JPH0926376A - Otdr測定装置 - Google Patents
Otdr測定装置Info
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- JPH0926376A JPH0926376A JP19813495A JP19813495A JPH0926376A JP H0926376 A JPH0926376 A JP H0926376A JP 19813495 A JP19813495 A JP 19813495A JP 19813495 A JP19813495 A JP 19813495A JP H0926376 A JPH0926376 A JP H0926376A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 距離分解能や測定可能距離を向上させたOT
DR装置を提供する。 【構成】 本発明は、相互相関方式を用いたOTDRで
あって、ランダムパルス発生器25からの疑似ランダム
パルスで、連続光波を変調しランダム光パルスを発生す
るランダム光パルス発生器20と、ランダム光パルスを
光伝送路24を伝送させ、障害点で反射する反射光パル
スを取り出し光電変換して相互相関検出器27に送出す
る反射光検出手段30と、前記の疑似ランダムパルスに
遅延を与えて相互相関検出器27に送出する可変遅延回
路26と、双方のパルス信号の相互相関をとり、相互相
関係数値が最大のときの遅延時間を読みとり障害点の距
離を演算する距離演算器291 から成る構成とする。
DR装置を提供する。 【構成】 本発明は、相互相関方式を用いたOTDRで
あって、ランダムパルス発生器25からの疑似ランダム
パルスで、連続光波を変調しランダム光パルスを発生す
るランダム光パルス発生器20と、ランダム光パルスを
光伝送路24を伝送させ、障害点で反射する反射光パル
スを取り出し光電変換して相互相関検出器27に送出す
る反射光検出手段30と、前記の疑似ランダムパルスに
遅延を与えて相互相関検出器27に送出する可変遅延回
路26と、双方のパルス信号の相互相関をとり、相互相
関係数値が最大のときの遅延時間を読みとり障害点の距
離を演算する距離演算器291 から成る構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光加入者系、光LA
N、光CATVなどの中・短距離光ファイバ線路の障害
位置検出や距離測定などを高分解能かつ高確度で行える
光ファイバ・リフレクトメータ(OTDR:Optical Ti
me Domain Reflectometer )に関する。よって、近接し
て配置した光デバイスの構成上の位置や光加入者系にお
ける親局から全加入者端末までの伝搬遅延時間をも正確
に測定できる。
N、光CATVなどの中・短距離光ファイバ線路の障害
位置検出や距離測定などを高分解能かつ高確度で行える
光ファイバ・リフレクトメータ(OTDR:Optical Ti
me Domain Reflectometer )に関する。よって、近接し
て配置した光デバイスの構成上の位置や光加入者系にお
ける親局から全加入者端末までの伝搬遅延時間をも正確
に測定できる。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ伝送路などの長距離光
デバイスの障害点、破断点をメートル単位の分解能で測
定する手法として、一定周期の光パルスを用いて時間領
域で反射を測定するOTDRが一般化している。図3に
従来の構成図の一例を示す。パルスジェネレータ(P
G)10からの一定周期のパルス波でレーザダイオード
(LD)11を励起し光パルスを発生させる。光パルス
はアイソレータや方向性結合器12を通り、接続されて
いる光ファイバに与えられ、光ファイバ内を伝搬する。
デバイスの障害点、破断点をメートル単位の分解能で測
定する手法として、一定周期の光パルスを用いて時間領
域で反射を測定するOTDRが一般化している。図3に
従来の構成図の一例を示す。パルスジェネレータ(P
G)10からの一定周期のパルス波でレーザダイオード
(LD)11を励起し光パルスを発生させる。光パルス
はアイソレータや方向性結合器12を通り、接続されて
いる光ファイバに与えられ、光ファイバ内を伝搬する。
【0003】図4に示すように、光ファイバに障害点や
破断点があると、光パルスは一般的には全反射される。
たまには、インピーダンス・マッチングが取れて光パル
スは消滅することもある。反射された光パルスはOTD
Rに戻り図3に示すように、方向性結合器12で分岐さ
れ、光電変換器でアバランシェ・フォトダイオード(A
PD)13などにより電気信号に変換され、増幅器14
で増幅された後、必要により平均化回路15でアベレー
ジングされて表示器16に、例えば図4のように表示さ
れる。
破断点があると、光パルスは一般的には全反射される。
たまには、インピーダンス・マッチングが取れて光パル
スは消滅することもある。反射された光パルスはOTD
Rに戻り図3に示すように、方向性結合器12で分岐さ
れ、光電変換器でアバランシェ・フォトダイオード(A
PD)13などにより電気信号に変換され、増幅器14
で増幅された後、必要により平均化回路15でアベレー
ジングされて表示器16に、例えば図4のように表示さ
れる。
【0004】図4の表示画面は、OTDRの受信感度を
上げて、バック・スキャッタ・モードで表示しているも
のであり、先ず光ファイバの接続端子からのフネレル反
射光が強く現れ、続いてレーリー散乱と呼ばれる散乱光
の戻りである後方散乱光が観測され、最後に破断点の信
号が観測されている。このようにOTDRは、レーリー
散乱も測定できるため、障害点のみならず、光ファイバ
各部の不規則性をもチェックでき、またレベル差によっ
て単位長の損失も求めることもできる。
上げて、バック・スキャッタ・モードで表示しているも
のであり、先ず光ファイバの接続端子からのフネレル反
射光が強く現れ、続いてレーリー散乱と呼ばれる散乱光
の戻りである後方散乱光が観測され、最後に破断点の信
号が観測されている。このようにOTDRは、レーリー
散乱も測定できるため、障害点のみならず、光ファイバ
各部の不規則性をもチェックでき、またレベル差によっ
て単位長の損失も求めることもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、OTD
Rは光ファイバの障害点、破断点の位置を容易に発見す
ることが出来るが、現在のOTDRでの空間分解能、つ
まり障害点の位置分解能は数メータ(数m)と未だ1メ
ータ以下のものは無い。また、測定可能距離も雑音の関
係から数100km程度である。この発明は、この位置
決めの分解能を1m以下と精度の向上を図り、更に測定
可能距離を雑音領域にまで延ばすものである。
Rは光ファイバの障害点、破断点の位置を容易に発見す
ることが出来るが、現在のOTDRでの空間分解能、つ
まり障害点の位置分解能は数メータ(数m)と未だ1メ
ータ以下のものは無い。また、測定可能距離も雑音の関
係から数100km程度である。この発明は、この位置
決めの分解能を1m以下と精度の向上を図り、更に測定
可能距離を雑音領域にまで延ばすものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は光パルスとして、例えばPN系列(Pseu
doNoise Sequence:疑似雑音系列)信号のような不規則
な疑似ランダムパルス信号で光波を変調させてランダム
光パルスを発生させ、光伝送路を伝送させ、障害点から
の反射光パルスを、OTDRでは可変遅延させた疑似ラ
ンダムパルス信号と反射光パルスを光電変換したパルス
との相互相関をとって、雑音レベルの内からでも反射光
パルスを見いだし、その障害点の位置、距離を精密に測
定するものである。以下詳細に説明する。
に、この発明は光パルスとして、例えばPN系列(Pseu
doNoise Sequence:疑似雑音系列)信号のような不規則
な疑似ランダムパルス信号で光波を変調させてランダム
光パルスを発生させ、光伝送路を伝送させ、障害点から
の反射光パルスを、OTDRでは可変遅延させた疑似ラ
ンダムパルス信号と反射光パルスを光電変換したパルス
との相互相関をとって、雑音レベルの内からでも反射光
パルスを見いだし、その障害点の位置、距離を精密に測
定するものである。以下詳細に説明する。
【0007】通信分野では雑音の中から正しく信号を検
出する手段として、多くの場合に相関検出方式(Correl
ation Detection )が最適検出手段であることが知られ
ている。この相関検出方式をOTDRに応用する。その
ために、疑似ランダムパルス信号として、前述のPN系
列信号のm系列(maximal length linear recurringseq
uence)、Legendre系列、Hall系列やtw
in−prime系列を用いればよい。例えば、符号長
がq=2k −1のm系列信号、ここでk=4とした符号
長15のm系列は4段のシフトレジスタとExc.OR
回路の帰還回路で容易に構成できる。
出する手段として、多くの場合に相関検出方式(Correl
ation Detection )が最適検出手段であることが知られ
ている。この相関検出方式をOTDRに応用する。その
ために、疑似ランダムパルス信号として、前述のPN系
列信号のm系列(maximal length linear recurringseq
uence)、Legendre系列、Hall系列やtw
in−prime系列を用いればよい。例えば、符号長
がq=2k −1のm系列信号、ここでk=4とした符号
長15のm系列は4段のシフトレジスタとExc.OR
回路の帰還回路で容易に構成できる。
【0008】この疑似ランダムパルス信号を2分岐し、
一方の信号で光波に変調をかけてランダム光パルス波を
生成し、光伝送路に送出する。光伝送路に障害点がある
と光パルスは反射しOTDR側に戻ってくる。この反射
光パルス波を方向性結合器などの反射光分岐器で取り出
し、光検出器で電気信号に変換して相互相関検出器に与
える。
一方の信号で光波に変調をかけてランダム光パルス波を
生成し、光伝送路に送出する。光伝送路に障害点がある
と光パルスは反射しOTDR側に戻ってくる。この反射
光パルス波を方向性結合器などの反射光分岐器で取り出
し、光検出器で電気信号に変換して相互相関検出器に与
える。
【0009】他方の疑似ランダムパルス信号は可変遅延
回路を通して上記の相互相関検出器に与えて反射光パル
スと相互相関をとる。遅延時間をわずかづつ変化させて
いくと、反射光パルスがあるときには、大きな相互相関
係数値ρを得る。この相互相関係数値ρが最大になると
きの遅延時間がランダム光パルス波の光伝送路での往復
時間である。つまり、遅延時間の1/2が光パルス信号
の障害点までの到達時間となる。
回路を通して上記の相互相関検出器に与えて反射光パル
スと相互相関をとる。遅延時間をわずかづつ変化させて
いくと、反射光パルスがあるときには、大きな相互相関
係数値ρを得る。この相互相関係数値ρが最大になると
きの遅延時間がランダム光パルス波の光伝送路での往復
時間である。つまり、遅延時間の1/2が光パルス信号
の障害点までの到達時間となる。
【0010】また、光ファイバなどの光伝送路の誘電率
等は既知であり、従って、光パルスの単位時間の進行速
度も既知である。そこで、障害点までの距離は進行速度
と遅延時間の1/2の時間との積で求めることができ
る。相互相関検出法は、鋭いピーク値と高いSN比改善
度を持っているので、空間分解能、つまり位置分解能が
高く取れ、しかも雑音レベルの反射光パルスを読みとれ
るので、その測定範囲も格段に広がる。
等は既知であり、従って、光パルスの単位時間の進行速
度も既知である。そこで、障害点までの距離は進行速度
と遅延時間の1/2の時間との積で求めることができ
る。相互相関検出法は、鋭いピーク値と高いSN比改善
度を持っているので、空間分解能、つまり位置分解能が
高く取れ、しかも雑音レベルの反射光パルスを読みとれ
るので、その測定範囲も格段に広がる。
【0011】更に、高感度にするために反射光パルス波
の受信をヘテロダイン検波方式を用いることができる。
つまり、送信する光周波数を光周波数シフタで若干シフ
トして参照光とし、この参照光と反射光パルスとをビー
ムスプリッタで合波し、この合波光周波数を光検出器で
光電変換する。この電気信号はシフトした周波数のビー
トを有しているので、バンドパスフィルタで取り出し、
増幅検波して相互相関検出器に与えると良い。
の受信をヘテロダイン検波方式を用いることができる。
つまり、送信する光周波数を光周波数シフタで若干シフ
トして参照光とし、この参照光と反射光パルスとをビー
ムスプリッタで合波し、この合波光周波数を光検出器で
光電変換する。この電気信号はシフトした周波数のビー
トを有しているので、バンドパスフィルタで取り出し、
増幅検波して相互相関検出器に与えると良い。
【0012】参照光は、ランダム光パルス波の基となる
連続光波が望ましいが、変調されたランダム光パルス波
の場合には、他の実施例の図2のように、前記の可変遅
延回路と同期して同一時間遅延させる光遅延回路で光遅
延させる必要がある。反射光パルスが戻ってきたとき
に、参照光が必要だからである。以下実施例について説
明する。
連続光波が望ましいが、変調されたランダム光パルス波
の場合には、他の実施例の図2のように、前記の可変遅
延回路と同期して同一時間遅延させる光遅延回路で光遅
延させる必要がある。反射光パルスが戻ってきたとき
に、参照光が必要だからである。以下実施例について説
明する。
【0013】
【実施例】図1に本発明の一実施例の構成図を、図2に
他の実施例の構成図を示す。それぞれ対応する部分には
同一付号を付す。先ず図1について説明する。ランダム
パルス発生器25は、PN系列信号等の疑似ランダムパ
ルス電気信号を生成する。ランダム光パルス発生器20
は、この疑似ランダムパルス電気信号を受け、疑似ラン
ダム光パルス(以下「ランダム光パルス」という)を生
成する。例えばレーザダイオード(LD)あるいはLE
Dなどの光源21からの連続光波を、アイソレータ22
を通して、光強度変調器23でランダム光パルスに変換
する。ランダム光パルス発生器20は光源21を電気信
号ランダムパルス波で直接制御し、ランダム光パルスの
光源21として用いてもよい。
他の実施例の構成図を示す。それぞれ対応する部分には
同一付号を付す。先ず図1について説明する。ランダム
パルス発生器25は、PN系列信号等の疑似ランダムパ
ルス電気信号を生成する。ランダム光パルス発生器20
は、この疑似ランダムパルス電気信号を受け、疑似ラン
ダム光パルス(以下「ランダム光パルス」という)を生
成する。例えばレーザダイオード(LD)あるいはLE
Dなどの光源21からの連続光波を、アイソレータ22
を通して、光強度変調器23でランダム光パルスに変換
する。ランダム光パルス発生器20は光源21を電気信
号ランダムパルス波で直接制御し、ランダム光パルスの
光源21として用いてもよい。
【0014】ランダム光パルス発生器20で発生させた
ランダム光パルス波を、ハーフミラーあるいは方向性結
合器などの反射光分岐器32を通して光ファイバなどの
光伝送路24に接続する。ランダム光パルスは光伝送路
24を伝送するが、光伝送路24が例えば障害点や端末
に達すると反射が起こる。反射光パルスは光伝送路24
を逆進し、OTDRに達すると、反射光検出手段30で
電気信号に変換され、相互相関検出器27に送られる。
反射光検出手段30は、例えば反射光分岐器32と光検
出器31とから成り、反射光パルスは反射光分岐器32
で分離され光検出器31に達する。光検出器31は光電
変換器であり、例えばADP等のフォトダイオードなど
で電気信号に変換される。
ランダム光パルス波を、ハーフミラーあるいは方向性結
合器などの反射光分岐器32を通して光ファイバなどの
光伝送路24に接続する。ランダム光パルスは光伝送路
24を伝送するが、光伝送路24が例えば障害点や端末
に達すると反射が起こる。反射光パルスは光伝送路24
を逆進し、OTDRに達すると、反射光検出手段30で
電気信号に変換され、相互相関検出器27に送られる。
反射光検出手段30は、例えば反射光分岐器32と光検
出器31とから成り、反射光パルスは反射光分岐器32
で分離され光検出器31に達する。光検出器31は光電
変換器であり、例えばADP等のフォトダイオードなど
で電気信号に変換される。
【0015】一方、ランダムパルス発生器25で発生さ
れた電気信号のランダムパルス波は、ランダム光パルス
発生器20に送られると同時に高精度の可変遅延回路2
6にも送られる。可変遅延回路26は遅延時間を少しづ
つ変化させてランダムパルス波を相互相関検出器27に
与えると共にその正確な遅延時間を距離演算器291に
も伝える。
れた電気信号のランダムパルス波は、ランダム光パルス
発生器20に送られると同時に高精度の可変遅延回路2
6にも送られる。可変遅延回路26は遅延時間を少しづ
つ変化させてランダムパルス波を相互相関検出器27に
与えると共にその正確な遅延時間を距離演算器291に
も伝える。
【0016】相互相関検出器27では、反射光検出手段
30からの反射光パルスの電気信号と可変遅延回路26
からのランダムパルス波との相互相関をとる。可変遅延
回路26の遅延時間をわずかに変えつつ相互相関係数ρ
を求めていくと、ある遅延時間の相互相関係数ρがピー
クに達する。このρがピーク値に達したとき、距離演算
器291 は可変遅延回路から遅延時間Tを読みとる。こ
の遅延時間T=2△tの1/2、つまり2△t/2=△
tが測定端子から被測定対象までの光信号の到達時間で
ある。
30からの反射光パルスの電気信号と可変遅延回路26
からのランダムパルス波との相互相関をとる。可変遅延
回路26の遅延時間をわずかに変えつつ相互相関係数ρ
を求めていくと、ある遅延時間の相互相関係数ρがピー
クに達する。このρがピーク値に達したとき、距離演算
器291 は可変遅延回路から遅延時間Tを読みとる。こ
の遅延時間T=2△tの1/2、つまり2△t/2=△
tが測定端子から被測定対象までの光信号の到達時間で
ある。
【0017】光ファイバなどの誘電体の誘電率は知られ
ており、単位時間当たりに進む距離も知られているの
で、光信号の到達時間が判れば到達距離Rは、R=C×
△t、の計算により求めることができる。ここでCは、
光信号の伝搬速度である。距離演算器291 で求めた到
達距離Rは、距離表示器292 に表示する。精度は相関
信号の長さ、構成により決まる。
ており、単位時間当たりに進む距離も知られているの
で、光信号の到達時間が判れば到達距離Rは、R=C×
△t、の計算により求めることができる。ここでCは、
光信号の伝搬速度である。距離演算器291 で求めた到
達距離Rは、距離表示器292 に表示する。精度は相関
信号の長さ、構成により決まる。
【0018】(他の実施例)図2に他の実施例の構成図
を示す。これは反射光検出手段30をヘテロダイン検波
で反射光パルスを検出し、受信感度を高めたものであ
る。図1と異なる部分についてのみ説明する。ヘテロダ
イン検波であるから、受信光周波数と周波数がわずかに
異なる参照光が必要であり、受信光と参照光を合波して
光検出し、その電気信号であるビート信号を取り出し
て、増幅等の処理をして感度を高める。
を示す。これは反射光検出手段30をヘテロダイン検波
で反射光パルスを検出し、受信感度を高めたものであ
る。図1と異なる部分についてのみ説明する。ヘテロダ
イン検波であるから、受信光周波数と周波数がわずかに
異なる参照光が必要であり、受信光と参照光を合波して
光検出し、その電気信号であるビート信号を取り出し
て、増幅等の処理をして感度を高める。
【0019】図2に示す構成は、参照光としてランダム
光パルス発生器20の出力光波であるランダム光パルス
波を用いているので、可変遅延回路26と同期して同一
遅延時間を与える光遅延回路34を必要としている。つ
まり、ランダム光パルス波はビームスプリッタ331 で
分岐されて光遅延回路34で可変遅延回路26と同一時
間遅延され、光周波数シフタ36で光周波数が若干シフ
トされる。光周波数シフタ36は、例えば音響光学効果
素子を用いるとよい。光パルスを遅延させるのは、合波
するとき双方の光パルス波を同時に入射させるタイミン
グをとるためである。
光パルス発生器20の出力光波であるランダム光パルス
波を用いているので、可変遅延回路26と同期して同一
遅延時間を与える光遅延回路34を必要としている。つ
まり、ランダム光パルス波はビームスプリッタ331 で
分岐されて光遅延回路34で可変遅延回路26と同一時
間遅延され、光周波数シフタ36で光周波数が若干シフ
トされる。光周波数シフタ36は、例えば音響光学効果
素子を用いるとよい。光パルスを遅延させるのは、合波
するとき双方の光パルス波を同時に入射させるタイミン
グをとるためである。
【0020】そこで参照光として、図示してないが、光
源21からの連続光波を取り出し、光遅延回路34無し
で、直接光周波数シフタ36で光周波数シフトし、ビー
ムスプリッタ332 で反射光パルスと合波するのがよ
い。すると、反射光パルスが存在するときのみビート信
号が生じるので、後段でこのビート信号を処理するよう
にするとよい。
源21からの連続光波を取り出し、光遅延回路34無し
で、直接光周波数シフタ36で光周波数シフトし、ビー
ムスプリッタ332 で反射光パルスと合波するのがよ
い。すると、反射光パルスが存在するときのみビート信
号が生じるので、後段でこのビート信号を処理するよう
にするとよい。
【0021】合波光を光検出器31で光電変換すると、
シフトされた周波数のビート信号が生じている。このビ
ート信号をバンドパスフィルタ38で取り出し、増幅検
波器39などで信号処理し、反射光パルスのみを高感度
で取り出す。この反射光パルスを相互相関検出器27に
与え、可変遅延回路26からの疑似ランダムパルス信号
との相互相関を求めることとする。
シフトされた周波数のビート信号が生じている。このビ
ート信号をバンドパスフィルタ38で取り出し、増幅検
波器39などで信号処理し、反射光パルスのみを高感度
で取り出す。この反射光パルスを相互相関検出器27に
与え、可変遅延回路26からの疑似ランダムパルス信号
との相互相関を求めることとする。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明は
OTDR測定装置において、疑似ランダムパルス信号で
あるPN系列信号を発生させて相関検出方式を用いてい
るので次のような効果がある。 距離分解能は、digit の長さ(tO )、つまりパルス
幅で決まり、測定距離は疑似ランダムパルス信号の信号
の長さ(qtO )、つまり繰り返し周期で決まるので、
近距離から超遠距離まで高精度で測定できる。
OTDR測定装置において、疑似ランダムパルス信号で
あるPN系列信号を発生させて相関検出方式を用いてい
るので次のような効果がある。 距離分解能は、digit の長さ(tO )、つまりパルス
幅で決まり、測定距離は疑似ランダムパルス信号の信号
の長さ(qtO )、つまり繰り返し周期で決まるので、
近距離から超遠距離まで高精度で測定できる。
【0023】相関検出方式を用いているので、10lo
g10q だけ信号対雑音比が改善でき、雑音に埋もれた微
弱信号をも検出できる。 相関検出のための疑似ランダムパルスの発生が容易に
できる。このように、距離分解能や測定可能距離が飛躍
的に向上するので、その効果は大である。
g10q だけ信号対雑音比が改善でき、雑音に埋もれた微
弱信号をも検出できる。 相関検出のための疑似ランダムパルスの発生が容易に
できる。このように、距離分解能や測定可能距離が飛躍
的に向上するので、その効果は大である。
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の構成図である。
【図3】従来例の構成図である。
【図4】従来例の表示画面の図である。
10 パルスジェネレータ(PG) 11 レーザダイオード(LD) 12 方向性結合器 13 アバランシェ・フォトダイオード(APD) 14 平均化回路(AVRG) 15 表示器(CRT) 20 ランダム光パルス発生器 21 光源 22 アイソレータ 23 光強度変調器 24 光伝送路 25 ランダムパルス発生器 26 可変遅延回路 27 相互相関検出器 28 相関係数表示器 291 距離演算器 292 距離表示器 30 反射光検出手段 31 光検出器 32 反射光分岐器 331、332 ビームスプリッタ 34 ミラー 35 光遅延回路 36 周波数シフタ 37 周波数発振器 38 バンドパスフィルタ(BPF) 39 増幅検波器
Claims (5)
- 【請求項1】 疑似ランダムパルス信号を発生するラン
ダムパルス発生器(25)と、 上記ランダムパルス発生器(25)からの疑似ランダム
パルス信号を受けてランダム光パルスを発生するランダ
ム光パルス発生器(20)と、 上記ランダム光パルスを伝送する光伝送路(24)から
の反射光パルスを検出する反射光検出手段(30)と、 上記ランダムパルス発生器(25)からの疑似ランダム
パルス信号を受けて任意の時間遅延させる可変遅延回路
(26)と、 上記光検出手段(30)からのパルス信号と上記可変遅
延回路(26)からのパルス信号との相互相関を求める
相互相関検出器(27)と、 上記相互相関検出器(27)で求めた相関係数値が最大
のときの上記可変遅延回路(26)の遅延時間Tを入力
し光伝送路(24)の障害点を求める距離演算器(29
1)と、 を具備することを特徴とするOTDR測定装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の反射光検出手段(30)
は、光伝送路(24)からの反射光パルスを分岐する反
射光分岐器(32)と、上記反射光分岐器(32)から
の反射光パルスを電気信号に変換する光検出器(31)
とから成ることを特徴とするOTDR測定装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の反射光検出手段(30)
は、ヘテロダイン検波により光検出器(31)で電気信
号に変換する構成から成ることを特徴とするOTDR測
定装置。 - 【請求項4】 請求項3記載のヘテロダイン検波による
反射光検出手段(30)は、 ランダム光パルス発生器(20)からのランダム光パル
スを可変遅延回路(26)に同期して同一時間遅延させ
る光遅延回路(34)と、 上記光遅延回路(34)からの光パルスの光周波数をシ
フトする光周波数シフタ(36)と、 上記光周波数シフタ(36)でシフトされたシフト光周
波数と反射光分岐器(32)からの反射光パルスとを合
波するビームスプリッタ(332 )と、 上記ビームスプリッタ(332 )からの合波光パルスを
電気信号に変換する光検出器(31)と、 上記光検出器(31)の電気信号から反射光パルス成分
のみ取り出すバンドパスフィルタ(38)と、 から成ることを特徴とするOTDR測定装置。 - 【請求項5】 請求項3記載のヘテロダイン検波による
反射光検出手段(30)は、 光源(21)からの連続光周波数をシフトする光周波数
シフタ(36)と、 上記光周波数シフタ(36)でシフトされたシフト光周
波数と反射光分岐器(32)からの反射光パルスとを合
波するビームスプリッタ(332 )と、 上記ビームスプリッタ(332 )からの合波光パルスを
電気信号に変換する光検出器(31)と、 上記光検出器(31)の電気信号から反射光パルス成分
のみ取り出すバンドパスフィルタ(38)と、 から成ることを特徴とするOTDR測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19813495A JPH0926376A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | Otdr測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19813495A JPH0926376A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | Otdr測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0926376A true JPH0926376A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16386021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19813495A Withdrawn JPH0926376A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | Otdr測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0926376A (ja) |
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- 1995-07-11 JP JP19813495A patent/JPH0926376A/ja not_active Withdrawn
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