JPH09255956A - 電気光学液晶ディスプレイ - Google Patents

電気光学液晶ディスプレイ

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JPH09255956A
JPH09255956A JP9085541A JP8554197A JPH09255956A JP H09255956 A JPH09255956 A JP H09255956A JP 9085541 A JP9085541 A JP 9085541A JP 8554197 A JP8554197 A JP 8554197A JP H09255956 A JPH09255956 A JP H09255956A
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Kazuaki Tarumi
カズアキ・タルミ
Brigitte Schuler
ブリギッテ・シューラー
Eike Dr Poetsch
アイケ・ポーチュ
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    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】IPSディスプレイにおいて低しきい電圧およ
び短応答時間の達成に適する液晶媒体を提供する。 【解決手段】再配向層を有し、電場が液晶層に対して平
行の有効構成要素を有し、かつ正の誘電異方性を有する
液晶媒体を含有する電気光学液晶ディスプレイにおい
て、液晶媒体が一般式IおよびIIの化合物を含有す
る。 一般式IとIIのやゝ具体的な例に一般式PCHとCC
P−nOCF.F.F,CCP−nOCF.Fが示
され、具体的液晶媒体には表2が示される。 (PCH−7FはPCHにおいてRがC
2n+1,RがF,LとLがHである)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶を再配向させ
るための再配向層を有し、その電場が液晶層に対して平
行の有効構成要素を有しており、かつまた正の誘電異方
性を有する液晶媒体を含有する電気光学液晶ディスプレ
イに関する。
【0002】
【従来の技術】慣用の液晶ディスプレイ(TN、ST
N、OMIおよびAMD−TN)では、再配向のための
電場が液晶相に対して実質的に垂直に発生される。国際
特許出願WO 91/10936には、電場が液晶相に対して平行
の有効構成要素を有するような方式で、その電気信号が
発生される液晶ディスプレイが記載されている[IP
S、イン−プレーン スイッチング(in-plane switchin
g)]。このようなディスプレイの動作原理は、例えばR.
A.SorefによりJournal of Applied Physics, Vol.45, N
o.12, 5466〜5468頁(1974)に記載されている。EP 05885
68は、このようなディスプレイの各種アドレス方法を開
示している。
【0003】これらのIPSディスプレイは、正または
負のどちらかの誘電異方性(△ε≠0)を有する液晶材
料を用いて動作させることができる。しかしながら、従
来公知の材料を使用すると、IPSディスプレイは比較
的高いしきい電圧および長い応答時間を有する。従っ
て、IPSディスプレイにおいて、比較的低いしきい電
圧および短い応答時間を達成するのに適する液晶材料を
明らかにするという課題が存在していた。類似の化合物
は、EP 0387032およびWO 91/03450に記載されている。
しかしながら、これらの明細書には、これら2種の物質
を使用することによってIPSディスプレイのしきい電
圧および応答時間を改良することができることは記載さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、IP
Sディスプレイにおいて、比較的低いしきい電圧および
短い応答時間を達成するのに適する液晶媒体を見出すこ
とにある。本発明のもう一つの課題は、このような液晶
媒体の生成に有用な液晶材料を見出すことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】下記式Iで表わされる化
合物の少なくとも1種および下記式IIで表わされる化
合物の少なくとも1種を含有する液晶材料を使用するこ
とによって解決された。
【0006】
【化17】
【0007】各式中、R1およびR1'はそれぞれ相互に
独立して、Hであるか、または炭素原子1〜15個を有
するアルキル基またはアルケニル基であり、この基は未
置換であるか、あるいは置換基として1個のCNまたは
CF3を有するか、あるいは置換基として少なくとも1
個のハロゲンを有しており、さらにこれらの基中に存在
する1個または2個以上のCH2基はそれぞれ相互に独
立して、O原子が相互に直接に結合しないものとして、
【化18】 は−O−CO−O−により置き換えられていてもよく、
【0008】A1、A1'、A2およびA2'はそれぞれ相互
に独立して、(a)トランス−1,4−シクロヘキシレ
ン基であり、さらにこの基中に存在する1個のCH2
または隣接していない2個以上のCH2基は、−O−お
よび(または)−S−により置き換えられていてもよ
く、(b)1,4−フェニレン基であり、さらにこの基
中に存在する1個または2個のCH基はNにより置き換
えられていてもよく、あるいは(c)1,4−シクロヘ
キセニレン、1,4−ビシクロ(2.2.2)オクチレ
ン、ピペリジン−1,4−ジイル、ナフタレン−2,6
−ジイル、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイルおよ
び1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−
ジイルからなる群からの基、であり、上記基(a)およ
び(b)は置換基として1個または2個のフッ素原子を
有していてもよく、
【0009】Z1、Z1'、Z2およびZ2'はそれぞれ相互
に独立して、−CO−O−、−O−CO−、−CH2
−、−OCH2−、−CH2CH2−、−CH=CH−、
−C≡C−または単結合であり、および基Z1またはZ
1'およびZ2またはZ2'の一方はまた、−(CH24
または−CH=CH−CH2CH2−であることができ、
XおよびYはそれぞれ相互に独立して、FまたはClで
あるか、あるいはフッ素化アルキル基、アルコキシ基ま
たはアルケニル基であり、そしてlおよびmはそれぞれ
相互に独立して、0、1または2である。
【0010】好適態様は、下記のIPSディスプレイで
ある: a)媒体が、下記式I1で表わされる化合物の少なくと
も1種および下記式II1で表わされる化合物の少なく
とも1種を含有する:
【化19】
【0011】各式中、
【化20】 はそれぞれ相互に独立して、下記の基である:
【化21】
【0012】b)媒体が下記式2で表わされる基を含有
する化合物の少なくとも1種を含有する:
【化22】 式中、L1およびL2はそれぞれ相互に独立して、Hまた
はFである、
【0013】特に媒体が下記式IIIで表わされる化合
物の少なくとも1種を含有する:
【化23】
【0014】式中、L1およびL2は上記定義のとおりで
あり、R2は、R1およびR1'について定義されていると
おりであり、A3およびA4はそれぞれ独立して、A1
1'、A2およびA2'について定義されているとおりで
あり、Z3およびZ4はそれぞれ独立して、Z1、Z1'
2およびZ2'について定義されているとおりであり、
そしてnは0、1または2である;
【0015】c)媒体が≧7.5、好ましくは7.5〜
14の誘電異方性△εを有する; d)媒体が下記式IVで表わされる化合物の少なくとも
1種を含有する: R3(A5−Z5O−A6−R4 IV 式中、R3およびR4はそれぞれ相互に独立して、R1
よびR1'について定義されているとおりであり、A5
よびA6はそれぞれ相互に独立して、A1、A1'、A2
よびA2'について定義されているとおりであり、各Z5
は相互に独立して、Z1、Z1'、Z2およびZ2'について
定義されているとおりであり、そしてoは、1、2また
は3である;
【0016】e)媒体が下記式Vで表わされる化合物の
少なくとも1種を含有する:
【化24】
【0017】式中R5は、R1およびR1'について定義さ
れているとおりであり、A7およびA8はそれぞれ相互に
独立して、A1、A1'、A2およびA2'について定義され
ているとおりであり、Z7およびZ8はそれぞれ相互に独
立して、Z1、Z1'、Z2およびZ2'について定義されて
いるとおりであり、そしてQは、下記式で表わされるポ
リフルオロアルキレン基であり: −(O)q−(CH2r−(CF2s− (式中、qは0または1であり、rは0または1〜6の
整数であり、そしてsは0〜6の整数である)、Zは、
H、FまたはCLであり、そしてpは、0、1または2
である。
【0018】式Iおよび式IIで表わされる化合物にお
いて、XおよびYは好ましくは、F、OCF3、OC
2、CF3、OCHFCF3、OCF2CHFCF3、O
25、OC37、OCH=CF2、OCF=CF2、O
CF=CHFであり、特にF、OCF3またはOCF2
ある。好ましいものとしては、その画素がアクティブマ
トリックスによってアドレスされるIPSディスプレイ
が挙げられる。本発明はさらにまた、下記の成分からな
る正の誘電異方性を有する液晶媒体に関する:
【0019】−25〜60重量%、好ましくは30〜5
0重量%の式Iで表わされる化合物の少なくとも1種、 −25〜60重量%、好ましくは35〜50重量%の式
IIで表わされる化合物の少なくとも1種、 −0〜30重量%、好ましくは5〜15重量%の式II
Iで表わされる化合物の少なくとも1種、および −0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%の式IV
で表わされる化合物、および −5〜30重量%、好ましくは5〜15重量%の式Vで
表わされる化合物。
【0020】本発明の新規液晶媒体は好ましくは、下記
の成分を含有する: −下記式I1aまたは式II1aで表わされる化合物の
少なくとも1種:
【化25】
【0021】−下記式IIIa、式IIIb、式III
cおよび式IIIdから選択される化合物の少なくとも
1種:
【化26】
【0022】−所望により、下記式IVa、式IVbお
よび式IVcから選択される化合物:
【化27】
【0023】および −下記式Vaで表わされる化合物の少なくとも1種:
【化28】 (各式中、
【化29】 はそれぞれ相互に独立して、下記の基を表わし:
【化30】
【0024】そしてR1、R1'、R2、R3、R4、R5
1およびL2はそれぞれ上記定義のとおりである。式V
aで表わされる化合物において、X*は好ましくは、F
であり、さらにまたフッ素化アルキル、アルコキシまた
はアルケニル基も好ましい。本発明による新規液晶媒体
は一般に、<0.12、好ましくは0.07〜0.1、
特に0.07〜0.09の複屈折(△n)を有する。こ
の新規材料の流動粘度(20℃における)は一般に、3
0mm2/秒よりも小さい。この新規材料の抵抗値は一
般に、20℃において5×1010〜5×1013Ω・c
m、特に好ましくは5×1011〜5×1013Ω・cm、
さらに特に好ましくは5×1011〜7×1012Ω・cm
である。
【0025】本発明にかかわる式Iおよび式IIで表わ
される化合物は、慣用の液晶材料、特に式III、式I
Vおよび(または)式Vで表わされる化合物の1種また
は2種以上と混合すると、比較的小割合でも、しきい電
圧における格別の減少および迅速な応答時間をもたらす
ことが見出され、同時に低いスメクティック−ネマティ
ック転移温度を有する広いネマティック相をもたらすこ
とが見出された。式I〜Vで表わされる化合物は無色で
あり、安定であり、かつまた相互におよび他の液晶材料
と容易に混和する。「アルキル」の用語は、炭素原子1
〜7個を有する直鎖状および分枝鎖状のアルキル基を包
含し、特に直鎖状基、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルおよびヘプチルを包含する。炭
素原子2〜5個を有する基は一般に好適である。
【0026】「アルケニル」の用語は、炭素原子2〜7
個を有する直鎖状および分枝鎖状のアルケニル基、特に
直鎖状基を包含する。特定のアルケニル基には、C2
7−1E−アルケニル、C4〜C7−3E−アルケニ
ル、C5〜C7−4−アルケニル、C6〜C7−5−アルケ
ニルおよびC7−6−アルケニル、特にC2〜C7−1E
−アルケニル、C4〜C7−3E−アルケニルおよびC5
〜C7−4−アルケニルがある。好適アルケニルの例に
は、ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E
−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、
3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、
3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニ
ル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセ
ニル、6−ヘプテニルなどがある。5個までの炭素原子
を有する基は一般に好適である。
【0027】「フルオロアルキル」の用語は好ましく
は、末端にフッ素原子を有する直鎖状基、すなわちフル
オロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピ
ル、4−フルオロブチル、5−フルオロペンチル、6−
フルオロヘキシルおよび7−フルオロヘプチルを包含す
る。しかしながら、別の位置のフッ素原子も除外されな
い。「オキサアルキル」の用語は好ましくは、式Cn
2n+1−O−(CH2mで表わされる直鎖状基(式中、n
およびmはそれぞれ相互に独立して、1〜6である)を
包含する。nは好ましくは1であり、そしてmは好まし
くは1〜6である。
【0028】R1'およびR1〜R5の意味を適当に選択す
ることによって、アドレス時間、しきい電圧、透過特性
曲線の急峻度などを所望に応じて改変することができ
る。例えば、1E−アルケニル基、3E−アルケニル
基、2E−アルケニルオキシ基などは一般に、アルキル
基およびアルコキシ基に比較して、短いアドレス時間、
改良されたネマティック相形成傾向および弾性定数k33
(曲がり)とk11(広がり)との大きい比をもたらす。
4−アルケニル基、3−アルケニル基などの基は一般
に、アルキル基およびアルコキシ基に比較して、低いし
きい電圧および小さいk33/k11値をもたらす。
【0029】Z1、Z1'、Z2およびZ2'中に存在する−
CH2CH2−基は一般に、単純共有結合に比較して、大
きいk33/k11値をもたらす。k33/k11値が大きいほ
ど、例えば90゜のねじれ角(中間調を得るため)を有
するTNセルにおいて、より平坦な透過特性曲線をもた
らし、かつまたSTN、SBEおよびOMIセル(この
セルはより大きいマルチプレキシング能力を有する)に
おいて、より急峻な透過特性曲線をもたらし、その逆も
また同様である。式Iで表わされる化合物と式IIで表
わされる化合物+式IIIで表わされる化合物+式IV
で表わされる化合物および(または)式Vで表わされる
化合物との最適混合比は、所望の性質、式I、式IIお
よび(または)式III〜Vで表わされる成分の選択お
よび存在する任意の成分の選択に実質的に依存する。前
記範囲内の適当な混合比は、場合毎に容易に決定するこ
とができる。
【0030】本発明による新規混合物中の式I〜Vで表
わされる化合物の総量に制限はない。従って、これらの
混合物は、1種または2種以上の追加の成分を含有する
ことができ、これにより種々の性質を最適にすることが
できる。しかしながら、アドレス時間およびしきい電圧
に対して見出される効果は一般に、式Iおよび式IIで
表わされる化合物の総濃度が高いほど大きくなる。特に
好適な態様において、本発明の新規媒体は、式Iおよび
式IIにおいて、X=OCF2であり、そしてY=OC
3である化合物を含有する。
【0031】本発明の新規液晶媒体は好ましくは、式
I、式IIおよび式IIIおよび所望により式IVおよ
び(または)式Vで表わされる化合物の1種または2種
以上以外の追加の成分として、2〜40種、特に4〜3
0種の成分を含有する。これらの媒体は非常に特に好ま
しくは、本発明による新規化合物の1種または2種以上
に加えて、7〜25種の成分を含有する。これらの追加
の成分は好ましくは、ネマティックまたはネマティック
相形成性(単変性または等方性)物質、特にアゾキシベ
ンゼン化合物、ベンジリデンアニリン化合物、ビフェニ
ル化合物、ターフェニル化合物、フェニルまたはシクロ
ヘキシルベンゾエート化合物、シクロヘキサンカルボン
酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル化合物、シ
クロヘキシル安息香酸のフェニルまたはシクロヘキシル
エステル化合物、シクロヘキシルシクロヘキサンカルボ
ン酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル化合物、
安息香酸のシクロヘキシルフェニルエステル化合物、シ
クロヘキサンカルボン酸のシクロヘキシルフェニルエス
テル化合物、シクロヘキシルシクロヘキサンカルボン酸
のシクロヘキシルフェニルエステル化合物、
【0032】フェニルシクロヘキサン化合物、シクロヘ
キシルビフェニル化合物、フェニルシクロヘキシルシク
ロヘキサン化合物、シクロヘキシルシクロヘキサン化合
物、シクロヘキシルシクロヘキシルシクロヘキセン化合
物、1,4−ビス−シクロヘキシルベンゼン化合物、
4,4´−ビス−シクロヘキシル−ビフェニル化合物、
フェニル−またはシクロヘキシルピリミジン化合物、フ
ェニル−またはシクロヘキシルピリジン化合物、フェニ
ル−またはシクロヘキシルジオキサン化合物、フェニル
−またはシクロヘキシル−1,3−ジチアン化合物、
1,2−ジフェニル−エタン化合物、1,2−ジシクロ
ヘキシルエタン化合物、1−フェニル−2−シクロヘキ
シル−エタン化合物、1−シクロヘキシル−2−(4−
フェニルシクロヘキシル)エタン化合物、1−シクロヘ
キシル−2−ビフェニリルエタン化合物、1−フェニル
−2−シクロヘキシル−フェニルエタン化合物、ハロゲ
ン化されていてもよいスチルベン化合物、ベンジルフェ
ニルエーテル化合物、トラン化合物および置換ケイ皮酸
化合物の群からの物質から選択される。これらの化合物
中に存在する1,4−フェニレン基はフッ素化されてい
てもよい。
【0033】新規媒体の追加の成分として適する最も重
要な化合物は、下記式1、2、3、4および5で表わす
ことができる特徴を有する: R´−L−E−R´´ 1 R´−L−COO−E−R´´ 2 R´−L−OOC−E−R´´ 3 R´−L−CH2CH2−E−R´´ 4 R´−L−C≡C−E−R´´ 5
【0034】式1、2、3、4および5において、Lお
よびEは同一または異なっていてもよく、それぞれ相互
に独立して、−Phe−、−Cyc−、−Phe−Ph
e−、−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−P
yr−、−Dio−、−G−Phe−および−G−Cy
c−から形成される群からの二価の基およびそれらの鏡
像基であり、これらの基において、Pheは非置換の、
またはフッ素置換されている1,4−フェニレンであ
り、Cycはトランス−1,4−シクロヘキシレンまた
は1,4−シクロヘキセニレンであり、Pyrはピリミ
ジン−2,5−ジイルまたはピリジン−2,5−ジイル
であり、Dioは1,3−ジオキサン−2,5−ジイル
であり、そしてGは2−(トランス−1,4−シクロヘ
キシル)エチル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジ
ン−2,5−ジイルまたは1,3−ジオキサン−2,5
−ジイルである。
【0035】基LおよびEのうちの一方は、好ましくは
Cyc、PheまたはPyrである。Eは好ましくは、
Cyc、PheまたはPhe−Cycである。本発明の
新規媒体は好ましくは、式1、2、3、4および5にお
いて、LおよびEがCyc、PheおよびPyrからな
る群から選ばれる化合物から選択される1種または2種
以上の成分、および同時に、式1、2、3、4および5
において、基LおよびEのうちの一方がCyc、Phe
およびPyrからなる群から選ばれ、他方の基が−Ph
e−Phe−、−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc
−、−G−Phe−および−G−Cyc−からなる群か
ら選ばれる化合物から選択される1種または2種以上の
成分、およびまた任意に、式1、2、3、4および5に
おいて、基LおよびEが−Phe−Cyc−、−Cyc
−Cyc−、−G−Phe−および−G−Cyc−から
なる群から選ばれる化合物から選択される1種または2
種以上の成分を含有する。
【0036】式1、2、3、4および5で表わされる化
合物の狭い付属群において、R´およびR´´はそれぞ
れ相互に独立して、8個までの炭素原子を有するアルキ
ル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ア
ルケニルオキシまたはアルカノイルオキシである。この
狭い付属群を以下でグループAと称し、これらの化合物
を付属式1a、2a、3a、4aおよび5aで表わす。
これらの化合物の大部分において、R´およびR´´は
相互に相違しており、これらの基の一方は通常、アルキ
ル、アルケニル、アルコキシまたはアルコキシアルキル
である。
【0037】式1、2、3、4および5で表わされる化
合物のもう一つの狭い付属群はグループBとして知られ
ており、これらの化合物において、R´´は、−F、−
Cl、−NCSまたは−(O)iCH3-(k+l)kCll
ある(ここで、iは0または1であり、そしてk+lは
1、2または3である);R´´がこの意味を有する化
合物を付属式1b、2b、3b、4bおよび5bで表わ
す。付属式1b、2b、3b、4bおよび5bで表わさ
れる化合物の中で、R´´が、−F、−Cl、−NC
S、−CF3、−OCHF2または−OCF3である化合
物は特に好ましい化合物として挙げられる。
【0038】付属式1b、2b、3b、4bおよび5b
で表わされる化合物において、R´は付属式1a〜5a
で表わされる化合物について定義されているとおりであ
り、好ましくはアルキル、アルケニル、アルコキシまた
はアルコキシアルキルである。式1、2、3、4および
5で表わされる化合物のさらにもう一つの狭い付属群に
おいて、R´´は、−CNである;この付属群は以下で
グループCとして知られており、この付属群の化合物を
対応して、付属式1c、2c、3c、4cおよび5cで
表わす。この付属式1c、2c、3c、4cおよび5c
で表わされる化合物において、R´は付属式1a〜5a
で表わされる化合物について定義されているとおりであ
り、好ましくはアルキル、アルコキシまたはアルケニル
である。
【0039】グループA、BおよびCの好適化合物に加
えて、提案されている他の種々の置換基を有する式1、
2、3、4および5で表わされる別の化合物も慣用であ
る。これらの物質は全部、刊行物から公知の方法もしく
はその類似方法により得ることができる。本発明の新規
な媒体は好ましくは、式Iで表わされる化合物に加え
て、グループAおよび(または)グループBおよび(ま
たは)グループCから選択される化合物の1種または2
種以上を含有する。本発明の新規媒体中に存在するこれ
らのグループからの化合物の重量割合は好ましくは、下
記のとおりである: グループA:0〜90%、好ましくは20〜90%、特
に30〜90%、 グループB:0〜80%、好ましくは10〜80%、特
に10〜65%、 グループC:0〜80%、好ましくは5〜80%、特に
5〜50%。
【0040】本発明による特定の媒体中に存在するグル
ープAおよび(または)グループBおよび(または)グ
ループCの成分の重量割合の合計は好ましくは、5%〜
90%、特に10%〜90%である。本発明の新規媒体
は好ましくは、本発明による化合物を1〜40%、特に
好ましくは5〜30%の割合で含有する。さらに好まし
い媒体は、本発明による新規化合物を40%よりも多い
割合で、特に45〜90%の割合で含有する。この媒体
は好ましくは、3種、4種または5種の本発明による新
規化合物を含有する。本発明の新規IPSディスプレイ
の構造は、例えばWO 91/10936またはEP 0588568に記載
されているような、この種のディスプレイに慣用の構造
に相当する。ここで、慣用の構造の用語は、広く解釈さ
れるべきであり、誘導型および改変型のIPSディスプ
レイの全部、特に例えばポリ−Si、TFTまたはMI
Mに基づくマトリックスディスプレイ素子を包含する。
【0041】しかしながら、本発明による新規ディスプ
レイと慣用のディスプレイとの基本的相違点は、その液
晶層の液晶パラメーターの選択にある。本発明に従い使
用することができる液晶混合物は、それ自体慣用の方法
により製造することができる。一般に、少ない方の量で
使用する成分の所望量を、有利には高められた温度で、
主要成分を構成する成分中に溶解する。有機溶剤、例え
ばアセトン、クロロホルムまたはメタノール中の成分の
溶液を混合し、次いで充分に混合した後に、例えば蒸留
によって溶剤を再び分離することもできる。本発明によ
る誘電体はまた、当業者に公知であり、刊行物に記載さ
れている追加の添加剤を含有することもできる。例え
ば、0〜15%の多色性染料またはキラルドーピング剤
を添加することができる。
【0042】Cは結晶相を表わし、Sはスメクティック
相を表わし、SBはスメクティックB相を表わし、Nは
ネマティック相を表わしそしてIは等方性相を表わす。
10は10%透過にかかわる電圧を表わす(基板表面に
対して垂直の視覚角度)。tonは、V10値の2.5倍に
相当する動作電圧におけるスィッチ−オン時間をそして
offはスィッチ−オフ時間を表わす。△nは光学異方
性を表わしそしてnOは複屈折率を表わす(それぞれ5
89nmにおいて)。△εは誘電異方性(△ε=ε‖−
ε 、この式において、ε‖は分子の長軸に対して平行
の誘電定数を表わし、そしてε⊥は分子の長軸に対して
垂直の誘電定数を表わす)を表わす。電気光学データ
は、別段の記載がないかぎり、20℃おいてIPSセル
で測定した。光学データは、別段の記載がないかぎり、
20℃で測定した。0゜のねじれ角および0゜のチルト
角を有するプラナーの試験セルを使用した。
【0043】本特許出願書および下記の例において、液
晶化合物の構造は頭文字で示されており、その化学式へ
の変換は下記表AおよびBに従い得られる。基Cn
2n+1は全部、n個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基
である。表Bのコードは自明である。表Aにおいて、基
本構造に関わる頭文字のみが示されている。各場合に、
この基本構造に関わる頭文字の後に、ハイフンで分離し
て、置換基R1 、R2、L1およびL2に関するコードが
示されている:
【0044】
【表1】
【0045】表A:
【化31】
【0046】表B:
【化32】
【0047】
【実施例】
例1 この例のIPSディスプレイは、 透明点 :84℃ △n[589nm、20℃] :+0.0792 nO :1.4636 △ε[1kHz、20℃] :7.6 ε⊥ :4.0 粘度(20℃) :24mm2/秒 を有し、かつまた
【0048】
【表2】 からなるネマティック混合物を含有し、大きいコントラ
ストおよび短い応答時間を有する。 VO:1.21Vcap。
【0049】例2 この例のIPSディスプレイは、 透明点 :77℃ △n[589nm、20℃] :+0.0837 nO :1.4666 △ε[1kHz、20℃] :10.4 ε⊥ :4.7 を有し、かつまた
【0050】
【表3】 からなるネマティック混合物を含有し、大きいコントラ
ストおよび短い応答時間を有する。 VO :1.03Vcap。
【0051】例3 この例のIPSディスプレイは、 透明点 :74℃ △n[589nm、20℃] :+0.0895 nO :1.4687 △ε[1kHz、20℃] :12.9 ε⊥ :5.3 粘度(20℃) :27mm2/秒 を有し、かつまた
【0052】
【表4】 からなるネマティック混合物を含有し、大きいコントラ
ストおよび短い応答時間を有する。 VO :0.89Vcap。
【0053】例4 この例のIPSディスプレイは、 透明点 :78℃ △n[589nm、20℃] :+0.0825 nO :1.4683 △ε[1kHz、20℃] :+10.2 ε⊥ :4.3 を有し、かつまた
【0054】
【表5】 からなるネマティック混合物を含有し、大きいコントラ
ストおよび短い応答時間を有する。 VO :1.04Vcap。
【0055】例5 この例のIPSディスプレイは、 透明点 :75℃ △n[589nm、20℃] :+0.0789 nO :1.4666 △ ε[1kHz、20℃] :+9.7 ε⊥ :4.8 を有し、かつまた
【0056】
【表6】 からなるネマティック混合物を含有し、大きいコントラ
ストおよび短い応答時間を有する。 VO :1.10Vcap。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 カズアキ・タルミ ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 ブリギッテ・シューラー ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 アイケ・ポーチュ ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶を再配向させるための再配向層を有
    し、その電場が液晶層に対して平行の有効構成要素を有
    しており、かつまた正の誘電異方性を有する液晶媒体を
    含有する電気光学液晶ディスプレイであって、この液晶
    媒体が下記式Iで表わされる化合物の少なくとも1種お
    よび下記式IIで表わされる化合物の少なくとも1種を
    含有することを特徴とする電気光学液晶ディスプレイ: 【化1】 各式中、 R1およびR1'はそれぞれ相互に独立して、Hである
    か、または炭素原子1〜15個を有するアルキル基また
    はアルケニル基であり、この基は未置換であるか、ある
    いは置換基として1個のCNまたはCF3を有するか、
    あるいは置換基として少なくとも1個のハロゲンを有し
    ており、さらにこれらの基中に存在する1個または2個
    以上のCH2基はそれぞれ相互に独立して、O原子が相
    互に直接に結合しないものとして、 【化2】 は−O−CO−O−により置き換えられていてもよく、 A1、A1'、A2およびA2'はそれぞれ相互に独立して、 (a)トランス−1,4−シクロヘキシレン基であり、
    さらにこの基中に存在する1個のCH2基または隣接し
    ていない2個以上のCH2基は、 −O−および(または)−S−により置き換えられてい
    てもよく、 (b)1,4−フェニレン基であり、さらにこの基中に
    存在する1個または2個のCH基はNにより置き換えら
    れていてもよく、あるいは (c)1,4−シクロヘキセニレン、1,4−ビシクロ
    (2.2.2)オクチレン、ピペリジン−1,4−ジイ
    ル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレ
    ン−2,6−ジイルおよび1,2,3,4−テトラヒド
    ロナフタレン−2,6−ジイルからなる群からの基、で
    あり、上記基(a)および(b)は置換基として1個ま
    たは2個のフッ素原子を有していてもよく、 Z1、Z1'、Z2およびZ2'はそれぞれ相互に独立して、
    −CO−O−、−O−CO−、−CH2O−、−OCH2
    −、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡C−また
    は単結合であり、および基Z1またはZ1'およびZ2また
    はZ2'の一方はまた、−(CH24−または−CH=C
    H−CH2CH2−であることができ、 XおよびYはそれぞれ相互に独立して、FまたはClで
    あり、あるいはフッ素化アルキル基、アルコキシ基また
    はアルケニル基であり、そしてlおよびmはそれぞれ相
    互に独立して、0、1または2である。
  2. 【請求項2】液晶媒体が式2: 【化3】 式中、L1およびL2はそれぞれ相互に独立して、Hまた
    はFである、で表わされる基を含有する化合物の少なく
    とも1種を含有することを特徴とする、請求項1に記載
    の液晶ディスプレイ。
  3. 【請求項3】液晶媒体が式III: 【化4】 式中、 L1およびL2はそれぞれ相互に独立して、HまたはFで
    あり、 R2は、Hであるか、または炭素原子1〜15個を有す
    るアルキル基またはアルケニル基であり、この基は未置
    換であるか、あるいは置換基として1個のCNまたはC
    3を有するか、あるいは置換基として少なくとも1個
    のハロゲンを有しており、さらにこれらの基中に存在す
    る1個または2個以上のCH2基はそれぞれ相互に独立
    して、O原子が相互に直接に結合しないものとして、 【化5】 は−O−CO−O−により置き換えられていてもよく、 A3およびA4はそれぞれ相互に独立して、 (a)トランス−1,4−シクロヘキシレン基であり、
    さらにこの基中に存在する1個のCH2基または隣接し
    ていない2個以上のCH2基は、−O−および(また
    は)−S−により置き換えられていてもよく、 (b)1,4−フェニレン基であり、さらにこの基中に
    存在する1個または2個のCH基はNにより置き換えら
    れていてもよく、あるいは (c)1,4−シクロヘキセニレン、1,4−ビシクロ
    (2.2.2)オクチレン、ピペリジン−1,4−ジイ
    ル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレ
    ン−2,6−ジイルおよび1,2,3,4−テトラヒド
    ロナフタレン−2,6−ジイルからなる群からの基、で
    あり、上記基(a)および(b)は置換基として1個ま
    たは2個のフッ素原子を有していてもよく、 Z3およびZ4はそれぞれ相互に独立して、−CO−O
    −、−O−CO−、−CH2O−、−OCH2−、−CH
    2CH2−、−CH=CH−、−C≡C−または単結合で
    あり、あるいはまた基Z3またはZ4の一方は、−(CH
    24−または−CH=CH−CH2CH2−であることが
    でき、そしてnは、0、1または2である、で表わされ
    る化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とす
    る、請求項1および2のいずれか1項に記載の液晶ディ
    スプレイ。
  4. 【請求項4】液晶媒体が、≧7.5の誘電異方性△εを
    有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の液晶ディスプレイ。
  5. 【請求項5】液晶媒体が下記式IVで表わされる化合物
    をさらに含有することを特徴とする、請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の液晶ディスプレイ: R3(A5−Z5O−A6−R4 IV 式中、 R3およびR4はそれぞれ相互に独立して、Hであるか、
    または炭素原子1〜15個を有するアルキル基またはア
    ルケニル基であり、この基は未置換であるか、あるいは
    置換基として1個のCNまたはCF3を有するか、ある
    いは置換基として少なくとも1個のハロゲンを有してお
    り、さらにこれらの基中に存在する1個または2個以上
    のCH2基はそれぞれ相互に独立して、O原子が相互に
    直接に結合しないものとして、 【化6】 は−O−CO−O−により置き換えられていてもよく、 A5およびA6はそれぞれ相互に独立して、 (a)トランス−1,4−シクロヘキシレン基であり、
    さらにこの基中に存在する1個のCH2基または隣接し
    ていない2個以上のCH2基は、−O−および(また
    は)−S−により置き換えられていてもよく、 (b)1,4−フェニレン基であり、さらにこの基中に
    存在する1個または2個のCH基はNにより置き換えら
    れていてもよく、あるいは (c)1,4−シクロヘキセニレン、1,4−ビシクロ
    (2.2.2)オクチレン、ピペリジン−1,4−ジイ
    ル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレ
    ン−2,6−ジイルおよび1,2,3,4−テトラヒド
    ロナフタレン−2,6−ジイルからなる群からの基、で
    あり、上記基(a)および(b)は置換基として1個ま
    たは2個のフッ素原子を有していてもよく、 Z5は、−CO−O−、−O−CO−、−CH2O−、−
    OCH2−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡
    C−または単結合であり、そしてoは、1、2または3
    である。
  6. 【請求項6】液晶媒体が下記式Vで表わされる化合物の
    少なくとも1種を含有することを特徴とする、請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の液晶ディスプレイ: 【化7】 式中R5は、Hであるか、または炭素原子1〜15個を
    有するアルキル基またはアルケニル基であり、この基は
    未置換であるか、あるいは置換基として1個のCNまた
    はCF3を有するか、あるいは置換基として少なくとも
    1個のハロゲンを有しており、さらにこれらの基中に存
    在する1個または2個以上のCH2基はそれぞれ相互に
    独立して、O原子が相互に直接に結合しないものとし
    て、 【化8】 は−O−CO−O−により置き換えられていてもよく、 A7およびA8はそれぞれ相互に独立して、 (a)トランス−1,4−シクロヘキシレン基であり、
    さらにこの基中に存在する1個のCH2基または隣接し
    ていない2個以上のCH2基は、−O−および(また
    は)−S−により置き換えられていてもよく、 (b)1,4−フェニレン基であり、さらにこの基中に
    存在する1個または2個のCH基はNにより置き換えら
    れていてもよく、あるいは (c)1,4−シクロヘキセニレン、1,4−ビシクロ
    (2.2.2)オクチレン、ピペリジン−1,4−ジイ
    ル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレ
    ン−2,6−ジイルおよび1,2,3,4−テトラヒド
    ロナフタレン−2,6−ジイルからなる群からの基、で
    あり、上記基(a)および(b)は置換基として1個ま
    たは2個のフッ素原子を有していてもよく、 Z7およびZ8は、−CO−O−、−O−CO−、−CH
    2O−、−OCH2−、−CH2CH2−、−CH=CH
    −、−C≡C−または単結合であり、あるいは基Z7
    よびZ8の一方はまた、−(CH24−または−CH=
    CH−CH2CH2−であることができ、 Qは、下記式で表わされるポリフルオロアルキレン基で
    あり: −(O)q−(CH2r−(CF2s− (式中、qは0または1であり、 rは0または0〜6の整数であり、そしてsは0〜6の
    整数である)、 Zは、H、FまたはCLであり、そしてpは、0、1ま
    たは2である。
  7. 【請求項7】画素がアクティブマトリックスによりアド
    レスされることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか
    1項に記載のディスプレイ。
  8. 【請求項8】請求項1〜6に記載の化合物I、化合物I
    Iおよび化合物IIIまたは化合物I、化合物II、化
    合物III、化合物IVおよび(または)化合物Vから
    なることを特徴とする、正の誘電異方性を有する液晶媒
    体。
  9. 【請求項9】下記組成からなることを特徴とする、請求
    項8に記載の液晶媒体: −25〜60重量%、好ましくは30〜50重量%の式
    Iで表わされる化合物の少なくとも1種、 −25〜60重量%、好ましくは35〜50重量%の式
    IIで表わされる化合物の少なくとも1種、 −0〜30重量%、好ましくは5〜15重量%の式II
    Iで表わされる化合物の少なくとも1種、 −0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%の式IV
    で表わされる化合物、および −5〜30重量%、好ましくは5〜15重量%の式Vで
    表わされる化合物。
  10. 【請求項10】−下記式I1aまたは式II1aで表わ
    される化合物の少なくとも1種: 【化9】 式中、 【化10】 はそれぞれ相互に独立して、下記の基である: 【化11】 −下記式IIIa、式IIIb、式IIIcおよび式I
    IIdから選択される化合物の少なくとも1種: 【化12】 −所望により、下記式IVa、式IVbおよび式IVc
    から選択される化合物: 【化13】 −および式Vaで表わされる化合物の少なくとも1種: 【化14】 各式中、 【化15】 はそれぞれ相互に独立して、 【化16】 であり、 X*は、Fであるか、またはハロゲン化されているアル
    キル、アルコキシまたはアルケニル基であり、そしてR
    1、R1'、R2、R3、R4、R5、L1およびL2はそれぞ
    れ、上記定義のとおりである、を含有することを特徴と
    する、請求項8または9のいずれかに記載の液晶媒体。
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