JPH09255624A - ビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体 - Google Patents

ビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体

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JPH09255624A
JPH09255624A JP7010996A JP7010996A JPH09255624A JP H09255624 A JPH09255624 A JP H09255624A JP 7010996 A JP7010996 A JP 7010996A JP 7010996 A JP7010996 A JP 7010996A JP H09255624 A JPH09255624 A JP H09255624A
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JP
Japan
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bicyclo
formula
general formula
compound represented
alkyl group
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Application number
JP7010996A
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English (en)
Inventor
Tamejirou Hiyama
爲次郎 檜山
Tetsuo Kusumoto
哲生 楠本
Yoshiyasu Baba
良泰 馬場
Yasuyuki Nakajima
康之 中島
Hisayuki Watanabe
久幸 渡邊
Tomoaki Adachi
倫明 安達
Takashi Furusato
孝 古里
Hiroshi Oya
博司 大宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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Publication of JPH09255624A publication Critical patent/JPH09255624A/ja
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  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の農園芸用殺菌剤は、耐性菌の増加や環
境安全性などの問題やその効力・残効性の点から満足す
べきものではない。そのため植物病害に対して更に安価
で有用な殺菌剤の開発が要望されている。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は、水素原子又はC1-4アルキル基を表し、R2
及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、C1-10アルキ
ル基又はC2-6アルケニル基を表し、A及びBはそれぞれ
水素原子を表すか、又は一緒になってエポキシ若しくは
結合を表し、D及びEは、それぞれ水素原子を表すか、
又は一緒になって結合を表す〕で表されるビシクロ
[3.3.0]オクタン誘導体及び該誘導体を有効成分
として含有する農園芸用殺菌剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なビシクロ
[3.3.0]オクタン誘導体、その合成法及びこれを
有効成分とする農薬、特に農園芸用殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ある種
のビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体については、
いくつかの報告がされている。例えば、カナディアン・
ジャーナル・ケミストリー(Can.J.Chem.)
第62巻、1184頁、1984年やテトラヘドロン
(Tetrahedron)第30巻、2561頁、1
974年に記載されている。しかし、これらの文献に記
載されている化合物は有機合成化学的見地から報告され
ているものであり、該化合物の生理活性等については、
何も記載されていない。
【0003】一方、農園芸用殺菌剤分野においては、種
々の殺菌剤が開発されてきているが、その効力や耐性菌
の出現等の課題があり、新規な殺菌剤が求められてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況に鑑み、新規なビシクロ[3.3.0]オクタン
誘導体について、鋭意検討を重ねた結果、以下のような
ビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体が優れた殺菌活
性を有することを見出し本発明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0006】
【化14】
【0007】〔式中、R1は、水素原子又はC1-4アルキル
基を表し、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、
C1-10アルキル基又はC2-6アルケニル基を表し、A及び
Bはそれぞれ水素原子を表すか、又は一緒になってエポ
キシ若しくは結合を表し、D及びEは、それぞれ水素原
子を表すか、又は一緒になって結合を表す〕で表される
ビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体、その合成法及
び該誘導体を有効成分として含有する農薬、特に農園芸
用殺菌剤に関する。
【0008】本発明において、上記置換基は下記の意味
を有する。
【0009】C1-4アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、s
−ブチル及びt−ブチル等が挙げられる。
【0010】C1-10アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、s
−ブチル、t−ブチル、ペンチル、i−ペンチル、ネオ
ペンチル、1−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピ
ル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1−メチルペンチ
ル、2−エチルブチル、ヘプチル、オクチル、ノニル及
びデシル等が挙げられる。
【0011】C2-6アルケニル基としては、エテニル、1-
プロぺニル、2-プロぺニル、1-メチルビニル、1-ブテニ
ル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロぺニ
ル、1-メチル-2-プロぺニル、2-メチル-2-プロぺニル、
1-エチル-2-ビニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-
ペンテニル、4-ペンテニル、1,2-ジメチル-1-プロぺニ
ル、1,2-ジメチル-2-プロぺニル、1-エチル-1-プロぺニ
ル、1-エチル-2-プロぺニル、1-メチル-1-ブテニル、1-
メチル-2-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、1-i-プロピ
ルビニル、2,4-ペンタジエニル、1-ヘキセニル、2-ヘキ
セニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、
2,4-ヘキサジエニル及び1-メチル-1-ペンテニル等が挙
げられる。
【0012】一般式(1)で表される本発明化合物にお
いては、数種の立体異性体及び光学活性体が存在する
が、本発明には当然それらのものはすべて含まれる。
【0013】本発明の好ましい例としては、以下のもの
が挙げられる。
【0014】(1)A、B、D及びEが水素原子を表す
一般式(1)で表されるビシクロ[3,3,0]オクタ
ン誘導体。
【0015】
【化15】
【0016】(2)A及びBが水素原子を表し、D及び
Eが結合を表し、R3が水素原子を表す一般式(1)で表
されるビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体。
【0017】
【化16】
【0018】(3)A及びB、D及びEがそれぞれ結合
を表し、R2及びR3が水素原子を表す一般式(1)で表さ
れるビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体。
【0019】
【化17】
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明化合物の製造法につい
て、以下に説明する。
【0021】ジャーナル・オブ・ポリマーサイエンス:
ポリマーケミストリーエディション(Journal of Polym
er Science:Polymer Chemistry Edition)1975年、
13巻、171〜187頁に以下のようなシクロオクタ
ジエンの合成法が報告されている。
【0022】
【化18】
【0023】化合物(11)を常法のエステル化法によ
り、一般式(5)
【0024】
【化19】
【0025】〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表す〕で
表されるシクロオクタジエンを得ることができる。
【0026】(1)一般式(5)で表される化合物に対
して、銅(II)トリフラートを1当量以上の存在下で、
リチウムジイソプロピルアミド(LDA)やリチウムヘ
キサメチルジシラジド(LHMDS)等の塩基を反応さ
せることにより、一般式(4)
【0027】
【化20】
【0028】〔式中、R4は、前記と同じ意味を表す〕で
表されるビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体を得る
ことができる。
【0029】用いられる塩基の量は、通常1当量以上、
好ましくは2〜6当量である。又、銅(II)トリフラー
トは、通常1当量以上、好ましくは2〜6当量である。
用いられる溶媒としては、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒やN,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)等の極性溶媒が挙げら
れる。好ましくはTHFとDMFの混合溶媒で行うのが
望ましい。反応温度は、通常−78℃〜室温までの間で
行う。好ましくは、−78℃で反応を開始し、その後室
温まで昇温するのが望ましい。反応時間は任意にとりう
るが、通常1時間〜24時間の間で行うのが望ましい。
反応終了後は、通常の抽出操作を行い、必要に応じて
シリカゲルカラムクロマトグラフィーや再結晶等の精製
を行うことにより、目的物を得ることができる。
【0030】(2)一般式(5)で表される化合物に対
して、1当量以上のブチルリチウム(BuLi)、リチ
ウムジイソプロピルアミド(LDA)やリチウムヘキサ
メチルジシラジド(LHMDS)等の塩基を反応させる
ことにより、一般式(6)
【0031】
【化21】
【0032】〔式中、R4は、前記と同じ意味を表す〕で
表されるビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体を得る
ことができる。
【0033】用いられる塩基の量は、通常1当量以上、
好ましくは1〜3当量である。用いられる溶媒として
は、THF、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒が挙
げられる。反応温度は、通常−78℃〜室温までの間で
行う。好ましくは、−78℃で反応を開始し、その後室
温まで昇温するのが望ましい。反応時間は任意にとりう
るが、通常1時間〜24時間の間で行うのが望ましい。
反応終了後は、通常の抽出操作を行い、必要に応じて
シリカゲルカラムクロマトグラフィーや再結晶等の精製
を行うことにより、目的物を得ることができる。
【0034】(3)一般式(6)で表される化合物に対
して、R5Cu、R5 2CuLi又はR5 2CuMgX〔式中、R5は、C1-10
アルキル基又はC2-6アルケニル基を表し、Xは、塩素、
臭素又はヨウ素を表す〕で表される銅試薬とを反応させ
ることにより、一般式(7)
【0035】
【化22】
【0036】〔式中、R1、R4及びR5は、前記と同じ意味
を表す〕で表されるビシクロ[3.3.0]オクタン誘
導体を得ることができる。
【0037】用いられる銅試薬の量は、通常1当量以
上、好ましくは2〜6当量である。又、トリフルオロボ
ラン・エーテル錯体のようなルイス酸を添加物として用
いると収率良く得ることができる。用いられる溶媒とし
ては、THF、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒が
挙げられる。反応温度は、通常−78℃〜室温までの間
で行う。好ましくは、−78℃で反応を開始し、その後
室温まで昇温するのが望ましい。反応時間は任意にとり
うるが、通常1時間〜24時間の間で行うのが望まし
い。 反応終了後は、通常の抽出操作を行い、必要に応
じてシリカゲルカラムクロマトグラフィーや再結晶等の
精製を行うことにより、目的物を得ることができる。
【0038】(4)一般式(4)で表される化合物に対
して、R5Cu、R5 2CuLi又はR5 2CuMgX〔式中、R5及びX
は、前記と同じ意味を表す〕で表される銅試薬とを反応
させることにより一般式(8)
【0039】
【化23】
【0040】〔式中、R4及びR5は、前記と同じ意味を表
す〕で表されるビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体
を得ることができる。
【0041】用いられる銅試薬の量は、通常2当量以
上、好ましくは5〜20当量である。又、トリフルオロ
ボラン・エーテル錯体のようなルイス酸を添加物として
用いると収率良く得ることができる。用いられる溶媒と
しては、THF、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒
が挙げられる。反応温度は、通常−78℃〜室温までの
間で行う。好ましくは、−78℃で反応を開始し、その
後室温まで昇温するのが望ましい。反応時間は任意にと
りうるが、通常1時間〜24時間の間で行うのが望まし
い。 反応終了後は、通常の抽出操作を行い、必要に応
じてシリカゲルカラムクロマトグラフィーや再結晶等の
精製を行うことにより、目的物を得ることができる。
【0042】(5)一般式(4)で表される化合物に対
して、R5Cu、R5 2CuLi又はR5 2CuMgX〔式中、R5及びX
は、前記と同じ意味を表す〕で表される銅試薬とを反応
させることにより、一般式(9)
【化24】 〔式中、R4及びR5は、前記と同じ意味を表す〕で表され
るビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体を得ることが
できる。
【0043】用いられる銅試薬の量は、通常1当量以
上、好ましくは2〜10当量である。又、トリフルオロ
ボラン・エーテル錯体のようなルイス酸を添加物として
用いると収率良く得ることができる。用いられる溶媒と
しては、THF、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒
が挙げられる。反応温度は、通常−78℃〜室温までの
間で行う。好ましくは、−78℃で反応を開始し、その
後室温まで昇温するのが望ましい。反応時間は任意にと
りうるが、通常1時間〜24時間の間で行うのが望まし
い。 反応終了後は、通常の抽出操作を行い、必要に応
じてシリカゲルカラムクロマトグラフィーや再結晶等の
精製を行うことにより、目的物を得ることができる。
【0044】(6)一般式(4)で表される化合物に対
して、塩基性条件下で過酸化物を反応させることによ
り、一般式(10)
【0045】
【化25】
【0046】〔式中、R4は、前記と同じ意味を表す〕で
表されるビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体を得る
ことができる。
【0047】用いられる塩基としては、水素化ナトリウ
ム(NaH)、LDA及びLHMDS等が挙げられる
が、通常NaHを3〜10当量用いるのが望ましい。過
酸化物としては、t−ブチルヒドロペルオキシド、過酸
化水素等が挙げられるが、通常t−ブチルヒドロペルオ
キシドを3〜10当量用いるのが望ましい。用いられる
溶媒としては、THF、ジエチルエーテル等のエーテル
系溶媒が挙げられる。反応温度は、通常−78℃〜室温
までの間で行う。好ましくは、−78℃で反応を開始
し、その後室温まで昇温するのが望ましい。反応時間は
任意にとりうるが、通常1時間〜24時間の間で行うの
が望ましい。 反応終了後は、通常の抽出操作を行い、
必要に応じてシリカゲルカラムクロマトグラフィーや再
結晶等の精製を行うことにより、目的物を得ることがで
きる。これらの製造法を用いて合成される本発明化合物
には、立体異性体や光学活性体が存在するが、本発明に
は当然それらのものはすべて含まれる。
【0048】かくして得られた本発明化合物は、各種糸
状菌に対して殺菌活性を示し、農園芸用殺菌剤として有
用であり、農薬として用いることができる。
【0049】具体的には、例えば、本発明化合物は、苗
立枯病菌(ピシウム、Pythium debaryanum)、トマト疫
病菌(Phytophthora infestans)、菌核病菌(Scleroti
niasclerotiorum)、モモ灰星病菌(Sclerotinia ciner
ea)、リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、ムギ
ふ枯病菌(Septoria nodorum)、カンキツ黒点病菌(Di
aporthe citri)、オオムギ網斑病菌(Pyrenophora ter
es)、灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、イネいもち
病菌(Pyricularia oryzae)、キュウリ炭そ病菌(Coll
etotrichum lagenarium)、ムギ眼紋病菌(Pseudocerco
sporella herpotrichoides)、オオムギ雲形病菌(Rhyn
chosporium secalis)、リンゴ斑点落葉病菌(Alternar
ia mali )、トマト萎凋病菌(Fusarium oxysporum)、
イネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、苗立枯病菌(リ
ゾクトニア、Rhizoctonia solani)等の農業上重要な害
を及ぼす植物病原菌に活性を示す。
【0050】本発明化合物を農園芸用殺菌剤として使用
するにあたっては、本発明化合物の活性を阻害しないよ
うな担体であれば何でも良く、一般には適当な担体、例
えばクレー、タルク、ベントナイト、珪藻土等の固体担
体あるいは水、アルコール類(メタノール、エタノール
等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等)、塩素化炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エ
ステル類(酢酸エチル等)、酸アミド類(ジメチルホル
ムアミド等)等の液体担体と混用して適用することがで
き、所望により乳化剤、分散剤、懸濁剤、浸透剤、展着
剤、安定剤等を添加し、液剤、油剤、乳剤、水和剤、粉
剤、粒剤、フロアブル剤等任意の剤型にて実用に供する
ことができる。
【0051】本発明化合物の施用薬量は適用場面、施用
時期、施用方法、対象病害、栽培作物等により差異はあ
るが、一般には有効成分量としてヘクタール当たり5g
〜50kg程度が適当である。
【0052】本発明化合物の施用方法としては、農園芸
用殺菌剤として使用する場合は、茎葉散布、土壌処理、
種子消毒等があげられるが、通常当業者が利用する一般
的な方法においても有効である。
【0053】又、必要に応じて製剤または散布時に他種
の除草剤、各種殺菌剤、殺虫剤、植物生長調整剤、共力
剤、肥料等と混合施用しても良い。
【0054】
【実施例】次に実施例により、本発明の内容を具体的に
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるべきもの
ではない。なお、式中Meは、メチル基を、Buは、ブ
チル基を表す。
【0055】製造例1 テトラメチル ビシクロ[3.3.0]オクタ−2,6
−ジエン−1,2,5,6−テトラカルボキシラート
(本発明化合物No.1)
【0056】
【化26】
【0057】テトラメチル シクロオクタ−1,5−シ
ス,シス−ジエン−1,2,5,6−テトラカルボキシ
ラート(327mg,0.96mmol)のTHF溶液
(10ml)に−78℃でLHMDS(1.0Mヘキサ
ン溶液;4.8ml,4.8mmol)を加え、1時間
撹拌した。反応液にPPh4Br(1.21g,2.8
8mmol)を加え、撹拌した後、−78℃で銅(II)
トリフラート(1.74g,4.8mmol)のDMF
溶液(5ml)を加えそのまま室温まで昇温し一晩撹拌
した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルで
抽出し、さらに飽和食塩水で洗い無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、標題化合物(297mg,88%)
を無色結晶として得た。
【0058】mp:133-135℃ IR(KBr, υ, cm-1):1750, 1710, 1430, 1300, 12751 H-NMR(200MHz, CDCl3, δppm) :2.88(dd, J=20.0, 1.8
Hz,2H), 3.63(dd, J=17.6, 1.9Hz, 2H), 3.65(s, 6H),
3.73(s, 6H), 6.90(t, J=2.4Hz, 2H)13 C-NMR(100MHz, CDCl3, δppm) :40.1, 51.8, 52.8, 6
9.8, 135.5, 144.9, 163.6, 171.7 Elemental Anal. Calcd.for C16H18O3:C,56.80;H,5.36 Found:C,56.89;H,5.42 MS(m/z):338(M+), 307, 278, 246, 218
【0059】製造例2 テトラメチル ビシクロ[3.3.0]オクタ−2−エ
ン−1,2,5,6−テトラカルボキシラート(本発明
化合物No.2)
【0060】
【化27】
【0061】テトラメチル シクロオクタ−1,5−シ
ス,シス−ジエン−1,2,5,6−テトラカルボキシ
ラート(300mg,0.88mmol)のTHF溶液
(10ml)に−78℃でブチルリチウム(1.6Mヘ
キサン溶液;1.32ml,1.5eq.)を加え、2
時間撹拌した。そのまま室温まで昇温し3時間撹拌し
た。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルで抽
出し、さらに飽和食塩水で洗い無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、標題化合物(275mg)を油状物
として得た。
【0062】1H-NMR(200MHz, CDCl3, δppm) :1.8-2.1
(m, 4H), 2.3-2.5(m, 1H), 2.87(dd, J=19.6, 2.8Hz,1
H), 3.36(dd, J=19.3, 2.3Hz, 1H), 3.62(s, 3H), 3.64
(s, 3H),3.68(s, 3H), 3.74(s, 3H), 6.80(dd, J=2.5,
2.5Hz, 1H)
【0063】製造例3 テトラメチル 3−ブチルビシクロ[3.3.0]オク
タン−1,2,5,6−テトラカルボキシラート(本発
明化合物No.3)
【0064】
【化28】
【0065】ヨウ化銅(I)(279mg,1.47m
mol)のTHF懸濁液(1ml)にブチルリチウム
(1.66Mヘキサン溶液,1.7ml,2.74mm
ol)を−78℃で加え1時間撹拌した。反応液に−7
8℃で本発明化合物No.2(155mg,0.46m
mol)と塩化トリメチルシラン(233μl,1.8
4mmol)のTHF溶液(1ml)をゆっくり滴下
し、−78℃で2時間撹拌した後、徐々に室温まで昇温
した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(2ml)
を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濃縮後、残渣を、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で
分離精製し、標題化合物(47mg,26%)をジアス
テレオマー混合物として得た。(油状物)
【0066】1H-NMR(200MHz, CDCl3, δppm) :0.90(br
t, 3H), 1.2-1.6(m, 6H), 1.6-2.2(m,5H), 2.3-3.3(m,
4H), 3.61(s, 3H), 3.65(s, 3H), 3.71(s, 3H), 3.73
(s, 3H)
【0067】製造例4 テトラメチル 3,7−ジビニルビシクロ[3.3.
0]オクタン−1,2,5,6−テトラカルボキシラー
ト(本発明化合物No.4)
【0068】
【化29】
【0069】よく乾燥したヨウ化銅(I)(530m
g,2.78mmol)のTHF溶液(8ml)に−4
0℃でビニルマグネシウムブロミド(1.0MTHF溶
液,5.6ml,5.60mmol)を加え1時間撹拌
した。反応液を一旦−78℃に冷却し、本発明化合物N
o.1(94mg,0.278mmol)のTHF溶液
(3ml)を加え、0℃まで昇温し、さらに3時間撹拌
した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸
エチルで抽出し、さらに飽和食塩水で洗い、有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(8
0mg,72%)をジアステレオマー混合物として得
た。(無色油状物)
【0070】IR(KBr,υ, cm-1):2880, 1740, 1640, 143
5, 1220 Elemental Anal. Calcd.for C20H26O8:C,60.91;H,6.64 Found:C,60.80;H,6.73 MS(m/z):394(M+), 363, 334, 302, 274
【0071】製造例5 テトラメチル 3−ビニルビシクロ[3.3.0]オク
タ−6−エン−1,2,5,6−テトラカルボキシラー
ト(本発明化合物No.5)
【0072】
【化30】
【0073】よく乾燥したヨウ化銅(I)(150m
g,0.79mmol)のTHF溶液(5ml)に−4
0℃でビニルマグネシウムブロミド(1.0MTHF溶
液,1.6ml,1.60mmol)を加え1時間撹拌
した。反応液をいったん−78℃に冷却し、本発明化合
物No.1(53mg,0.16mmol)のTHF溶
液(3ml)を加え、0℃まで昇温し、さらに3時間撹
拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢
酸エチルで抽出し、さらに飽和食塩水で洗い、有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物
(30mg,52%)をジアステレオマー混合物として
得た。(無色油状物)
【0074】1H-NMR(400MHz, CDCl3, δppm) :2.59(d,
J=12.1Hz, 1H), 2.8-3.0(m, 2H), 3.18(dd, J=14.1, 8.
4Hz, 1H), 3.35(dd, J=19.4, 2.3Hz, 1H), 3.43(dd, J=
20.2,2.8Hz, 1H), 3.62(s, 3H), 3.65(s, 3H), 3.66(s,
3H), 3.73(s, 3H), 5.00(ddd, J=10.4, 1.24, 1.34Hz,
1H), 5.11(brd, J=17.2, 1H), 5.66(ddd, J=17.4, 10.
2, 7.4Hz, 1H), 6.81(dd, J=2.6, 2.6Hz, 1H)
【0075】製造例6 テトラメチル 2,3−エポキシビシクロ[3.3.
0]オクタ−6−エン−1,2,5,6−テトラカルボ
キシラート(本発明化合物No.6)
【0076】
【化31】
【0077】本発明化合物No.1(30mg,0.0
9mmol)のTHF溶液(4ml)に−78℃でt−
ブチルヒドロペルオキシド(30%トルエン溶液)1.
8mlと水素化ナトリウム13mgのTHF溶液(4m
l)を加えた。−78℃で2時間、さらに室温まで昇温
し1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:3)で
分離精製し、標題化合物(21mg,66%)を得た。
これをジエチルエーテルより結晶化し、白色結晶を得
た。
【0078】mp:111℃ IR(CCl4,υ, cm-1):1735, 1640, 1435, 1331, 1250, 12
041 H-NMR(200MHz, CDCl3, δppm) :2.67(d, J=15.6Hz,1
H), 2.89(dd, J=19.5, 2.9Hz, 1H), 3(dd, J=15.6, 1.7
Hz, 1H), 3.54(d, J=2.4Hz, 1H), 3.6(s, 3H), 3.68(s,
3H), 3.71(s, 3H), 3.74(s, 3H), 4.07(d, J=1.5Hz, 1
H), 6.84(t, J=2.6Hz, 1H) MS(m/z):354(M+), 322, 294, 278, 263, 246, 235
【0079】次に、本発明化合物を有効成分とする殺菌
剤の製剤例を示すがこれらのみに限定されるものではな
い。尚、以下の製剤例において「部」は重量部を意味す
る。
【0080】製剤例1 乳 剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・・・ 20 部 キシレン ・・・・・・・・・・・・ 55 部 N,N-ジメチルホルムアミド ・・・・・・・・・・・・ 20 部 スルポール2680 ・・・・・・・・・・・・ 5 部 (非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学工業(株)商品名) 以上を均一に混合して乳剤とする。使用に際しては上記
乳剤を50〜20000倍に希釈して有効成分量がヘクタール
当たり5g〜50kgになるように散布する。
【0081】製剤例2 水和剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・・・ 25 部 ジークライトPFP ・・・・・・・・・・・・ 66 部 (カオリナイトとセリサイトの混合物:ジークライト工
業(株)商品名) スルポール5039 ・・・・・・・・・・・・ 4 部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) カープレックス#80 ・・・・・・・・・・・・ 3 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) リグニンスルホン酸カルシウム ・・・・・・・・・・ 2 部 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。使用に際して
は上記水和剤を50〜20000倍に希釈して有効成分量がヘ
クタール当たり5g〜50kgになるように散布する。
【0082】製剤例3 油 剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・・ 10 部 メチルセルソルブ ・・・・・・・・・・・ 90 部 以上を均一に混合して油剤とする。使用に際して上記油
剤を有効成分量がヘクタール当たり5g〜50kgになるよう
に散布する。
【0083】製剤例4 粉 剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・ 3 部 カープレックス#80 ・・・・・・・・・ 0.5 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) クレー ・・・・・・・・・ 95 部 リン酸ジイソプロピル ・・・・・・・・・ 1.5 部 以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。使用に際して上
記粉剤を有効成分量がヘクタール当たり5g〜50kgになる
ように散布する。
【0084】製剤例5 粒 剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・ 5 部 ベントナイト ・・・・・・・・・・ 54 部 タルク ・・・・・・・・・・ 40 部 リグニンスルホン酸カルシウム ・・・・・・・・・・ 1 部 以上を均一に混合粉砕して少量の水を加えて撹拌混合
し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。使用
に際して上記粒剤を有効成分量がヘクタール当たり5g〜
50kgになるように散布する。
【0085】 製剤例6 フロアブル剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・ 25 部 スルポール3353 ・・・・・・・・・・ 10 部 (非イオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) ルノックス1000C ・・・・・・・・・・ 0.5部 (陰イオン界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) 1%ザンサンガム水溶液 ・・・・・・・・・・ 20 部 (天然高分子) 水 ・・・・・・・・・・ 44.5部 有効成分を除く上記の成分を均一に溶解し、次いで本発
明化合物を加えよく撹拌した後、サンドミルにて湿式粉
砕してフロアブル剤を得る。使用に際しては、上記フロ
アブル剤を50〜20000 倍に希釈して有効成分量がヘクタ
ール当たり5g〜50kgになるように散布する。
【0086】次に、本発明化合物の有用性について、以
下の試験例において具体的に説明する。但し、これらの
みに限定されるものではない。
【0087】試験例1 灰色かび病抗菌活性試験 ・菌糸生育阻害率 シャーレに所定濃度の10倍濃度の薬液1mlを入れ、
これに滅菌融解したポテト・シュークロース・寒天(P
SA)培地9mlを加え、固化し平板とした。PSA培
地上に生育させた灰色かび病菌を直径4mmのコルクボ
ーラーで打抜き、これを薬剤を含有したPSA平板上に
置いた。25℃、3日間培養し、生育した菌叢の直径を
測定し、菌糸生育阻害率(%)を算出した。
【0088】
【数1】
【0089】・胞子発芽阻害率 灰色かび病菌の胞子懸濁液に、酵母エキス及びシューク
ロースをそれぞれ終濃度3%,1%となる様に加え、薬
液と混合後、スライドガラス上に滴下した。これを25
℃、高湿度条件で20時間培養後、顕微鏡下観察し、5
0ケの胞子中の不発芽胞子数をカウントした。
【0090】
【数2】
【0091】これらの結果を第1表に示す。
【0092】
【表1】 第 1 表 ────────────────────────────────── 本発明化合物 濃度(ppm) 菌糸生育阻害率(%) 胞子発芽阻害率(%) ────────────────────────────────── No. 1 100 60 5 No. 3 100 75 5 No. 4 100 10 No. 6 100 42 ──────────────────────────────────
【0093】試験例2 灰色かび病防除効果試験 直径7cmのポットで育成した1〜2葉期のキュウリ
(品種:相模半白)に本発明化合物乳剤を水で希釈して
500ppmに調製した薬液を、スプレーガンを用いポ
ット当たり20ml散布した。散布翌日薬液を散布した
キュウリより葉を切取り、水を含ませた紙を敷いたバッ
ト内に置いた。これにPSA培地に培養したキュウリ灰
色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌
叢ディスク(直径4mm)を接種した。接種後、バット
をビニールカバーで覆い、18℃の恒温室に5日間置い
た。形成された病斑直径を測定し、下記の式に従って、
防除価を求めた。
【0094】
【数3】
【0095】その結果、以下の化合物が防除価100を
示した。 本発明化合物 No.3
【0096】
【発明の効果】本発明化合物であるビシクロ[3.3.
0]オクタン誘導体は、優れた殺菌活性を有することか
ら、農園芸用殺菌剤として有用であり農薬として用いる
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 良泰 神奈川県相模原市西大沼4−4−1 財団 法人相模中央化学研究所内 (72)発明者 中島 康之 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 渡邊 久幸 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 安達 倫明 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 古里 孝 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 大宅 博司 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は、水素原子又はC1-4アルキル基を表し、 R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、C1-10アル
    キル基又はC2-6アルケニル基を表し、 A及びBはそれぞれ水素原子を表すか、又は一緒になっ
    てエポキシ若しくは結合を表し、 D及びEは、それぞれ水素原子を表すか、又は一緒にな
    って結合を表す〕で表されるビシクロ[3.3.0]オ
    クタン誘導体。
  2. 【請求項2】 A、B、D及びEが水素原子を表す請求
    項1記載のビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体。
  3. 【請求項3】 A及びBが水素原子を表し、D及びEが
    結合を表し、R3が水素原子を表す請求項1記載のビシク
    ロ[3.3.0]オクタン誘導体。
  4. 【請求項4】 A及びB、D及びEがそれぞれ結合を表
    し、R2及びR3が水素原子を表す請求項1記載のビシクロ
    [3.3.0]オクタン誘導体。
  5. 【請求項5】 一般式(4) 【化2】 〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表す〕で表されるビシ
    クロ[3.3.0]オクタン誘導体の製造に際して、一
    般式(5) 【化3】 〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表す〕で表される化合
    物を、銅(II)トリフラートの存在下、塩基と反応させ
    ることにより製造する方法。
  6. 【請求項6】 一般式(6) 【化4】 〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表す〕で表されるビシ
    クロ[3.3.0]オクタン誘導体の製造に際して、一
    般式(5) 【化5】 〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表す〕で表される化合
    物を、塩基と反応させることにより製造する方法。
  7. 【請求項7】 一般式(7) 【化6】 〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表し、R5は、C1-10
    ルキル基又はC2-6アルケニル基を表す〕で表されるビシ
    クロ[3.3.0]オクタン誘導体の製造に際して、一
    般式(6) 【化7】 〔式中、R4は、前記と同じ意味を表す〕で表される化合
    物と、R5Cu、R5 2CuLi又はR5 2CuMgX〔式中、R5は、前記
    と同じ意味を表し、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表
    す〕で表される銅試薬とを反応させることにより製造す
    る方法。
  8. 【請求項8】 一般式(8) 【化8】 〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表し、R5は、C1-10
    ルキル基又はC2-6アルケニル基を表す〕で表されるビシ
    クロ[3.3.0]オクタン誘導体の製造に際して、一
    般式(4) 【化9】 〔式中、R4は、前記と同じ意味を表す〕で表される化合
    物と、R5Cu、R5 2CuLi又はR5 2CuMgX〔式中、R5は、前記
    と同じ意味を表し、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表
    す〕で表される銅試薬とを反応させることにより製造す
    る方法。
  9. 【請求項9】 一般式(9) 【化10】 〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表し、R5は、C1-10
    ルキル基又はC2-6アルケニル基を表す〕で表されるビシ
    クロ[3.3.0]オクタン誘導体の製造に際して、一
    般式(4) 【化11】 〔式中、R4は、前記と同じ意味を表す〕で表される化合
    物と、R5Cu、R5 2CuLi又はR5 2CuMgX〔式中、R5は、前記
    と同じ意味を表し、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表
    す〕で表される銅試薬とを反応させることにより製造す
    る方法。
  10. 【請求項10】 一般式(10) 【化12】 〔式中、R4は、C1-4アルキル基を表す〕で表されるビシ
    クロ[3.3.0]オクタン誘導体の製造に際して、一
    般式(4) 【化13】 〔式中、R4は、前記と同じ意味を表す〕で表される化合
    物に、塩基性条件下でt−ブチルヒドロペルオキシドを
    反応させることにより製造する方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のビシクロ[3.3.
    0]オクタン誘導体を有効成分として含有する農園芸用
    殺菌剤。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のビシクロ[3.3.
    0]オクタン誘導体を有効成分として含有する農薬。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103254908A (zh) * 2013-05-07 2013-08-21 石家庄诚志永华显示材料有限公司 包含(3,3,0)双环辛烷类单体的正介电液晶混合物
CN103254909A (zh) * 2013-05-07 2013-08-21 石家庄诚志永华显示材料有限公司 包含双环辛烷的液晶组合物

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CN103254909A (zh) * 2013-05-07 2013-08-21 石家庄诚志永华显示材料有限公司 包含双环辛烷的液晶组合物
CN103254908B (zh) * 2013-05-07 2015-04-08 石家庄诚志永华显示材料有限公司 包含(3,3,0)双环辛烷类单体的正介电液晶混合物
CN103254909B (zh) * 2013-05-07 2015-07-01 石家庄诚志永华显示材料有限公司 包含双环辛烷的液晶组合物

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