチ付表示パネルの実施
例を部分的に示す断面図である。図12は、図11中の
押ボタン部分の平面図である。図13は、図11のスイ
ッチ付表示パネルを検出回路と共に示す平面図である。
【0064】この図11の実施例における薄型スイッチ
50は、図1の実施例と同様の操作機構部30と、超音
波式のタッチパネル124とを備えている。従って操作
機構部30については、ここでは重複説明を省略する。
操作機構部30を縦横に並設する数は、m×n(m、n
は1以上の整数)で任意である。
【0065】このタッチパネル124は、例えば米国特
許第5,177,327号に記載されているタッチパネ
ルと同様の技術思想に基づくものである。
【0066】即ちこのタッチパネル124は、図13も
参照して、超音波100を出力する複数の発振素子96
および当該超音波100を受けてそれを電気信号に変換
する複数の受振素子106を基板94の周縁部の表面に
縦横に相対向させて配置し、基板94の表面に、押ボタ
ン32の数に応じたマトリックス状の超音波経路102
を形成した構成をしている。二つの超音波経路102の
交点付近が、それぞれスイッチ部124aとなってい
る。この場合、超音波100は指向性が極めて高いか
ら、一つの超音波経路102を伝播する超音波100が
隣の超音波経路102に入って干渉する恐れは通常はな
い。基板94と突起34との間に前述した隙間48を設
けている。
【0067】一つの押ボタン32について縦方向(図1
2における上下方向)に二つの超音波経路102を設け
て、先の抵抗膜式のタッチパネル4の場合と同様に、押
ボタン32の二つの領域32aおよび32bの下方にス
イッチ部124aをそれぞれ形成している。この超音波
経路102を伝わる超音波100を、押ボタン32の下
面部で直接減衰させても良いし、この実施例のように当
該下面部に吸音部材から成る操作用突起36を設けてお
いてそれで減衰させても良い。この操作用突起36の形
状は、この例のような円柱状に限られるものではなく、
角柱状、横長の角柱状、平板状等でも良く任意である。
その大きさも任意である。
【0068】操作用突起36を設けない場合は、例えば
押ボタン32を、あるいはその下面部のみを、弾性を有
する樹脂等で形成しておけば、超音波100を一層良く
吸収して減衰させることができる。操作用突起36を構
成する吸音部材は、適当に柔らかくて超音波100を良
く吸収するものが好ましく、具体例としてはシリコーン
ゴム、ウレタンゴム等のゴムである。
【0069】なお、支柱44は、通常は硬い樹脂等から
成り、超音波100を殆ど吸収しないので、それが超音
波経路102上に存在していても不都合はない。仮に不
都合があれば、超音波経路102上に位置する支柱44
の根本部に切欠きを設ける等すれば良い。押ボタン32
およびその突起34も通常は硬い樹脂等から成るから、
押ボタン32を押し下げたときに突起34が超音波経路
102上に当接したとしても不都合はない。仮に不都合
があれば、超音波経路102上に位置する部分に切欠き
を設けたり、突起34を分割する等すれば良い。また、
押ボタン32を押し下げたときに仮にその突起34が一
方(横方向)の超音波経路102上に当接して超音波1
00を減衰させたとしても、それだけでは縦横両方向の
超音波経路102上の超音波100を減衰させたことに
はならず、押ボタン32が左右いずれかに回動して初め
て縦横両方向の超音波経路102上の超音波100を減
衰させたことになるので、後述する検出回路108にお
いて正常な検出を行うことができる。
【0070】基板94は、例えば透明または半透明のガ
ラス基板である。
【0071】超音波100は、この例では弾性表面波で
あり、発振素子96からの超音波100は導波路98を
経由して基板94の表面に導かれ、かつ基板94の表面
の超音波100は導波路104を経由して受振素子10
6に導かれる。各発振素子96および各受振素子106
は、例えば圧電振動子である。
【0072】縦横の各受振素子106には、この例では
図13に示すように、各受振素子106からの信号に応
答して、超音波100が減衰した超音波経路102の交
点の位置(座標)を検出する、即ち操作の行われたスイ
ッチ部124aを特定する、検出回路108が接続され
ている。但し、このような検出回路108は、このタッ
チパネル124に付属させずに、それが接続される機器
内に設けられた回路やマイコン等を利用しても良い。
【0073】この実施例の動作を説明すると、各押ボタ
ン32がアップダウン式設定器的な動作をするのは前述
のとおりであり、その動作に応じて、この実施例では操
作用突起36によって、タッチパネル124の対応する
超音波経路102を伝わる超音波100が減衰させられ
て、対応するスイッチ部124aが操作される。
【0074】なお、超音波100として、上記のような
弾性表面波の代わりに、基板94の内部を伝播するねじ
れ波を利用しても良い。その場合、基板94の相対向す
る端面に発振素子96および受振素子106を取り付け
る。この方式は内面導波形とも呼ばれている。
【0075】次に、上記薄型スイッチ50を発展させ
て、十字スイッチ的な使用が可能な、即ち一つの押ボタ
ン32について互いに別操作可能な四つのスイッチ部を
有する操作機構部30を備える実施例を説明する。この
実施例は、簡単に言えば、先の各実施例で二つであった
操作用突起36およびそれによって操作されるスイッチ
部4a、114aまたは124aを四つにしたものであ
り、それ以外は先の各実施例の場合と同様である。タッ
チパネルは、抵抗膜式のタッチパネル4、光電式のタッ
チパネル114、超音波式のタッチパネル124のいず
れでも良い。従ってここでは先の実施例との相違点を主
体に説明する。
【0076】図14はそのような操作機構部30に用い
られる押ボタン32の一例を示す斜視図であり、図15
はその下面図である。なお、このような押ボタン32を
備える薄型スイッチ50およびそれを用いたスイッチ付
表示パネルの図14中のD−D方向の断面図は、図1
(抵抗膜式のタッチパネル4の場合)、図8(光電式の
タッチパネル114の場合)および図11(超音波式の
タッチパネル124の場合)と同じになるので、それら
を参照するものとし、ここでは重複した図示は省略す
る。
【0077】この実施例では、押ボタン32の上面側の
周縁部付近の相対向する4箇所に、即ち当該押ボタン3
2の相対向する四辺付近にそれぞれ、前述したような可
動側磁性体40を設けている。この可動側磁性体40に
対向する上方には、先の各実施例の場合と同様に、前述
したような固定側磁性体42(図示省略)が設けられて
いる。四つの可動側磁性体40は全て同一平面上に互い
に平行に配置されており、常時は、この可動側磁性体4
0の全てと固定側磁性体42とが互いにほぼ平行状態で
吸着している。
【0078】押ボタン32の下面側の中央部には、この
実施例では図15に示すように、四角錐状の突起34が
設けられている。この突起34は円錐状でも良い。ま
た、当該下面側の中央部のみに設けられた小さな半球状
等の突起でも良い。この突起34とその下の前述したタ
ッチパネル4、タッチパネル114の基板82またはタ
ッチパネル124の基板94との間には、先の各実施例
の場合と同様に、隙間48が設けられている。
【0079】更にこの押ボタン32の下面側の周縁部付
近には、より具体的には各可動側磁性体40の下方付近
には、四つの操作用突起36が互いに十字状に配置され
ている。この各操作用突起36は、突起34が前述した
錐体状の場合は、その二つの操作用突起36間を結ぶ線
上に位置する峰52の部分よりも下方に突出させてい
る。これは、二つの操作用突起36で同時にその下方に
位置する前述したようなスイッチ部4a、114aまた
は124aを操作する際に当該峰52の部分が邪魔にな
らないようにするためである。突起34が前述した小さ
な半球状等の突起の場合は、そのような考慮は必要な
い。また、二つの操作用突起36で同時にその下方の二
つのスイッチ部4a、114a、124aを操作する必
要がない場合も、上記のような考慮は必要ない。但し、
いずれの操作用突起36も、前記突起34よりも下方に
は突出させていない。
【0080】この押ボタン32の下方には前述したよう
な抵抗膜式のタッチパネル4、光電式のタッチパネル1
14または超音波式のタッチパネル124が配置されて
おり、それには、この押ボタン32の各操作用突起36
の下方に位置する部分に、当該押ボタン32を押したと
きに各操作用突起36によってそれぞれ操作される四つ
の前述したようなスイッチ部4a、114aまたは12
4aが設けられている。タッチパネルが光電式または超
音波式の場合のそれらのスイッチ部114aまたは12
4aと操作用突起36との配置関係の例を図16に示
す。四つのスイッチ部114a、124aの内の任意の
一つまたは二つが操作されたことを、前述した検出回路
92、108で検出することができる。タッチパネルが
抵抗膜式の場合は、そのスイッチ部4aを操作用突起3
6の下方に単に配置するだけであるので、両者の配置関
係は敢えて図示しなくても容易に理解できよう。
【0081】図14に示したような押ボタン32を有す
る実施例の動作を説明すると、押ボタン32の一つの辺
部、例えばa部を押すと、先の各実施例の場合と同様
に、押ボタン32は押された辺側が最も下がり、その下
面側の操作用突起36でその下方のスイッチ部4a、1
14aまたは124aを操作することができる。二つの
辺間の角部、例えばb部を押すと、押ボタン32はその
角部が最も下がり、その角部を挟む二つの操作用突起3
6でその下方の二つのスイッチ部4a、114aまたは
124aを同時に操作することができる。いずれの場合
も、先の各実施例の場合と同様に、押ボタン32の押圧
操作時にストローク感およびクリック感を得ることがで
きる。押圧操作を止めれば、先の各実施例の場合と同様
に、押ボタン32は自動復帰する。押ボタン32のちょ
うど真ん中を押しても、先の各実施例の場合と同様に、
押ボタン32は下がるけれども突起34の下にはスイッ
チ部は設けていないので、またその状態では当該突起3
4の存在によって、その周りの操作用突起36がその下
のスイッチ部を操作するのが防止されるので、スイッチ
操作は行われない。
【0082】なお、上記のように押ボタン32の角部を
押して二つのスイッチ部4a、114aまたは124a
を同時に操作した場合、この同時操作された二つのスイ
ッチ部からの信号を処理する(例えば論理積ANDを求
める)ことによって、どの角部が押されたかを容易に判
断することができる。
【0083】このようにこの実施例は、押ボタン32が
自動復帰形でありかつその一つの押ボタン32について
互いに別操作可能な四つのスイッチ部を有しており、一
つの操作機構部から互いに異なる四つのスイッチ信号を
得ることができる。またこのスイッチ信号を処理するこ
とによって、上下左右およびそれらの間の8動作の検出
が可能である。従って、例えば十字スイッチ的な使用が
可能である。しかも上記四つのスイッチ信号を得るのに
一つの操作機構部で済むから、先行例のような操作機構
部20を四つ組み合わせる場合と違って、小型化および
高密度配置が可能になると共に、コスト的にも安くでき
る。また、表示パネルの表示画面を横切って遮る不透明
の部材が存在しないので、表示パネルの表示が見にくく
なることもない。
【0084】しかも、タッチパネルを用いているにも拘
わらず、前述したようにストローク感に加えてクリック
感をも得ることができるので、スイッチの操作感が非常
に良い。
【0085】このような操作機構部を有する薄型スイッ
チおよびそれを用いたスイッチ付表示パネルは、例え
ば、制御装置の四方向または八方向のコントローラ、ゲ
ーム機の十字コントローラ(十字キーまたは十字パッド
とも呼ばれる)等に利用することができる。
【0086】なお、図14の実施例は可動側磁性体40
を四つ設けたが、そのようにせずに、相対向する2箇所
(二辺)にだけ可動側磁性体40を設けても良い。その
場合は、例えば図14中のa部とe部側の辺にだけ可動
側磁性体40を設けた場合は、それらに直交する辺の中
間部、例えばc部を押せば、両可動側磁性体40が斜め
に下がるので、それらの上の固定側磁性体42(図示省
略)に元のほぼ平行状態に吸着しようとして復元力が働
く。また、角部、例えばb部を押せば、この場合もやは
り両可動側磁性体40が互いに角度は異なるけれども斜
めに下がるので、それらの上の固定側磁性体42に元の
ほぼ平行状態に吸着しようとして復元力が働く。従って
どこを押しても、前述したような自動復帰、ストローク
感およびクリック感を実現することができる。しかし、
押す場所によって感触が少し異なることになるので、こ
れを避けるためには可動側磁性体40を図14に示す実
施例のように四つ設けるのが好ましい。
【0087】また、押ボタン32の平面形状は、図14
に示した四角形に限られるものではなく、丸形にしても
良い。その一例を図17に示す。
【0088】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0089】請求項1記載の薄型スイッチによれば、押
ボタンが自動復帰形でありかつその一つの押ボタンにつ
いて互いに別操作可能な二つのスイッチ部を有する操作
機構部を備えており、一つの操作機構部から互いに異な
る二つのスイッチ信号を得ることができる。従って、ア
ップダウン式設定器的な使用が可能である。
【0090】しかも上記二つのスイッチ信号を得るのに
一つの操作機構部で済むから、先行例のような操作機構
部を二つ組み合わせる場合と違って、小型化および高密
度配置が可能になると共に、コスト的にも安くできる。
また、表示パネルの表示画面を横切って遮る不透明の部
材が存在しないので、表示パネルの表示が見にくくなる
こともない。
【0091】更に、押ボタンを押し込むストロークを確
保することができると共に、押し込み時に可動側磁性体
と固定側磁性体との吸着が外れるときにクリック感が得
られるので、タッチパネルの極めて薄型化が可能である
という特長を生かしつつ、ストローク感およびクリック
感を得ることができ、スイッチの操作感が非常に良い。
【0092】請求項2記載のスイッチ付表示パネルは、
タッチパネルを用いた請求項1記載のような薄型スイッ
チを表示パネル上に重ねた構造をしており、押ボタンと
表示パネルとの間に機械的なスイッチ機構を設ける必要
がないので、押ボタンと表示パネルとの間を非常に接近
させることができ、それによって押ボタンの奥のすぐ近
くに表示パネルの表示内容が表示されることになるの
で、イメージガイドが不要になる。その結果、表示パネ
ルの表示内容を良好な画質で見ることができる。しか
も、視野角を制限するイメージガイドを用いていないの
で、表示パネルの表示内容を斜め方向からも良く見るこ
とができる。また、高価なイメージガイドが不要にな
り、かつ複雑なスイッチ機構も不要で構造が簡単になる
ため、スイッチ付表示パネルのコストダウンを図ること
ができる。
【0093】更に、上記のような薄型スイッチを用いて
いるので、請求項1の場合と同様の効果を奏する。
【0094】請求項3記載の薄型スイッチによれば、押
ボタンが自動復帰形でありかつその一つの押ボタンにつ
いて互いに別操作可能な四つのスイッチ部を有してお
り、一つの操作機構部から互いに異なる四つのスイッチ
信号を得ることができる。従って、十字スイッチ的な使
用が可能である。
【0095】しかも上記四つのスイッチ信号を得るのに
一つの操作機構部で済むから、先行例のような操作機構
部を四つ組み合わせる場合と違って、小型化および高密
度配置が可能になると共に、コスト的にも安くできる。
また、表示パネルの表示画面を横切って遮る不透明の部
材が存在しないので、表示パネルの表示が見にくくなる
こともない。
【0096】更に、押ボタンを押し込むストロークを確
保することができると共に、押し込み時に可動側磁性体
と固定側磁性体との吸着が外れるときにクリック感が得
られるので、タッチパネルの極めて薄型化が可能である
という特長を生かしつつ、ストローク感およびクリック
感を得ることができ、スイッチの操作感が非常に良い。
【0097】請求項4記載のスイッチ付表示パネルは、
タッチパネルを用いた請求項3記載のような薄型スイッ
チを表示パネル上に重ねた構造をしており、押ボタンと
表示パネルとの間に機械的なスイッチ機構を設ける必要
がないので、押ボタンと表示パネルとの間を非常に接近
させることができ、それによって押ボタンの奥のすぐ近
くに表示パネルの表示内容が表示されることになるの
で、イメージガイドが不要になる。その結果、表示パネ
ルの表示内容を良好な画質で見ることができる。しか
も、視野角を制限するイメージガイドを用いていないの
で、表示パネルの表示内容を斜め方向からも良く見るこ
とができる。また、高価なイメージガイドが不要にな
り、かつ複雑なスイッチ機構も不要で構造が簡単になる
ため、スイッチ付表示パネルのコストダウンを図ること
ができる。
【0098】更に、上記のような薄型スイッチを用いて
いるので、請求項3の場合と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】タッチパネルが抵抗膜式である薄型スイッチを
用いたスイッチ付表示パネルの実施例を部分的に示す断
面図である。
【図2】図1中の押ボタンを押した状態の一例を示す図
である。
【図3】図1中の押ボタンの平面図である。
【図4】押ボタンの突起の配置の他の例を示す平面図で
ある。
【図5】つば付の押ボタンの例を示すものであり、
(A)はその側面図、(B)はその平面図である。
【図6】抵抗膜式のタッチパネルの一例を分解して示す
断面図である。
【図7】図1の薄型スイッチをデジタルスイッチに利用
した場合の押ボタン部分の平面図である。
【図8】タッチパネルが光電式である薄型スイッチを用
いたスイッチ付表示パネルの実施例を部分的に示す断面
図である。
【図9】図8中の押ボタン部分の平面図である。
【図10】図8のスイッチ付表示パネルを検出回路と共
に示す平面図である。
【図11】タッチパネルが超音波式である薄型スイッチ
を用いたスイッチ付表示パネルの実施例を部分的に示す
断面図である。
【図12】図11中の押ボタン部分の平面図である。
【図13】図11のスイッチ付表示パネルを検出回路と
共に示す平面図である。
【図14】十字スイッチ的な機能を有する操作機構部に
用いられる押ボタン部分の一例を示す斜視図である。
【図15】図14の押ボタンの下面図である。
【図16】図14の押ボタンを光電式または超音波式の
タッチパネルと組み合わせる場合の押ボタン部分の平面
図である。
【図17】十字スイッチ的な機能を有する操作機構部に
用いられる押ボタン部分の他の例を示す平面図である。
【図18】薄型スイッチを用いたスイッチ付表示パネル
の先行例を部分的に示す断面図である。
【符号の説明】
2 表示パネル 4 抵抗膜式のタッチパネル 30 操作機構部 32 押ボタン 34 突起 36 操作用突起 40 可動側磁性体 42 固定側磁性体 48 隙間 50 薄型スイッチ 114 光電式のタッチパネル 114a スイッチ部 124 超音波式のタッチパネル 124a スイッチ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスイッチ部を有していてそれを押
    し込みストロークがほぼ0で操作可能なタッチパネル
    と、このタッチパネル上に配置されていてそのスイッチ
    部を操作する1以上の操作機構部とを備えており、かつ
    各操作機構部が、当該押ボタンを二つの領域に分ける線
    上の下面側に突起を有していてそれと前記タッチパネル
    との間に隙間が設けられている押ボタンと、この押ボタ
    ンの上面側であってその二つの領域の外側端部付近にそ
    れぞれ設けられた可動側磁性体と、この可動側磁性体に
    対向する上方に配置された固定側磁性体とを備えてい
    て、この可動側磁性体と固定側磁性体の少なくとも一方
    が、相手側の磁性体を吸引する永久磁石であり、常時
    は、前記両方の可動側磁性体と固定側磁性体とが互いに
    ほぼ平行になる状態で吸着しており、かつ前記タッチパ
    ネルには、各押ボタンの二つの領域の下方に位置する部
    分に、当該押ボタンを押したときに各領域の下面部によ
    ってそれぞれ操作されるスイッチ部がそれぞれ設けられ
    ていることを特徴とする薄型スイッチ。
  2. 【請求項2】 情報表示機能を有する表示パネルと、こ
    の表示パネル上に重ねられていて、複数のスイッチ部を
    有していてそれを押し込みストロークがほぼ0で操作可
    能な透明または半透明のタッチパネルと、このタッチパ
    ネル上に配置されていてそのスイッチ部を操作する1以
    上の操作機構部とを備えており、かつ各操作機構部が、
    当該押ボタンを二つの領域に分ける線上の下面側に突起
    を有していてそれと前記タッチパネルとの間に隙間が設
    けられている透明または半透明の押ボタンと、この押ボ
    タンの上面側であってその二つの領域の外側端部付近に
    それぞれ設けられた可動側磁性体と、この可動側磁性体
    に対向する上方に配置された固定側磁性体とを備えてい
    て、この可動側磁性体と固定側磁性体の少なくとも一方
    が、相手側の磁性体を吸引する永久磁石であり、常時
    は、前記両方の可動側磁性体と固定側磁性体とが互いに
    ほぼ平行になる状態で吸着しており、かつ前記タッチパ
    ネルには、各押ボタンの二つの領域の下方に位置する部
    分に、当該押ボタンを押したときに各領域の下面部によ
    ってそれぞれ操作されるスイッチ部がそれぞれ設けられ
    ていることを特徴とするスイッチ付表示パネル。
  3. 【請求項3】 複数のスイッチ部を有していてそれを押
    し込みストロークがほぼ0で操作可能なタッチパネル
    と、このタッチパネル上に配置されていてそのスイッチ
    部を操作する1以上の操作機構部とを備えており、かつ
    各操作機構部が、当該押ボタンの下面側の中央部に突起
    を有していてそれと前記タッチパネルとの間に隙間が設
    けられている押ボタンと、この押ボタンの上面側の周縁
    部付近の少なくとも相対向する2箇所に設けられた可動
    側磁性体と、この可動側磁性体に対向する上方に配置さ
    れた固定側磁性体とを備えていて、この可動側磁性体と
    固定側磁性体の少なくとも一方が、相手側の磁性体を吸
    引する永久磁石であり、常時は、前記可動側磁性体の全
    てと固定側磁性体とが互いにほぼ平行になる状態で吸着
    しており、前記押ボタンの下面側の周縁部付近には四つ
    の操作用突起が互いに十字状に配置されており、かつ前
    記タッチパネルには、各押ボタンの各操作用突起の下方
    に位置する部分に、当該押ボタンを押したときに各操作
    用突起によってそれぞれ操作されるスイッチ部がそれぞ
    れ設けられていることを特徴とする薄型スイッチ。
  4. 【請求項4】 情報表示機能を有する表示パネルと、こ
    の表示パネル上に重ねられていて、複数のスイッチ部を
    有していてそれを押し込みストロークがほぼ0で操作可
    能な透明または半透明のタッチパネルと、このタッチパ
    ネル上に配置されていてそのスイッチ部を操作する1以
    上の操作機構部とを備えており、かつ各操作機構部が、
    当該押ボタンの下面側の中央部に突起を有していてそれ
    と前記タッチパネルとの間に隙間が設けられている透明
    または半透明の押ボタンと、この押ボタンの上面側の周
    縁部付近の少なくとも相対向する2箇所に設けられた可
    動側磁性体と、この可動側磁性体に対向する上方に配置
    された固定側磁性体とを備えていて、この可動側磁性体
    と固定側磁性体の少なくとも一方が、相手側の磁性体を
    吸引する永久磁石であり、常時は、前記可動側磁性体の
    全てと固定側磁性体とが互いにほぼ平行になる状態で吸
    着しており、前記押ボタンの下面側の周縁部付近には四
    つの操作用突起が互いに十字状に配置されており、かつ
    前記タッチパネルには、各押ボタンの各操作用突起の下
    方に位置する部分に、当該押ボタンを押したときに各操
    作用突起によってそれぞれ操作されるスイッチ部がそれ
    ぞれ設けられていることを特徴とするスイッチ付表示パ
    ネル。
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