JPH09263794A - 1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン系組成物 - Google Patents

1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン系組成物

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JPH09263794A
JPH09263794A JP7400796A JP7400796A JPH09263794A JP H09263794 A JPH09263794 A JP H09263794A JP 7400796 A JP7400796 A JP 7400796A JP 7400796 A JP7400796 A JP 7400796A JP H09263794 A JPH09263794 A JP H09263794A
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JP
Japan
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weight
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perfluoro
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pfp
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JP7400796A
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Tateo Kitamura
健郎 北村
Michino Ikehata
通乃 池畑
Masaaki Tsuzaki
真彰 津崎
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン
が有する優れた特性を保持しながら、物品材質へ影響を
与えない組成物を提供する。 【解決手段】1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン/
パーフルオロ(n−ペンタン)の混合物または1,1−
ジクロロ−1−フルオロエタン/パーフルオロ(4−メ
チルモルホリン)の混合物からなる共沸または擬共沸組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス、セラミッ
クス、プラスチック、ゴムまたは金属製の各種物品の洗
浄や塵埃除去などに用いられる1,1−ジクロロ−1−
フルオロエタン(以下、R141bと略す)系組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】各種油脂などの除去には、R141bま
たはこのR141bとこれに可溶な溶剤との混合溶剤組
成物が使用されている。R141bは、各種の汚れを良
好に溶解するなどの特徴を有するため、各種精密機械部
品や金属などの洗浄には適していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このR141
bは油脂などの除去性には優れるが、プラスチック、ゴ
ムなどの材質を膨潤させるなどの問題があった。
【0004】本発明は、従来のR141bが有している
優れた特性を満足しながらプラスチック、ゴムなどの材
質への影響が少ないR141b系組成物を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の目的を達
成すべくなされたものであり、以下の(1)〜(7)の
R141b系組成物である。
【0006】(1)パーフルオロ(n−ペンタン)(以
下、PFPと略す)類およびパーフルオロ(4−メチル
モルホリン)(以下、PFMMと略す)類から選ばれる
少なくとも1種のパーフルオロ化合物(a)とR141
b(b)を含む組成物であって、組成物中の(a)と
(b)の合計の割合が50重量%以上であり、(a)と
(b)の合計中の(a)および(b)の割合がそれぞれ
1〜99重量%および1〜99重量%であるR141b
系組成物。
【0007】(2)R141bが37重量%とPFPが
63重量%とからなる共沸組成物。
【0008】(3)R141bが32〜42重量%とP
FPが58〜68重量%とからなる擬共沸組成物。
【0009】(4)R141bが32〜42重量%とP
FPを主成分とするパーフルオロ化合物系混合物が58
〜68重量%とからなる擬共沸組成物。
【0010】(5)R141bが58重量%とPFMM
が42重量%とからなる共沸組成物。
【0011】(6)R141bが52〜64重量%とP
FMMが36〜48重量%とからなる擬共沸組成物。
【0012】(7)R141bが52〜64重量%とP
FMMを主成分とするパーフルオロ化合物系混合物が3
6〜48重量%とからなる擬共沸組成物。
【0013】本発明において擬共沸組成物とは、相対揮
発度が0.83〜1.20である組成物を意味する。ま
た、共沸組成物とは、相対揮発度が1.00である組成
物を意味する。相対揮発度は気液平衡関係にある2成分
混合物について式「(気相の第1成分のモル分率/気相
の第2成分のモル分率)/(液相の第1成分のモル分率
/液相の第2成分のモル分率)」で求められる。式中の
第1成分とは、2成分のうち沸点が低い方の化合物であ
る。
【0014】本発明において「PFP類」とは、PFP
単独、PFPとPFP以外のパーフルオロペンタン異性
体との混合物、または「PFPを主成分とするパーフル
オロ化合物系混合物」を意味する。PFPとPFP以外
のパーフルオロペンタン異性体との混合物としては、P
FPを少なくとも50重量%含まれる混合物が好まし
い。
【0015】「PFPを主成分とするパーフルオロ化合
物系混合物」とは、PFPを主成分とし、PFPを製造
する際副生すると考えられるパーフルオロ化合物などの
PFP以外のパーフルオロ化合物を含有する混合物を意
味する。「PFPを主成分とするパーフルオロ化合物系
混合物」としては、PFPが70重量%以上とPFP以
外のパーフルオロ化合物が30重量%以下からなる混合
物が好ましい。
【0016】「PFPを主成分とするパーフルオロ化合
物系混合物」としては、市販のパーフルオロ(n−ペン
タン)が使用できる。市販のパーフルオロ(n−ペンタ
ン)には、通常PFPを主成分とし、技術上、経済上な
どの理由からPFPを製造する際副生したと考えられる
パーフルオロ化合物が充分に分離されることなく含まれ
ている。
【0017】PFPを製造する際副生したと考えられる
パーフルオロ化合物としては、CF3 CF2 CF(CF
32 、C37 COCF3 、C49 COCF3 、C
3(CF24 CF3 、C612などのパーフルオロ
化合物がある。
【0018】PFP類としては、PFP単独または「P
FPを主成分とするパーフルオロ化合物系混合物」が好
ましい。
【0019】本発明において「PFMM類」とは、PF
MM単独、PFMMとPFMM以外のパーフルオロ(メ
チルモルホリン)異性体との混合物、または「PFMM
を主成分とするパーフルオロ化合物系混合物」を意味す
る。PFMMとPFMM以外のパーフルオロ(メチルモ
ルホリン)異性体との混合物としては、PFMMを少な
くとも50重量%含まれる混合物が好ましい。
【0020】「PFMMを主成分とするパーフルオロ化
合物系混合物」とは、PFMMを主成分とし、PFMM
を製造する際副生すると考えられるパーフルオロ化合物
などのPFMM以外のパーフルオロ化合物を含有する混
合物を意味する。「PFMMを主成分とするパーフルオ
ロ化合物系混合物」としては、PFMMが70重量%以
上とPFMM以外のパーフルオロ化合物が30重量%以
下からなる混合物が好ましい。
【0021】「PFMMを主成分とするパーフルオロ化
合物系混合物」としては、市販のパーフルオロ(4−メ
チルモルホリン)が使用できる。市販のパーフルオロ
(4−メチルモルホリン)には、通常PFMMを主成分
とし、技術上、経済上などの理由からPFMMを製造す
る際副生したと考えられるパーフルオロ化合物が充分に
分離されることなく含まれている。
【0022】PFMMを製造する際副生したと考えられ
るパーフルオロ化合物としては、C49 NO、C5
11NOなどの分子式で表されるパーフルオロ化合物や、
512、C614、C716、C818などのパーフ
ルオロ化合物がある。
【0023】PFMM類としては、PFMM単独または
「PFMMを主成分とするパーフルオロ化合物系混合
物」が好ましい。
【0024】R141bとPFPを主成分とするパーフ
ルオロ化合物系混合物の擬共沸組成は、R141bを第
1成分とし、PFPを第2成分として求められる相対揮
発度と、R141bを第1成分とし、PFPの製造上の
副生物から選ばれる1種を第2成分として求められる1
種以上の相対揮発度のいずれもが0.83〜1.20の
範囲となる組成により決定される。R141bとPFM
Mを主成分とするパーフルオロ化合物系混合物の擬共沸
組成も同様に決定される。
【0025】本発明の前記組成物(1)は、PFP類お
よびPFMM類から選ばれる少なくとも1種のパーフル
オロ化合物(a)とR141b(b)を含む組成物であ
って、組成物中の(a)と(b)の合計の割合が50重
量%以上であり、(a)と(b)の合計中の(a)およ
び(b)の割合がそれぞれ1〜99重量%および1〜9
9重量%であるR141b系組成物である。(a)と
(b)の合計中の(a)および(b)の好ましい割合は
それぞれ10〜90重量%および10〜90重量%、よ
り好ましくはそれぞれ25〜75重量%および25〜7
5重量%である。
【0026】(a)パーフルオロ化合物がPFP類の場
合、PFP類と(b)の合計中のPFP類および(b)
の好ましい割合はそれぞれ40〜90重量%および10
〜60重量%、より好ましくはそれぞれ50〜80重量
%および20〜50重量%である。
【0027】(a)パーフルオロ化合物がPFMM類の
場合、PFMM類と(b)の合計中のPFMM類および
(b)の好ましい割合はそれぞれ20〜70重量%およ
び30〜80重量%、より好ましくはそれぞれ30〜6
0重量%および40〜70重量%である。
【0028】(a)パーフルオロ化合物として、PFP
類およびPFMM類を併用する場合、PFP類およびP
FMM類の合計中のPFP類およびPFMM類の好まし
い併用割合はそれぞれ10〜90重量%および10〜9
0重量%、より好ましくはそれぞれ25〜75重量%お
よび25〜75重量%である。
【0029】本発明の前記組成物(1)中の(a)と
(b)の合計の好ましい割合は60重量%以上、より好
ましくは70重量%以上である。組成物中の(a)と
(b)以外の化合物には、後述の溶解性を調節するため
の化合物および安定性を高めるための化合物などがあ
る。
【0030】本発明の前記組成物(1)を、後述の洗浄
剤や除去剤に用いる場合、プラスチック、ゴムなどの材
質への影響を軽減する目的には(a)パーフルオロ化合
物の割合が多い程好ましく、洗浄性や除去性を維持する
ためには(b)R141bの割合が多い程好ましい。
【0031】本発明の共沸組成物は、R141b/PF
P=37重量%/63重量%からなる共沸組成物および
R141b/PFMM=58重量%/42重量%からな
る共沸組成物である。R141b/PFP=37重量%
/63重量%からなる共沸組成物は、1気圧において1
9.0℃の沸点を有し、R141b/PFMM=58重
量%/42重量%からなる共沸組成物は、1気圧におい
て28.1℃の沸点を有する。
【0032】本発明の擬共沸組成物は、R141b/P
FP=32〜42重量%/58〜68重量%からなる擬
共沸組成物、R141b/PFPを主成分とするパーフ
ルオロ化合物系混合物=32〜42重量%/58〜68
重量%からなる擬共沸組成物、R141b/PFMM=
52〜64重量%/36〜48重量%からなる擬共沸組
成物およびR141b/PFMMを主成分とするパーフ
ルオロ化合物系混合物=52〜64重量%/36〜48
重量%からなる擬共沸組成物である。
【0033】R141b/PFP=32〜42重量%/
58〜68重量%からなる擬共沸組成物およびR141
b/PFPを主成分とするパーフルオロ化合物系混合物
=32〜42重量%/58〜68重量%からなる擬共沸
組成物は、いずれも1気圧において19.0℃±0.5
℃の沸点を有する。
【0034】R141b/PFMM=52〜64重量%
/36〜48重量%からなる擬共沸組成物およびR14
1b/PFMMを主成分とするパーフルオロ化合物系混
合物=52〜64重量%/36〜48重量%からなる擬
共沸組成物は、いずれも1気圧において28.1℃±
0.5℃の沸点を有する。
【0035】主として溶解性などを調節するために、例
えば以下に挙げる化合物の1種または2種以上が、好ま
しくは0.1〜50重量%、より好ましくは0.1〜3
0重量%、さらに好ましくは0.1〜20重量%の範囲
で本発明の組成物中に含まれていてもよい。
【0036】n−ペンタン、2−メチルブタン、2,2
−ジメチルプロパン、n−ヘキサン、3−メチルペンタ
ン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタ
ン、n−ヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘ
キサン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチル
ペンタン、n−オクタン、2,2,3−トリメチルペン
タン、2,2,4−トリメチルペンタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシ
クロヘキサンなどの炭化水素類。
【0037】ジクロロメタン、cis−1,2−ジクロ
ロエチレン、trans−1,2−ジクロロエチレン、
1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロ
ロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン
などの塩素化炭化水素類。
【0038】メタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノー
ル、イソブタノール、t−ブタノールなどのアルコール
類。
【0039】アセトン、メチルエチルケトン、メチルブ
チルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類。
【0040】ジエチルエーテル、メチルセロソルブ、テ
トラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル
類。
【0041】2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフル
オロエタン、3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−
ペンタフルオロプロパン、1,3−ジクロロ−1,1,
2,2,3−ペンタフルオロプロパンなどの塩素化フッ
素化炭化水素類。
【0042】酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルな
どのエステル類。
【0043】主として安定性を高めるために、例えば以
下に挙げる化合物の1種または2種以上が、好ましくは
0.001〜10重量%、より好ましくは0.001〜
5重量%の範囲で本発明の組成物中に含まれていてもよ
い。
【0044】ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロ
パン、ニトロベンゼンなどのニトロ化合物類。
【0045】ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソ
プロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミンなど
のアミン類。
【0046】フェノール、o−クレゾール、m−クレゾ
ール、p−クレゾール、チモール、p−t−ブチルフェ
ノール、t−ブチルカテコール、カテコール、イソオイ
ゲノール、o−メトキシフェノール、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニル−2,2−プロパン、サリチル酸イソ
アミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸メチル、2,
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール
類。
【0047】2−(2−ヒドロキシ−5−メチル−フェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3
−t−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、1,2,3−ベンゾトリアゾール、1
−[(N,N−ビス−2−エチルヘキシル)アミノメチ
ル]ベンゾトリアゾールなどのトリアゾール類。
【0048】R141bは、ポリスチレン、アクリル樹
脂、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンオ
キサイドなどのプラスチック類やクロロプレンゴム、ニ
トリルゴムなどのゴム類を膨潤させるなどの欠点があ
る。
【0049】本発明の組成物は、PFPまたはPFMM
が含まれているために、上記R141bの欠点を軽減な
いし解消させることができ、各種用途に好適に使用でき
る。かかる具体的な用途として、塗料用溶剤、抽出剤、
「グリース、油、ワックス、インキ、フラックス、水分
などの除去剤」、「ガラス、セラミックス、プラスチッ
ク、ゴム、金属製各種物品、特にIC部品、電気機器、
精密機械、光学レンズなどの洗浄剤や塵埃除去剤」が挙
げられる。
【0050】フラックス除去や水分除去には、本発明の
組成物中にメタノール、エタノール、2−プロパノール
などのアルコール類を1〜20重量%含む組成物が好ま
しい。
【0051】洗浄方法や除去方法としては、手拭き、浸
漬、スプレー、揺動、超音波および蒸気などを利用する
方法、またはこれらの方法を組み合わせる方法などが採
用される。
【0052】
【実施例】以下に実施例および比較例を示す。
【0053】[例1〜2(実施例)]種々の組成からな
るR141bとPFPの組成物250ccをオスマー型
気液平衡蒸留装置に入れ、加熱して平衡状態に達した
後、気相と液相とを採取しガスクロマトグラフで分析す
る。その結果を表1に示す。表1の沸点はすべて1気圧
における沸点である。
【0054】[例3〜4(実施例)]種々の組成からな
るR141bとPFMMの組成物250ccを用いた他
は例1と同様に行う。その結果を表2に示す。表2の沸
点はすべて1気圧における沸点である。
【0055】[例5(実施例)]R141bが42重量
%と市販のパーフルオロ(n−ペンタン)が58重量%
からなる組成物20kgを開放型小型単槽式洗浄機に入
れ、1日あたり6時間で3日間運転する。経時的に洗浄
槽・水分離器各々からサンプリングし、ガスクロマトグ
ラフで分析した結果を表3に示す。なお、この組成物の
相対揮発度は0.83〜1.20の範囲内であった。市
販のパーフルオロ(n−ペンタン)は「PFPの70重
量%、PFPの製造上の副生物であるCF3 CF2 CF
(CF32 20重量%およびその他の副生物10重量
%からなるPFP類(以下、混合物Xという)」であっ
た。
【0056】[例6(実施例)]R141bが32重量
%と混合物Xが68重量%からなる組成物20kgを用
いた他は例5と同様に行う。その結果を表4に示す。な
お、この組成物の相対揮発度は0.83〜1.20の範
囲内であった。
【0057】[例7(実施例)]R141bが64重量
%と市販のパーフルオロ(4−メチルモルホリン)が3
6重量%からなる組成物20kgを用いた他は例5と同
様に行う。その結果を表5に示す。なお、この組成物の
相対揮発度は0.83〜1.20の範囲内であった。市
販のパーフルオロ(4−メチルモルホリン)は「PFM
Mの70重量%、PFMMの製造上の副生物30重量%
からなるPFMM類(以下、混合物Yという)」であっ
た。
【0058】[例8(実施例)]R141bが52重量
%と混合物Yが48重量%からなる組成物20kgを用
いた他は例5と同様に行う。その結果を表6に示す。な
お、この組成物の相対揮発度は0.83〜1.20の範
囲内であった。
【0059】[例9〜18(実施例)および例19(比
較例)]表7の溶剤組成物を用いて材質への影響試験を
行う。すなわち、ポリスチレン(A)、アクリル樹脂
(B)、ABS樹脂(C)、ポリカーボネート(D)、
ポリフェニレンオキサイド(E)、クロロプレンゴム
(F)、ニトリルゴム(G)のテストピース(25mm
×30mm×2mm)を、表7の溶剤組成物中に5分浸
漬する。材質の変化率(◎:変化なし、○:若干の膨潤
が認められるが顕著な変化なし、△:膨潤が認められ
る、×:溶解またはクラックを生じる)を判定した結果
を表7の各欄に示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】
【表6】
【0066】
【表7】
【0067】
【発明の効果】本発明の組成物は、1,1−ジクロロ−
1−フルオロエタンが有している優れた特性を満足し、
かつプラスチック類やゴム類からなる物品材質へ悪影響
を与えないなどの利点がある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーフルオロ(n−ペンタン)類およびパ
    ーフルオロ(4−メチルモルホリン)類から選ばれる少
    なくとも1種のパーフルオロ化合物(a)と1,1−ジ
    クロロ−1−フルオロエタン(b)を含む組成物であっ
    て、組成物中の(a)と(b)の合計の割合が50重量
    %以上であり、(a)と(b)の合計中の(a)および
    (b)の割合がそれぞれ1〜99重量%および1〜99
    重量%である1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン系
    組成物。
  2. 【請求項2】1,1−ジクロロ−1−フルオロエタンが
    37重量%とパーフルオロ(n−ペンタン)が63重量
    %とからなる共沸組成物。
  3. 【請求項3】1,1−ジクロロ−1−フルオロエタンが
    32〜42重量%とパーフルオロ(n−ペンタン)が5
    8〜68重量%とからなる擬共沸組成物。
  4. 【請求項4】1,1−ジクロロ−1−フルオロエタンが
    32〜42重量%とパーフルオロ(n−ペンタン)を主
    成分とするパーフルオロ化合物系混合物が58〜68重
    量%とからなる擬共沸組成物。
  5. 【請求項5】1,1−ジクロロ−1−フルオロエタンが
    58重量%とパーフルオロ(4−メチルモルホリン)が
    42重量%とからなる共沸組成物。
  6. 【請求項6】1,1−ジクロロ−1−フルオロエタンが
    52〜64重量%とパーフルオロ(4−メチルモルホリ
    ン)が36〜48重量%とからなる擬共沸組成物。
  7. 【請求項7】1,1−ジクロロ−1−フルオロエタンが
    52〜64重量%とパーフルオロ(4−メチルモルホリ
    ン)を主成分とするパーフルオロ化合物系混合物が36
    〜48重量%とからなる擬共沸組成物。
JP7400796A 1996-03-28 1996-03-28 1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン系組成物 Pending JPH09263794A (ja)

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