JPH10245566A - 高炉用コークスの製造方法 - Google Patents
高炉用コークスの製造方法Info
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- JPH10245566A JPH10245566A JP5191997A JP5191997A JPH10245566A JP H10245566 A JPH10245566 A JP H10245566A JP 5191997 A JP5191997 A JP 5191997A JP 5191997 A JP5191997 A JP 5191997A JP H10245566 A JPH10245566 A JP H10245566A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 膨脹圧を許容限界以下に抑制し、かつコーク
ス強度を一定に維持しながら、高膨脹圧炭と低石炭化度
炭を多量に使用できる高炉用コークスの製造方法を提供
する。 【解決手段】 膨脹圧20kPa以上の高膨脹圧炭を2
0wt%以上と、揮発分30%以上40%未満で膨脹率
が0%以上の低石炭化度炭を40wt%以上70wt%
未満とを配合した配合炭をコークス炉に0.74t/m
3 以上の嵩密度で装入して乾留する。
ス強度を一定に維持しながら、高膨脹圧炭と低石炭化度
炭を多量に使用できる高炉用コークスの製造方法を提供
する。 【解決手段】 膨脹圧20kPa以上の高膨脹圧炭を2
0wt%以上と、揮発分30%以上40%未満で膨脹率
が0%以上の低石炭化度炭を40wt%以上70wt%
未満とを配合した配合炭をコークス炉に0.74t/m
3 以上の嵩密度で装入して乾留する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高膨脹圧炭および
低石炭化度炭を多量に使用できる高炉用コークスの製造
方法に関するものである。
低石炭化度炭を多量に使用できる高炉用コークスの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石炭をコークス炉で乾留してコークスを
製造する過程で、加熱された石炭は膨脹したコークス炉
の炉壁に圧力を及す。この圧力は膨脹圧と呼ばれている
が、膨脹圧が高いとコークス炉が損傷する危険性があ
る。従って、膨脹圧をコークス炉の炉体強度からの限界
値以下に制御することは、コークス炉操業において重要
な課題である。通常、膨脹圧は10kPa以下に管理さ
れている。
製造する過程で、加熱された石炭は膨脹したコークス炉
の炉壁に圧力を及す。この圧力は膨脹圧と呼ばれている
が、膨脹圧が高いとコークス炉が損傷する危険性があ
る。従って、膨脹圧をコークス炉の炉体強度からの限界
値以下に制御することは、コークス炉操業において重要
な課題である。通常、膨脹圧は10kPa以下に管理さ
れている。
【0003】石炭の中には、膨脹圧が数十kPa以上に
なる高膨脹圧炭があり、これらの石炭を配合すると、配
合炭の膨脹圧が極端に上昇する。従って、膨脹圧を10
kPa以下に管理するために、通常、高膨脹圧炭の使用
を10wt%程度以下に制限しているのが実態である。
なる高膨脹圧炭があり、これらの石炭を配合すると、配
合炭の膨脹圧が極端に上昇する。従って、膨脹圧を10
kPa以下に管理するために、通常、高膨脹圧炭の使用
を10wt%程度以下に制限しているのが実態である。
【0004】一方、低石炭化度の石炭資源があるが、低
石炭化度炭を多量に配合すると、コークス強度が低下す
る。高炉用コークスは、高炉までの輸送や高炉内での衝
撃に耐えるため、所定の値以上の強度を持つことが要求
されるので、強度の低いコークスは使用できない。な
お、コークス強度としてはJIS K2151に規定さ
れている回転ドラム強度指数DI 150−15などが
用いられている。このため、低石炭化度炭はたかだか3
0wt%程度しか配合することができない。
石炭化度炭を多量に配合すると、コークス強度が低下す
る。高炉用コークスは、高炉までの輸送や高炉内での衝
撃に耐えるため、所定の値以上の強度を持つことが要求
されるので、強度の低いコークスは使用できない。な
お、コークス強度としてはJIS K2151に規定さ
れている回転ドラム強度指数DI 150−15などが
用いられている。このため、低石炭化度炭はたかだか3
0wt%程度しか配合することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、高膨脹
圧炭は、生成するコークスの強度は高く、コークス製造
には有用な石炭であるが、コークス用以外の用途には向
かず、資源有効利用の点からも、コークス炉での配合割
合の制約緩和が期待されている。また、低石炭化度炭は
安価であるため、コスト面から、さらに多量に使用する
ことが期待されている。
圧炭は、生成するコークスの強度は高く、コークス製造
には有用な石炭であるが、コークス用以外の用途には向
かず、資源有効利用の点からも、コークス炉での配合割
合の制約緩和が期待されている。また、低石炭化度炭は
安価であるため、コスト面から、さらに多量に使用する
ことが期待されている。
【0006】本発明は、上述したような従来技術におけ
る問題点を解決するため、膨脹圧を許容限界以下に抑制
し、かつ、コークス強度を一定に維持しながら、高膨脹
圧炭と低石炭化度炭を多量に使用できる高炉用コークス
の製造方法を提供することを目的とするものである。
る問題点を解決するため、膨脹圧を許容限界以下に抑制
し、かつ、コークス強度を一定に維持しながら、高膨脹
圧炭と低石炭化度炭を多量に使用できる高炉用コークス
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、膨脹圧20k
Pa以上の高膨脹圧炭を20wt%以上と、揮発分30
%以上40%未満で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を
40wt%以上70wt%未満とを配合した配合炭を、
コークス炉に0.74t/m3 以上の嵩密度で装入して
乾留することを特徴とする高炉用コークスの製造方法で
ある。
Pa以上の高膨脹圧炭を20wt%以上と、揮発分30
%以上40%未満で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を
40wt%以上70wt%未満とを配合した配合炭を、
コークス炉に0.74t/m3 以上の嵩密度で装入して
乾留することを特徴とする高炉用コークスの製造方法で
ある。
【0008】また、本発明は、膨脹圧20kPa以上の
高膨脹圧炭を20wt%以上、揮発分30%以上40%
未満で膨脹率が−20%以上の低石炭化度炭を40wt
%以上70wt%未満、および歴青物を1wt%以上1
0wt%未満とを配合した配合炭を、コークス炉に0.
74t/m3 以上の嵩密度で装入して乾留することを特
徴とする高炉用コークスの製造方法である。
高膨脹圧炭を20wt%以上、揮発分30%以上40%
未満で膨脹率が−20%以上の低石炭化度炭を40wt
%以上70wt%未満、および歴青物を1wt%以上1
0wt%未満とを配合した配合炭を、コークス炉に0.
74t/m3 以上の嵩密度で装入して乾留することを特
徴とする高炉用コークスの製造方法である。
【0009】ここで、膨脹率は、JIS M8801の
方法で測定した膨脹率である。また、高膨脹圧炭とは、
乾留時に20kPa以上の膨脹圧を発生する石炭と定義
し、低石炭化度炭とは、JIS M8812の方法によ
り測定した揮発分が30%以上40%未満の石炭と定義
する。
方法で測定した膨脹率である。また、高膨脹圧炭とは、
乾留時に20kPa以上の膨脹圧を発生する石炭と定義
し、低石炭化度炭とは、JIS M8812の方法によ
り測定した揮発分が30%以上40%未満の石炭と定義
する。
【0010】
【発明の実施形態】従来、揮発分30%以上40%未満
の低石炭化度炭を装入炭に多量に配合すると、石炭粒子
間の接着が悪くなることと、コークスの亀裂が多くなる
ことのため、コークス強度が低下すると考えられてき
た。
の低石炭化度炭を装入炭に多量に配合すると、石炭粒子
間の接着が悪くなることと、コークスの亀裂が多くなる
ことのため、コークス強度が低下すると考えられてき
た。
【0011】石炭粒子間の接着が悪くなるのは、低石炭
化度炭は軟化した際の粘結性が低く、かつ軟化する温度
が通常の粘結炭と比較して低いため、粘結炭が軟化する
温度では低石炭化度炭は既に再固化しているので、他の
石炭粒子との接着が悪くなるからであると考えられてき
た。
化度炭は軟化した際の粘結性が低く、かつ軟化する温度
が通常の粘結炭と比較して低いため、粘結炭が軟化する
温度では低石炭化度炭は既に再固化しているので、他の
石炭粒子との接着が悪くなるからであると考えられてき
た。
【0012】また、コークスの亀裂が多くなるのは、低
石炭化度炭の場合、一旦軟化した石炭が再固化した後の
収縮率が大きいためである。
石炭化度炭の場合、一旦軟化した石炭が再固化した後の
収縮率が大きいためである。
【0013】本発明者は、高膨脹圧炭と低石炭化度炭と
を組合わせることにより、これらを多量に配合しても配
合炭の膨脹圧を10kPa以下に抑制し、かつコークス
強度を確保できることを見い出し本発明に至った。
を組合わせることにより、これらを多量に配合しても配
合炭の膨脹圧を10kPa以下に抑制し、かつコークス
強度を確保できることを見い出し本発明に至った。
【0014】まず、石炭粒子間の接着については、低石
炭化度炭でも、JIS M8801のディラトメーター
による膨脹率が0%以上の石炭を用い、高膨脹圧炭を2
0wt%以上配合し、かつ石炭の嵩密度を0.74t/
m3 以上にした場合は、石炭粒子間の接着は十分確保さ
れることを見出した。この条件を満たす場合、まず低温
で低石炭化度炭が先に軟化した際に低石炭化度炭粒子同
士の接着は、膨脹率が0%以上と比較的高い低石炭化度
炭を使用していることと、石炭の嵩密度が高く粒間空隙
が少いこととにより、十分確保される。さらに、より高
温で粘結炭が軟化することにより、粘結炭同士の接着お
よび粘結炭と低石炭化度炭との接着も確保される。すな
わち、石炭粒子同士の接着には、両方の粒子が軟化して
いることが必ずしも必要なのではなく、最低限どちらか
の粒子が軟化していれば接着は起ることが判明した。従
って、コークス強度を維持するために必要なのは、特
に、低石炭化度炭同士の接着を確保することであり、そ
のための条件は本発明の方法により確保される。
炭化度炭でも、JIS M8801のディラトメーター
による膨脹率が0%以上の石炭を用い、高膨脹圧炭を2
0wt%以上配合し、かつ石炭の嵩密度を0.74t/
m3 以上にした場合は、石炭粒子間の接着は十分確保さ
れることを見出した。この条件を満たす場合、まず低温
で低石炭化度炭が先に軟化した際に低石炭化度炭粒子同
士の接着は、膨脹率が0%以上と比較的高い低石炭化度
炭を使用していることと、石炭の嵩密度が高く粒間空隙
が少いこととにより、十分確保される。さらに、より高
温で粘結炭が軟化することにより、粘結炭同士の接着お
よび粘結炭と低石炭化度炭との接着も確保される。すな
わち、石炭粒子同士の接着には、両方の粒子が軟化して
いることが必ずしも必要なのではなく、最低限どちらか
の粒子が軟化していれば接着は起ることが判明した。従
って、コークス強度を維持するために必要なのは、特
に、低石炭化度炭同士の接着を確保することであり、そ
のための条件は本発明の方法により確保される。
【0015】嵩密度を0.74t/m3 未満とした場合
でも、膨脹率が0%以上の石炭を用いれば石炭粒子間の
接着は確保できる。しかし、低石炭化度炭は揮発分が高
くコークス収率が低いためコークスの気孔率が高くな
り、コークス強度の値が低くなって、高炉用コークスと
しての基準を満たすことが困難である。
でも、膨脹率が0%以上の石炭を用いれば石炭粒子間の
接着は確保できる。しかし、低石炭化度炭は揮発分が高
くコークス収率が低いためコークスの気孔率が高くな
り、コークス強度の値が低くなって、高炉用コークスと
しての基準を満たすことが困難である。
【0016】以上から、膨脹圧20kPa以上の高膨脹
圧炭を20wt%以上と、揮発分30%以上40%未満
で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を40wt%以上7
0wt%未満配合し、かつ、コークス炉への装入嵩密度
を0.74t/m3 とすることにより、配合炭の膨脹圧
を10kPa以下に抑制しかつコークス強度を高く維持
できることを見いだした。
圧炭を20wt%以上と、揮発分30%以上40%未満
で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を40wt%以上7
0wt%未満配合し、かつ、コークス炉への装入嵩密度
を0.74t/m3 とすることにより、配合炭の膨脹圧
を10kPa以下に抑制しかつコークス強度を高く維持
できることを見いだした。
【0017】また、膨脹率がより低い低石炭化度炭の場
合でも、膨脹率が−20%以上の石炭を用いた場合は、
石炭の嵩密度を0.74t/m3 以上にし、かつ、ター
ル、ピッチなどの歴青物を1wt%以上10wt%未満
配合することにより、石炭粒子間の接着は十分確保され
ることを見出した。この方法では、歴青物の配合により
低石炭化度炭の膨脹率が改善されるため、より膨脹率の
低い石炭でも使用可能となる。歴青物の配合率は最低1
wt%以上なければ効果が小さくコークス強度を維持で
きない。また、歴青物を多量に配合しても次第に効果が
飽和するので、10wt%超配合することは効率的でな
い。
合でも、膨脹率が−20%以上の石炭を用いた場合は、
石炭の嵩密度を0.74t/m3 以上にし、かつ、ター
ル、ピッチなどの歴青物を1wt%以上10wt%未満
配合することにより、石炭粒子間の接着は十分確保され
ることを見出した。この方法では、歴青物の配合により
低石炭化度炭の膨脹率が改善されるため、より膨脹率の
低い石炭でも使用可能となる。歴青物の配合率は最低1
wt%以上なければ効果が小さくコークス強度を維持で
きない。また、歴青物を多量に配合しても次第に効果が
飽和するので、10wt%超配合することは効率的でな
い。
【0018】さらに、コークスの亀裂に関しては、低石
炭化度炭の配合割合を70wt%以下とし、かつ高膨脹
圧炭を20wt%以上配合すれば、亀裂は増加しないこ
とが分った。
炭化度炭の配合割合を70wt%以下とし、かつ高膨脹
圧炭を20wt%以上配合すれば、亀裂は増加しないこ
とが分った。
【0019】また、再固化後の収縮率には加成性がな
く、低石炭化度炭の配合割合が70wt%までは粘結炭
の収縮が支配的であり、低石炭化度炭の収縮率が大きい
ことの悪影響を回避できるため、マクロ亀裂が減少す
る。低石炭化度炭を70wt%を超えて配合すると、低
石炭化度炭の収縮が支配的となり、コークスのミクロ亀
裂が増加する。
く、低石炭化度炭の配合割合が70wt%までは粘結炭
の収縮が支配的であり、低石炭化度炭の収縮率が大きい
ことの悪影響を回避できるため、マクロ亀裂が減少す
る。低石炭化度炭を70wt%を超えて配合すると、低
石炭化度炭の収縮が支配的となり、コークスのミクロ亀
裂が増加する。
【0020】低石炭化度炭を多量に配合すると、コーク
スのミクロ亀裂も増加する。高膨脹圧炭は再固化温度が
高く、低石炭化度炭が大きく収縮する460〜490℃
において軟化状態を維持しているため、低石炭化度炭の
収縮を緩和し、低石炭化度炭粒子周囲に発生しやすいミ
クロ亀裂を減少させる。高膨脹圧炭を20wt%以上配
合すれば、ミクロ亀裂の発生が少く、コークス強度が低
下しないことが判明した。
スのミクロ亀裂も増加する。高膨脹圧炭は再固化温度が
高く、低石炭化度炭が大きく収縮する460〜490℃
において軟化状態を維持しているため、低石炭化度炭の
収縮を緩和し、低石炭化度炭粒子周囲に発生しやすいミ
クロ亀裂を減少させる。高膨脹圧炭を20wt%以上配
合すれば、ミクロ亀裂の発生が少く、コークス強度が低
下しないことが判明した。
【0021】また、膨脹圧に関しては、高膨脹圧炭を2
0wt%以上配合しても、低石炭化度炭を30wt%以
上配合すれば、膨脹圧が10kPa以下に抑制すること
ができる。このようにすると、高膨脹圧炭が軟化したと
き、既に再固化した低石炭化度炭が不活性物として作用
してガスのパスとなるため、ガス圧が上がらず、従って
膨脹圧が上がらない。
0wt%以上配合しても、低石炭化度炭を30wt%以
上配合すれば、膨脹圧が10kPa以下に抑制すること
ができる。このようにすると、高膨脹圧炭が軟化したと
き、既に再固化した低石炭化度炭が不活性物として作用
してガスのパスとなるため、ガス圧が上がらず、従って
膨脹圧が上がらない。
【0022】コークス炉への装入嵩密度を0.74t/
m3 以上にするには、成型炭配合法などの装入炭の一部
を塊成化する方法および装入炭の水分6%以下への乾燥
などの方法を用いればよい。
m3 以上にするには、成型炭配合法などの装入炭の一部
を塊成化する方法および装入炭の水分6%以下への乾燥
などの方法を用いればよい。
【0023】
【実施例】表1に示す石炭を用いて、表2に示す配合炭
を調製し、炭化室内容積18.1m3 のコークス炉で水
分を3wt%に調整して装入し、いずれの場合も嵩密度
0.8t/m3 で乾留した。乾留の際には、炭化室中心
部のガス圧を測定した。このガス圧は膨脹圧の原因であ
り、これに等しい圧力が炉壁に膨脹圧として掛っている
ので、膨脹圧と等しい。また、製造されたコークスのJ
IS K2151によるドラム強度指数DI 150−
15を測定した。
を調製し、炭化室内容積18.1m3 のコークス炉で水
分を3wt%に調整して装入し、いずれの場合も嵩密度
0.8t/m3 で乾留した。乾留の際には、炭化室中心
部のガス圧を測定した。このガス圧は膨脹圧の原因であ
り、これに等しい圧力が炉壁に膨脹圧として掛っている
ので、膨脹圧と等しい。また、製造されたコークスのJ
IS K2151によるドラム強度指数DI 150−
15を測定した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】実施例1は、本発明の第1の方法に従っ
て、高膨脹圧炭を30wt%配合し、揮発分30%以上
40%未満で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を50w
t%配合した場合で、膨脹圧は5.5kPaであり、許
容限界である10kPaをクリアしていた。コークス強
度はDI 150−15が85.5と高炉用コークスと
して十分高いレベルであった。
て、高膨脹圧炭を30wt%配合し、揮発分30%以上
40%未満で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を50w
t%配合した場合で、膨脹圧は5.5kPaであり、許
容限界である10kPaをクリアしていた。コークス強
度はDI 150−15が85.5と高炉用コークスと
して十分高いレベルであった。
【0027】実施例2は、実施例1の場合より高膨脹圧
炭を増加して高膨脹圧炭を40wt%配合し、揮発分3
0%以上40%未満で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭
を60wt%配合した場合で、膨脹圧は7.0kPaで
あり、許容限界である10kPaをクリアしていた。コ
ークス強度はDI 150−15が85.2と高炉用コ
ークスとして十分高いレベルであった。
炭を増加して高膨脹圧炭を40wt%配合し、揮発分3
0%以上40%未満で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭
を60wt%配合した場合で、膨脹圧は7.0kPaで
あり、許容限界である10kPaをクリアしていた。コ
ークス強度はDI 150−15が85.2と高炉用コ
ークスとして十分高いレベルであった。
【0028】実施例3は、本発明の第2の方法に従っ
て、高膨脹圧炭を30wt%配合し、揮発分30%以上
40%未満で膨脹率が−20%以上の低石炭化度炭を4
0wt%配合し、さらにタールを3wt%配合した場合
で、膨脹圧は5.1kPaであり、許容限界である10
kPaをクリアしていた。コークス強度はDI 150
−15が85.8と高炉用コークスとして十分高いレベ
ルであった。
て、高膨脹圧炭を30wt%配合し、揮発分30%以上
40%未満で膨脹率が−20%以上の低石炭化度炭を4
0wt%配合し、さらにタールを3wt%配合した場合
で、膨脹圧は5.1kPaであり、許容限界である10
kPaをクリアしていた。コークス強度はDI 150
−15が85.8と高炉用コークスとして十分高いレベ
ルであった。
【0029】実施例4は、本発明の第2の方法に従っ
て、高膨脹圧炭を46wt%配合し、揮発分30%以上
40%未満で膨脹率が−20%以上の低石炭化度炭を5
0wt%配合し、さらにタールを4wt%配合した場合
で、膨脹圧は7.2kPaであり、許容限界である10
kPaをクリアしていた。コークス強度はDI 150
−15が85.1と高炉用コークスとして十分高いレベ
ルであった。
て、高膨脹圧炭を46wt%配合し、揮発分30%以上
40%未満で膨脹率が−20%以上の低石炭化度炭を5
0wt%配合し、さらにタールを4wt%配合した場合
で、膨脹圧は7.2kPaであり、許容限界である10
kPaをクリアしていた。コークス強度はDI 150
−15が85.1と高炉用コークスとして十分高いレベ
ルであった。
【0030】比較例1は、揮発分30%以上40%未満
で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を25wt%しか配
合していないため、コークス強度は十分高いが、膨脹圧
が16.8kPaであり、許容限界である10kPaを
超えた。
で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を25wt%しか配
合していないため、コークス強度は十分高いが、膨脹圧
が16.8kPaであり、許容限界である10kPaを
超えた。
【0031】比較例2は、揮発分30%以上40%未満
で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を75wt%も配合
したため、膨脹圧は3.2kPaで許容限界である10
kPaをクリアしたが、コークス強度DI 150−1
5が71.3と大幅に低下し、高炉用コークスとして使
用できない。
で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭を75wt%も配合
したため、膨脹圧は3.2kPaで許容限界である10
kPaをクリアしたが、コークス強度DI 150−1
5が71.3と大幅に低下し、高炉用コークスとして使
用できない。
【0032】比較例3は、揮発分30%以上40%未満
で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭として、膨脹率が−
25%と低い石炭を使用したため、膨脹圧は5.1kP
aで許容限界である10kPaをクリアしたが、コーク
ス強度DI 150−15が77.8と大幅に低下し、
高炉用コークスとして使用できない。
で膨脹率が0%以上の低石炭化度炭として、膨脹率が−
25%と低い石炭を使用したため、膨脹圧は5.1kP
aで許容限界である10kPaをクリアしたが、コーク
ス強度DI 150−15が77.8と大幅に低下し、
高炉用コークスとして使用できない。
【0033】
【発明の効果】本発明により、コークス強度を一定に維
持して乾留時の膨脹圧を許容限界以下に低下できる。こ
れにより、高膨脹圧炭を20wt%以上および安価な低
石炭化度炭を30〜70wt%と多量に使用することが
でき、石炭配合の自由度が増し、石炭資源を有効に活用
できるとともにコークスコストの低下が図れる。
持して乾留時の膨脹圧を許容限界以下に低下できる。こ
れにより、高膨脹圧炭を20wt%以上および安価な低
石炭化度炭を30〜70wt%と多量に使用することが
でき、石炭配合の自由度が増し、石炭資源を有効に活用
できるとともにコークスコストの低下が図れる。
【0034】また、コークス強度を一定の値に保つこと
ができる結果、高炉の安定操業と効率的操業が維持でき
る。
ができる結果、高炉の安定操業と効率的操業が維持でき
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 膨脹圧20kPa以上の高膨脹圧炭を2
0wt%以上と、揮発分30%以上40%未満で膨脹率
が0%以上の低石炭化度炭を40wt%以上70wt%
未満とを配合した配合炭を、コークス炉に0.74t/
m3 以上の嵩密度で装入して乾留することを特徴とする
高炉用コークスの製造方法。 - 【請求項2】 膨脹圧20kPa以上の高膨脹圧炭を2
0wt%以上、揮発分30%以上40%未満で膨脹率が
−20%以上の低石炭化度炭を40wt%以上70wt
%未満、および歴青物を1wt%以上10wt%未満と
を配合した配合炭を、コークス炉に0.74t/m3 以
上の嵩密度で装入して乾留することを特徴とする高炉用
コークスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5191997A JPH10245566A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 高炉用コークスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5191997A JPH10245566A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 高炉用コークスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10245566A true JPH10245566A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12900294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5191997A Withdrawn JPH10245566A (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 高炉用コークスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10245566A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008291275A (ja) * | 2008-08-01 | 2008-12-04 | Jfe Steel Kk | 高炉用コークスの製造方法 |
-
1997
- 1997-03-06 JP JP5191997A patent/JPH10245566A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008291275A (ja) * | 2008-08-01 | 2008-12-04 | Jfe Steel Kk | 高炉用コークスの製造方法 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |