JPH09254533A - インクジェット記録シートおよびインクジェット記録方式 - Google Patents
インクジェット記録シートおよびインクジェット記録方式Info
- Publication number
- JPH09254533A JPH09254533A JP8070142A JP7014296A JPH09254533A JP H09254533 A JPH09254533 A JP H09254533A JP 8070142 A JP8070142 A JP 8070142A JP 7014296 A JP7014296 A JP 7014296A JP H09254533 A JPH09254533 A JP H09254533A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording sheet
- jet recording
- ink jet
- receiving layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可変ドット径を実現した高精細なインクジェ
ット記録シートおよびインクジェット記録方式を提供す
ること。 【解決手段】 支持体とインク受理層の間に下限臨界
共溶温度を有するポリマーゲルからなる下引き層を設け
るか、インク受理層中に該ポリマーゲルを含有する
か、インク受理層上に該ポリマーゲルからなるオーバ
ーコート層を設けるか、あるいは下限臨界共溶温度を
有さないインク吸水性ポリマーと該ポリマーのゲルを混
合し海島構造を有するインク受理層を設けたことを特徴
とするインクジェット記録シート。さらに、該記録シー
トの任意の領域を特定温度以上に加熱することを特徴と
するインクジェット記録方式。
ット記録シートおよびインクジェット記録方式を提供す
ること。 【解決手段】 支持体とインク受理層の間に下限臨界
共溶温度を有するポリマーゲルからなる下引き層を設け
るか、インク受理層中に該ポリマーゲルを含有する
か、インク受理層上に該ポリマーゲルからなるオーバ
ーコート層を設けるか、あるいは下限臨界共溶温度を
有さないインク吸水性ポリマーと該ポリマーのゲルを混
合し海島構造を有するインク受理層を設けたことを特徴
とするインクジェット記録シート。さらに、該記録シー
トの任意の領域を特定温度以上に加熱することを特徴と
するインクジェット記録方式。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
シートおよびインクジェット記録方式に関するものであ
り、さらに詳しくは、従来公知のインクジェット記録方
式に可逆感熱性を付与したインクジェット記録シートを
用い、記録の際に該記録シートの任意の領域への加熱温
度を制御することで、可変ドット径を実現した高精細な
インクジェット記録シートおよびインクジェット記録方
式に関するものである。
シートおよびインクジェット記録方式に関するものであ
り、さらに詳しくは、従来公知のインクジェット記録方
式に可逆感熱性を付与したインクジェット記録シートを
用い、記録の際に該記録シートの任意の領域への加熱温
度を制御することで、可変ドット径を実現した高精細な
インクジェット記録シートおよびインクジェット記録方
式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ディフレク
ション方式、キャビティ方式、サーモジェット方式、バ
ブルジェット方式、サーマルインクジェット方式、スリ
ットジェット方式およびスパークジェット方式などに代
表される種々の作動原理により、インクの微小液滴を飛
翔させて紙などのインクジェット記録シートに付着さ
せ、画像・文字などの記録を行なうものであるが、高
速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大
きい、現像−定着が不要などの長所があり、漢字を含め
各種図形およびカラー画像などの記録装置として種々の
用途において急速に普及している。
ション方式、キャビティ方式、サーモジェット方式、バ
ブルジェット方式、サーマルインクジェット方式、スリ
ットジェット方式およびスパークジェット方式などに代
表される種々の作動原理により、インクの微小液滴を飛
翔させて紙などのインクジェット記録シートに付着さ
せ、画像・文字などの記録を行なうものであるが、高
速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大
きい、現像−定着が不要などの長所があり、漢字を含め
各種図形およびカラー画像などの記録装置として種々の
用途において急速に普及している。
【0003】昨今の技術開発によりインクジェット記録
方式は多様な用途に応用されつつあるが、特にハードコ
ピーとしての出力用途を利用分野で大別すると、(1)
一般用(ホームユース、ホビー用)、(2)OA用(オ
フィスユース)および(3)業務用(EA用、FA用)
の3つになる。特に、業務用途などでは400dpi
(16ドット/mm)以上の高精細なハードコピーが必
要とされ、記録特性上ワイヤドット記録方式や昇華型熱
転写記録方式が主に用いられている。さらには印刷業界
における電子化が進歩するにつれて1000dpi(4
0ドット/mm)を越えるような超高精細フルカラー記
録が一部で行われ始めており、インクジェット記録方式
においても、今後益々の高精細化を追求する必要があ
る。
方式は多様な用途に応用されつつあるが、特にハードコ
ピーとしての出力用途を利用分野で大別すると、(1)
一般用(ホームユース、ホビー用)、(2)OA用(オ
フィスユース)および(3)業務用(EA用、FA用)
の3つになる。特に、業務用途などでは400dpi
(16ドット/mm)以上の高精細なハードコピーが必
要とされ、記録特性上ワイヤドット記録方式や昇華型熱
転写記録方式が主に用いられている。さらには印刷業界
における電子化が進歩するにつれて1000dpi(4
0ドット/mm)を越えるような超高精細フルカラー記
録が一部で行われ始めており、インクジェット記録方式
においても、今後益々の高精細化を追求する必要があ
る。
【0004】インクジェット記録方式における高精細化
の取り組みとしてはプリントヘッド装置の改良やドット
配置制御などの開発が主であり、例えばマイクロドット
インクジェット記録方式による高精細化や多値面積階調
型、2値面積階調型などの疑似階調表示法、特にランダ
ムディザ、組織的ディザ法を用いるドット配置制御によ
る高精細化が挙げられ、このようなインクジェット記録
方式を採用することで720dpi以上の高精細化が可
能となっている。
の取り組みとしてはプリントヘッド装置の改良やドット
配置制御などの開発が主であり、例えばマイクロドット
インクジェット記録方式による高精細化や多値面積階調
型、2値面積階調型などの疑似階調表示法、特にランダ
ムディザ、組織的ディザ法を用いるドット配置制御によ
る高精細化が挙げられ、このようなインクジェット記録
方式を採用することで720dpi以上の高精細化が可
能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録方
式においてさらなる高精細化を追求するためには、ドッ
ト径を広範囲に可変してより印刷ライクな面積階調を達
成することが必要となるが、例えば、プリントヘッドと
ドット配置制御のみに依存した従来の高精細化方法で
は、ヘッドノズル径の小細径化、ヘッドノズルの多数並
行配列化などによる保守管理の煩雑化が問題となった
り、またディザ法に代表されるドット配置制御による高
精細化法では、特定の濃度領域のみで解像度が低下する
といったような根本的な問題がある。
式においてさらなる高精細化を追求するためには、ドッ
ト径を広範囲に可変してより印刷ライクな面積階調を達
成することが必要となるが、例えば、プリントヘッドと
ドット配置制御のみに依存した従来の高精細化方法で
は、ヘッドノズル径の小細径化、ヘッドノズルの多数並
行配列化などによる保守管理の煩雑化が問題となった
り、またディザ法に代表されるドット配置制御による高
精細化法では、特定の濃度領域のみで解像度が低下する
といったような根本的な問題がある。
【0006】本発明者らは、このような従来から検討さ
れてきた高精細化の方法のみならず、メディア媒体側、
つまりインクジェット記録シートをも含めた高精細化の
達成を鋭意検討した。これまでにも、インクジェット記
録シートの改良により高精細化に対応する提案はあり、
例えばシリコン系化合物やフッ素系化合物等の溌水性成
分をインク受理層に添加するなどによりインク着弾時の
インク接触角を大きくすることで小ドット径を達成する
などが挙げられる。
れてきた高精細化の方法のみならず、メディア媒体側、
つまりインクジェット記録シートをも含めた高精細化の
達成を鋭意検討した。これまでにも、インクジェット記
録シートの改良により高精細化に対応する提案はあり、
例えばシリコン系化合物やフッ素系化合物等の溌水性成
分をインク受理層に添加するなどによりインク着弾時の
インク接触角を大きくすることで小ドット径を達成する
などが挙げられる。
【0007】本発明者らが種々の検討を行った結果、イ
ンクジェット記録シート中に下限臨界共溶温度を有する
感熱応答性高分子を用いることにより、該記録シートを
加熱するか否かでインク着弾時のインク接触角をコント
ロールしてドット径を変化せしめることを見いだした。
ンクジェット記録シート中に下限臨界共溶温度を有する
感熱応答性高分子を用いることにより、該記録シートを
加熱するか否かでインク着弾時のインク接触角をコント
ロールしてドット径を変化せしめることを見いだした。
【0008】さらに、複数の感熱応答性高分子を併用
し、各々固有の下限臨界共溶温度を利用すれば、インク
ジェット記録シートの加熱温度を任意に調整するのみ
で、プリントヘッドおよびインク種類は変更しなくとも
種々なドット径を得ることができた。この方法によれ
ば、従来公知の疑似的な面積濃度階調法に依らず印刷ラ
イクな中間濃度を表現することが可能となる。
し、各々固有の下限臨界共溶温度を利用すれば、インク
ジェット記録シートの加熱温度を任意に調整するのみ
で、プリントヘッドおよびインク種類は変更しなくとも
種々なドット径を得ることができた。この方法によれ
ば、従来公知の疑似的な面積濃度階調法に依らず印刷ラ
イクな中間濃度を表現することが可能となる。
【0009】すなわち、本発明の第1のインクジェット
記録シートは、支持体の少なくとも片面にインク受理層
を設けたインクジェット記録シートにおいて、該支持体
とインク受理層の間に、50℃以上の下限臨界共溶温度
を有するポリマーゲルからなる下引き層を設けたことを
特徴とするインクジェット記録シートである。
記録シートは、支持体の少なくとも片面にインク受理層
を設けたインクジェット記録シートにおいて、該支持体
とインク受理層の間に、50℃以上の下限臨界共溶温度
を有するポリマーゲルからなる下引き層を設けたことを
特徴とするインクジェット記録シートである。
【0010】本発明の第2のインクジェット記録シート
は、支持体の少なくとも片面にインク受理層を設けたイ
ンクジェット記録シートにおいて、該インク受理層の中
に、50℃以上の下限臨界共溶温度を有するポリマーゲ
ルを含有することを特徴とするインクジェット記録シー
トである。
は、支持体の少なくとも片面にインク受理層を設けたイ
ンクジェット記録シートにおいて、該インク受理層の中
に、50℃以上の下限臨界共溶温度を有するポリマーゲ
ルを含有することを特徴とするインクジェット記録シー
トである。
【0011】本発明の第3のインクジェット記録シート
は、支持体の少なくとも片面にインク受理層を設けたイ
ンクジェット記録シートにおいて、該インク受理層の上
に、50℃以上の下限臨界共溶温度を有するポリマーゲ
ルからなるオーバーコート層を設けたことを特徴とする
インクジェット記録シートである。
は、支持体の少なくとも片面にインク受理層を設けたイ
ンクジェット記録シートにおいて、該インク受理層の上
に、50℃以上の下限臨界共溶温度を有するポリマーゲ
ルからなるオーバーコート層を設けたことを特徴とする
インクジェット記録シートである。
【0012】本発明の第4のインクジェット記録シート
は、支持体の少なくとも片面にインク受理層を設けたイ
ンクジェット記録シートにおいて、該インク受理層が、
下限臨界共溶温度を有さないカチオンのインク吸水性ポ
リマーと50℃以上の下限臨界共溶温度を有するポリマ
ーゲルを混合して海島構造を形成した層であることを特
徴とするインクジェット記録シートである。
は、支持体の少なくとも片面にインク受理層を設けたイ
ンクジェット記録シートにおいて、該インク受理層が、
下限臨界共溶温度を有さないカチオンのインク吸水性ポ
リマーと50℃以上の下限臨界共溶温度を有するポリマ
ーゲルを混合して海島構造を形成した層であることを特
徴とするインクジェット記録シートである。
【0013】また、本発明の第1〜4のインクジェット
記録シートにおいて、下限臨界共溶温度が異なるポリマ
ーゲルを2種類以上併用することを特徴とするインクジ
ェット記録シートである。
記録シートにおいて、下限臨界共溶温度が異なるポリマ
ーゲルを2種類以上併用することを特徴とするインクジ
ェット記録シートである。
【0014】本発明のインクジェット記録方法は、複数
のノズルを配設したプリントヘッドから、前記した本発
明のインクジェット記録シートの表面にインクを飛翔し
て記録を行うインクジェット記録において、記録の際に
インクジェット記録シートのインクを着弾せしめようと
する任意の領域を50℃以上に加熱することを特徴とす
るインクジェット記録方式である。
のノズルを配設したプリントヘッドから、前記した本発
明のインクジェット記録シートの表面にインクを飛翔し
て記録を行うインクジェット記録において、記録の際に
インクジェット記録シートのインクを着弾せしめようと
する任意の領域を50℃以上に加熱することを特徴とす
るインクジェット記録方式である。
【0015】複数のノズルを配設したプリントヘッドか
ら、前記した本発明のインクジェット記録シートの表面
にインクを飛翔して記録を行うインクジェット記録にお
いて、記録の際にインクジェット記録シートの背面に圧
着せしめたサーマルヘッドあるいはレーザーを用いて、
該記録シートのインクを着弾せしめようとする任意の領
域を50℃以上に加熱することを特徴とするインクジェ
ット記録方式である。
ら、前記した本発明のインクジェット記録シートの表面
にインクを飛翔して記録を行うインクジェット記録にお
いて、記録の際にインクジェット記録シートの背面に圧
着せしめたサーマルヘッドあるいはレーザーを用いて、
該記録シートのインクを着弾せしめようとする任意の領
域を50℃以上に加熱することを特徴とするインクジェ
ット記録方式である。
【0016】複数のノズルを配設したプリントヘッドか
ら、前記した本発明のインクジェット記録シートの表面
にインクを飛翔して記録を行うインクジェット記録にお
いて、記録の際にプリントヘッドと並列に備えたレーザ
ーを用いて、該記録シートのインクを着弾せしめようと
する任意の領域を50℃以上に加熱することを特徴とす
るインクジェット記録方式である。
ら、前記した本発明のインクジェット記録シートの表面
にインクを飛翔して記録を行うインクジェット記録にお
いて、記録の際にプリントヘッドと並列に備えたレーザ
ーを用いて、該記録シートのインクを着弾せしめようと
する任意の領域を50℃以上に加熱することを特徴とす
るインクジェット記録方式である。
【0017】
【発明の実施形態】以下に本発明の実施の形態を詳細に
説明する。下限臨界共溶温度を有するポリマーとは、該
温度を境として、熱により相転移を生じるポリマーであ
る。また、該ポリマーゲルとは、架橋剤を用いて適度に
網目架橋せしめた該ポリマー中に液媒体を含有してなる
ものである。該ポリマーゲルは、通常透明であり、例え
ば、局所的に下限臨界共溶温度を越えるような熱を付与
すると、その部分においてポリマーが相転移を生じて白
濁する。ここで、該ポリマーゲルが下限臨界共溶温度以
下において親水性であれば、加熱により白濁した部分は
疎水性を発現することになる。基本的に、下限臨界共溶
温度を有するポリマーはその分子内に親水性部分と疎水
性部分を持ちあわせているものであり、例えば、ポリブ
タジエン、ポリイソプレンなどのポリジエン類;ポリ酢
酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル
酸エステル、ポリアクリルアミド、ポリメタアクリルア
ミドなどのポリビニル類;ポリイソブテン、ポリプロピ
レンなどのポリアルケン類;ポリオキシエチレンアジボ
イルなどのポリエステル類、ポリスチレン、ポリα−メ
チルスチレンなどのポリスチレン類;ポリグリシンなど
のポリアミド類;ポリビニルアルコール部分鹸化物、ポ
リビニルメチルエーテル、メチルセルロース、ポリエチ
レンオキシド、ポリビニルメチルオキサゾリディノン、
その他従来公知の鎖状ポリマーであり、また、これらの
鎖状ポリマーを形成するモノマーの1種以上を共重合さ
せたポリマーや、その他のモノマーを用いて上記の鎖状
ポリマーを形成するモノマーの1種以上と共重合させた
ポリマーを挙げることができる。
説明する。下限臨界共溶温度を有するポリマーとは、該
温度を境として、熱により相転移を生じるポリマーであ
る。また、該ポリマーゲルとは、架橋剤を用いて適度に
網目架橋せしめた該ポリマー中に液媒体を含有してなる
ものである。該ポリマーゲルは、通常透明であり、例え
ば、局所的に下限臨界共溶温度を越えるような熱を付与
すると、その部分においてポリマーが相転移を生じて白
濁する。ここで、該ポリマーゲルが下限臨界共溶温度以
下において親水性であれば、加熱により白濁した部分は
疎水性を発現することになる。基本的に、下限臨界共溶
温度を有するポリマーはその分子内に親水性部分と疎水
性部分を持ちあわせているものであり、例えば、ポリブ
タジエン、ポリイソプレンなどのポリジエン類;ポリ酢
酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル
酸エステル、ポリアクリルアミド、ポリメタアクリルア
ミドなどのポリビニル類;ポリイソブテン、ポリプロピ
レンなどのポリアルケン類;ポリオキシエチレンアジボ
イルなどのポリエステル類、ポリスチレン、ポリα−メ
チルスチレンなどのポリスチレン類;ポリグリシンなど
のポリアミド類;ポリビニルアルコール部分鹸化物、ポ
リビニルメチルエーテル、メチルセルロース、ポリエチ
レンオキシド、ポリビニルメチルオキサゾリディノン、
その他従来公知の鎖状ポリマーであり、また、これらの
鎖状ポリマーを形成するモノマーの1種以上を共重合さ
せたポリマーや、その他のモノマーを用いて上記の鎖状
ポリマーを形成するモノマーの1種以上と共重合させた
ポリマーを挙げることができる。
【0018】上記のようなポリマー中でも、本発明の第
1〜4のインクジェット記録シートに用いる場合、50
℃以上の下限臨界共溶温度を有するポリマーが好まし
く、該温度が50℃未満のポリマーを用いる場合には、
後述する本発明のインクジェット記録方法にそぐわな
い。すなわち、該温度が50℃未満のポリマーである
と、地球の気候条件によってはその気温が下限臨界共溶
温度以上となる場合もあり、該ポリマーは常に疎水性を
発現してしまっていることになる。したがって、日常の
取り扱いを考慮すれば50℃以上の下限臨界共溶温度を
有するポリマーを用いることが好ましい。
1〜4のインクジェット記録シートに用いる場合、50
℃以上の下限臨界共溶温度を有するポリマーが好まし
く、該温度が50℃未満のポリマーを用いる場合には、
後述する本発明のインクジェット記録方法にそぐわな
い。すなわち、該温度が50℃未満のポリマーである
と、地球の気候条件によってはその気温が下限臨界共溶
温度以上となる場合もあり、該ポリマーは常に疎水性を
発現してしまっていることになる。したがって、日常の
取り扱いを考慮すれば50℃以上の下限臨界共溶温度を
有するポリマーを用いることが好ましい。
【0019】さらに、本発明の第1〜4のインクジェッ
ト記録シートに用いる場合には、50℃以上の下限臨界
共溶温度を有する、例えば、ポリN−エチルアクリルア
ミド、ポリN−エチルメタアクリルアミド、ポリN−シ
クロプロピルアクリルアミド、ポリN−シクロプロピル
メタアクリルアミド、ポリN−メチル−N−エチルアク
リルアミド、ポリN−アクリロイルピロリジンなどに代
表されるアクリルアミドあるいはメタアクリルアミドの
ホモポリマーおよびその他の共重合モノマーを用いた共
重合体が好ましい。上記したアクリルアミドあるいはメ
タアクリルアミドのホモポリマーの下限臨界共溶温度は
50℃以上である。その他の共重合モノマーとしては、
例えば、N−n−プロピルアクリルアミド、N−n−プ
ロピルメタアクリルアミド、N−イソプロピルアクリル
アミド、N−イソプロピルメタアクリルアミド、N,N
−ジエチルアクリルアミド、N−メチル−N−イソプロ
ピルアクリルアミド、N−メチル−n−プロピルアクリ
ルアミド、N−アクリロイルピペリジン、ビニルメチル
エーテル、N−テトラヒドロフルフリルアクリルアミ
ド、N−テトラヒドロフルフリルメタアクリルアミド、
N−8−アクリロイル−1,4−ジオキサ−8−アゾ−
スピロ(4,5)デカンなどが挙げられ、下限臨界共溶
温度が50℃未満とならない範囲で適宜1種以上を併用
することができる。これらのアクリルアミドあるいはメ
タアクリルアミド系ポリマーの相転移現象は、その熱応
答性が極めて鋭敏であり本発明のインクジェット記録方
法に適したものである。
ト記録シートに用いる場合には、50℃以上の下限臨界
共溶温度を有する、例えば、ポリN−エチルアクリルア
ミド、ポリN−エチルメタアクリルアミド、ポリN−シ
クロプロピルアクリルアミド、ポリN−シクロプロピル
メタアクリルアミド、ポリN−メチル−N−エチルアク
リルアミド、ポリN−アクリロイルピロリジンなどに代
表されるアクリルアミドあるいはメタアクリルアミドの
ホモポリマーおよびその他の共重合モノマーを用いた共
重合体が好ましい。上記したアクリルアミドあるいはメ
タアクリルアミドのホモポリマーの下限臨界共溶温度は
50℃以上である。その他の共重合モノマーとしては、
例えば、N−n−プロピルアクリルアミド、N−n−プ
ロピルメタアクリルアミド、N−イソプロピルアクリル
アミド、N−イソプロピルメタアクリルアミド、N,N
−ジエチルアクリルアミド、N−メチル−N−イソプロ
ピルアクリルアミド、N−メチル−n−プロピルアクリ
ルアミド、N−アクリロイルピペリジン、ビニルメチル
エーテル、N−テトラヒドロフルフリルアクリルアミ
ド、N−テトラヒドロフルフリルメタアクリルアミド、
N−8−アクリロイル−1,4−ジオキサ−8−アゾ−
スピロ(4,5)デカンなどが挙げられ、下限臨界共溶
温度が50℃未満とならない範囲で適宜1種以上を併用
することができる。これらのアクリルアミドあるいはメ
タアクリルアミド系ポリマーの相転移現象は、その熱応
答性が極めて鋭敏であり本発明のインクジェット記録方
法に適したものである。
【0020】上記のような下限臨界共溶温度を有するポ
リマーゲルを作製するための手段は従来公知の方法を用
いて容易に行うことができ、例えば、ジビニルベンゼ
ン、エチレンジメタクリレート、N,N−メチレンビス
アクリルアミドなどのモノマーを、該ポリマーを重合す
る際に併用して網目架橋せしめる方法、N−メチロール
アクリルアミドやグリシジルメタクリレートなどの官能
基を有するモノマーを架橋点として該ポリマー中に共重
合させた後、ジオール類、ジアミン類、ジイソシアネー
ト類、ジアルデヒド類の架橋剤を用いて網目架橋せしめ
る方法、あるいはα、β、γ線や電子線などの電離放射
線を照射して網目架橋せしめる方法が挙げられる。
リマーゲルを作製するための手段は従来公知の方法を用
いて容易に行うことができ、例えば、ジビニルベンゼ
ン、エチレンジメタクリレート、N,N−メチレンビス
アクリルアミドなどのモノマーを、該ポリマーを重合す
る際に併用して網目架橋せしめる方法、N−メチロール
アクリルアミドやグリシジルメタクリレートなどの官能
基を有するモノマーを架橋点として該ポリマー中に共重
合させた後、ジオール類、ジアミン類、ジイソシアネー
ト類、ジアルデヒド類の架橋剤を用いて網目架橋せしめ
る方法、あるいはα、β、γ線や電子線などの電離放射
線を照射して網目架橋せしめる方法が挙げられる。
【0021】下限臨界共溶温度を有するポリマーゲル中
の液溶媒としては、従来公知の水あるいは有機溶剤、こ
れらの混合物をいずれも用いることができる。具体的に
は、水;メタノール、エタノールなどのアルコール類;
アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジクロ
ルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類;シクロヘキサ
ン、ベンゼン、ペンタンなどの炭化水素類;酢酸エチ
ル、ギ酸エチル、酢酸イソアミルなどのエステル類;ジ
オキサンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドなどのアミド類などの1種もしくは
2種以上の混合物を挙げることができる。本発明の第1
〜4のインクジェット記録シートでは、作業性、安全性
などを考慮して水もしくは親水性有機溶剤、あるいはこ
れらの混合物を用いることが好ましい。
の液溶媒としては、従来公知の水あるいは有機溶剤、こ
れらの混合物をいずれも用いることができる。具体的に
は、水;メタノール、エタノールなどのアルコール類;
アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジクロ
ルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類;シクロヘキサ
ン、ベンゼン、ペンタンなどの炭化水素類;酢酸エチ
ル、ギ酸エチル、酢酸イソアミルなどのエステル類;ジ
オキサンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドなどのアミド類などの1種もしくは
2種以上の混合物を挙げることができる。本発明の第1
〜4のインクジェット記録シートでは、作業性、安全性
などを考慮して水もしくは親水性有機溶剤、あるいはこ
れらの混合物を用いることが好ましい。
【0022】本発明のインクジェット記録シートにおい
て、下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルからなる層
を形成する場合には、支持体上にあるいはインク受理層
上に以下のような方法で設けることができる。すなわ
ち、予め下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを形
成し、該ポリマーゲルを溶解することのできる溶媒に溶
解して溶液とし、該溶液を支持体もしくはインク受理層
上に塗工した後、乾燥して層を形成せしめる。次いで、
少なくとも下限臨界共溶温度以下の該ポリマーゲルの層
に溶剤を塗工する方法。該ポリマー溶液を調整して、
支持体あるいはインク受理層上に塗工した後、架橋剤を
含む溶液を塗工することにより架橋させてポリマーゲル
の層を形成せしめる方法。架橋剤を含む該ポリマー溶
液を支持体あるいはインク受理層上に塗工した後に架橋
させてポリマーゲルの層を形成せしめる方法。ここで、
およびの方法では、適切な量の溶媒が残存する状態
において、下限臨界共溶温度以下で、あるいは下限臨界
共溶温度以上で乾燥するか、あるいは電離放射線を照射
するなどして架橋を行うことができる。
て、下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルからなる層
を形成する場合には、支持体上にあるいはインク受理層
上に以下のような方法で設けることができる。すなわ
ち、予め下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを形
成し、該ポリマーゲルを溶解することのできる溶媒に溶
解して溶液とし、該溶液を支持体もしくはインク受理層
上に塗工した後、乾燥して層を形成せしめる。次いで、
少なくとも下限臨界共溶温度以下の該ポリマーゲルの層
に溶剤を塗工する方法。該ポリマー溶液を調整して、
支持体あるいはインク受理層上に塗工した後、架橋剤を
含む溶液を塗工することにより架橋させてポリマーゲル
の層を形成せしめる方法。架橋剤を含む該ポリマー溶
液を支持体あるいはインク受理層上に塗工した後に架橋
させてポリマーゲルの層を形成せしめる方法。ここで、
およびの方法では、適切な量の溶媒が残存する状態
において、下限臨界共溶温度以下で、あるいは下限臨界
共溶温度以上で乾燥するか、あるいは電離放射線を照射
するなどして架橋を行うことができる。
【0023】一方、本発明のインクジェット記録シート
においては、下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを
微粒子として用いることもできる。ここで、該ポリマー
ゲルの微粒子を調整する方法としては、予め下限臨界
共溶温度を有するポリマーゲルを形成し、該ポリマーゲ
ルを溶解することのできる溶媒に溶解して溶液とする。
次いでスラリードライヤー、スプレードライヤー、フラ
ッシュジェットドライヤーなどの粒子化乾燥装置を用い
て乾燥し、該ポリマーゲルの微粒子を得る方法。該ポ
リマーの溶液を調整し、一方では架橋剤を含有する溶液
を調整し、これらの溶液を造粒装置を用いて互いに混合
して乾燥して該ポリマーゲルの微粒子を得る方法。予
め、該ポリマーゲルを調整して乾燥した後、ボールミ
ル、ペイントコンディショナーなどの装置を用いて機械
的に粉砕し、該ポリマーゲルの微粒子を得る方法。ここ
で、〜の方法において、溶媒を残して微粒子を形成
するか、あるいは溶媒を完全に乾燥して微粒子を形成し
後で溶媒を付与してゲルに戻すことができる。
においては、下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを
微粒子として用いることもできる。ここで、該ポリマー
ゲルの微粒子を調整する方法としては、予め下限臨界
共溶温度を有するポリマーゲルを形成し、該ポリマーゲ
ルを溶解することのできる溶媒に溶解して溶液とする。
次いでスラリードライヤー、スプレードライヤー、フラ
ッシュジェットドライヤーなどの粒子化乾燥装置を用い
て乾燥し、該ポリマーゲルの微粒子を得る方法。該ポ
リマーの溶液を調整し、一方では架橋剤を含有する溶液
を調整し、これらの溶液を造粒装置を用いて互いに混合
して乾燥して該ポリマーゲルの微粒子を得る方法。予
め、該ポリマーゲルを調整して乾燥した後、ボールミ
ル、ペイントコンディショナーなどの装置を用いて機械
的に粉砕し、該ポリマーゲルの微粒子を得る方法。ここ
で、〜の方法において、溶媒を残して微粒子を形成
するか、あるいは溶媒を完全に乾燥して微粒子を形成し
後で溶媒を付与してゲルに戻すことができる。
【0024】本発明におけるインクジェット記録シート
において、下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを用
いるインク受理層は2つに大別することができる。すな
わち、1つは無機顔料およびバインダーポリマーからな
る主に反射材料用として使用されるインク受理層であ
り、いま1つは透明なインク吸水性ポリマーを主体とす
るような主に透過材料用として使用されるインク受理層
である。ここで、特に本発明における第4のインクジェ
ット記録シートは、透過材料用として好適に用いること
ができる。
において、下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを用
いるインク受理層は2つに大別することができる。すな
わち、1つは無機顔料およびバインダーポリマーからな
る主に反射材料用として使用されるインク受理層であ
り、いま1つは透明なインク吸水性ポリマーを主体とす
るような主に透過材料用として使用されるインク受理層
である。ここで、特に本発明における第4のインクジェ
ット記録シートは、透過材料用として好適に用いること
ができる。
【0025】上記の無機顔料とは、従来公知の白色顔料
を1種以上を単独で、あるいは混合して用いることがで
き、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウムなどが挙げられる。
を1種以上を単独で、あるいは混合して用いることがで
き、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウムなどが挙げられる。
【0026】本発明におけるインクジェット記録シート
には、上記の無機顔料の中でも特に合成非晶質シリカを
用いることが好ましく、さらにBET法による比表面積
が100m2/g以上、さらに好ましくは18000〜70
0m2/gの無機顔料が好ましい。このような比表面積の大
きい無機顔料を使用することにより、高い印字濃度およ
び優れた発色性を発現させることができる。無機顔料の
BET比表面積が100m2/g未満であると、十分な印字
濃度および優れた発色性が得られない。このような合成
非晶質シリカとは、例えば、特開昭57−157786
号公報、同61−141584号公報、同61−230
979号公報、同62−292476号公報などに記さ
れているような、ケイ酸のゲル化により、SiO2の三次
元構造を形成させた、微多孔性、不定形微粒子であり、
その代表的な物性値範囲としては、平均粒子径0.1μ
m〜30μm程度、ハンター白色度90以上、細孔径1
0〜2000オングストローム程度を有する。また、該
シリカは適宜表面改質されたものでもよい。シリカの表
面改質は、例えば、有機シラン、有機チタネートなどを
用いて該シリカ表面のシラノール基と化学的に反応させ
るか、或いはパラフィンWAXやグリコール類を表面に
物理的に付着させたような形態が挙げられる。
には、上記の無機顔料の中でも特に合成非晶質シリカを
用いることが好ましく、さらにBET法による比表面積
が100m2/g以上、さらに好ましくは18000〜70
0m2/gの無機顔料が好ましい。このような比表面積の大
きい無機顔料を使用することにより、高い印字濃度およ
び優れた発色性を発現させることができる。無機顔料の
BET比表面積が100m2/g未満であると、十分な印字
濃度および優れた発色性が得られない。このような合成
非晶質シリカとは、例えば、特開昭57−157786
号公報、同61−141584号公報、同61−230
979号公報、同62−292476号公報などに記さ
れているような、ケイ酸のゲル化により、SiO2の三次
元構造を形成させた、微多孔性、不定形微粒子であり、
その代表的な物性値範囲としては、平均粒子径0.1μ
m〜30μm程度、ハンター白色度90以上、細孔径1
0〜2000オングストローム程度を有する。また、該
シリカは適宜表面改質されたものでもよい。シリカの表
面改質は、例えば、有機シラン、有機チタネートなどを
用いて該シリカ表面のシラノール基と化学的に反応させ
るか、或いはパラフィンWAXやグリコール類を表面に
物理的に付着させたような形態が挙げられる。
【0027】このような合成非晶質シリカは、市販のも
のを好適に用いることができる。以下に市販品の一例を
挙げるが本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、ミズカシルP−526、ミズカシルP−801、ミ
ズカシルNP−8、ミズカシルP−802、ミズカシル
P−802Y、ミズカシルC−212、ミズカシルP−
73、ミズカシルP−78A、ミズカシルP−78D、
ミズカシルP−78F、ミズカシルP−87、ミズカシ
ルP−705、ミズカシルP−707、ミズカシルP−
707D、ミズカシルP−709、ミズカシルC−40
2、ミズカシルC−484(以上水沢化学製);トクシ
ールU、トクシールUR、トクシールGU、トクシール
AL−1、トクシールGU−N、トクシールN、トクシ
ールNR、トクシールPR、ソーレックス、ファインシ
ールE−50、ファインシールT−32、ファインシー
ルX−37、ファインシールX−70、ファインシール
RX−70ファインシールA、ファインシールB(以
上、徳山ソーダ製);カープレックスFPS−101、
カープレックスCS−7、カープレックス80、カープ
レックスXR、カープレックス67(以上、シオノギ製
薬製);サイロイド63、サイロイド65、サイロイド
66、サイロイド77、サイロイド74、サイロイド7
9、サイロイド404、サイロイド620、サイロイド
800、サイロイド150、サイロイド244、サイロ
イド266(以上、富士シリシア化学製)などが挙げら
れる。
のを好適に用いることができる。以下に市販品の一例を
挙げるが本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、ミズカシルP−526、ミズカシルP−801、ミ
ズカシルNP−8、ミズカシルP−802、ミズカシル
P−802Y、ミズカシルC−212、ミズカシルP−
73、ミズカシルP−78A、ミズカシルP−78D、
ミズカシルP−78F、ミズカシルP−87、ミズカシ
ルP−705、ミズカシルP−707、ミズカシルP−
707D、ミズカシルP−709、ミズカシルC−40
2、ミズカシルC−484(以上水沢化学製);トクシ
ールU、トクシールUR、トクシールGU、トクシール
AL−1、トクシールGU−N、トクシールN、トクシ
ールNR、トクシールPR、ソーレックス、ファインシ
ールE−50、ファインシールT−32、ファインシー
ルX−37、ファインシールX−70、ファインシール
RX−70ファインシールA、ファインシールB(以
上、徳山ソーダ製);カープレックスFPS−101、
カープレックスCS−7、カープレックス80、カープ
レックスXR、カープレックス67(以上、シオノギ製
薬製);サイロイド63、サイロイド65、サイロイド
66、サイロイド77、サイロイド74、サイロイド7
9、サイロイド404、サイロイド620、サイロイド
800、サイロイド150、サイロイド244、サイロ
イド266(以上、富士シリシア化学製)などが挙げら
れる。
【0028】上記のような無機顔料と併用して、コロイ
ド粒子を含有することもできる。ここでコロイド粒子と
は、水中に懸濁分散してコロイド状をなしているもので
あり、例えば、特開平1−97678号公報、同2−2
75510号公報、同3−281383号公報、同3−
285814号公報、同3−285815号公報、同4
−92183号公報、同4−267180号公報、同4
−275917号公報などに提案されている擬ベーマイ
トゾル、特開昭60−219083号公報、同61−1
9389号公報、同61−188183号公報、同63
−178074号公報、特開平5−51470号公報な
どに記載されているようなコロイダルシリカ、特公平4
−19037号公報、特開昭62−286787号公報
に記載されているようなシリカ/アルミナハイブリッド
ゾル、その他にもヘクタイト、モンモリナイトなどのス
メクタイト粘土(特開平7−81210号公報)、ジル
コニアゾル、クロミアゾル、イットリアゾル、セリアゾ
ル、酸化鉄ゾル、ジルコンゾル、酸化アンチモンゾルな
どを代表的なものとして挙げることができる。
ド粒子を含有することもできる。ここでコロイド粒子と
は、水中に懸濁分散してコロイド状をなしているもので
あり、例えば、特開平1−97678号公報、同2−2
75510号公報、同3−281383号公報、同3−
285814号公報、同3−285815号公報、同4
−92183号公報、同4−267180号公報、同4
−275917号公報などに提案されている擬ベーマイ
トゾル、特開昭60−219083号公報、同61−1
9389号公報、同61−188183号公報、同63
−178074号公報、特開平5−51470号公報な
どに記載されているようなコロイダルシリカ、特公平4
−19037号公報、特開昭62−286787号公報
に記載されているようなシリカ/アルミナハイブリッド
ゾル、その他にもヘクタイト、モンモリナイトなどのス
メクタイト粘土(特開平7−81210号公報)、ジル
コニアゾル、クロミアゾル、イットリアゾル、セリアゾ
ル、酸化鉄ゾル、ジルコンゾル、酸化アンチモンゾルな
どを代表的なものとして挙げることができる。
【0029】このようなコロイド粒子は市販のものを好
適に用いることができ、例えば、アルミナ水和物として
は、カタロイドAS−1、カタロイドAS−2、カタロ
イドAS−3(以上、触媒化学工業製);アルミナゾル
100、アルミナゾル200、アルミナゾル520(以
上、日産化学工業製);M−200(以上、水澤化学工
業製)、アルミゾル10、アルミゾル20、アルミゾル
132、アルミゾル132S、アルミゾルSH5、アル
ミゾルCSA55、アルミゾルSV102、アルミゾル
SB52(以上、川研ファインケミカル製);また、コ
ロイダルシリカとしては、スノーテックス20、スノー
テックス30、スノーテックス40、スノーテックス
S、スノーテックスO、スノーテックスC、スノーテッ
クスN、スノーテックス20L、スノーテックスUP、
スノーテックスOL、スノーテックスAK、スノーテッ
クスPST−1、スノーテックスK、スノーテックスX
S、スノーテックスSS、スノーテックスXL、スノー
テックスYL、スノーテックスZL、スノーテックスP
ST−1、スノーテックスPST−3、スノーテックス
PST−5、MA−ST、IPA−ST、NBA−S
T、IBA−ST、EG−ST、XBA−ST、ETC
−ST、DMAC−ST(以上、日産化学工業製);カ
タロイドS−20L、カタロイドS−20H、カタロイ
ドS−30L、カタロイドS−30H、カタロイドSI
−30、カタロイドSI−40、カタロイドSI−5
0、カタロイドSI−350、カタロイドSI−45
P、カタロイドSI−80P、カタロイドSN、カタロ
イドSA、カタロイドSB、USB−1、USB−2、
USB−3、OSCAL1132、OSCAL123
2、OSCAL1332、OSCAL1432、OSC
AL1532、OSCAL1622、OSCAL172
2(以上、触媒化成工業製);シリカ/アルミナハイブ
リッゾゾルとしては、スノーテックスUP−AK1、ス
ノーテックスUP−AK2、スノーテックスUP−AK
3(以上、日産化学工業製);酸化アンチモンゾルとし
ては、A−1530、A−1550、A−2550(以
上、日産化学工業製);チリウムシルケートとしては、
チリウムシリケート35、チリウムシリケート45、チ
リウムシリケート75(以上、日産化学工業製)などを
挙げることができる。
適に用いることができ、例えば、アルミナ水和物として
は、カタロイドAS−1、カタロイドAS−2、カタロ
イドAS−3(以上、触媒化学工業製);アルミナゾル
100、アルミナゾル200、アルミナゾル520(以
上、日産化学工業製);M−200(以上、水澤化学工
業製)、アルミゾル10、アルミゾル20、アルミゾル
132、アルミゾル132S、アルミゾルSH5、アル
ミゾルCSA55、アルミゾルSV102、アルミゾル
SB52(以上、川研ファインケミカル製);また、コ
ロイダルシリカとしては、スノーテックス20、スノー
テックス30、スノーテックス40、スノーテックス
S、スノーテックスO、スノーテックスC、スノーテッ
クスN、スノーテックス20L、スノーテックスUP、
スノーテックスOL、スノーテックスAK、スノーテッ
クスPST−1、スノーテックスK、スノーテックスX
S、スノーテックスSS、スノーテックスXL、スノー
テックスYL、スノーテックスZL、スノーテックスP
ST−1、スノーテックスPST−3、スノーテックス
PST−5、MA−ST、IPA−ST、NBA−S
T、IBA−ST、EG−ST、XBA−ST、ETC
−ST、DMAC−ST(以上、日産化学工業製);カ
タロイドS−20L、カタロイドS−20H、カタロイ
ドS−30L、カタロイドS−30H、カタロイドSI
−30、カタロイドSI−40、カタロイドSI−5
0、カタロイドSI−350、カタロイドSI−45
P、カタロイドSI−80P、カタロイドSN、カタロ
イドSA、カタロイドSB、USB−1、USB−2、
USB−3、OSCAL1132、OSCAL123
2、OSCAL1332、OSCAL1432、OSC
AL1532、OSCAL1622、OSCAL172
2(以上、触媒化成工業製);シリカ/アルミナハイブ
リッゾゾルとしては、スノーテックスUP−AK1、ス
ノーテックスUP−AK2、スノーテックスUP−AK
3(以上、日産化学工業製);酸化アンチモンゾルとし
ては、A−1530、A−1550、A−2550(以
上、日産化学工業製);チリウムシルケートとしては、
チリウムシリケート35、チリウムシリケート45、チ
リウムシリケート75(以上、日産化学工業製)などを
挙げることができる。
【0030】上記の無機顔料を接着するためのバインダ
ーポリマーとしては、従来公知のバインダーポリマーを
好適に用いることができ、例えば、ポリビニルアルコー
ル;シラノール変性ポリビニルアルコール、カルボキシ
ル変性ポリビニルアルコール、チオール変性ポリビニル
アルコール、パラフィン変性ポリビニルアルコール、V
eoVa変性ポリビニルアルコールなどの各種変性ポリ
ビニルアルコール;酢酸ビニル、酢酸ビニルとプリピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニル、ステアリン酸ビニル、高級第
3級ビニルエステル(VeoVa)、塩化ビニル、臭化
ビニルなどのビニルエステル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキスル、
マレイン酸ブチル、マレイン酸オクチル、フマル酸ブチ
ル、フマル酸オクチル、メタクリル酸グリシジル、アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、ア
クリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、エチレングリコールジメタクリル酸エステル、エチ
レングリコールジアクリル酸エステル、ポリエチレング
リコールジメタクリル酸エステル、ポリエチレングリコ
ールジアクリル酸エステルなどの不飽和カルボン酸エス
テル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチロール
アクリルアミド、ブトキシメチロールアクリルアミドな
どの不飽和カルボン酸アミド、アクリルニトリルなどの
不飽和ニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、インタコ酸、マレイン酸酸性エステル、
フマル酸酸性エステル、インタコ酸酸性エステルなどの
不飽和カルボン酸、酢酸アリル、アリルグリシジルエー
テル、メタクリル酸アリル、アクリル酸アリル、イタコ
ン酸ジアリルなどのアリル化合物、ビニルピリジン、ビ
ニルイミダゾールなどの含窒素化合物、ビニルスルホン
酸、スチレンスルホン酸などの不飽和スルホン酸、エチ
レン、プロピレン、ヘキセン、オクテン、スチレン、ビ
ニルトルエン、ブタジエンなどの炭化水素などに代表さ
れるモノマー1種以上と共重合体;酸化澱粉、エーテル
化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラ
チン、大豆蛋白など;無水マレイン酸樹脂、スチレン−
ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;ア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体
または共重合体、アクリル酸およびメタクリル酸の重合
体または共重合体などのアクリル系重合体ラテックス;
或いはこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能
基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラ
ミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性
接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール、
アルキッド樹脂などの合成樹脂系接着剤などを挙げるこ
とができる。
ーポリマーとしては、従来公知のバインダーポリマーを
好適に用いることができ、例えば、ポリビニルアルコー
ル;シラノール変性ポリビニルアルコール、カルボキシ
ル変性ポリビニルアルコール、チオール変性ポリビニル
アルコール、パラフィン変性ポリビニルアルコール、V
eoVa変性ポリビニルアルコールなどの各種変性ポリ
ビニルアルコール;酢酸ビニル、酢酸ビニルとプリピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニル、ステアリン酸ビニル、高級第
3級ビニルエステル(VeoVa)、塩化ビニル、臭化
ビニルなどのビニルエステル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキスル、
マレイン酸ブチル、マレイン酸オクチル、フマル酸ブチ
ル、フマル酸オクチル、メタクリル酸グリシジル、アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、ア
クリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、エチレングリコールジメタクリル酸エステル、エチ
レングリコールジアクリル酸エステル、ポリエチレング
リコールジメタクリル酸エステル、ポリエチレングリコ
ールジアクリル酸エステルなどの不飽和カルボン酸エス
テル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチロール
アクリルアミド、ブトキシメチロールアクリルアミドな
どの不飽和カルボン酸アミド、アクリルニトリルなどの
不飽和ニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、インタコ酸、マレイン酸酸性エステル、
フマル酸酸性エステル、インタコ酸酸性エステルなどの
不飽和カルボン酸、酢酸アリル、アリルグリシジルエー
テル、メタクリル酸アリル、アクリル酸アリル、イタコ
ン酸ジアリルなどのアリル化合物、ビニルピリジン、ビ
ニルイミダゾールなどの含窒素化合物、ビニルスルホン
酸、スチレンスルホン酸などの不飽和スルホン酸、エチ
レン、プロピレン、ヘキセン、オクテン、スチレン、ビ
ニルトルエン、ブタジエンなどの炭化水素などに代表さ
れるモノマー1種以上と共重合体;酸化澱粉、エーテル
化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラ
チン、大豆蛋白など;無水マレイン酸樹脂、スチレン−
ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;ア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体
または共重合体、アクリル酸およびメタクリル酸の重合
体または共重合体などのアクリル系重合体ラテックス;
或いはこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能
基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラ
ミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性
接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール、
アルキッド樹脂などの合成樹脂系接着剤などを挙げるこ
とができる。
【0031】バインダーポリマーの含有量としては、無
機顔料に対して3〜70重量%が好ましく、より好まし
くは5〜50重量%である。3重量%未満ではインク受
理層の塗層強度が不足し、また、70重量%を超えると
インクジェット記録装置の種類によってはインク吸収能
が不足するため、インクが溢れ好ましくない。
機顔料に対して3〜70重量%が好ましく、より好まし
くは5〜50重量%である。3重量%未満ではインク受
理層の塗層強度が不足し、また、70重量%を超えると
インクジェット記録装置の種類によってはインク吸収能
が不足するため、インクが溢れ好ましくない。
【0032】次いで、主に透過材料用として用いられる
インク受理層におけるインク吸水性ポリマーとは、例え
ば、特開昭60−168651号公報のポリビニルアル
コールとポリアクリル酸系水溶性高分子、特開昭60−
262685号公報のヒドロキシエチルセルロース、特
開昭61−181679号公報のカルボキシメチルセル
ロースとポリエチレンオキサイドの混合物、特開昭61
−193879号公報の水溶性セルロースとポリビニル
ピロリドンの混合物、特開平1−218838号公報の
カチオン変性セルロースなどを挙げることができ、本発
明のインクジェット記録シートであれば、従来公知のイ
ンク吸水性ポリマーをいずれも用いることができる。
インク受理層におけるインク吸水性ポリマーとは、例え
ば、特開昭60−168651号公報のポリビニルアル
コールとポリアクリル酸系水溶性高分子、特開昭60−
262685号公報のヒドロキシエチルセルロース、特
開昭61−181679号公報のカルボキシメチルセル
ロースとポリエチレンオキサイドの混合物、特開昭61
−193879号公報の水溶性セルロースとポリビニル
ピロリドンの混合物、特開平1−218838号公報の
カチオン変性セルロースなどを挙げることができ、本発
明のインクジェット記録シートであれば、従来公知のイ
ンク吸水性ポリマーをいずれも用いることができる。
【0033】特に本発明における第4のインクジェット
記録シートに用いるインク受理層では、上記したような
インク吸水性ポリマーの中でもカチオンのインク吸水性
ポリマーを用い、さらに下限臨界共溶温度を有するポリ
マーゲルを混合した場合に互いに溶解せず分離して海島
構造をとることによりインク定着性に優れたものとな
る。ここで、本発明におけるインク受理層の海島構造と
は、例えば、カヤロンファ−ストブル−FNなどの分散
染料の希薄な水溶液を、下限臨界共溶温度以上に加熱し
たインク受理層表面に滴下した場合、該分散染料が選択
的にポリマーゲルを染色するために光学顕微鏡などを用
いて観察することができる。
記録シートに用いるインク受理層では、上記したような
インク吸水性ポリマーの中でもカチオンのインク吸水性
ポリマーを用い、さらに下限臨界共溶温度を有するポリ
マーゲルを混合した場合に互いに溶解せず分離して海島
構造をとることによりインク定着性に優れたものとな
る。ここで、本発明におけるインク受理層の海島構造と
は、例えば、カヤロンファ−ストブル−FNなどの分散
染料の希薄な水溶液を、下限臨界共溶温度以上に加熱し
たインク受理層表面に滴下した場合、該分散染料が選択
的にポリマーゲルを染色するために光学顕微鏡などを用
いて観察することができる。
【0034】通常、インクジェット記録方式に用いられ
る水溶性インクにはアニオン染料が用いられており、該
染料を定着させるためにカチオン基を有する材料をイン
ク受理層中に添加することは広く行われている。ところ
で、従来公知のインク吸水性ポリマーを用いた主に透過
材料用のインクジェット記録シートは、インク受理層の
湿度依存性が高く、高温多湿下に放置されるとインクが
滲むといった問題が生じていた。しかしながら、本発明
における第4のインクジェット記録シートであれば高温
多湿下でもインクの滲みがない定着性に優れたインクジ
ェット記録シートが得られる。定かではないが、カチオ
ンのインク吸水性ポリマー部分に染料が定着し、さらに
下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルに含まれる疎水
基が染料の拡散を防ぐために高温多湿下でもインクの滲
みが起こらないものと推測できる。
る水溶性インクにはアニオン染料が用いられており、該
染料を定着させるためにカチオン基を有する材料をイン
ク受理層中に添加することは広く行われている。ところ
で、従来公知のインク吸水性ポリマーを用いた主に透過
材料用のインクジェット記録シートは、インク受理層の
湿度依存性が高く、高温多湿下に放置されるとインクが
滲むといった問題が生じていた。しかしながら、本発明
における第4のインクジェット記録シートであれば高温
多湿下でもインクの滲みがない定着性に優れたインクジ
ェット記録シートが得られる。定かではないが、カチオ
ンのインク吸水性ポリマー部分に染料が定着し、さらに
下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルに含まれる疎水
基が染料の拡散を防ぐために高温多湿下でもインクの滲
みが起こらないものと推測できる。
【0035】本発明の第4のインクジェット記録シート
に好適に用いられるカチオンのインク吸水性ポリマーに
は、下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルと相溶性に
乏しいものであれば従来公知のものをいずれも好適に用
いることができ、例えば、カチオン変性澱粉、カチオン
変性セルロース、カチオン変性ポリビニルアルコール、
キトサンなどを挙げることができる。
に好適に用いられるカチオンのインク吸水性ポリマーに
は、下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルと相溶性に
乏しいものであれば従来公知のものをいずれも好適に用
いることができ、例えば、カチオン変性澱粉、カチオン
変性セルロース、カチオン変性ポリビニルアルコール、
キトサンなどを挙げることができる。
【0036】本発明の第1〜4のインクジェット記録シ
ートのインク受理層中には、消泡剤、抑泡剤、離型剤、
発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫
外線吸収剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増
強剤、レオロジーモデファイヤー、乾燥紙力増強剤およ
び酸化防止剤などを適宜含有することができる。
ートのインク受理層中には、消泡剤、抑泡剤、離型剤、
発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫
外線吸収剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増
強剤、レオロジーモデファイヤー、乾燥紙力増強剤およ
び酸化防止剤などを適宜含有することができる。
【0037】本発明における下引き層、インク受理層お
よびのオーバーコート層の塗工量は特に制限はないが、
1〜50g/m2が好ましい。塗工量が1g/m2未満であると
十分な印字濃度およびインク吸収性が得られないため好
ましくなく、塗工量が50g/m2を超えるとインクジェッ
ト記録シートのカール性が悪化するため好ましくない。
よびのオーバーコート層の塗工量は特に制限はないが、
1〜50g/m2が好ましい。塗工量が1g/m2未満であると
十分な印字濃度およびインク吸収性が得られないため好
ましくなく、塗工量が50g/m2を超えるとインクジェッ
ト記録シートのカール性が悪化するため好ましくない。
【0038】また、本発明のインクジェット記録シート
における下引き層、インク受理層およびオーバーコート
層は、ある一定の塗工量を数回に分けて塗設することも
できる。ここで、数回に分割してインク受理層を塗工す
る方法としては、1層ごとに乾燥して塗工する場合と、
複数層をウェット・オン・ウェットで同時に塗工する方
法を挙げることができる。
における下引き層、インク受理層およびオーバーコート
層は、ある一定の塗工量を数回に分けて塗設することも
できる。ここで、数回に分割してインク受理層を塗工す
る方法としては、1層ごとに乾燥して塗工する場合と、
複数層をウェット・オン・ウェットで同時に塗工する方
法を挙げることができる。
【0039】本発明におけるインクジェット記録シート
の支持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ノルボルネン、ビニロン、ポリビニル
アルコール、ナイロンなどの2軸延伸合成樹脂フィルム
やこれら材料に顔料、発泡剤などを含有して透明度を低
下させた半透明2軸延伸合成樹脂フィルム;LBKP、
NBKPなどの化学パルプ、GP、PGW、RMP、T
MP、CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、D
IPなどの古紙パルプなどの木材パルプと従来公知の顔
料を主成分として、バインダーおよびサイズ剤や定着
剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの
各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網
抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種装置で製造さ
れた原紙;原紙に、澱粉、ポリビニルアルコールなどで
のサイズプレスやアンカーコート層を設けた原紙や、そ
れらの上にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャ
ストコート紙などの塗工紙;およびマシンカレンダー、
TGカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装
置を用いて平滑化処理を施したような原紙;塗工紙の両
面または片面に溶融押し出し法などにて高密度、低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどをコ
ートしたレジンコート紙;或いはこれら支持体の表面に
コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、アンカー層
塗工処理などの易接着性を改良したようなものを好適に
用いることができる。これら支持体の坪量としては、通
常50〜300g/m2程度のものが用いられる。
の支持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ノルボルネン、ビニロン、ポリビニル
アルコール、ナイロンなどの2軸延伸合成樹脂フィルム
やこれら材料に顔料、発泡剤などを含有して透明度を低
下させた半透明2軸延伸合成樹脂フィルム;LBKP、
NBKPなどの化学パルプ、GP、PGW、RMP、T
MP、CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、D
IPなどの古紙パルプなどの木材パルプと従来公知の顔
料を主成分として、バインダーおよびサイズ剤や定着
剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの
各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網
抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種装置で製造さ
れた原紙;原紙に、澱粉、ポリビニルアルコールなどで
のサイズプレスやアンカーコート層を設けた原紙や、そ
れらの上にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャ
ストコート紙などの塗工紙;およびマシンカレンダー、
TGカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装
置を用いて平滑化処理を施したような原紙;塗工紙の両
面または片面に溶融押し出し法などにて高密度、低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどをコ
ートしたレジンコート紙;或いはこれら支持体の表面に
コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、アンカー層
塗工処理などの易接着性を改良したようなものを好適に
用いることができる。これら支持体の坪量としては、通
常50〜300g/m2程度のものが用いられる。
【0040】本発明におけるインク受理層を支持体上に
設ける方法としては、水またはアルコールなどの親水性
有機溶剤、或いはこれらの混合溶媒を用いて、例えば、
従来公知のエアーナイフコーター、カーテンコーター、
ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコータ
ー、バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、
ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコータ
ー、サイズプレスなどの各種装置により支持体上に塗工
することができる。また、インク受理層の塗工後には、
マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパカレンダ
ー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて平
滑化処理を行うことができる。
設ける方法としては、水またはアルコールなどの親水性
有機溶剤、或いはこれらの混合溶媒を用いて、例えば、
従来公知のエアーナイフコーター、カーテンコーター、
ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコータ
ー、バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、
ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコータ
ー、サイズプレスなどの各種装置により支持体上に塗工
することができる。また、インク受理層の塗工後には、
マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパカレンダ
ー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて平
滑化処理を行うことができる。
【0041】また、支持体を挟んだインク受理層の反対
面には、カール適性を付与するためにバックコート層を
塗設することも可能であり、その際の顔料としては、平
板状顔料や加水ハロイサイトが好ましく、バックコート
を設けない場合でも、フリューデックスなどの加湿器に
より水蒸気を噴射することでカール強制を行うこともで
きる。
面には、カール適性を付与するためにバックコート層を
塗設することも可能であり、その際の顔料としては、平
板状顔料や加水ハロイサイトが好ましく、バックコート
を設けない場合でも、フリューデックスなどの加湿器に
より水蒸気を噴射することでカール強制を行うこともで
きる。
【0042】本発明で云うインクとは、下記の色素、溶
媒、その他の添加剤からなる記録液体であり、色素とし
ては、発色性、鮮明性、安定性などが良好な、例えば、
C.I.Direct Yellow 12、C.I.Direct Yellow 24、C.I.Dire
ct Yellow 26、C.I.Direct Yellow 44、C.I.Direct Yello
w 86、C.I.Direct Yellow 98、C.I.Direct Yellow 100、C.
I.Direct Yellow 142、C.I.Direct red 1、C.I.Direct re
d 4、C.I.Direct red 17、C.I.Direct red 28、C.I.Direct
red 83、C.I.Direct Orenge 34、 C.I.Direct Orenge 3
9、C.I.Direct Orenge 44、C.I.Direct Orenge 46、C.I.Di
rect Orenge 60、C.I.Direct Violet 47、C.I.Direct Vio
let 48、C.I.Direct Blue 6、C.I.Direct Blue 22、C.I.Di
rect Blue 25、C.I.Direct Blue 71、C.I.Direct Blue 8
6、C.I.Direct Blue 90、C.I.Direct Blue 106、C.I.Direc
t Blue 199、C.I.Direct Black 17、C.I.Direct Black 1
9、C.I.Direct Black 32、C.I.Direct Black 51、C.I.Dire
ct Black 62、C.I.Direct Black 71、C.I.Direct Black 1
08、C.I.Direct Black 146、C.I.Direct Black 154などの
直接染料、C.I.Acid Yellow 11、C.I.Acid Yellow 17、C.
I.Acid Yellow 23、C.I.Acid Yellow 25、C.I.Acid Yello
w 29、C.I.Acid Yellow42、C.I.Acid Yellow 49、C.I.Acid
Yellow 61、C.I.Acid Yellow 71、C.I.Acid red 1、C.I.A
cid red 6、C.I.Acid red 8、C.I.Acid red 32、C.I.Acid
red 37、C.I.Acid red 51、C.I.Acid red 52、C.I.Acid re
d 80、C.I.Acid red 85、C.I.Acid red 87、C.I.Acid red
92、C.I.Acid red 94、C.I.Acid red 115、C.I.Acid red 1
80、 C.I.Acid red 256、C.I.Acid red 317、C.I.Acid red
315、C.I.Acid Orenge 7、C.I.Acid Orenge 19、C.I.Acid
Violet 49、C.I.Acid Blue 9、C.I.Acid Blue 22、C.I.Ac
id Blue 40、C.I.Acid Blue 59、C.I.Acid Blue 93、C.I.A
cid Blue 102、C.I.Acid Blue 104、C.I.Acid Blue 113、
C.I.Acid Blue 117、C.I.Acid Blue 120、C.I.Acid Blue
167、C.I.Acid Blue 229、C.I.Acid Blue 234、C.I.Acid B
lue 254、C.I.Acid Black 2、C.I.Acid Black 7、C.I.Acid
Black 24、C.I.Acid Black 26、C.I.Acid Black 31、C.I.
Acid Black 52、C.I.Acid Black 63、C.I.Acid Black 11
2、C.I.Acid Black 118などの酸性染料やその他にも塩基
性染料、反応性染料或は食品用色素などの水溶性染料、
あるいは有色顔料などを用いることができる。
媒、その他の添加剤からなる記録液体であり、色素とし
ては、発色性、鮮明性、安定性などが良好な、例えば、
C.I.Direct Yellow 12、C.I.Direct Yellow 24、C.I.Dire
ct Yellow 26、C.I.Direct Yellow 44、C.I.Direct Yello
w 86、C.I.Direct Yellow 98、C.I.Direct Yellow 100、C.
I.Direct Yellow 142、C.I.Direct red 1、C.I.Direct re
d 4、C.I.Direct red 17、C.I.Direct red 28、C.I.Direct
red 83、C.I.Direct Orenge 34、 C.I.Direct Orenge 3
9、C.I.Direct Orenge 44、C.I.Direct Orenge 46、C.I.Di
rect Orenge 60、C.I.Direct Violet 47、C.I.Direct Vio
let 48、C.I.Direct Blue 6、C.I.Direct Blue 22、C.I.Di
rect Blue 25、C.I.Direct Blue 71、C.I.Direct Blue 8
6、C.I.Direct Blue 90、C.I.Direct Blue 106、C.I.Direc
t Blue 199、C.I.Direct Black 17、C.I.Direct Black 1
9、C.I.Direct Black 32、C.I.Direct Black 51、C.I.Dire
ct Black 62、C.I.Direct Black 71、C.I.Direct Black 1
08、C.I.Direct Black 146、C.I.Direct Black 154などの
直接染料、C.I.Acid Yellow 11、C.I.Acid Yellow 17、C.
I.Acid Yellow 23、C.I.Acid Yellow 25、C.I.Acid Yello
w 29、C.I.Acid Yellow42、C.I.Acid Yellow 49、C.I.Acid
Yellow 61、C.I.Acid Yellow 71、C.I.Acid red 1、C.I.A
cid red 6、C.I.Acid red 8、C.I.Acid red 32、C.I.Acid
red 37、C.I.Acid red 51、C.I.Acid red 52、C.I.Acid re
d 80、C.I.Acid red 85、C.I.Acid red 87、C.I.Acid red
92、C.I.Acid red 94、C.I.Acid red 115、C.I.Acid red 1
80、 C.I.Acid red 256、C.I.Acid red 317、C.I.Acid red
315、C.I.Acid Orenge 7、C.I.Acid Orenge 19、C.I.Acid
Violet 49、C.I.Acid Blue 9、C.I.Acid Blue 22、C.I.Ac
id Blue 40、C.I.Acid Blue 59、C.I.Acid Blue 93、C.I.A
cid Blue 102、C.I.Acid Blue 104、C.I.Acid Blue 113、
C.I.Acid Blue 117、C.I.Acid Blue 120、C.I.Acid Blue
167、C.I.Acid Blue 229、C.I.Acid Blue 234、C.I.Acid B
lue 254、C.I.Acid Black 2、C.I.Acid Black 7、C.I.Acid
Black 24、C.I.Acid Black 26、C.I.Acid Black 31、C.I.
Acid Black 52、C.I.Acid Black 63、C.I.Acid Black 11
2、C.I.Acid Black 118などの酸性染料やその他にも塩基
性染料、反応性染料或は食品用色素などの水溶性染料、
あるいは有色顔料などを用いることができる。
【0043】インクの溶媒としては、水および水溶性の
各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド
類;アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまた
はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1、2、6
−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコールなどのアルキレン基
が2〜6個のアルキレングリコール類;グリセリン、エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級
アルキルエーテル類などが挙げられる。
各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド
類;アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまた
はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1、2、6
−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコールなどのアルキレン基
が2〜6個のアルキレングリコール類;グリセリン、エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級
アルキルエーテル類などが挙げられる。
【0044】上記の水溶性有機溶剤の中でも、特にジエ
チレングリコールなどの多価アルコール、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテルなどの多価アルコールの低級アル
キルエーテルが好ましい。
チレングリコールなどの多価アルコール、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテルなどの多価アルコールの低級アル
キルエーテルが好ましい。
【0045】インク中に添加されるその他の添加剤とし
ては、例えば、PH調節剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、
防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面
活性剤、防錆剤などが挙げられる。
ては、例えば、PH調節剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、
防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面
活性剤、防錆剤などが挙げられる。
【0046】本発明のインクジェット記録方式の特徴
は、上記したような下限臨界共溶温度を有するポリマー
ゲルを用いたインクジェット記録シートの任意の領域を
50℃以上に加熱することによってインク着弾時のイン
ク接触角をコントロールすることにある。
は、上記したような下限臨界共溶温度を有するポリマー
ゲルを用いたインクジェット記録シートの任意の領域を
50℃以上に加熱することによってインク着弾時のイン
ク接触角をコントロールすることにある。
【0047】図1、2及び3は、本発明におけるインク
ジェット記録シートの加熱方法の一例を具体的に示した
ものである。図1では、インク受理層1および支持体2
から構成されたインクジェット記録シート3のインク受
理層1側にインクヘッドノズル4からインク滴が飛翔す
るが、インクジェット記録シート3を峡した反対側にサ
ーマルヘッド5が接していて、サーマルヘッド5の熱素
子から熱信号を与えて、インクジェット記録シートの任
意の領域を下限臨界共溶温度以上の温度に加熱するもの
である。
ジェット記録シートの加熱方法の一例を具体的に示した
ものである。図1では、インク受理層1および支持体2
から構成されたインクジェット記録シート3のインク受
理層1側にインクヘッドノズル4からインク滴が飛翔す
るが、インクジェット記録シート3を峡した反対側にサ
ーマルヘッド5が接していて、サーマルヘッド5の熱素
子から熱信号を与えて、インクジェット記録シートの任
意の領域を下限臨界共溶温度以上の温度に加熱するもの
である。
【0048】図2は、サーマルヘッド5の代わりにレー
ザー6を設置した形態である。
ザー6を設置した形態である。
【0049】また、図3は、図1および2と異なり、レ
ーザー6をインク受理層1側、インクヘッドノズル4と
並行に設置し、表面から加熱するような形態をとったも
のである。
ーザー6をインク受理層1側、インクヘッドノズル4と
並行に設置し、表面から加熱するような形態をとったも
のである。
【0050】ここで、サーマルヘッドとは、例えば、特
開昭60−217175号公報、同61−54955号
公報、同62−199466号公報及び同62−199
468号公報などに記載されているようなライン型サー
マルヘッドであり、アルミナ基板、全面、或いは部分凸
グレース層、集中加熱型、或いはスリット型発熱素子、
共通電極、個別電極及び耐摩耗膜などから構成されてい
る。具体的な特性の一例としては、ドット密度が6dot/
mm、綿密度が6LINE/mm、発熱素子ピッチ0.167m
m、発熱素子サイズ2×0.0635×0.3mm2、ヘッ
ド平均抵抗値940Ω、印加電力が0.244W/dot及
び印加パルス幅が16msecを有するようなものが挙げら
れる。
開昭60−217175号公報、同61−54955号
公報、同62−199466号公報及び同62−199
468号公報などに記載されているようなライン型サー
マルヘッドであり、アルミナ基板、全面、或いは部分凸
グレース層、集中加熱型、或いはスリット型発熱素子、
共通電極、個別電極及び耐摩耗膜などから構成されてい
る。具体的な特性の一例としては、ドット密度が6dot/
mm、綿密度が6LINE/mm、発熱素子ピッチ0.167m
m、発熱素子サイズ2×0.0635×0.3mm2、ヘッ
ド平均抵抗値940Ω、印加電力が0.244W/dot及
び印加パルス幅が16msecを有するようなものが挙げら
れる。
【0051】また、レーザーとは、可視から赤外線波長
に発光スペクトルを有する中から任意に選択される光源
を集束したものであり、例えば、半導体レーザー、炭酸
ガスレーザー、YAGレーザー、アルゴンイオンレーザ
ー、He−Neレーザー及びHe−Cdレーザーなどを
挙げることができるが、特に、特開昭63−319号公
報、特開平3−30991号公報及び同3−30992
号公報などに記載されているような高出力半導体レーザ
ーが、軽量、コスト及び長寿命などの面で優れている。
に発光スペクトルを有する中から任意に選択される光源
を集束したものであり、例えば、半導体レーザー、炭酸
ガスレーザー、YAGレーザー、アルゴンイオンレーザ
ー、He−Neレーザー及びHe−Cdレーザーなどを
挙げることができるが、特に、特開昭63−319号公
報、特開平3−30991号公報及び同3−30992
号公報などに記載されているような高出力半導体レーザ
ーが、軽量、コスト及び長寿命などの面で優れている。
【0052】本発明のインクジェット記録方法において
レーザーを用いて加熱処理を行う場合には光吸収発熱体
を下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルと併用するこ
ともできる。ここで光吸収発熱体とは照射したレーザー
光を熱に変換するトランスジューサーの役割を担うもの
であり、例えば、カーボンブラック、鉄、アルミ、銅、
ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、亜鉛、テル
ル、グラファイト粉などの微粒子金属粉及び金属酸化物
の微粒子や、芳香族ジアミノ系金属錯体、脂肪族ジアミ
ン系金属錯体、芳香族及び脂肪族ジチオール系金属錯体
及びメルカプトフェノール系金属錯体などを挙げること
ができる。
レーザーを用いて加熱処理を行う場合には光吸収発熱体
を下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルと併用するこ
ともできる。ここで光吸収発熱体とは照射したレーザー
光を熱に変換するトランスジューサーの役割を担うもの
であり、例えば、カーボンブラック、鉄、アルミ、銅、
ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、亜鉛、テル
ル、グラファイト粉などの微粒子金属粉及び金属酸化物
の微粒子や、芳香族ジアミノ系金属錯体、脂肪族ジアミ
ン系金属錯体、芳香族及び脂肪族ジチオール系金属錯体
及びメルカプトフェノール系金属錯体などを挙げること
ができる。
【0053】インクジェット記録シートの任意の領域を
加熱する場合には、下限臨界共溶温度以上に昇温させる
必要があり、また、その昇降速度はドットが打ち込まれ
るインターバル時間よりも短時間に行うことが好まし
い。また、加熱方法には、インクジェット記録シートの
任意の領域においてインクが着団する瞬間に熱信号を送
り加熱するオンデマンド方式か、あるいはサーマルライ
ンヘッドなどを用いて、インクジェット記録シートの巾
方向の全てを加熱した状態で任意の領域にドットを打ち
込み、その後未加熱状態の該シートに再度印字を行うと
いうような一括加熱方法を挙げることができる。
加熱する場合には、下限臨界共溶温度以上に昇温させる
必要があり、また、その昇降速度はドットが打ち込まれ
るインターバル時間よりも短時間に行うことが好まし
い。また、加熱方法には、インクジェット記録シートの
任意の領域においてインクが着団する瞬間に熱信号を送
り加熱するオンデマンド方式か、あるいはサーマルライ
ンヘッドなどを用いて、インクジェット記録シートの巾
方向の全てを加熱した状態で任意の領域にドットを打ち
込み、その後未加熱状態の該シートに再度印字を行うと
いうような一括加熱方法を挙げることができる。
【0054】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0055】〈インクの作製〉下記配合のインク成分を
容器の中で十分に混合溶解し、細孔0.45μmのフッ
素樹脂製フィルターで加圧濾過した後、真空ポンプを用
いて脱気処理してインクを作製した。 (インク配合)アシット゛レット゛ 319 1.8部フート゛レット゛ 106 1.2部シ゛エチレンク゛リコール 20部 N-メチル-ヒ゜ロリト゛ン 10部 水 67部
容器の中で十分に混合溶解し、細孔0.45μmのフッ
素樹脂製フィルターで加圧濾過した後、真空ポンプを用
いて脱気処理してインクを作製した。 (インク配合)アシット゛レット゛ 319 1.8部フート゛レット゛ 106 1.2部シ゛エチレンク゛リコール 20部 N-メチル-ヒ゜ロリト゛ン 10部 水 67部
【0056】〈下限臨界共溶温度の測定〉各実施例およ
び比較例のインクジェット記録シートに用いた下限臨界
共溶温度を有するポリマーゲルの水溶液を島津製作所製
の電子冷熱式温度コントローラ付属分光光度計を用い、
0℃から1℃/minで昇温させ、透過率が初期透過率
の1/2となる温度を下限臨界共溶温度とした。
び比較例のインクジェット記録シートに用いた下限臨界
共溶温度を有するポリマーゲルの水溶液を島津製作所製
の電子冷熱式温度コントローラ付属分光光度計を用い、
0℃から1℃/minで昇温させ、透過率が初期透過率
の1/2となる温度を下限臨界共溶温度とした。
【0057】〈印字試験〉発明の実施形態で示した図1
に従った記録装置を作製した。京セラ製のサーマルライ
ンヘッドを装着した大倉電機製の長距離感熱印字試験機
のロール搬送系を取り外した。一方では、ヒューレット
パッカード製インクジェットプリンターDW560Cに
装着されているインクタンクおよびインクノズルヘッド
を取り外し、該サーマルヘッドの上部に200μmの間
隔で台座を用いて固定した。インクタンクには上記のイ
ンクを充填した。以下に記した実施例および比較例の各
インクジェット記録シートの背面を該サーマルヘッドに
圧着させた状態で、インクノズルヘッドとの距離を一定
に保ちながら、インクジェット記録シートの表面温度
が、50、60、70℃の3水準となるように任意の熱
信号を付与して1ピクセルドットを印字した。また、サ
ーマルラインヘッドからの熱信号を付与しない場合につ
いても併せて印字を行っている。該試験は40℃の雰囲
気下で実施した。
に従った記録装置を作製した。京セラ製のサーマルライ
ンヘッドを装着した大倉電機製の長距離感熱印字試験機
のロール搬送系を取り外した。一方では、ヒューレット
パッカード製インクジェットプリンターDW560Cに
装着されているインクタンクおよびインクノズルヘッド
を取り外し、該サーマルヘッドの上部に200μmの間
隔で台座を用いて固定した。インクタンクには上記のイ
ンクを充填した。以下に記した実施例および比較例の各
インクジェット記録シートの背面を該サーマルヘッドに
圧着させた状態で、インクノズルヘッドとの距離を一定
に保ちながら、インクジェット記録シートの表面温度
が、50、60、70℃の3水準となるように任意の熱
信号を付与して1ピクセルドットを印字した。また、サ
ーマルラインヘッドからの熱信号を付与しない場合につ
いても併せて印字を行っている。該試験は40℃の雰囲
気下で実施した。
【0058】〈評価方法〉以下に挙げた実施例および比
較例の各インクジェット記録シートに印字した1ピクセ
ルドットについて、ニレコ製のルーゼックス画像解析装
置を用いて、下記数1で定義される円相当径を測定し
た。
較例の各インクジェット記録シートに印字した1ピクセ
ルドットについて、ニレコ製のルーゼックス画像解析装
置を用いて、下記数1で定義される円相当径を測定し
た。
【0059】
【数1】Di={(4/π)×A}1/2 ここで、Diは円相当径であり、Aは実測面積である。
【0060】以下に本発明における第1のインクジェッ
ト記録シートを用いた場合の実施例および比較例につい
て示す。 実施例1 N−エチルメタアクリルアミド5g、N,N−メチレン
ビスアクリルアミド80mgおよび過硫酸アンモニウム
30mgを冷水100mlに溶解し、次いでテトラメチ
ルエチレンジアミン50μl添加して攪拌した後、アス
ピレーターを用いて脱気した。このようにして調整した
ポリマーゲルの水溶液を、支持体として厚さ70μmの
上質紙を用いて乾燥塗工量が2g/m2となるように塗工、
乾燥して下引き層を形成した。次いで下記配合のインク
受理層を、乾燥塗工量が5g/m2となるように塗工乾燥し
た。さらに、水を1g/m2塗工して実施例1のインクジェ
ット記録シートを得た。 (インク受理層配合)シリカ (徳山曹達製、ファインシールX37B) 100部ホ゜リヒ゛ニルアルコール (クラレ製、PVA217) 30部 染料定着剤(住友化学製、SR1001) 20部
ト記録シートを用いた場合の実施例および比較例につい
て示す。 実施例1 N−エチルメタアクリルアミド5g、N,N−メチレン
ビスアクリルアミド80mgおよび過硫酸アンモニウム
30mgを冷水100mlに溶解し、次いでテトラメチ
ルエチレンジアミン50μl添加して攪拌した後、アス
ピレーターを用いて脱気した。このようにして調整した
ポリマーゲルの水溶液を、支持体として厚さ70μmの
上質紙を用いて乾燥塗工量が2g/m2となるように塗工、
乾燥して下引き層を形成した。次いで下記配合のインク
受理層を、乾燥塗工量が5g/m2となるように塗工乾燥し
た。さらに、水を1g/m2塗工して実施例1のインクジェ
ット記録シートを得た。 (インク受理層配合)シリカ (徳山曹達製、ファインシールX37B) 100部ホ゜リヒ゛ニルアルコール (クラレ製、PVA217) 30部 染料定着剤(住友化学製、SR1001) 20部
【0061】実施例2 N−エチルメタアクリルアミドを、N−シクロプロピル
メタアクリルアミドに変更した以外は実施例1と同様に
して作製し実施例2のインクジェット記録シートを得
た。
メタアクリルアミドに変更した以外は実施例1と同様に
して作製し実施例2のインクジェット記録シートを得
た。
【0062】実施例3 N−エチルメタアクリルアミドを、N−エチルアクリル
アミドに変更した以外は実施例1と同様にして作製し実
施例3のインクジェット記録シートを得た。
アミドに変更した以外は実施例1と同様にして作製し実
施例3のインクジェット記録シートを得た。
【0063】実施例4 実施例1および実施例3で用いた各々のポリマーゲルの
水溶液を50部:50部で混合して下引き層を設けた以
外は実施例1と同様にして作製し実施例4のインクジェ
ット記録シートを得た。
水溶液を50部:50部で混合して下引き層を設けた以
外は実施例1と同様にして作製し実施例4のインクジェ
ット記録シートを得た。
【0064】比較例1 下引き層を設けずにインク受理層のみを設けた以外は実
施例1と同様にして作製し比較例1のインクジェット記
録シートを得た。
施例1と同様にして作製し比較例1のインクジェット記
録シートを得た。
【0065】比較例2 N−エチルメタアクリルアミドを、N−イソプロピルメ
タアクリルアミドに変更した以外は実施例1と同様にし
て作製し比較例2のインクジェット記録シートを得た。
タアクリルアミドに変更した以外は実施例1と同様にし
て作製し比較例2のインクジェット記録シートを得た。
【0066】比較例3 N−エチルメタアクリルアミドを、N−アクリロイルピ
ペリジンに変更した以外は実施例1と同様にして作製し
比較例3のインクジェット記録シートを得た。
ペリジンに変更した以外は実施例1と同様にして作製し
比較例3のインクジェット記録シートを得た。
【0067】以下に本発明における第2のインクジェッ
ト記録シートを用いた場合の実施例および比較例につい
て示す。 実施例5 N−エチルメタアクリルアミド1.8g、N−メチロー
ルアクリルアミド0.2gおよび過硫酸アンモニウム1
0mgを冷水100mlに溶解し、次いでテトラメチル
エチレンジアミン15μlを添加した後、アスピレータ
ーを用いて脱気した。このようにして調整したポリマー
水溶液を、スプレ−ドライヤ−を用いて入り口温度25
0℃、出口温度90℃の条件で乾燥し、平均粒子径2μ
mのポリマーゲルの微粒子を得た。次いで、支持体とし
て厚さ70μmの上質紙を用い、下記配合のインク受理
層を、乾燥塗工量が7g/m2となるように塗工乾燥した。
さらに、水を2g/m2塗工して実施例5のインクジェット
記録シートを得た。 (インク受理層配合)シリカ (徳山曹達製、ファインシールX37B) 100部ホ゜リヒ゛ニルアルコール (クラレ製、PVA217) 30部 染料定着剤(住友化学製、SR1001) 20部ホ゜リマーケ゛ル の微粒子 40部
ト記録シートを用いた場合の実施例および比較例につい
て示す。 実施例5 N−エチルメタアクリルアミド1.8g、N−メチロー
ルアクリルアミド0.2gおよび過硫酸アンモニウム1
0mgを冷水100mlに溶解し、次いでテトラメチル
エチレンジアミン15μlを添加した後、アスピレータ
ーを用いて脱気した。このようにして調整したポリマー
水溶液を、スプレ−ドライヤ−を用いて入り口温度25
0℃、出口温度90℃の条件で乾燥し、平均粒子径2μ
mのポリマーゲルの微粒子を得た。次いで、支持体とし
て厚さ70μmの上質紙を用い、下記配合のインク受理
層を、乾燥塗工量が7g/m2となるように塗工乾燥した。
さらに、水を2g/m2塗工して実施例5のインクジェット
記録シートを得た。 (インク受理層配合)シリカ (徳山曹達製、ファインシールX37B) 100部ホ゜リヒ゛ニルアルコール (クラレ製、PVA217) 30部 染料定着剤(住友化学製、SR1001) 20部ホ゜リマーケ゛ル の微粒子 40部
【0068】実施例6 N−エチルメタアクリルアミドを、N−シクロプロピル
メタアクリルアミドに変更した以外は実施例5と同様に
して作製し実施例6のインクジェット記録シートを得
た。
メタアクリルアミドに変更した以外は実施例5と同様に
して作製し実施例6のインクジェット記録シートを得
た。
【0069】実施例7 N−エチルメタアクリルアミドを、N−エチルアクリル
アミドに変更した以外は実施例5と同様にして作製し実
施例7のインクジェット記録シートを得た。
アミドに変更した以外は実施例5と同様にして作製し実
施例7のインクジェット記録シートを得た。
【0070】実施例8 実施例5および実施例7で用いた各々のポリマーゲルの
微粒子を20部:20部で混合して添加した以外は実施
例5と同様にして作製し実施例8のインクジェット記録
シートを得た。
微粒子を20部:20部で混合して添加した以外は実施
例5と同様にして作製し実施例8のインクジェット記録
シートを得た。
【0071】比較例4 N−エチルメタアクリルアミドを、N−イソプロピルメ
タアクリルアミドに変更した以外は実施例5と同様にし
て作製し比較例4のインクジェット記録シートを得た。
タアクリルアミドに変更した以外は実施例5と同様にし
て作製し比較例4のインクジェット記録シートを得た。
【0072】比較例5 N−エチルメタアクリルアミドを、N−アクリロイルピ
ペリジンに変更した以外は実施例5と同様にして作製し
比較例5のインクジェット記録シートを得た。
ペリジンに変更した以外は実施例5と同様にして作製し
比較例5のインクジェット記録シートを得た。
【0073】以下に本発明における第3のインクジェッ
ト記録シートを用いた場合の実施例および比較例につい
て示す。 実施例9〜12および比較例6、7 実施例1〜4および比較例2、3に対して、支持体上に
直接インク受理層を設けた後に、下引き層を形成せしめ
た各下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルの水溶液を
用いて、オーバーコート層を乾燥塗工が3g/m2となるよ
うに塗工乾燥した。次いで水を1g/m2塗工して実施例9
〜12および比較例6、7のインクジェット記録シート
を得た。
ト記録シートを用いた場合の実施例および比較例につい
て示す。 実施例9〜12および比較例6、7 実施例1〜4および比較例2、3に対して、支持体上に
直接インク受理層を設けた後に、下引き層を形成せしめ
た各下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルの水溶液を
用いて、オーバーコート層を乾燥塗工が3g/m2となるよ
うに塗工乾燥した。次いで水を1g/m2塗工して実施例9
〜12および比較例6、7のインクジェット記録シート
を得た。
【0074】実施例13〜16 支持体として、親水化処理した厚さ70μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを用い、下記配合のインク
受理層を乾燥塗工量が7g/m2となるように塗工セット乾
燥した以外は実施例9〜12と同様にして作製し実施例
13〜16のインクジェット記録シートを得た。 (インク受理層配合)セ゛ラチン 100部カルホ゛キシメチルセルロース 5部スルホコハク 酸オクチルエステル 0.1部
レンテレフタレートフィルムを用い、下記配合のインク
受理層を乾燥塗工量が7g/m2となるように塗工セット乾
燥した以外は実施例9〜12と同様にして作製し実施例
13〜16のインクジェット記録シートを得た。 (インク受理層配合)セ゛ラチン 100部カルホ゛キシメチルセルロース 5部スルホコハク 酸オクチルエステル 0.1部
【0075】比較例8 オーバーコート層を設けなかった以外は実施例13と同
様にして作製し比較例8のインクジェット記録シートを
得た。
様にして作製し比較例8のインクジェット記録シートを
得た。
【0076】比較例9、10 比較例2、3において下引き層に用いた下限臨界共溶温
度を有するポリマーゲルをオーバーコート層として設け
た以外は実施例13と同様にして作製し比較例9、10
のインクジェット記録シートを得た。
度を有するポリマーゲルをオーバーコート層として設け
た以外は実施例13と同様にして作製し比較例9、10
のインクジェット記録シートを得た。
【0077】以下に実施例1〜16および比較例1〜1
0の評価結果をまとめて表1に示す。
0の評価結果をまとめて表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】(評価)実施例1〜16の如く、本発明の
第1〜3のインクジェット記録シートを用いて記録を行
った場合、サーマルヘッドからの熱信号によりドット径
が変化した。ここで、実施例の各インクジェット記録シ
ートに用いたポリマーゲルの下限臨界共溶温度以上に相
当する昇温があった場合にドット径が変化した。特に、
下限臨界温度が異なる2種類のポリマーゲルを併用した
インクジェット記録シートでは各々のポリマーゲルが有
する下限臨界温度でドツト径は変化した。したがって、
下限臨界共溶温度の異なるポリマーゲルを複数併用する
と、加熱量に合わせて疎水性面積の増減あるいは各ポリ
マー固有の疎水性の強弱差が発現することになるため、
それらに応じたドット径を記録することが可能となる。
第1〜3のインクジェット記録シートを用いて記録を行
った場合、サーマルヘッドからの熱信号によりドット径
が変化した。ここで、実施例の各インクジェット記録シ
ートに用いたポリマーゲルの下限臨界共溶温度以上に相
当する昇温があった場合にドット径が変化した。特に、
下限臨界温度が異なる2種類のポリマーゲルを併用した
インクジェット記録シートでは各々のポリマーゲルが有
する下限臨界温度でドツト径は変化した。したがって、
下限臨界共溶温度の異なるポリマーゲルを複数併用する
と、加熱量に合わせて疎水性面積の増減あるいは各ポリ
マー固有の疎水性の強弱差が発現することになるため、
それらに応じたドット径を記録することが可能となる。
【0080】一方、下限臨界共溶温度を有するポリマー
ゲルを全く使用していないインクジェット記録シートで
はもちろんドット径は変化しない。また、比較例2およ
び3では、下限臨界共溶温度が低いポリマーゲルを用い
ているため、40℃程度の雰囲気化でも相転移が生じて
ドット径に変化は見られない。40℃程度の気温は地球
地域によっては達する温度であり、日常における取り扱
いで高精細な画像を得ることができない場合が発生す
る。
ゲルを全く使用していないインクジェット記録シートで
はもちろんドット径は変化しない。また、比較例2およ
び3では、下限臨界共溶温度が低いポリマーゲルを用い
ているため、40℃程度の雰囲気化でも相転移が生じて
ドット径に変化は見られない。40℃程度の気温は地球
地域によっては達する温度であり、日常における取り扱
いで高精細な画像を得ることができない場合が発生す
る。
【0081】以下に本発明における第4のインクジェッ
ト記録シートを用いた場合の実施例および比較例につい
て示す。 実施例17 支持体として、親水化処理した厚さ70μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを用い、下記配合のインク
受理層を乾燥塗工量が7g/m2となるように塗工乾燥し
た。次いで水を1g/m2塗工して実施例17インクジェッ
ト記録シートを得た。この時、カチオン変性ヒドロキシ
エチルセルロースとポリマーゲルは相分離して海島構造
を有するインク受理層を形成していた。これは下限臨界
共溶温度以上に加熱したインク受理層表面に、カヤロン
ファ−ストブル−FNの水溶液を滴下してポリマーゲル
部分を選択的に染色して光学顕微鏡で観察した。 (インク受理層配合)カチオン 変性ヒト゛ロキシエチルセルロース(ライオン製、レオカ゛ート゛G) 40部 実施例1に用いた下限臨界共溶温度を有するホ゜リマーケ゛ル 60部
ト記録シートを用いた場合の実施例および比較例につい
て示す。 実施例17 支持体として、親水化処理した厚さ70μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを用い、下記配合のインク
受理層を乾燥塗工量が7g/m2となるように塗工乾燥し
た。次いで水を1g/m2塗工して実施例17インクジェッ
ト記録シートを得た。この時、カチオン変性ヒドロキシ
エチルセルロースとポリマーゲルは相分離して海島構造
を有するインク受理層を形成していた。これは下限臨界
共溶温度以上に加熱したインク受理層表面に、カヤロン
ファ−ストブル−FNの水溶液を滴下してポリマーゲル
部分を選択的に染色して光学顕微鏡で観察した。 (インク受理層配合)カチオン 変性ヒト゛ロキシエチルセルロース(ライオン製、レオカ゛ート゛G) 40部 実施例1に用いた下限臨界共溶温度を有するホ゜リマーケ゛ル 60部
【0082】実施例18〜20および比較例11、12 実施例2〜4および比較例2、3で用いた下限臨界共溶
温度を有するポリマーゲルを用いた以外は実施例17と
同様にして作製し実施例18〜20および比較例11、
12のインクジェット記録シートを得た。
温度を有するポリマーゲルを用いた以外は実施例17と
同様にして作製し実施例18〜20および比較例11、
12のインクジェット記録シートを得た。
【0083】実施例21 カチオン変性ヒドロキシエチルセルロースを、ヒドロキ
シエチルセルロース(フジケミカル製、フジヘックAH
−15)に変更した以外は実施例17と同様にして作製
し、比較例13のインクジェット記録シートを得た。こ
の時、インク受理層は海島構造を形成していた。
シエチルセルロース(フジケミカル製、フジヘックAH
−15)に変更した以外は実施例17と同様にして作製
し、比較例13のインクジェット記録シートを得た。こ
の時、インク受理層は海島構造を形成していた。
【0084】比較例13 下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを用いずにカチ
オン変性ヒドロキシエチルセルロースのみでインク受理
層を形成した以外は実施例17と同様にして作製し比較
例13のインクジェット記録シートを得た。
オン変性ヒドロキシエチルセルロースのみでインク受理
層を形成した以外は実施例17と同様にして作製し比較
例13のインクジェット記録シートを得た。
【0085】比較例14 下限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを用いずにヒド
ロキシエチルセルロースのみでインク受理層を形成した
以外は実施例17と同様にして作製し比較例14のイン
クジェット記録シートを得た。
ロキシエチルセルロースのみでインク受理層を形成した
以外は実施例17と同様にして作製し比較例14のイン
クジェット記録シートを得た。
【0086】実施例17〜21および比較例13、14
の各インクジェット記録シートにおいては、1ピクセル
ドットを印字後、40℃、90%RH雰囲気下に3日間
放置してインク滲みを光学顕微鏡を用いて目視評価し
た。 ○:滲みは全く見られない。 △:若干の滲みが見られる。 ×:滲みが酷く、ドット外形が確認できない。
の各インクジェット記録シートにおいては、1ピクセル
ドットを印字後、40℃、90%RH雰囲気下に3日間
放置してインク滲みを光学顕微鏡を用いて目視評価し
た。 ○:滲みは全く見られない。 △:若干の滲みが見られる。 ×:滲みが酷く、ドット外形が確認できない。
【0087】以下に実施例17〜21および比較例11
〜14の評価結果をまとめて表2に示す。
〜14の評価結果をまとめて表2に示す。
【0088】
【表2】
【0089】(評価)実施例17〜21の如く、本発明
の第4のインクジェット記録シートを用いて記録を行っ
た場合、サーマルヘッドからの熱信号によりドット径が
変化した。ここで、実施例の各インクジェット記録シー
トに用いたポリマーゲルの下限臨界共溶温度以上に相当
する昇温があった場合にドット径が変化し、下限臨界温
度が異なる2種類のポリマーゲルを併用したインクジェ
ット記録シートでは各々のポリマーゲルが有する下限臨
界温度でドツト径は変化した。さらに、高温多湿下に放
置してもインク滲みは発生せずにシャープなドットが確
認できた。
の第4のインクジェット記録シートを用いて記録を行っ
た場合、サーマルヘッドからの熱信号によりドット径が
変化した。ここで、実施例の各インクジェット記録シー
トに用いたポリマーゲルの下限臨界共溶温度以上に相当
する昇温があった場合にドット径が変化し、下限臨界温
度が異なる2種類のポリマーゲルを併用したインクジェ
ット記録シートでは各々のポリマーゲルが有する下限臨
界温度でドツト径は変化した。さらに、高温多湿下に放
置してもインク滲みは発生せずにシャープなドットが確
認できた。
【0090】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録シートは下
限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを含有してなる
が、インク着弾時に該温度以上に加熱された領域では該
ポリマーゲルが疎水性を発現するために非加熱部に比べ
てインク接触角が高くなりドット径が小さくなった。下
限臨界共溶温度はポリマー固有のものであり、種々の該
ポリマーを混合含有せしめるなどすれば加熱温度のコン
トロールのみでドット径を変化させることができる。本
発明のインクジェット記録シートおよびインクジェット
記録方法は、印刷ライクな濃度階調を再現するのに好適
であり、より高精細な記録物が得られる。
限臨界共溶温度を有するポリマーゲルを含有してなる
が、インク着弾時に該温度以上に加熱された領域では該
ポリマーゲルが疎水性を発現するために非加熱部に比べ
てインク接触角が高くなりドット径が小さくなった。下
限臨界共溶温度はポリマー固有のものであり、種々の該
ポリマーを混合含有せしめるなどすれば加熱温度のコン
トロールのみでドット径を変化させることができる。本
発明のインクジェット記録シートおよびインクジェット
記録方法は、印刷ライクな濃度階調を再現するのに好適
であり、より高精細な記録物が得られる。
【図1】本発明のインクジェット記録方式の一例を示す
概略図である。
概略図である。
【図2】本発明のインクジェット記録方式の一例を示す
概略図である。
概略図である。
【図3】本発明のインクジェット記録方式の一例を示す
概略図である。
概略図である。
1:インク受理層 2:支持体 3:インクジェット記録シート 4:インクヘッドノズル 5:サーマルヘッド 6:レーザー
Claims (8)
- 【請求項1】 支持体の少なくとも片面にインク受理層
を設けたインクジェット記録シートにおいて、該支持体
とインク受理層の間に、50℃以上の下限臨界共溶温度
を有するポリマーゲルからなる下引き層を設けたことを
特徴とするインクジェット記録シート。 - 【請求項2】 支持体の少なくとも片面にインク受理層
を設けたインクジェット記録シートにおいて、該インク
受理層の中に、50℃以上の下限臨界共溶温度を有する
ポリマーゲルを含有することを特徴とするインクジェッ
ト記録シート。 - 【請求項3】 支持体の少なくとも片面にインク受理層
を設けたインクジェット記録シートにおいて、該インク
受理層の上に、50℃以上の下限臨界共溶温度を有する
ポリマーゲルからなるオーバーコート層を設けたことを
特徴とするインクジェット記録シート。 - 【請求項4】 支持体の少なくとも片面にインク受理層
を設けたインクジェット記録シートにおいて、該インク
受理層が、下限臨界共溶温度を有さないカチオンのイン
ク吸水性ポリマーと50℃以上の下限臨界共溶温度を有
するポリマーゲルを混合して海島構造を形成した層であ
ることを特徴とするインクジェット記録シート。 - 【請求項5】 下限臨界共溶温度が異なるポリマーゲル
を2種類以上併用することを特徴とする請求項1〜6記
載のインクジェット記録シート。 - 【請求項6】 複数のノズルを配設したプリントヘッド
から、前記請求項1〜5記載のインクジェット記録シー
トの表面にインクを飛翔して記録を行うインクジェット
記録において、記録の際にインクジェット記録シートの
インクを着弾せしめようとする任意の領域を50℃以上
に加熱することを特徴とするインクジェット記録方式。 - 【請求項7】 複数のノズルを配設したプリントヘッド
から、前記請求項1〜5記載のインクジェット記録シー
トの表面にインクを飛翔して記録を行うインクジェット
記録において、記録の際にインクジェット記録シートの
背面に圧着せしめたサーマルヘッドあるいはレーザーを
用いて、該記録シートのインクを着弾せしめようとする
任意の領域を50℃以上に加熱することを特徴とするイ
ンクジェット記録方式。 - 【請求項8】 複数のノズルを配設したプリントヘッド
から、前記請求項1〜5記載のインクジェット記録シー
トの表面にインクを飛翔して記録を行うインクジェット
記録において、記録の際にプリントヘッドと並列に備え
たレーザーを用いて、該記録シートのインクを着弾せし
めようとする任意の領域を50℃以上に加熱することを
特徴とするインクジェット記録方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8070142A JPH09254533A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | インクジェット記録シートおよびインクジェット記録方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8070142A JPH09254533A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | インクジェット記録シートおよびインクジェット記録方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09254533A true JPH09254533A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13423033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8070142A Pending JPH09254533A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | インクジェット記録シートおよびインクジェット記録方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09254533A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013058486A (ja) * | 2002-06-19 | 2013-03-28 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置の作製方法 |
KR20150053997A (ko) * | 2012-09-18 | 2015-05-19 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 수계 컬러 잉크젯 인쇄용 인쇄 매체 및 이의 제조 방법 |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP8070142A patent/JPH09254533A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013058486A (ja) * | 2002-06-19 | 2013-03-28 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置の作製方法 |
US8906714B2 (en) | 2002-06-19 | 2014-12-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of manufacturing light emitting device |
KR20150053997A (ko) * | 2012-09-18 | 2015-05-19 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 수계 컬러 잉크젯 인쇄용 인쇄 매체 및 이의 제조 방법 |
JP2015529586A (ja) * | 2012-09-18 | 2015-10-08 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 水性のカラーインクジェット印刷用印刷媒体及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6086985A (en) | Ink jet recording element | |
JP2007055237A (ja) | 被記録媒体 | |
US20040115370A1 (en) | Emulsion and coating liquid and recording medium using the same | |
JP4278387B2 (ja) | エマルジョン及びそれを用いた塗工液及び記録媒体 | |
US6670002B1 (en) | Ink jet recording sheet and method for producing it | |
EP1445118A2 (en) | Ink jet recording medium and ink jet recording medium preparing method | |
JP2004098490A (ja) | 水性染料インク用インクジェット記録用紙 | |
JP3716561B2 (ja) | インクジェット記録用紙およびその製造方法 | |
JP3736195B2 (ja) | 記録用紙及びその製造方法、並びに水系塗布組成物の塗布方法及び塗設物 | |
JPH09254533A (ja) | インクジェット記録シートおよびインクジェット記録方式 | |
JP2003040916A (ja) | 高分子エマルジョン及びそれを用いた塗工液、記録媒体 | |
JP2004143301A (ja) | エマルジョン及びそれを用いた塗工液、記録媒体 | |
JPH08252969A (ja) | 記録媒体、及びそれを用いた画像形成方法 | |
JP2003145925A (ja) | インクジェット記録要素および印刷方法 | |
EP1613483B1 (en) | Method for improving the ozone stability of ink dyes printed on an inkjet recording element | |
JP2005336399A (ja) | 安定なエマルジョン及びそれを用いた塗工液、記録媒体 | |
JP3934803B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JPH0416379A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JPH09164758A (ja) | インクジェット記録用紙及びその製造方法 | |
JPH11254818A (ja) | インク受容層付記録用シートおよびインク受容層形成用塗布液 | |
JP2004262170A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JPH09193532A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP2006001974A (ja) | 高分子エマルジョン | |
JP4103847B2 (ja) | インクジェット記録用キャスト光沢紙、インクジェット記録用キャスト光沢紙の製造方法、キャスト塗工装置 | |
JPH10264499A (ja) | 油性インク用インクジェット記録シート |