JPH09259661A - ケーブルの偏平矯正方法及び装置 - Google Patents

ケーブルの偏平矯正方法及び装置

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JPH09259661A
JPH09259661A JP7037596A JP7037596A JPH09259661A JP H09259661 A JPH09259661 A JP H09259661A JP 7037596 A JP7037596 A JP 7037596A JP 7037596 A JP7037596 A JP 7037596A JP H09259661 A JPH09259661 A JP H09259661A
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Tomoyuki Sugitani
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル本体に対してその偏平状態に応じた
適切な矯正力を加えることにより、高い応力を発生させ
ることなくケーブルの偏平状態を効果的に矯正する。 【解決手段】 外被形成手段へ搬送されるケーブル本体
11の偏平状態を偏平検出部12によって検出する。こ
の検出部分が次の矯正押圧部14を通過する際に、この
矯正押圧部14における押圧ローラ40等の一対の押圧
部材が上記検出部分をその長軸方向とほぼ等しい方向に
沿って両外側から押圧するように、リング32の回転等
によって押圧ローラ40の並び方向を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル本体の周
囲に外被が形成される前に、このケーブル本体の偏平状
態を矯正するための方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーブルにおいて外被で覆われ
るケーブル本体は、複数本の導体や電線が相互に撚り合
わされ、場合によってはその周囲に金属テープ等が巻か
れることにより製造されるが、その際にケーブル本体の
断面形状が完全な円に合致することはきわめて稀であ
り、実際にはいずれかの方向に偏平な略楕円状となるの
がほとんどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにケーブル
本体が偏平な状態のままその周囲に外被が形成される
と、最終的なケーブル外観に悪影響を及ぼす。そればか
りか、その偏平率が大きい場合には、このケーブルを布
設する際に当該ケーブルが例えば管路内に挿入できなく
なるおそれがある。また、ケーブル本体が楕円であるに
もかかわらず外被の外周が円となるように当該外被を形
成した場合には、この外被の肉圧が周方向に不均一とな
り、外被を均一に形成する場合に比べて材料費が高くな
る。
【0004】なお、特開平4−289614号公報に
は、2対の凹面ガイドを互いに直交する方向に並設し、
これらの凹面ガイドの内側にケーブルを通すようにした
ものが示されているが、この装置は、単に搬送中のケー
ブルを外側から支持するためのものに過ぎず、ケーブル
の偏平状態を積極的に矯正するものではない。すなわ
ち、各凹面ガイドは通過するケーブルを四方から囲む位
置で固定されているに過ぎず、ケーブルが偏平である場
合にその偏平を矯正する方向に積極的に矯正力を加える
といった機能はなく、上記課題の解決手段とはなってい
ない。そればかりか、ケーブルは常に四方から拘束され
ているため、例えばケーブルがその長軸方向に並ぶ一方
の凹面ガイド対から強い押圧力を受けた場合、これと直
交する方向に膨らんで逃げようとしても、この方向にも
凹面ガイド対で拘束を受けているため変形の逃げ場がな
く、これにより高い応力が発生して内部の絶縁線心等を
破損してしまうおそれがある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、ケーブ
ル本体に対してその偏平状態に応じた適切な矯正力を加
えることにより、高い応力を発生させることなく上記偏
平状態を効果的に矯正できる方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、外皮形成手段へ搬送されるケ
ーブル本体の偏平状態を矯正する方法であって、搬送さ
れるケーブル本体の偏平状態を検出し、この検出部分が
上記外皮形成手段へ導入されるまでの間に当該検出部分
をその長軸方向とほぼ等しい方向に沿って両外側から押
圧するものである。
【0007】この方法では、ケーブル本体に対してその
長軸方向(すなわちケーブル本体が最も膨らんでいる方
向)とほぼ等しい方向に沿って両外側からケーブル本体
が押圧されるので、このケーブル本体の偏平状態が最も
効率良く矯正される。また、この押圧方向と直交する方
向にはケーブル本体が規制を受けず、この方向に変形で
きるので、常に前方向からケーブル本体が拘束される場
合と異なり、ケーブル本体に高い応力は発生しない。そ
して、このように予め形状矯正されたケーブル本体の周
囲に外被が形成されることにより、最終的に外観に優れ
たケーブルが製造されることとなる。
【0008】また本発明は、上記方法を実施するための
装置であって、上記外被形成手段よりも上流側の位置に
設けられ、この位置を通過するケーブル本体の偏平状態
を検出する検出手段と、この検出手段による検出位置と
上記外皮形成手段との間の位置に設けられ、通過するケ
ーブル本体を両外側から押圧するとともにその押圧方向
が調節可能に構成された押圧手段と、上記ケーブル本体
において上記検出手段により偏平状態が検出された部分
がその長軸方向とほぼ等しい方向に沿って両外側から押
圧されるように上記押圧手段による押圧方向を上記検出
手段の検出結果に基づいて調節する制御手段とを備えた
ものである。
【0009】この装置において、上記検出手段を、互い
に異なる複数の検出方向から見たケーブル本体の直径を
検出するように構成するとともに、この直径が最小であ
った検出方向と同じ方向からこのケーブル本体を押圧さ
せるように上記制御手段を構成した互いに異なる複数の
方向から見たケーブル本体の直径を検出するように構成
すれば、簡単な構成で、ケーブルの偏平状態を的確に把
握し、その偏平方向に応じた矯正用押圧が実現できる。
【0010】より具体的に、上記検出手段として、発光
部及び受光部からなる光センサを複数組備え、各光セン
サの発光部及び受光部をこれらがケーブル本体を挟む方
向に配設するとともに、各光センサにおける発光部と受
光部の並び方向を各光センサごとに異ならせたものによ
れば、各受光部の受光量は、各発光部の全発光量のうち
ケーブル本体により遮られた光量を差し引いた量となる
ので、この受光量は発光部と受光部との並び方向から見
たケーブル本体の直径に対応した値となる。従って、こ
の受光量からケーブル本体の偏平状態を把握できる。
【0011】また、上記押圧部として、通過するケーブ
ル本体の中心軸と略同等の軸回りに回転可能に配置され
た回転体と、この回転体において互いに略180°離間
する位置に上記ケーブル本体に対して接離する方向に移
動可能に設けられた押圧部材と、この押圧部材を上記回
転体の回転径方向内側に付勢するばね手段と、上記回転
体を回転駆動する回転駆動手段とを備えたものによれ
ば、回転体の回転によって押圧部材によるケーブル本体
の押圧方向を自由に調節できる。また、両押圧部材はケ
ーブル本体の直径に応じて自由に変位できるので、これ
ら押圧部材が固定されている場合と異なり、ケーブル本
体が太径の場合にこれに過大な押圧力が作用することが
避けられる。
【0012】ここで、上記押圧部材は固定状態のままケ
ーブル本体に押付けられるものでもよいが、この押圧部
材を、ローラ支持部材と、このローラ支持部材にケーブ
ル搬送方向と略直交する方向の軸回りに回転可能に支持
される押圧ローラとで構成し、上記ばね手段のばね力で
上記押圧ローラの外周面が上記ケーブル本体に押付けら
れるようにすれば、押圧ローラとケーブル本体との擦れ
がほとんどなく、両者の摩耗が抑制される。
【0013】特に、上記押圧ローラの外周面を凹曲面と
すれば、この押圧ローラとケーブル本体との接触面積を
増やすことができ、ケーブル本体に大きな集中荷重が作
用することが防がれる。
【0014】また、各押圧部材よりも回転体の回転径方
向内側の位置に、この位置よりも上記回転径方向内側の
位置へ各押圧部材が移動するのを阻止するストッパを設
けたものによれば、このストッパによる押圧部材の位置
規制により、この押圧部材がケーブル本体に過度の力で
押圧することがより確実に防がれる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
1及び図2に示す。
【0016】図2に示すケーブル製造装置は、供給部1
0、偏平検出部(偏平検出手段)12、矯正押圧部(押
圧手段)14、押出し成形部(外被形成手段)16、冷
却部20、引取り部22、巻取り部24、及び制御部
(制御手段)26を備えている。この装置において、供
給部10から引き出されるケーブル本体(ケーブルにお
いて外被を除く部分)11は、偏平検出部12及び矯正
押圧部14を通って押出し成形部16内に導入される。
この押出し成形部16で上記ケーブル本体11の周囲に
プラスチックからなる外被18が押出し成形され、この
ケーブルは冷却部20で冷却された後に引取り部22を
通じて巻取り部24に巻取られる。
【0017】上述のように、偏平検出部12は押出し成
形部16よりも上流側の位置に設けられ、図1(a)に
示すような4つの発光部28A,28B,28C,28
Dと、これらの発光部にそれぞれ対応する受光部30
A,30B,30C,30Dとを備えている。発光部2
8A〜28Dは、通過するケーブル本体11の周囲の位
置において、45°間隔で周方向に並設されている。各
受光部30A〜30Dは、上記ケーブル本体11を挟ん
で各発光部28A〜28Dとそれぞれ対向する位置に配
設されている。すなわち、ケーブル本体11の周囲に
は、発光部28A〜28D、受光部30A〜30Dの順
に周方向に並べて配設されている。
【0018】各受光部30A〜30Dは、その受光総量
に対応した電気信号を制御部26に入力するように構成
されている。
【0019】矯正押圧部14は、上記偏平検出部12と
押出し成形部16との間の位置に設けられ、図1(b)
に示すような構成となっている。
【0020】この矯正押圧部14は、大径のリング32
を備え、このリング32は図略のフレームに回転可能に
保持されている。その回転中心は、この矯正凹部14を
通過するケーブル本体11の中心軸とほぼ同軸に設定さ
れている。
【0021】リング32において互いに略180°離間
する位置には支持軸(ローラ支持部材)34が取付けら
れている。各支持軸34は、上記リング32から内側に
出没する方向(すなわちリング32の回転径方向)に移
動可能とされている。
【0022】各伸縮34の内側端部には、中央に向かっ
て開口する正面視コ字状のブラケット(ローラ支持部
材)36が固定されている。これらのブラケット36と
上記リング32との間には圧縮コイルばね(ばね手段)
42が設けられ、この圧縮コイルばね42によって各ブ
ラケット36及び支持軸34がリング32の回転径方向
内側に付勢されている。
【0023】各ブラケット36には、ケーブル本体11
の搬送方向と直交する方向(図1(b)では上下方向)
に延びる軸38を中心に回転可能に押圧ローラ40が支
持されている。各押圧ローラ40の外周面は、偏平矯正
後のケーブル本体11の目標外周形状(同図(b)に一
点鎖線で示す形状)に対応する曲率半径を持つ凹曲面に
形成され、これらの外周面が上記ブラケット36の端面
よりも中央側に僅かに突出している。
【0024】リング32の内周面において、各支持軸3
4の取付個所から略90°離間する個所からは、径方向
内側にストッパアーム43が回転径方向内側に延設され
ている。このストッパアーム43は、各ブラケット36
の端面近傍の位置まで延び、その端部に左右に突出する
ストッパ部44が形成されている。
【0025】これらストッパ部44は、各ブラケット3
6の端面と当接可能な位置に形成されており、この当接
により、各ブラケット36及び押圧ローラ40が上記ス
トッパ部44の端面よりも径方向内側の位置へ移動する
ことが阻止されている。このストッパ部44による規制
位置は、両押圧ローラ40同士の離間寸法が上記目標外
周形状をなすケーブル本体11の直径とほぼ同等となる
まで押圧ローラ40同士が近づいたときのブラケット3
6の端面の位置に設定されている。
【0026】上記リング32の外周面には、ウォームホ
イール46が固定され、このウォームホイール46にウ
ォーム48が噛合されている。このウォーム48はモー
タ50の出力軸に連結されており、このモータ50の作
動によってウォーム48及びこれと噛合するウォームホ
イール46が回転駆動されるようになっている。上記モ
ータ50の作動は、前記制御部26から出力される制御
信号によって制御される。
【0027】次に、この制御部26も含めた装置全体の
作用を説明する。
【0028】供給部10から引き出されたケーブル本体
11は、押出し成形部16に至る前に偏平検出部12を
通過し、この偏平検出部12でケーブル本体11の偏平
状態が検出される。具体的には、各発光部28A〜28
Dから発せられる光の一部がケーブル本体11によって
遮られ、残りの光のみが受光部30A〜30Dに受光さ
れ、この受光量に応じた電気信号が制御部26に入力さ
れる。
【0029】ここで、各受光部30A〜30Dの受光量
は、これらの受光部30A〜30Dとその相手方の発光
部28A〜28Dとが並ぶ方向から見たケーブル本体1
1の直径に対応する。すなわち、受光部の受光量が多い
ということは、これに対応する方向から見たケーブル本
体11の直径が小さいことを意味する。そこで、制御部
26は、受光量が最も少ない受光部(図1(a)の例で
は受光部30C)に対応する方向(同図左右方向)がケ
ーブル本体11の長軸方向に最も近い方向であると判定
し、この方向を記憶する。
【0030】そして、この方向を記憶したケーブル本体
11の部分がその下流側の矯正押圧部14を通過する
際、この矯正押圧部14における両押圧ローラ40が上
記記憶方向に並ぶように、リング32を回転駆動させ
る。この矯正押圧部14を通過するケーブル本体11
は、両押圧ローラ40から、その並び方向(図1(b)
では左右方向)に沿って、圧縮コイルばね42の弾発力
に相当する力で両外側より押圧される。上述のように、
この押圧方向はケーブル本体11の長軸方向に最も近い
方向に調節されるため、この押圧によってケーブル本体
11の偏平状態は最も効果的に矯正される。
【0031】しかも、各押圧ローラ40はブラケット3
6とともにリング32の回転径方向に移動可能であり、
ケーブル本体11の偏平度合いによって適当に位置を変
えることができるため、押圧ローラ40の位置が固定さ
れている場合と異なり、仮にケーブル本体11の偏平率
が非常に大きい場合でも、このケーブル本体11に過度
の押圧力が作用することはない。
【0032】また、その押圧方向と直交する方向(図1
(b)では上下方向)にはケーブル本体11が解放され
ているので、上記押圧を受けたケーブル本体11はその
解放された方向に膨らんで逃げることができる。従っ
て、ケーブル本体11に高い応力が発生するのを避けな
がらその断面形状が円に近づけられることになる。
【0033】さらに、この実施の形態では、両ブラケッ
ト36同士の間にストッパ部44が介在しており、この
ストッパ部44によって、所定位置よりも内側へのブラ
ケット36及び押圧ローラ38の移動が阻止されるの
で、上記過度の押圧力の発生がより確実に防がれ、ケー
ブル本体11が保護される。
【0034】以上のようにして予めケーブル本体11の
偏平状態を矯正しておいてから、このケーブル本体11
を押出し成形部16に導入することにより、このケーブ
ル本体11の周囲に周方向に略均一な厚みの外被18を
形成でき、外観にすぐれたケーブルを製造できる。
【0035】なお、図1(a)に示すように複数組の発
光部及び受光部を用いる場合、その組数は問わない。こ
の組数が多いほど偏平矯正の精度が高くなる一方、装置
は複雑となるので、矯正対象となるケーブルの用途や種
類に応じて上記組数を設定すればよい。
【0036】また、本発明における押圧部材として、上
記ブラケット36及び押圧ローラ40に代え、比較的柔
軟な材料からなる押圧材を直接ケーブル本体11の表面
に押し当てるようにしてもよい。ただし、この場合、ケ
ーブル本体11と上記押圧材とが擦れるため、両者の摩
耗が生じやすいのに対し、図1(b)のように回転可能
な押圧ローラ40をケーブル本体11に押し当てるよう
にすれば、このケーブル本体11をより有効に保護でき
る利点がある。特に、上記のように押圧ローラ40の外
周面を凹曲面とすれば、この押圧ローラ40とケーブル
本体11との接触面積を増やすことにより、ケーブル本
体11に集中荷重が作用するのを避けることができ、ケ
ーブル本体11の保護はより万全なものとなる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、外皮形成手段へ
搬送されるケーブル本体の偏平状態を検出し、この検出
部分が上記外皮形成手段へ導入されるまでの間に当該検
出部分をその長軸方向とほぼ等しい方向に沿って両外側
から押圧する方法であり、またそのための装置として、
外被形成手段よりも上流側の位置でケーブル本体の偏平
状態を検出する検出手段と、この検出手段の下流側でケ
ーブル本体を両外側から押圧するとともにその押圧方向
が調節可能な押圧手段と、この押圧手段により上記検出
手段による偏平状態検出部分がその長軸方向とほぼ等し
い方向に沿って押圧されるように押圧手段を制御する制
御手段とを備えたものであるので、ケーブルの偏平修正
に必要な方向からのみケーブル本体を押圧することによ
り、その偏平状態が最も効率良く、しかも高い応力を発
生させずに矯正できる効果がある。
【0038】さらに、上記検出手段を、互いに異なる複
数の検出方向から見たケーブル本体の直径を検出するよ
うに構成するとともに、この直径が最小であった検出方
向と同じ方向からこのケーブル本体を押圧させるように
上記制御手段を構成したものによれば、簡単な構成でケ
ーブルの偏平方向に応じた矯正用押圧が実現できる効果
が得られる。
【0039】また、上記押圧部として、通過するケーブ
ル本体の中心軸と略同等の軸回りに回転可能に配置され
た回転体と、この回転体において互いに略180°離間
する位置に上記ケーブル本体に対して接離する方向に移
動可能に設けられた押圧部材と、この押圧部材を上記回
転体の回転径方向内側に付勢するばね手段と、上記回転
体を回転駆動する回転駆動手段とを備えたものによれ
ば、回転体を回転させるだけの簡単な操作で押圧方向を
自由に調節できる。しかも、両押圧部材はケーブル本体
の直径に応じて自由に変位できるので、これら押圧部材
が固定されている場合と異なり、ケーブル本体が太径の
場合にこれに過大な押圧力が作用するのを未然に防ぐこ
とができる。
【0040】特に、上記の押圧部材を、ローラ支持部材
と、このローラ支持部材にケーブル搬送方向と略直交す
る方向の軸回りに回転可能に支持される押圧ローラとで
構成し、上記ばね手段のばね力で上記押圧ローラの外周
面が上記ケーブル本体に押付けられるようにすれば、押
圧ローラとケーブル本体との擦れを避けて両者の摩耗を
抑制し、ケーブル本体をより有効に保護できる。
【0041】さらに、上記押圧ローラの外周面を凹曲面
としたものによれば、この押圧ローラとケーブル本体と
の接触面積を増やすことにより、ケーブル本体に大きな
集中荷重が作用するのを防いでケーブル本体の保護をよ
り万全にできる。
【0042】また、各押圧部材よりも回転体の回転径方
向内側の位置に、この位置よりも上記回転径方向内側の
位置へ各押圧部材が移動するのを阻止するストッパを設
けたものによれば、このストッパによる押圧部材の位置
規制により、この押圧部材がケーブル本体に過度の力で
押圧することをより確実に防止できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明にかかるケーブル偏平矯正装置
を構成する偏平検出部の正面図、(b)は同ケーブル偏
平矯正装置を構成する矯正押圧部の正面図である。
【図2】上記ケーブル偏平矯正装置を備えたケーブル製
造装置の一例を示す全体図である。
【符号の説明】 11 ケーブル本体 12 偏平検出部(検出手段) 14 矯正押圧部(押圧手段) 16 押出し成形部(外被形成手段) 18 外被 26 制御部(制御手段) 28A,28B,28C,28D 発光部 30A,30B,30C,30D 受光部 32 リング(回転体) 34 支持軸(ローラ支持部材) 36 ブラケット36(ローラ支持部材) 40 押圧ローラ 42 圧縮コイルばね(ばね手段) 43 ストッパアーム 44 ストッパ部 50 モータ(回転駆動手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外皮形成手段へ搬送されるケーブル本体
    の偏平状態を矯正する方法であって、搬送されるケーブ
    ル本体の偏平状態を検出し、この検出部分が上記外皮形
    成手段へ導入されるまでの間に当該検出部分をその長軸
    方向とほぼ等しい方向に沿って両外側から押圧すること
    を特徴とするケーブルの偏平矯正方法。
  2. 【請求項2】 外皮形成手段へ搬送されるケーブル本体
    の偏平状態を矯正する装置であって、上記外被形成手段
    よりも上流側の位置に設けられ、この位置を通過するケ
    ーブル本体の偏平状態を検出する検出手段と、この検出
    手段による検出位置と上記外皮形成手段との間の位置に
    設けられ、通過するケーブル本体を両外側から押圧する
    とともにその押圧方向が調節可能に構成された押圧手段
    と、上記ケーブル本体において上記検出手段により偏平
    状態が検出された部分がその長軸方向とほぼ等しい方向
    に沿って両外側から押圧されるように上記押圧手段によ
    る押圧方向を上記検出手段の検出結果に基づいて調節す
    る制御手段とを備えたことを特徴とするケーブルの偏平
    矯正装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のケーブルの偏平矯正装置
    において、上記検出手段を、互いに異なる複数の検出方
    向から見たケーブル本体の直径を検出するように構成す
    るとともに、この直径が最小であった検出方向と同じ方
    向からこのケーブル本体を押圧させるように上記制御手
    段を構成したことを特徴とするケーブルの偏平矯正装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のケーブルの偏平矯正装置
    において、上記検出手段として、発光部及び受光部から
    なる光センサを複数組備え、各光センサの発光部及び受
    光部をこれらがケーブル本体を挟む方向に配設するとと
    もに、各光センサにおける上記発光部と受光部の並び方
    向を各光センサごとに異ならせたことを特徴とするケー
    ブルの偏平矯正装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載のケーブ
    ルの偏平矯正装置において、上記押圧部として、通過す
    るケーブル本体の中心軸と略同等の軸回りに回転可能に
    配置された回転体と、この回転体において互いに略18
    0°離間する位置に上記ケーブル本体に対して接離する
    方向に移動可能に設けられた押圧部材と、この押圧部材
    を上記回転体の回転径方向内側に付勢するばね手段と、
    上記回転体を回転駆動する回転駆動手段とを備えたこと
    を特徴とするケーブルの偏平矯正装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のケーブルの偏平矯正装置
    において、上記押圧部材を、ローラ支持部材と、このロ
    ーラ支持部材にケーブル搬送方向と略直交する方向の軸
    回りに回転可能に支持される押圧ローラとで構成し、上
    記ばね手段のばね力で上記押圧ローラの外周面が上記ケ
    ーブル本体に押付けられるようにしたことを特徴とする
    ケーブルの偏平矯正装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のケーブルの偏平矯正装置
    において、上記押圧ローラの外周面を凹曲面としたこと
    を特徴とするケーブルの偏平矯正装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載のケーブ
    ルの偏平矯正装置において、各押圧部材よりも回転体の
    回転径方向内側の位置に、この位置よりも上記回転径方
    向内側の位置へ各押圧部材が移動するのを阻止するスト
    ッパを設けたことを特徴とするケーブルの偏平矯正装
    置。
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