JPH09263665A - プロピレン系樹脂組成物及びそれを用いた自動車用内装部材 - Google Patents

プロピレン系樹脂組成物及びそれを用いた自動車用内装部材

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JPH09263665A
JPH09263665A JP7338896A JP7338896A JPH09263665A JP H09263665 A JPH09263665 A JP H09263665A JP 7338896 A JP7338896 A JP 7338896A JP 7338896 A JP7338896 A JP 7338896A JP H09263665 A JPH09263665 A JP H09263665A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観が良好で、低光沢性を有する上、耐衝撃
性に優れるプロピレン系樹脂組成物、及びこれを用いた
自動車用内装部材を提供すること。 【解決手段】 (A)(1)(イ)23℃パラキシレン
不溶分70〜98重量%と(ロ)23℃パラキシレン可
溶分30〜2重量%とからなり、かつ(2)(イ)成分
の緩和時間τが0.01〜0.35秒で、分子量分布指数
(PDI)が1〜18であって、(ロ)成分の極限粘度
〔η〕が2.0〜10dl/gであり、さらにエチレン単
位含有量が1〜20重量%のプロピレン系樹脂50〜9
9重量%と、(B)密度0.850〜0.875g/cm3
及びMI0.01〜25g/10分のエチレン−C4 〜C
18のα−オレフィン共重合体1〜15重量%と(C)タ
ルク0〜35重量%とからなるプロピレン系樹脂組成
物、並びに、この樹脂組成物を射出成形してなる自動車
用内装部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロピレン系樹脂組
成物及びそれを用いた自動車用内装部材に関する。さら
に詳しくは、本発明はウエルド外観が良好で、かつ低光
沢性を有し、無塗装化が可能でコストダウンを図ること
ができる上、耐衝撃性に優れ、例えばシボ面での低光沢
性や良好な外観が求められる自動車用内装部材などの成
形材料として好適なプロピレン系樹脂組成物、及びこれ
を射出成形してなる自動車用内装部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の内装部品においては、製
品のコストダウンを目的とした無塗装化の進展に伴い、
良好な外観性能を有するとともに、光の反射を抑制し、
かつ落着き感を付与するなどの効果がある低光沢性に優
れる内装部品の要求が急速に高まっている。また、同時
に安全対策、材料の低コスト化の要求レベルも厳しくな
り、耐衝撃性に優れた安価な材料が求められている。自
動車の内装部品の材料としては、安価な汎用樹脂である
プロピレン系樹脂が多用されており、そしてこのプロピ
レン系樹脂の耐衝撃性(常温アイゾット衝撃強度)を向
上させるには、スチレン系エラストマーが効果的である
ことが知られている。しかしながら、このスチレン系エ
ラストマーは高価である上、得られた成形材料は光沢度
が高いなどの問題がある。
【0003】また、耐低温衝撃性に優れた成形材料とし
て、例えば結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合
体に、メタロセン系触媒を用いて得られたエチレン−α
−オレフィン共重合体を配合した樹脂組成物(特開平7
−145272号公報,特開平7−145298号公
報)、プロピレン系樹脂に、ブテン−1単位含有量の比
較的多いエチレン−ブテン−1共重合体(実質上メタロ
セン系触媒により得られたもの)を配合した樹脂組成物
(特開平6−192506号公報,特開平7−1815
1号公報)、プロピレン系樹脂に、オクテン−1含有量
の比較的多いエチレン−オクテン−1共重合体(実質上
メタロセン系触媒により得られたもの)を配合した樹脂
組成物(国際特許公開94−6859号)などが開示さ
れている。しかしながら、これらの樹脂組成物では、耐
低温衝撃性は良好であるものの、低光沢性の成形品を製
造しにくいという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、ウエルド外観が良好で、かつ低光沢性を有
し、無塗装化が可能でコストダウンを図ることができ、
しかも耐衝撃性に優れ、自動車用内装部材などの成形材
料として好適なプロピレン系樹脂組成物及びこれを用い
た自動車用内装部材を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、低光沢性
を有し、かつ耐衝撃性に優れる成形品を与えるプロピレ
ン系樹脂組成物について鋭意研究を重ねた結果、特定の
性状を有するプロピレン系樹脂に、特定の耐衝撃性付与
剤と場合によりタルクを所定の割合で配合した樹脂組成
物により、前記目的を達成しうることを見出した。本発
明は、かかる知見に基づいて完成したものである。すな
わち、本発明は、(A)(1)(イ)23℃パラキシレ
ン不溶分70〜98重量%と(ロ)23℃パラキシレン
可溶分30〜2重量%とからなり、かつ(2)(イ)成
分が、溶融粘弾性測定から得られる角周波数ωが100
/secでの緩和時間τが0.01〜0.35秒であって、
溶融粘弾性測定から得られる貯蔵弾性率(G')が2×1
2 Paとなるような角周波数をω1 、2×104 Pa
となるような角周波数をω2 としたとき、ω2 /10ω
1 で表される分子量分布指数(PDI)が1〜18であ
り、(3)(ロ)成分の極限粘度〔η〕(135℃,デ
カリン中)が2.0〜10デシリットル/gであり、さら
に、(4)エチレン単位含有量が1〜20重量%である
プロピレン系樹脂50〜99重量%と、(B)密度0.8
50〜0.875g/cm3 及びメルトインデックス0.0
1〜25g/10分を有するエチレン−炭素数4〜18
のα−オレフィン共重合体1〜15重量%と、(C)タ
ルク0〜35重量%とからなるプロピレン系樹脂組成物
を提供するものである。また、本発明は、上記プロピレ
ン系樹脂組成物を射出成形してなる自動車用内装部材を
も提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂組成物において、
(A)成分として用いられるプロピレン系樹脂は、以下
に示す性状を有する。まず、23℃パラキシレンにより
分別した場合、(イ)不溶分量が70〜98重量%で、
(ロ)可溶分量が30〜2重量%である。不溶分量が7
0重量%未満では成形品の剛性,シボ面での低光沢性,
ウエルド外観が不充分で、フローマークや色ムラが発生
しやすく、98重量%を超えると耐衝撃性が低下し、ま
たウエルド外観,シボ面での低光沢性が不充分となる傾
向がみられる。外観,剛性,耐衝撃性及びシボ面での低
光沢性などのバランスの面から、この不溶分の好ましい
含有量は75〜93重量%の範囲であり、特に80〜8
8重量%の範囲が好適である。なお、この23℃パラキ
シレンによる分別は、以下に示す方法により実施され
る。すなわち、試料を130℃のパラキシレンに完全溶
解後、23℃に冷却した際の溶解部分と非溶解部分に分
別する。
【0007】本発明においては、上記(イ)成分は、溶
融粘弾性測定から得られる角周波数ωが100 /sec
での緩和時間τが0.01〜0.35秒である。この緩和時
間τが0.35秒を超えると得られる成形品はウエルド外
観が不良となり、かつシボ面での低光沢性が不充分であ
る上、フローマークや色ムラが発生しやすくなる。外観
及びシボ面での低光沢性などの面から、好ましい緩和時
間τは0.02〜0.30秒であり、特に0.02〜0.25秒
が好適である。なお、この緩和時間τはレオメトリック
ス社製システム4〔回転型レオメーター,コーンプレー
ト(25mmφ),コーンアングル:0.1ラジアン〕を
用い、温度175℃において角周波数ω=100 /se
cで正弦的な剪断歪みを加え、貯蔵弾性率G’と損失弾
性率G''とから、関係式=G’/ωG''を用いて算出し
た値である。
【0008】また、この(イ)成分は、溶融粘弾性測定
から得られる貯蔵弾性率(G’)が2×102 Paとな
るような角周波数をω1 、2×104 Paとなるような
角周波数をω2 としたとき、ω2 /10ω1 で表される
分子量分布指数(PDI)が1〜18である。このPD
Iが18を超えると得られる成形品はウエルド外観が不
良となり、かつシボ面での低光沢性が不充分である上、
色ムラが発生しやすくなる、外観及び低光沢性などの面
から、好ましい分子量分布指数(PDI)は2〜16で
あり、特に2〜14が好適である。なお、このPDI
は、測定機器としてレオメトリックス社製システム4
〔回転型レオメーター,コーンプレート(25mm
φ),コーンアングル:0.1ラジアン〕を用い、測定条
件:175℃,歪30%で測定を行い求めた。
【0009】次に、上記(ロ)成分の極限粘度〔η〕
(135℃、デカリン中)が2.0〜10デシリットル/
gである。この〔η〕が2.0デシリットル/g未満では
得られる成形品はウエルド外観が悪く、かつシボ面での
低光沢性が不充分である。また、〔η〕が10デシリッ
トル/gを超えるとフローマークが発生するなど成形性
が低下するとともに、耐衝撃性が悪くなる。ウエルド外
観,シボ面での低光沢性,成形性及び耐衝撃性などの面
から、好ましい〔η〕は2.2〜9.0デシリットル/gで
あり、特に2.4〜8.0デシリットル/gが好適である。
【0010】さらに、この(A)成分のプロピレン系樹
脂は、エチレン単位を1〜20重量%の割合で含有する
ことを要する。この含有量が1重量%未満では得られる
成形品はウエルド外観が不良で、かつシボ面での低光沢
性及び耐衝撃性が不充分であり、20重量%を超えると
ウエルド外観,シボ面での低光沢性及び剛性が不充分と
なり、かつフローマークが発生するなど成形性が低下す
る。ウエルド外観,シボ面での低光沢性,成形性,耐衝
撃性及び剛性などのバランスの面から、このエチレン単
位の好ましい含有量は5〜17重量%の範囲であり、特
に8〜15重量%の範囲が好適である。
【0011】また、この(A)成分のプロピレン系樹脂
は、温度230℃,荷重2.16kgfの条件で測定した
メルトインデックス(MI)が1〜100g/10分の
範囲にあるものが好ましい。このMIが1g/10分未
満では流動性が低くて成形性が悪く、また100g/1
0分を超えると成形品の機械物性が低下する。成形性及
び機械物性のバランスの面から、より好ましいMIは5
〜70g/10分、特に好ましくは10〜40g/10
分の範囲である。なお、このMIはJIS K−721
0に準拠して求めた値である。特に、MIが8g/10
分より大きなプロピレン系樹脂とMIが5g/10分未
満のプロピレン系樹脂との混合物であって、MIが5g
/10分未満のプロピレン系樹脂を5〜30重量%の割
合で含有するものが、耐衝撃性の良好なものが得られる
点から好ましい。MIが5g/10分未満のプロピレン
系樹脂の含有量が30重量%を超えるとフローマークが
発生するなど、成形性が低下する傾向がみられる。
【0012】上記(A)成分のプロピレン系樹脂の製造
方法については、前記要件を満たすプロピレン系樹脂が
得られる方法であればよく、特に制限されず、様々な方
法が挙げられる。例えば、別々に重合して得られた各成
分をブレンドする方法、あるいは、次に示すように、
(a)(i)マグネシウム,チタン,ハロゲン原子及び
電子供与体からなる固体触媒成分、及び必要に応じて用
いられる(ii)結晶性ポリオレフィンから構成される固
体成分と、(b)有機アルミニウム化合物と、通常用い
られる(c)電子供与性化合物とからなる触媒系の存在
下、多段重合を行い、プロピレン−エチレンブロック共
重合体を製造する方法などがある。次に、多段重合法に
よるプロピレン−エチレンブロック共重合体の製造方法
について説明する。
【0013】この多段重合に用いられる触媒系におい
て、前記(a)固体成分は、(i)成分のマグネシウ
ム,チタン,ハロゲン原子及び電子供与体からなる固体
触媒成分と、必要に応じて用いられる(ii)成分の結晶
性ポリオレフィンとから構成されている。該(i)成分
の固体触媒成分は、マグネシウム,チタン,ハロゲン原
子及び電子供与体を必須成分とするものであって、マグ
ネシウム化合物とチタン化合物と電子供与体とを接触さ
せることによって調製することができる。なおこの場
合、ハロゲン原子は、ハロゲン化物としてマグネシウム
化合物及び/又はチタン化合物などに含まれる。該マグ
ネシウム化合物としては、例えば、マグネシウムジクロ
リドなどのマグネシウムジハライド,酸化マグネシウ
ム,水酸化マグネシウム,ハイドロタルサイト,マグネ
シウムのカルボン酸塩,ジエトキシマグネシウムなどの
ジアルコキシマグネシウム,ジアリーロキシマグネシウ
ム,アルコキシマグネシウムハライド,アリーロキシマ
グネシウムハライド,エチルブチルマグネシウムなどの
ジアルキルマグネシウム,アルキルマグネシウムハライ
ドあるいは有機マグネシウム化合物と電子供与体,ハロ
シラン,アルコキシシラン,シラノール及びアルミニウ
ム化合物等などの反応物などを挙げることができるが、
これらの中でマグネシウムジハライド,ジアルコキシマ
グネシウム,ジアルキルマグネシウム,アルキルマグネ
シウムハライドが好適である。またこれらのマグネシウ
ム化合物は一種だけで用いてもよく、二種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0014】また、マグネシウム化合物として、金属マ
グネシウムとハロゲンとアルコールとの反応生成物を用
いることもできる。この際用いられる金属マグネシウム
は特に制限はなく、任意の粒径の金属マグネシウム、例
えば、顆粒状,リボン状,粉末状などのものを用いるこ
とができる。また、金属マグネシウムの表面状態も特に
制限はないが、表面に酸化マグネシウムなどの被膜が生
成されていないものが好ましい。さらに、アルコールと
しては任意のものを用いることができるが、炭素数1〜
6の低級アルコールを用いることが好ましく、特に、エ
タノールは触媒性能の発現を著しく向上させる固体触媒
成分を与えるので好適である。アルコールの純度及び含
水量も限られないが、含水量の多いアルコールを用いる
と金属マグネシウム表面に水酸化マグネシウムが形成さ
れるので、含水量が1重量%以下、特に2000ppm
以下のアルコールを用いることが好ましく、水分は少な
いほど有利である。
【0015】ハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物の
種類に制限はなく、ハロゲン含有化合物としては、ハロ
ゲン原子をその分子中に含む化合物であればいずれのも
のでも使用できる。この場合、ハロゲン原子の種類につ
いては特に制限されないが、塩素,臭素又はヨウ素、特
にヨウ素が好適に使用される。ハロゲン含有化合物の中
ではハロゲン含有金属化合物が特に好ましい。これらの
状態,形状,粒度などは特に限定されず、任意のもので
よく、例えば、アルコール系溶媒(例えば、エタノー
ル)中の溶液の形で用いることができる。アルコールの
使用量は、金属マグネシウム1モルに対して2〜100
モル、好ましくは5〜50モルの範囲で選ばれる。アル
コール量が多すぎると、モルフォロジーの良好なマグネ
シウム化合物が得られにくい傾向がみられ、少ない場合
は、金属マグネシウムとの反応が円滑に行われなくなる
おそれがある。
【0016】ハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物は
通常、金属マグネシウム1グラム原子に対して、ハロゲ
ン原子として0.0001グラム原子以上、好ましくは0.
0005グラム原子以上、さらに好ましくは0.001グ
ラム原子以上の割合で用いられる。0.0001グラム原
子未満では、得られたマグネシウム化合物を粉砕するこ
となく用いた場合、担持量,活性,立体規則性,生成ポ
リマーのモルフォロジーなどが低下し、粉砕処理が不可
欠なものとなり好ましくない。また、ハロゲン及び/又
はハロゲン含有化合物の使用量を適宜選択することによ
り、得られるマグネシウム化合物の粒径を任意にコント
ロールすることが可能である。
【0017】金属マグネシウムとアルコールとハロゲン
及び/又はハロゲン含有化合物との反応それ自体は、公
知の方法を用いて行うことができる。例えば、金属マグ
ネシウムとアルコールとハロゲン及び/又はハロゲン含
有化合物とを、還流下で、水素ガスの発生が認められな
くなるまで、通常約20〜30時間反応させて所望のマ
グネシウム化合物を得る方法である。具体的には、例え
ばハロゲンとしてヨウ素を用いる場合には、アルコール
中に金属マグネシウム及び固体状のヨウ素を投入したの
ち、加熱し還流する方法、アルコール中に金属マグネシ
ウム及びヨウ素のアルコール溶液を滴下投入後加熱し還
流する方法、金属マグネシウムを含むアルコール溶液を
加熱しつつヨウ素のアルコール溶液を滴下する方法など
が挙げられる。いずれの方法も、例えば窒素ガス,アル
ゴンガスなどの不活性ガス雰囲気下で、場合により不活
性有機溶媒(例えば、n−ヘキサンなどの飽和炭化水
素)を用いて行うことが好ましい。金属マグネシウム、
アルコール、ハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物の
投入については、最初からそれぞれ全量を反応槽に投入
しておく必要はなく、分割して投入してもよい。特に好
ましい形態は、アルコールを最初から全量投入してお
き、金属マグネシウムを数回に分割して投入する方法で
ある。
【0018】このようにした場合、水素ガスの一時的な
大量発生を防ぐことができ、安全面から非常に望まし
い。また、反応槽も小型化することが可能となる。さら
には、水素ガスの一時的な大量発生により引き起こされ
るアルコールやハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物
の飛沫同伴を防ぐことも可能となる。分割する回数は、
反応槽の規模を勘案して決めればよく、操作の煩雑さを
考えると通常5〜10回が好適である。また、反応自体
は、バッチ式,連続式のいずれでもよいことは言うまで
もない。さらには、変法として、最初から全量投入した
アルコール中に金属マグネシウムを先ず少量投入し、反
応により生成した生成物を別の槽に分離して除去したの
ち、再び金属マグネシウムを少量投入するという操作を
繰り返すということも可能である。このようにして得た
マグネシウム化合物を、次の固体触媒成分の調製に用い
る場合、乾燥させたものを用いてもよく、またろ別後ヘ
プタンなどの不活性溶媒で洗浄したものを用いてもよ
い。いずれの場合においても、得られたマグネシウム化
合物は、粉砕あるいは粒度分布を揃えるための分級操作
をすることなく次工程に用いることができる。
【0019】また、該チタン化合物としては、例えば、
テトラメトキシチタン,テトラエトキシチタン,テトラ
−n−プロポキシチタン,テトライソプロポキシチタ
ン,テトラ−n−ブトキシチタン,テトライソブトキシ
チタン,テトラシクロヘキシロキシチタン,テトラフェ
ノキシチタンなどのテトラアルコキシチタンやテトラア
リーロキシチタン、四塩化チタン,四臭化チタン,四ヨ
ウ化チタンなどのテトラハロゲン化チタン、メトキシチ
タニウムトリクロリド,エトキシチタニウムトリクロリ
ド,プロポキシチタニウムトリクロリド,n−ブトキシ
チタニウムトリクロリド,エトキシチタニウムトリブロ
ミドなどのトリハロゲン化アルコキシチタン、ジメトキ
シチタニウムジクロリド,ジエトキシチタニウムジクロ
リド,ジプロポキシチタニウムジクロリド,ジ−n−ブ
トキシチタニウムジクロリド,ジエトキシチタニウムジ
ブロミドなどのジハロゲン化ジアルコキシチタン、トリ
メトキシチタニウムクロリド,トリエトキシチタニウム
クロリド,トリプロポキシチタニウムクロリド,トリ−
n−ブトキシチタニウムクロリドなどのモノハロゲン化
トリアルコキシチタンなどが挙げられるが、これらの中
で高ハロゲン含有チタン化合物、特に四塩化チタンが好
適である。またこれらのチタン化合物は一種だけで用い
てもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0020】そして、電子供与体としては、後で(c)
成分の電子供与性化合物として例示するものを用いるこ
とができる。該(i)固体触媒成分の調製は、公知の方
法(特開昭53−43094号公報,特開昭55−13
5102号公報,特開昭55−135103号公報,特
開昭56−18606号公報,特開昭56−16620
5号公報,特開昭57−63309号公報,特開昭57
−190004号公報,特開昭57−300407号公
報,特開昭58−47003号公報)で行うことができ
る。
【0021】このようにして調製された(i)固体触媒
成分の組成は通常、マグネシウム/チタン原子比が2〜
100、ハロゲン/チタン原子比が5〜100、電子供
与体/チタンモル比が0.1〜10の範囲にある。また、
(a)固体成分の調製において必要に応じて用いられる
(ii)成分の結晶性ポリオレフィンとしては、例えば、
ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリ4−
メチル−1−ペンテンなどの炭素数2〜10のα−オレ
フィンから得られる結晶性ポリオレフィンが挙げられ
る。この結晶性ポリオレフィンは、(1)前記(i)固
体触媒成分と有機アルミニウム化合物と必要に応じて用
いられる電子供与性化合物とを組み合わせたものの存在
下に、プロピレンを予備重合させる方法(予備重合
法)、(2)粒径の揃った結晶性ポリエチレンやポリプ
ロピレンなどの結晶性パウダーに、前記(i)固体触媒
成分と必要に応じて用いられる有機アルミニウム化合物
と電子供与性化合物(融点100℃以上)とを分散させ
る方法(分散法)、(3)上記(1)の方法と(2)の
方法とを組み合わせる方法などを用いることにより得る
ことができる。
【0022】前記(1)の予備重合法においては、アル
ミニウム/チタン原子比は通常0.1〜100、好ましく
は0.5〜5の範囲で選ばれ、また電子供与化合物/チタ
ンのモル比は0〜50、好ましくは0.1〜2の範囲で選
ばれる。 (a)固体成分における、(i)固体触媒成分と(ii)
結晶性ポリオレフィンとの割合については、(i)成分
に対する(ii)成分の重量比が通常、0.03〜200、
好ましくは0.10〜50の範囲になるように選ばれる。
次に、(b)成分として用いられ有機アルミニウム化合
物としては、一般式(I) AlR1 p 3-p ・・・(I) 〔式中、R1 は炭素数3〜20のアルキル基又は炭素数
6〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、pは1〜3
の数を示す。〕で表される化合物を挙げることができ
る。例えば、トリイソプロピルアルミニウム,トリイソ
ブチルアルミニウム,トリオクチルアルミニウムなどの
トリアルキルアルミニウム,ジエチルアルミニウムモノ
クロリド,ジイソプロピルアルミニウムモノクロリド,
ジイソブチルアルミニウムモノクロリド,ジオクチルア
ルミニウムモノクロリドなどのジアルキルアルミニウム
モノハライド,エチルアルミニウムセスキクロリドなど
のアルキルアルミニウムセスキハライドなどを好適に使
用することができる。これらのアルミニウム化合物は一
種だけで用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0023】さらに、該触媒には、通常(c)成分とし
て電子供与性化合物が用いられる。この電子供与性化合
物は、酸素,窒素,リン,イオウ,ケイ素などを含有す
る化合物であり、基本的にはプロピレンの重合におい
て、規則性の向上性能を有するものが考えられる。この
ような電子供与性化合物としては、例えば、有機ケイ素
化合物,エステル類,チオエステル類,アミン類,ケト
ン類,ニトリル類,ホスフィン類,エーテル類,チオエ
ーテル類,酸無水物,酸ハライド類,酸アミド類,アル
デヒド類,有機酸類,アゾ化合物などを挙げることがで
きる。
【0024】例えば、ジフェニルジメトキシシラン,ジ
フェニルジエトキシシラン,シクロヘキシルメチルジメ
トキシシラン,ジシクロペンチルジメトキシシラン,ジ
イソプロピルジメトキシシラン,t−ブチル−n−プロ
ピルジメトキシシラン,ジベンジルジメトキシシラン,
テトラメトキシシラン,テトラエトキシシラン,テトラ
フェノキシシラン,メチルトリメトキシシラン,メチル
トリエトキシシラン,メチルトリフェノキシシラン,フ
ェニルトリメトキシシラン,フェニルトリエトキシシラ
ン,ベンジルトリメトキシシランなどの有機ケイ素化合
物、モノメチルフタレート,モノエチルフタレート,モ
ノプロピルフタレート,モノブチルフタレート,モノイ
ソブチルフタレート,モノアミルフタレート,モノイソ
アミルフタレート,モノメチルテレフタレート,モノエ
チルテレフタレート,モノプロピルテレフタレート,モ
ノブチルテレフタレート,モノイソブチルテレフタレー
ト,ジメチルフタレート,ジエチルフタレート,ジプロ
ピルフタレート,ジブチルフタレート,ジイソブチルフ
タレート,ジアミルフタレート,ジイソアミルフタレー
ト,メチルエチルフタレート,メチルイソブチルフタレ
ート,メチルプロピルフタレート,エチルブチルフタレ
ート,エチルイソブチルフタレート,エチルプロピルフ
タレート,プロピルイソブチルフタレート,ジメチルテ
レフタレート,ジエチルテレフタレート,ジプロピルテ
レフタレート,ジイソブチルテレフタレート,メチルエ
チルテレフタレート,メチルイソブチルテレフタレー
ト,メチルプロピルテレフタレート,エチルブチルテレ
フタレート,エチルイソブチルテレフタレート,エチル
プロピルテレフタレート,プロピルイソブチルテレフタ
レート,ジメチルイソフタレート,ジエチルイソフタレ
ート,ジプロピルイソフタレート,ジイソブチルイソフ
タレート,メチルエチルイソフタレート,メチルイソブ
チルイソフタレート,メチルプロピルイソフタレート,
エチルブチルイソフタレート,エチルイソブチルイソフ
タレート,エチルプロピルイソフタレート,プロピルイ
ソブチルイソフタレートなどの芳香族ジカルボン酸エス
テル、ギ酸メチル,ギ酸エチル,酢酸メチル,酢酸エチ
ル,酢酸ビニル,酢酸プロピル,酢酸オクチル,酢酸シ
クロヘキシル,プロピオン酸エチル,酪酸メチル,酪酸
エチル,吉草酸エチル,クロル酢酸メチル,ジクロル酢
酸エチル,メタクリル酸メチル,クロトン酸エチル,ビ
バリン酸エチル,マレイン酸ジメチル,シクロヘキサン
カルボン酸エチル,安息香酸メチル,安息香酸エチル,
安息香酸プロピル,安息香酸ブチル,安息香酸オクチ
ル,安息香酸シクロヘキシル,安息香酸フェニル,安息
香酸ベンジル,トルイル酸メチル,トルイル酸エチル,
トルイル酸アミル,エチル安息香酸エチル,アニス酸メ
チル,アニス酸エチル,エトキシ安息香酸エチル,p−
ブトキシ安息香酸エチル,o−クロル安息香酸エチル,
ナフトエ酸エチルなどのモノエステル、γ−ブチロラク
トン,δ−バレロラクトン,クマリン,フタリド,炭酸
エチレンなどのエステル類、安息香酸,p−オキシ安息
香酸などの有機酸類、無水コハク酸,無水安息香酸,無
水p−トルイル酸などの酸無水物、アセトン,メチルエ
チルケトン,メチルイソブチルケトン,アセトフェノ
ン,ベンゾフェノン,ベンゾキノンなどのケトン類、ア
セトアルデヒド,プロピオンアルデヒド,オクチルアル
デヒド,トルアルデヒド,ベンズアルデド,ナフチルア
ルデヒドなどのアルデヒド類、アセチルクロリド,アセ
チルブロミド,プロピオニルクロリド,ブチリルクロリ
ド,イソブチリルクロリド,2−メチルプロピオニルク
ロリド,バレリルクロリド,イソバレリルクロリド,ヘ
キサノイルクロリド,メチルヘキサノイルクロリド,2
−エチルヘキサノイルクロリド,オクタノイルクロリ
ド,デカノイルクロリド,ウンデカノイルクロリド,ヘ
キサデカノイルクロリド,オクタデカノイルクロリド,
ベンジルカルボニルクロリド,シクロヘキサンカルボニ
ルクロリド,マロニルジクロリド,スクシニルジクロリ
ド,ペンタンジオレイルジクロリド,ヘキサンジオレイ
ルジクロリド,シクロヘキサンジカルボニルジクロリ
ド,ベンゾイルクロリド,ベンゾイルブロミド,メチル
ベンゾイルクロリド,フタロイルクロリド,イソフタロ
イルクロリド,テレフタロイルクロリド,ベンゼン−
1,2,4−トリカルボニルトリクロリドなどの酸ハロ
ゲン化物類、メチルエーテル,エチルエーテル,イソプ
ロピルエーテル,n−ブチルエーテル,イソプロピルメ
チルエーテル,イソプロピルエチルエーテル,t−ブチ
ルエチルエーテル,t−ブチル−n−プロピルエーテ
ル,t−ブチル−n−ブチルエーテル,t−アミルメチ
ルエーテル,t−アミルエチルエーテル,アミルエーテ
ル,テトラヒドロフラン,アニソール,ジフェニルエー
テル,エチレングリコールブチルエーテルなどのエーテ
ル類、酢酸アミド,安息香酸アミド,トルイル酸アミド
などの酸アミド類、トリブチルアミン,N、N’−ジメ
チルピペラジン,トリベンジルアミン,アニリン,ピリ
ジン,ピロリン,テトラメチルエチレンジアミンなどの
アミン類、アセトニトリル,ベンゾニトリル,トルニト
リルなどのニトリル類、2,2’−アゾビス(2−メチ
ルプロパン),2,2’−アゾビス(2−エチルプロパ
ン),2,2’−アゾビス(2−メチルペンタン)など
のアゾ結合に立体障害置換基が結合してなるアゾ化合物
などが挙げられる。
【0025】これらの中で有機ケイ素化合物、エステル
類,ケトン類,エーテル類,チオエーテル類,酸無水
物,酸ハライド類が好ましく、特に、ジフェニルジメト
キシシラン,シクロヘキシルメチルジメトキシシラン,
ジシクロペンチルジメトキシシラン,t−ブチル−n−
プロピルジメトキシシランなどの有機ケイ素化合物、ジ
−n−ブチルフタレート,ジイソブチルフタレートなど
の芳香族ジカルボン酸ジエステル、安息香酸,p−メト
キシ安息香酸,p−エトキシ安息香酸,トルイル酸など
の芳香族モノカルボン酸のアルキルエステルなどが好適
である。これらの電子供与性化合物は一種だけで用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0026】触媒系の各成分の使用量については、
(a)固体成分はチタン原子に換算して反応容積1リッ
トル当たり、通常0.0005〜1モルの範囲になるよう
な量が用いられる。また、(b)有機アルミニウム化合
物は、アルミニウム/チタン原子の比が、通常1〜30
00、好ましくは40〜800になるような量が用いら
れ、この量が前記範囲を逸脱すると触媒活性が不充分に
なるおそれがある。以上、チーグラー系の固体触媒を用
いる場合について、詳しく述べたが、触媒としては近年
注目されているメタロセン系の触媒を用いることもでき
る。(A)成分として用いるプロピレン系樹脂は、各種
の方法で得ることができるが、例えば前記した触媒系の
存在下、多段重合によって製造することができる。多段
重合における重合順序、及び重合段数は任意に選ぶこと
ができる。例えば、最初の重合(第一段重合)は結晶性
プロピレン系重合体が得られるようにプロピレンの単独
重合又は共重合(2重量%以下のエチレンや他のオレフ
ィンを含有する)を行い、第二段以降でエチレンとプロ
ピレンとのランダム共重合やエチレンとプロピレンと他
のα−オレフィンやポリエンとのランダム共重合を行う
ことができる。ここで、他のα−オレフィンとしては、
例えばブテン−1,ペンテン−1,ヘキセン−1などの
直鎖状α−オレフィン、3−メチルブテン−1;4−メ
チルペンテン−1などの分岐状α−オレフィンが挙げら
れ、これらは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。また、ポリエンとしては、例えばジ
シクロペンタジエン,トリシクロペンタジエンなどが挙
げられ、これらは単独で用いてもよく、二種以上を組み
合わせて用いてもよい。
【0027】プロピレン−エチレンブロック共重合体を
製造する場合、その重合条件としては、前記したよう
に、(イ)成分の緩和時間τが0.01〜0.35秒、好ま
しくは0.02〜0.30秒、より好ましくは0.02〜0.2
5秒に、かつ分子量分布指数(PDI)が1〜18、好
ましくは2〜16、より好ましくは2〜14となるよう
に、また、(ロ)成分の極限粘度〔η〕が2.0〜10デ
シリットル/g、好ましくは2.2〜9.0デシリットル/
g、より好ましくは2.4〜8.0デシリットル/gとなる
ように選択すればよい。
【0028】気相重合により重合を行う場合、プロピレ
ンの単独重合段階については、重合圧力は通常1〜20
0kg/cm2 G、好ましくは1〜100kg/cm2
G、重合温度は通常40〜100℃、好ましくは50〜
90℃の範囲で適宜選ばれる。また、エチレン−プロピ
レン共重合段階やエチレン−プロピレン−他のα−オレ
フィンやポリエン共重合段階については、重合圧力は通
常1〜150kg/cm2 G、好ましくは1〜100k
g/cm2 G、重合温度は通常30〜100℃、好まし
くは30〜80℃の範囲で適宜選ばれる。いずれの段階
においても、重合体の分子量調節は、公知の手段、例え
ば、重合器中の水素濃度を調節することにより行うこと
ができる。重合時間は5分〜10時間程度で適宜選ばれ
る。
【0029】重合に際しては、触媒系を構成する各成
分、すなわち、(a)〜(c)成分を所定の割合で混合
し、接触させたのち、ただちにモノマーを導入し、重合
を開始してもよいし、接触後0.2〜3時間程度熟成させ
たのち、モノマーを導入してもよい。さらに、この触媒
成分は不活性溶媒やオレフィンなどに懸濁して供給する
ことができる。特に、結晶性のポリプロピレンの重合段
階において、重合の均一性を確保し、得られる重合体の
均一性、すなわち分子量分布が広くならないような触
媒、重合条件を選択することが好ましい。重合後の後処
理は常法により行うことができる。すなわち、気相重合
法においては、重合後、重合器から導出されるポリマー
粉体に、その中に含まれるモノマーなどを除くために、
窒素気流などを通過させてもよい。また、所望に応じて
押出機によりペレット化してもよく、その際、触媒を完
全に失活させるために、少量の水、アルコールなどを添
加することもできる。また、バルク重合法においては、
重合後、重合器から導出されるポリマーから完全にモノ
マーを分離したのち、ペレット化することもできる。本
発明の樹脂組成物においては、この(A)成分のプロピ
レン系樹脂は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0030】本発明の樹脂組成物においては、(B)成
分として、エチレン−炭素数4〜18のα−オレフィン
共重合体が用いられる。このエチレン−α−オレフィン
共重合体の密度は、0.850〜0.875g/cm3 の範
囲である。この密度が0.850g/cm3 未満では成形
品の剛性が不充分となり、0.875g/cm3 を超える
と耐衝撃性の改良効果が充分に発揮されない。剛性及び
耐衝撃性などの面から、特に好ましい密度は0.855〜
0.870g/cm3 の範囲である。また、メルトインデ
ックスル(MI)は0.01〜25g/10分の範囲であ
る。このMIが0.01g/10分未満では耐衝撃性の改
良効果が充分に発揮されず、またフローマークが発生す
るおそれがあり、25g/10分を超えるとシボ面での
低光沢性及び耐衝撃性が不充分となるおそれがある。耐
衝撃性,低光沢性及び成形性などの面から、好ましいM
Iは0.01〜6g/10分の範囲であり、特に0.01〜
1g/10分の範囲が好適である。なお、このMIは、
温度190℃,荷重2.16kgfの条件で測定した値で
ある。この共重合体のコモノマーとして用いられる炭素
数4〜18のα−オレフィンとしては、例えばブテン−
1;ペンテン−1;ヘキセン−1;オクテン−1;ノネ
ン−1;デセン−1;ドデセン−1などの直鎖状α−オ
レフィン、3−メチルブテン−1;4−メチルペンテン
−1などの分岐状α−オレフィンが挙げられるが、これ
らの中で、特に炭素数4〜10の直鎖状α−オレフィン
が好ましい。これらのα−オレフィンは単独で用いても
よく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、少
量のジエン成分、例えばジシクロペンタジエン;エチリ
デンノルボルネン;1,4−ヘキサジエン;1,9−デ
カジエン;ビニルノルボルネンなどを併用してもよい。
【0031】この(B)成分のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体におけるα−オレフィン単位の含有量は、密
度が上記範囲になるように選べばよく特に制限はない
が、通常は20〜70重量%の範囲である。また、この
エチレン−α−オレフィン共重合体の製造方法について
は、上記の性状を有するエチレン−α−オレフィン共重
合体が得られる方法であればよく特に制限はないが、本
発明の目的が効果的に達成される点から、メタロセン系
触媒を用いる方法が有利である。このメタロセン系触媒
としては、例えばシングルサイト触媒(SSC)や幾何
拘束型触媒(CGC)などがある。これらのメタロセン
系触媒の具体例としては、特開平6−192506号公
報,同7−145298号公報,同7−18151号公
報,同7−145272号公報,国際公開WO94/0
6859号公報に記載されている触媒があり、さらには
特開平5−43618号公報,同5−51414号公
報,国際公開WO96/04317号公報,同93/1
3140号公報,同91/04255号公報,同91/
04257号公報に記載されている触媒を挙げることが
できる。より具体的には、シクロペンタジエニル基,モ
ノ(ジ,トリ,テトラ,ペンタ)メチルシクロペンタジ
エニル基やインデニル基を有する遷移金属錯体からなる
触媒などがある。これらのメタロセン系触媒は、通常ア
ルキルアルミノキサン、あるいは硼素化合物のようなイ
オン性化合物などが併用される。この(B)成分のエチ
レン−α−オレフィン共重合体は一種用いてもよく、二
種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明に用いられ
る(B)成分のエチレン−α−オレフィン共重合として
は、たとえば、ダウ・ケミカル日本(株)から販売され
ているENGAGE〔ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
商標〕POEsがあり、これらの中から選択して用いる
ことができる。
【0032】本発明の樹脂組成物においては、(C)成
分として、タルクが用いられる。このタルクの大きさと
しては、得られる成形品の剛性、耐衝撃性、耐傷付き白
化性、ウエルド外観、光沢ムラなどの物性等の点から、
平均粒径1〜8μmで、平均アスペクト比が4以上のも
のが好適である。特に加工粉砕法によって得られたもの
が、物性、剛性などの点でとりわけ好ましい。本発明の
樹脂組成物における各成分の含有割合は、(A)成分の
プロピレン系樹脂が50〜99重量%、(B)成分のエ
チレン−α−オレフィン共重合体が1〜15重量%、及
び(C)成分のタルクが0〜35重量%の範囲である。
(A)成分の含有量が50重量%未満ではウエルド外観
やシボ面での低光沢性が不充分であり、またフローマー
クが発生するなど、成形性が悪く、99重量%を超える
と耐衝撃性が低下する。また、(B)成分の含有量が1
重量%未満では耐衝撃性の改良効果が充分に発揮され
ず、15重量%を超えるとウエルド外観,シボ面での低
光沢性及び剛性が低下し、又はフローマークが発生する
など、成形性が不充分となる。さらに、(C)成分の含
有量が35重量%を超えるとウエルド外観,耐衝撃性,
耐傷付白化性が低下し、かつフローマークが発生するな
ど、成形性が不充分となる。ウエルド外観,シボ面での
低光沢性,成形性,耐衝撃性及び剛性などのバランスの
面から、各成分の好ましい含有量は、(A)成分が58
〜99重量%,(B)成分が1〜12重量%,(C)成
分が0〜30重量%の範囲であり、特に、(A)成分が
65〜98重量%,(B)成分が2〜10重量%,
(C)成分が0〜25重量%の範囲が好適である。
【0033】本発明の樹脂組成物においては、所望によ
り、顔料,核剤,耐候剤,酸化防止剤,帯電防止剤,難
燃剤,分散剤などの公知の添加剤を配合することができ
る。本発明のプロピレン系樹脂組成物の調製方法につい
ては特に制限はなく、例えば前記(A)成分,(B)成
分及び必要に応じて用いられる(C)成分や他の添加成
分を、一軸押出機,二軸押出機,バンバリーミキサー,
ニーダ,ロールなどを用いて溶融混練する方法等を採用
できる。本発明の自動車用内装部材は、このようにして
得られたプロピレン系樹脂組成物を、公知の射出成形法
(射出圧縮成形法,ガス注入射出成形法を含む)で成形
することにより、得ることができる。ここで自動車用内
装部材としては、インストルメントパネル,ドアトリ
ム,コンソールボックスなどである。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、成形品の物性は以下に示す方
法により求めた。 (1)アイゾット衝撃強度 テストピース成形品について、JIS K7110に準
拠して求めた。 (2)シボ面での光沢度 テストピース成形品について、JIS K7105に準
拠して求めた。また、プロピレン系樹脂の性状は、明細
書本文に記載した方法に従って測定した。
【0035】(1)マグネシウム化合物の調製 内容積12リットルの撹拌機付きのガラス製反応器を窒
素ガスで充分に置換したのち、エタノール約4,860
g,ヨウ素32g及び金属マグネシウム320gを投入
し、撹拌しながら還流条件下で反応させ、固体状反応生
成物を得た。この固体状反応生成物を含む反応液を減圧
下で乾燥させることにより、マグネシウム化合物(固体
生成物)を得た。 (2)固体触媒成分の調製 窒素ガスで充分に置換した内容積5リットルのガラス製
三つ口フラスコに、上記(1)で得られたマグネシウム
化合物(粉砕していないもの)160g,精製ヘプタン
800ミリリットル,四塩化珪素24ミリリットル及び
フタル酸ジエチル23ミリリットルを加えた。系内を9
0℃に保ち、撹拌しながら四塩化チタン770ミリリッ
トルを投入して110℃で2時間反応させたのち、固体
成分を分離して80℃の精製ヘプタンで洗浄した。さら
に、四塩化チタン1,220ミリリットルを加え、110
℃で2時間反応させたのち、精製ヘプタンで充分に洗浄
し、固体触媒成分を得た。 (3)重合前処理 内容積500リットルの撹拌翼付き反応槽に、n−ヘプ
タン230リットルを投入し、さらに、前記(2)で得
られた固体触媒成分25kgを加え、次いで、この固体
触媒成分中のTi1モルに対し、トリエチルアルミニウ
ムを0.6モル及びシクロヘキシルメチルジメトキシシラ
ンを0.4モルの割合で加えたのち、プロピレンをプロピ
レン分圧で0.3kg/cm2 Gになるまで導入し、20
℃で4時間反応させた。反応終了後、固体触媒成分をn
−ヘプタンで数回洗浄し、二酸化炭素を供給し24時間
撹拌した。 (4)プロピレンブロック共重合体(PP−1)の製造 まず、前段として内容積200リットルの撹拌翼付き重
合槽(ホモ重合槽)に、上記(3)の処理済の固体触媒
成分をTi原子に換算して3ミリモル/hrで、トリエ
チルアルミニウムを0.50モル/hrで、シクロヘキシ
ルメチルジメトキシシランを50ミリモル/hrでそれ
ぞれ供給し、重合温度80℃、プロピレン圧力28kg
/cm2 Gで反応させた。この際、所定の分子量になる
ように水素ガスを供給した。次に、ホモ重合槽から連続
的にパウダーを抜き出し、類似のランダム共重合槽へ移
送した。このランダム共重合槽では後段として、重合温
度55℃においてプロピレン及びエチレンを供給し、圧
力15kg/cm2 Gでランダム共重合を実施した。こ
の時、所定のエチレン含量になるように、プロピレンと
エチレンの供給比を調整した。ランダム共重合槽から連
続的に抜き出したパウダーを造粒し、プロピレンブロッ
ク共重合体(PP−1)を得た。なお、前段重合で得ら
れたホモ重合体パウダーのMIは20g/10分であっ
た。 (5)プロピレンブロック共重合体(PP−2)の製造 上記(4)のPP−1の製造において、前段の重合温度
を85℃,後段の重合温度を70℃とし、水素の供給量
を変えたこと以外は、上記PP−1の製造に準じて実施
して、プロピレンブロック共重合体(PP−2)を得
た。
【0036】実施例1〜5及び比較例1〜5 第1表に示す性状と量のプロピレン系樹脂(単品又はブ
レンド物)、第1表に示す種類と量の耐衝撃性付与剤、
タルク(日本ミストロン社製,商品名:85OJS,平
均粒径4.4μm:レーザー式粒度分析計で測定〔島津製
作所SALD2000A〕)23重量部、分散剤として
のステアリン酸マグネシウム0.2重量部及びダークグレ
ー顔料(大日精化社製,商品名:PP−DHH734
3)1.3重量部を配合し、二軸混練機で混練して成形材
料を調製したのち、射出成形機により樹脂温度220℃
で成形して、テストピース(140×140×3mmの
内装用シボ付板)を作成し、物性を評価した。結果を第
1表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】(注) PP−1:MI 13g/10分 PP−2:MI 3g/10分 J785H:出光石油化学(株)製,商品名:出光ポリ
プロJ785H,MI:11g/10分 J465H:出光石油化学(株)製,商品名:出光ポリ
プロJ465H,MI:3.6g/10分 EG8180:エチレン−オクテン−1共重合体,ダウ
・ケミカル日本(株)製,商品名:ENGAGE EG
8180,オクテン−1単位26重量%,MI:0.5g
/10分,密度0.863g/cm3 EG8100:エチレン−オクテン−1共重合体,ダウ
・ケミカル日本(株)製,商品名:ENGAGE EG
8180,オクテン−1単位24重量%,MI:1.0g
/10分,密度0.870g/cm3 EG8200:エチレン−オクテン−1共重合体,ダウ
・ケミカル日本(株)製,商品名:ENGAGE EG
8200,オクテン−1単位24重量%,MI:5.0g
/10分,密度0.870g/cm3 SM8400:エチレン−オクテン−1共重合体,ダウ
・ケミカル日本(株)製,商品名:ENGAGE SM
8400,オクテン−1単位24重量%,MI:30g
/10分,密度0.870g/cm3 PF1140:エチレン−オクテン−1共重合体,ダウ
・ケミカル日本(株)製,商品名:AFFINITY
PF1140,オクテン−1単位14.5重量%,MI:
1.6g/10分,密度0.895g/cm3 1018G:出光石油化学(株)製,商品名:モアマッ
クス1018G,オクテン−1単位9重量%,MI:8
g/10分,密度0.910g/cm3 EP−02P:エチレン−プロピレンゴム,日本合成ゴ
ム(株)製,商品名:EP−02P,プロピレン単位2
6重量%,MI:1.6g/10分,密度0.86g/cm
3
【0041】
【発明の効果】本発明のプロピレン系樹脂組成物は、ウ
エルド外観などの外観性能が良好で、かつ低光沢性を有
し、艶消し塗装の省略化が可能でコストダウンを図るこ
とができ、しかも耐衝撃性に優れており、自動車用内装
部材の成形材料として好適である。本発明の樹脂組成物
から得られた自動車用内装部材は、光沢ムラ,低光沢
性,ウエルド外観などの外観性に優れ、無塗装化が可能
であり、かつ剛性,耐衝撃性,耐傷付き白化性などが良
好であって、例えばシボ付きインストルメントパネルな
どの自動車用内装部材として好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:18) (72)発明者 奈良 俊英 千葉県市原市姉崎海岸1番地1 出光石油 化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(1)(イ)23℃パラキシレン
    不溶分70〜98重量%と(ロ)23℃パラキシレン可
    溶分30〜2重量%とからなり、かつ(2)(イ)成分
    が、溶融粘弾性測定から得られる角周波数ωが100
    secでの緩和時間τが0.01〜0.35秒であって、溶
    融粘弾性測定から得られる貯蔵弾性率(G')が2×10
    2 Paとなるような角周波数をω1 、2×104 Paと
    なるような角周波数をω2 としたとき、ω2 /10ω1
    で表される分子量分布指数(PDI)が1〜18であ
    り、(3)(ロ)成分の極限粘度〔η〕(135℃,デ
    カリン中)が2.0〜10デシリットル/gであり、さら
    に、(4)エチレン単位含有量が1〜20重量%である
    プロピレン系樹脂50〜99重量%と、(B)密度0.8
    50〜0.875g/cm3 及びメルトインデックス0.0
    1〜25g/10分を有するエチレン−炭素数4〜18
    のα−オレフィン共重合体1〜15重量%と、(C)タ
    ルク0〜35重量%とからなるプロピレン系樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 (B)成分のエチレン−炭素数4〜18
    のα−オレフィン共重合体が、α−オレフィン単位20
    〜70重量%を含有し、かつメタロセン系触媒を用いて
    得られたものである請求項1記載のプロピレン系樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のプロピレン系樹脂
    組成物を射出成形してなる自動車用内装部材。
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