JPH092628A - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置

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Publication number
JPH092628A
JPH092628A JP15474795A JP15474795A JPH092628A JP H092628 A JPH092628 A JP H092628A JP 15474795 A JP15474795 A JP 15474795A JP 15474795 A JP15474795 A JP 15474795A JP H092628 A JPH092628 A JP H092628A
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JP
Japan
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substrate
glass substrate
port
head
central region
Prior art date
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Application number
JP15474795A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Shiba
光明 柴
Junichi Namiki
淳一 並木
Yukio Ichimura
幸雄 市村
Hideyuki Hirose
秀幸 廣瀬
Takamasa Naitou
▲隆▼匡 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】両端のみを支持した薄板の平面性を修正して搬
送できるようにする。 【構成】基板1の両端縁を水平に保持して回転する少な
くとも一対の搬送ローラ2を有する基板搬送装置におい
て、基板1の上面中央領域に近接配置して当該基板1の
上面の空気を吸い上げる吸引口5aと、吸引口5aと基
板1との間隙を一定値に保持すると共に搬送ローラ2か
らの基板1の浮き上がりを抑制する間隙保持ローラ5b
とからなる吸引ヘッド5を備え、吸引ヘッド5により基
板1の中央領域の空気を吸い上げて上方に持ち上げ、基
板1を搬送ローラにより撓みなく搬送させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス基板等の薄板状
部材(以下、単に基板とも言う)をその平面を上下に向
けて横方向に搬送する基板搬送装置にかかり、例えば液
晶表示装置用の大判サイズあるいは薄肉のガラス基板の
洗浄、レジスト塗布、現像、ベーキング、その他の処理
を施すための処理ステーションに当該基板を撓みなく搬
入するようにした基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス板等の薄い基板を、その両端のみ
を支持して搬送する場合には、当該基板の自重により中
央部が下方に撓んでしまい、表面を平坦な状態で搬送す
ることは困難である。
【0003】例えば、液晶表示装置を構成するガラス基
板にカラーフィルタを形成する工程において、当該カラ
ーフィルタのフォトリソエッチング処理等の前段階とし
てガラス基板に所定のレジストを一様な厚さで塗布する
必要がある。
【0004】従来のこの種のレジスト塗布は、溝付きゴ
ムローラによってレジスト溶液を塗布するロールコート
法、あるいはガラス基板を回転させながらレジスト溶液
を遠心力で引延して塗布するスピンコート法、その他種
々の方法があるが、前者では塗膜の平滑性に限界があ
り、また、後者ではレジスト溶液の利用率が極めて低
く、多数のガラス基板を効率よく処理することが困難で
あるという問題がある。
【0005】これに対して、例えば特開平2−2580
81号公報、特開平4−270346号公報に開示され
たようなワイヤー巻回ロッド(以下、ロールバーと称す
る)を用いて平面搬送されるガラス基板の下面からレジ
スト溶液を塗布する、所謂ロッドコート法を用いること
で、連続して搬送される多数のガラス基板に均一なレジ
ストの塗膜を形成することができる。
【0006】図8はガラス板等の薄い平板部材の搬送装
置の一例としてのレジスト塗布装置の構成を説明する要
部模式図であって、1はガラス基板、2は搬送ローラ、
3aはロールバー、3bはニップロール、3cは受け
皿、3dはロールバー支持部材、3eはレジストであ
る。
【0007】同図において、このレジスト塗布装置は液
晶パネル用のガラス基板の面にカラーフィルタ用のレジ
ストを塗布するものであって、厚さが0.7mm、ある
いは1.1mm程度の薄いガラス基板1の両端を搬送ロ
ーラ2で支持して同図の左方向から右方向に搬送しなが
ら、その下面にレジスト塗布部でレジストを均一に塗布
する装置である。
【0008】レジストの塗布部はニップロール3b、ロ
ールバー3a、レジスト3eを貯留する受け皿3c、ロ
ールバー支持部材3dとから構成され、ロールバー3a
とこのロールバー3aを押圧するごとく配置されたニッ
プロール3bの対向部に図示矢印A方向からガラス基板
1が搬入され、その移動に伴ってロールバー3aで汲み
上げられたレジスト3eが当該ガラス基板1の下面に塗
布される。
【0009】レジストが塗布されたガラス基板1は、同
図の右側に設置された基板送り出し搬送機構の搬送ロー
ラ2により両端縁を支持されてさらに搬送され、次段の
乾燥ステージ等に送り込まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような薄い基板
を、その両端部のみを支持して搬送する形式の基板搬送
装置においては、その中央領域(中央部)が自重によっ
て下方に撓む。
【0011】例えば、搬送方向と直角方向の幅が300
mmで、厚さ0.7mmのガラス基板を、その幅方向の
両端部で支持した場合、その中央の撓み量は約1.5m
mに達する。
【0012】図9は図8の基板搬送装置で搬送されるガ
ラス基板を搬送方向からみた撓み発生状態の説明図であ
る。
【0013】同図において、ガラス基板1の両端は搬送
ローラ2で支持され、中央が下方に垂下するごとく撓ん
でいる様子を示している。
【0014】図10は図9のY−Y’線に沿ったガラス
基板の中央部がロールバーとニップロールの対向部に進
入した状態を説明する要部模式図である。
【0015】同図に示したように、ガラス基板1に撓み
がなければ当該ガラス基板は、その先端縁の全域がロー
ルバー3aとニップロール3bの対向部にスムーズに進
入する。しかし、ガラス基板1の中央には図9に示した
ような撓みがあるため、当該中央部は同図にBで示した
ように両端領域よりも先にロールバー3aに接触し、さ
らに当該中央部がロールバー3aに衝突することがあ
る。
【0016】この撓みはガラス基板1のサイズが大型化
する程大きくなり、極端な場合はガラス基板がロールバ
ー3aとニップロール3bの対向部に進入できなくな
る。
【0017】図11は中央に撓みのあるガラス基板がロ
ールバーとニップローラの対向部に進入した際のレジス
トの付着状態を説明する模式図であって、(a)は正面
図、(b)は(a)のY−Y’線に沿った断面図であ
る。なお、同図(a)ではロールバー支持部材3dは図
示を省略してある。
【0018】同図に示したように、中央に撓みを持つガ
ラス基板1が進入すると、ロールバー3aで汲み上げら
れているレジスト3eはガラス基板1の垂下した撓み部
分に先に付着する。その後、ニップローラ3bとの挟持
でガラス基板1が搬送されるため、ガラス基板1の後続
する領域はロールバー3aで汲み上げられたレジストと
略ゝ均一に接触する。
【0019】したがって、レジスト塗布後のガラス基板
の当該先端部のレジスト膜厚が大となる。
【0020】図12は従来の基板搬送装置を用いてレジ
スト塗布部にガラス基板を通した場合に発生する基板先
端領域における塗布ムラの状態の説明図である。
【0021】図示されたように、レジスト塗布後のガラ
ス基板を凸レンズで観察すると、ガラス基板1の先端領
域に図示したようなニュートンリングが見られる。
【0022】前記した構成の基板搬送装置を用いて実際
にレジストの塗布を行ったところ、ガラス基板の上記先
端部分のレジストの塗布膜厚は、他の部分に比べて5〜
10%増加していた。
【0023】図13はガラス基板を両端支持で搬送する
際の中央部の撓みを補正する従来の一手段の説明図であ
って、4は補助ローラである。
【0024】この構成では、ガラス基板の下面に当接し
て回転する二個の補助ローラ4を設けて垂下する部分を
持ち上げながら搬送するものである。
【0025】これにより、前記した基板先端部での膜厚
増加を抑制することはできるが、ガラス基板1の下面に
不純物を付着させたり、また当該表面にパターンが形成
されている場合には、そのパターンにダメージを与える
ことがあり、好ましい対策ではない。
【0026】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消し、搬送方向と平行な両端縁を支持して搬送される薄
板の下面に機械的な支持手段を当接することなしに撓み
補正を施す手段を設けて、当該薄板の平面性を保持して
搬送できるようにした基板搬送装置を提供することにあ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の構成を図
面を参照して開示する。
【0028】上記目的を達成するために、請求項1に記
載の第1の発明は、図1に示したように、基板1の両端
縁を水平に保持して回転する少なくとも一対の搬送ロー
ラ2を有する基板搬送装置において、前記基板1の上面
中央領域に近接配置して当該基板1の上面の空気を吸い
上げる吸引口5aと、前記吸引口5aと前記基板1との
間隙を一定値に保持すると共に前記搬送ローラ2からの
前記基板1の浮き上がりを抑制する間隙保持ローラ5b
とからなる吸引ヘッド5を備え、前記吸引ヘッド5によ
り前記基板1の中央領域の空気を吸い上げて前記基板1
の中央領域を上方に持ち上げ、前記基板1を前記搬送ロ
ーラにより撓みなく搬送するごとく構成したことを特徴
とする。
【0029】また、請求項2に記載の第2の発明は、第
1の発明において、前記吸引ヘッド5の吸引力に応じて
当該吸引ヘッド5を前記基板1に対して近接または退避
する方向に移動させるダンパー5cを備えたことを特徴
とする。
【0030】さらに、請求項3に記載の第3の発明は、
図2に示したように、基板1の両端縁を水平に保持して
回転する少なくとも一対の搬送ローラ2を有する基板搬
送装置において、前記基板1の下面中央領域に近接配置
して当該基板1の下面に空気を吹き上げる吹上口6a
と、前記吹上口6aの空気吹き出し部に設置した多孔質
プレート6cとからなる吹上ヘッド6を備え、前記吹上
ヘッド6からの空気流により前記基板1の中央領域を上
方に持ち上げ、前記基板1を前記搬送ローラにより撓み
なく搬送するごとく構成したことを特徴とする。
【0031】さらに、請求項4に記載の第4の発明は、
第3の発明において、前記吹上口6aと前記基板1との
間の間隙を調整する上下駆動装置6dを備えたことを特
徴とする。
【0032】そして、請求項5に記載の第5の発明は、
図3に示したように、基板1の両端縁を水平に保持して
回転する少なくとも一対の搬送ローラ2を有する基板搬
送装置において、前記基板1の上面中央領域に近接配置
して当該基板1の上面に空気流を吹き付ける吹付け口7
aと、前記吹付け口7aの周囲に配置して前記吹付け口
7aからの空気流を回収する回収口7bとからなるベル
ヌーイヘッド7を備え、前記ベルヌーイヘッド7により
前記基板1の中央領域を上方に吸い上げて前記基板1を
前記搬送ローラにより撓みなく搬送するごとく構成した
ことを特徴とする。
【0033】なお、上記各発明を液晶パネルを構成する
ガラス基板にカラーフィルタを形成するためのレジスト
塗布装置に適用して好適であり、当該レジスト塗布装置
は下記のような構成となる。
【0034】すなわち、搬送されるガラス基板の裏面に
レジストを塗布するレジスト塗布機構と、レジスト塗布
機構にガラス基板を送り込む基板送り込み搬送機構と、
レジスト塗布機構でレジストを塗布したガラス基板を送
り出す基板送り出し搬送機構とを少なくとも有するレジ
スト塗布装置において、前記レジスト塗布機構が、レジ
ストを貯留する受け皿と、前記レジストの液面に周面の
少なくとも一部を接触して回転するロールバーと、前記
受け皿に没設して前記ロールバーの周面を回転可能に支
持するロールバー支持部材と、前記ロールバーの上方に
対向配置して前記ガラス基板のレジスト塗布有効領域を
含んで前記ロールバーとの間にガラス基板を通過させる
ごとく設置したニップロールとからなり、前記基板送り
込み搬送機構が、前記ニップロールと前記ロールバーの
間に前記ガラス基板の搬送方向と平行方向の塗布有効領
域外両端縁を支持して搬送する複数の搬送ローラを有
し、前記レジスト塗布機構を構成する前記ロールバーと
ニップロールの対向部の上流に設置して、搬送される前
記ガラス基板の中央部の撓みを修正する前記請求項1〜
5の何れかに記載の基板搬送装置を備えたことを特徴と
する。
【0035】本発明は、上記のレジスト塗布装置への適
用に限るものではなく、液晶パネルの製造におけるガラ
ス基板の洗浄、露光、現像、あるおいはベーキング、そ
の他の各種の処理ステーションへのガラス基板の搬入機
構、またはそこからのガラス基板の搬出機構に適用でき
ると共に、液晶パネルのガラス基板以外の薄板の搬送に
応用可能である。
【0036】
【作用】ガラス基板、その他の薄い板体の両端縁のみを
支持して水平搬送する場合には、その中央部に自重によ
る垂下(撓み)が発生する。
【0037】搬送される基板の表面に薬液塗布などの処
理を施す場合に、このような撓みが生じると、当該基板
の中央部と周縁部とでは処理条件が異なってしまい、均
一な処理を施すことは困難である。
【0038】例えば、液晶パネルを構成するためのガラ
ス基板として、薄型で大版サイズのガラス基板に各種の
レジスト等を塗布する塗布装置において、当該塗布装置
を構成する基板搬送装置が基板の搬送方向と平行方向の
両端を搬送ローラ等で支持して搬送するような構成であ
る場合には、搬送ローラで支持した基板の中央部分に基
板の自重による撓みが生じ、塗布されるレジストの膜厚
が中央部と周縁部とで異なってしまう。
【0039】前記第1の発明の構成において、前記吸引
ヘッド5を構成する吸引口5aは、前記基板1の上面中
央領域に近接配置して当該基板1の上面の空気を吸い上
げて中央部の撓みを修正する。
【0040】また、間隔保持ローラ5bは、前記吸引口
5aと前記基板1との間隙を一定値に保持すると共に前
記搬送ローラ2からの前記基板1の浮き上がりを抑制し
て当該基板の搬送力を確保する。
【0041】また、前記第2の発明の構成において、ダ
ンパー5cは、前記吸引ヘッド5の吸引力に応じて当該
吸引ヘッド5を前記基板1に対して近接または退避する
方向に移動させることにより、吸引力を調整して前記吸
引口5aと前記基板1との間隙を一定値に保持する。
【0042】さらに、前記第3の発明の構成において、
吹上ヘッド6の前記吹上口6aは、前記基板1の下面中
央領域に近接配置して当該基板1の下面に空気を吹き上
げる。
【0043】なお、吹上口6aの外側に回収口cを設置
することで空気システムを閉鎖系として装置周囲の雰囲
気に擾乱を与えることなく、クリーンな環境とすること
ができる。
【0044】この吹上口6aの空気吹き出し部に設置し
た多孔質プレート6cは、吹き上げ面積を大きくして浮
上力を確保し、前記基板1の中央領域を上方に持ち上
げ、前記基板1を前記搬送ローラにより撓みなく搬送す
る。なお、この多孔質プレート6cはテフロン、その他
のプラスチック材料、アルミニウム、ステンレス等の金
属材料、あるいはセラミックスなどで構成できるが、静
電気特性や耐溶剤性を考慮する場合はステンレスが望ま
しい。
【0045】さらに、前記第4の発明の構成において、
前記上下駆動装置6dは、前記吹上口6aと前記基板1
との間の間隙を調整するものであり、当該間隙を小さく
すれば流量が減少し、大きくすれば増加する。
【0046】これによって、吹き上げ空気の流量をコン
トロールして、基板1の撓みの大きさに応じた流量調整
を行う。
【0047】そして、前記第5の発明の構成において、
ベルヌーイへッド7の吹付け孔7aは、前記基板1の上
面中央領域に近接配置して当該基板1の上面に空気流を
吹き付ける。
【0048】回収口7bは、前記吹付け口7aの外側に
配置して前記吹付け口7aからの空気流を回収する。
【0049】このベルヌーイヘッド7により前記基板1
の中央領域を上方に吸い上げて当該基板1を前記搬送ロ
ーラにより撓みなく搬送することができる。
【0050】なお、上記各発明を液晶パネルを構成する
ガラス基板にカラーフィルタを形成するためのレジスト
塗布装置に適用した構成において、レジストを貯留する
受け皿と、前記レジストの液面に周面の少なくとも一部
を接触して回転するロールバーと、前記受け皿に没設し
て前記ロールバーの周面を回転可能に支持するロールバ
ー支持部材と、前記ロールバーの上方に対向配置して前
記ガラス基板のレジスト塗布有効領域を含んで前記ロー
ルバーとの間にガラス基板を通過させるごとく設置した
ニップロールとからレジスト塗布機構が構成される。
【0051】基板送り込み搬送機構は複数の搬送ローラ
を有し、、前記レジスト塗布機構のニップロールとロー
ルバーの間に前記ガラス基板の搬送方向と平行方向の塗
布有効領域外両端縁を支持して搬送する。
【0052】前記レジスト塗布機構を構成する前記ロー
ルバーとニップロールの対向部の上流に前記第1〜第5
の発明の構成からなる基板搬送装置を設置し、搬送され
る前記ガラス基板の中央部の撓みを修正することで、当
該ガラス基板の下面に均一なレジストが塗布される。
【0053】本発明は上記のレジスト塗布装置への適用
に限るものではなく、液晶パネルの製造におけるガラス
基板の洗浄、露光、現像、あるいはベーキング、その他
の各種の処理ステーションへのガラス基板の搬入機構、
またはそこからのガラス基板の搬出機構に適用すること
により、ガラス基板の撓みを修正してその全面を同一条
件で処理することができる。
【0054】液晶パネルのガラス基板以外の薄板の搬送
に応用した場合も同様の効果が期待できる。
【0055】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0056】図4は本発明による基板搬送装置の一実施
例を説明する要部正面図であって、液晶パネル用のガラ
ス基板にカラーフィルタを形成用するための前記図8で
説明した形式のレジスト塗布装置に本発明を適用したも
のである。
【0057】同図において、1はガラス基板、2は搬送
ローラ、3aはロールバー、3bはニップローラ、3c
は受け皿、3dはロールバー支持部材、3eはレジス
ト、5は吸引ヘッド、5aは吸引口、5bは間隙保持ロ
ーラ、5b−1はベアリング、5b−2はシャフト、5
eはスリーブ、5gは排気路である。
【0058】上記ロールバー3a、ニップローラ3b、
受け皿3c、ロールバー支持部材3d、およびレジスト
3eでレジスト塗布部を構成する。
【0059】また、図5は本発明による基板搬送装置の
一実施例を説明する図4の矢印B方向からみた要部側面
図であって、5fは吸引間隙、図4と同一符号は同一部
分に対応する。
【0060】図4および図5において、ガラス基板1は
搬送ローラ2にその両端が載置され、平面を上下に向け
て図4の矢印B方向に水平搬送される。
【0061】吸引ヘッド5はガラス基板1の上面中央領
域に近接配置して当該ガラス基板1の上面の空気を吸い
上げる吸引口5aと、この吸引口5aとガラス基板1と
の間隙を一定値に保持すると共に搬送ローラ2からのガ
ラス基板1の浮き上がりを抑制する間隙保持ローラ5b
とから構成される。
【0062】そして、吸引口5aはガラス基板1の上面
中央領域に近接配置され、当該ガラス基板1の上面の空
気を吸い上げて中央部の撓みを修正する。
【0063】また、間隙保持ローラ5bは前記吸引口5
aとガラス基板1との間隙を一定値に保持してガラス基
板1の平面性を維持すると共に、搬送ローラ2からガラ
ス基板1が浮き上がるのを抑制して搬送ローラ2による
ガラス基板1の搬送力を確保する。吸引ヘッド5の吸引
口5aには、当該吸引ヘッド5の内壁に沿って上下にス
ライドするごとく設置されたスリーブ5eが内挿されて
いる。このスリーブ5eは上記吸引口5aに一端を開放
し、排気路5g側に他端を開放して吸引口5aから吸入
されて排気路5gに排気される空気流の圧力に応じて上
下し、空気圧の変動による吸引間隙5fの変化を抑制す
る。
【0064】搬送ローラ2で搬送されてきたガラス基板
1は、レジスト塗布部の上流に配置された吸引ヘッド5
により、その中央部の撓みが修正され、水平状態でロー
ルバー3aとニップローラ3bの対向部に進入する。
【0065】この吸引ヘッド5はガラス基板1と対向す
る側に開口を有し、この開口の内壁に上下方向にスライ
ド可能に設置されたスリーブ5eを備えている。このス
リーブ5eは下端の開口端がガラス基板1との間に吸引
間隙5fを保つように吸引ヘッド5の内壁に沿ってスラ
イドする。
【0066】また、間隙保持ローラ5bはベアリング5
b−1でシャフト5b−2に回転可能に取り付けられ、
その材質は樹脂、金属等でよいが、ガラス基板1との接
触で当該ガラス基板1にダメージを与えないで、かつ静
電気の発生を防止するために導電性樹脂とするのが望ま
しい。
【0067】この構成により、吸引される空気による吸
引力は上記スリーブ5eの上下移動で一定値に保持され
るが、ガラス基板1の撓み量を検出するセンサーを設
け、このセンサーの検出出力で上記間隔5fをコントロ
ールするようにしてもよい。
【0068】図6は本発明による基板搬送装置の一実施
例をさらに詳しく説明する要部正面図、また図7は図6
の矢印C方向からみた要部正面図であって、8は吸引ヘ
ッド上下微調整機構、8aは調整ノブ、9は基板センサ
ー、10はヘッド固定部材、11は機枠である。
【0069】同図において、吸引ヘッド5は機枠11に
掛け渡されて固定されたヘッド固定部材10に搭載さ
れ、ガラス基板1の搬送経路の中央部に位置するように
設置される。
【0070】図6と図7において、吸引ヘッド5とヘッ
ド固定部材10の間には吸引ヘッド上下微調整機構8が
設けてある。この吸引ヘッド上下微調整機構8はマクロ
メータを備え、その調整ノブ8aを操作することによ
り、吸引ヘッド5の間隙保持ローラ5bとガラス基板1
の表面の間隙を微調整することができ、ガラス基板1の
撓み量の修正を精度よく行うことができるようにしてい
る。
【0071】また、吸引ヘッド5のガラス基板1の搬送
方向上流側には基板センサー9が取り付けてあり、ガラ
ス基板1が矢印A方向に搬送されてこの基板センサー9
で先端検知がなされたことに応じて吸引ヘッド5の吸引
を開始するように制御することで、吸引駆動のためのエ
ネルギーの低減になる。
【0072】なお、吸引の停止も、この基板センサー9
の基板なし検知で行ってもよいし、ガラス基板1のサイ
ズに応じてセットされるタイマーを設けて行ってもよ
い。
【0073】なお、上記実施例では、吸引ヘッド5をガ
ラス基板1の中央部に一個設置したものとして説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、当該ガラス基板
1の撓みの状態や搬送バランス等を考慮して、ガラス基
板の両周辺部、あるいは搬送方向の複数個所に設置する
こともできる。
【0074】以上の実施例は、前記図1で説明した吸引
ヘッドを用いたレジスト塗布装置に本発明を適用したも
のとして説明したが、前記図2〜図3に示した吹上ヘッ
ド、ベルヌーイヘッドを用いて上記実施例と同様の撓み
補正を行うようにすることもできる。
【0075】吹上ヘッド、ベルヌーイヘッドを用いた実
施例は、上記した実施例における吸引ヘッドを吹上ヘッ
ド、またはベルヌーイヘッドと置き換えるものであり、
その他の構成は略ゝ同様であるので説明は省略する。
【0076】また、上記実施例は本発明の基板搬送装置
をレジスト塗布装置に適用したものであるが、本発明は
これに限るものではなく、液晶パネル用のガラス基板の
洗浄工程、レジスト露光工程、現像工程、あるいはベー
キング工程での搬送機構に適用可能であり、さらにIT
O薄膜の成膜工程、その他の薄板表面への各種処理工程
にも同様に適用できる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
薄板基板の両端保持による搬送によって発生する基板中
央部の撓みを基板の下面に機械的な支持手段を当接する
ことなしに修正し平面性を保たせて各種の表面処理ステ
ージに送り込むことができるため、当該基板の全面に渡
って同一条件で表面処理を施すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板搬送装置の第一構成を説明す
る要部正面図である。
【図2】本発明による基板搬送装置の第二構成を説明す
る要部正面図である。
【図3】本発明による基板搬送装置の第三構成を説明す
る要部正面図である。
【図4】本発明による基板搬送装置の一実施例を説明す
る要部正面図である。
【図5】本発明による基板搬送装置の一実施例を説明す
る図4の矢印B方向からみた要部側面図である。
【図6】本発明による基板搬送装置の一実施例をさらに
詳しく説明する要部正面図である。
【図7】図6の矢印C方向からみた要部正面図である。
【図8】ガラス板等の薄い平板部材の搬送装置の一例と
してのレジスト塗布装置の構成を説明する要部模式図で
ある。
【図9】図8の基板搬送装置で搬送されるガラス基板を
搬送方向からみた撓み発生状態の説明図である。
【図10】図9のY−Y’線に沿ったガラス基板の中央
部がロールバーとニップロールの対向部に進入した状態
を説明する要部模式図である。
【図11】中央に撓みのあるガラス基板がロールバーと
ニップローラの対向部に進入した際のレジストの付着状
態を説明する模式図である。
【図12】従来の基板搬送装置を用いてレジスト塗布部
にガラス基板を通した場合に発生する基板先端領域にお
ける塗布ムラの状態の説明図である。
【図13】ガラス基板を両端支持で搬送する際の中央部
の撓みを補正する従来の一手段の説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 搬送ローラ 3a ロールバー 3b ニップローラ 3c 受け皿 3d ロールバー支持部材 3e レジスト 4 補助ローラ 5 吸引ヘッド 5a 吸引口 5b 間隙保持ローラ 5b−1 ベアリング 5b−2 シャフト 5c ダンパー 6 吹上ヘッド 7 ベルヌーイヘッド 8 吸引ヘッド上下微調整機構 9 基板センサー 10 ヘッド固定部材 11 機枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 秀幸 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 内藤 ▲隆▼匡 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の両端縁を水平に保持して回転する少
    なくとも一対の搬送ローラを有する基板搬送装置におい
    て、 前記基板の上面中央領域に近接配置して当該基板の上面
    の空気を吸い上げる吸引口と、前記吸引口と前記基板と
    の間隙を一定値に保持すると共に前記搬送ローラからの
    前記基板の浮き上がりを抑制する間隙保持ローラとから
    なる吸引ヘッドを備え、 前記吸引ヘッドにより前記基板の中央領域の空気を吸い
    上げて前記基板の中央領域を上方に持ち上げ、前記基板
    を前記搬送ローラにより撓みなく搬送するごとく構成し
    たことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記吸引ヘッドの吸引
    力に応じて当該吸引ヘッドを前記基板に対して近接また
    は退避する方向に移動させるダンパーを備えたことを特
    徴とする基板搬送装置。
  3. 【請求項3】基板の両端縁を水平に保持して回転する少
    なくとも一対の搬送ローラを有する基板搬送装置におい
    て、 前記基板の下面中央領域に近接配置して当該基板の下面
    に空気を吹き上げる吹上口と、前記吹上口の空気吹き出
    し部に設置した多孔質プレートとからなる吹上ヘッドを
    備え、 前記吹上ヘッドからの空気流により前記基板の中央領域
    を上方に持ち上げ、前記基板を前記搬送ローラにより撓
    みなく搬送するごとく構成したことを特徴とする基板搬
    送装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記吹上口と前記基板
    との間の間隙を調整する上下駆動装置を備えたことを特
    徴とする基板搬送装置。
  5. 【請求項5】基板の両端縁を水平に保持して回転する少
    なくとも一対の搬送ローラを有する基板搬送装置におい
    て、 前記基板の上面中央領域に近接配置して当該基板の上面
    に空気流を吹き付ける吹付け口と、前記吹付け口の周囲
    に配置して前記吹付け口からの空気流を回収する回収口
    とからなるベルヌーイヘッドを備え、 前記ベルヌーイヘッドにより前記基板の中央領域を上方
    に吸い上げて前記基板を前記搬送ローラにより撓みなく
    搬送するごとく構成したことを特徴とする基板搬送装
    置。
JP15474795A 1995-06-21 1995-06-21 基板搬送装置 Pending JPH092628A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100392864B1 (ko) * 1999-12-22 2003-07-28 가부시키가이샤 오크세이사꾸쇼 기판반송장치
JP2009035359A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nippon Sekkei Kogyo:Kk 薄板状材料搬送装置
CN106044046A (zh) * 2016-07-26 2016-10-26 中国电力科学研究院 自动化运输系统和测试系统及检测方法

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JP2009035359A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nippon Sekkei Kogyo:Kk 薄板状材料搬送装置
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