JPH0925856A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置

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JPH0925856A
JPH0925856A JP17375295A JP17375295A JPH0925856A JP H0925856 A JPH0925856 A JP H0925856A JP 17375295 A JP17375295 A JP 17375295A JP 17375295 A JP17375295 A JP 17375295A JP H0925856 A JPH0925856 A JP H0925856A
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JP
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diffusion chamber
return pipe
chamber
fuel
diffusion
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JP17375295A
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Takeshi Hara
武志 原
Koichi Hidano
耕一 肥田野
Teruo Wakashiro
輝男 若城
Kazumi Yamazaki
和美 山▲崎▼
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸発燃料が通過する吸着剤の上流側と下流側
との間で、吸着剤の吸着率を増大させて平滑化する蒸発
燃料処理装置を提供する。 【構成】 蒸発燃料処理装置は、燃料タンクからチャー
ジガスが流入する第1の拡散室20と、外気が流入する
第2の拡散室21と、拡散室20〜22に挟まれて配置
され、チャージガス、パージガス及び大気を通過させる
吸着室23,24と、吸着室23,24に挟まれた第3
の拡散室22を有する。そして、吸着室23,24の内
部には、チャージガスから蒸発燃料を吸着し、かつ、離
脱してパージガスとする吸着剤40が吸容される。さら
に、拡散室20,22を連通して設置された戻し管50
と、戻し管50の途中に設置され、第3拡散室22の圧
力が第1拡散室20の圧力よりも所定レベル以上大きい
ときに戻し管50を開放する逆止弁51とを備える。こ
の戻し管50を介する戻りガスの還流により、燃料成分
は繰り返し吸着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジン等の内
燃機関における蒸発燃料排出抑制装置に用いられ、燃料
タンクから流入した蒸発燃料を一時貯蔵した後に燃焼室
に送出する蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の燃料系においては、燃
料タンクの燃料から発生した蒸発燃料が外気に排出され
る不具合を抑止する蒸発燃料処理装置として、蒸発燃料
を活性炭に吸着した後に、脱離させて燃焼室に流出する
キャニスタが知られている。
【0003】例えば、図4に示すようなチャコール・キ
ャニスタ方式のU字フロー型構成では、内燃機関の停止
時や燃料タンクの給油時などに、第1,第2のチャージ
管70,71からケーシング10に流入した蒸発燃料
は、第1,第2の吸着室(吸着剤収容室)23,24に
充填された吸着剤40によって吸着され、ドレイン管8
0から外気に排出される。内燃機関の稼動時にドレイン
管80からケーシング10に流入した外気は、吸着剤4
0から燃料成分を離脱させ、蒸発燃料を含むパージガス
となってパージ管90に流出する。
【0004】なお、このような先行技術に関しては、特
開平1−159455号公報などに詳細に開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の蒸発燃料処理装置では、給油時に大量に発生し
た蒸発燃料が、吸着室に充填された活性炭の層中を比較
的高速で通過するので、チャージガスの上流側から下流
側に向って、活性炭による蒸発燃料の吸着率が急激に低
減する。
【0006】このため、チャージガスの流通経路の下流
側では吸着率が低く、活性炭の全体としての吸着効率が
良くない、という問題がある。
【0007】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、蒸発燃料が通過する吸着剤の下流
側の吸着率を増大させて平滑化する蒸発燃料処理装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃料
タンクから送出されるチャージガスの流通経路の上流側
に位置する拡散室と下流側に位置する拡散室により挟ま
れた吸着剤収容室をケーシング内に備えた蒸発燃料処理
装置において、上流側に位置する拡散室と下流側に位置
する拡散室とを連通させる戻し管と、戻し管の途中に配
置されると共に下流側の拡散室から上流側の拡散室への
戻りガスのみを流通させる逆止弁とを備えたことを特徴
とする。
【0009】請求項1の蒸発燃料処理装置によれば、燃
料タンクから流入したチャージガスは、上流側の拡散室
で拡散されて吸着室(吸着剤収容室)に流入し、吸着剤
によって蒸発燃料が吸着された後、下流側の拡散室で拡
散される。このとき、下流側に位置する拡散室側の戻し
管の内圧が、上流側に位置する拡散室側の戻し管の内圧
よりも高いとき、逆止弁が戻し管を開放してチャージガ
スの一部を戻りガスとして下流側の拡散室から上流側の
拡散室に帰還させ、ここで再び拡散される。そして、再
び吸着室に流入し、吸着剤によって蒸発燃料が再び吸着
される。
【0010】このような戻し管を経由するチャージガス
の帰還は、下流側の拡散室側の戻し管の内圧が上流側の
拡散室側の戻し管の内圧よりも低くなり、逆止弁が戻し
管を閉塞するまで繰り返される。このため、吸着室を通
過するたびにチャージガスに含まれた蒸発燃料は吸着剤
に吸着されるので、吸着剤の吸着率はチャージガスの帰
還のたびに増大する。
【0011】なお、内燃機関が稼動し、吸入負圧が内燃
機関側に発生すると、外気側から流入した大気は下流側
の拡散室で拡散されて吸着室に流入し、吸着剤から離脱
した蒸発燃料を含むパージガスとなる。そして、吸着室
を通過したパージガスは上流側の拡散室で拡散され、内
燃機関側に排出される。
【0012】請求項2の発明は、燃料タンク側及び内燃
機関側に連通した第1の拡散室と、外気側に連通した第
2の拡散室と、第1の拡散室と第2の拡散室との間の燃
料ガス通路に設けられた複数の吸着剤収容室と、燃料ガ
ス通路の途中で複数の吸着剤収容室の間に介在させた第
3の拡散室とをケーシング内に備えた蒸発燃料処理装置
において、第1の拡散室と第3の拡散室とを連通させる
戻し管と、戻し管の途中に配置されると共に第3の拡散
室から第1の拡散室への戻りガスのみを流通させる逆止
弁とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2の蒸発燃料処理装置によれば、チ
ャージガスの流通経路の上流側に位置する第1の拡散室
と下流側に位置する第3の拡散室の間に戻し管が設けら
れているので、第3の拡散室側の戻し管の内圧が第1の
拡散室側の戻し管の内圧よりも高いとき、逆止弁が開い
て第3の拡散室のチャージガスは戻りガスとして第1の
拡散室に還流する。このため、第3の拡散室の上流側に
位置する吸着剤収容室での吸着量を増加でき、かつ、第
3の拡散室の下流側に位置する吸着剤収容室に流れる蒸
発燃料を減少させ、その吸着効率を向上させることがで
きる。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明の蒸発燃料処理装置に係る
実施形態の構成及び作用について、図1ないし図3を参
照して詳細に説明する。なお、図面の説明においては、
同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略す
る。
【0015】第1実施形態 図1に示すように、本実施形態の蒸発燃料処理装置は、
チャコール・キャニスタ方式でU字フロー型に構成され
ている。金属製または樹脂製のケーシング10の上端内
面には、略平板状の仕切板11が下端内面に向って延び
て固定され、ケーシング10の内部を大容量(上流側)
および小容量(下流側)の二室に分割している。ケーシ
ング10の下端内面には、コイル状のスプリング12が
上方向に付勢可能に設置され、これによりケーシング1
0の下端内面との間で第3の拡散室22を形成するグリ
ッド13が保持されている。
【0016】グリッド13は、金属製または樹脂製の板
材に多数の貫通穴を有して通気性を確保しつつ、吸着剤
40を支持しており、その間には略平板状の第1のフィ
ルタ14が介在されている。この第1のフィルタ14は
不織布からなり、チャージガスとともに流入した比較的
大粒の不純物を抽出している。また、吸着剤40の層の
上面にそれぞれ載置された略平板状の第2及び第3のフ
ィルタ15,16についても、ともに不織布からなり、
第1のフィルタ14と同様にチャージガス中の不純物を
それぞれ抽出している。
【0017】第1のフィルタ14と第2のフィルタ15
との間のスペース、すなわち第1の吸着室(吸着剤収容
室)23と、第1のフィルタ14と第3のフィルタ16
との間のスペース、すなわち第2の吸着室24には、い
ずれも吸着剤40が充填され、第1及び第2の吸着室2
3,24は仕切板11の下端と第1のフィルタ14との
間隙によって部分的に連通している。ここで、吸着剤4
0は略粒状の活性炭であって、燃料タンクから流入した
チャージガスから蒸発燃料を吸着し、外気が流入すると
蒸発燃料を離脱してパージガスとする。
【0018】ケーシング10の上端内面と第2のフィル
タ15との間に形成されたスペース、すなわち第1の拡
散室20は、ケーシング10の上端面において第1及び
第2のチャージ管70,71とパージ管90に連通して
おり、ケーシング10の上端内面と第3のフィルタ16
との間に形成されたスペース、すなわち第2の拡散室2
1は、ケーシング10の上端面においてドレイン管80
に連通している。
【0019】本実施形態において特徴的なことは、第1
の拡散室20がケーシング10の側壁で第1の戻し管5
0の一端に連通し、ケーシング10の下端内面とグリッ
ド13との間に形成されたスペース、すなわち第3の拡
散室22がケーシング10の側壁において第1の戻し管
50の他端に連通していることである。
【0020】この第1の戻し管50は、第1の拡散室2
0から第1の吸着室23を介して第3の拡散室22に流
入したチャージガスを、戻りガスとして再び第1の拡散
室20に帰還させるものであり、途中に第1の逆止弁5
1が設置され、第3の拡散室22側の第1の戻し管50
の内圧が第1の拡散室20側の第1の戻し管50の内圧
よりも所定レベル以上大きいときに開弁し、その他の時
には閉塞する。したがって、第1の逆止弁51の開弁圧
は、下流側の第2の吸着室24での圧損と、第1の戻り
管50からなるドレイン部の圧損との和より、小さくす
る必要がある。第1の逆止弁51の後段として第1の戻
し管50の途中に配置された第1の電磁開閉弁52は、
電子制御装置(図示しない)のコントロールに従い、燃
料タンクの給油時に第1の戻し管50を開放し、その他
の時には閉塞する。
【0021】なお、第1の拡散室20と燃料タンクとを
連通する第1のチャージ管70は、逆止弁(図示しな
い)を介して燃料タンクからチャージガスを第1の拡散
室20に送出するEVAPOチャージ系のパイプであ
り、これによって燃料タンクの内圧を所定レベル未満に
保持する。第1の拡散室20と燃料タンクとを連通する
第2のチャージ管71は、制御弁(図示しない)を介し
て燃料タンクからチャージガスを第1の拡散室20に送
出するORVRチャージ系のパイプであり、これによっ
て燃料タンクの内圧を給油時に低減させる。
【0022】また、第2の拡散室21と外部とを連通す
るドレイン管80は、内燃機関の稼動時にパージ管90
に発生する吸入負圧によって外気を第2の拡散室21に
送出し、内燃機関の停止時に燃料成分が除去済みのガス
を第2の拡散室24から外気に送出する。第1の拡散室
21と内燃機関とを連通するパージ管90は、内燃機関
の稼動時に蒸発燃料を含むパージガスを内燃機関の燃焼
室に送出する。
【0023】次に、本実施形態の蒸発燃料処理装置の作
用について説明する。
【0024】内燃機関の停止時には、燃料タンクから第
1のチャージ管70を介してケーシング10に流入した
チャージガスは、第1の拡散室20で拡散されてその流
速を低減した後、第1の吸着室23に流入して吸着剤4
0により燃料成分が吸着される。このとき、第1の開閉
弁52は第1の戻し管50を閉塞しているため、第1の
吸着室23を通過したチャージガスは第3の拡散室22
で拡散された後、下流側の第2の吸着室24に流入し、
再び吸着剤40によって燃料成分が吸着される。そし
て、第2の吸着室24を通過したチャージガスは第2の
拡散室21で拡散された後、ケーシング10からドレイ
ン管80を介して外気に排出される。
【0025】内燃機関の稼動時には、吸入負圧がパージ
管90に発生するので、ドレイン管80を介して外気が
第2の拡散室21に流入する。外気はここで拡散された
後、第2の吸着室24に流入して吸着剤40から燃料成
分を離脱させ、蒸発燃料を含むパージガスとなる。この
とき、第1の開閉弁52は第1の戻し管50を閉塞して
いるため、第2の吸着室24を通過したパージガスは第
3の拡散室22で拡散された後、第1の吸着室23に流
入し、再び吸着剤40から離脱した燃料成分を含むこと
になる。そして、第1の吸着室23を通過したパージガ
スは、第1の拡散室20で拡散された後、ケーシング1
0からパージ管90を介して内燃機関に流出する。
【0026】燃料タンクの給油時には、燃料タンクから
第2のチャージ管71を介してチャージガスが第1の拡
散室20に流入し、ここで拡散された後、第1の吸着室
23に流入して吸着剤40によって蒸発燃料が吸着され
る。このとき、第1の開閉弁52は第1の戻し管50を
開放しているため、下流側に位置する第3の拡散室22
の内圧が上流側に位置する第1の拡散室20の内圧より
も所定レベル以上大きい場合、第1の逆止弁51が第1
の戻し管50を開放する。そのため、第1の吸着室23
を通過したチャージガスの一部は、第3の拡散室22で
拡散された後、第1の戻し管50に流入する。
【0027】このようにして第1の戻し管50を帰還し
たチャージガス(戻りガス)は、第1の拡散室20で再
び拡散された後、第1の吸着室23に再び流入し、吸着
剤40によって燃料成分が吸着される。なお、第3の拡
散室22から下流側の第2の吸着室24に流入したチャ
ージガスは、吸着剤40によって再び燃料成分を失い、
第2の拡散室21で拡散された後、ドレインポート80
を介して外気に排出される。
【0028】このような、第1の戻し管50を経由する
チャージガスの帰還動作は、下流側の第3の拡散室22
側の第1の戻し管50の内圧が上流側の第1の拡散室2
0側の第1の戻し管50の内圧よりも所定レベル未満に
なり、これによって第1の逆止弁51が第1の戻し管5
0を閉塞するまで繰り返される。この間に、チャージガ
スが含む燃料成分は第1の吸着室23を通過する際に繰
り返し吸着されるので、第1の吸着室23での吸着量お
よび吸着率が増大する。
【0029】第2実施形態 図2に示すように、本実施形態の蒸発燃料処理装置は、
第1及び第3の拡散室20,22を連通する第1の戻し
管50を備えることなく、第2及び第3の拡散室21,
22を連通する第2の戻し管60を備える点で、上述し
た第1実施形態の蒸発燃料処理装置と相異している。す
なわち、第2の戻し管60は、第2の拡散室21と第3
の拡散室22とを連通して設置され、第3の拡散室22
から第2の吸着室24を介して第2の拡散室21に流入
したチャージガスを、戻りガスとして再び第3の拡散室
22に帰還させる。
【0030】この第2の戻し管60の途中には第2の逆
止弁61が設けられ、第2の拡散室21側の第2の戻し
管60の内圧が第3の拡散室22側の第2の戻し管60
の内圧よりも所定レベル以上大きいときに第2の戻し管
60を開放し、その他の時には閉塞する。したがって、
その開弁圧は第2の戻し管60からなるドレイン部の圧
損以下に設計される。また、第2の逆止弁61の後段と
して第2の戻し管60の途中には、電磁式の第2の開閉
弁62が設置され、電子制御装置(図示しない)のコン
トロールにより、燃料タンクの給油時に第2の戻し管6
0を開放し、その他の時には第2の戻し管60を閉塞す
る。
【0031】次に、本実施形態の蒸発燃料処理装置の作
用について説明する。
【0032】燃料タンクの給油時以外では、第2の開閉
弁62は第2の戻し管60を閉塞しているため、第1の
実施形態と同様に動作する。また、内燃機関の稼動時に
も、第2の開閉弁62は第2の戻し管60を閉塞してい
るため、第1の実施形態と同様に動作する。
【0033】これに対し、燃料タンクの給油時には、燃
料タンクから第2のチャージ管71を介して第1の拡散
室20に流入したチャージガスは、ここで拡散された
後、第1の吸着室23に流入して燃料成分を失い、第3
の拡散室22で拡散された後、第2の吸着室24に流入
して再び燃料成分を失う。このとき、第2の開閉弁62
は第2の戻し管60を開放しているため、下流側の第2
の拡散室21の内圧が上流側の第3の拡散室22の内圧
よりも所定レベル以上大きい場合、第2の逆止弁61が
第2の戻し管60を開放する。そのため、第2の吸着室
24を通過し第2の拡散室21で拡散されたチャージガ
スの一部は、第2の戻し管60で帰還されて第2の吸着
室24に再び流入し、吸着剤40によって燃料成分を再
び失う。
【0034】このような、第2の配管60を経由するチ
ャージガスの帰還動作は、下流側の第2の拡散室21側
の戻し管60の内圧が上流側の第3の拡散室22側の戻
し管60の内圧よりも所定レベル未満になり、これによ
って第2の逆止弁61が第2の戻し管60を閉塞するま
で、繰り返し行われる。したがって、第2の吸着室24
で蒸発燃料を吸着する吸着率は増大し、炭化水素を主成
分とする蒸発燃料を外気に放出させないようにできる。
【0035】第3実施形態 図3に示すように、本実施形態の蒸発燃料処理装置は、
上述した第1および第2実施形態の特徴的構成要素を併
有して構成されている。
【0036】すなわち、第1及び第3の拡散室20,2
2を連通する第1の戻し管50およびその途中に設置さ
れた第1の逆止弁51と第1の開閉弁52を備えるとと
もに、第2及び第3の拡散室21,22を連通する第2
の戻し管60およびその途中に設置された第2の逆止弁
61と第2の開閉弁62を備えている。
【0037】次に、本実施形態の蒸発燃料処理装置の作
用について、簡単に説明する。
【0038】燃料タンクの給油時以外では、第1,第2
の制御弁52,62は第1,第2の戻し配管50,60
を閉塞しているため、第1,第2の実施形態と同様に動
作する。また、内燃機関の稼動時にも、第1,第2の開
閉弁62,52は、第1,第2の戻し管50,60を閉
塞しているため、第1,第2の実施形態と同様に動作す
る。
【0039】これに対し、燃料タンクの給油時には、燃
料タンクから第2のチャージ管71を介して第1の拡散
室20に流入したチャージガスは、ここで拡散された
後、第1の吸着室23に流入して燃料成分を失い、第3
の拡散室22に流入するが、第1の開閉弁52は第1の
戻し管50を開放しているため、下流側の第3の拡散室
22側の戻し管50の内圧が上流側の第1の拡散室20
側の戻し管50の内圧よりも所定レベル以上大きい場合
には、第1の逆止弁51が開放され、第1の吸着室23
を通過したチャージガスは、第3の拡散室22から第1
の戻し管50を介して第1の拡散室20に還流し、再び
拡散された後、第1の吸着室23に再び流入して吸着剤
40によって燃料成分を失う。
【0040】他方、第3の拡散室22から第2の吸着室
24に流入したチャージガスは、吸着剤40によって燃
料成分を失って第2の拡散室21に流入するが、第2の
開閉弁62は第2の戻し管60を開放しているため、下
流側の第2の拡散室21側の戻し管60の内圧が上流側
の第3の拡散室22側の戻し管60の内圧よりも所定レ
ベル以上大きい場合、第2の逆止弁61が開放され、第
2の拡散室21で拡散されたチャージガスの一部は、第
2の戻し管60から第3の拡散室22に向って還流す
る。そして、第3の拡散室22で再び拡散された後、第
2の吸着室24に再び流入し、吸着剤40によって燃料
成分を再び失う。
【0041】このような第1の戻し管50を経由するチ
ャージガス(戻りガス)の帰還動作、および第2の戻し
管60を経由する帰還動作は、チャージガスの流通経路
に対して下流側の第3または第2の拡散室22または2
1の内圧が、上流側の第1または第3の拡散室20また
は22の内圧よりも所定レベル未満になり、第1,第2
の逆止弁51,61が第1,第2の戻し管50,60を
閉塞するまで、繰り返し行われる。この間に、第1,第
2の吸着室24を通過するチャージガスが含む蒸発燃料
は吸着剤40によって吸着されるので、第1,第2の吸
着室24での吸着率は増大する。
【0042】本発明は、上述した諸実施形態に限られる
ものではなく、種々の変形を行うことが可能である。例
えば、上述した諸実施形態においては、戻し管の途中に
逆止弁の後段として設置された電磁開閉弁は、燃料タン
クの給油時にのみ戻し管を開放するものである。しかし
ながら、電磁開閉弁としては、内燃機関の稼動時に戻し
管を閉塞し、その他の時には戻し管を開放するものであ
ってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の蒸
発燃料処理装置においては、燃料タンクから流入したチ
ャージガスは、吸着室に隣接した上流側の拡散室で拡散
された後、吸着室に流入して吸着剤によって燃料成分を
失う。そして、吸着室を通過したチャージガスは下流側
の拡散室で拡散される。
【0044】ここで、戻し管によって二つの拡散室は連
通されており、逆止弁が戻し管の途中に設置されている
ため、下流側に位置する拡散室の内圧が上流側に位置す
る拡散室の内圧力よりも所定レベル以上大きい場合、逆
止弁が開放され、下流側の拡散室のチャージガスの一部
(戻りガス)は、戻し管を介して上流側の拡散室に還流
される。
【0045】このため、チャージガスが戻し管を経由し
て繰り返し吸着室に帰還するので、吸着室を通過するご
とに燃料成分が吸着剤によって吸着され、したがって、
吸着剤の吸着率はチャージガスが通過する下流側でも増
大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸発燃料処理装置に係る第1実施形態
の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の蒸発燃料処理装置に係る第2実施形態
の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の蒸発燃料処理装置に係る第3実施形態
の構造を示す断面図である。
【図4】従来の蒸発燃料処理装置に係る一例の構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
10…ケーシング、20…第1の拡散室、21…第2の
拡散室、22…第3の拡散室、23…第1の吸着室,2
4…第2の吸着室、40…吸着剤、50…第1の戻し
管、60…第2の戻し管、51…第1の逆止弁、61…
第2の逆止弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山▲崎▼ 和美 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから送出されるチャージガス
    の流通経路の上流側に位置する拡散室と下流側に位置す
    る拡散室により挟まれた吸着剤収容室をケーシング内に
    備えた蒸発燃料処理装置において、 前記上流側に位置する拡散室と前記下流側に位置する拡
    散室とを連通させる戻し管と、 前記戻し管の途中に配置されると共に前記下流側の拡散
    室から前記上流側の拡散室への戻りガスのみを流通させ
    る逆止弁とを備えたことを特徴とする蒸発燃料処理装
    置。
  2. 【請求項2】 燃料タンク側及び内燃機関側に連通した
    第1の拡散室と、外気側に連通した第2の拡散室と、前
    記第1の拡散室と第2の拡散室との間の燃料ガス通路に
    設けられた複数の吸着剤収容室と、前記燃料ガス通路の
    途中で前記複数の吸着剤収容室の間に介在させた第3の
    拡散室とをケーシング内に備えた蒸発燃料処理装置にお
    いて、 前記第1の拡散室と前記第3の拡散室とを連通させる戻
    し管と、 前記戻し管の途中に配置されると共に前記第3の拡散室
    から前記第1の拡散室への戻りガスのみを流通させる逆
    止弁とを備えたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
JP17375295A 1995-07-10 1995-07-10 蒸発燃料処理装置 Pending JPH0925856A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1503072A1 (en) * 2003-07-30 2005-02-02 Delphi Technologies, Inc. Evaporated fuel processing device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1503072A1 (en) * 2003-07-30 2005-02-02 Delphi Technologies, Inc. Evaporated fuel processing device

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