JPH09255084A - 浄化槽 - Google Patents

浄化槽

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Publication number
JPH09255084A
JPH09255084A JP8073635A JP7363596A JPH09255084A JP H09255084 A JPH09255084 A JP H09255084A JP 8073635 A JP8073635 A JP 8073635A JP 7363596 A JP7363596 A JP 7363596A JP H09255084 A JPH09255084 A JP H09255084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
septic tank
scaffolds
septic
preferable
Prior art date
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Pending
Application number
JP8073635A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Hamanaka
英機 浜中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化槽の上に人が乗っても安全に作業するこ
とができる浄化槽を提供すること。 【解決手段】 浄化槽の槽体6の上部に形成された曲面
部に、略水平な上面を有する作業用足場30a〜30d
が設けてある。足場30a〜30dの内側には、補強用
リブ32が一体成形してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化槽に係り、さ
らに詳しくは、作業性に優れた浄化槽に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、たとえば5〜50人
の処理能力を有する小規模合併浄化槽2を地面下に埋設
工事する際には、地面に穴4を掘り、その中に組立後の
浄化槽2を据え付ける。その後、浄化槽の水平度の確認
および据え付け位置の調整作業や、その他の作業のため
に、作業者が浄化槽2の上部に乗って作業することが頻
繁に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、浄化槽の形
状は、上部が丸くなっており滑り易く、落下するおそれ
がある。本発明は、このような実状に鑑みてなされ、浄
化槽の上に人が乗っても安全に作業することができる浄
化槽を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る浄化槽は、
浄化槽の槽体の上部に形成された曲面部に、略水平な上
面を有する作業用足場が設けてある。作業用足場は、槽
体と一体に成形されることが好ましく、足場の肉厚は、
槽体の肉厚と略同じであることが好ましく、足場の内部
には、補強用リブが一体に成形してあることが好まし
い。補強用リブの配置ピッチは、特に限定されないが、
100〜300mm程度であることが好ましい。
【0005】この作業用足場は、浄化槽の上槽に形成さ
れたマンホールの近くに成形することもでき、その場合
には、マンホールのネック部の補強となることも期待で
きる。本発明では、浄化槽の槽体の上部に形成された曲
面部に、略水平な上面を有する作業用足場を設けること
で、浄化槽の埋設工事などに際し、作業者は、足場に足
を載せて作業を行うことができる。その結果、浄化槽の
曲面部に足を載せて滑るなどの危険性を除去することが
できる。
【0006】本発明において、浄化槽の槽体は、反応射
出成形法により得られるポリノルボルネン系樹脂で形成
してあることが好ましい。ポリノルボルネン系樹脂で構
成することで、浄化槽の耐食性および耐震性が向上す
る。また、FRP製の浄化槽に比べ、その製造時に、ガ
ラス繊維粉が舞うこともなく、作業環境が良好であり、
短時間に成形することができる。
【0007】本発明において、浄化槽の槽体の胴部の横
断面形状は、槽体の胴部の横断面における槽体の高さを
Hとし、槽体の幅をWとし、槽体の側壁の曲率半径をR
1 とした場合に、1.0≦R1 /W≦2.0および1.
0≦R1 /H≦2.0とすることが好ましい。
【0008】1.0>R1 /Wまたは1.0>R1 /H
では、槽体の胴部の断面形状が円に近くなる。同じ幅と
同じ高さとでは、断面矩形に近い形状の方が断面積が大
きくなり、容量が大きい。また、2.0<R1 /Wまた
は2.0<R1 /Hでは、槽体の胴部の断面形状が矩形
断面に近い形状となり、容量が増大するが、槽体の機械
的強度が不足する傾向にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る浄化槽を、図
面に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。図1は本
発明の一実施形態に係る浄化槽の斜視図、図2は図1に
示す浄化槽の要部断面図、図3(A),(B)は浄化槽
の槽体の胴部の好ましい断面形状を説明するための断面
図である。
【0010】図1に示すように、本実施形態に係る浄化
槽の槽体6は、上槽7と下槽9とを有する。上槽7と下
槽9とは、フランジ8,8により接合してある。上槽7
には、導入口10と放流口11とが形成してあり、導入
口10から流入された汚水は、浄化槽内部に複数の仕切
り板により形成された嫌気性処理室(または槽;以下同
様)、好気性処理室、沈澱室、消毒室などの処理室で処
理されて放流口11から放流されるようになっている。
【0011】また、上槽7の上部には、槽の長手方向に
沿って3つのマンホール15a,15b,15cが形成
してある。図1,2に示すように、マンホール15a,
15b,15cの両側に位置する槽体6の曲面部には、
略水平な上面を有する作業用足場30a,30b,30
c,30dが、槽体6の長手方向に沿って断続的に設け
てある。
【0012】作業用足場30a〜30dの上面は、略水
平に成形され、その幅wは、好ましくは100〜600
mm、さらに好ましくは150〜300mmである。これら
の作業用足場30a〜30dは、上槽7と一体に成形し
てあり、上槽7の肉厚と略同じであることが好ましい。
足場30a〜30dの内側には、略逆三角形状の補強用
リブ32を一体に成形しても良い。これらの補強用リブ
32の配置間隔ピッチは、たとえば100〜300mmで
ある。
【0013】本実施形態では、槽体6の胴部の横断面形
状は、図3(A)に示すように、槽体の胴部の横断面に
おける槽体の高さをHとし、槽体の幅をWとし、槽体の
側壁の曲率半径をR1 とした場合に、1.0≦R1 /W
≦2.0および1.0≦R1/H≦2.0とすることが
好ましい。
【0014】1.0>R1 /Wまたは1.0>R1 /H
では、槽体6の胴部の断面形状が、図3(B)に示すよ
うに、円に近くなる。同じ幅と同じ高さとでは、断面矩
形に近い形状の方が断面積が大きくなり、容量が大き
い。また、2.0<R1 /Wまたは2.0<R1 /Hで
は、槽体6の胴部の断面形状が矩形断面に近い形状とな
り、容量が増大するが、槽体の機械的強度が不足する傾
向にある。
【0015】ここで、槽体6の幅Wは、600〜250
0mm、好ましくは800〜2300mmで、かつ槽体
6の高さHは1500〜3000mm、好ましくは17
00〜2500mmである。WまたはHがそれぞれ60
0mmまたは1500mmより小さければ建設省の告示
による構造基準を十分満足することができない。一方、
WまたはHが各々2500mmまたは2000mmを越
えると強度確保のためには経済性に難点がある。
【0016】また、槽体側壁の曲率半径R1 は、280
0〜5000mm、好ましくは3200〜4200mm
である。R1 が2800mmより小さいと槽体断面形状
が円に近くなり、5000mmより大きいと槽の角部近
傍が角形の断面形状になり、槽にかかる荷重によって生
ずる槽の中央部の変位が大になり好ましくない。
【0017】なお、胴部の角部の曲率半径R2 は、成形
性からは、好ましくは150〜600mmの曲率半径、よ
り好ましくは200〜550mmの曲率半径を有するこ
とが望ましい。また、槽体6の肉厚t3 は、特に限定さ
れないが、好ましくは5mm以上である。5mm以上にする
ことで、槽体6として要求される十分な強度を持たせる
ことができる。ただし、厚さt3 の上限は、好ましくは
30mm以下、より好ましくは20mm以下、特に好ましく
は15mm以下である。厚すぎると、成形体の製造が困難
になる。
【0018】上槽7と下槽9との接続部のフランジは通
常ボルトおよびナットにより締め付け固定され、その
際、好ましくはフランジ接合面に接着剤を塗布してから
締め付け固定される。接着剤としては、ポリウレタン系
接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ポリアクリレート系接
着剤などを用いることができる。パッキンとしては、ブ
チルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、これらの発泡
体、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、ウレタン
エラストマー、シリコンゴム、軟質ポリ塩化ビニル(P
VC)などで構成されたものを用いることができる。
【0019】本実施形態では、浄化槽の上槽7および下
槽9は、反応射出成形法(RIM)によって得られるポ
リノルボルネン系樹脂で構成され、特に、エラストマー
で改質されたノルボルネン系モノマーの反応射出成形に
より得られる開環重合体で構成されたものが好ましい。
【0020】エラストマーとしては、例えば、ポリブタ
ジエン、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SB
S)、ポリイソプレン、スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体(SIS)、エチレン−プロピレン
−ジエンターポリマー(EPT)などを挙げることがで
きる。
【0021】エラストマーの配合割合は、ノルボルネン
系モノマー100重量部に対して、1〜20重量部、好
ましくは2〜15重量部である。エラストマーの配合割
合が少ないと、可撓性が低下する。逆に、エラストマー
の配合割合が多すぎると、ガラス転移温度が低下し、か
つ、強度が低下するので好ましくない。
【0022】モノマーは、ジシクロペンタジエンやジヒ
ドロジシクロペンタジエン、テトラシクロドデセン、ト
リシクロペンタジエン等のノルボルネン環を有するシク
ロオレフィンである。メタセシス触媒は、六塩化タング
ステン、トリドデシルアンモニウムモリブデート、トリ
(トリデシル)アンモニウムモリブデート等のモリブデ
ン酸有機アンモニウム塩等のノルボルネン系モノマーの
塊状重合用触媒として公知のメタセシス触媒であれば特
に制限はないが、モリブデン酸有機アンモニウム塩が特
に好ましい。
【0023】活性剤(共触媒)としては、エチルアルミ
ニウムジクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等の
アルキルアルミニウムハライド、これらのアルコキシア
ルキルアルミニウムハライド、有機スズ化合物等が挙げ
られる。反応射出成形の前準備として、ノルボルネン系
モノマー、メタセシス触媒および活性剤を主材とする反
応射出成形用材料をノルボルネン系モノマーとメタセシ
ス触媒とよりなる液と、前記のノルボルネン系モノマー
と活性剤とよりなる液との安定な2液に分けて別の容器
に入れておく。反応射出成形に際しては、この2液を混
合し、次いで、この混合液を、金型のキャビティ内に注
入し、キャビティ内で塊状重合して、上槽7と下槽9と
を得る。
【0024】反応射出成形に用いる金型は、必ずしも剛
性の高い高価な金型である必要はなく、金属製金型に限
らず、樹脂製金型、または単なる型枠を用いることがで
きる。ノルボルネン系樹脂の反応射出成形は、低粘度の
反応液を用い、比較的低温低圧で成形できるためであ
る。金型内は不活性ガスでシールし、重合反応に用いる
成分類は窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で貯蔵し、
かつ操作することが好ましい。
【0025】金型温度は、好ましくは、10〜150
℃、より好ましくは、30〜120℃、さらに好ましく
は、50〜100℃である。金型圧力は通常0.1〜1
00Kg/cm2 の範囲である。重合時間は、適宜選択
すればよいが、通常、反応液の注入終了後、30秒〜2
0分、好ましくは、5分以下である。
【0026】本実施形態に係る浄化槽は、反応射出成形
法により得られるポリノルボルネン系樹脂で構成してあ
るので、比較的大型の成形体を容易に成形することがで
きる。また、ポリノルボルネン系樹脂は、比剛性は低い
が比強度は高いという材料的特徴を利用して、浄化槽用
槽体として必要とされる十分な耐圧を有することができ
る。
【0027】本実施形態に係る浄化槽では、図1,2に
示すように、浄化槽の槽体6の上部に形成された曲面部
に、略水平な上面を有する作業用足場30a〜30cを
設けることで、浄化槽の埋設工事などに際し、作業者
は、足場に足を載せて作業を行うことができる。その結
果、浄化槽の曲面部に足を載せて滑るなどの危険性を除
去し、きわめて安全に作業することができる。
【0028】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。たとえば、作業用足場30a〜30c
は、マンホール15a〜15cの両側に設けることな
く、片側のみに設けることもできる。作業用足場の略水
平な上面には滑りにくくするため、網目様の凹凸文様を
つけたり、梨地様の粗面仕上げにしてもよい。
【0029】また、作業用足場30a〜30cは、浄化
槽の長手方向に沿って連続的に形成しても良く、30d
のようにコーナー部に設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、浄化槽の槽体の上部に形成された曲面部に、略水平
な上面を有する作業用足場を設けることで、浄化槽の埋
設工事などに際し、作業者は、足場に足を載せて作業を
行うことができる。その結果、浄化槽の曲面部に足を載
せて滑るなどの危険性を除去し、きわめて安全に作業す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る浄化槽の斜視
図である。
【図2】図2は図1に示す浄化槽の要部断面図である。
【図3】図3(A),(B)は浄化槽の槽体の胴部の好
ましい断面形状を説明するための断面図である。
【図4】図4は従来例に係る浄化槽の埋設工事を示す概
略図である。
【符号の説明】
6… 槽体 7… 上槽 8… フランジ 9… 下槽 15a〜15c… マンホール 30a〜30d… 作業用足場 32… 補強用リブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化槽の槽体の上部に形成された曲面部
    に、略水平な上面を有する作業用足場が設けてある浄化
    槽。
JP8073635A 1996-03-28 1996-03-28 浄化槽 Pending JPH09255084A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8073635A JPH09255084A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 浄化槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8073635A JPH09255084A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 浄化槽

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JPH09255084A true JPH09255084A (ja) 1997-09-30

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ID=13523971

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JP8073635A Pending JPH09255084A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 浄化槽

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JP (1) JPH09255084A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4700789B2 (ja) * 1999-08-05 2011-06-15 オズボーン インダストリーズ インコーポレーテッド 腐敗廃棄物処理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4700789B2 (ja) * 1999-08-05 2011-06-15 オズボーン インダストリーズ インコーポレーテッド 腐敗廃棄物処理システム

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