JPH09256166A - 塗布型化成処理設備における付着量分布制御方法 - Google Patents

塗布型化成処理設備における付着量分布制御方法

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JPH09256166A
JPH09256166A JP8874196A JP8874196A JPH09256166A JP H09256166 A JPH09256166 A JP H09256166A JP 8874196 A JP8874196 A JP 8874196A JP 8874196 A JP8874196 A JP 8874196A JP H09256166 A JPH09256166 A JP H09256166A
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JP
Japan
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chemical conversion
conversion treatment
roll
amount
treatment facility
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JP8874196A
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Toru Kuroda
亨 黒田
Joji Takano
譲二 高野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板幅1500〜1800mmの広幅の溶融亜
鉛めっき鋼板における幅方向の化成処理液付着量分布の
均一化。 【解決手段】 塗布型化成処理設備のリンガーロール1
を、一方は固定式とし、他方は左右各別に圧力制御機構
7−1、7−2を有する一対のエアシリンダー1−3、
1−4にて圧下力を調整可能に支持し、オンライン化成
処理液付着量計9で測定された付着量の幅方向偏差に応
じて圧下力制御装置8によりリンガーロールの圧下力を
フィードバック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は塗布型化成処理設
備を有する連続式溶融亜鉛めっきラインにおける付着量
のコントロール技術に係り、より詳しくは冷間圧延鋼板
およびめっき鋼板等の鋼板表面に化成処理を施した後、
塗布型化成処理設備のリンガーロールで所定の膜厚に絞
る際に、鋼帯の幅方向の処理液付着量の均一化をはかる
付着量分布制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装鋼板等の用途に用いられる表面処理
鋼板の製造は、近年の製品の高級化に伴って拡大増加の
傾向にあるが、これと共に、その前処理としての化成処
理量も増大し、その製造ラインもこれに対応すべく高速
化がはかられている。
【0003】このような表面処理鋼板の製造ラインにお
いて、高速にて連続送給される鋼帯は、浸漬法あるいは
スプレー法により化成処理を施された後、リンガーロー
ルによって処理液を絞り取ることで全体的な付着量をコ
ントロールしている。
【0004】図4は連続式溶融亜鉛めっきラインの塗布
型化成処理設備を例示したもので、1はリンガーロー
ル、2はスプレー、3は加熱炉、4はシンクロール、5
はメッキ槽、6は鋼帯を示す。すなわち、この設備はメ
ッキ槽5を出た鋼帯6に対しスプレー2にて化成処理溶
液を塗布し、リンガーロール1にて処理液を絞った後、
加熱炉3にて乾燥させる方式となっている。
【0005】上記塗布型化成処理設備におけるリンガー
ロール1は図5に示すごとく、左右2個一対のロールで
構成されており、片側のロール1−1は固定式またはモ
ータによる圧下方式をとり、他方のロール1−2はエア
シリンダー1−3、1−4による圧下方式がとられ、各
々のシリンダーは圧力制御機構1−5により元圧をコン
トロールする方式がとられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
構造の従来のリンガーロールの場合は、固定式のロール
1−1に対しエアシリンダー1−3、1−4による圧下
方式がとられている可動式ロール1−2が図6(a)に
示すごとく圧力制御機構1−5により元圧をコントロー
ルする方式のため左右の圧下バランスがくずれてロール
の片当りが生じたり、図6(b)に示すごとくロールの
撓みにより、鋼帯幅方向の付着量分布が不均一となるこ
とがある。特に板幅1500〜1800mmの広幅の溶
融亜鉛めっき鋼板においては幅方向の付着量分布を均一
化する手段としては適さない。
【0007】なお、特開昭63−274777号公報に
は、複数パスでウェットオンウェットにて薄目付で鋼帯
長手方向の均一性を得るクロメートの均一塗布方法が提
案されているが、この方法は鋼帯幅方向の均一性を得る
技術ではないため、鋼帯幅方向の付着量分布の均一化は
はかられない。
【0008】この発明は上記した従来のリンガーロール
の問題点を解決するためになされたもので、板幅150
0〜1800mmの広幅の鋼板においても幅方向の処理
液付着量分布の均一化が可能な付着量分布制御方法を提
案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る塗布型化
成処理設備における付着量分布制御方法は、片側のロー
ル1−1を固定式とし、他方のロール1−2をエアシリ
ンダー1−3、1−4による圧下方式としたリンガーロ
ールにおいて、左右の圧下バランスがくずれて発生する
ロールの片当りを防止する手段として、左右のシリンダ
ーの圧下力を各別にコントロールできる方式を採用し、
また、ロールの撓みに起因する付着量の不均一分布を改
善する手段としてクラウン機能を付与したもので、その
要旨は、連続式溶融亜鉛めっきラインのめっき浴出側に
設置された塗布型化成処理設備のリンガーロールを、一
方は固定に、他方は左右各別に圧力制御機構を有する一
対の流体圧シリンダーにて圧下力を調整可能に支持し、
オンライン化成処理液付着量計で測定された化成処理液
付着量の幅方向偏差に応じて前記リンガーロールの圧下
力をフィードバック制御することを特徴とするものであ
る。また、前記リンガーロールにクラウンを付与するこ
とを特徴とするものである。
【0010】この発明において、可動式のロール両端の
各々の流体圧シリンダーに圧力制御機構を設け、各圧力
制御機構を化成処理液付着量の幅方向偏差に応じてフィ
ードバック制御する方法を講じたのは、固定式ロールに
対する可動式ロールの面圧を均一化することによってロ
ールの片当りを解消するためである。すなわち、オンラ
イン化成処理液付着量計で測定された化成処理液付着量
に幅方向の偏差がある場合に、その偏差に応じて各々の
流体圧シリンダーの圧下力を、当該偏差がなくなるよう
に制御する。つまり、鋼帯の幅方向両端部の面圧が均一
になるように各々の流体圧シリンダーの圧下力を制御す
る。
【0011】また、この発明において、前記リンガーロ
ールにクラウンを付与するのは、ロールの撓みによる付
着量分布の不均一を防止するためである。リンガーロー
ルにクラウンを付与する方法としては、リンガーロール
にロール中央部を大径としたクラウンロールを用いる方
法、またはリンガーロールにバリアブルクラウン機能
(VC機能)を持たせる方法がある。このような方法で
リンガーロールにクラウンを付与することにより、ロー
ルの撓みによる面圧分布の変動を抑制することが可能と
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の請求項1に対応
する塗布型化成処理設備における付着量分布制御装置の
一例を示す概略図、図2はこの発明の請求項2に対応す
る塗布型化成処理設備における付着量分布制御装置の一
例を示す概略図であり、7−1、7−2は圧力制御機
構、8は圧下力制御装置、9はオンライン付着量計、1
1−3、11−4はクラウンロールである。
【0013】すなわち、図1に示す付着量分布制御装置
は、可動式ロール1−2の両端を支持する一対のエアシ
リンダー1−3、1−4に圧力制御機構7−1、7−2
を設け、この2つのエアシリンダー1−3、1−4を圧
下力制御装置8により単独に制御できるように構成さ
れ、各シリンダーの圧下力はオンライン付着量計9で測
定された化成処理液付着量の幅方向偏差に応じてフィー
ドバック制御される仕組みとなっている。オンライン付
着量計9としては、蛍光X線分析器等がある。
【0014】また、図2に示す付着量分布制御装置は、
固定式と可動式のロールからなるリンガーロール自体を
ロール中央部を大径としたクラウンロール11−3、1
1−4で構成し、クラウン量によってロールの撓みによ
る化成処理液付着量の幅方向偏差を解消する方式であ
り、この方式の場合も各シリンダーの圧下力はオンライ
ン付着量計9で測定された化成処理液付着量の幅方向偏
差に応じてフィードバック制御される仕組みとなってい
る。
【0015】図1に示す付着量分布制御装置によれば、
固定式ロール1−1に対する可動式ロール1−2の圧下
力は、各々のエアシリンダー1−3、1−4の圧力を各
圧力制御機構7−1、7−2によって単独に調整するこ
とができるので、オンライン付着量計9から圧下力制御
装置8にフィードバックされた化成処理液付着量分布に
幅方向偏差が生じている場合には、その偏差に応じて圧
下力制御装置8により各々のエアシリンダー1−3、1
−4の圧力制御機構7−1、7−2が単独に制御される
ことによって鋼帯6に対する圧下力すなわち面圧が幅方
向に均一となるように制御される。
【0016】例えば、オンライン付着量計9により測定
された幅方向付着量分布が、図1に示す鋼帯6の右側端
部の付着量が少なく、左側端部の付着量が多い分布とな
っている場合には、その付着量の偏差に応じて右側のエ
アシリンダー1−4の圧下力を強くするか、または左側
のエアシリンダー1−3の圧下力を下げて、偏差を管理
値内に入れる。これにより、鋼帯6に対する可動式ロー
ル1−2の片当りを解消することができ、処理液の幅方
向付着量分布を均一にすることができる。
【0017】また、図2に示す付着量分布制御装置によ
れば、リンガーロールをロール中央部を大径としたクラ
ウンロール11−3、11−4で構成したことにより、
エアシリンダー1−3、1−4にて支持されている可動
式のクラウンロール11−4に撓みが生じても、ロール
クラウンにより鋼帯幅方向中央部の面圧低下が改善さ
れ、鋼帯幅方向に均一な面圧を得ることができる結果、
処理液の幅方向付着量分布は均一となる。
【0018】
【実施例】
実施例1 幅1830mmの溶融亜鉛メッキ鋼帯に、図1に示す付
着量分布制御装置により表1に示す条件でクロメート処
理を施した。また、比較のため、同じ溶融亜鉛メッキ鋼
帯に、図5に示す従来のリンガーロールにより付着量を
コントロールしクロメート処理を施した。
【0019】図3は本実施例における板幅方向のクロム
付着量を従来法と比較して示したもので、目付狙い40
mg/mに対し、従来法では幅方向の付着量分布が不
均一となっているのに対し、本発明法では均一な付着量
分布が得られた。
【0020】
【表1】
【0021】実施例2 実施例1と同じ溶融亜鉛メッキ鋼帯に、図2に示すバリ
アブルクラウン機能を有するリンガーロールを用いた付
着量分布制御装置により表1に示す条件でクロメート処
理を施した。なお、リンガーロールは実施列1と同じも
のを用いた。
【0022】本実施例においても、目付狙い40mg/
に対し、幅方向に均一な付着量分布が得られた。
【0023】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、化成処理液付着量の幅方向の偏差に応じてリンガ
ーロールの圧下力を制御することにより鋼帯の幅方向両
端部の面圧を均一にすることができるので、ロールの片
当りに起因する板幅方向の付着量分布の変動を防止する
ことができ、また、リンガーロールにクラウン機能を付
与することにより、ロールの撓みによる面圧分布の変動
を抑制することが可能となるので、これまで困難とされ
てきた板幅1500〜1800mmの広幅の鋼帯におけ
る幅方向の付着量分布の均一化が可能となる。したがっ
て、この発明は特に耐食性(耐自錆性)が要求される広
幅の溶融亜鉛めっき鋼板の製造に多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の請求項1に対応する塗布型化成処理
設備における付着量分布制御装置の一例を示す概略図で
ある。
【図2】この発明の請求項2に対応する塗布型化成処理
設備における付着量分布制御装置の一例を示す概略図で
ある。
【図3】この発明の実施例1における板幅方向のクロム
付着量を従来法と比較して示す図である。
【図4】この発明の対象とする連続式溶融亜鉛めっきラ
インの塗布型化成処理設備の一例を示す概略図である。
【図5】図4に示す塗布型化成処理設備におけるリンガ
ーロールの構成を示す概略図である。
【図6】図5に示すリンガーロールの片当り現象とロー
ル撓み現象の一例を示す概略図で、(a)はリンガーロ
ールの片当り現象、(b)はロール撓み現象を、それぞ
れ示す。
【符号の説明】
1 リンガーロール 1−1 固定式ロール 1−2 可動式ロール 1−3 エアシリンダー 1−4 圧力制御機構 2 スプレー 3 加熱炉 4 シンクロール 5 メッキ槽 6 鋼帯 7−1、7−2 圧力制御機構 8 圧下力制御装置 9 オンライン付着量計 11−3、11−4 クラウンロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続式溶融亜鉛めっきラインのめっき浴
    出側に設置された塗布型化成処理設備における化成処理
    液付着量の幅方向分布制御方法であって、前記塗布型化
    成処理設備のリンガーロールを、一方は固定に、他方は
    左右各別に圧力制御機構を有する一対の流体圧シリンダ
    ーにて圧下力を調整可能に支持し、オンライン化成処理
    液付着量計で測定された化成処理液付着量の幅方向偏差
    に応じて前記リンガーロールの圧下力をフィードバック
    制御することを特徴とする塗布型化成処理設備における
    付着量分布制御方法。
  2. 【請求項2】 前記リンガーロールにクラウンを付与す
    ることを特徴とする請求項1記載の塗布型化成処理設備
    における付着量分布制御方法。
JP8874196A 1996-03-18 1996-03-18 塗布型化成処理設備における付着量分布制御方法 Pending JPH09256166A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001340792A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Nkk Corp ロール塗布装置および塗布方法
JP2007084934A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Rasselstein Gmbh メッキを施された金属帯の不動態化方法およびメッキを施された帯鋼に不動態化層を塗布する装置
JP2016043982A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 大日本印刷株式会社 包装材料及びその製造方法

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