JPH09263045A - 感圧複写紙用顕色シート - Google Patents

感圧複写紙用顕色シート

Info

Publication number
JPH09263045A
JPH09263045A JP8103426A JP10342696A JPH09263045A JP H09263045 A JPH09263045 A JP H09263045A JP 8103426 A JP8103426 A JP 8103426A JP 10342696 A JP10342696 A JP 10342696A JP H09263045 A JPH09263045 A JP H09263045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
acid
dicyandiamide
color
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8103426A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Koyama
高史 小山
Hiroshi Kumamoto
寛士 熊本
Hiroshi Iwasaki
浩 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP8103426A priority Critical patent/JPH09263045A/ja
Publication of JPH09263045A publication Critical patent/JPH09263045A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に減感印刷時の減感インキ盛り量が少なく
ても減感効果が発現し、しかも感圧複写紙としての発色
性と保存性に優れる感圧複写紙用顕色シートを提供す
る。 【解決手段】 支持体上に、核置換芳香族カルボン酸誘
導体の多価金属塩と顔料を主成分とする塗液を塗布して
成る感圧複写紙用顕色シートにおいて、該塗被層にジシ
アンジアミド−ホルマリン重縮合物及びジシアンジアミ
ド−ポリアミン共重合物から選ばれた少なくとも1種
を、核置換芳香族カルボン酸誘導体の多価金属塩と顔料
の総重量に対し2〜10重量%含有させたことを特徴と
する感圧複写紙用顕色シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧複写紙用顕色
シートに関するものであり、特に減感印刷時の減感イン
キ盛り量が少なくても減感効果が発現し、しかも感圧複
写紙としての発色性と保存性に優れた感圧複写紙用顕色
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】感圧複写紙は、電子供与性発色剤(ロイ
コ染料)を溶解した疎水性芯物質を内包したマイクロカ
プセルを主成分とするマイクロカプセル組成物を支持体
の片面に塗布した上用紙と、支持体の片面には上記発色
剤と接触したとき呈色する電子受容性顕色剤を主成分と
する顕色剤主成分を塗布し、反対面にはマイクロカプセ
ル組成物を塗布した中用紙及び支持体の片面に顕色剤組
成物を塗布した下用紙があり、これら3種類のシートを
上用紙、中用紙、下用紙或いは上用紙、下用紙の順で組
み合わせて複写セットとして実用化されている。また支
持体の同一面上に発色剤と顕色剤を塗布して1枚で感圧
記録可能とした自己発色性感圧複写紙(セルフコンテイ
ンドペーパー)も感圧複写紙の一形態としてよく知られ
ている。
【0003】感圧複写紙は、従来、主として伝票(フォ
ーム)用紙として使われ、伝票のフォーマットは印刷専
門業者により凸版印刷やオフセット印刷方式によって印
刷されることが多かった。しかし、近年、感圧複写紙の
需要は、その用途の拡大に伴い、例えば一般伝票、配送
伝票、契約書類等を中心に多岐に亘っている。伝票の構
成によっては、中用紙、下用紙の顕色剤塗布面に記録不
要部分を設ける場合があり、この様な場合には減感剤を
含む減感インキを印刷等によって顕色剤塗布面のその部
分に塗布して減感する方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、感圧
複写紙の製造において、減感印刷を施す場合において、
多量の減感インキを盛らなければ減感効果が発現せず、
且つ、減感インキを多量に盛ることにより減感インキの
乾燥が遅くなり、セットオフ汚れ等の印刷トラブルを引
き起こすケースが増えてきている。この様なトラブル
は、青発色より減感されにくい黒発色の場合、その傾向
が顕著である。
【0005】本発明の目的は、特に減感印刷時の減感イ
ンキ盛り量が少なくても減感効果が発現し、しかも感圧
複写紙としての発色性と保存性に優れる感圧複写紙用顕
色シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は支持体上に、核
置換芳香族カルボン酸誘導体の多価金属塩と顔料を含む
塗被液を塗布して成る感圧複写紙用顕色シートにおい
て、該塗被液にジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物
及びジシアンジアミド−ポリアミン重縮合物から選ばれ
た少なくとも1種を、核置換芳香族カルボン酸誘導体の
多価金属塩と顔料の総固形量に対し2〜10重量%含有
させたことを特徴とする感圧複写紙用顕色シートに係
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は前述の如く、かかる核置
換芳香族カルボン酸誘導体の多価金属塩を用いた顕色剤
層に特定の重縮合物を特定量含有せしめるものである。
本発明では、顕色剤として核置換芳香族カルボン酸誘導
体の多価金属塩を用いることにより、発色性に優れた感
圧複写紙用顕色シートが得られ、顕色層に核置換芳香族
カルボン酸誘導体の多価金属塩と顔料の総固形量に対
し、ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物及び/又は
ジシアンジアミド−ポリアミン重縮合物を2〜10重量
%含有させることにより減感印刷適性を良好にする。因
みに、2重量%未満の添加量では、所望する減感印刷適
性の向上効果が得られず、10重量%を超えると感圧複
写記録像の保存性低下が起こる。また、ジシアンジアミ
ド−ホルマリン重縮合物及び/又はジシアンジアミド−
ポリアミン重縮合物を2〜10重量%含有させることに
よりインクジェット記録適性も向上させることが可能で
ある。
【0008】本発明で使用するジシアンジアミド−ホル
マリン重縮合物は、下記の構造を有すものである。
【0009】
【化1】
【0010】本発明で使用するジシアンジアミド−ポリ
アミン重縮合物は、例えば下記の構造を有するものであ
る。
【0011】
【化2】
【0012】ジシアンジアミドと共重合するポリアミン
としては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミン、ジプロピレントリアミン、N
−アミノプロピルシクロヘキシルアミン、1,4−ジア
ミノシクロヘキサン、キシリレンジアミン、イソフォロ
ンジアミン、N−アミノエチルピペラジン、N,N'−ビ
ス(アミノピロピル)ピペラジン、N−アミノプロピル
モルフォリン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘ
キサン等が挙げられる。共重合体の重合度としては、本
発明の効果を発揮せしめうる程度であれば良く、比較的
低分子から高分子のものまで広く使用可能である。一般
的にはm及びnが10〜2000のものが好ましいが、
上記の範囲外のものであっても使用可能である。尚、通
常顕色層には顔料を、顕色層全固形分の50〜95重量
%、顕色剤を1〜20重量%、バインダーを1〜40重
量%配合するのが好ましい。
【0013】本発明において用いられる顕色剤としては
例えば、3−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキシル
サリチル酸、3−tert−ブチル−5−メチルサリチル
酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−メチル
−5−ベンジルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−シクロヘキシ
ル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3
−(α,α−ジメチルベンジル)−5−メチルサリチル
酸、3,5−ジ−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ
−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、4−メチル−5−シクロヘキシルサリチル
酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸、
1−ベンゾイル−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、3
−ヒドロキシ−5−シクロヘキシル−2−ナフトエ酸、
2−ヒドロキシ−4−〔(4−カルボキシ−5−ヒドロ
キシ)フェニル〕−1−ナフトエ酸、3−メチル−5−
(イソ)ノニルサリチル酸、3−メチル−5−(イソ)
ドデシルサリチル酸、3−メチル−5−(イソ)ペンタ
デシルサリチル酸、3−メチル−5−(α−メチルベン
ジル)サリチル酸、3−メチル−5−(α,α−ジメチ
ルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−sec−ブチルサリ
チル酸、3,5−ジ−tert−ブチル−6−メチルサリチ
ル酸、3−tert−ブチル−5−フェニルサリチル酸、
3,5−ジ−tert−アミルサリチル酸、3−シクロヘキ
シル−5−(イソ)ノニルサリチル酸、3−フェニル−
5−(イソ)ノニルサリチル酸、3−(α−メチルベン
ジル)−5−(イソ)ノニルサリチル酸、3−イソプロ
ピル−5−(イソ)ノニルサリチル酸、3−(イソ)ノ
ニルサリチル酸、3−(イソ)ノニル−5−メチルサリ
チル酸、3−(イソ)ノニル−5−シクロヘキシルサリ
チル酸、3−(イソ)ノニル−5−フェニルサリチル
酸、3−(イソ)ノニル−5−(α−メチルベンジル)
サリチル酸、3−(イソ)ノニル−5−(α,α−ジメ
チルベンジル)サリチル酸、3−(イソ)ノニル−5−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α
−ジメチルベンジル)−5−(イソ)ノニルサリチル
酸、5−(イソ)ノニルサリチル酸、3−(イソ)ノニ
ル−6−メチルサリチル酸、3−tert−ブチル−5−
(イソ)ノニルサリチル酸、3,5−ジ(イソ)ノニル
サリチル酸、3−(イソ)ドデシルサリチル酸、3−
(イソ)ドデシル−5−メチルサリチル酸、3−(イ
ソ)ドデシル−6−メチルサリチル酸、3−イソプロピ
ル−5−(イソ)ドデシルサリチル酸、3−(イソ)ド
デシル−5−エチルサリチル酸、5−(イソ)ドデシル
サリチル酸、3−(イソ)ペンタデシルサリチル酸、3
−(イソ)ペンタデシル−5−メチルサリチル酸、3−
(イソ)ペンタデシル−6−メチルサリチル酸、5−
(イソ)ペンタデシルサリチル酸、3−シクロヘキシル
−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−フェニ
ル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α
−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベン
ジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α−メチルベン
ジル)−6−メチルサリチル酸、3−(α−メチルベン
ジル)−5−フェニルサリチル酸、3−(α−メチルベ
ンジル)−5−ブロモサリチル酸、3−(α,α−ジメ
チルベンジル)−5−メチルサリチル酸、3,5−ジ
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α
−ジメチルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3,5
−ジ(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、5−
(4−メシチルメチルベンジル)サリチル酸、ベンジル
化スチレン化サリチル酸、2−ヒドロキシ−3−(α,
α−ジメチルベンジル)−1−ナフトエ酸又は3−ヒド
ロキシ−7−(α,α−ジメチルベンジル)−2−ナフ
トエ酸などの芳香族カルボン酸の多価金属塩が挙げられ
る。多価金属の具体的な例としては、マグネシウム、カ
ルシウム、亜鉛、アルミニウム、鉄、コバルト、ニッケ
ル等が挙げられる。これらは単独で、又は混合して使用
される。
【0014】尚、(イソ)アルキルは、イソアルキルま
たはノルマルアルキルを示す。またイソノニル基、イソ
ドデシル基及びイソペンタデシル基は、それぞれプロピ
レン三量体、プロピレン四量体又は1−ブテン三量体及
びプロピレン五量体が付加して生じた置換基が好まし
い。
【0015】また、顔料としては炭酸カルシウムの他
に、例えば酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、カオリン、クレー、焼成カオ
リン、デラミナーテッドカオリン、構造化カオリン、硫
酸マグネシウム、硫酸カルシウム等の無機顔料およびポ
リスチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微
小中空粒子等の有機顔料(プラスチックピグメント)が
本発明の効果を阻害しない範囲で適宜使用される。
【0016】バインダーとしては、例えば澱粉、カゼイ
ン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、カル
ボキシル基変性ポリビニルアルコール、スチレン・ブタ
ジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス等
が配合される。
【0017】顕色シートを形成するための塗被液の調製
方法については特に限定されず、適宜調製される。例え
ば有機顕色剤を無機顔料、バインダー、分散剤その他の
添加剤と共に機械的に水に分散して得られる塗被液を支
持体に塗布する方法、また顕色剤を有機溶媒に溶解して
水中乳化せしめ、水蒸気蒸留等の方法で有機溶媒を留去
した後、無機顔料、バインダー、その他の添加剤を添加
して得られる塗被液を支持体に塗布する方法、或いは両
者を混合させた塗被液を支持体に塗布する方法等が用い
られる。
【0018】尚、顕色剤の乳化分散に用いる有機溶媒と
しては、沸点200℃以下のハロゲン化炭化水素、芳香
族炭化水素、エステル類、ケトン類、エーテル類、アミ
ド類、ニトリル類が好ましい。これらの中でも常温での
水への溶解度が5以下のものがより好ましい。有機溶媒
の具体例としては、クロロホルム、メチルクロロホル
ム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、ジメチルアセト
アミド等が挙げられる。
【0019】また、乳化に際して使用する水溶性高分子
としては、ポリビニルアルコール、無水マレイン酸−イ
ソブチレン共重合体、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、アクリルアミド−アルキルアクリレート共
重合体、エーテル変性ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、デンプン、カゼイン、アラビアゴム、ゼ
ラチン等の合成または天然の高分子が挙げられる。
【0020】本発明においては、顕色層塗被液の調製方
法として特に限定されるものではない。更に、顕色層塗
被液中には必要に応じて耐水化剤、硬化剤、架橋剤、消
泡剤、着色剤、濡れ剤、流動変性剤、防腐剤等の各種助
剤が適宜添加される。
【0021】かくして調製された顕色シート用塗被液
は、紙、合成紙、フィルム等の支持体にエアーナイフコ
ーター、ブレードコーター、ロッドブレードコーター、
ロールコーター、バーコーター、サイズプレスコータ
ー、ビルブレードコーター、カーテンコーター、ショー
トドウェルコーター、バーコーター等の通常の塗布装置
によって塗布され感圧複写紙用顕色シートが得られる。
【0022】支持体への塗被量は、特に限定されないが
乾燥重量で3〜10g/m2、好ましくは、4〜7g/m2
ある。かくして得られた感圧複写紙用顕色シートは、オ
ン或はオフのスーパーキャレンダーやソフトニップキャ
レンダー等に通紙して加圧平滑化仕上することも可能で
ある。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の効果を一層明確にするた
め、実施例及び比較例を記載するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。また、例中の「部」及び
「%」は特に断らない限りそれぞれ「重量部」及び「重
量%」を表わす。
【0024】実施例1 〔顕色層塗被液の調製〕3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩 10部をトルエン 10部に7
0℃で溶解したトルエン溶液を、重合度1700、鹸化
度98%のポリビニルアルコール 0.6部を含む水 3
0部中にホモミキサーを用いて乳化し、その後トルエン
を水蒸気蒸留して留去し顕色剤微粒子の水分散液を得
た。この水分散液に軽質炭酸カルシウム(タマパールT
P−121;奥多摩工業製)90部、酸化変性澱粉の2
5%水溶液 20部、スチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックス 16部を混合し、更にジシアンジアミド−ホ
ルマリン重縮合物(ネオフィックスFY;日華化学製)
5部を添加して顕色層塗被液を調製した。
【0025】〔感圧複写紙用顕色シートの製造〕坪量4
0g/m2の原紙の表面に前記顕色層塗被液をエアーナイ
フコーターにより乾燥塗布量が6g/m2になるように塗
布、乾燥して感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0026】実施例2 ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物(ネオフィック
スFY;日華化学製)を2部添加した以外は実施例1と
同様にして感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0027】実施例3 ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物(ネオフィック
スFY;日華化学製)を10部添加した以外は実施例1
と同様にして感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0028】実施例4 ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物(サンフィック
ス70;三洋化成製)を5部添加した以外は実施例1と
同様にして感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0029】実施例5 〔顕色層塗被液の調製〕3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩 10部をトルエン 10部に7
0℃で溶解してトルエン溶液を、重合度1700、鹸化
度98%のポリビニルアルコール 0.6部を含む水 3
0部中にホモミキサーを用いて乳化し、その後トルエン
を水蒸気蒸留して留去し顕色剤微粒子の水分散液を得
た。この水分散液に軽質炭酸カルシウム(タマパールT
P−121;奥多摩工業製)90部、酸化変性澱粉の2
5%水溶液 20部、スチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックス 16部を混合し、更にジシアンジアミド−ジ
エチレントリアミン重縮合物5部を添加して顕色層塗被
液を調製した。
【0030】〔感圧複写紙用顕色シートの製造〕坪量4
0g/m2の原紙の表面に前記顕色層塗被液をエアーナイ
フコーターにより乾燥塗布量が6g/m2になるように塗
布、乾燥して感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0031】実施例6 ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物を3
部添加した以外は実施例5と同様にして感圧複写紙用顕
色シートを得た。
【0032】実施例7 ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物を1
0部添加した以外は実施例5と同様にして感圧複写紙用
顕色シートを得た。
【0033】実施例8 ジシアンジアミド−トリエチレンテトラミン重縮合物を
6部添加した以外は実施例5と同様にして感圧複写紙用
顕色シートを得た。
【0034】実施例9 実施例1においてジシアンジアミド−ホルマリン重縮合
物 5部をジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物 3部
とジシアンジアミド−トリエチレンテトラミン重縮合物
3部にした以外は実施例1と同様にして感圧複写紙用
顕色シートを得た。
【0035】比較例1 ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物(ネオフィック
スFY;日華化学製)を添加せずに実施例1と同様にし
て感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0036】比較例2 ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物(ネオフィック
スFY;日華化学製)を1部添加した以外は実施例1と
同様にして感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0037】比較例3 ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物(ネオフィック
スFY;日華化学製)を15部添加した以外は実施例1
と同様にして感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0038】比較例4 ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物を添
加せずに実施例5と同様にして感圧複写紙用顕色シート
を得た。
【0039】比較例5 ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物を1
3部添加した以外は実施例5と同様にして感圧複写紙用
顕色シートを得た。
【0040】〔性能比較テスト〕上記の如くして得られ
た14種類の感圧複写紙用顕色シートについて、以下の
方法により評価テストを行ない、表1にその結果を示し
た。
【0041】(1)感圧複写発色性 顕色シートと市販の上用紙(KSコピー・ブライト/黒
発色、N−40/新王子製紙製)を塗布面同士が対向す
る様に重ね合わせ、線圧を10kg/cmに設定したスーパ
ーカレンダーに通紙して発色させ、1時間後に発色濃度
をマクベス濃度計RD−941で測定した。
【0042】(2)保存性 顕色シートと市販の上用紙(KSコピー・ブライト/黒
発色、N−40/新王子製紙製)を塗布面同士が対向す
る様に重ね合わせ、線圧を10kg/cmに設定したスーパ
ーカレンダーに通紙して発色させ、90%RH、40℃
の恒温恒湿槽に72時間保管後に発色濃度をマクベス濃
度計RD−941で測定した。
【0043】(3)減感効果 RI印刷適性試験機(明製作所製)を用いて市販の減感
インキ(減感インキJEP6−3;新王子製紙製)を顕
色シートの顕色剤塗布面に印刷した後、市販の上用紙
(KSコピー・ブライト/黒発色、N−40/新王子製
紙製)を印刷面と塗布面が対向する様に重ね合わせ、タ
イプライターで印字した。完全に発色しないインキ盛り
量を重量法で測定した。
【0044】(4)表面強度 RI印刷適性試験機(明製作所製)を用いて市販の印刷
インキ(タックバリュー13;大日本インキ製)を顕色
シートの顕色剤塗布面に3回印刷し、粉落ちの状態を下
記の5段階評価基準で官能的に評価した。 「評価基準」 5:粉落ちは全く認められない。 4:僅かに粉落ちが認められる。 3:粉落ちが認められるが実用上問題がない。 2:粉落ちが認められ実用上問題がある。 1:粉落ちが著しい。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】表1より明らかな様に、本発明で得られ
た感圧複写紙用顕色シートは、減感印刷時の減感インキ
盛り量が少なくても減感効果が発現し、しかも感圧複写
紙としての発色性と保存性に優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、核置換芳香族カルボン酸誘
    導体の多価金属塩と顔料を含む塗被液を塗布して成る感
    圧複写紙用顕色シートにおいて、該塗被液にジシアンジ
    アミド−ホルマリン重縮合物及びジシアンジアミド−ポ
    リアミン重縮合物から選ばれた少なくとも1種を、核置
    換芳香族カルボン酸誘導体の多価金属塩と顔料の総固形
    量に対し2〜10重量%含有させたことを特徴とする感
    圧複写紙用顕色シート。
JP8103426A 1996-03-28 1996-03-28 感圧複写紙用顕色シート Pending JPH09263045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8103426A JPH09263045A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 感圧複写紙用顕色シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8103426A JPH09263045A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 感圧複写紙用顕色シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09263045A true JPH09263045A (ja) 1997-10-07

Family

ID=14353716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8103426A Pending JPH09263045A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 感圧複写紙用顕色シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09263045A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09263045A (ja) 感圧複写紙用顕色シート
JPH09263046A (ja) 感圧複写紙用顕色シート
JP2999788B2 (ja) インキジェット記録用感圧複写紙
JPH10114148A (ja) 感圧複写紙用顕色シート及びその製造方法
JPH09202038A (ja) 感圧複写紙用顕色シート
JP2870194B2 (ja) 感圧複写紙
JPS62220386A (ja) 感熱記録材料
JP3026365B2 (ja) 感圧複写紙用原紙
JPS609033Y2 (ja) 感圧複写紙用顕色シ−ト
JP2992061B2 (ja) 感圧複写用呈色紙
JP2627225B2 (ja) 感圧記録紙用顕色剤分散液の製造方法
JP3243799B2 (ja) 感熱記録体の製造方法
JPH04208487A (ja) 改ざん防止用単一層型自己発色性感圧複写紙
JP3074891B2 (ja) 感圧複写用呈色紙
JPH05193251A (ja) 顕色インキ
JPS5910319B2 (ja) 感熱記録体
JPH0499690A (ja) 感圧記録紙用顕色剤分散液の製造方法
JPH04279384A (ja) 感圧記録紙用顕色剤分散液の製造方法
JPH04279385A (ja) 感圧記録紙用顕色剤分散液の製造方法
JPH04224992A (ja) 顕色剤組成物、その水分散液の製造方法及び感圧複写紙
JPH06183140A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH0490376A (ja) 自己発色性感圧複写紙
JPH1178230A (ja) 感圧複写紙用顕色シート
JPH06183141A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH06104377B2 (ja) 感圧複写紙用呈色紙