JPH10264499A - 油性インク用インクジェット記録シート - Google Patents

油性インク用インクジェット記録シート

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JPH10264499A
JPH10264499A JP9069981A JP6998197A JPH10264499A JP H10264499 A JPH10264499 A JP H10264499A JP 9069981 A JP9069981 A JP 9069981A JP 6998197 A JP6998197 A JP 6998197A JP H10264499 A JPH10264499 A JP H10264499A
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JP
Japan
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oil
ink
resin
jet recording
recording sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP9069981A
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English (en)
Inventor
Hideki Sekiguchi
英樹 関口
Takao Chiga
孝雄 千賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP9069981A priority Critical patent/JPH10264499A/ja
Publication of JPH10264499A publication Critical patent/JPH10264499A/ja
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】油溶性染料を色材にした油性インクに対し、経
時での画像滲みや画像の裏抜けが改良された高品質な油
性インク用インクジェット記録シートを得ること。 【解決手段】支持体とインク受理層の間に、油溶性染料
非染着樹脂からなるバリヤー層を設けることを特徴とす
る油性インク用インクジェット記録シート。ここで、油
溶性染料非染着樹脂が親水性の熱可塑性樹脂であり、さ
らにポリビニルアルコールあるいはその変性物であるこ
とを特徴とする。また、インク受理層が、顔料と特定の
密度を有する疎水性の熱可塑性樹脂からなるインク受理
層である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性インク用イン
クジェット記録シートに関するものであり、さらに詳し
くは、色材として油溶性染料を有機溶剤に溶解または分
散した油性インクに対し、経時での画像滲みや画像の裏
抜けが改良された高品質な油性インク用インクジェット
記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ディフレク
ション方式、キャビティ方式、サーモジェット方式、バ
ブルジェット方式、サーマルインクジェット方式、スリ
ットジェット方式およびスパークジェット方式などに代
表される種々の作動原理により、インクの微小液滴を飛
翔させて紙などのインクジェット記録シートに付着さ
せ、画像・文字などの記録を行なう方式である。これ
は、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通
性が大きい、現像−定着が不要などの長所があり、漢字
を含め各種図形およびカラー画像などの記録装置として
種々の用途において急速に普及している。
【0003】さらに、水や親水性溶剤などの溶媒中にイ
エロー、マゼンタ、シアンおよびブラックなどの色材を
各々含有させた多色インクを用いるインクジェット方式
記録により形成された画像は、製版方式による多色印刷
と比較して遜色のない記録画像を得ることが可能であ
る。また、作成部数が少なくて済む用途においては、銀
塩写真による現像よりも安価であることからフルカラー
画像記録分野にまで広く応用されつつある。
【0004】このようなインクジェット記録方式で使用
されるインクは、水性インク、すなわち水あるいは水と
親水性溶剤の混合溶媒中に各種の水溶性染料を溶解し、
必要により各種の添加剤を配合したものが大半を占めて
いる。これは、水性インクが印字後の色調が鮮やかで明
るいこと、インクドットのコントラストが大きいこと、
インク粘度の調整が容易であることや安全性の面で利点
を有しているためである。
【0005】しかしながら、昨今のインクジェット記録
方式には、特に、銀塩写真の代替えとして、高解像度、
高画像濃度、高保存安定性などが要求されており、種々
な検討が行われているものの、従来の水性インクを用い
るシステムでは、銀塩写真並みの画像濃度や画像の保存
安定性を達成することが困難であった。
【0006】これは、色材として水溶性染料を選択して
いることが主な原因であり、具体的には、1)インク溶
媒に対する色材の溶解濃度を高めることが困難である、
2)水への溶解性や画像の発色性と、画像の保存安定性
を両立できる水性染料の設計が困難であるなどが理由と
して挙げられる。
【0007】これに対して、特に画像の保存安定性を改
良する目的から、例えば、特開昭57−10660号公
報、同57−10661号公報、特開平4−23446
7号公報、同5−156189号公報、同5−1791
83号公報、同5−202324号公報、同5−263
029号公報、同5−331397号公報、同6−12
2846号公報、同6−136311号公報などには、
水性染料の変わりに顔料を用いるインクが提案されてい
る。
【0008】しかしながら、色材として顔料を用いた場
合には、水性染料と同様にインク溶媒に対する顔料の分
散濃度を高めることが困難であるために、銀塩写真並み
の画像濃度を達成することは容易でない。
【0009】これらの諸問題を解決する手段としては、
色材として、例えば、分散染料、ナフトール染料、建染
染料、硫化染料などの油溶性染料を用い、且つインク溶
媒として、例えば、イソパラフィン類、エーテル類や可
塑剤などの有機溶剤を用いた油性インクが非常に有効で
あり、例えば、特公平7−78187号公報、同7−7
8188号公報、同8−6057号公報、同8−262
59号公報、同6−247034号公報や同6−306
319号公報などに提案されているインクがこれに該当
する。
【0010】このような油性インクは、1)油溶性染料
を溶剤中に高濃度に溶解または分散することが容易であ
り、したがって銀塩写真に匹敵する高い画像濃度を実現
することができる、2)基本的に、水性インクに比べて
耐水性が良好である、3)水溶性染料と比較して、耐光
性や耐オゾン性を考慮した染料の分子設計に自由度があ
るなどに優れるのみならず、4)ヘッドノズルの目詰ま
りが起こり難くい、5)印字した後に、インクジェット
記録シートのコックリングが全く発生しないなどの利点
も備えているために高精細、高解像、高画質の望まれる
分野では水性インクの代替えとして有望視されている。
【0011】ここで、コックリングとは、インクジェッ
ト記録シートの支持体として用いられる上質紙やコーテ
ッド紙の天然パルプ同士の水素結合が、水性インクの溶
媒(水)により切断されて部分的に伸延するために波打
つ現象を指す。コックリングは、プリンターの搬送性や
ハンドリング性が低下するのみならず、インクジェット
記録方式のプロッターで出力される図面などの精密な記
録が必要な場合や、特に近年における高画質な記録画像
を得る場合には好ましい現象ではない。
【0012】一方、インクジェット記録シートとして
は、印字ドットの濃度が高く、色調が明るく鮮やかであ
ること、インクの吸収が速くて、印字ドットが重なった
場合でもインクが流れ出したり滲んだりしないこと、印
字ドットの横方向への拡散が必要以上に大きくならない
こと、インクドットの形状が真円に近く、且つ周辺が滑
らかでぼやけないこと、白色度が高いことなどの諸要求
を満たす必要がある。これらの要求に対して、例えば、
特開昭57−157786号公報には、合成非晶質シリ
カまたはその塩、あるいはこれらの混合物を必要により
バインダー樹脂と共に紙表面に塗工し、あるいは内填す
る記録シートが提案されている。また、特開昭60−2
32990号公報では、多孔質のカチオン性水和アルミ
ニウム酸化物を含有したインク受理層を設けた記録シー
トが提案されている。さらに、特開昭60−20439
0号公報や特開平2−198889号公報などでは、B
ETによる比表面積の大きな合成非晶質シリカやカチオ
ン性コロイド粒子であるカチオン性水和アルミニウム酸
化物を含有する記録シートが提案されており、このよう
なインクジェット記録シートの支持体としては、天然繊
維あるいは合成繊維を主成分としたスラリーを抄造して
得られる原紙や上質紙、原紙や上質紙の表面に溶融押し
出し法などにて溶融樹脂をコートしたレジンコート紙、
ポリエチレンテレフタレートやナイロンなどの合成樹脂
フィルムなどが代表的なものとして挙げることができ
る。
【0013】ところで、上記したような油性インクを用
いてインクジェット記録を行った場合、該油性インクの
溶媒は、そのほとんどが揮発せずにインクジェット記録
シートの中に残存する。残存した溶媒は、受理層中から
除々に支持体中にも拡散する。
【0014】ここで、インク受理層における油溶性染料
の染着が悪い場合には、溶媒とともに該油溶性染料が拡
散して画像滲みを生じた。支持体が原紙や上質紙などの
多孔体では、特に画像滲みが酷かった。合成樹脂フィル
ムなどを支持体とした場合でも、油溶性染料は経時でフ
ィルム中に拡散浸透する場合があり、画像滲みを生じ
た。
【0015】従来公知のインクジェット記録シートで
は、インク受理層が水溶性染料が水あるいは水と親水性
溶剤の混合溶媒などに低濃度で溶解された水性インクに
対して好適に用いられるように提案されたものあるため
に、油溶性染料を効率よく染着することはできず画像滲
みが酷かった。
【0016】さらに、支持体が原紙や上質紙などの多孔
体である場合には、溶媒が支持体の空隙を満たすことに
より、支持体全体の屈折率が見かけ上均一化して、不透
明性が低下することから画像の裏抜けが生じるといった
問題も生じた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、色材として、例えば、ナフトール染料、アゾ染
料、金属錯塩染料、アントラキノン染料、キノイミン染
料、インジゴ染料、シアニン染料、キノリン染料、ニト
ロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、カーボニウ
ム染料、ナフトキノン染料、ナフタルイミド染料、フタ
ロシアニン染料、ペリニン染料などの油溶性染料を用
い、溶媒としてイソパラフィン類、エーテル類や、いわ
ゆる可塑剤と呼ばれている油性溶剤を用いた油性インク
に対して、経時での画像滲みや画像の裏抜けが改良され
た高品質な油性インク用インクジェット記録シートを提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、インクジ
ェット記録シートにおける上記の問題について鋭意検討
を重ねた結果、支持体とインク受理層の間に油溶性染料
非染着樹脂からなるバリヤー層を設けることで、経時で
の画像滲みや画像の裏抜けが改良されることを見いだし
た。
【0019】バリヤー層とは、インク受理層に染着しな
かった油溶性染料や油性インク溶媒が支持体中に浸透拡
散するのを阻害するものであり、油溶性染料との親和性
が優れていたり、油性インクの溶媒に対して耐溶剤性に
劣るものでは本発明の目的を十分満足に達成することは
できない。
【0020】すなわち、本発明の油性インク用インクジ
ェット記録シートは、支持体の少なくとも片面にインク
受理層を設けた油性インク用インクジェット記録シート
において、該支持体とインク受理層の間に、油溶性染料
非染着樹脂からなるバリヤー層を設けたことを特徴とす
る油性インク用インクジェット記録シートである。
【0021】ここで、油溶性染料非染着樹脂が、親水性
の熱可塑性樹脂であると、さらに好ましい油性インク用
インクジェット記録シートを得ることができる。
【0022】さらに、油溶性染料非染着樹脂が、ポリビ
ニルアルコールあるいはその変性物であると、より一層
優れた油性インク用インクジェット記録シートを得るこ
とができる。
【0023】また、インク受理層が、顔料と密度(ρ)
1.1g・cm-3以上で疎水性の熱可塑性樹脂からなる
インク受理層を設けることにより、特に画像滲みのない
良好な油性インク用インクジェット記録シートを得るこ
とができる。
【0024】ここで、熱可塑性樹脂が、塩化ビニル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アルキ
ッド系樹脂および熱可塑性ポリウレタン系樹脂の中から
選ばれる少なくとも1種以上の樹脂であると、さらに好
ましい油性インク用インクジェット記録シートを得るこ
とができる。
【0025】さらに、熱可塑性樹脂が、ガラス転移温度
70℃以下の塩化ビニル系樹脂であると、より一層優れ
た油性インク用インクジェット記録シートを得ることが
できる。
【0026】あるいは、熱可塑性樹脂が、アルコール性
水酸基を有するアクリルあるいはメタアクリルモノマー
を共重合せしめた塩化ビニル系樹脂であると、より一層
優れた油性インク用インクジェット記録シートを得るこ
とができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の油性インク用イン
クジェット記録シートを詳細に説明する。本発明の油性
インク用インクジェット記録シートにおいて、支持体と
インク受理層の間に設けるバリヤー層には、油性インク
の油溶性染料に対して非染着性であり、且つ油性インク
の溶媒に対しても耐溶剤性を有するような樹脂を用いる
ことが好ましい。ここで、油溶性染料に対して非染着性
の樹脂、すなわち油溶性染料非染着樹脂とは、油溶性染
料が染着(定着)しにくく、油溶性染料との親和性に劣
る樹脂である。
【0028】このような油溶性染料非染着樹脂として
は、1)密度が1.1g・cm-3未満の熱可塑性樹脂
(例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リエチレンオキサイド樹脂、イソブチレン/ノルマルブ
チレン共重合体、ポリエチレングリコール樹脂、ポリブ
タジエン樹脂、ブタジエン/アクリロニトリル共重合
体、イソプレン樹脂、イソブチレン樹脂、ブタジエン/
メチルメタクリレート共重合体など)、
【0029】2)親水性の熱可塑性樹脂(例えば、ポリ
ビニルアルコール樹脂、エチレン/ビニルアルコール共
重合体、ポリビニルピロリドン樹脂、澱粉、ポリアクリ
ル酸ソーダ、無水マレイン酸/アリルアルコール共重合
体、無水マレイン酸/メタリルアルコール共重合体、無
水マレイン酸/イソブチレン共重合体など)などが挙げ
られる。
【0030】この中でも特に、親水性の熱可塑性樹脂を
油溶性染料非染着樹脂として用いることが好ましい。こ
の理由は定かでないが、特に親水性の熱可塑性樹脂は、
油溶性染料や油性インクの溶媒との親和性に乏しく、バ
リヤー効果が高いためと推測できる。
【0031】このような親水性の熱可塑性樹脂の中でも
特に、ポリビニルアルコールあるいはその変性物を用い
ることがさらに好ましく、適度な結晶性も相まって、油
性インクに用いられる溶媒や油溶性染料の拡散浸透を阻
害するものと考えられる。下記するように、油性インク
の溶媒として用いられる有機溶剤は色々なものがあるた
め、広範囲な有機溶剤に対する耐溶剤性を備えているこ
とは重要である。
【0032】ここで、ポリビニルアルコールとしては、
平均重合度300〜3,000、鹸化度80mol%以
上のものが好ましい。またポリビニルアルコールの変性
物としては、以下の代表的なモノマー類との共重合変性
物や、無水マレイン酸、無水フタール酸、無水トリメリ
ット酸、無水コハク酸、無水アジピン酸、無水イタコン
酸などの酸無水物による後変性物あるいは珪素変性、カ
チオン変性、アルキル変性、チオール変性などをされた
ものを挙げることができる。
【0033】a)オレフィン類:例えば、エチレン、C
3〜C5オレフィン、C8〜C18オレフィンなどが挙
げられる。
【0034】b)カルボン酸ビニル類:例えば、バーサ
チック酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどが挙げられ
る。
【0035】c)アルキルビニルエーテル類:例えば、
ラウリルビニルエーテル、メチルビニルエーテルなどが
挙げられる。
【0036】d)(メタ)アクリレート類:例えば、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる
【0037】e)アクリルアミド類:例えば、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミドなどが挙げられる。
【0038】f)不飽和カルボン酸(エステル)または
(無水物):例えば、アクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、フマール酸、イタコン酸およびこれらのエステル
や無水物などが挙げられる。
【0039】g)スルホン酸モノマー類:例えば、ビニ
ルスルホン酸、アクリスルホン酸などが挙げられる。
【0040】h)カチオン性モノマー類:例えば、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、ビニルイミダゾー
ル、ビニルピリジン、ビニルサクシイミドなどが挙げら
れる。
【0041】i)その他:例えば、ビニレンカーボネー
ト、アリルアルコール、アリルアセテートなどが挙げら
れる。
【0042】本発明に用いる油溶性染料非染着樹脂は、
バリヤー性を向上させたり、膜強度を十分なものとする
ために、平均分子量が2,000〜1,000,000
の範囲が好適である。
【0043】さらに、本発明の目的を妨害しない範囲
で、バリヤー層中には、カチオン性樹脂、色素定着剤、
消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、着色染料、着色顔
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防バイ剤、耐
水化剤、湿潤紙力増強剤、レオロジーモデファイヤー、
乾燥紙力増強剤および酸化防止剤などを適宜添加するこ
ともできる。
【0044】本発明における油性インク用インクジェッ
ト記録シートのインク受理層としては、例えば、特開昭
57−157786号公報、同60−232990号公
報、同60−204390号公報や特開平2−1988
89号公報などに提案されているような従来公知の提案
をそのまま用いることができる。従来公知のインク受理
層は、水性インクに対して鋭意検討されたものであるた
めに、油溶性染料の染着には劣るが、下記の如きバリヤ
ー層を設けることで、経時での画像裏抜けはもちろん十
分満足に改良することができ、画像滲みについても優れ
た抑制効果を得ることができる。発明者らの鋭意検討に
よれば、画像滲みは、油溶性染料がインク受理層中で拡
散するのみならず、支持体中への拡散浸透によっても生
じるため、バリヤー層を設けることは非常に有効な手段
となる。
【0045】ただし、やはり従来公知のインク受理層で
は、該層中における油溶性染料の拡散が起きやすいた
め、画像滲みや画像の裏抜けがより一層改良された油性
インク用インクジェット記録シートを得るためには、特
に、顔料と密度(ρ)1.1g・cm-3以上で疎水性の
熱可塑性樹脂からなるインク受理層を用いることが好ま
しく、十分満足な改良結果が得られる。
【0046】ここで、熱可塑性樹脂の密度が1.1g・
cm-3未満であると、油溶性染料の染着性が低下する。
この理由は定かでないが、一般に、密度が1.1g・c
-3未満の代表的な熱可塑性樹脂としてはポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレンオキサイドなどの樹脂
を挙げることができるが、基本的にこれらの樹脂は油溶
性染料との親和性に欠けるため、染料は樹脂に染着しに
くい。したがって、油溶性染料が熱可塑性樹脂に染着せ
ずに、インク溶媒中に溶解あるいは分散したままの状態
で存在する場合が多く、また、油溶性染料が熱可塑性樹
脂中に拡散浸透しても互いの相互作用は弱く、熱、湿度
などの影響で容易に移動できるような状態にあると推測
される。
【0047】さらに、密度が1.1g・cm-3以上の熱
可塑性樹脂であっても、例えば、ポリビニルアルコール
やポリビニルピロリドンのような親水性の樹脂であって
も油溶性染料の染着性は低下する。基本的に、油溶性染
料に対して親水性の熱可塑性樹脂は染着性に欠けるもの
である。
【0048】本発明に用いる熱可塑性樹脂は、顔料の接
着性を高め、インク受理層の膜強度を十分なものにする
ために、平均分子量が2,000〜1,000,000
の範囲が好適である。
【0049】インク受理層に好適に用いることのでき
る、密度が1.1g・cm-3以上で疎水性の熱可塑性樹
脂について代表的なものを以下に挙げるが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0050】a)ポリ塩化ビニル樹脂あるいは下記のよ
うな共重合成分との共重合体:酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、酪酸ビニルなどの飽和脂肪酸ビニルエステル
類;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸ジ
エチル、マレイン酸モノ−2−エチルヘキシル、フマル
酸ジ−2−エチルヘキシルなどの不飽和カルボン酸およ
びそのアルキルエステル類;アリルグリシジルエーテ
ル、グリシジルメタクリレートなどのビニルモノマー、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸ベンジル、メタアクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタアクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタアク
リル酸ベンジルなどのアクリル酸あるいはメタアクリル
酸およびそのアルキルエステル類;エチレン、プロピレ
ン、イソブチレン、シクロペンテンなどのオレフィン
類、メチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテ
ル、ラウリルビニルエーテルなどのアルキルビニルエー
テル類;ジクロロエチレン、トリクロロエチレンなどの
ハロゲン化オレフィン類;ビニルカプロエート、ビニル
ペラゴネート、ビニルラウレート、ビニルミリステー
ト、ビニルパルミテート、ビニルステアレートなどの長
鎖アルキルビニルエステル類;ビニルアルコール、塩化
ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル
などが挙げられる。
【0051】b)ポリ酢酸ビニル樹脂あるいは下記のよ
うな共重合成分との共重合体:アクリロニトリル、アセ
タール、エチレン、分岐脂肪酸ビニルエステル、スチレ
ン、アクリルおよびアクリル酸エステル、マレイン酸エ
ステル、フマル酸エステル、クロロプレン、フェノール
などが挙げられる。
【0052】c)ポリビニルホルマール樹脂:
【0053】d)ポリビニルアルコールを下記のような
アルデヒド類あるいはアセタール類でアセタール化する
ことにより得られるポリビニルアセタール系樹脂:例え
ば、C1 〜C20の直鎖あるいは分岐鎖状のアルキル基を
有するアルキルアルデヒドあるいはアセタール類;クロ
ロメチル基、ブロモメチル基、アミノメチル基、7−カ
ルボキシヘプチル基、ベンジル基などの置換アルキル基
を有するアルキルアルデヒドあるいはアセタール類;フ
ェニルアルデヒド;ベンゼン環にアルキル基、アルコキ
シ基、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、ハロ
ゲン原子などの置換フェニル基を有するフェニルアルデ
ヒドあるいはアセタール類;ビニル基、2−メチルビニ
ル基などのアルケニルアルデヒドあるいはアセタール類
などを挙げることができる。
【0054】e)下記のような塩基酸とグリコール類の
脱水縮合反応で得られるポリエステル系樹脂:不飽和2
塩基酸としては、例えば、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン
酸、塩素化マレイン酸などを挙げることができる。飽和
2塩基酸としては、例えば、フタル酸、無水フタル酸、
イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸、チオジグリコール酸、3,6−エンドメチレ
ンテトラヒドロ無水フタル酸、テトラクロール無水フタ
ル酸、3,6−エンドジクロロメチレンテトラクロロフ
タル酸などを挙げることができる。多塩基酸としては、
例えば、ピロメリック酸、無水ピロメリック酸、トリメ
リック酸などを挙げることができる。グリコール類とし
ては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ビスフェノーエルジオイシプ
ロピルエーテル、ネオペンチルグリコールブテンジオー
ルなどを挙げることができる。
【0055】f)ジフェニルカーボネートと下記のよう
なビスフェノール類のエステル交換により得られるポリ
カーボネート系樹脂:ビスフェニール類として、例え
ば、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−メタン、
4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−1,1−エタ
ン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−1,1−n
−ブタン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−1,
1−ヘプタン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−
フェニル−メタン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニ
ル−2,2−プロパン、4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’−ジメチル−ジフェニル−2,2−プロパン、4,
4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメフェニル−ジフェ
ニル−2,2−プロパン、4,4’−ジヒドロキシ−ジ
クロロ−ジフェニル−2,2−プロパン、4,4’−ジ
ヒドロキシ−ジフェニル−2,2−ブタン、4,4’−
ジヒドロキシ−ジフェニル−メチル−イソブチル−メタ
ン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2−ヘ
プタン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2
−オクタン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−
3,3−ペンタン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニ
ル−4,4−n−ヘプタン、4,4’−ジヒドロキシ−
ジフェニル−1,1−シクロペンタン、4,4’−ジヒ
ドロキシ−ジフェニル−1,1−シクロヘキサン、4,
4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−メチル−フェニル−
メタン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−エチル
−フェニル−メタン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェ
ニル−2,2,2−トリクロロ−1,1−エタン、4,
4’−ジヒドロキシ−3−メチル−ジフェニル−2,2
−プロパン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジエ
チル−ジフェニル−2,2−プロパン、4,4’−ジヒ
ドロキシ−3,3’−ジイソプロピル−ジフェニル−ジ
フェニル−2,2−プロパン、4,4’−ジヒドロキシ
−3,3’−テトラクロロ−ジフェニル−ジフェニル−
2,2−プロパン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’
−ジシクロヘキシル−ジフェニル−ジフェニル−2,2
−プロパン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニル−イ
ソブチル−メタンなどが挙げられる。
【0056】g)下記のような、脂肪族2塩基酸、芳香
族2塩基酸、1塩基酸、不飽和脂肪酸とグリコール類の
重縮合物であるアルキッド系樹脂:脂肪族2塩基酸とし
て、例えば、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、
シトラコン酸、無水コハク酸、コハク酸、イタコン酸、
グルタン酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン化脂肪
酸などが挙げられる。芳香族2塩基酸として、例えば、
無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラ
ブロム無水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、無水
ハイミック酸、α−テレピフィン−無水マレイン酸付加
物、α−フェランドレン−無水マレイン酸付加物、無水
ヘット酸などが挙げられる。グリコール類として、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール(1,2)、ジプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール(1,3)、ブチレングリコー
ル(2,3)、トリメチレングリコール、テトラエチレ
ングリコール、ビスフェノールジオキシエチルエーテ
ル、ビスフェノールジオキシプロピルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールブテンジオール(1,4)などが挙げ
られる。1塩基酸として、例えば、大豆油、アマニ油、
キリ油、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、ヤシ油、およびこれ
らの脂肪酸、アクリル酸、メタクリル酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エレオス
テアリン酸、リシノレイン酸、脱水リシノレイン酸、合
成脂肪酸、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、
アビエチン酸などが挙げられる。不飽和脂肪酸として、
例えば、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などのオキ
シ酸などが挙げられる。
【0057】h)2官能性活性水素化合物を用い、下記
のような全反応系のイソシアネート基と活性水素基が当
量で線状高分子化した熱可塑性ポリウレタン系樹脂:2
官能性活性水素化合物としては、例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、ポリ(オキシプロピレン)グ
リコール、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチ
レン)グリコール、ポリ(オキシブチレン)グリコー
ル、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、末端ヒ
ドロキシポリエステルやその他の2水酸基含有化合物な
どが挙げられる。イソシアネートとしては、例えば、
2,4−トリレンジイソシアネート、65/35トリレ
ンジイソシアネート、80/20トリレンジイソシアネ
ート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
ジアニシジンジイソシアネート、トリデンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートの誘導体、ジメリールジイソシアネ
ート、メタキシリレンジイソシアネート、フェニルイソ
シアネート、パラクロルフェニルイソシアネート、オル
ソクロルフェニルイソシアネート、メタクロルフェニル
イソシアネート、3,4−ジクロルフェニルイソシアネ
ート、2,5−ジクロルフェニルイソシアネート、メチ
ルイソシアネート、エチルイソシアネート、n−ブチル
イソシアネート、n−プロピルイソシアネート、オクタ
デシルイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシア
ネートなどを挙げることができる。
【0058】i)エチルセルロースやプロピオン酸セル
ロースなどのセルロース系樹脂:
【0059】j)ナイロン類:
【0060】これらの樹脂は、1種を単独で用いること
もできるし、2種以上を混合して用いることもでき、ま
た、本発明を損なわない範囲であれば市販品を好適に用
いることもできる。
【0061】本発明の油性インク用インクジェット記録
シートに用いる熱可塑性樹脂としては、上記した樹脂の
中でも特に、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポ
リビニルアセタール系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂、アルキッド系樹脂および熱可塑性ポ
リウレタン系樹脂から選ばれることが好ましい。
【0062】さらに、これらの選ばれた熱可塑性樹脂の
中でも、塩化ビニル系樹脂が特に好ましく、1)ガラス
転移温度が70℃以下の樹脂とするか、あるいは2)ア
ルコール性水酸基を有するアクリルあるいはメタアクリ
ルモノマーを共重合せしめた樹脂である場合には、特に
油溶性染料との親和性が高いため、バリヤー層の効果と
相まって画像滲みをより一層改良することができる。
【0063】ここで、ガラス転移温度を70℃以下の塩
化ビニル系樹脂を用いた場合、熱可塑性樹脂中への油溶
性染料の浸透染着性を向上させることができる。ポリ塩
化ビニル樹脂は、もともと70℃以上のガラス転移温度
を有するが、ガラス転移温度を低下させるためには、い
わゆる内部可塑化をすることが有効であり、例えば、上
記に示したような他のモノマーと適宜共重合体を形成す
ることで容易に達成することができる。
【0064】また、本発明者らの鋭意検討によれば、特
に塩化ビニルとアルコール性水酸基を有するアクリルあ
るいはメタアクリルモノマーの共重合体においては、水
酸基の存在が油溶性染料の染着性に影響を及ぼしている
ようで、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メタ)ア
クリレートなどのモノマーを用いて変性することにさら
に好ましい結果を得ることができる。
【0065】無論、上記のようなアルコール性水酸基を
有するアクリルあるいはメタアクリルモノマーと塩化ビ
ニルを共重合させることにより、その共重合体のガラス
転移温度を70℃以下とすることは好ましい一形態であ
る。
【0066】また、上記のような熱可塑性樹脂とともに
用いる顔料としては、従来公知の顔料を1種以上を単独
で、あるいは混合して用いることができる。
【0067】顔料としては、無機顔料と有機顔料に大別
することができるが、特に、無機顔料としては、例え
ば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイ
ト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、
珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、水酸化アルミニ
ウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサ
イト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白
色顔料が挙げられる。
【0068】上記の無機顔料の中でも、特に合成非晶質
シリカを用いることが好ましく、さらにBET法による
比表面積が20m2/g以上、より好ましくは50〜400
m2/g、吸油量としては30ml/g以上、より好ましくは5
0ml/g以上の無機顔料を好適に用いることができる。こ
のような無機顔料を用いることにより、熱可塑性樹脂の
特性を損なうことなく、高い画像濃度および優れた発色
性を発現させることができる。このような合成非晶質シ
リカとは、例えば、特開昭57−157786号公報、
同61−141584号公報、同61−230979号
公報、同62−292476号公報などに記されている
ような、ケイ酸のゲル化により、SiO2の三次元構造を
形成させた、微多孔性、不定形微粒子であり、その代表
的な物性値範囲としては、平均粒子径0.1μm〜30
μm程度、ハンター白色度90以上、細孔径10〜20
00オングストローム程度を有する。また、該シリカは
適宜表面改質されたものでもよい。シリカの表面改質
は、例えば、有機シラン、有機チタネートなどを用いて
該シリカ表面のシラノール基と化学的に反応させるか、
あるいはパラフィンワックスやグリコール類を表面に物
理的に付着させたような形態が挙げられる。
【0069】また、インク受理層には、上記のような無
機顔料と併用して、コロイド粒子を含有することもでき
る。ここでコロイド粒子とは、水中に懸濁分散してコロ
イド状をなしているものであり、例えば、特開平1−9
7678号公報、同2−275510号公報、同3−2
81383号公報、同3−285814号公報、同3−
285815号公報、同4−92183号公報、同4−
267180号公報、同4−275917号公報などに
提案されている擬ベーマイトゾル、特開昭60−219
083号公報、同61−19389号公報、同61−1
88183号公報、同63−178074号公報、特開
平5−51470号公報などに記載されているようなコ
ロイダルシリカ、特公平4−19037号公報、特開昭
62−286787号公報に記載されているようなシリ
カ/アルミナハイブリッドゾル、その他にもヘクタイ
ト、モンモリナイトなどのスメクタイト粘土(特開平7
−81210号公報)、ジルコニアゾル、クロミアゾ
ル、イットリアゾル、セリアゾル、酸化鉄ゾル、ジルコ
ンゾル、酸化アンチモンゾルなどを代表的なものとして
挙げることができる。
【0070】一方、有機顔料としては、特に、白色ある
いは無色のポリマービーズを好適に用いることができ、
例えば、アクリルあるいはメタアクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
スチレン/アクリル系樹脂、スチレン/ブタジエン系樹
脂、ポリスチレン/アクリル系樹脂、ポリスチレン/イ
ソプレン系樹脂、メチルメタアクリレート/ブチルメタ
アクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコ
ーン系樹脂、尿素樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂、フェノール系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂など
の少なくとも1種以上の樹脂からなる真球状あるいは不
定型の無孔質あるいは多孔質ビーズであり、該ビーズの
強度を保持したり、吸収した油の滲み出しを抑制する目
的から場合によっては3次元架橋せしめられたものもあ
る。
【0071】上記したようなポリマービーズは、市販の
ものを好適に用いることができる。以下に代表的な商品
を示すが、本発明がこれに限定されるものではない。例
えば、SGP−70C、SPG−15CS、SGP−3
G、MP−4009(以上、綜研化学製)、MB−90
0多孔体(以上、ホーネンコーポレーション)、ニーポ
ール3000、ニーポール4000(以上、日本ゼオン
製)、マイクロジェルE−5003、S−5003、S
−5004、S−5005(以上、日本ペイント製)、
テクノポリマーTP(以上、積水化学)などを挙げるこ
とができる。
【0072】さらに、インク受理層中には、顔料分散
剤、カチオン性樹脂、色素定着剤、消泡剤、抑泡剤、離
型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白
剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤
紙力増強剤、レオロジーモデファイヤー、乾燥紙力増強
剤および酸化防止剤などを適宜含有することもできる。
【0073】インク受理層における熱可塑性樹脂の含有
量としては、顔料に対して100〜300重量%が好ま
しく、より好ましくは150〜200重量%である。1
00重量%未満では、油溶性染料を満足に染着すること
が困難で、画像濃度や発色性が低下する。さらに、場合
によっては十分な塗層強度や耐水性が得られない。一
方、300重量%を超えるとインク吸収能が不足するた
め、インクが溢れ好ましくない。
【0074】本発明における油性インク用インクジェッ
ト記録シートの支持体としては、例えば、 a)ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ノルボ
ルネン、ビニロン、ポリビニルアルコール、ナイロンな
どの合成樹脂フィルムやこれら材料に顔料、発泡剤など
を含有して透明度を低下させた半透明合成樹脂フィルム
類;
【0075】b)ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン/プロピレン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重
合体、ポリスチレン、アクリル酸エステル類などの熱可
塑性樹脂と炭酸カルシウム、タルク、シリカ、焼成クレ
ーなどの無機顔料を混合して延伸積層した合成紙;
【0076】c)LBKP、NBKPなどの化学パル
プ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CM
P、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パルプ
などの木材パルプと従来公知の顔料を主成分として、バ
インダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カ
チオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1種以上用
いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー
抄紙機などの各種装置で製造された原紙類、
【0077】d)原紙に、澱粉、ポリビニルアルコール
などでのサイズプレスやアンカーコート層を設けた原紙
や、それらの上にコート層を設けたアート紙、コート
紙、キャストコート紙などの塗工紙類;
【0078】e)マシンカレンダー、TGカレンダー、ソ
フトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて平滑化処
理を施したような原紙類;f)塗工紙の両面または片面に
溶融押し出し法などにて高密度、低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステルなどをコートしたレジン
コート紙類;
【0079】g)あるいはこれら支持体の表面にコロナ
放電処理、火炎処理、プラズマ処理、アンカー層塗工処
理などの易接着性を改良したようなものを好適に用いる
ことができる。
【0080】さらに、これらの支持体には、マシンカレ
ンダー、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、艶消
しカレンダー、摩擦カレンダー、ブラシカレンダーなど
のカレンダー処理を行うことができる。支持体の坪量と
しては、通常50〜300g/m2程度のものが用いられ
る。
【0081】インク受理層の塗工量は特に制限はない
が、1〜50g/m2が好ましい。塗工量が1g/m2未満であ
ると十分な印字濃度およびインク吸収性が得られないた
め好ましくなく、塗工量が50g/m2を超えると油性イン
ク用インクジェット記録シートのカール性が悪化するた
め好ましくない。
【0082】バリヤー層の塗工量は特に制限はないが、
1〜20g/m2が好ましい。塗工量が1g/m2未満であると
十分なバリヤー効果が得られない場合があり、経時での
画像の裏抜けや画像滲みを十分に抑制することができな
い。塗工量が20g/m2を越えると油性インク用インクジ
ェット記録シートのカール性を悪化させるのみならず、
コスト面からも好ましくない。通常、本発明における油
性インク用インクジェット記録シートのバリヤー層は、
連続した皮膜が形成されるような塗工量が最低量とな
る。
【0083】本発明におけるインク受理層あるいはバリ
ヤー層を支持体上に設ける方法としては、水または親水
性有機溶剤あるいはこれらの混合溶媒、もしくは有機溶
剤を用いて、例えば、従来公知のエアーナイフコータ
ー、カーテンコーター、リップコーター、ダイコータ
ー、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコ
ーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレー
ドコーター、ショートドエルブレードコーター、サイズ
プレス、シムサイザなどの各種装置により支持体上に塗
工することができる。
【0084】ここで、インク受理層あるいはバリヤー層
は、ある一定の塗工量を数回に分けて塗設することもで
きる。ここで、数回に分割してインク受理層を塗工する
方法としては、1層ごとに乾燥して塗工する場合と、複
数層をウェット・オン・ウェットで同時に塗工する方法
を挙げることができる。
【0085】また、バリヤー層まで塗工した後、あるい
はインク受理層までを塗工した後には、マシンカレンダ
ー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレ
ンダーなどのカレンダー装置を用いて平滑化処理を行う
ことができ、さらに、バリヤー層を設けた後、バリヤー
層表面にコロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理など
を施して、インク受理層と接着性を向上させることもで
きる。
【0086】本発明の油性インク用インクジェット記録
シートにおいて、支持体を挟んだインク受理層の反対面
には、カール適性を付与するためにバックコート層を塗
設することも可能であり、その際の顔料としては、平板
状顔料や加水ハロイサイトが好ましく、バックコート層
を設けない場合でも、フリューデックスなどの加湿器に
より水蒸気を噴射することでカール強制を行うこともで
きる。
【0087】本発明における油性インクとは、色材とし
て、例えば、ナフトール染料、アゾ染料、金属錯塩染
料、アントラキノン染料、キノイミン染料、インジゴ染
料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、カーボニウム染料、ナフト
キノン染料、ナフタルイミド染料、フタロシアニン染
料、ペリニン染料などの油溶性染料を有機溶剤に溶解ま
たは分散したものである。
【0088】特に、本発明における油性インクとは、例
えば、特公平7−78187号公報、同7−78188
号公報、同8−6057号公報や同8−26259号公
報などに提案されているものである。油性インク中に溶
解されている油溶性染料としては、例えば、C.I.Solven
t Yellow 1,2,3,4,6,7,8,10,12,13,14,16,18,19,21,25,
25:1,28,29,30,32,33,34,36,37,38,40,42,43,44,47,48,
55,56,58,60,62,64,65,72,73,77,79,81,82,83,83:1,85,
88,89,93,94,96,98,103,104,105,107,109,112,114,116,
117,122,123,124,128,129,130,131,133,134,135,138,13
9,140,141,143,146,147,148,149,150,151,152,153,157,
158,159,160:1,161,162,163,164,165,167,168,169,170,
171,172など;C.I.Solvent Red 1,2,3,4,7,8,13,14,17,
18,19,23,24,25,26,27,29,30,33,35,37,39,41,42,43,4
5,46,47,48,49,49:1,52,68,69,72,73,74,80,81,82,83,8
3:1,84,84:1,89,90,90:1,91,92,106,109,111,117,118,1
19,122,124,125,127,130,132,135,138,140,143,145,14
6,149,150,151,152,155,160,164,165,166,168,169,172,
175,176,177,179,180,181,182,185,188,189,195,198,20
2,203,204,205,206,207,208,209,210,212,213,214,215,
216,217,218,219,220,221,222,223,224,225,226,227,22
8,229など;C.I.Solvent Blue 2,4,5,7,10,11,12,22,2
5,26,35,36,37,38,43,44,45,48,49,50,51,59,63,64,66,
67,68,70,72,79,81,83,91,94,95,97,98,99,100,102,10
4,105,111,112,116,117,118,122,127,128,129,130,131,
132,133,134など;C.I.Solvent Black 3,5,6,7,8,13,2
2,22:1,23,26,27,28,29,33,34,35,39,40,41,42,43,45,4
6,47,48,49,50などを挙げることができる。
【0089】これらの油溶性染料の中でも特に、C.I.So
lvent Yellow 3,14,16,33,56、C.I.Solvent Red 18,24,2
7,122,135、C.I.Solvent Blue 14,25,35,48,108、C.I.Sol
ventBlack 3,7,22,34,50は、染料の堅牢性が高いため、
好適に用いることができる。
【0090】油性インクに用いられる溶剤としては、イ
ンクジェット記録装置のインク突出ヘッドの特性に適合
するように、あるいは安全性の観点から種々な溶剤が選
択され、場合によっては複数種の溶剤を混合して用いる
場合もある。このような溶剤の代表的な例を以下に挙げ
れば、例えば、ペガゾール(モービル石油)、シェルS
BR、シェルゾール(シェル石油製)などの石油ナフサ
系溶剤類;ハイソゾール(日本石油製)などの芳香族系
石油溶剤、ソルトール(フィリップス石油製)、エクソ
ゾール(エクソン化学製)アイソパー(エクソン製)、
IPソルベント(出光石油化学製)などの脂肪族系石油
溶剤;インクソルベント(三菱石油製)などのナフテン
系石油溶剤;モノまたはジ置換アルキルナフタレン、ビ
フェニルのアルキル誘導体、キシリルエタン、フェネチ
ルクメンなどの芳香族炭化水素系溶剤;メチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコールなどの炭素数1〜4のアルキルアルコ
ール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
などのアミド類;アセトン、ジアセトンアルコールなど
のケトンまたはケトンアルコール類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル類;ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレン
グリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、
1、2、6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコールなどのア
ルキレン基が2〜6個のアルキレングリコール類;グリ
セリン、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールメチル(またはエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテルなどの多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル類;リン酸トリブチル、リ
ン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニル、
リン酸トリクレシンルなどのリン酸エステル類;フタル
酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フ
タル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル
酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フ
タル酸オクチルデシル、フタル酸ブチルベンジルなどの
フタル酸エステル類;オレイン酸ブチル、グリセリンモ
ノオレイン酸エステルなどの脂肪族一塩基酸エステル
類;アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−2−エチルヘ
キシル、アジピン酸アルキル610、アゼライン酸ジ−
2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸
ジ−2−エチルヘキシルなどの脂肪族ニ塩基酸エステル
類;アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール
酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチ
ルクエン酸トリブチルなどのオキシ酸エステル類;塩素
化パラフィン、塩素化ビフェニル、2−ニトロビフェニ
ル、ジノニルナフタレン、o−およびp−トルエンスル
ホンエチルアミド、ショウ脳、アビエチン酸メチルなど
の可塑剤類などを挙げることができる。
【0091】また、例えば、特公平6−247034号
公報や同6−306319号公報などに提案されてい
る、いわゆる熱溶融タイプインクジェット記録用の油性
インクであっても、本発明の油性インク用インクジェッ
ト記録シートであれば好適なインクジェット記録を行う
ことができる。熱溶融タイプインクジェット記録用油性
インクでは、以下のような溶剤が一般的に用いられる。
例えば、ポリエチレンワックス、オゾケライト、セレシ
ン、キャンデリラワックス、ライスワックス、ホホバ固
体ロウ、ミツロウ、ラノリン、鯨ロウ、フィッシャート
ロプシュワックス、カルナバワックス、パラフィンワッ
クス、サゾールワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、エステルワックスなどのワックス類;1,8−オク
タンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−
ドデカンジオールなどのジオール類;ラウリン酸、ステ
アリン酸、パルミチン酸などの脂肪酸類;ラウリン酸ア
ミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ
酸アミド、リシノール酸アミド、12−ヒドロキシステ
アリン酸アミド、特殊脂肪酸アミドなどの脂肪酸アミド
類;一般式RCONHR’あるいはRNHCOR’CO
NHRで表されるN−置換脂肪酸アミド類;アルキロー
ルアミド類;セチルアルコール、ステアリルアルコール
などの高級アルコール類;芳香族エステル、芳香族アル
コールなどの芳香族化合物;ラウリン酸メチル、ミリス
チン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチ
ル、やし脂肪酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、ス
テアリン酸ブチル、ステアリン酸オクタデシル、オレイ
ン酸オレイルなどの一価アルコール脂肪酸エステル類;
グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、エチレング
リコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステルなどの多価アルコール脂肪酸エステル類;エポキ
シ樹脂類;ポリアミド樹脂類;ポリエステル樹脂類;ポ
リアクリル樹脂類;ポリウレタン樹脂類;ポリオレフィ
ン樹脂類。
【0092】上記したような各種油性インクでは、その
保存安定性や印字後の耐擦過性などを向上させる目的
で、例えば、ポリアクリル酸エステル、アマニ油変性ア
ルキッド樹脂、ポリスチレン、ロジン系樹脂、テルペン
フェノール系樹脂、アルキルフェノール変性キシレン樹
脂などの極性樹脂を添加したり、金属封鎖剤、表面張力
調整剤、界面活性剤、粘度調整剤、消泡剤、抑泡剤、離
型剤、発泡剤、浸透剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防
腐剤、耐水化剤、レオロジーモデファイヤーおよび酸化
防止剤などの添加剤を適宜含有することもできる。
【0093】上記したような何れの油性インクにおいて
も、従来公知の水性インクに比べて色材、すなわち油溶
性染料の溶解濃度を高くすることが容易である。一概に
は言えないが、水性インクの数倍から十数倍の濃度で溶
解あるいは分散し、良好なインク突出ヘッドの特性を達
成することが可能である。したがって、同一な画像濃度
を得る場合のインク突出量は、油性インクのほうが少な
くて済み経済的である。
【0094】本発明の油性インク用インクジェット記録
シートであれば、上記のような油溶性染料を用いた油性
インクのみならず、従来公知の油性顔料インクや水性顔
料インクにおいても好適に用いることもできる。
【0095】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0096】〈インクの作製〉下記の各成分を十分に混
合、溶解した後、0.45μmのメンブランフィルター
で濾過を行ったものを油性インクとした。
【0097】 (油性インク) 油溶性染料(アソ゛系マセ゛ンタ染料) 6部 脂肪族系石油溶剤 86部フェネチルクメン 8部
【0098】〈評価方法〉以下に挙げた実施例および比
較例の各インクジェット記録シートは次の方法で評価を
行った。
【0099】(1)画像滲み 上記の油性インクを充填したドロップオンデマンド方式
のインクジェットプリンターを用いて、各インクジェッ
ト記録シートにマゼンタのドットを印字した。印字直後
に画像解析装置(ルーゼックス)を用いて、下記数1で
定義される円相当径(ドット径)を測定した。さらに室
内(25℃、60%RH)に14日間放置した後に同様
にして円相当径を測定した。ここで、印字直後と14日
放置後の円相当径(D1およびD2)の変化率を下記数
2から算出し、画像の滲み率とした。
【0100】
【数1】Di={(4/π)×A}1/2 ここで、Diは円相当径であり、i=1は印字直後の円
相当径、i=2は14日放置後の円相当径である。ま
た、Aは実測面積である。
【0101】
【数2】滲み率%=100−(D2/D1×100)
【0102】(2)画像の裏抜け 上記の油性インクを充填したドロップオンデマンド方式
のインクジェットプリンターを用いて、各インクジェッ
ト記録シートにマゼンタのベタ印字を行った。該インク
ジェット記録シート裏面のベタ画像印字部分にあたる場
所の反射光学濃度をマクベスRD−918を用いて測定
した。測定は、印字直後と室内(20℃、65%)に1
4日放置した後に行った。このときの差(Δ)を算出し
た。
【0103】以下に、本発明の油性インク用インクジェ
ット記録シートに関する実施例および比較例を示す。
【0104】実施例1 LBKP(濾水度380mlcsf)90部とNBKP
(濾水度480mlcsf)10部から成る木材パルプ
100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カル
シウム/タルクの比率が10/10/10の顔料20
部、市販アルキルケテンダイマー0.10部、市販カチ
オン系アクリルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉
1.0部、硫酸バンド0.5部を調製後、長網抄紙機で
抄造し、坪量90g/m2の支持体を得た。
【0105】支持体上に、下記配合のバリヤー層塗工液
をワイヤーバーにより乾燥塗工量が4g/m2となるように
塗工、乾燥した。 〈バリヤー層塗工液〉 油溶性染料非染着樹脂(NBR ρ=1.00:ラックスター、48%、大日本インキ化学製) 100部
【0106】次いで、バリヤー層上にインク受理層塗工
液をワイヤーバーにより乾燥塗工量が7g/m2となるよう
に塗工、乾燥し、さらにカレンダー処理を施して実施例
1の油性インク用インクジェット記録シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:ミス゛カシルP-78D、水沢化学製) 10部ハ゛インタ゛ー 樹脂(PVA:PVA117、10%水溶液、クラレ製) 40部 水 50部
【0107】実施例2 バリヤー層塗工液を下記に変更した以外は、実施例1と
同様にして作製し、実施例2の油性インク用インクジェ
ット記録シートを得た。 〈バリヤー層塗工液〉 油溶性染料非染着樹脂(イソフ゛チレン/ノルマルフ゛チレン ρ=O.91:出光石油化学製) 20部エタノール 30部トルエン 50部
【0108】実施例3 バリヤー層塗工液を下記に変更した以外は、実施例1と
同様にして作製し、実施例3の油性インク用インクジェ
ット記録シートを得た。〈バリヤー層塗工液〉油溶性染
料非染着樹脂(スチレン/アクリル ρ=1.05:モヒ゛ニール767、46%、ヘキスト
合成製)100部
【0109】実施例4 バリヤー層塗工液を下記に変更した以外は、実施例1と
同様にして作製し、実施例4の油性インク用インクジェ
ット記録シートを得た。 〈バリヤー層塗工液〉 油溶性染料非染着樹脂(PVP:BASF製) 15部 水 85部
【0110】実施例5 バリヤー層塗工液を下記に変更した以外は、実施例1と
同様にして作製し、実施例5の油性インク用インクジェ
ット記録シートを得た。 〈バリヤー層塗工液〉 油溶性染料非染着樹脂(メチルセルロース:マーホ゜ロース゛M25、松本油脂製) 5部 水 95部
【0111】実施例6 バリヤー層塗工液を下記に変更した以外は、実施例1と
同様にして作製し、実施例6の油性インク用インクジェ
ット記録シートを得た。 〈バリヤー層塗工液〉 油溶性染料非染着樹脂(PVA:PVA117、10%水溶液、クラレ製) 100部
【0112】実施例7 バリヤー層塗工液を下記に変更した以外は、実施例1と
同様にして作製し、実施例7の油性インク用インクジェ
ット記録シートを得た。 〈バリヤー層塗工液〉 油溶性染料非染着樹脂(エチレン/ヒ゛ニルアルコール:ソアノール、30%、日本合成化学工業製)50部 水 50部
【0113】実施例8 バリヤー層塗工液を下記に変更した以外は、実施例1と
同様にして作製し、実施例8の油性インク用インクジェ
ット記録シートを得た。 〈バリヤー層塗工液〉 油溶性染料非染着樹脂(カルホ゛キシ変性PVA:KL118、10%水溶液、クラレ製) 100部
【0114】実施例9、10、11 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例9、10
および11の油性インク用インクジェット記録シートを
得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:ミス゛カシルP-78D、水沢化学製) 15部 熱可塑性樹脂(塩化ヒ゛ニリテ゛ン ρ=1.24:クレハロンAO、48%、呉羽化学製) 40部 水 45部
【0115】実施例12、13、14 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例12、1
3および14の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(メチルメタクリレート ρ=1.17:ローム&ハース製) 15部メチルエチルケトン 70部
【0116】実施例15、16、17 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例15、1
6および17の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(スチレン系多孔質ホ゜リマーヒ゛ース゛:ニーホ゜ールU3000、10%、日本セ゛オン製) 40部 熱可塑性樹脂(イソフ゛チレン/無水マレイン酸/スチレン ρ=1.2:出光石油化学製) 6部 水 52部 苛性ソータ゛ 2部
【0117】実施例18、19、20 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例18、1
9および20の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(塩化ヒ゛ニル/酢酸ヒ゛ニル ρ=1.36 Tg=79℃:VYNS3、UCC製) 15部メチルエチルケトン 35部トルエン 35部
【0118】実施例21、22、23インク受理層塗工
液を下記配合に変更した以外は、実施例1、5および6
と同様にして作製し、実施例21、22および23の油
性インク用インクジェット記録シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(塩化ヒ゛ニル/酢酸ヒ゛ニル/マレイン酸 ρ=1.35 Tg=74℃:VMCH、UCC製) 20部メチルエチルケトン 35部トルエン 30部
【0119】実施例24、25、26 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例24、2
5および26の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(フ゛チラール ρ=1.16:エスレックBMS、積水化学工業製) 15部エタノール 35部トルエン 35部
【0120】実施例27、28、29 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例27、2
8および29の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 10部 熱可塑性樹脂(フェニル基変成ヒ゛ニルアセタール ρ=1.18:積水化学工業製) 15部エタノール 35部トルエン 40部
【0121】実施例30、31、32 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例30、3
1および32の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(ホ゜リカーホ゛ネート ρ=1.21:ノハ゛レックス、三菱化学製) 20部 四塩化炭素 65部
【0122】実施例33、34、35 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例33、3
4および35の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(スチレン系多孔質ホ゜リマーヒ゛ース゛:ニーホ゜ールU3000、10%、日本セ゛オン製) 40部 熱可塑性樹脂(アルキト゛ ρ=1.15:ハリテ゛ッフ゜L116、60%、ハリマ化成製) 10部 水 50部
【0123】実施例36、37、38 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例36、3
7および38の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(熱可塑性ウレタン ρ=1.22:テ゛モスハ゜ン、住友ハ゛イエルウレタン製) 20部トルエン 32.5部メチルエチルケトン 32.5部
【0124】実施例39、40、41 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例39、4
0および41の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(飽和ホ゜リエステル ρ=1.2:ハ゛イロン200、東洋紡製) 20部トルエン 32.5部メチルエチルケトン 32.5部
【0125】実施例42、43、44 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例42、4
3および44の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(塩化ヒ゛ニル/酢酸ヒ゛ニル ρ=1.32 Tg=68℃:MPRTS5、日信化学製) 15部メチルイソフ゛チルケトン 35部トルエン 35部
【0126】実施例45、46、47 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例45、4
6および47の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:ミス゛カシルP-78D、水沢化学製) 5部 熱可塑性樹脂(塩酢ヒ゛/ヒト゛ロキシアルキルアクリレートρ=1.28 Tg=81℃:AW875、39%、UCC製) 25.6部 水 69.4部
【0127】実施例48、49、50 インク受理層塗工液を下記配合に変更した以外は、実施
例1、5および6と同様にして作製し、実施例48、4
9および50の油性インク用インクジェット記録シート
を得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 顔料(合成非晶質シリカ:サイロホーヒ゛ック、富士シリシア化学製) 15部 熱可塑性樹脂(塩化ヒ゛/酢酸ヒ゛/ヒト゛ロキシアルキルアクリレート ρ=1.28 Tg=65℃:UCC製)15部メチルイソフ゛チルケトン 35部トルエン 35部
【0128】比較例1、2、3 バリヤー層を設けなかった以外は、実施例1、9および
45と同様にして作製し、比較例1、2および3のイン
クジェット記録シートを得た。
【0129】比較例4 バリヤー層塗工液を下記に変更した以外は、実施例1と
同様にして作製し、実施例4のインクジェット記録シー
トを得た。 〈バリヤー層塗工液〉 熱可塑性樹脂(塩化ヒ゛/酢酸ヒ゛/ヒト゛ロキシアルキルアクリレート ρ=1.28 Tg=65℃:UCC製)20部メチルイソフ゛チルケトン 40部トルエン 40部
【0130】以上、実施例1〜50および比較例1〜4
に示した本発明の油性インク用インクジェット記録シー
トに関する評価結果を表1、表2、表3に示した。
【0131】
【表1】
【0132】
【表2】
【0133】
【表3】
【0134】(評価)以上のように、本発明の油性イン
ク用インクジェット記録シートであれば、経時での画像
滲みや画像の裏抜けが改良されたものとなる。特に、実
施例4および5では、バリヤー層が親水性の熱可塑性樹
脂からなるため、また、実施例6〜8では、バリヤー層
がポリビニルアルコールおよびその変性物からなるため
に、さらに優れた油性インク用インクジェット記録シー
トを得ることができた。以上の実施例では、インク受理
層の配合が従来公知のものであったことから、油溶性染
料の染着が好ましいとは言えず、インク受理層中での拡
散に起因する画像滲みが発生する。したがって、未だに
改良の余地があると考えられた。実施例9〜50では、
インク受理層が油溶性染料に併せて鋭意検討されたもの
であるために、バリヤー層の効果と相まってより一層優
れた油性インク用インクジェット記録シートを得ること
ができた。
【0135】一方、比較例1〜3では、バリヤー層を設
けずにインクジェット記録シートを作製したために、経
時で画像滲みや画像の裏抜けが生じた。特に比較例1
は、比較例2および3と比較して、インク受理層の配合
が従来公知のものであったことから画像滲み、画像の裏
抜けとも酷かった。また、比較例4では、バリヤー層を
油溶性染料染着樹脂から形成したが、画像の裏抜けを満
足に改良することができなかった。ここで、油溶性染料
は良好に染着していると推測されたが、油性インクの溶
媒は支持体中に拡散浸透してしまったことから画像の裏
抜けが生じた。
【0136】
【発明の効果】今後、油性インクは、高解像度、高精
細、高保存安定性の求められる、例えば、銀塩写真の代
替え化、CAD分野などで用いられるのみならず、イン
クジェット記録における多様なニーズに答えながら広範
囲な分野で使用されていくと推測できる。しかしなが
ら、今まで油性インクに対して十分満足な性能を有する
インクジェット記録シートはなかった。特に、油性イン
クを用いた場合に生ずる経時での画像滲みや画像の裏抜
けといった問題は、油性インクを用いる利点を相殺して
しまうような欠点であるため、是非改良すべきものであ
った。これらの問題は、本発明の如く、支持体とインク
受理層の間に油溶性染料非染着樹脂からなるバリヤー層
を設けることで解決できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面にインク受理層
    を設けた油性インク用インクジェット記録シートにおい
    て、該支持体とインク受理層の間に、油溶性染料非染着
    樹脂からなるバリヤー層を設けたことを特徴とする油性
    インク用インクジェット記録シート。
  2. 【請求項2】 油溶性染料非染着樹脂が、親水性の熱可
    塑性樹脂であることを特徴とする請求項1記載の油性イ
    ンク用インクジェット記録シート。
  3. 【請求項3】 油溶性染料非染着樹脂が、ポリビニルア
    ルコールあるいはその変性物であることを特徴とする請
    求項2記載の油性インク用インクジェット記録シート。
  4. 【請求項4】 インク受理層が、顔料と密度(ρ)1.
    1g・cm-3以上で疎水性の熱可塑性樹脂からなるイン
    ク受理層を設けることを特徴とする請求項1〜3記載の
    油性インク用インクジェット記録シート。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂が、塩化ビニル系樹脂、酢
    酸ビニル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエ
    ステル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アルキッド系樹
    脂および熱可塑性ポリウレタン系樹脂の中から選ばれる
    少なくとも1種以上の樹脂であることを特徴とする請求
    項4記載の油性インク用インクジェット記録シート。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂が、ガラス転移温度70℃
    以下の塩化ビニル系樹脂であることを特徴とする請求項
    5記載の油性インク用インクジェット記録シート。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂が、アルコール性水酸基を
    有するアクリルあるいはメタアクリルモノマーを共重合
    せしめた塩化ビニル系樹脂であることを特徴とする請求
    項5記載の油性インク用インクジェット記録シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000335082A (ja) * 1999-05-31 2000-12-05 Toyobo Co Ltd 記録材
JP2000335096A (ja) * 1999-05-31 2000-12-05 Toyobo Co Ltd 記録材
JP2004533945A (ja) * 2001-06-29 2004-11-11 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー プライマー処理された表面を有する基材を含む画像形成された物品
JP2013067129A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Riso Kagaku Corp 非水系インクジェット印刷用光沢紙

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