JP4612253B2 - ネットワーク試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LAN(ローカルエリアネットワーク)のようなネットワークを試験するための試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばLANのようなネットワークの試験時、ケーブル不良等を検知することが望ましい。ケーブルの誤構成や破損(オープン、ショート、スプリットペア等)は常に存在し、これがネットワーク性能に好ましくない影響を与える可能性があるからである。種々の条件について試験を行うためには、ネットワークまたはケーブルに対して何らかの刺激(stimulus)を与えて、そのケーブルまたはネットワークの応答を測定する必要がある。しかしながら、その刺激はネットワーク性能に悪影響を与え、その結果、データエラーや、そのネットワークのユーザに対する他の問題を惹起することがしばしばある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ネットワーク動作中、ネットワークパッチケーブル(network patch cable)の構成や信頼性に関する問題が生じることが多い。しかし、既存のネットワーク試験装置は、20フィート(1フィートは30.48cm)より短い試験パッチケーブルに適応していない。したがって、ユーザは、問題の原因がパッチケーブルにあるのかどうか不明の状態に置かれる。また、そのケーブルを、正常と思われるケーブルと交換すると、そのケーブルが当該問題の原因ではない場合に、その疑われたケーブルを捨ててしまう無駄が発生することになる。ケーブルはぐちゃぐちゃになったり酷使されたりすることが多いため、ケーブルに関するオフィス環境は極めて厳しい場合があり、これはネットワーク性能の損失を引き起こす原因となりうる。しかし、そのような点を除けば、そのケーブルは目視検査では正常に見えるかもしれない。
【0004】
また、試験や検査のために関心のある特定のネットワークケーブルを見つけだすことが困難な場合がある。特に、ネットワークワイヤクローゼット(network wiring closet)に、ほぼ同一サイズでジャケットカラーが同じ多数のケーブルが収納されている場合にはなおさらである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、疑似ランダム数シーケンスがネットワークに印加され、そのネットワーク応答は、長さ、不良、インピーダンス等を決定するように特徴づけられる。
【0006】
したがって、本発明の目的は、ネットワークを試験するための改良された装置および方法を提供することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、ネットワークケーブルの特性インピーダンスを決定するための改良された装置および方法を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、短いケーブルを試験するのに適した、改良されたネットワーク試験装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、ネットワークトラフィックを乱すことなく、アクティブ状態のネットワークを試験するための改良された方法および装置を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、ケーブルが接続されていることを自動的に検出して自動的に測定を開始することができる改良された試験装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、ネットワーク上でオーディオ信号を駆動するのに適した、改良されたネットワーク試験装置を提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、イーサネット(登録商標)リンクパルスを検出して分類するための改良されたネットワーク試験装置を提供することにある。
【0013】
本発明の要旨は、特許請求の範囲に記載したとおりである。しかし、本発明の構成および動作方法、ならびに他の目的および効果は、添付の図面とともに以下の実施の形態を参照することにより最大限に理解されよう。なお、図面において同様の参照符号は同様の構成要素を示している。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態によるシステムは、ネットワーク応答を決定するための疑似ランダム数(PN:Psuedo-random-number)シーケンスを採用するネットワーク試験装置を備える。
【0015】
図1に、本発明による代表的なネットワーク試験装置の斜視図を示す。この装置10は、好適には、ネットワークの試験および分析のための携帯型またはハンドヘルド型の装置として構成される。表示領域12は、本装置とユーザとの対話を可能とするものであり、これはタッチスクリーン型のディスプレイであることが好ましい。スタイラス14は、ユーザがこれを用いて本装置との対話を可能とするものであり、画面に書き込みまたはタッピングすることによりデータを入力したり選択したりすることができる。ケースの上部に沿って、リンク状態、送信、衝突(collision)、エラー、利用パーセンテージ(percentage utilization)等の種々のステータスインジケータ16が配置されている。電源ボタン18も設けられている。本装置は、好適には、内部電池システムにより電源が供給されるが、外部電源に接続されてもよい。
【0016】
図2は、本試験装置の動作システムのブロック図である。マイクロプロセッサ22は、メモリ24とともに用いられ、本装置の全体動作を司る。表示部12は、表示部およびそこからのデータ入力を制御するようにマイクロプロセッサに接続されている。フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)26は、マイクロプロセッサと通信し、特定の実施の形態では、好適には50MHzの水晶制御クロックであるクロック28を用いる。FPGAは、遅延線30への入力を生成する。この遅延線の出力は、サンプルホールド・アナログデジタル変換器32への第1の入力となる。FPGAは、さらに、チャネルインタフェース34への入力を生成する。本実施の形態では、4つのチャネルインタフェース34a,34b,34c,34dがある。本実施の形態における各チャネルは、ツイストペアイーサネット用の標準TSB−67の下でのイーサネットツイストペアに相当する。
【0017】
インタフェース34aは、図2に詳細に示すように、出力変圧器(output transformer)38につながっているドライバ36を有する。変圧器38の1次巻線の一端は接地され、他端はスイッチマトリクス40への1入力端につながっている。変圧器38の2次巻線は、物理ネットワークインタフェースコネクタ42(これはツイストペア44に接続される)、または、基準インピーダンス46(これは好適実施の形態において100オームの精密抵抗からなる)に対して、スイッチ39により切り替えられる。この基準インピーダンスは「ゼロ長基準(zero-length reference)」ともいう。なぜなら、この基準インピーダンスは本装置に対するゼロ長接続(zero-length connection)の基準的な測定をもたらすからである。このスイッチの動作は、後述するように、FPGAまたはマイクロプロセッサにより制御される。インタフェース34b、34c、34dはインタフェース34aに対応し、スイッチマトリクス40に対するそれぞれの入力を提供するとともに、ケーブル44のそれぞれのツイストペアに接続される。
【0018】
スイッチマトリクス40は、可変利得増幅器(programmable gain amplifier)48への入力を生成する。この増幅器の出力は、サンプルホールド・アナログデジタル変換器(ADC)32への入力となる。
【0019】
本システムは、その動作時、FPGAを介してインタフェース34に刺激を与え、その応答信号をスイッチマトリクスおよび増幅器を介して受信し、サンプルホールド・アナログデジタル変換器でサンプルする。PNシーケンスを複数、時間を遅延して与え、その反射情報を結合する。ノイズ等はこの結合から「抜け落ち(falls out)」、その結果得られたデータは反射異常(reflection anomalies)を与える。この反射異常を分析することにより、ケーブル長、欠陥等を決定することができる。
【0020】
図3および図4は、ある種の測定を行うために本装置を用いる場合の動作ステップのフローチャートを示す。まず、ブロック50において、本システムハードウェアは特定の測定が実行されるようにプログラムされる。このプログラミングには、刺激のタイプ、タイミング、振幅等が含まれる。ついで、判定ブロック52が、ケーブル上のすべてのワイヤペアが試験されたかどうかを判定する。本実施の形態では、4つのワイヤペアを有するイーサネットツイストペアケーブルを試験する環境下で説明されている。すべてのワイヤペアが試験され終わったら、本試験処理は終了する。そうでなければ、続くステップ53において、ハードウェア刺激出力およびレシーバが、試験対象の次のペアに対してセットされ、さらにステップ54において本測定で用いるべきPNシーケンスが第1のシーケンス(すなわちAシーケンス)にセットされる。ついで、このPNシーケンスが「ゼロ長」基準に印加され、その応答がデジタル化される(ブロック56)。図2において、ゼロ長基準はインピーダンス46からなる。スイッチ39は、変圧器38の2次巻線を当該インピーダンスに接続するようセットされ、PNシーケンスはFPGAからドライバ36に印加される。その結果、その刺激が当該基準インピーダンスを通過する。スイッチマトリクス40は、試験中の特定のワイヤペアの出力を選択し、当該PN刺激に対する応答をプログラマブル利得増幅器48に与える。この増幅器の出力はサンプルホールド・デジタルアナログ変換器32によりサンプルされデジタル化され、このデジタル化された測定結果はマイクロプロセッサ22に与えられる。ついでステップ58において、測定中のワイヤペアからのPN Aシーケンスに対する応答がデジタル化される。すなわち、スイッチ39は外部ネットワークインタフェースコネクタ42に接続されるようにセットされ、PN Aシーケンスは再度変圧器38に与えられる。このとき、その応答は再びサンプルホールドされ、デジタル化され、記憶される。この応答波形のサンプリング動作のタイミングは、後述する遅延カウンタの動作により、好適には、0から510フルクロックサイクルだけ遅延させてもよい。また、サンプルホールド用に設けられたサンプリング信号に調整可能な時間遅延を与える遅延線30により、端数的なクロックサイクル分のサンプリング遅延も実現される。多数の試験の繰り返しにわたって等価時間サンプリングをおこなうことにより、かつ、クロックサイクル以下の時間周期の範囲にわたってサンプルを行うためのサンプリングの端数的クロック遅延を調整することにより、応答波形レコードが積み重ねられて、詳細な応答レコードを生成する。
【0021】
次に、ステップ58の後、全PNシーケンスの印加が完了したか否かが判定される(判定ブロック60)。完了していなければステップ62が実行される。ステップ62では、PNシーケンスが第2の”B”シーケンスにセットされる。この処理は次にブロック56に続く。ブロック56では、「ゼロ長」基準についてのB PNシーケンスに対する応答がデジタル化され、「未知の」ケーブルワイヤペアのこのPNシーケンスに対する応答が決定される(ステップ58)。再び、判定ブロック60に達し、終了ならば、処理はブロック64へ移行する。図示した例では2つのPNシーケンス(AとB)を用いたが、これに限られるものではなく、他の個数のPNシーケンスを用いることも可能である。
【0022】
続くステップ64では、本測定結果は、好適には高速フーリエ変換(FFT)の適用により、周波数ドメインに変換される。ついで、ステップ66において、未知の信号(ケーブル接続による測定)と基準信号(インピーダンス46に対する測定)の共役複素数(complex conjugate)の積(product)を求める。この処理は、当該基準の応答と未知の応答の相互相関関数(cross-correlation function)を計算することによりなされる。ステップ66の後、処理は図4のステップに続く。
【0023】
図4において、ステップ68が次に実行される。このステップでは、ステップ66の結果が、逆高速フーリエ変換(iFFT)により時間ドメインに変換される。FFTおよびiFFT動作は、マイクロプロセッサ22で実行するのが有利である。このマイクロプロセッサは、好適にはデジタル信号プロセッサ(DSP)であり、多数の積和演算(sum-of-products operations)を必要とする計算方法の決定のための最適化された方法を提供する。次にブロック70において、利得補正が行われ(ゼロ長100%反射補償)、また、ブロック72において、ケーブルタイプ特有の補正曲線を適用してもよい(長さに対する100%反射補償)。AおよびB PNシーケンスの測定の結果は平均化される(ステップ74)。この時点で生成されるデータレコード(波形)は、従来のタイムドメイン・リフレクトメータ(TDR)測定の結果に極めて近い形となる。しかし、同じ結果を得るために必要なTDR測定は、通常、より多くの平均化、より大きい利得、および/またはより大きい刺激を必要とするため、一般により長い試験時間を要すると考えられる。ブロック76では、これらの結果が処理され、有意な反射が特定される。ついで、次の試験対象のワイヤペアが選択され(ブロック78)、処理が図3の判断ブロック52に移行する。
【0024】
図3に戻り、処理が図4のステップから継続する場合、ブロック52の判断にて全ペアの試験が終了していないとき、上述のステップが継続し、基準インピーダンスおよびケーブルにPN AおよびBシーケンスを印加し、測定情報を得る。判断ブロック52の結果、試験対象の全ペアについてPNシーケンスの印加が行われ、それらの応答が記録されたら、処理は図3のステップ80に移行する。このステップ80では、例えばケーブルペアの端部を越える(past the end of the cable pair)値のような偽結果(false results)を不適格とするよう追加の分析を行う。この測定された結果は、次にユーザインタフェース(例えばディスプレイ12)に送られ、ユーザに対する表示、または他の記録に供される(ステップ82)。その後、処理は完了する。
【0025】
偽結果を不適格化したり、応答を分類したりする際の助けとなる他の要因は、ある種の受動応答は典型的には刺激周波数が異なっても変わらない、ということである。しかし、能動素子からの応答はクロック周波数の変化に伴って変化しがちである。したがって、印加するPNシーケンスの周波数を変えることにより、異なる応答のタイプを分類することができる。
【0026】
好適な実施の形態では、基準データの約400ms分を収集するとともに、未知のワイヤペアデータの400ms分を収集することにより、各ワイヤペアについてのデータ獲得を完了する。
【0027】
図5に示した、本発明によるPNシーケンス発生システムのブロック図において、最大長シーケンス(MLS: Maximum length sequence)PNシーケンス発生器ブロック84は、クロック信号86および選択信号88を受ける。出力90はPNシーケンスを発生する。クロック信号86はまた、遅延カウンタ92にも供給され、この遅延カウンタの出力は遅延線30(図2)へ供給される。この遅延カウンタはまた、PNシーケンス発生器からのゼロ状態(ステート0)をも受ける。このPNシーケンス発生器は、動作時、図2の変圧器38を駆動するドライバ36に印加されるPNシーケンスを含むライン90上に出力を発生する。
【0028】
図6は、PNシーケンス発生器84の一部の詳細を示す図である。PN発生器は、多数のフィードバックを有する9ビット長シフトレジスタからなる。このシフトレジスタは、いずれもクロック信号86でクロック駆動される9個のフリップフロップ94,96,98,100,102,104,106,108,110により構成される。これらのフリップフロップは、直列に配置され、1つのフリップフロップの出力が次順のフリップフロップへの入力となる。最後のフリップフロップ110が出力信号90を出力する。選択ゲート112はその出力を最初のフリップフロップ94への入力として供給し、A,Bと示された2つの入力を受ける。これら2つの入力の各々は、それぞれ、排他的論理和(XOR)ゲート114,116の出力から導かれる。XORゲートは、フリップフロップの選択された出力から導かれる3入力を受ける。図では、XORゲート114は、フリップフロップ96,102,110の出力を入力として受け、XORゲート116はフリップフロップ94,100,108の出力を入力として受ける。
【0029】
動作時には、選択線88を制御することにより、どちらのXORゲート出力が直列フリップフロップ群に帰還されるかが決定される。したがって、選択線の動作によって、その選択線の状態に応じて、異なるPNシーケンスが生成されることが理解される。すなわち、図示の例では、2つのPNシーケンスAおよびBが導き出される。しなしながら、2つを越える数のPNシーケンスを適切に採用することもできる。
【0030】
ステート0(ゼロ状態)信号は、PNシーケンス発生器がゼロ状態のとき、すなわち全フリップフロップの出力が例えばオール1のときに、アクティブ(能動)となる。フリップフロップの出力群は好適には9入力ANDゲートに供給され、これによって例えばそれらがオール1となったときを検出することができる。したがって、動作時に、PNシーケンス発生器がゼロ状態に達したとき、ゼロ状態に達したことが遅延カウンタに通知され、遅延カウンタがカウントを開始して、本実施の形態では0から510までの遅延フルクロックサイクルだけ遅延させる。これにより、本実施の形態で使用されるPNシーケンスのとりうる511の状態をカバーする遅延を可能とする。遅延線は、0nsから1クロック周期遅延(one clock period delay)までのクロック内周期遅延(intra-clock period delays)を提供する。したがって、サンプルホールド増幅器およびアナログデジタル変換器32のタイミングは、部分的なクロックサイクル分遅延を行うことにより、極めて微細な分解能、例えば50MHzクロック(図2のクロック28)に基づく2.5nsの分解能、で調整することができる。PNシーケンスを繰り返して印加することによって、遅延カウンタおよび遅延線は反射信号データのサンプル点を変化させ、これにより、リターンされた信号データの微細な時間分解能が得られる。
【0031】
本実施の形態では、(2のn乗−1)ビットのPNシーケンスが得られる(オール0の場合は除く)。n=9(9個のフリップフロップ)の場合、その結果は511ビットシーケンスとなる。この値は、1000フィートの最長(おおよそ)のケーブルについての測定環境に基づいて選択されている。さらに長いケーブルを測定する場合には、これより長いシーケンスが採用される。より長いシーケンスは、より長いチャネル経路の分析を可能とするが、その計算量がより集中的となる。ゴレイコード(Golay Code)のような相補(complementary)PNコードをPNシーケンスとして用いることも可能である。というのは、これらのコードは、PNシーケンスデータを選択することによって生じる測定結果内の不均衡やアーティファクト(artifacts)のような「ノイズ」に対して本質的に耐性を有するからである。ゴレイコードは、測定データ内にそのような「ノイズ」を持ち込ませない。
【0032】
本発明によれば、ある種のケーブルの問題および状態を測定することができる。そのような問題には、例えば、スプリットペア(与えられたツイストペアの2本のワイヤが、その2本を一緒に保つのではなく、他のワイヤとペアになった場合)、ブリッジタップ、破断ワイヤ、一端で過度の長さにわたりツイストされていないペア(クロストークの原因となる)、および、インピーダンス減衰として現れるクラッシュケーブル(crushed cables)(例えば、椅子やテーブルでつぶされた場合)がある。
【0033】
試験を行うためにネットワークケーブルに印加された信号は、好適には、相当に減衰されたものである。例えば、好適な実施の形態では、150mVピーク・ツー・ピークが採用される信号レベルである。したがって、試験信号は、ネットワーク環境で通常許容されるノイズレベル(典型的には250から300mV)以下である。したがって、試験に使用される信号は、大抵のハブやスイッチのノイズしきい値より低いので、ネットワーク上の有害な効果(effects)なしにアクティブなハブやスイッチ上で試験を行うことができる。
【0034】
この好適な実施の形態からの変形が可能であることが理解されよう。例えば、本実施の形態では2つの異なるPNシーケンスA,Bを用いたが、さらに精度を向上させるために2つを越えるコードを用いてもよい。また、より多くの平均化により、さらなる測定精度を得ることができる。さらに、平均化を、複数のPNシーケンスの結合の好適な実施の形態としたが、AおよびBの積を採用することもできる(項(terms)の符号が追跡される)。異なる多項式を用いることも可能である(より長いまたは異なるフィードバック)。さらに、相互相関演算(cross-correlation operation)のために、ハードウェアまたはソフトウェアの異なる実現例を採用してもよい。
【0035】
例えば、クロストーク/TDX、パワーサム(power-sum)NEXT、ACR(Attenuation to cross talk)、リターンロス、縦変換ロス(longitudinal conversion loss、ELFEXT、等の他の測定を本装置で行うこともできる。さらに、説明した応用例ではケーブルの一端に1台の装置を用いる単一端測定を採用したが、両端からのアクティブ測定のために両端に装置を配置することも可能である。デジタイザの分解能は、異なる測定に対して、変更することができる。クロストークイベントがケーブル上のある位置に与えられるタイムドメイン・クロストーク測定を行うことも可能である。クロックレートは、実行する測定に応じて変えることができる。例えば、長い長距離通信ケーブルについてはより遅いクロックレートを用い、近接した異常(anomalies)の識別を支援するためにはより速いクロックレートを用いることができる。この好適実施の形態では、通常のネットワーク装置によっては検出されない測定を可能とするために、刺激の振幅は小さくしてある。しかし、特定の測定環境によっては、極めて高速な測定のため、または極端に長いケーブルの測定のために、大きい振幅の刺激を用いることができる。
【0036】
本発明による試験装置の別の応用は、ケーブルの特性インピーダンスに対するものである。特性インピーダンス測定のための、インピーダンス測定に用いるインタフェースの概略図である図7において、ハードウェア構成は図2の構成に対応する。しかし、ケーブルに対するインタフェースには、ある種の変形が行われている。信号発生器120は、インピーダンスZoを介して、変圧器38に、好適には方形波パルスを印加する。Zpは、この回路により与えられる等価並列インピーダンスであり、電圧Vcはソース出力インピーダンス122の両端で測定される。測定対象のインピーダンス(例えば、好適にはケーブルのインピーダンス)は図7のZcで表される。スイッチ39は、変圧器38の出力を基準インピーダンス46に切り替え接続するために用意されている。
【0037】
動作時、2クロックサイクル分の単一パルス(図2で上述したと同じ刺激レベルを有する)が、基準インピーダンスに向けられたスイッチ39により、校正のために印加される。この信号は印加され、サンプルホールド・アナログデジタル変換器がその応答を捕獲する。ついで、スイッチ39は未知のワイヤペアZcに接続されるよう切り替えられ、応答測定がなされる。そのインピーダンスは次式で求められる。
【0038】
Vo = [Vc(Zo+(100||Zp))]/Zo (1)
Zc||Zp = [Zo(Vo-Vc)]/Vc (2)
【0039】
ZoとZpは既知であるので(特定の実施の形態では好適には100Ωおよび700Ω)、Zcを求めることができる。
【0040】
動作時、50nsパルスが印加され、1ns間隔のサンプルがとられる。平均インピーダンスを求めるために10個のポイントが選択される。Vcは、基準インピーダンスに対して測定される。
【0041】
等価時間サンプリングを採用することにより、各ポイントについて複数のサンプルをとって平均化することができる。例えば、時間上の各ポイントにおいて8個のサンプルをとることができる。統計的に他のサンプルと有意に異なるサンプルは排除することができる。したがって、本発明によるシステムは、適応ショートケーブル測定(adaptive short cable measurements)を可能とし、自己校正を行い、適応ノイズ耐性(adaptive noise tolerance)を有する。特性インピーダンス測定は、受信信号トラフィックがあるときに行ってもよい。
【0042】
本発明によれば、ショートケーブル(短いケーブル)を測定することができるので、従来の装置では短すぎるケーブルの特徴付けを行える。短いケーブルの測定を実現するには、2つのアプローチがとれる。まず、測定された応答の長さが10個のサンプルポイントを収容するに足るだけの長さであれば、サンプルポイントは応答レコード内に早期に位置づけられる。この応答レコードが短すぎて10個のサンプルポイントが得られない場合には、使用されるデータポイントは少なくなる。したがって、測定の精度は、極端に短いケーブルについては低下するが、測定は依然可能である。これに対して、従来技術では短いケーブルの測定は不可能であった。従来技術で測定可能な最小ケーブル長は15から25フィートであった。本発明によれば、ワイヤリング問題等について約3フィート以下のケーブルの特徴付けが可能である。
【0043】
図13(a)、図13(c)〜図13(g)は、ケーブルに印加される試験パルスに応答した、代表的な波形反射を表している。図13(a)は、基準インピーダンス(本実施の形態では100Ω)が接続され、または、欠陥のない任意の長いケーブルが接続された理想的な場合を示している。図13(d)は、極めて短いケーブルについてのリターンデータを表している。図13(c)は、8フィートの箇所にオープン部を有するケーブル(または終端されていない8フィートケーブル)についてのリターンデータを表している。図13(g)の波形は、スプリットペアを有するケーブルにより発生する波形である。スプリットペアとは、別個のツイストペアからの2本のワイヤが誤って1つのペアとして用いられる場合である。図13(f)はブリッジタップを表している。(これは、当該ケーブルに対してそのケーブルの中途位置に他のケーブルペアが接続された場合である。)図13(e)は、試験装置から8フィートのケーブル箇所にショート(短絡)部を有する場合を示している。
【0044】
本発明による装置は、この装置に接続されるケーブルの有無を試験できるようになっている。この試験を行うには、本装置のネットワークインタフェース接続部に50nsのパルスを印加する。ついで、そのリターン反射データを分析して、時間ゼロ(当該パルス後)からある時間後の振幅を求める。この反射データのエッジ(縁)を、ケーブルの存在を示す特定の振幅しきい値で確認する。この振幅しきい値は、あるインピーダンスに対応している。すなわち、振幅が大きいほどそのインピーダンスは0に近づき、逆に、振幅が小さいほどインピーダンスは無限大(オープン)に近づく。この代わりに、時間しきい値を用いることができる。すなわち、反射信号はゼロ基準に対してよりも多くのリターン時間を要することが、ケーブルの存在を意味する。図13(b)は、本装置に接続された12フィートのケーブル(または12フィートの箇所にオープン部を有するケーブル)についての代表的な波形を示している。図中、X印を付したポイントは、振幅しきい値の代表的なエッジを示している。本装置でのケーブルの存在の検知によれば、ケーブルが接続されていることが検知された後に自動的に他の測定を開始することができる。上述した自己校正に対応する方法で、本装置は、スイッチ39および基準インピーダンス46を用いることにより、ゼロ長の場合について好適に装置の校正がなされる。
【0045】
以上から示唆されるように、本発明のネットワーク試験装置は種々の測定構成において利用することが可能である。図8から図12は本試験装置の代表的な配置を示している。図8では、本装置10は、ネットワークの監視およびケーブル試験のためにネットワークハブまたはスイッチ24に接続されている。ハブ/スイッチ124に対して2台のホスト126,128が接続されたものとして示してある。図9では、装置10は、ケーブルを介してPC130(または他のネットワークホスト)のネットワークインタフェースに接続され、そのPC内のネットワークインタフェースカード(NIC)を試験する。また、この構成では、本装置をPCに接続しているケーブルが(PCのNICにより)終端されているので、終端されたケーブルについてのケーブル試験を行うこともできる。
【0046】
図10は、装置10がケーブルを介してワイヤマップアダプタ132に接続された構成を示している。アダプタ132は種々のケーブルワイヤリングを相互接続している種々のインピーダンス終端を有するので、ワイヤのマッピングを決定するためのケーブル試験を行うことができる。図11は、本装置に接続されたオープンケーブル(終端されていない)を試験する装置構成を示しており、図12は、ケーブルの両端を本装置に接続してその特徴付けおよび分析を行うための試験構成を示している。
【0047】
ここで図14に示した、本発明の装置によるオーディオ駆動検出システムのブロック図を参照する。本発明によってネットワーク上にオーディオ信号を供給することができる。マイクロプロセッサ22は、サウンドカード134または他の適切なオーディオデータ源から入力を受ける。この入力は、マイクロフォン(MIC)136または他の保存済オーディオ情報から供給しうる。I/Oポート138は、マイクロプロセッサからのデータを受信し、第1および第2のトランジスタペア140,142を駆動する。第1のトランジスタペアのコレクタは1つのツイストペアの第1のワイヤに接続され、第2のトランジスタペアのコレクタはそのツイストペアの他方のワイヤに接続されている。ピックアップインダクタ148、増幅器149およびスピーカ150を有する携帯誘導オーディオ受信機146が適切に設けられる。
【0048】
動作時、マイクロフォン136または任意のオーディオ源からの入力は、それがリアルタイムであれ保存されたものであれ、またはデジタルであれアナログであれ、サウンドカードによりエンコードされ、マイクロプロセッサに供給される。マイクロプロセッサはこのデータを駆動してネットワークケーブルペア144上に乗せる。ついで、ネットワークに沿って誘導レシーバ146を用いてそのネットワークケーブル上に駆動されたオーディオ情報をピックアップすることができる。この情報は、一人のネットワーク保守員から他の保守員に対する一方向通信を行うリアルタイムのスピーチ、単純なトーン(tones)、変調したトーン等からなる。デジタルオーディオファイル(例えば.WAVファイル)をネットワークケーブルに印加することもできる。例えば、特定のペアに誘導レシーバを接触させることによるペアの識別を支援するために、異なるペア上に異なるデータを駆動するようにしてもよい。ネットワークケーブルの駆動にオーディオ信号を利用することにより、ネットワーク保守員は多くのケーブル、例えばケーブルトレイまたはネットワーククローゼット内のケーブルのうちのどのケーブルがその時点で試験されている特定のケーブルであるかを知ることができる。ケーブルに印加される信号は例えばパルス幅変調することもできる。サウンドカード134は、例えばUSBやPCMCIAカード、あるいは、ネットワークケーブル上にデータを駆動するためにマイクロプロセッサからI/Oポートに供給しうる任意のオーディオ情報源でありうる。通常、ネットワーク動作との干渉を避けるため、オーディオ信号はアクティブなネットワークケーブル上の受信ペアに印加することは意図されていない。
【0049】
次に図15の、イーサネットリンクパルス(link pulse)を検出・分類するために利用される回路図において、通常、ネットワーク試験装置が遭遇するイーサネットシステムには3つの慣用タイプがある。これらは、6から150ms間隔の100nsリンクパルスによって特徴づけられる10M(NLP:ノーマルリンクパルス)と、16ms間隔で33個までの100nsパルス(各々約64μs離れている)を有する10/100FLP(ファーストリンクパルス)と、MLT−3、マルチレベルエンコーディングを用いる100TXである。これは、ある期間立ち上がった後、ある期間ベースラインへ戻り、ついである期間経ち下がった後、ある期間ベースラインに戻り、また、立ち上がってこれを繰り返すような方形波的信号を用いる。この波形の発生しうるエッジ間は10nsである。試験装置は、ユーザの介在無しに、それがどのようなタイプのシステムに接続されているかを決定することが好ましい(ユーザはそのタイプを知らないかもしれないから)。したがって、図15に示した、リンクパルスを検出・分類するための本発明により採用された回路の概略図においては、信号はツイストペアケーブル152により受信され、変圧器154の1次巻線に入力される。この変圧器の2次巻線の一端は接地され、その他端は比較器156への第1の入力として供給される。比較器への第2の入力は、プログラマブルデジタルアナログ変換器(DAC)から供給される。比較器は2つの出力を発生する。これらは立ち下がりエッジ検出ラッチ160および立ち上がりエッジ検出ラッチ162に供給され、I/Oポート164を介してマイクロプロセッサ22によりサンプルされる。
【0050】
動作時、図15の回路はリンクパルスを検出・分類するために用いられる。まず、ワイヤペア上のノイズレベルが測定され、デジタルアナログ変換器158の出力がそのノイズレベルの2倍となるようにセットされる。ついで、立ち上がりエッジから立ち上がりエッジまでの時間が測定され、これにより、10μsの複数のバケット(buckets)に加えて1msより大きい1バケットを有するヒストグラム配列(histogram array)内に50msの期間のデータを収集する。この測定中、唯一のエッジが検出された場合、150msのサンプルウィンドウで測定が繰り返される。上記測定は、信号が見つかるまで、受信信号ペアおよび極性のすべての可能な組み合わせについて、繰り返される。マイクロプロセッサは、タイマーを有し、ラッチ160,162により検知されるようなリンク信号エッジ間の時間を測定する。
【0051】
次に、この結果は以下のようにして分類される。100TXについては、その測定はほぼすべて最初の2つのバケット内に収まる。10M NLPについては、その測定は最後のバケット(1msより大きいバケット)内にのみ収まる。10/100FLPについては、その結果は、60ms、120ms、180msのバケットおよび1msより大きいバケットに収まる。
【0052】
本発明によるリンクパルス検出は、極めて低い信号レベルで検出・分類を行う。また、極めて遅いリンクパルスに自動的に適合する。さらに、受信ペアおよびその極性を決定する。
【0053】
特定の具現例では、測定はバケット境界にまたがってもよく、バケットのペアを適切に足し合わせることにより、1つのバケット境界にまたがる任意のエントリを捕獲することができる。上記ノイズレベルの2倍のしきい値は、必要であれば、ノイズレベルにより近くなるように調整してもよい。
【0054】
よって、リンクパルスの検出は統計的に正確であり、ノイズに耐性を有する。
【0055】
したがって、本発明による、試験用PNシーケンスを用いる改良されたネットワーク試験装置は、ネットワークの通常の動作に干渉することなく、アクティブなネットワークを試験することができる。本装置は、さらに、極短ケーブルの特徴付けおよびインピーダンス測定を可能とする。また、本装置は、ネットワーク動作のトラブルシューティングに利用するために、ネットワークケーブル上にオーディオ信号を印加するよう適用できる。
【0056】
以上、本発明の複数の実施の形態について図示し、説明したが、広い局面において本発明から逸脱することなく、多くの変形、変更を行うことができることは当業者に明らかであろう。したがって、添付の請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲内に包含されるようなすべてのそのような変形および変更をカバーするよう意図されている。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、ネットワークを試験するための改良された装置および方法を提供することができる。
【0058】
本発明によれば、ネットワークケーブルの特性インピーダンスを決定するための改良された装置および方法を提供することができる。
【0059】
本発明によれば、短いケーブルを試験するのに適した、改良されたネットワーク試験装置を提供することができる。
【0060】
本発明によれば、ネットワークトラフィックを乱すことなく、アクティブ状態のネットワークを試験するための改良された方法および装置を提供することができる。
【0061】
本発明によれば、ケーブルが接続されていることを自動的に検出して自動的に測定を開始することができる改良された試験装置を提供することができる。
【0062】
本発明によれば、ネットワーク上でオーディオ信号を駆動するのに適した、改良されたネットワーク試験装置を提供することができる。
【0063】
本発明によれば、イーサネットリンクパルスを検出して分類するための改良されたネットワーク試験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具現する試験装置の斜視図である。
【図2】図1の装置のブロック図である。
【図3】本発明によるツイストペアケーブルの分析時に実行されるステップのフローチャートである。
【図4】本発明によるツイストペアケーブルの分析時に実行される続きのフローチャートである。
【図5】本発明によるPNシーケンス発生システムの高レベルブロック図である。
【図6】図5のPNシーケンス発生ブロックの構成を示す詳細ブロック図である。
【図7】インピーダンス測定に採用されるインタフェースの概略図である。
【図8】本装置を採用する第1の測定構成を示す図である。
【図9】本装置を採用する第2の測定構成を示す図である。
【図10】本装置を採用する第3の測定構成を示す図である。
【図11】本装置を採用する第4の測定構成を示す図である。
【図12】本装置を採用する第5の測定構成を示す図である。
【図13】100オーム基準または長い理想100オームケーブルに対する応答を表す波形(a)、12フィートの箇所にオープン部(open)を有するケーブルについての応答波形を表す波形(b)、オープン部を有するケーブルの応答を表す波形(c)、超短またはゼロ長ケーブルの応答を表す波形(d)、試験装置から8フィートの箇所にショート(短絡)部を有するケーブルの応答を表す波形(e)、ブリッジタップを有するケーブルの応答を表す波形(f)、スプリットペアケーブルの応答を表す波形(g)を示す図である
【図14】本発明の装置によるオーディオ駆動・検出システムのブロック図である。
【図15】本発明によるリンクパルス検出システムのブロック図である。
【符号の説明】
12 タッチスクリーンまたは表示部(ディスプレイ)
14 スタイラス
16 送信LED
16 衝突LED
16 エラーLED
16 ライン利用LED(10%きざみ)
18 ON/OFFボタン
22 マイクロプロセッサ(μP)
24 メモリ
26 FPGA
28 クロック
30 遅延線
32 サンプルホールドADC
40 スイッチマトリクス
48 プログラマブル利得増幅器
Claims (10)
- 少なくとも第1および第2のPNシーケンスを発生し、前記少なくとも第1および第2のPNシーケンスをネットワークケーブルに印加するPNシーケンス発生器と、
前記少なくとも第1および第2のPNシーケンスの印加に対する前記ネットワークケーブルの応答を受信し、この応答を表す波形に基づいて前記ネットワークケーブルの特徴を決定する受信器とを備え、
前記PNシーケンス発生器は、少なくとも第1および第2のPNシーケンスとして、前記ネットワークケーブルが利用されるネットワークにおけるネットワーク受信器のノイズしきい値以下に減衰した信号を印加する
ネットワーク試験装置。 - 前記受信器は、少なくとも前記第1および第2のPNシーケンスに対する前記ネットワークケーブルの応答を結合することにより、前記ネットワークケーブルの特徴を決定する請求項1に記載のネットワーク試験装置。
- 前記結合は、平均化を含む請求項2記載のネットワーク試験装置。
- 前記結合は、少なくとも前記第1および第2のPNシーケンスに対する応答の積を求めることを含む請求項2記載のネットワーク試験装置。
- 前記ネットワーク受信器のノイズしきい値以下に減衰した信号は150mVピーク・ツー・ピーク以下に減衰された信号である請求項1〜4のいずれかに記載のネットワーク試験装置。
- ネットワークを試験する方法であって、
第1のPNシーケンスを発生し、ネットワークケーブルに対して前記第1のPNシーケンスを印加し、
前記第1のPNシーケンスの印加に対する前記ネットワークケーブルの応答を受信し、
少なくとも第2のPNシーケンスを発生し、ネットワークケーブルに対して前記第2のPNシーケンスを印加し、
前記第2のPNシーケンスの印加に対するネットワークケーブルの応答を受信し、
前記少なくとも第1および第2のPNシーケンスの印加に対して受信した前記ネットワークケーブルの応答を表す波形に基づいて前記ネットワークケーブルの特徴を決定し、
前記少なくとも第1および第2のPNシーケンスを印加するステップは、少なくとも第1および第2のPNシーケンスとして、前記ネットワークケーブルが利用されるネットワークにおけるネットワーク受信器のノイズしきい値以下に減衰した信号を印加することを含む
ネットワーク試験方法。 - 前記少なくとも第1および第2のPNシーケンスに対する前記ネットワークケーブルの応答を結合することにより、ネットワークケーブルの特徴を決定する請求項6に記載のネットワーク試験方法。
- 前記結合は、平均化を含む請求項7記載のネットワーク試験方法。
- 前記結合は、前記少なくとも第1および第2のPNシーケンスに対する応答の積を求めることを含む請求項7記載のネットワーク試験方法。
- 前記ネットワーク受信器のノイズしきい値以下に減衰した信号は150mVピーク・ツー・ピーク以下に減衰された信号である請求項6〜9のいずれかに記載のネットワーク試験方法。
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