JPH09255967A - 高炉用コークスの製造方法 - Google Patents

高炉用コークスの製造方法

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JPH09255967A
JPH09255967A JP6437496A JP6437496A JPH09255967A JP H09255967 A JPH09255967 A JP H09255967A JP 6437496 A JP6437496 A JP 6437496A JP 6437496 A JP6437496 A JP 6437496A JP H09255967 A JPH09255967 A JP H09255967A
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JP
Japan
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coal
weight
coke
less
blended
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JP6437496A
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English (en)
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Takashi Arima
孝 有馬
Takashiro Suzuki
鈴木隆城
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、コークス強度を一定に維持して微
粘結炭を多量に使用できる高炉用コークスの製造方法を
提供することを目的とするものである。 【解決手段】 本発明は、揮発分30重量%以上40重
量%未満で流動度の対数値が1.0以上3.0未満の微
粘結炭を30重量%以上70重量%以下配合し、揮発分
16重量%以上29重量%未満の石炭を30重量%以上
配合し、残りを粘結炭として配合する際に、配合する上
記石炭の全銘柄の膨脹率の加重平均値が50%以上とな
るように上記石炭を配合した配合炭をコークス炉に装入
して乾留することを特徴とする高炉用コークスの製造方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微粘結炭を多量に使
用する高炉用コークスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コークスは、通常多くの種類の石炭を配
合し、室炉式コークス炉で乾留して製造される。高炉用
コークスは、高炉までの輸送や高炉内での衝撃に耐える
ため、所定の値以上の強度を持つことが要求される。コ
ークス強度としてはJIS K2151に規定されてい
る回転ドラム強度指数DI 150−15などが用いら
れている。
【0003】近年、コークス製造コストの低減のため
に、石炭を水分2%前後まで乾燥してコークス炉に装入
するプロセスが開発されている。このプロセスにおいて
は、コークス炉装入炭の嵩密度が上昇するため、コーク
ス強度を一定に維持して、安価な微粘結炭を使用できる
ようになる。微粘結炭とは、揮発分30重量%以上40
重量%以下で、JIS M8801による流動度の対数
値が1.0以上3.0未満の石炭を指す。
【0004】従来の技術では、コークス強度を一定に維
持するため、装入炭の石炭化度と粘結性を一定に維持し
ている。石炭化度を表す性状としては、揮発分、反射
率、炭素含有率などが用いられ、粘結性を表す性状とし
ては、JIS M8801に規定されている膨脹性や流
動性などが用いられている。また、そのほかに、石炭組
織分析値から算出されるパラメーターも用いられてい
る。
【0005】しかし、使用する石炭の銘柄を大幅に変更
した場合などにコークス強度が低下して問題になること
がある。そのため、安価な微粘結炭の使用量が制約され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな従来技術における問題点を解決するため、コークス
強度を一定に維持して微粘結炭を多量に使用できる高炉
用コークスの製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、揮発分30重
量%以上40重量%未満で流動度の対数値が1.0以上
3.0未満の微粘結炭を30重量%以上70重量%以下
配合し、揮発分16重量%以上29重量%未満の石炭を
30重量%以上配合し、残りを粘結炭として配合する際
に、配合する上記石炭の全銘柄の膨脹率の加重平均値が
50%以上となるように上記石炭を配合した配合炭をコ
ークス炉に装入して乾留することを特徴とする高炉用コ
ークスの製造方法である。
【0008】また、本発明は、揮発分30重量%以上4
0重量%未満で流動度の対数値が1.0以上3.0未満
の微粘結炭を30重量%以上70重量%以下配合し、揮
発分16重量%以上22重量%未満の石炭を20重量%
以上配合し、揮発分16重量%以上29重量%未満の石
炭を10重量%以上配合し、残りを粘結炭として配合す
る際に、配合する上記石炭の全銘柄の膨脹率の加重平均
値が50%以上となるように上記石炭を配合した配合炭
をコークス炉に装入して乾留することを特徴とする高炉
用コークスの製造方法である。
【0009】ここで流動度はJIS M8801の方法
で測定した流動度を示す。
【0010】
【発明の実施の形態】微粘結炭を多量に配合した場合、
揮発分が高い(すなわち、石炭化度が低い)ことによる
コークスの収縮率の増加からコークスの亀裂が増加する
ことと、粘結性が低いことによる石炭粒子間の接着強度
の低下とから、コークスの強度が低下する傾向を生じ
る。
【0011】本願発明者は、微粘結炭を多量に配合した
場合にコークス強度が低下することの原因について詳細
に検討した結果、粘結性については従来の考え方で配合
炭全体の平均値を維持すればよいが、石炭化度について
は、従来のように配合炭全体の平均値ではなく、個々の
石炭の石炭化度が問題であることを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0012】本発明では、微粘結炭を多量に(30重量
%以上70重量%以下)配合する場合に、揮発分16重
量%以上29重量%未満の石炭を30重量%以上配合す
る。このことにより、生成するコークスの亀裂発生が抑
制され、高いコークス強度が得られる。
【0013】微粘結炭は、軟化するが粘結炭より低温で
再固化してセミコークスとなり、その際大きく収縮す
る。この収縮の際の歪みによりコークス中に亀裂が生成
し、コークス強度が低下する。この微粘結炭の収縮が大
きい時に、軟化状態にあって微粘結炭の収縮を吸収でき
る石炭が存在すると、コークス中の亀裂発生が減少し、
コークス強度が低下しない。
【0014】揮発分16重量%以上29重量%未満の石
炭は、微粘結炭の収縮が大きい時に軟化状態にあり、こ
の微粘結炭の収縮を吸収する効果を持つ。揮発分16重
量%未満の石炭は軟化性が低いので微粘結炭の収縮を吸
収する効果がない。また、揮発分29重量%以上の石炭
は、再固化温度が十分高くないため微粘結炭の収縮率が
低下する前に再固化するので、微粘結炭の収縮を吸収す
る効果が小さい。
【0015】揮発分16重量%以上29重量%未満の石
炭は、30重量%以上配合しないと微粘結炭の収縮が十
分吸収できず、コークス強度に対して十分な効果がな
い。揮発分16重量%以上29重量%未満の石炭の配合
量に上限はないが、多量に配合してもその効果は飽和す
るので、ことさら多量に配合する必要はない。
【0016】本発明では、揮発分16重量%以上29重
量%未満の石炭を30重量%以上配合するが、そのうち
の20重量%以上を揮発分16重量%以上22重量%未
満の石炭とすることにより、効果がより大きくなる。微
粘結炭を多量に配合した場合、上述したような大きな亀
裂以外に、微粘結炭粒子周囲に微細な亀裂も発生する。
揮発分16重量%以上22重量%未満の石炭は、再固化
温度が非常に高く、微粘結炭粒子周辺の微細な亀裂の発
生まで抑制する効果があるため、コークス強度に対する
効果が大きい。
【0017】本発明では、JIS M8801による膨
脹率の配合炭全銘柄の加重平均値を50%以上とする。
膨脹率の加重平均値が50%未満では石炭粒子間の接着
が不十分となりコークス強度が低下する。膨脹率の加重
平均値に上限はないが、その効果は飽和するので、こと
さらに膨脹率を高くする必要はない。
【0018】
【実施例】表1に示す石炭を用いて、表2に示す配合炭
を炭化室内容積34m3 のコークス炉で水分2%、嵩密
度830kg/m3 で乾留し、製造されたコークスJI
SK2151に規定されている回転ドラム強度指数DI
150−15を測定した。
【0019】
【表1】
【0020】実施例1は、本発明の請求項1の方法に従
って、微粘結炭Eを50重量%配合し、揮発分16重量
%以上29重量%未満の石炭を50重量%配合し、膨脹
率の加重平均値を51.9%とした場合で、十分なコー
クス強度が得られた。
【0021】実施例2は、本発明の請求項1の方法に従
って、微粘結炭Eを60重量%配合し、揮発分16重量
%以上29重量%未満の石炭を40重量%配合し、膨脹
率の加重平均値を64.2%とした場合で、十分なコー
クス強度が得られた。
【0022】実施例3は、本発明の請求項2の方法に従
って、微粘結炭Eを60重量%配合し、揮発分16重量
%以上22重量%未満の石炭を20重量%配合し、揮発
分16重量%以上29重量%未満の石炭を20重量%配
合し、膨脹率の加重平均値を58.0%とした場合で、
実施例2よりもさらに高いコークス強度が得られた。比
較例1は、配合炭の石炭化度(揮発分)と粘結性(膨脹
率)は良好であり従来技術の考え方では十分なコークス
強度が得られると予測される配合炭であるが、揮発分1
6重量%以上29重量%未満の石炭の配合割合が20%
と低く、本発明の条件を満たしていない。このため、得
られたコークス強度DI 150−15は82.9と不
十分な値となっている。
【0023】比較例2は、微粘結炭Eを60重量%配合
し、揮発分16重量%以上29重量%未満の石炭を40
重量%配合している点では本発明の請求項1の条件を満
たしているが、膨脹率の加重平均値が42.8%と低く
本発明の条件を満たしていない。このため、得られたコ
ークスの強度DI 150−15は79.8と不十分な
値となっている。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明により、コークス強度を一定に維
持して微粘結炭を多量に使用できる。これにより、コー
クスのコスト低減が図れ、その経済効果は大きい。
【0026】また、コークス強度を一定の値に保つこと
ができる結果、高炉の安定操業と効率的操業が維持でき
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発分30重量%以上40重量%未満で
    流動度の対数値が1.0以上3.0未満の微粘結炭を3
    0重量%以上70重量%以下配合し、揮発分16重量%
    以上29重量%未満の石炭を30重量%以上配合し、残
    りを粘結炭として配合する際に、配合する上記石炭の全
    銘柄の膨脹率の加重平均値が50%以上となるように上
    記石炭を配合した配合炭をコークス炉に装入して乾留す
    ることを特徴とする高炉用コークスの製造方法。
  2. 【請求項2】 揮発分30重量%以上40重量%未満で
    流動度の対数値が1.0以上3.0未満の微粘結炭を3
    0重量%以上70重量%以下配合し、揮発分16重量%
    以上22重量%未満の石炭を20重量%以上配合し、揮
    発分16重量%以上29重量%未満の石炭を10重量%
    以上配合し、残りを粘結炭として配合する際に、配合す
    る上記石炭の全銘柄の膨脹率の加重平均値が50%以上
    となるように上記石炭を配合した配合炭をコークス炉に
    装入して乾留することを特徴とする高炉用コークスの製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6033528A (en) * 1995-02-02 2000-03-07 The Japan Iron And Steel Federation Process for making blast furnace coke
WO2001029151A1 (fr) * 1999-10-20 2001-04-26 Kawasaki Steel Corporation Coke hautement reactif et hautement resistant pour haut fourneau et son procede de production
CN105670668A (zh) * 2016-01-26 2016-06-15 魏亚玲 一种炼焦配煤方法

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