JPH0925750A - ダイヤル錠装置 - Google Patents

ダイヤル錠装置

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JPH0925750A
JPH0925750A JP20038695A JP20038695A JPH0925750A JP H0925750 A JPH0925750 A JP H0925750A JP 20038695 A JP20038695 A JP 20038695A JP 20038695 A JP20038695 A JP 20038695A JP H0925750 A JPH0925750 A JP H0925750A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解錠番号を乱す操作の確認操作を義務付ける
ことにより、施錠操作の安全性を高める。 【構成】 プレート8の上面に、操作つまみ9,確認ボ
タン10,3個のダイヤル11が適所に配置してある。
3個のダイヤル11により任意の解錠番号を設定し、操
作つまみ9を回して操作機構20により止め金5を回動
した後、3個のダイヤル11を操作して解錠番号を乱
す。しかる後、確認ボタン10を押すと、ダイヤル錠2
1は施錠状態となるが、もし解錠番号を乱さずに確認ボ
タン10を押すと、操作機構20は復帰動作して止め金
5は解錠位置に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貸しロッカー,貸し
金庫などの扉部分に設けられるダイヤル錠装置に関連
し、殊にこの発明は、ダイヤル操作で任意の解錠番号を
設定可能としたダイヤル錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばゴルフ場などの各種施設では、
多数台の貸しロッカーが設置されている。各貸しロッカ
ーには、貸しロッカー毎に固有の鍵により扉部分を施錠
できる錠が組み込んである。ところがこの種の錠では、
利用客は、鍵を持ち歩く必要があるため、鍵の紛失を招
き易く、トラブル発生の要因となる。そこで鍵が不要な
ダイヤル錠装置の導入が検討されたが、錠毎に解錠符号
が固定されているダイヤル錠装置では、その解錠番号が
他人に知られると、不正に解錠されるおそれがある。
【0003】この問題に対処するため、近年、利用客が
その都度、随意に解錠番号を設定できるダイヤル錠装置
が提案された。図31に示すその種のダイヤル錠装置
は、止め金100を図中、矢印方向aに往復動作させる
ための操作つまみ101をもつ操作機構102と、この
操作機構102の動作が規制される施錠状態を形成する
ための3個のダイヤル103をもつダイヤル錠104と
を有する。
【0004】このダイヤル錠104は、止め金100が
図示の解錠位置にあるとき、解錠番号の設定が可能な状
態とし、また止め金100が一点鎖線で示す施錠位置へ
移行したとき、解錠番号の記憶が可能な状態とする解錠
番号設定機構と、止め金100が前記施錠位置へ移行し
た後、解錠番号の整列を乱すことにより施錠状態を形成
する施錠機構とを構造として含む。
【0005】このような構造のダイヤル錠装置におい
て、まず利用客は3個のダイヤル103を個別に操作し
て所望の解錠番号を整列させて設定する。図示例では、
設定された解錠番号は、「1」「1」「1」である。つ
ぎに操作つまみ101を回わして操作機構102を作動
させ、止め金100を施錠位置まで回動させて受け金具
(図示せず)に係合させる。設定された解錠番号は、こ
の状態では記憶可能な状態となる。つぎに3個のダイヤ
ル103を個々に操作して解錠番号の整列を乱すと、施
錠状態となり、操作つまみ101を回すことができなく
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なダイヤル錠装置では、利用客は、解錠番号を設定して
操作つまみ101を回動操作した後、解錠番号を乱すこ
となく、施錠されていない状態のまま放置する場合があ
る。この状態で他人が操作つまみを操作すると、止め金
は解錠位置に復帰動作し、ロッカーは不正に開放できる
ことになる。
【0007】この問題に対処するため、解錠番号の設定
後に操作つまみ101を回動操作したとき、設定された
解錠番号を強制的に乱すような機構の導入も検討されて
いるが、そのような機構は、構造が著しく複雑であり、
装置の大型化やコスト高を招く。
【0008】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、解錠番号を乱す操作の確認操作を義務付ける構
成となすことにより、施錠操作の安全性を向上させた構
成が簡易かつ小型のダイヤル錠装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のダイヤル錠装
置は、止め金を往復動作させるための操作機構と、前記
操作機構の動作が規制される施錠状態を形成するための
ダイヤル錠とを有するものである。前記ダイヤル錠は、
止め金が解錠位置にあるとき解錠番号の設定が可能な状
態とし止め金が施錠位置へ移行したとき解錠番号の記憶
が可能な状態とする解錠番号設定機構と、止め金が施錠
位置へ移行したとき解錠番号の整列を乱すことにより施
錠状態を形成する施錠機構とを備えている。さらにこの
発明のダイヤル錠装置は、外部操作により作動する確認
操作機構と、前記止め金が施錠位置にありかつ前記施錠
機構による施錠状態が形成されていないとき前記確認操
作機構の作動に前記操作機構を応動させて前記止め金を
解錠位置へ強制復帰させる復帰機構とを備えている。
【0010】請求項2の発明にかかるダイヤル錠装置
は、上記した構成に加えて、前記止め金が施錠位置にあ
りかつ前記施錠機構による施錠状態が形成された状態で
確認操作機構が作動したとき前記ダイヤル錠のダイヤル
を操作不能な状態におくダイヤル操作規制機構とを備え
ている。
【0011】
【作用】ダイヤル操作で解錠番号を設定した後、操作機
構により止め金を施錠位置まで作動させる。しかる後、
解錠番号の整列を乱して施錠機構により施錠状態を形成
した後、確認操作機構により確認操作を行う。もし解錠
番号の整列を乱さずに確認操作が行われると、復帰機構
は操作機構を応動させて止め金を解錠位置へ強制復帰さ
せる。この復帰動作で解錠番号を乱す操作が欠落したこ
とがわかる。
【0012】請求項2のダイヤル錠装置では、施錠状態
が形成された状態で確認操作が行われると、ダイヤル操
作規制機構は前記ダイヤル錠のダイヤルを操作不能な状
態におく。これにより確かに施錠状態となっていること
がわかる。
【0013】
【実施例】図1は、貸しロッカー2の扉部分にこの発明
の一実施例であるダイヤル錠装置1が取り付けられた状
態を示す。図中、3はボックス4の前面開口部に開閉自
在に取り付けられた扉である。この扉3の開放端部には
ダイヤル錠装置1が取り付けてあり、またボックス4の
開口縁にはダイヤル錠装置1の止め金5が係脱する受け
金具6が取り付けてある。
【0014】ダイヤル錠装置1は、図2〜図4に示すよ
うに、ハウジング7に操作機構20およびダイヤル錠2
1が組み込まれて成る。ハウジング7の開口面はプレー
ト8で塞がれ、そのプレート8の上面には、操作つまみ
9,確認ボタン10,3個のダイヤル11が適所に配置
される。
【0015】前記操作つまみ9は、操作機構20の操作
軸12の上端に設けられ、この操作軸12の下端には前
記止め金5の基端がネジ固定される。この操作つまみ9
には一対の表示窓13が開設され、各表示窓13を通し
て色彩表示板14の表示面が見える。この色彩表示板1
4の表示面には、操作つまみ9の回動角度位置に応じて
異なった色彩が前記表示窓13に出現するよう色分けが
なされている。前記操作機構20は、操作つまみ9の操
作により止め金5を120度の範囲で往復回動させるも
のであるが、これに限らず、止め金を所定のストローク
だけ往復直線動作させるものであってもよい。
【0016】図4には、操作つまみ9の回動角度がゼロ
のときの止め金5の位置(以下、この位置を「解錠位
置」という)が実線で示してある。また操作つまみ9を
120度回し切ったときの止め金5の位置(以下、この
位置を「第1施錠位置」という)が一点鎖線Aで、操作
つまみ9が一点鎖線Aの位置から30度戻ったときの止
め金5の位置(以下、この位置を「第2施錠位置」とい
う)が一点鎖線Bで、それぞれ示してある。
【0017】前記操作機構20の操作軸12は、ハウジ
ング7を貫通して上端および下端が表裏に突出してお
り、この操作軸12の長さ中央には、図5〜図7および
図8〜図11に示すように、合成樹脂製のカム体22が
一体固定されている。なお図5および図8には、止め金
5が解錠位置にあるときの内部機構の状態が、図9に
は、止め金5が解錠位置と第1施錠位置との中間位置に
あるときの内部機構の状態が、図6および図10には、
止め金5が第1施錠位置にあるときの内部機構の状態
が、図7および図11には、止め金5が前記第2施錠位
置にあるときの内部機構の状態が、それぞれ示してあ
る。
【0018】前記カム体22の外周面には、止め金5が
施錠位置にあるときに後述するダイヤル錠21の作動軸
23およびブッシュ24の各先端が同時に嵌まり込む第
1の凹部25a(図5および図8に示す)と、止め金5
が第1施錠位置にあるときに作動軸23の先端のみが嵌
まり込む第2の凹部25b(図6および図10に示す)
と、止め金5が第2施錠位置にあるときに作動軸23の
先端のみが嵌まり込む第3の凹部25c(図7および図
11に示す)とが設けてある。第3の凹部25cは第2
の凹部25bより浅く、第2,第3の各凹部25b,2
5cは底面が連続している。
【0019】前記ダイヤル錠21は、前記操作軸12と
直交してハウジング7中に往復動可能かつ回動不能に支
持された作動軸23と、この作動軸23をカム体22の
方向へ付勢してその先端をカム体22の外周面へ押し付
ける第1のバネ26と、この作動軸23上にそれぞれロ
ックギヤ27を介して回動可能に支持された3個のダイ
ヤル11と、連なる3個のロックギヤ27の両端にそれ
ぞれ配備されたブッシュ24,28と、連なる3個のロ
ックギヤ27および2個のブッシュ24,28をカム体
22の方向へ付勢してブッシュ24の先端をカム体22
の外周面へ押し付ける第2のバネ29とを備える。前記
作動軸23の周面には、同じ角度位置に3個の凸子30
が長さ方向へ1列に等間隔に突設されている。
【0020】各ロックギヤ27は、図12〜図15に示
すように、内孔31を有する第1の筒部32と、前記内
孔31よりやや大径の内孔33を有する第2の筒部34
とが一体に連設されて成り、第2の筒部34の外周面に
は、鍔状部35が一体に突設され、また第1の筒部32
の外周面には、後記するダイヤル11の凹歯41と噛み
合う10個の凸歯38が等角度間隔で一体に突設されて
いる。前記鍔状部35の外周部には金属棒39が埋設し
てあり、利用客が自らが設定した解錠番号を忘れたと
き、解錠番号探索器の近接センサを前記金属棒39に感
応させて、解錠番号を探索する。
【0021】第1の筒部32の内孔31には、前記作動
軸23の移動により凸子30が出入りして係脱する凸子
係合溝36が長さ方向に形成されている。この凸子係合
溝36は、その両端が第1の筒部32の内外端面にそれ
ぞれ開口しており、第1の筒部32の内端面には、前記
凸子係合溝36の開口と、前記作動軸23の凸子30が
係脱する9個の凸子係合穴37とが等角度間隔で設けら
れている。
【0022】ロックギヤ27の凸子係合溝36が作動軸
23の凸子30と同じ角度位置にあるとき、作動軸23
は往復動可能であるが、異なる角度位置にあるとき、作
動軸23は往復動不能となって、施錠状態となる。また
ロックギヤ27のいずれかの凸子係合穴37に作動軸2
3の凸子30が係合したときロックギヤ27の回動が規
制され、このロックギヤ27と噛み合ったダイヤル11
は操作不能となる。
【0023】各ダイヤル11は、図16〜図18に示す
ように、外周面に「0」から「9」までの数字が表され
ており、その端板部40の内周面には前記ロックギヤ2
7の凸歯38と噛み合う10個の凹歯41が等角度間隔
で設けられている。
【0024】前記端板部40の外側面にはボス部42が
突設され、ボス部42の外周面には歯面44が形成され
ている。この歯面44には、図19に示すように、合成
樹脂製の一対のバネ片43,43が押し付けており、こ
れによりダイヤル11を等角度づづ間欠回動させて、各
数字がプレート8に開設された窓孔59の定位置に現れ
るようにしている。各バネ片43,43は基端部が一体
化され、その連結部分に一対の脚部45,45が一体形
成してある。各脚部45,45はハウジング7に形成さ
れた取付孔46に係入されてバネ片43,43が固定さ
れる。
【0025】このダイヤル錠装置1には、確認操作機構
52と、前記止め金5が第1施錠位置にあるとき、前記
確認操作機構52の作動に前記操作機構20を応動させ
て止め金5を解錠位置へ強制復帰させる復帰機構50と
が設けてある。図20〜図25には、確認操作機構52
および復帰機構50の具体的な構成が示してある。
【0026】確認操作機構52は、ハウジング7内に設
けられた小径の軸受穴51に昇降自在に支持された棒状
の押ボタン10と、前記軸受穴51の底部に配備され前
記押ボタン10を上方へ付勢するバネ53とを含んでお
り、前記押ボタン10の上端部は、外部操作が可能なよ
うに、プレート8に設けられた貫通孔(図示せず)より
外部へ突出させてある。なおこの実施例では、確認操作
機構52を押ボタン10を用いて構成してあるが、これ
に限らず、操作レバーやスイッチなどを用いて構成する
ことも可能である。
【0027】前記軸受穴51は、前記操作軸12を回動
自由に支持する大径の軸受孔54に並設されており、こ
の軸受穴51と軸受孔54との間はスライド溝55によ
り連通させてある。前記軸受孔54の内部には、操作軸
12を解錠方向へ付勢する復帰バネ60が配備されてい
る。この復帰バネ60は、復帰機構50の主要部をなす
ものであり、その一端はハウジング7に、他端はカム体
22の下面に、それぞれ係止される。
【0028】前記スライド溝55には、前記押ボタン1
0の下端に突設されたピン56がスライド自由に係合さ
せてあり、このピン56の先端部を前記軸受孔54内へ
突出させて、前記カム体22の外周面に形成されたガイ
ド溝57に係合させてある。前記カム体22のガイド溝
57は、120度の角度範囲に形成されており、周方向
に沿う平行な第1,第2の各周溝部57a,57bと、
両周溝部57a,57bと連通する軸方向に沿う第1,
第2の各軸溝部57c,57dとから成る。
【0029】前記軸受孔54の内部のカム体22の下方
位置には、操作軸12の回動中心に対して前記軸受穴5
1と同じ角度位置にストッパーピン61が配備してあ
り、このストッパーピン61を図示しないバネで上方へ
付勢している。前記ガイド溝57の第2の軸溝部57d
には、前記ストッパーピン61が係脱するピン穴62が
形成してあり、このピン穴62にストッパーピン61が
係入したとき、カム体22の復帰回動が規制される。
【0030】止め金5が解錠位置にあるとき、図21に
示すように、ピン56は第1の周溝部57aと第1の軸
溝部57cとの連通位置に位置する。止め金5が第1施
錠位置にあるとき、図22および図23に示すように、
ピン56は第1の周溝部57aと第2の軸溝部57dと
の連通位置に位置する。このときストッパーピン61は
ピン穴62に係入して、カム体22を拘束している。
【0031】押ボタン10が押されると、ピン56は第
2の軸溝部57dを下方へ移動し、ストッパーピン61
を押し込んでピン穴62より脱出させ、カム体22の拘
束を解除する。第2の周溝部57bには、傾斜ガイド面
63を有するピン係合部64が設けてあり、止め金5が
第2施錠位置に移行したとき、ピン56が前記ピン係合
部64に係合するようになっている。
【0032】前記カム体22と操作つまみ9との間に
は、施錠時に操作つまみ9に解錠方向への無理な外力が
作用したとき、操作軸12に対して操作つまみ9を空転
させるための空転機構70が設けられている。図26お
よび図27は、この空転機構70の具体的な構成を示し
ており、結合部材71を介してカム体22と操作つまみ
9とが結合されて成る。前記結合部材71は、合成樹脂
成形体であり、上側に嵌合部72、下側に作動部73を
一体に備えており、嵌合部72および作動部73の中央
には操作軸12が通る貫通孔74が形成されている。前
記嵌合部72は、操作つまみ9の下面に設けられた支持
穴80に嵌合して支持される。
【0033】前記作動部73は、先端部が外方へ突出し
た一対の可撓片75,75を備えている。各可撓片7
5,75は、操作つまみ9に解錠方向への無理な外力が
作用したとき、切溝76が閉じるようにその先端部が変
形する。カム体22の上面には、前記作動部73が嵌ま
る嵌合孔77が形成され、この嵌合孔77には前記可撓
片75,75が係合する係合溝78,78が対角位置に
設けられている。操作つまみ9に無理な外力が作用した
とき、前記可撓片75,75の先端部は係合溝78の外
周壁面に押圧されて変形するため、結合部材71は操作
つまみ9と一体回動し、従って操作つまみ9は操作軸1
2に対して空転することになる。
【0034】つぎに上記構成のダイヤル錠装置1の動作
を説明する。まず止め金5が解錠位置にあるとき、作動
軸23およびブッシュ24の各先端が同時にカム体22
の第1の凹部25aに嵌まり込んだ状態にあり、作動軸
23上の各凸子30は各ロックギヤ27の凸子係合溝3
6に入り込んで係合している。このとき各ダイヤル11
はロックギヤ27と噛み合っておらず、解錠番号の設定
が可能な回転自由な状態にある(図5および図8)。一
方、押ボタン10のピン56は、カム体22の第1の周
溝部57aと第1の軸溝部57cとの連通位置に位置し
ている(図21)。
【0035】つぎに回転自由な状態にある各ダイヤル1
1を操作することにより、図28に示すように、任意の
解錠番号を整列させて解錠番号の設定を行う。図示例で
は、設定された解錠番号は、「1」「2」「3」であ
る。解錠番号の設定後、操作つまみ9を施錠方向へ回わ
すと、操作軸12と一体に止め金5が回動し、その回動
途中で受け金具6に係合する。この回動時、作動軸23
およびブッシュ24の各先端はカム体22の第1の凹部
25aより脱出してカム体22の周面に乗り上がるた
め、作動軸23およびブッシュ24は第1,第2の各バ
ネ26,29のバネ力に抗して押され、またブッシュ2
4に連なる各ロックギヤ27も同様に押されるため、各
ロックギヤ27とそれぞれに対応するダイヤル11とが
噛み合い、設定された解錠番号が記憶可能な状態となる
(図9)。一方、押ボタン10のピン56は、操作つま
み9の回動によりカム体22の第1の周溝部57aをス
ライドする。
【0036】操作つまみ9を図29に示すように120
度回して、止め金5が第1施錠位置に達すると、作動軸
23の先端のみがカム体22の第2の凹部25bに嵌ま
り込み、作動軸23上の各凸子30は各ロックギヤ27
の凸子係合溝36より脱出する。この状態では各凸子3
0は各ロックギヤ27の凸子係合穴37とは係合してい
ない(図6および図10)。一方、押ボタン10のピン
56は第1の周溝部57aと第2の軸溝部57dとの連
通位置に達しており、このときストッパーピン61はピ
ン穴62に係入して、カム体22を拘束している(図2
2および図23)。
【0037】つぎに各ダイヤル11を操作して、設定し
た解錠番号の整列を乱し、例えば図30に示すように、
各ダイヤル11の番号を「0」「0」「0」にすると、
作動軸23上の各凸子30の角度位置と、対応する各ロ
ックギヤ27の凸子係合溝36の角度位置とが位置ずれ
する。
【0038】つぎに押ボタン10を押すと、押ボタン1
0のピン56は第2の軸溝部57dを下方へ移動し、ス
トッパーピン61を押し込んでピン穴62より脱出させ
る。これによりカム体22は拘束が解除されるため、操
作軸12は復帰バネ60のバネ力により解錠方向へ回動
し、ピン56は第2の周溝部57bをスライドする。か
くして操作軸12が30度だけ復帰回動したとき、作動
軸23の先端がカム体22の第2の凹部25bから第3
の凹部25cへ移るため、作動軸23は若干押し戻さ
れ、その結果、作動軸23上の各凸子30が各ロックギ
ヤ27のいずれかの凸子係合穴37と係合する。これに
より止め金5は第2施錠位置になり、またロックギヤ2
7が拘束されてダイヤル11の操作が不能となる(図7
および図11)。操作軸12が30度復帰回動したと
き、押ボタン10のピン56はカム体22のピン係合部
64に係合する(図24)。
【0039】もし止め金5が第1施錠位置にあるとき
に、解錠番号を乱すことなく押ボタン10を操作したと
き、押ボタン10のピン56は第2の軸溝部57dを下
方へ移動し、ストッパーピン61を押し込んでピン穴6
2より脱出させ、カム体22を拘束から解除する。これ
により操作軸12は復帰バネ60のバネ力により解錠方
向へ回動し、ピン56は第2の周溝部57bをスライド
する。この場合は、作動軸23上の各凸子30と各ロッ
クギヤ27の凸子係合溝36とは角度位置が一致してい
るため、各凸子30は各ロックギヤ27の凸子係合溝3
6に入り込み、操作軸12の復帰バネ60による復帰動
作は途中で阻止されず、止め金5は解錠位置に復帰す
る。一方、押ボタン10のピン56はカム体22のピン
係合部64に係合することなく第2の周溝部57bをス
ライドし、第1の軸溝部57cとの連通位置に達した
後、バネ53のバネ力により押ボタン10が押し上げら
れてピン56は初期の位置に戻る。
【0040】つぎに施錠状態から解錠するには、まず操
作つまみ9を施錠方向へ30度回して止め金5を第2施
錠位置に設定する。これにより作動軸23上の各凸子3
0と各ロックギヤ27の凸子係合穴37との係合が外
れ、各ロックギヤ27は拘束から解除されてダイヤル1
1の操作が可能となる。しかる後、ダイヤル11を操作
して解錠番号を整列させると、作動軸23上の各凸子3
0と各ロックギヤ27の凸子係合溝36とは角度位置が
一致し、押ボタン10を操作することにより、前記と同
様、操作軸12は復帰バネ60のバネ力により解錠方向
へ回動して、各凸子30が各ロックギヤ27の凸子係合
溝36に入り込み、止め金5は解錠位置に復帰する。
【0041】
【発明の効果】この発明は上記の如く、外部操作により
作動する確認操作機構を設け、止め金が施錠位置にあり
かつ施錠機構による施錠状態が形成されていないとき、
前記確認操作機構の作動に操作機構を応動させて前記止
め金を解錠位置へ強制復帰させるようにしたから、もし
解錠番号の乱し操作を忘れて確認操作機構を操作した場
合、復帰機構が強制復帰動作を行うので、解錠番号を乱
す操作が欠落したことを容易に認識でき、ダイヤル錠装
置の安全性を向上できる。しかも解錠時には確認操作機
構の操作で止め金は解錠位置へ自動復帰するので、解錠
操作も容易となる。
【0042】また請求項2の発明では、止め金が施錠位
置にありかつ施錠機構による施錠状態が形成された状態
で確認操作機構が作動したときダイヤル錠のダイヤルを
操作不能な状態におくから、施錠操作後、ダイヤル操作
が可能かどうかを確認するだけで、施錠状態になってい
るかどうかを容易に認識できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるダイヤル錠装置を貸
しロッカーに取り付けた状態を示す正面図である。
【図2】この発明の一実施例であるダイヤル錠装置の外
観を示す正面図である。
【図3】ダイヤル錠装置の外観を示す背面図である。
【図4】ダイヤル錠装置の外観を示す平面図である。
【図5】ダイヤル錠装置の内部構造および動作を示す縦
断面図である。
【図6】ダイヤル錠装置の内部構造および動作を示す縦
断面図である。
【図7】ダイヤル錠装置の内部構造および動作を示す縦
断面図である。
【図8】ダイヤル錠装置の動作を示す水平方向の断面図
である。
【図9】ダイヤル錠装置の動作を示す水平方向の断面図
である。
【図10】ダイヤル錠装置の動作を示す水平方向の断面
図である。
【図11】ダイヤル錠装置の動作を示す水平方向の断面
図である。
【図12】ロックギヤの左側面図である。
【図13】ロックギヤの右側面図である。
【図14】ロックギヤの正面図である。
【図15】ロックギヤの断面図である。
【図16】ダイヤルの左側面図である。
【図17】ダイヤルの正面図である。
【図18】ダイヤルの断面図である。
【図19】ダイヤルを間欠回動させる機構を示す断面図
である。
【図20】確認操作機構の構成を示す平面図である。
【図21】確認操作機構の動作を示す正面図である。
【図22】確認操作機構の動作を示す正面図である。
【図23】図22のA−A線に沿う断面図である。
【図24】確認操作機構の動作を示す正面図である。
【図25】押ボタンの構成を示す斜視図である。
【図26】空転機構の構成を示す平面図である。
【図27】結合部材の構成を示す底面図である。
【図28】解錠番号の設定状態を示す平面図である。
【図29】施錠操作後の状態を示す平面図である。
【図30】解錠番号の乱し操作後の状態を示す平面図で
ある。
【図31】従来のダイヤル錠装置の構成を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
5 止め金 10 押ボタン 11 操作つまみ 20 操作機構 21 ダイヤル錠 50 復帰機構 52 確認操作機構 60 復帰バネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 止め金を往復動作させるための操作機構
    と、前記操作機構の動作が規制される施錠状態を形成す
    るためのダイヤル錠とを有しており、 前記ダイヤル錠は、止め金が解錠位置にあるとき解錠番
    号の設定が可能な状態とし止め金が施錠位置へ移行した
    とき解錠番号の記憶が可能な状態とする解錠番号設定機
    構と、止め金が施錠位置へ移行したとき解錠番号の整列
    を乱すことにより施錠状態を形成する施錠機構とを備え
    たダイヤル錠装置において、 外部操作により作動する確認操作機構と、 前記止め金が施錠位置にありかつ前記施錠機構による施
    錠状態が形成されていないとき前記確認操作機構の作動
    に前記操作機構を応動させて前記止め金を解錠位置へ強
    制復帰させる復帰機構とを備えて成るダイヤル錠装置。
  2. 【請求項2】 止め金を往復動作させるための操作機構
    と、前記操作機構の動作が規制される施錠状態を形成す
    るためのダイヤル錠とを有しており、 前記ダイヤル錠は、止め金が解錠位置にあるとき解錠番
    号の設定が可能な状態とし止め金が施錠位置へ移行した
    とき解錠番号の記憶が可能な状態とする解錠番号設定機
    構と、止め金が施錠位置へ移行したとき解錠番号の整列
    を乱すことにより施錠状態を形成する施錠機構とを備え
    たダイヤル錠装置において、 外部操作により作動する確認操作機構と、 前記止め金が施錠位置にありかつ前記施錠機構による施
    錠状態が形成されていないとき前記確認操作機構の作動
    に前記操作機構を応動させて前記止め金を解錠位置へ強
    制復帰させる復帰機構と、 前記止め金が施錠位置にありかつ前記施錠機構による施
    錠状態が形成された状態で確認操作機構が作動したとき
    前記ダイヤル錠のダイヤルを操作不能な状態におくダイ
    ヤル操作規制機構とを備えて成るダイヤル錠装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2777311A1 (fr) * 1998-04-10 1999-10-15 David Delsart Serrure a combinaison et support pour l'immobilisation d'une bicyclette comprenant une telle serrure
JP2002266537A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Ryozo Kishimoto ロッカー用錠
KR100924422B1 (ko) * 2007-12-27 2009-10-29 주식회사늘푸름가구 다이얼 잠금장치
JP2011074679A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Clover:Kk ロッカーおよびロッカー用の符号錠装置

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