JPH09263605A - プロピレンと他のc2−c10アルケン−1との共重合体、およびその製造法 - Google Patents

プロピレンと他のc2−c10アルケン−1との共重合体、およびその製造法

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JPH09263605A
JPH09263605A JP30958796A JP30958796A JPH09263605A JP H09263605 A JPH09263605 A JP H09263605A JP 30958796 A JP30958796 A JP 30958796A JP 30958796 A JP30958796 A JP 30958796A JP H09263605 A JPH09263605 A JP H09263605A
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Meinolf Dr Kersting
マイノルフ、ケルスティング
Patrik Dr Mueller
パトリク、ミュラー
Rainer Alexander Werner
ライナー、アレクサンダー、ヴェルナー
Ralf Zolk
ラルフ、ツォルク
Guenter Dr Scherer
ギュンター、シェラー
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F210/06Propene

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キシレン可溶成分含有率が低いプロピレン共
重合体を、高生産率で製造すること。 【解決手段】 所定の圧力、温度、反応混合物の平均滞
留時間を設定し、チタン化合物、マグネシウム化合物、
ハロゲン、担体、および電子供与成分を含有するチタン
含有固体成分と、アルミニウム成分と、一般式R1 nSi
(OR24-n で表される他の電子供与成分としての珪
素有機化合物とを含有するチーグラー・ナッタ触媒を用
い、攪拌固定床において気相から、プロピレンと他のC
2 −C10アルケン−1を、その分圧比を5:1〜10
0:1に調整して重合させることにより得られる共重合
体およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロピレンと他のC
2 −C10アルケン−1との共重合体に関する。
【0002】更に本発明はこれらの共重合体の製造法、
およびこれらの共重合体から製造されるフィルム、ファ
イバー、および造形品に関する。
【0003】
【従来の技術】チーグラー・ナッタ重合によるプロピレ
ン共重合体の製造に関する種々の文献が存在するが、こ
れら文献に開示されている触媒成分は特に、多価チタ
ン、アルミニウムハロゲン化物および/またはアルキル
化合物、および電子供与化合物、すなわちシラン、エス
テル、ケトンまたはラクトンなどが一般的に用いられる
(ヨーロッパ特許第14523号、同第45977号、
同第86473号各明細書、ヨーロッパ特許出願公開第
171200号公報)。
【0004】更にチーグラー・ナッタ触媒を用いてプロ
ピレンとエチレンのブロック共重合体を製造する方法が
公知である(米国特許第445429、同第44554
05号各明細書、南アフリカ特許第0084/3561
号、同第0084/3563号、同第0084/526
1号各明細書、英国特許第1032945号明細書)。
これらの方法ではまず気相のプロピレンを第一の反応帯
域で重合し、次いでこれにより得られた単独重合体を第
二の反応帯域に給送し、ここでエチレンとプロピレンの
混合物を添加し、重合させる。この方法は通常、分子量
調整剤としての水素の存在下に、高圧で行われる。この
ように得られた共重合体の大部分は優れた耐衝撃性を有
するが、この重合には2個の直列に連結された反応器が
用いられ、2個の反応器を計測および制御手段により相
互に調和させなければならないため加工技術に比較的費
用がかかる。
【0005】米国特許第4260710号公報には、攪
拌子付きボイラー中でチーグラー・ナッタ触媒を用いた
重合により気相から1−アルケンの単独重合体および共
重合体を得る、他の製造法が記載されている。上記文献
に記載の方法によると、特に優れた立体特異性を有する
ポリプロピレンを製造することが可能であるが、触媒の
生産性、すなわち消費した触媒量に対する得られた重合
体量の割合が不満足なものに止まる。
【0006】またドイツ特許出願公開第4011160
号公報には、特に共重合体中の塩素、およびキシレン可
溶性成分の含有割合が低いことを特徴とするプロピレン
共重合体が開示されている。共重合体を製造するための
この方法は技術的な費用が抑えられ、更に生産性が高い
という特徴を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック材料の適用によっては、共重合体中のキシレン可
溶成分を更に減少させ、食品業界において包装材料とし
て利用可能にする必要がある。また、経済的理由から、
使用する触媒の生産性を更に向上させられると好まし
い。
【0008】しかるに、本発明は上記問題点を克服し、
キシレン可溶成分含有量の低いプロピレン共重合体を高
生産率で提供することをその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、圧
力15−40バール、温度50−100℃、反応混合物
の平均滞留時間0.5−5時間で、チタン化合物、マグ
ネシウム化合物、ハロゲン、担体、および電子供与成分
を含有するチタン含有固体成分と、アルミニウム成分
と、他の電子供与成分としての珪素有機化合物とを含有
するチーグラー・ナッタ触媒を用い、攪拌固定床におい
て気相から、プロピレンと他のC2 −C10アルケン−1
の混合物を重合させることにより得られ、プロピレンと
他のC2 −C10アルケン−1の分圧比を5:1〜10
0:1に調整し、使用される珪素有機化合物が一般式
(II)
【0010】
【化3】 で表され、式中、R1 が3員から8員のシクロアルキル
基を意味し、R2 がC1−C8 アルキル基を意味し、n
が1、2または3を意味することを特徴とするプロピレ
ンと他のC2 −C10アルケン−1との共重合体により解
決されることを、本発明者等が見出した。
【0011】上記共重合体の製造法は、プロピレンの重
合に使用される慣用の反応器中で、段階的に、または好
ましくは連続的に実施される。適する反応器としては、
特に微分散状の重合体、好ましくはポリプロピレンの固
定床を収容し、通常は適する攪拌器により攪拌される連
続攪拌ボイラーが使用される。
【0012】重合は攪拌固定床中、気相で、圧力15−
40バール、温度50−100℃、重合体平均滞留時間
0.5−5時間で行われる。好ましくは圧力を15−3
0バール、温度を65−90℃、平均滞留時間を1.0
−3時間とする。反応パラメータを調整する際に、チー
グラー・ナッタ触媒のアルミニウム成分1ミリモル当た
りにつき、0.05−2kg、好ましくは0.1−1.
5kgのポリプロピレンが重合体組成物中に確実に形成
されるように注意を払わなければならない。
【0013】本発明の方法は、重合技術において一般的
に用いられているチーグラー・ナッタ触媒を用いて行わ
れる。この触媒にはチタン含有固体成分の他に、特にア
ルミニウム化合物と、電子供与成分としての珪素有機化
合物が含有されている。
【0014】チタン含有固体成分を製造するために、一
般的には三価または四価チタンのハロゲン化物またはア
ルコラートが使用され、このうちチタン塩化物、特に四
塩化チタンが好ましく使用される。チタン含有固体成分
は微分散状の担体上に施され、これには酸化シリコン、
酸化アルミニウム、実験式SiO2 ・aAl23 で表
され、式中aが0.01−2、特に0.01−0.5の
値を示す珪酸アルミニウムが極めて好適に用いられる。
【0015】使用される担体は粒径0.1−1000m
m、特に10−300mm、細孔容積0.1−10cm
3 /g、特に1.0−5.0cm3 /g、および比表面
積10−1000m2 /g、ことに100−500m2
/gであると好ましい。
【0016】チタン含有固体成分の更なる構成分とし
て、特にマグネシウム化合物がある。このような化合物
としてはハロゲン化マグネシウム、マグネシウムアルキ
ル化合物およびマグネシウムアリール化合物、およびマ
グネシウムアルコキシ化合物およびマグネシウムアリー
ルオキシ化合物があり、このうち特に塩化マグネシウ
ム、二臭化マグネシウム、マグネシウムジ(C1 −C10
アルキル)化合物が好ましく用いられる。更に、チタン
含有固体成分はハロゲン、特に塩素および臭素を含有す
る。
【0017】三価または四価チタン化合物、担体、マグ
ネシウム化合物、およびハロゲンの他に、チタン含有固
体成分は電子供与化合物、例えば単官能性または多官能
性カルボン酸、無水カルボン酸、カルボキシラート、ケ
トン、エーテル、アルコール、ラクトン、および隣有機
化合物、珪素有機化合物が含有される。チタン含有固体
成分において使用される電子供与化合物として一般式
(I)
【0018】
【化4】 で表され、式中XおよびYがそれぞれ塩素またはC1
10アルコキシ基を意味するか、またはXとYが合体し
て酸素を意味するフタル酸誘導体が挙げられる。ことに
好ましい電子供与化合物としてはXおよびYがC1 −C
8 アルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、またはブトキシ基を意味するフタル酸エステルが用
いられる。
【0019】チタン含有固体成分に含有される他の好ま
しい電子供与化合物には、特に場合に応じて置換された
3員または4員のシクロアルキル−1,2−ジカルボン
酸のジエステル、および場合に応じて置換されたベンゾ
フェノン−2−カルボン酸モノエステルが含まれる。こ
れらのエステルに用いられるヒドロキシ化合物として、
一般的にエステル化反応で使用されるアルコール、特
に、C1 −C15アルカノール、C1 −C10アルキル基を
有してもよいC5 −C7 シクロアルカノール、フェノー
ル、ナフトール、およびこれらの化合物のC1 −C10
ルキル誘導体が用いられる。
【0020】チタン含有固体成分は慣用の方法で製造可
能である。製造法の例はヨーロッパ特許出願公開第45
975号、同第45977号、同第86473号各公
報、米国特許第4857613号、同第5288824
号各明細書、および英国特許出願公開第2111066
号公報に記載されている。
【0021】以下に記載の複数工程を含む方法によりチ
タン含有固体成分の製造が好適に行われる。
【0022】第一工程でまず微分散状の担体、好ましく
は酸化シリコンまたはSiO2 ・aAl23 (aは
0.01−2、特に0.01−0.5の範囲の数値を示
す)に、マグネシウム含有化合物の液体アルカンの溶液
を添加し、得られた混合物を10−120℃の温度で
0.5−5時間攪拌する。担体1モル当たり0.1−1
モルのマグネシウム化合物を使用すると好ましい。次い
で、一定に攪拌しながらハロゲンまたはハロゲン化水
素、特に塩素または塩化水素を、マグネシム含有化合物
に対して少なくとも2倍モル過剰量、好ましくは5倍モ
ル過剰量で添加する。次いでC1 −C8 アルカノール、
特にエタノール、三価または四価チタンのハロゲン化物
またはアルコレート、特に四塩化チタン、および電子供
与化合物、特に一般式Iのフタル酸誘導体を添加する。
第一工程で得られた固体材料中のマグネシウム1モル当
たり、1−5モル、好ましくは2−4モルのアルカノー
ルと、2−20モル、特に4−10モルの三価または四
価チタンと、0.01−1モル、特に0.1−1.0モ
ルの電子供与化合物とを使用する。得られた溶液を10
−150℃で1時間以上攪拌し、次いで得られた固体材
料を濾過し、液体アルカン、好ましくはヘキサンまたは
へプタンで洗浄する。
【0023】第二工程では、第一工程で得られた固体材
料を100−150℃の温度で、過剰量の四塩化チタン
または過剰量の四塩化チタンの不活性溶媒中の溶液、好
ましくは5重量%以上の四塩化チタンを含有するアルキ
ルベンゼンを溶媒とする溶液で数時間抽出する。次い
で、得られた生成物を液体状アルカンで洗浄し、洗浄液
中の四塩化チタン含有率を2重量%未満とする。
【0024】アルミニウム成分としては、トリアルキル
アルミニウム化合物、または1個のアルキル基がアルコ
キシ基または塩素または臭素などのハロゲンにより置換
されているトリアルキルアルミニウム化合物が好ましく
使用されるが、本発明では置換基がそれぞれ1−8個の
炭素原子を有するトリアルキルアルミニウム化合物、例
えばトリメチル−、トリエチル−、またはメチルジエチ
ル−アルミニウムを用いると好適である。
【0025】本発明のポリプロピレン共重合体の製造に
用いられるチーグラー・ナッタ触媒は、チタン含有固体
成分とアルミニウム成分の他に、一般式(II)
【0026】
【化5】 で表され、式中R1 が3員から8員のシクロアルキル基
を意味し、R2 がC1 −C8 アルキル基を意味し、nが
1、2または3を意味する珪素有機化合物を含有する。
【0027】このような珪素有機化合物のうち、一般式
(II)で表され、式中R1 が5員から7員のシクロア
ルキル基を意味し、R2 がC1 −C4 アルキル基を意味
し、nが2を意味する化合物が好ましい。
【0028】これらの化合物の具体例のうちジメトキシ
ジシクロペンチルシラン、ジエトキシジシクロペンチル
シラン、ジイソプロピルオキシジシクロペンチルシラ
ン、ジイソブチルオキシジシクロペンチルシラン、およ
びジメトキシジシクロヘキシルシランが特に重要であ
り、ジメトキシジシクロペンチルシランが最も好まし
い。
【0029】他の触媒成分と同様に、一般式(II)の
珪素有機化合物も市販されている。
【0030】本発明ではアルミニウム成分中のアルミニ
ウムと、チタン含有固体成分のチタンの原子比とが1
0:1から800:1の範囲、特に20:1から20
0:1の範囲にあり、アルミニウム成分と電子供与化合
物とのモル比が1:1から100:1、特に2:1から
80:1の範囲にある触媒が好ましく用いられる。個々
の触媒成分は、それぞれ単独で、または2成分の混合物
として任意順序で重合組成物中に給送可能である。
【0031】本発明の共重合体を製造する方法では、こ
のチーグラー・ナッタ触媒を用いてプロピレンと他のア
ルケン−1との混合物を重合させる。すなわちC2 −C
10アルケン−1、特にエチレン、ブテン−1、ペンテン
−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1が用
いられ、このうちエチレンとブテン−1が特に好まし
い。特定の共重合体を製造するに当たり、エチレンとC
4 −C10アルケン−1の混合物が使用可能であり、この
場合エチレンとC4 −C10アルケン−1の分圧を1:1
から100:1、特に2:1から80:1に調整すると
よい。
【0032】得られる重合体の分子量は、一般的に調整
剤、特に水素を添加して調整することができる。窒素ま
たはアルゴン等の不活性ガスを補助的に使用することも
可能である。
【0033】本発明の方法により製造される共重合体の
単量体分布は不定であり、平均分子量が10000から
500000、メルトフローインデックスが0.1から
100g/10分、好ましくは0.2から10g/10
分を示す。それぞれ、DIN53735に特定された基
準による試験機器を用いて測定を行うが、2.16kg
の荷重下に230℃にて測定を実施するという例外を設
ける。本発明によるプロピレン共重合体は0.1−10
重量%、特に0.5−7重量%のC2 −C10アルケン−
1を重合単位として有すると好ましい。この方法により
プロピレン共重合体が高生産率で得られる。得られた共
重合体に含まれるキシレン可溶性材料は少量に止まり、
良好な剛性を有するという特徴を有する。
【0034】上記共重合体のこのような特性は、特に食
品業界で使用されるフィルム、管状体、ライニング、フ
ァイバー、中空体、射出成型品、および車両構成におけ
る造形品の製造に適している。
【0035】
【実施例】容量800リットルの垂直方向に攪拌される
気相反応器中、分子量調整剤としての水素の存在下に以
下の実施例1−3および比較例A−Cを実施した。反応
器は微分散状の重合体の攪拌状態の固定床を収容する。
比較例A〜Cはドイツ特許出願公開第4011160号
公報に開示される方法に従って実施するものである。
【0036】比較例A 気相反応容器中、圧力23バール、温度80℃で、分子
量調整剤としての水素の存在下にプロピレンとエチレン
の気相混合物を、プロピレンとエチレンの分圧比を7
8:1として導入した。上記混合物をチーグラー・ナッ
タ触媒を用いて平均滞留時間1.5時間として連続的に
重合させ、チタン含有固体成分の一時間当たりの消費量
10.8gに対して、450モルのトリエチルアルミニ
ウムと、45ミリモルのジメチルオキシイソブチルイソ
プロイルシランを触媒成分として使用した。気相重合の
終了に次いで、DIN53735に記載の方法により2
30℃、2.16kg荷重下でのメルトフローインデッ
クス2.7g/10分のプロピレン−エチレン共重合体
が得られた。重合単位として組み込まれているエチレン
の含有量は2.4重量%であった。触媒の生産性、プロ
ピレン−エチレン共重合体中に存在するキシレン可溶留
分量、剛性およびメルトフローインデックスを以下の表
に示す。
【0037】チタン含有固体成分を以下の方法により製
造した。
【0038】まず、粒径20−45mm、細孔容量1.
75cm3 /g、SiO2 、比表面積320m2 /gの
SiO2 を、n−へプタンに溶解したブチルオクチルマ
グネシムに、SiO2 1モル当たりマグネシウム化合物
0.25モルの割合で混合した。反応混合物を90℃に
て1.5時間攪拌し、次いで20℃に冷却し、この後、
マグネシウム有機化合物を10倍以上のモル過剰量の塩
化水素に導入した。
【0039】一定の攪拌状態を保ちつつ、マグネシウム
1モルごとに3モルのエタノールを導入した。この溶液
を80℃で1.5時間攪拌し、次いでマグネシウム1モ
ルごとに6部の四塩化チタンと0.5モルのフタル酸ジ
−n−ブチルエステルを添加した。得られた溶液を更に
2時間攪拌し、次いで吸引濾過により溶媒から固体物質
を分離した。
【0040】得られた生成物を濃度15%のエチルベン
ゼンの四塩化チタン溶液を用いて、125℃で2時間抽
出した。次いで、濾過により抽出剤から固体物質を分離
し、n−ヘキサンで、この四塩化チタン含有率が0.3
重量%となるまで洗浄した。
【0041】得られたチタン含有固体成分は3.1重量
%のチタン、6.3重量%のマグネシウムおよび24.
8重量%の塩素を含有していた。
【0042】実施例1 45ミリモルのジメトキシイロブチルイソプロピルシラ
ンの代わりに45ミリモルのジメトキシジチクロペンチ
ルシランを用いた以外は比較例Aと同様の方法でプロピ
レン−エチレン共重合体を製造した。
【0043】本実施例で得られた本発明のプロピレン−
エチレン共重合体は2.4重量%のエチレンを含有して
いた。
【0044】使用した触媒の生産性、および得られた共
重合体のキシレン可溶成分、剛性(G−モジュール)、
およびメルトフローインデックスを以下の表に示す。
【0045】比較例B プロピレンとエチレンとの分圧を35:1とした以外は
比較例Aと同様の条件下の操作を行った。
【0046】本実施例により得られたプロピレン−エチ
レン共重合体は3.4重量%のエチレンを含有してい
た。
【0047】使用した触媒の生産性、および得られた共
重合体のキシレン可溶成分、剛性(G−モジュール)、
およびメルトフローインデックスを以下の表に示す。
【0048】実施例2 45ミリモルのジメトキシイソブチルイソプロピルシラ
ンの代わりに45ミリモルのジメトキシジシクロペンチ
ルシランを用いた以外は比較例Bと同様の方法でプロピ
レン−エチレン共重合体を製造した。
【0049】本実施例により得られた本発明のプロピレ
ン−エチレン共重合体は3.6重量%のエチレンを含有
していた。
【0050】使用した触媒の生産性、および得られた共
重合体のキシレン可溶成分、剛性(G−モジュール)、
およびメルトフローインデックスを以下の表に示す。
【0051】比較例C 比較例Aと同様の方法で、プロピレン、エチレン、およ
びブテン−1の混合物を気相反応器中、圧力20バー
ル、温度70℃、平均滞留時間1.5時間とし、分子量
調整剤として水素を使用して連続的に重合させた。プロ
ピレン、エチレン、およびブテン−1の分圧比を20:
1.0:0.9とした。チーグラー・ナッタ触媒を用い
て、触媒成分1時間当たりの消費量が、チタン含有固体
成分9.6g、トリエチルアルミニウム450ミリモ
ル、ジメトキシイソブチルイソプロピルシラン45ミリ
モルとなるように重合を行った。
【0052】本比較例により得られたプロピレン−エチ
レン−ブテン−1共重合体のエチレン含有率は3.9重
量%、ブテン−1含有率は2.0重量%であった。
【0053】使用した触媒の生産性と、得られた共重合
体の特性を以下の表に記載する。
【0054】実施例3 45ミリモルのジメトキシイソブチルイソプロピルシラ
ンの代わりに45ミリモルのジメトキシジシクロペンチ
ルシランを用いた以外は比較例Cと同様の方法でプロピ
レン−エチレン−ブテン−1共重合体を製造した。
【0055】本実施例により得られた本発明のプロピレ
ン−エチレン−ブテン−1共重合体のエチレン含有率は
4.0重量%、ブテン−1含有率は1.9重量%であっ
た。
【0056】使用した触媒の生産性、および得られた共
重合体のキシレン可溶成分、剛性(G−モジュール)、
およびメルトフローインデックスを以下の表に示す。
【0057】
【表1】 上記表中に記載の結果から明らかなように、本発明のプ
ロピレン共重合体においては特に剛性が向上しており、
キシレン可溶成分含有率が低く、高生産率で製造される
ことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナー、アレクサンダー、ヴェルナー ドイツ、67098、バート、デュルクハイム、 ヴェルスリング、33 (72)発明者 ラルフ、ツォルク ドイツ、67256、ヴァイゼンハイム、ヴァ インビートシュトラーセ、7 (72)発明者 ギュンター、シェラー ドイツ、67435、ノイシュタット、マンデ ルベルクシュトラーセ、36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力15−40バール、温度50−100
    ℃、反応混合物の平均滞留時間0.5−5時間で、チタ
    ン化合物、マグネシウム化合物、ハロゲン、担体、およ
    び電子供与成分を含有するチタン含有固体成分と、アル
    ミニウム成分と、他の電子供与成分としての珪素有機化
    合物とを含有するチーグラー・ナッタ触媒を用い、攪拌
    固定床において気相から、プロピレンと他のC2 −C10
    アルケン−1の混合物を重合させることにより得られ、
    プロピレンと他のC2 −C10アルケン−1の分圧比を
    5:1〜100:1に調整し、使用される珪素有機化合
    物が一般式(II) 【化1】 で表され、式中、 R1 が3員から8員のシクロアルキル基を意味し、 R2 がC1 −C8 アルキル基を意味し、 nが1、2または3を意味することを特徴とするプロピ
    レンと他のC2 −C10アルケン−1との共重合体。
  2. 【請求項2】使用される珪素有機化合物が一般式(I
    I)で表され、式中R1 が5員から7員のシクロアルキ
    ル基を意味し、R2 がC1 −C4 アルキル基を意味し、
    nが2を意味することを特徴とする、請求項1に記載の
    共重合体。
  3. 【請求項3】 使用される珪素有機化合物がジメトキシ
    ジシクロペンチルシランであることを特徴とする請求項
    2に記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 圧力15−40バール、温度50−10
    0℃、反応混合物の平均滞留時間0.5−5時間で、チ
    タン化合物、マグネシウム化合物、ハロゲン、担体、お
    よび電子供与成分を含有するチタン含有固体成分と、ア
    ルミニウム成分と、他の電子供与成分としての珪素有機
    化合物とを含有するチーグラー・ナッタ触媒を用いて、
    攪拌固定床における気相より、プロピレンと他のC2
    10アルケン−1の混合物を重合させることにより得ら
    れ、プロピレンと他のC2 −C10アルケン−1の分圧比
    を5:1〜100:1に調整し、使用される珪素有機化
    合物が一般式(II) 【化2】 で表され、式中、 R1 が3員から8員のシクロアルキル基を意味し、 R2 がC1 −C8 アルキル基を意味し、 nが1、2または3を意味することを特徴とするプロピ
    レンと他のC2 −C10アルケン−1との共重合体の製造
    法。
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