JP2000117167A - 金属帯への塗布装置 - Google Patents

金属帯への塗布装置

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JP2000117167A
JP2000117167A JP10293344A JP29334498A JP2000117167A JP 2000117167 A JP2000117167 A JP 2000117167A JP 10293344 A JP10293344 A JP 10293344A JP 29334498 A JP29334498 A JP 29334498A JP 2000117167 A JP2000117167 A JP 2000117167A
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JP
Japan
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roll
metal strip
groove
steel strip
rubber lining
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Pending
Application number
JP10293344A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Morikawa
容任 森川
Munehiro Ishioka
宗浩 石岡
Hidekazu Marukawa
英和 丸川
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続的に走行する金属帯を挟み込むように配
置した一対のゴムライニングロールにより金属帯に塗液
を塗布する塗布装置において、鋼帯サイズの変更があっ
ても、安価でメンテナンス性に優れた、均一な付着量分
布が得られる塗布装置を提供する。 【解決手段】 連続的に走行する金属帯1を挟み込むよ
うに配置した一対のゴムライニングロール2により金属
帯1に塗液3を塗布する塗布装置において、該ゴムライ
ニングロール2は、その表面に、ロール中央部に比べて
ロール端部の溝サイズを大きくした溝加工が施されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続して走行する
鋼帯等の金属帯への塗液の塗布に際し、幅方向に均一な
塗液の塗布を可能とする塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼帯に連続して塗液を塗布する塗
布装置として、例えば、図1に示すようなスクイズコー
ターが用いられている。図1に示すスクイズコーター
は、鋼帯1を挟み込むように配置した1対のゴムライニ
ングロール(スクイズロール)2に塗液3を供給するパ
ン4、上側のゴムライニングロール2に塗液3を供給す
るスプレー5から構成されている。
【0003】ゴムライニングロール2は、図6に示すよ
うに、中空鋼ロール6にゴム7がライニングされたロー
ルであり、ゴム7の表面には、ロール幅方向に均一なサ
イズの溝加工、例えばV型の溝加工が施されている。
【0004】パン4あるいはスプレー5からゴムライニ
ングロール2上に供給された塗液3の一部が溝8をすり
抜け、鋼帯1に塗布される。塗液付着量の調整は、通
常、鋼帯1にゴムライニングロール2を押し付ける荷重
により行われる。このようなスクイズコーターによる塗
液3の塗布は、比較的簡便な塗布方法であり、コスト的
にも安価で、メンテナンスも容易であるため幅広く使用
されている。
【0005】しかし、鋼帯にロールを押し付けると、ロ
ールの撓みにより、鋼帯の両端部が中央部に比べ、高い
荷重で押されるため、両端部の付着量が中央部に比較し
て少なくなり、幅方向に不均一な付着量分布となる。不
均一な付着量分布は、外観むらの原因になり、また付着
量の少ない部分が管理範囲を下回り、耐食性等の品質低
下を招く原因にもなる。
【0006】特開昭59−49872号公報には、スク
イズロールに、可変クラウンロールを使用し、そのクラ
ウン形状を適宜変えることにより、ロールと鋼帯間の押
付け荷重を均一化させて、均一な付着量分布を得ること
が開示されている。
【0007】また、特開平1−317574号公報に
は、スクイズロールをバックアップするバックアップロ
ールを設置して、スクイズロールの撓みを減少させるこ
とにより、付着量の均一化を図ることが開示されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
59−49872号公報に開示の装置では、鋼帯サイズ
(板幅、板厚)を変更すると、ロールと鋼帯間の押付け
荷重の幅方向の分布が異なってくるため、鋼帯サイズに
合わせてクラウン量を調整する機構を必要とする。した
がって、ロール自体のコストが高くなるとともに、クラ
ウン量を制御させる装置も大がかりで、コストアップの
要因となり、メンテナンスも煩雑になる。また、ある期
間の操業後、再び溝加工、あるいはゴムの巻き替えとい
ったメンテナンスが必要になるが、クラウン量を調整す
るためのロール内部の複雑な機構の故にメンテナンスが
煩雑になり、そのコストも上昇する。
【0009】また、特開平1−317574号公報に開
示の装置では、バックアップロールの設置が必要になる
ので、コストアップの要因となり、またロール本数が増
えるため、メンテナンスが煩雑になるという問題点があ
る。
【0010】そこで、本発明の目的は、連続的に走行す
る金属帯を挟み込むように配置した一対のゴムライニン
グロールにより金属帯に塗液を塗布する塗布装置におい
て、鋼帯サイズの変更があっても、安価でメンテナンス
性に優れた、均一な付着量分布が得られる塗布装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の手段は次のとおりである。
【0012】(1)連続的に走行する金属帯を挟み込む
ように配置した一対のゴムライニングロールにより金属
帯に塗液を塗布する塗布装置において、該ゴムライニン
グロールは、その表面に、ロール中央部に比べてロール
端部の溝サイズを大きくした溝加工が施されている溝付
きロールであることを特徴とする金属帯への塗布装置。
【0013】(2)前記(1)において、溝付きロール
の溝形状がV型で、溝サイズがロール中央部からロール
端部にかけて徐々に増大し、ロール端部の溝深さがロー
ル中央部の溝深さより8〜15%大きいことを特徴とす
る金属帯への塗布装置。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係るスクイ
ズコーターの一構成例を示す図である。図1の装置は、
連続的に搬送される鋼帯1を挟み込むように配置した1
対のゴムライニングロール2と、下側のゴムライニング
ロール2に塗液3を供給するパン4、上側のゴムライニ
ングロール2に塗液を供給するスプレー5から構成され
ている。ゴムライニングロール2の表面に、ロール端部
の溝サイズがロール中央部より大きい、幅方向で異なる
サイズの溝加工が施されている。
【0016】図2は、図1の装置に使用するゴムライニ
ングロール2の溝形状の一例を示す図で、ゴムライニン
グロール2は中空鋼ロール6にゴム7がライニングさ
れ、ゴム7の表面には、溝形状がV型で、溝サイズがロ
ール中央部からロール端部にかけて徐々に増大する溝8
がある。溝8のサイズは塗液性状や塗液の付着量等に応
じて適切な寸法に設定される。溝形状は、溝加工のしや
すさからV型が有利である。
【0017】従来使用されている幅方向に均一なサイズ
のV型溝が加工されたロール(図6)を用いて塗液の塗
布を行った場合、付着量が幅方向に不均一、つまり、鋼
帯中央部から端部にかけて付着量が少なくなる分布とな
る。
【0018】V型溝のサイズの大きい方が、すり抜ける
液量が増えるため、鋼帯の付着量が増加する。したがっ
て、鋼帯端部の付着量の減少分に応じてV型溝のサイズ
を大きくすると、鋼帯幅方向の付着量の均一化が図れる
ことになる。図2に示したロールでは、ロール端部の溝
サイズがロール中央部より大きくなっているので、この
ロールを使用して鋼帯に塗液を塗布すると、鋼帯端部に
おける付着量の減少を防止して、鋼帯幅方向の付着量分
布を均一化できる。
【0019】付着量分布の不均一度合いは鋼帯サイズに
依存する。つまり、板幅が広いほど、板厚が厚いほど、
不均一度合いが大きくなる。そこで、様々な鋼帯サイズ
に対して均一な付着量分布を確保できる溝サイズを検討
した。
【0020】図3は、V型溝のサイズをロール中央部か
ら端部にかけて徐々に大きくした場合に、様々な鋼帯サ
イズについて、鋼帯中央部と端部の付着量比を算出した
図である。鋼帯サイズ毎に最適溝サイズが存在するが、
ロール中央部の溝深さに対してロール端部の溝深さを8
〜15%大きくすれば、鋼帯サイズが変わっても、鋼帯
幅方向の付着量のばらつきは、最大でも3%以内に収ま
り、均一な付着量分布を得ることができる。
【0021】
【実施例】図1に示したスクイズコーターにおいて、図
2に示すロール幅方向にV型溝のサイズが異なるゴムラ
イニングロールを用いて、板幅1200mm×板厚1.
2mm、板幅1200mm×板厚0.3mm、板幅90
0mm×板厚1.6mm、板幅600mm×板厚1.2
mm、板幅600mm×板厚0.3mmの鋼帯に樹脂水
溶液の塗布を行い、鋼帯の端部と中央部の付着比を調査
した。調査結果を表1に示す。また、板幅1200m
m、板厚1.2mmの鋼帯について、更に鋼帯幅方向の
付着量分布を調査した。調査結果を図4に示す。
【0022】なお、ゴムライニングロール2は、ロール
長1500mm、直径260mmの中空ロール6に厚み
25mmのウレタンゴム7をライニングしたロールであ
り、その表面にV型形状の溝8がある。V型形状の溝8
は、中央部で幅0.5mm、深さ0.1mmで、ロール
中央部から端部にかけて溝サイズが徐々に大きくなり、
端部の溝深さは中央部より10%大きくなっている。
【0023】また、比較のために、幅方向で同じ寸法の
V型溝サイズ(幅0.5mm、深さ0.1mm)のゴム
ライニングロールを用いた場合(従来法)について、前
記と同様の調査を行った。調査結果を表1及び図4に併
せて記載した。
【0024】
【表1】
【0025】表1及び図4に示されるように、従来法で
は鋼帯幅方向で10%以上の付着量のばらつきとなって
いるのに対して、本発明法では鋼帯サイズが異なっても
2%以内のばらつきに収まり、従来法に比べて著しく均
一な付着量分布が得られている。
【0026】また、本発明法は、従来法と比較した場
合、コストは同様に安価であり、メンテナンス性も同様
に容易であった。
【0027】本実施例は、鋼帯走行方向が水平方向のス
クイズコーターの場合であるが、本発明は図5に示すよ
うに鋼帯走行方向が垂直方向のスクイズコーターの場合
であってもよく、ロールへの塗液の供給方法はパン、ス
プレーに関わらず適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、様々
なサイズの鋼帯に対して幅方向に均一な付着量分布が得
られ、不均一な付着量分布により外観不良や付着量外れ
による品質低下を防止することができる。
【0029】また、本発明の装置は、新規設備の付加を
必要としないので、安価でメンテナンス性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスクイズコーターの
一構成例を示す図。
【図2】図1の装置に使用するゴムライニングロールの
溝形状の一例を示す図。
【図3】V型溝のサイズをロール中央部から端部にかけ
て徐々に大きくした場合に、様々な鋼帯サイズについ
て、鋼帯中央部と端部の付着量比を算出した図。
【図4】板幅1200mm、板厚1.2mmの鋼帯につ
いて、鋼帯幅方向の付着量分布の調査結果を示す図。
【図5】本発明の別の実施の形態に係るスクイズコータ
ーの構成例を示す図。
【図6】従来の塗布装置に使用するV型溝加工を施した
ゴムロールの断面図。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 ゴムライニングロール(スクイズロール) 3 塗液 4 パン 5 スプレー 6 中空鋼ロール 7 ゴム 8 V型溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸川 英和 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4F040 AA24 BA23 CB06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に走行する金属帯を挟み込むよう
    に配置した一対のゴムライニングロールにより金属帯に
    塗液を塗布する塗布装置において、該ゴムライニングロ
    ールは、その表面に、ロール中央部に比べてロール端部
    の溝サイズを大きくした溝加工が施されている溝付きロ
    ールであることを特徴とする金属帯への塗布装置。
  2. 【請求項2】 溝付きロールの溝形状がV型で、溝サイ
    ズがロール中央部からロール端部にかけて徐々に増大
    し、ロール端部の溝深さがロール中央部の溝深さより8
    〜15%大きいことを特徴とする請求項1記載の金属帯
    への塗布装置。
JP10293344A 1998-10-15 1998-10-15 金属帯への塗布装置 Pending JP2000117167A (ja)

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