JPH09264425A - ホイールシリンダ用ダストブーツ - Google Patents

ホイールシリンダ用ダストブーツ

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JPH09264425A
JPH09264425A JP8074820A JP7482096A JPH09264425A JP H09264425 A JPH09264425 A JP H09264425A JP 8074820 A JP8074820 A JP 8074820A JP 7482096 A JP7482096 A JP 7482096A JP H09264425 A JPH09264425 A JP H09264425A
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JP
Japan
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piston
dust boot
wheel cylinder
brake shoe
brake
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JP8074820A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kai
斐 秀 幸 甲
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に、且つ、塵等のホイールシリンダ内へ
の侵入を防ぐとともに、ピストンとブレーキシューとの
当接が解消されないようにしたホイールシリンダ用ダス
トブーツを提供すること。 【解決手段】 第1取付部2と第2取付部3とを有し、
第1取付部2がホイールシリンダ6のシリンダボディ7
に嵌合され、第2取付部3がホイールシリンダ6のシリ
ンダ孔7aに摺動可能に挿入されてブレーキシュー9に
係合するピストン8に嵌合されるホイールシリンダ用ダ
ストブーツにおいて、ホイールシリンダ用ダストブーツ
1は、ブレーキシュー9に対してピストン8をブレーキ
シュー9との当接状態を常に保持するように付勢するこ
とを特徴とするホイールシリンダ用ダストブーツ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールシリンダ
用ダストブーツに関し、より詳細には、車両用ドラムブ
レーキに用いられるホイールシリンダ用のダストブーツ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のホイールシリンダ用ダストブーツ
は、実開昭63−142436号公報に開示されるよう
に、第1取付部と第2取付部とを有し、該第1取付部が
ホイールシリンダのシリンダボディに嵌合され、前記第
2取付部が前記ホイールシリンダのシリンダ孔に摺動可
能に挿入されてブレーキシューと当接するピストンに嵌
合されるものであって、ホイールシリンダ内への塵等の
侵入を防ぐだけのものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的にホイールシリ
ンダは、ブレーキペダル操作に伴うブレーキ液のシリン
ダ孔内への流入によるピストンのシリンダ孔外に向かう
摺動によって、ピストンに当接しているブレーキシュー
をブレーキドラムの内周面に接するように押圧付勢する
ものであり、ブレーキシューと車輪と一体的に回転して
いるブレーキドラムとが当接することによって制動力を
発生するものである。
【0004】しかしながら、上述した実開昭63−14
2436号公報に開示されるホイールシリンダ用ダスト
ブーツは、例えば車両の悪路走行等による振動によって
ピストンがシリンダ孔内に向かって移動された場合、ダ
ストブーツ自体に十分な付勢力が無いことから、ピスト
ンのシリンダ孔内に向かう移動を抑制することができ
ず、ブレーキシューとピストンとの当接が解消されてし
まう虞れがある。
【0005】ピストンのシリンダ孔内に向かう移動に伴
ってブレーキシューとピストンとの当接が解消されるこ
とにより、ブレーキシューとピストンとの間に隙間が生
じ、このブレーキシューとピストンとの間に隙間が生じ
た状態でブレーキ作動が行われると、ブレーキ液のシリ
ンダ孔内への流入によるピストンのシリンダ孔外に向か
う摺動によって、先ずピストンはブレーキシューとピス
トンとの間の隙間分を移動し、次いで、ピストンが再び
ブレーキシューに当接することにより、ブレーキシュー
をブレーキドラムの内周面に接するように押圧付勢し、
ブレーキシューと車輪と一体的に回転しているブレーキ
ドラムとが当接することによって制動力を発生すること
になる。従って、ピストンがブレーキシューとの隙間分
を移動する分だけ、通常状態に比べて制動作動に遅れが
生じる、或いは、ブレーキフィーリングに影響を及ぼす
といった虞れも生じてくる。
【0006】実開昭63−133649号公報に開示さ
れるように、ピストンとブレーキシューとの当接が解消
されないようにしたホイールシリンダが知られている。
この実開昭63−133649号公報に開示されるホイ
ールシリンダは、シリンダ孔内にピストンをシリンダ孔
外に向けて付勢するスプリングを備えたものであり、例
えば車両の悪路走行等による振動によってピストンがシ
リンダ孔内に向かって移動されようとしても、ピストン
がスプリングにより付勢されることによってピストンの
シリンダ孔内へ向かう移動が抑制され、ピストンとブレ
ーキシューとの当接が解消されることがないものであ
る。従って、通常状態に比べて制動作動に遅れが生じ
る、或いは、ブレーキフィーリングに影響を及ぼすとい
った虞れは生じない。
【0007】しかしながらこのホイールシリンダは、ス
プリングの追加という部品点数の増加による組付工程時
の作業能率の低下と、コストの増加という問題点を抱え
ている。
【0008】本発明は、安価に、且つ、塵等のホイール
シリンダ内への侵入を防ぐとともに、ピストンとブレー
キシューとの係合が解消されないようにしたホイールシ
リンダ用ダストブーツを提供することを、その技術的課
題をするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、第1取付部と第2取付部とを有し、該第1取
付部がホイールシリンダに嵌合され、前記第2取付部が
前記ホイールシリンダのシリンダ孔に摺動可能に挿入さ
れてブレーキシューと当接するピストンに嵌合されるホ
イールシリンダ用ダストブーツにおいて、前記ホイール
シリンダ用ダストブーツは、前記ブレーキシューに対し
て前記ピストンを該ブレーキシューとの当接状態を常に
保持するように付勢することを特徴とするホイールシリ
ンダ用ダストブーツを構成した。
【0010】好ましくは、前記ホイールシリンダ用ダス
トブーツは、前記第1取付部と前記第2取付部との間に
バネ作用部を備えたことを特徴とするホイールシリンダ
用ダストブーツが望ましい。
【0011】好ましくは、前記バネ作用部は、前記ブレ
ーキシュー側に開口し、前記ピストンの摺動に伴って巻
き作用を行う湾曲部であることを特徴とするホイールシ
リンダ用ダストブーツが望ましい。
【0012】好ましくは、前記バネ作用部は、肉厚部を
有することを特徴とするホイールシリンダ用ダストブー
ツが望ましい。
【0013】請求項1のホイールシリンダ用ダストブー
ツは、ピストンがダストブーツによってブレーキシュー
に向かって付勢されることにより、ピストンとブレーキ
シューとの当接が解消されることはない。
【0014】請求項2のホイールシリンダ用ダストブー
ツは、請求項1の作用に加えて、ダストブーツのバネ作
用部によるバネ作用によってピストンがブレーキシュー
に向かって付勢され、ピストンとブレーキシューとの当
接が解消されることはない。請求項3のホイールシリン
ダ用ダストブーツは、請求項2の作用に加えて、ダスト
ブーツの巻き込まれた湾曲部の復元力によるバネ作用に
よってピストンがブレーキシューに向かって付勢され、
ピストンとブレーキシューとの当接が解消されることは
ない。
【0015】請求項4のホイールシリンダ用ダストブー
ツは、請求項2又は請求項3の作用に加えて、肉厚部に
よりバネ作用が更に増大することになる。
【0016】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態により具体的
に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施の形態である組付
前のダストブーツ1の断面図であり、図2は、図1のダ
ストブーツの上面図であり、図3は、本発明が適用され
たダストブーツを有するホイールシリンダの断面図であ
り、図4は、本発明が適用されたダストブーツを有する
ホイールシリンダを備えた車両用ドラムブレーキの要部
を示す正面図である。
【0018】図1、図2に示すように、1はダストブー
ツであり、環状の第1取付部2と環状の第2取付部3と
を有し、第1取付部2と第2取付部3との間に、図1中
右側に開口し第1取付部2と第2取付部3とを連結する
ようにしてバネ作用部としての湾曲部4を備えている。
【0019】湾曲部4には、第2取付部3の穴を中心に
して放射状に肉厚部5が設けられている。
【0020】図3に示すように、シリンダボディ7の一
端側の外周に設けられた溝にダストブーツ1の第1取付
部2が嵌合され、シリンダボディ7のシリンダ孔7aに
摺動可能に且つシールカップを介して液密的に挿入され
ているピストン8の先端部8aにダストブーツ1の第2
取付部3が嵌合されてダストブーツ1がホイールシリン
ダ6に取り付けられている。
【0021】又、図示しないホイールシリンダ6の他端
側にも、同様に、ピストン8とダストブーツ1が配設さ
れている。
【0022】ダストブーツ1の取付け方法としては、先
ず、ピストン8の先端部8aに、図1の状態で、ダスト
ブーツ1の第2取付部3が嵌合される。
【0023】次いで、ダストブーツ1が取り付けられた
ピストン8がホイールシリンダ6のシリンダボディ7の
シリンダ孔7a内に挿入され、ダストブーツ1の第1取
付部2がシリンダボディ7の外周に設けられた溝に嵌合
される。この時点においてもダストブーツ1はまだ図1
の状態を呈している。
【0024】次いで、ダストブーツ1がシリンダボディ
7及びピストン8へ取り付けられた後、ピストン8がシ
リンダ孔7a内に更に挿入されて、ピストン8の挿入に
伴ってダストブーツ1の湾曲部4が内方へと巻き込ま
れ、ダストブーツ1は図3の状態となる。
【0025】図3に示すように、ピストン8の先端部8
aには係合溝8aaが設けられており、湾曲部4の開口
する部分にブレーキシュー9の端部が入り込むと共に、
ピストン8の係合溝8aaにブレーキシュー9の端部が
当接する。
【0026】従って、ピストン8は、ダストブーツ1の
湾曲部4が図3の内方へと巻き込まれた状態から図1の
初期状態へと復元しようとすることにより、常に、シリ
ンダ孔7a外、ひいては、ブレーキシュー9の端部に向
けて付勢されていることになる。
【0027】図4に示すように、10は車両用ドラムブ
レーキ(リーディングトレーリングブレーキ)であり、
ブレーキドラム11内には、円弧状のブレーキシュー
9、9と、ホイールシリンダ6が配設されている。
【0028】ブレーキシュー9、9は、一方側の対向端
部においてアンカ12により接続され、他方側の対向端
部においてはホイールシリンダ6が介装され、又、リタ
ーンスプリング13、13によりブレーキドラム11の
径方向内方に向かって付勢されている。
【0029】図1〜4に示すように、車両の運転者によ
り図示しないブレーキペダルが踏み込まれると、図示し
ない液圧経路を介してブレーキ液がホイールシリンダ6
のシリンダ孔7aに流入する。
【0030】ブレーキ液がシリンダ孔7a内に流入する
ことによって、ピストン8がシリンダ孔7a外に向かっ
て押圧付勢され、ピストン8の移動に伴ってブレーキシ
ュー9も径方向外方に向かって拡げられる。
【0031】ブレーキシュー9が径方向外方へ拡げられ
ることにより、車両の車輪と一体となって回転するブレ
ーキドラム11の内周側面にブレーキシュー9が当接さ
れて、ブレーキシュー9とブレーキドラム11との当接
により車輪に制動力が作用するようになる。
【0032】ブレーキの必要がなくなり運転者がブレー
キペダルの踏み込みを解除すると、シリンダ孔7a内の
ブレーキ液が液圧経路を介してシリンダ孔7a外へと流
出し、リターンスプリング13の付勢力によりブレーキ
シュー9が初期位置に復帰され、ブレーキシュー9の初
期位置の復帰に伴ってピストン8がシリンダ孔7a内に
付勢されて移動され、ピストン8も初期位置に復帰す
る。
【0033】又、車両の運転者によってパーキングブレ
ーキが作動されると、図示しないブレーキケーブルが引
かれることにより、ブレーキシュー9が、ホイールシリ
ンダ6の液圧作動に関係なく、ブレーキドラム11の径
方向外方へ拡げられることになり、ブレーキシュー9が
ブレーキドラム11の内周面に当接して車輪に制動力が
働くようになる。
【0034】ブレーキシュー9の拡がりに伴ってピスト
ン8の係合溝8aaからブレーキシュー9の端部が離脱
しようとするが、ダストブーツ1の巻き込まれていた湾
曲部4が外方に巻き広がることによって初期状態に復元
しようとすることから、この湾曲部4の復元力、即ち、
バネ作用によってピストン8がシリンダ孔7a外方に向
かって、ひいては、ブレーキシュー9の端部に向かって
付勢され、ブレーキシュー9の移動に対してブレーキシ
ュー9の端部と当接しつつピストン8が追従することに
なる。従って、ブレーキシュー9とピストン8との当接
が解消されることはない。
【0035】パーキングブレーキが解除されると、ブレ
ーキシュー9がリターンスプリング13によって初期位
置に付勢され、ブレーキシュー9の初期位置への移動に
よってピストン8がダストブーツ1の付勢力に抗してシ
リンダ孔7a内に押圧付勢されて、ブレーキシュー9の
端部とピストン8とは当接を保持しつつピストン8が初
期位置に復帰し、ピストン8の初期位置への移動によ
り、ダストブーツ1の湾曲部4が内方に巻き込まれて図
3に示す初期状態に復帰する。
【0036】例えば車両の悪路走行等による振動によっ
てピストン8がシリンダ孔7a内に向かって移動されよ
うとした場合、ピストン8が、ダストブーツ1、即ち、
湾曲部4によりシリンダ孔7a外に、ひいては、ブレー
キシュー9の端部に向かって付勢されていることによっ
てピストン8のシリンダ孔7a内へ向かう移動が抑制さ
れ、ピストン8とブレーキシュー9との当接は解消され
ることがない。従って、通常状態に比べて制動作動に遅
れが生じる、或いは、ブレーキフィーリングに影響を及
ぼすといった虞れは生じない。
【0037】以上説明したように、本実施の形態のホイ
ールシリンダ用ダストブーツ1によれば、シリンダ孔7
a内への塵の侵入を防ぐのは言うまでもなく、ダストブ
ーツ1のバネ作用により、ピストン8が付勢されること
によってブレーキシュー9とピストン8との当接が常に
維持されることになる。
【0038】更に、ダストブーツ1自体がスプリングと
して機能することから、ピストン8を付勢するための付
勢部材をホイールシリンダ6に配設する必要もなく、ホ
イールシリンダ6の組付工程において組付の簡略化を可
能とするとともに、部品点数の減少によるコストの低減
をも可能としている。
【0039】更に、ダストブーツ1は、付勢機能を有し
ながらも、環状の第1取付部2と、環状の第2取付部3
と、湾曲部4と、肉厚部5とから簡素に構成され、特
に、環状の第1取付部2の外周よりも大きく外方に張り
出す部分がないことから、ドラムブレーキ10内の限ら
れた空間においてスペースを有効に利用すること、即
ち、ドラムブレーキ10に、ひいては、車両用ブレーキ
装置に特に有効なダストブーツを提供することを可能と
している。
【0040】更に、湾曲部4には肉厚部5が設けられて
いることから、更に湾曲部4の付勢力を増大させること
を可能としている。
【0041】従って、安価に、且つ、塵等のホイールシ
リンダ内への侵入を防ぐとともに、ピストンとブレーキ
シューとの当接が解消されないようにしたホイールシリ
ンダ用ダストブーツを提供することを可能としている。
【0042】本実施の形態においては、肉厚部5は放射
状に設けられているが、特にこの形状に限定するもので
はなく、例えば、湾曲部の全体を覆う様な肉厚部を備え
た本発明のホイール用シリンダにおいても同様の作用効
果が得られるのは言うまでもない。
【0043】又、言うまでもなく本発明のダストブーツ
は、本実施の形態のドラムブレーキ10にのみ有効であ
るものではない。
【0044】以上、本発明を上記実施の態様に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、シリンダ孔内への塵の侵入を防ぐのは言うまで
もなく、例えば車両の悪路走行等による振動によってピ
ストンがシリンダ孔内に向かって移動されようとした場
合、ピストンが、ダストブーツによりブレーキシューに
向かって付勢されていることによってピストンのシリン
ダ孔内へ向かう移動が抑制され、ピストンとブレーキシ
ューとの当接が解消されることがなく、従って、通常状
態に比べて制動作動に遅れが生じる、或いは、ブレーキ
フィーリングに影響を及ぼすといった虞れは生じない。
【0046】更に、ダストブーツ自体が付勢部材として
機能することから、ピストンを付勢するための付勢部材
をホイールシリンダに新たに配設する必要もなく、ホイ
ールシリンダの組付工程において組付の簡略化を可能と
するとともに、部品点数の減少によるコストの低減をも
可能としている。
【0047】従って、安価に、且つ、塵等のホイールシ
リンダ内への侵入を防ぐとともに、ピストンとブレーキ
シューとの当接が解消されないようにしたホイールシリ
ンダ用ダストブーツを提供することを可能としている。
【0048】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、ダストブーツのバネ作用によってピス
トンが付勢されることによってブレーキシューとピスト
ンとの当接が維持されることから、例えば車両の悪路走
行等による振動によってピストンがシリンダ孔内に向か
って移動されようとした場合、ピストンが、ダストブー
ツのバネ作用によりブレーキシューに向かって付勢され
ていることによってピストンのシリンダ孔内へ向かう移
動が抑制され、ピストンとブレーキシューとの当接が解
消されることがなく、従って、通常状態に比べて制動作
動に遅れが生じる、或いは、ブレーキフィーリングに影
響を及ぼすといった虞れは生じない。
【0049】更に、ダストブーツ自体がバネ作用を保持
する付勢部材として機能することから、ピストンを付勢
するための付勢部材をホイールシリンダに新たに配設す
る必要もなく、ホイールシリンダの組付工程において組
付の簡略化を可能とするとともに、部品点数の減少によ
るコストの低減をも可能としている。
【0050】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、ダストブーツの巻き込まれた湾曲部の
復元力、即ち、バネ作用によってピストンが付勢され、
更に、ダストブーツは付勢機能を有しながらも、第1取
付部と、第2取付部と、湾曲部とを備えた簡素な構成と
されていることから、限られた空間においてスペースを
有効に利用すること、ひいては、車両用ブレーキ装置等
に特に有効なホイールシリンダ用ダストブーツを提供す
ることを可能としている。
【0051】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3の発明の効果に加えて、肉厚部を備えたことによ
り、更にダストブーツの付勢力が向上し、より確実にピ
ストンが付勢されることによってブレーキシューとピス
トンとの当接が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の組付け前のダストブーツ1の断面
図。
【図2】図1の上面図。
【図3】図1のダストブーツ1が組み付けられたホイー
ルシリンダ6の断面図。
【図4】図3のホイールシリンダ6が組み付けられたド
ラムブレーキ11の正面図。
【符号の説明】
1 ダストブーツ 2 第1取付部 3 第2取付部 4 湾曲部 5 肉厚部 6 ホイールシリンダ 7 シリンダボディ 8 ピストン 8a 先端部 8aa 係合溝 9 ブレーキシュー 10 ドラムブレーキ 11 ブレーキドラム 12 アンカ 13 リターンスプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1取付部と第2取付部とを有し、該第
    1取付部がホイールシリンダのシリンダボディに嵌合さ
    れ、前記第2取付部が前記ホイールシリンダのシリンダ
    孔に摺動可能に挿入されてブレーキシューと当接するピ
    ストンに嵌合されるホイールシリンダ用ダストブーツに
    おいて、前記ホイールシリンダ用ダストブーツは、前記
    ブレーキシューに対して前記ピストンを該ブレーキシュ
    ーとの当接状態を常に保持するように付勢することを特
    徴とするホイールシリンダ用ダストブーツ。
  2. 【請求項2】 前記ホイールシリンダ用ダストブーツ
    は、前記第1取付部と前記第2取付部との間にバネ作用
    部を備えたことを特徴とする請求項1のホイールシリン
    ダ用ダストブーツ。
  3. 【請求項3】 前記バネ作用部は、前記ブレーキシュー
    側に開口し、前記ピストンの摺動に伴って巻き作用を行
    う湾曲部であることを特徴とする請求項2のホイールシ
    リンダ用ダストブーツ。
  4. 【請求項4】 前記バネ作用部は、肉厚部を有すること
    を特徴とする請求項2又は請求項3のホイールシリンダ
    用ダストブーツ。
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Cited By (4)

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