JPH09262939A - グリーンハウス用積層フイルム - Google Patents

グリーンハウス用積層フイルム

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JPH09262939A
JPH09262939A JP7280496A JP7280496A JPH09262939A JP H09262939 A JPH09262939 A JP H09262939A JP 7280496 A JP7280496 A JP 7280496A JP 7280496 A JP7280496 A JP 7280496A JP H09262939 A JPH09262939 A JP H09262939A
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film
laminated film
meth
acrylate
group
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JP7280496A
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Yoshio Tanaka
善雄 田中
Takashi Mimura
尚 三村
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】熱可塑性フイルムの一方の面に、紫外線吸
収物質を含有する鉛筆硬度H以上の表面硬度化層が設け
られ、他方の面には水との接触角が60度以下の親水性
処理層が設けられたことを特徴とするグリーンハウス用
積層フイルム。 【効果】本発明の積層フイルムは透明性、耐候性、耐傷
性、防曇性に優れたものであり、グリーンハウスとして
特に好適に使用できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグリーンハウス用積
層フイルムに関し、更に詳しくは耐候性、透明性、耐傷
性、防曇性に優れたグリーンハウス用積層フイルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性フイルムに耐候性を付与
する手段としては、ポリエステルフイルムに紫外線吸収
剤を練り込んだものや、アクリル樹脂中に紫外線吸収剤
を混合し、ポリエステルフイルム表面に塗布乾燥して積
層したもの(特公平4−2101)、ポリエチレンテレ
フタレートフイルムの表面に紫外線吸収能または紫外線
遮蔽能を有する金属酸化物粒子を含有する層が積層され
たもの(特開平7−223293)、ポリエチレンテレ
フタレートフイルムの屈折率や密度を特定範囲としたも
の(特公昭53−40627)などが知られておりこれ
らがグリーンハウス用フイルムとして使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の技術には次のような問題がある。すなわち紫外線吸収
剤を練り込んだ場合にはポリエステルフイルムそのもの
の耐候寿命いわゆる伸度劣化には効果があるが、フイル
ム表面の耐候性が不十分なため表層部分の劣化が促進さ
れ、表面に亀裂などが発生してヘイズがアップし透明性
が低下し、可視光の透過が不十分となって作物の成長を
阻害する問題がある。また紫外線吸収剤や紫外線吸収、
あるいは遮蔽効果を有する粒子を混合塗布したものは紫
外線吸収剤や粒子の分散性によって耐候性にばらつきが
生じたり、たとえ均一分散しても紫外線カット効率が不
十分なため十分な耐候性を付与できない問題がある。ま
たポリエチレンテレフタレートフイルムの屈折率や密度
を特定範囲としてそのフイルムの耐候性を向上させる方
法は若干の効果は認められるものの所詮、長期の耐候寿
命という点においては不十分なものである。また上記の
フイルムの表面は熱可塑性フイルムそのもの、あるいは
熱可塑性樹脂を主成分とする積層膜であるため、外部の
物理的な作用によって表面に傷が発生し、長期の使用に
は耐えない問題がある。また結露などによる展張りフイ
ルムの曇りは可視光の透過を妨害するため、グリーンハ
ウスの内面には結露を防止する方策が必要である。本発
明は上記欠点を改良したもの、すなわち耐候性が優れ、
かつ透明性、耐傷性に優れかつ結露防止性を付与したグ
リーンハウス用積層フイルムを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性フイ
ルムの一方の面に、紫外線吸収物質を含有する鉛筆硬度
H以上の表面硬度化層が設けられ、他方の面には水との
接触角が60度以下の親水性処理層が設けられたことを
特徴とするグリーンハウス用積層フイルムをその骨子と
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明でいう熱可塑性フイルムと
は熱によって溶融もしくは軟化するフイルムの総称であ
って特に限定するものではないが代表的なものとしては
ポリエステルフイルム、ポリプロピレン、ポリエチレン
などのポリオレフィンフイルム、ナイロンに代表される
ポリアミドフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリウ
レタンフイルム、ポリカーボネートフイルム、アクリル
系フイルム、フッ素系フイルムなどを挙げることができ
る。これらの内、機械的強度、寸法安定性、透明性など
から近年ポリエステルフイルムが農業用ハウスや建材用
表面被覆フイルムに使用されるケースが多くなってい
る。本発明では上記熱可塑性フイルムの好ましい例とし
てポリエステルフイルムについて以下、記述する。ポリ
エステルフイルムとは、エステル結合を主鎖の主要な結
合鎖とする高分子フイルムの総称であって、特に好まし
いポリエステルフイルムとしてはポリエチレンテレフタ
レートフイルム、ポリエチレン−2,6ナフタレートフ
イルム、ポリブチレンテレフタレートフイルム、ポリブ
チレン−2,6ナフタレートフイルムなどを挙げること
ができるが、これらの中でも品質、経済性の点でポリエ
チレンテレフタレートフイルム、ポリエチレン−2,6
ナフタレートフイルムが最も好ましい。特にポリエチレ
ン−2,6ナフタレートフイルムはオリゴマーなどの滲
み出しが少なく透明性を高いレベルで保持することがで
きるので好ましく使用できる。上記の好ましいポリエス
テルフイルムには、それぞれの主たる構成成分が80モ
ル%以上が好ましく、さらに好ましくは90モル%以上
であり、好ましくは20モル%未満、さらに好ましくは
10モル%未満の範囲で他のジカルボン酸成分やジオー
ル成分が共重合されていても良い。
【0006】本発明において上記基材フイルムとして用
いる熱可塑性フイルムの表面粗さは0.01〜0.3μ
mが好ましく、さらに好ましくは0.03〜0.2μ
m、より好ましくは0.05〜0.1μmであるのがブ
ロッキングを防止し、かつ透明性を維持できる。基材熱
可塑性フイルムの表面粗さは従来から公知の有機、無機
などの粒子を重合時、もしくは重合体と粒子の混練など
の方法によって得られた粒子含有樹脂を通常のフイルム
成型法によって得ることができる。またより透明性の向
上には実質的に粒子を含有しない、もしくは内部形成粒
子含有熱可塑性樹脂フイルムの表面に共押出法により粒
子含有樹脂の薄膜積層などの方法によっても得ることが
でき特に限定するものではない。
【0007】本発明においては上記熱可塑性フイルム上
に鉛筆硬度H以上の表面硬度化層を設け、該層中に紫外
線吸収物質が含有されていることを特徴とするが、ここ
で鉛筆硬度H以上の表面硬度化層はアクリル系、ウレタ
ン系、メラミン系、有機シリケート系、シリコーン系樹
脂などを主成分とする層を基材熱可塑性フイルム上に設
けることを特徴とするものであるが、特に加工性、硬
度、耐久性などの点でアクリル系が好ましく、中でも活
性線硬化型アクリルがより好ましい。ここで主成分と
は、その樹脂成分が積層膜中の好ましくは50重量%以
上、さらに好ましくは60重量%以上、より好ましくは
70重量%以上を占めることをいう。
【0008】活性線硬化型アクリルとしては、活性線で
ラジカルを発生し、高分子化するものであり、活性線重
合成分としてアクリルオリゴマーと反応性希釈剤を含
み、必要に応じて光開始剤、光増感剤、改質剤などを含
有したものをその代表例として挙げることができる。ア
クリルオリゴマーとしてはアクリル系樹脂骨格に反応性
のアクリル基が結合されたもの、ポリエステルアクリ
ル、ウレタンアクリル、エポキシアクリル、ポリエーテ
ルアクリルなどを用いることができ、またメラミンやイ
ソシアヌール酸などの剛直な骨格にアクリル基を結合し
たものなども用いることができるがこれらに限定される
ものではない。
【0009】反応希釈剤としては塗布工程の溶剤として
の機能を担うと共にそれ自体が単官能性、あるいは多官
能性のアクリルオリゴマーと反応する基を有し塗膜の共
重合成分となるものを用いることができる。特に紫外線
による反応の場合にはエネルギーレベルが低いため光エ
ネルギーの変換や開始の助長のため光重合開始剤および
/または増感剤を添加することが好ましい。
【0010】上述したアクリルオリゴマー、反応性希釈
剤、光重合開始剤、増感剤、架橋装置などの具体例は、
「架橋剤ハンドブック」(大成社、1980年発行)の
第267頁から275頁および562頁から593頁を
参考とすることができるがこれらに限定されるものでは
ない。また市販品の多官能アクリル系紫外線硬化塗料と
して三菱レイヨン(株)、藤倉化成(株)、大日精化
(株)、大日本インキ化学工業(株)、東亜合成(株)
などの製品を使用できるがこれらに限定されるものでは
ない。
【0011】表面硬度化層の改質剤としては、活性線に
よる反応を阻害しない範囲内で塗布性改良剤、消泡剤、
増粘剤、帯電防止剤、無機系粒子、有機系粒子、有機系
滑剤、染料、顔料、安定剤などを用いることができ用途
に応じて表面硬度化層の特性を改良することができる。
また塗工時の作業性の向上、膜厚制御のため、適宜有機
溶剤を使用するのが好ましい。
【0012】本発明の表面硬度化層として好ましく用い
られる化合物としては1分子中に3個以上の(メタ)ア
クリロイルオキシ基を有する単量体の少なくとも1種と
1分子中に1〜2個のエチレン性不飽和2重結合を有す
る単量体の少なくとも1種からなる組成物を主たる構成
成分とする活性線硬化物から成るものを用いることがで
きる。1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイルオキ
シ基(但しここで(メタ)アクリロイルオキシ基とはア
クリロイルオキシ基、メタアクリロイルオキシ基を略し
て表示したものである)を有する単量体として好ましい
ものを例示すると、例えばペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
【0013】これらの単量体は単体もしくは2種以上の
混合物として用いることもできる。1分子中に3個以上
の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する単量体の使用
割合は重合性単量体総量に対して好ましくは20〜90
重量%、さらに好ましくは30〜80重量%、より好ま
しくは30〜70重量%である。また1分子中に1〜2
個のエチレン性不飽和2重結合を有する単量体としては
ラジカル重合性のある単量体であれば特に限定されな
い。1分子中に2個のエチレン性不飽和2重結合を有す
るものとしては下記の(a)〜(f)の(メタ)アクリ
レートなどであり、(a)炭素数2〜12のアルキレン
グリコールの(メタ)アクリレート類、例えばエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレートなど。
【0014】(b)ポリオキシアルキレングリコールの
(メタ)アクリレート類、例えばジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレートなど。
【0015】(c)多価アルコールの(メタ)アクリレ
ート、例えばペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレ
ートなど。
【0016】(d)ビスフェノールAあるいはビスフェ
ノールAの水素化物のエチレンオキサイドおよびプロピ
レンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、例えば
2,2,−ビス(4−アクリロキシエトキシフェニル)
プロパン、2,2,−ビス(4−アクリロキシプロポキ
シフェニル)プロパンなど。
【0017】(e)ジイソシアネート化合物と2個以上
のアルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて得ら
れる末端イソシアネート基含有化合物に更にアルコール
性水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られ
る分子内に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基有
するウレタン(メタ)アクリレートなど。
【0018】(f)分子内に2個以上のエポキシ基を有
する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸を反応させ
て得られる分子内に2個以上の(メタ)アクリロイルオ
キシ基を有するエポキシ(メタ)アクリレート類などを
挙げることができる。
【0019】1分子中に1個のエチレン性不飽和2重結
合を有する化合物としてはメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−,およびi−プ
ロピル(メタ)アクリレート、n−,およびsec−ま
たはt−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート、メトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリ
シジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリルアミド、N−ビニル−3−メチルピロリドン、
N−ビニル−5−メチルピロリドンなどを用いることが
できる。これらの単量体は単独もしくは2種以上を混合
して使用しても良い。この単量体の使用割合は全単量体
中、好ましくは10〜80重量%、さらに好ましくは2
0〜70重量%である。
【0020】本発明では用いられる活性線硬化型単量体
組成物を硬化させるための活性線としては例えば紫外
線、電子線、放射線(α線、β線、γ線など)などのア
クリル系ビニル基を反応させるものの照射によって行な
うことができる。紫外線源としては例えば紫外線蛍光
灯、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノン
灯、炭素アーク灯などを用いることができる。
【0021】また紫外線を用いる場合には、光重合開始
剤を併用するのが好ましい。光重合開始剤としては例え
ばアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、p−ジメチルアセトフェノン、p−ジメチルアミノ
プロピオフェノン、ベンゾフェノン、2−クロロベンゾ
フェノン、4,4,−ジクロロベンゾフェノンなどを用
いることができるが特にこれに限定されるものではな
い。光重合開始剤の添加量は活性線硬化型単量体総量に
対し、0.01〜10重量部の範囲が好ましい。
【0022】本発明においては上記表面硬度化層中に紫
外線吸収物質が含有されていることを必須とするもので
ある。この紫外線吸収物質はメチル−3−[3−(2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert,ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートのよう
な紫外線吸収剤を有機溶媒に溶解して前記の活性線硬化
型単量体中に添加しても良いし、紫外線吸収機能を有す
る共重合体、例えばベンゾトリアゾール系共重合アクリ
ル樹脂のようなものが添加されても良い。特に活性線反
応基すなわち不飽和2重結合を分子内に有する紫外線吸
収化合物が上記表面硬度化層形成物質と反応して層内で
均一化し、かつトラップされるのでより好ましい。この
ような化合物としては例えばベンゾトリアゾール系紫外
線吸収化合物に不飽和2重結合が付加されたもの、具体
的に好ましいモノマとしては2−(2,−ヒドロキシ−
5,−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾールを挙げることができる。該化合物の添加量
は上記表面硬度化層を形成する活性線硬化型単量体組成
物の総量に対して好ましくは5〜80重量部、さらに好
ましくは10〜70重量部、より好ましくは20〜60
重量部であるのが透明性、耐候性に優れ、かつ表面硬度
を高く保つことができる。またベンゾトリアゾール系モ
ノマー共重合アクリル樹脂とは、ベンゾトリアゾール系
反応性モノマーとアクリルモノマーとの共重合によって
得られる樹脂であって、有機溶剤可溶のもの、水分散性
のものなどいずれの形態であっても良い。ベンゾトリア
ゾール系モノマーとしては基本骨格にベンゾトリアゾー
ルを有し、かつ不飽和2重結合を有するモノマーであれ
ば特に限定しないが、好ましいモノマーとしては2−
(2,−ヒドロキシ−5,−メタクリロキシエチルフェ
ニル)−2H−ベンゾトリアゾールを挙げることができ
る。このモノマーと共重合されるアクリルモノマーとし
てはアルキルアクリレート、アルキルメタクリレート
(アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、ス
テアリル基、シクロヘキシル基など)、および架橋性官
能基を有するモノマー、例えばカルボキシル基、メチロ
ール基、酸無水物基、スルホン酸基、アミド基、または
メチロール化されたアミド基、アミノ基(置換アミノ基
を含む)、アルキロール化されたアミノ基、水酸基、エ
ポキシ基などを有するモノマーを例示することができ
る。
【0023】上記官能基を有するモノマーを例示すると
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、
フマル酸、クロトン酸、ビニルスルホン酸、スチレンス
ルホン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メ
チルメタクリルアミド、メチロール化アクリルアミド、
メチロール化メタクリルアミド、ジエチルアミノエチル
ビニルエーテル、2−アミノエチルビニルエーテル、3
−アミノプロピルビニルエーテル、2−アミノブチルビ
ニルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレートお
よび上記アミノ基をメチロール化したもの、β−ヒドロ
キシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメタク
リレート、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、β−ヒドロキシビ
ニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテ
ル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ポリエチ
レングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノメタクリレート、グリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレートなどを挙げることができるが必
ずしもこれに限定されるものではない。
【0024】更に上記以外に次のようなモノマー、例え
ばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、
ブチルビニルエーテル、マレイン酸およびイタコン酸の
モノあるいはジアルキルエステル、メチルビニルケト
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニル
ピリジン、ビニルピロリドン、ビニル基を有するアルコ
キシシラン、および不飽和結合を有するポリエステルな
どを共重合成分としても良い。
【0025】本発明においては上記アクリル系モノマー
の1種あるいは2種以上を任意の比率で共重合させても
良いが、好ましくはメチルメタクリレートあるいはスチ
レンがアクリル成分中に50重量%以上、さらに好まし
くは70重量%以上含有するのが積層膜の硬さの点でよ
い。
【0026】ベンゾトリアゾール系モノマーとアクリル
モノマーとの共重合比はベンゾトリアゾール系モノマー
の比率が好ましくは10重量%以上70重量%以下、さ
らに好ましくは20重量%以上65重量%以下、より好
ましくは25重量%以上60重量%以下であるのが耐候
性、積層膜の基材フイルムへの密着性、積層膜の耐久性
の点でよい。
【0027】本共重合ポリマーの分子量は特に限定され
ないが好ましくは5000以上、さらに好ましくは1万
以上であるのが積層膜の耐久性の点でよい。
【0028】本共重合体の作成は公知のラジカル重合な
どの方法によって得ることができ特に限定するものでは
ない。該共重合体を上記表面硬度化層形成物質中に添加
して使用する場合の添加量は表面硬度化層形成物質の総
量に対して好ましくは5〜100重量部、さらに好まし
くは10〜80重量部、より好ましくは30〜70重量
部であるのが、透明性、耐候性、耐傷性の点でバランス
がよい。
【0029】本発明において上記表面硬度化層を形成す
る活性線硬化型単量体と紫外線吸収物質の混合体は有機
溶剤あるいは水分散体として基材フイルムの上に積層さ
れるが、その厚みは通常好ましくは0.3〜10μmの
範囲、さらに好ましくは0.6〜7μm、より好ましく
は1.5〜6μmである。塗布厚みが必要以上に薄い場
合には耐候性の効果が低下するし、10μmを超えると
基材フイルムの厚みによってはカールが発生したり、曲
げなどによるクラックが発生したりするので上記範囲に
することが望ましい。
【0030】本発明においては表面硬度化層中には積層
フイルムの透明性を向上するため、微粒子などを添加し
ない方が好ましいが透明性を低下させない程度の微細な
無機、有機の粒子を添加しても良い。必要に応じて添加
する微粒子は特に限定されるものではなく無機粒子、有
機粒子などから選択できる。無機粒子としては炭酸カル
シウム、シリカ、アルミナなどであり有機粒子としては
アクリル、ポリエステル、架橋アクリルなどの粒子を使
用し得る。本発明の表面硬度化層は下記のような方法に
よって設けることができる。例えば二軸配向ポリエステ
ルフイルムの上にロールコート法、グラビアコート法、
リバースコート法、ロッドコート法などの任意の方法を
用いて塗布することができる。また結晶配向が完了する
前の基材ポリエステルフイルムの表面に上記の方法のい
ずれかを用いて塗布し、溶媒を揮散後、少なくとも一軸
方向に延伸し、熱処理を施し結晶配向を完了させた後、
活性線を照射して硬化させる方法なども適用できる。
【0031】基材フイルムは表面硬度化層との密着性を
向上させるために各種の方法を用いることができる。す
なわち空気、窒素、炭酸ガスなどの雰囲気中でのコロナ
放電処理、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン
樹脂、塩酢ビ樹脂などによる各種アンカ処理、火炎処
理、プラズマ処理などの任意の方法を用いることができ
る。
【0032】本発明においては基材フイルムの表面硬度
化層を設けた面とは反対面に水との接触角が60度以下
の親水性処理層を設けることが必要である。水との接触
角を60度以下にすることにより環境変化によって発生
する結露を効率よく防止できる。水との接触角が60度
を超える場合にはグリーンハウスとして親水性処理層を
内面とするように展張りした時に水滴の付着が発生しフ
イルムに曇りが生じて可視光の透過を阻害するので好ま
しくない。この親水性処理層は水酸基、スルホン酸基、
燐酸基、カルボン酸基、アミド基およびこれらの塩、シ
アノ基、エーテル基などのいわゆる親水基を有する樹脂
を使用することにより達成されるものである。
【0033】特に好ましい例としてはポリビニルアルコ
ール、5−スルホイソフタル酸金属塩共重合ポリエステ
ル、ナイロン、ジアセテートおよびそのケン化物、セル
ロース類などが好適に使用できる。またこれらの樹脂を
主成分とし、親水性層の耐久性を向上させるためにイソ
シアネート化合物、メラミン系化合物、エポキシ系化合
物などを添加するのが好ましい。特にメチル−3−[3
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−te
rt,ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネー
トのような公知の紫外線吸収剤や本発明で記述したベン
ゾトリアゾール系モノマー共重合ポリマーなどを親水性
処理層中に添加することにより、グリーンハウスに用い
た時に内面の耐候性が向上するのでより好ましい。親水
性処理層を設ける方法は特に限定されるものではなく、
グラビアコート法、スプレー法等の公知の塗布方法を用
い、乾燥することによって得ることができる。特に結晶
配向が完了する前のポリエステルフイルムの表面に塗布
し、乾燥後、少なくとも一軸方向に延伸し、熱処理を施
して結晶配向を完了させる、いわゆるインラインコーテ
ィング法が好ましい。
【0034】本発明のグリーンハウス用積層フイルムは
展張りの際、フイルムのしわやたるみがないことが好ま
しい。そのためには120℃、5分での熱収縮率が4%
以上60%以下であるのが好ましい。4%未満ではたる
みの防止が不十分であり、60%を超える場合には均一
な展張りが不可能であったり、フイルムの破れ、積層膜
の破壊などが発生する場合があるので好ましくない。こ
のような積層フイルムを得るには基材フイルムの製造時
の二軸に延伸後熱処理する過程において高倍率で幅方向
の延伸を施し、低温で熱処理することにより得たフイル
ムを用い、積層膜を設ける段階でのフイルムに加える熱
を好ましくは120℃以下、さらに好ましくは100℃
以下とするなどの方法によって得ることができるが特に
これに限定されるものではない。
【0035】本発明により得られるグリーンハウス用積
層フイルムは透明性、耐候性、耐傷性、防曇性に優れた
ものであり、特に大型構造グリーンハウス用展張りフイ
ルムとして好適に使用できるものである。ホワイトボー
ド、窓張り(建物、車両など)に好適に使用し得る。
【0036】
【特性の測定方法および効果の評価方法】 (1)ヘイズ値 積層フイルムをJIS−K−6714に準じて日本精密
光学(株)製ヘイズメーターSEP−H−2型を用いて
測定した。
【0037】(2)耐候性 紫外線劣化促進試験機“アイスーパー”SUV−W13
1型(岩崎電気(株)製)を用いて照射劣化テストを行
った。評価は照射/結露/休止を各8時間づつ行ない、
それを1サイクルとして評価し、フイルムの着色度(目
視)、8サイクル評価後のヘイズ変化を測定した。着色
度は◎(10サイクル以上で異常なし)、○(8サイク
ル以上でやや黄味を帯びた)、△(5サイクル以上で黄
味を帯びた)、×(5サイクル未満で黄味を帯びた)の
基準で判定し、○以上を良好と判定した。
【0038】(3)表面硬度 JIS−K5400に準じて、各種硬度の鉛筆で表面硬
度化層の表面を引っ掻き、傷が発生した時の鉛筆の硬さ
で示した。
【0039】(4)耐傷性 #0000スチールウールで積層面(表面硬度化層面)
を10往復擦った後の膜表面の傷つき程度を目視で判定
した。評価は初期と耐候性評価8サイクル後に測定し
た。
【0040】(5)防曇性 60℃温水をビーカに入れその水蒸気が処理面に当たる
ようにフイルムを被せ、その曇りの発生の程度を目視で
判定した。
【0041】(6)水との接触角 接触角計CA−D型(協和界面科学(株)製を用いて2
3℃湿度65%RH雰囲気下で測定面に精製水(竹内薬
品(株)製)を滴下した時の水滴の接触角を測定した。
【0042】
【実施例】次に実施例の基づいて本発明を説明するが必
ずしもこれに限定されるものではない。
【0043】実施例1 易接着処理を施した2軸配向ポリエチレンテレフタレー
トフイルム(”ルミラー”T90厚み125μm、東レ
(株)製)を基材フイルムとして、その易接着処理面に
以下の塗液組成物(A)を最終硬化状態での厚みが5μ
mとなるようにリバースコート法により塗布し120℃
で2分熱風で乾燥後、連続的に光量20mW/cm2
50秒間紫外線を照射し、積算照射量1000mJとし
て硬化させ積層フイルムを得た。
【0044】 [塗液組成物(A)] ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 70重量部 N−ビニルピロリドン 30重量部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 4重量部 2−(2,−ヒドロキシ−5,−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベ ンゾトリアゾール(耐候性付与成分) 35重量部 溶剤:トルエン/酢酸ブチル/メチルイソブチルケトン
/イソプロピルアルコール(9/7/7/7重量比)を
用いて上記組成物を溶解し25重量%溶液とした。
【0045】この積層フイルムの上記積層面とは反対面
に下記組成物(B)を乾燥後の塗布厚が0.5μmにな
るようにリバースコート法で塗布し、130℃で2分間
乾燥させた。
【0046】[塗布組成物(B)]テレフタル酸/イソ
フタル酸/5−スルホイソフタル酸ナトリウム/エチレ
ングリコール/ジエチレングリコール(25/10/1
5/45/5モル%)の共重合ポリエステルの水/イソ
プロピルアルコール(8/2)10重量%溶液。
【0047】得られた積層フイルムの特性を表1に示
す。
【0048】実施例2 実施例1の耐候性付与成分を下記のものとした以外は実
施例1と同様にして積層フイルムを作成した。得られた
積層フイルムの特性を表1に示す。
【0049】耐候性付与成分 2−(2,−ヒドロキシ−5,−メタクリロキシエチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール/メタクリル酸
メチル(30/70重量%)の共重合体
【0050】比較例1 実施例1の基材フイルムのいずれの面にも積層膜を設け
ないで、評価した結果を表1に示す。
【0051】比較例2 実施例1の耐候性付与成分を除いた以外は実施例1と同
様にして積層フイルムを作成した。結果を表1に示す。
【0052】比較例3 実施例2において組成物(A)として耐候性付与成分の
みを塗布し、乾燥させて積層フイルムを作成した。塗布
厚みは乾燥後において5μmとした。結果を表1に示
す。
【0053】比較例4 実施例1の塗布組成物(B)の塗布層を設けない以外は
実施例1と同様にして積層フイルムを作成した。結果を
表1に示す。
【0054】実施例3〜5 実施例1の積層厚みを1.0μm(実施例3)、3.0
μm(実施例4)、8.0μm(実施例5)とした以外
は同様にして積層フイルムを作成した。結果を表1に示
す。
【0055】実施例6〜8 実施例1の耐候性付与成分の添加量を15重量部(実施
例6)、50重量部(実施例7)、80重量部(実施例
8)とした以外は実施例1と同様にして積層フイルムを
作成した。結果を表1に示す。
【0056】実施例9 実施例1の塗布組成物(B)に以下の組成物を添加した
以外は実施例1と同様にして積層フイルムを作成した。
結果を表1に示す。
【0057】添加組成物:ベンゾフェノン誘導体含有ア
クリル樹脂エマルジョンであるULS−680(一方社
油脂工業(株)製)。組成物(B)に対し固形分比で5
重量部添加した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明によって形成される積層フイルム
は耐候性、透明性、耐傷性、防曇性に優れたものであ
り、グリーンハウス用として好適に用いられるものであ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性フイルムの一方の面に、紫外線
    吸収物質を含有する鉛筆硬度H以上の表面硬度化層が設
    けられ、他方の面には水との接触角が60度以下の親水
    性処理層が設けられたことを特徴とするグリーンハウス
    用積層フイルム。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収物質がベンゾトリアゾール系
    紫外線吸収剤であることを特徴とする請求項1に記載の
    グリーンハウス用積層フイルム。
  3. 【請求項3】 表面硬度化層が多官能アクリレートと不
    飽和結合含有ベンゾトリアゾール系モノマの反応生成物
    を主たる構成成分とすることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のグリーンハウス用積層フイルム。
  4. 【請求項4】 熱可塑性フイルムがポリエステルフイル
    ムであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載のグリーンハウス用積層フイルム。
  5. 【請求項5】 積層フイルムの120℃、5分での幅方
    向の熱収縮率が4%以上60%以下であることを特徴と
    する請求項1〜請求項4のいずれかに記載のグリーンハ
    ウス用積層フイルム。
  6. 【請求項6】 親水性処理層中に紫外線吸収性物質が含
    有されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のい
    ずれかに記載のグリーンハウス用積層フイルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207086A (ja) * 2000-01-28 2001-07-31 Riken Vinyl Industry Co Ltd 紫外線硬化性塗料用組成物及びそれを用いた積層体の製造方法
WO2004065120A1 (ja) * 2003-01-21 2004-08-05 Teijin Dupont Films Japan Limited 積層フィルム

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US7264866B2 (en) 2003-01-21 2007-09-04 Teijin Dupont Films Japan Limited Laminate film

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