JPH10157277A - インクジェット記録用紙 - Google Patents
インクジェット記録用紙Info
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- JPH10157277A JPH10157277A JP8314811A JP31481196A JPH10157277A JP H10157277 A JPH10157277 A JP H10157277A JP 8314811 A JP8314811 A JP 8314811A JP 31481196 A JP31481196 A JP 31481196A JP H10157277 A JPH10157277 A JP H10157277A
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Abstract
あっても色素の滲みによる濃度変化や色バランスの変動
幅を改良したインクジェット記録用紙の提供。 【解決手段】 不透明支持体の同一側に少なくとも2層
のインク吸収性層を有するインクジェット記録用紙にお
いて、インク吸収性層全体の不透明度が20%以上であ
って、支持体に近い側に設けられたインク吸収性層の不
透明度が支持体より遠い側のインク吸収性層の不透明度
より大きいことを特徴とするインクジェット記録用紙。
Description
て高い鮮明度のカラー画像の記録を行うインクジェット
記録用紙に関し、特に記録後の経時での濃度変化を改良
した高鮮明度インクジェット記録用紙に関するものであ
る。
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。この方式で従来から問題となっていたノ
ズルの目詰まりとメンテナンスについては、インクおよ
び装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンタ
ー、ファクシミリ、コンピューター端末等、さまざまな
分野に急速に普及している。
インクジェット記録用紙(以下、単に記録用紙ともい
う)としては、印字ドットの濃度が高く、色調が明るく
鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドットが重
なった場合に於いてもインクが流れ出したり滲んだりし
ないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上に大
きくなく、かつ周辺が滑らかでぼやけないこと等が要求
される。
以上のインク液滴が重なって記録される際に、記録用紙
上で液滴がハジキ現象を起こしてムラになったり、ま
た、異なる色の境界領域でお互いの色が滲んだりして画
質を大きく低下させやすいために、記録用紙としては高
いインク吸収性を持たせるようにすることが必要であ
る。
非常に多くの技術が提案されている。
記載されている低サイズ原紙に表面加工用の塗料を湿潤
させた記録用紙、特開昭55−5830号に記載されて
いる支持体表面にインク吸収性の塗層を設けた記録用
紙、特開昭56−157号公報に記載されている被履層
中の顔料として非膠質シリカ粉末を含有する記録用紙、
特開昭57−107878号に記載されている無機顔料
と有機顔料を併用した記録用紙、特開昭58−1102
87号公報に記載されている2つの空孔分布ピークを有
する記録用紙、特開昭62−111782号に記載され
ている上下2層の多孔質層からなる記録用紙、特開昭5
9−68292号、同59−123696号および同6
0−18383号公報などに記載されている不定形亀裂
を有する記録用紙、特開昭61−135786号、同6
1−148092号および同62−149475号公報
等に記載されている微粉末層を有する記録用紙、特開昭
63−252779号、特開平1−108083号、同
2−136279号、同3−65376号および同3−
27976号等に記載されている特定の物性値を有する
顔料や微粒子シリカを含有する記録用紙、特開昭57−
14091号、同60−219083号、同60−21
0984号、同61−20797号、同61−1881
83号、特開平5−278324号、同6−92011
号、同6−183134号、同7−137431号、同
7−276789号等に記載されているコロイド状シリ
カ等の微粒子シリカを含有する記録用紙および特開平2
−276671号公報、同3−67684号公報、同3
−215082号、同3−251488号、同4−67
986号、同4−263983号および同5−1651
7号公報などに記載されているアルミナ水和物微粒子を
含有する記録用紙等多数が知られている。
ク吸収層のバインダーの膨潤作用でインクを吸収、保持
するタイプのインクジェット記録用紙も数多く知られて
いる。
イン、澱粉、アルギン酸、ポリビニルアルコール、各種
の変成ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、デキストラン、プルラン等の親水性バインダーを
支持体上に塗布した記録用紙やフィルム等も従来から数
多く知られている。
隙を有する記録用紙に比べて劣るものの高い光沢性や光
学濃度、鮮明な画像が得られ高画質記録用途として有用
である。
ジェット記録用紙においては、色素分子が油剤中に高濃
度の微粒子状態で分散されているカラー印画紙等と異な
り、色素分子が単独でバインダー中や空隙間に存在する
ために、印字後に長期間、特に高湿度条件下で保存され
た際に滲んだりしやすい欠点があった。
して現れる。
から色素をバインダー中に固定させる種々の方法が提案
されている。特に有効な手段は3級または4級の窒素原
子を有するポリマーを均一な水溶液としてまたは微粒子
ラテックスとして添加する方法、あるいは表面電荷がカ
チオン性である固体微粒子を用いる方法である。
チンをバインダーの一部とし塩基性媒染剤を含有する塗
布液をインク受容層として原紙やポリエチレンテレフタ
レートフィルム支持体上に塗布したインクジェット記録
用紙が記載されている。
リエチレンイミンを含浸させた水性インキ記録用紙が記
載されている。
たはアニオン基を有する電解質ポリマーを有する記録材
が記載されている。
受容層内に第1級ないし第3級アミンまたは第4級アン
モニウム塩を含有し、インク保持層のpHが2〜8にあ
る被記録材料が記載されている。
たは4級窒素原子を有する親水性ポリマー媒染剤と親水
性基を有する重合体を含有する層を有するインクジェッ
ト記録シートが記載されている。
−198188号にはポリエチレンイミンの有機塩基を
基材中または基材上の塗工層中に含有させた被記録材料
が記載されている。
含有するインクとポリアミン等を含有する記録材料を用
いたインクジェット記録方法が記載されている。
581号、同61−252189号および同62−17
4184号にはポリアリルアミンを含有するインクジェ
ット記録用紙が記載されている。
素結合を有するポリマー(ゼラチン、ポリエチレンイミ
ン等)と分子間に水素結合性基を有しないポリマー(ポ
リエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等)を含
有するインクジェット記録材料が記載されている。
性ポリマーとカチオン性界面活性剤を支持体上に塗布ま
たは含浸させたインクジェット記録用紙が記載されてい
る。
ク支持体上に第4級アンモニウム塩重合物とカチオン変
性ポリビニルアルコールを主成分とする染料定着層とそ
の上に設けられた染料透過・インク吸収層を重畳した記
録シートが記載されている。
−33176号、同59−33177号、同59−96
987号、同59−155088号、同60−1138
9号、同60−49990号、同60−83882号、
同60−109894号、同61−277484号、同
61−293886号、同62−19483号、同62
−198493号、同63−49478号、同63−1
15780号、同63−203896号、同63−27
4583号、同63−280681号、同63−260
477号、特開平1−9776号、同1−24784
号、同1−40371号、同3−133686号、同6
−234268号、同7−125411号等にはそれぞ
れ特定の3級または4級の窒素原子を含有するポリマー
または化合物をインク受容層中に添加することが記載さ
れている。
ば、印字後の水滴付着や水洗などに対するいわゆる耐水
性の向上は比較的大きいが、耐湿性の改良幅は比較的小
さく、一方で耐光性が低下してしまうものが大半であっ
た。
う欠点があったり、使用するバインダーとの相溶性が低
く良好な塗布ができないか、あるいは少量しか使用でき
ない等の欠点があった。
等の固体微粒子を用いることも知られているが、この場
合にも耐水性に対しては比較的効果が大きいものの、耐
湿性が不十分であるだけでなく耐光性が低下しやすい欠
点がある。
耐湿性が悪く、色素が滲んでしまうと、単に画質上の鮮
鋭性低下するだけでなく、色濃度の上昇や色バランスの
大きな崩れを引き起こす。
ー、マゼンタ、およびシアンの3つの色素が用いられる
が、これらの滲みの程度が色素によって一般に異なるた
めに濃度変化と言うよりもむしろ色調の変化という重大
な問題を起こしやすい。
鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、印字
後、特に高湿下で長期間保存した場合であっても色素の
滲みによる濃度変化や色バランスの変動幅を改良したイ
ンクジェット記録用紙を提供することにある。
の構成により達成される。
層のインク吸収性層を有するインクジェット記録用紙に
おいて、インク吸収性層全体の不透明度が20%以上で
あって、支持体に近い側に設けられたインク吸収性層の
不透明度が支持体より遠い側のインク吸収性層の不透明
度より大きいことを特徴とするインクジェット記録用
紙。
以上であることを特徴とする前記1に記載のインクジェ
ット記録用紙。
たインク吸収性層が白色顔料を含有することを特徴とす
る前記1または2に記載のインクジェット記録用紙。
性層の不透明度が5%以下であることを特徴とする前記
1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録用紙。
%以上有するインク吸収性層が、支持体から見てインク
吸収性層全体の乾燥膜厚の50%以下の距離に局在化し
ていることを特徴とする前記1〜4の何れか1項に記載
のインクジェット記録用紙。
リオレフィンで被覆した支持体であることを特徴とする
前記1〜5の何れか1項に記載のインクジェット記録用
紙。
顔料であることを特徴とする前記3〜6の何れか1項に
記載のインクジェット記録用紙。
μmであることを特徴とする前記3〜7の何れか1項に
記載のインクジェット記録用紙。
ウム又は酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種の白色顔
料であることを特徴とする前記3〜8の何れか1項に記
載のインクジェット記録用紙。
上からなり、不透明支持体から最も離れたインク吸収性
層の不透明度がインク吸収性層全体の不透明度の20%
以下であることを特徴とする前記1〜9の何れか1項に
記載のインクジェット記録用紙。
明支持体の同一側に少なくとも2層のインク吸収性層を
有し、インク吸収性層全体としては不透明度が20%以
上になるように特徴づけられる。この不透明性は支持体
に近い側に設けられたインク吸収性層の光散乱によって
主としてもたらされ、支持体より遠い側に設けられるイ
ンク吸収性層の不透明度は小さいことが必要である。
透明度が高いと印字直後に十分な濃度の画像が得られ
ず、彩度の低い画像しか得られない。
不透明度が小さいと、経時で色素が滲んだ場合に、色濃
度の変化が生じてしまい耐湿性を改良するという本発明
の効果が得られない。
て比較的均一な不透明性を有する場合も印字直後の濃度
や彩度低下が認められ、また、経時での色バランスの変
化を防止させるという本発明の効果も少ない。
い不透明度を有することによってはじめて本発明の効果
が得られる。この理由は必ずしも明確ではないが、以下
の理由によるものではないかと推定される。
インク吸収性層に相対的により多く色素が分布している
が、長期間の保存に伴ってドットが広がる。その際、色
素は横方向に広がるだけでなく、深さ方向、すなわち支
持体に近い方向にも広がる。より支持体に近いインク吸
収性層に色素が拡散して広がった場合には、本発明のイ
ンクジェット記録用紙では支持体に近い側に不透明度の
高い層が存在しているために濃度が低下する方向に作用
する。
径の拡大による濃度増加が、深さ方向に色素が広がるこ
とによる濃度低下により部分的に相殺されて経時による
濃度上昇が抑制されるのではないかと推定される。
P−8138−1976により測定して得られたもので
あるが、インク吸収性層の不透明度は透明なフィルム支
持体(たとえばポリエチレンフタレートフィルム等)に
測定すべきインク吸収性層を塗布し、乾燥後に剥離して
得た被膜の不透明度の測定等により得られる。
ク吸収性層全体としては不透明度が特に30%以上が好
ましい。不透明度自体の上限は特に限定されないが、イ
ンク吸収性層の全体膜厚が実際上は制限されることなど
から、90%以下が好ましく、より好ましくは70%以
下、最も好ましくは60%以下にするのが良い。
ク吸収性層が含有する微粒子を含有させることにより、
不透明度を持たせることができるが、その種類や量によ
り適宜コントロールできる。特に好ましくは白色顔料を
添加する方法であり、それについては後述する。
生じさせる方法、或いはバインダーの相分離を起こすこ
とにより、不透明度を高める事もできるが、特に好まし
いのは白色顔料を添加する方法である。
が元々不透明支持体であって、印字する側と画像を観測
する側が同じ方向になるものである。
層、および白色不透明なインク吸収性層をこの順に塗設
し、印字後に印字側とは反対の透明支持体側から観測す
るインクジェット記録用紙が知られているが本発明のイ
ンクジェット記録用紙はこれとは明確に異なるものであ
る。従来知られている上記記録用紙では、インク吸収性
層の白色度のみで白さを維持しているために十分な不透
明性が得られず色物などが透けてしまいやすい。また、
十分な白さや不透明度を稼ぐために白色インク吸収性の
膜厚を高めると、インク濃度が低下して彩度の高いカラ
ー画像が得られにくくなる。
録用紙は不透明度は元々の支持体が高い不透明度を有し
ているために、不透明性を有するインク吸収性層の不透
明度はそれほど高める必要はない。
以上が鮮明な画像を得る上で好ましい。特に90%以上
の不透明度を有する支持体が好ましい。
には、支持体の厚みを増したり、白色顔料(例えば、酸
化チタン、炭酸カルシウム等)を支持体中に添加した
り、或いは紙又はフィルム支持体上に白色顔料を含有す
る不透明層を設け、これらの厚みを適宜コントロールす
ることにより達成することができる。
があれば、80%以上の不透明度が得られるが、特に好
ましいのは、90g以上の坪量を有する原紙の上に酸化
チタンを50%以上含有する樹脂層を設けた支持体であ
る。
れる不透明支持体は、例えば紙支持体、不透明プラスチ
ックフィルム支持体、紙の表面をプラスチック樹脂金属
板、着色硝子などが挙げられる。
吸収性を有する場合であっても本発明の効果は得ること
ができるが、普通紙や通常のコート紙などのように支持
体自身が高い吸水性を有する場合は、色素の支持体中へ
の浸透する割合が多く本発明の効果が得にくいためにあ
まり好ましくない。好ましい支持体は、JIS−P−8
140−1976に記載されたコッブ吸水度が30g/
m2以下、特に好ましくは10g/m2以下の不透明支持
体である。
キャストコート紙および原紙の両面をポリエチレンなど
の疎水性樹脂で被覆した支持体、および白色プラスチッ
クフィルム支持体であり、高光沢性、種々の面質が可能
である点、および比較的厚手の高級感のある支持体が低
価格で使用できるなどの点からポリエチレン等のポリオ
レフィンで紙の両面を被覆した支持体が好ましい。
オレフィンで被覆された紙支持体について以下に説明す
る。
た紙支持体は、好ましくは通常、カラー写真で広く知ら
れているように、厚さ90〜200μm(坪量として凡
そ50〜200g)の原紙の両面をポリエチレンで被覆
したものが好ましい。ポリエチレン被覆層の厚みは、イ
ンク吸収性層と裏面側共に、概ね10〜50μm、好ま
しくは15〜40μmであり、インク吸収性側のポリエ
チレン層には酸化チタンをポリエチレンに対して好まし
くは5〜20重量%、より好ましくは7〜15重量%が
含有されたものが支持体の不透明度を高め、高い白さを
達成する上で好ましい。
の厚みは上記範囲内で、インク吸収性層やバック層を設
けた状態でのカールを考慮して適宜選択される。
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプあるいはナイロンやポリエステ
ルなどの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとし
てはLBKP,LBSP,NBKP,NBSP,LD
P,NDP,LUKP,NUKPのいずれも用いること
が出来るが短繊維分の多いLBKP,NBSP,LBS
P,NDP,LDPをより多く用いることが好ましい。
但し、LBSPおよびまたはLDPの比率は10重量%
以上、70重量%以下が好ましい。
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことが出来る。
規定で200〜500ccが好ましく、また、叩解後の
繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッシ
ュ残分重量%と42メッシュ算分の重量%との和が30
乃至70%が好ましい。なお、4メッシュ残分の重量%
は20重量%以下であることが好ましい。
く、特に50乃至200gが好ましい。原紙の厚さは4
0乃至250μmが好ましい。
処理して高平滑性を与えることも出来る。原紙密度は
0.7乃至1.2g/m2(JIS−P−8118)が
一般的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に
規定される条件で20乃至200gが好ましい。
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
された熱水抽出法により測定された場合、5〜9である
ことが好ましい。
フィンとしてはポリエチレンが特に好ましいが、主とし
て低密度のポリエチレン(LDPE)および/または高
密度のポリエチレン(HDPE)であるが他のLLDP
Eやポリプロピレン等も一部使用することが出来る。
用いることも、また、ポリオレフィンを原紙表面上に溶
融押し出してコーティングする際にいわゆる型付け処理
を行って通常の写真印画紙で得られるようなマット面や
絹目面を形成した物も本発明で使用できる。
下の特性を有していることが好ましい。
度で縦方向が2乃至30Kg、横方向が1乃至20Kg
であることが好ましい、 引き裂き強度:JIS−P−8116による規定方法
で縦方向が10乃至200g,横方向が20乃至200
gが好ましい、 圧縮弾性率≧103Kgf/cm2 表面ベック平滑度:JIS−P−8119に規定され
る条件で200秒以上、特に1500秒以上が光沢面と
しては好ましいが、いわゆる型付け品ではこれ以下であ
っても良い、 不透明度:JIS−P8138に規定される方法で測
定した時に85%以上、特に90%以上が好ましい。
オレフィン被覆紙支持体としては、通常カラー印画紙用
として一般的に用いられる支持体が特に好ましい。
は、支持体に近い側に設けられたインク吸収性層が白色
顔料を含有することが好ましい。
無機または有機の固体微粒子が用いられる。
は、例えば軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水
酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、
珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸
マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、
アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化
アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシ
ウム等の白色無機顔料等を使用する事が出来る。
バインダー中に均一に分散された状態で用いられること
も、また、2次凝集粒子を形成してバインダー中に分散
された状態で添加されても良い。
スチレン、ポリアクリル酸エステル類、ポリメタクリル
酸エステル類、ポリアクリルアミド類、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、またはこれらの共重合体、尿素樹脂、またはメラミ
ン樹脂等が挙げられる。
て変わるが、おおむね記録用紙1m2当たり0.1〜1
0g、好ましくは0.2〜5gである。
6以上の白色顔料である。そのような高屈折率白色顔料
は少量で目的とする不透明度が得られ、コスト的にも、
またドットの真円度にも悪影響を与えることが少ないの
で好ましい。
2μmのものが用いられるが、安定性や光沢性への影響
が小さいことなどから特に0.1〜1μmのものが好ま
しく、特に0.2〜0.5μmのものが最も好ましい。
酸化チタン、硫酸バリウム又は酸化亜鉛が特に好まし
く、酸化チタンが最も好ましい。
ンク吸収性層が存在すると滲みの程度が少ない段階で濃
度低下が生じやすくなり、滲みによる濃度上昇と相殺す
る形で濃度低下を起こさせることが重要と推定されるた
めに特に、インク吸収性層の不透明度が主として上記白
色顔料により得られる場合には、該白色顔料を含有する
インク吸収性層が、支持体に近い特定のインク吸収性層
で主としてして達成される、すなわち、不透明化層が支
持体に近いインク吸収性層に局在化しているのが好まし
い。
%以上有するインク吸収性層が、支持体から見てインク
吸収性層全体の乾燥膜厚の50%以下の距離の位置に局
在化していることが好ましい。
は、印字直後の濃度低下を最小限とするために、支持体
から最も離れているインク吸収性層(最上層)の不透明
度はインク吸収性層全体の不透明度の20%以下である
ことが好ましい。
より反射濃度が低下し、カラー画像の鮮明度が低下して
くる。特に好ましい最上層の不透明度は5%以下であ
る。
吸収性層が3層以上からなることもでき、4〜6層であ
ることもできる。
れる親水性バインダーとしては、ゼラチンまたはゼラチ
ン誘導体、ポリビニルピロリドン(平均分子量が約20
万以上が好ましい)、プルラン、ポリビニルアルコール
またはその誘導体(平均分子量が約1万以上が好まし
い)、ポリエチレンオキサイド(平均分子量が5万以上
が好ましい)、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポ
リアクリル酸およびその塩、寒天、κ−カラギーナン、
λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、キサンテンガ
ム、ローカストビーンガム、アルギン酸、アラビアゴ
ム、プルラン、特開平7−195826号および同7−
9757号に記載のポリアルキレンオキサイド系共重合
性ポリマー、水溶性ポリビニルブチラール、あるいは、
特開昭62−245260号に記載のカルボキシル基や
スルホン酸基を有するビニルモノマーの単独またはこれ
らのビニルモノマーを繰り返して有する共重合体等のポ
リマーを挙げることができる。これらの親水性バインダ
ーは単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良
い。
20g、好ましくは2〜15gである。
受容性層側の任意の層中には、必要に応じて各種の添加
剤を含有させることが出来る。
同57−87988号公報及び同62−261476号
公報に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192
号、同57−87989号公報、同60−72785号
公報、同61−146591号公報、特開平1−950
91号公報及び同3−13376号公報等に記載されて
いる退色防止剤、アニオン、カチオンまたはノニオンの
各種界面活性剤、特開昭59−42993号公報、同5
9−52689号公報、同62−280069号公報、
同61−242871号公報および特開平4−2192
66号公報等に記載されている蛍光増白剤、硫酸、リン
酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸カリウム等のpH調整剤、消泡剤、ジエチレングリコ
ール等の潤滑剤、防腐剤、増粘剤、硬膜剤、帯電防止
剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含有させることも
できる。
使用することが出来る。このような硬膜剤は親水性バイ
ンダーが含有するヒドロキシル基、カルボキシル基、ア
ミノ基またはイミノ基などと反応し得る基を有する化合
物であり、例えばクロムみょうばん、ホルムアルデヒ
ド、グリオキザール、エポキシ系化合物、ビニルスルホ
ン系化合物、アクリロイル系化合物、s−トリアジン系
化合物、N−メチロール系化合物、カルボジイミド系化
合物、およびエチレンイミノ系化合物等を使用すること
が出来る。
インク記録面側の塗布固形分の量は特に制限はないが、
概ね5〜60g/m2が好ましく、10〜40g/m2が
より好ましい。なお、記録画像形成後のカールの防止と
いう面からは、なるべく薄く形成するのが良い。
には、画像の耐水化剤として特開昭56−84992号
公報のポリカチオン高分子電解質、特開昭57−366
92号公報の塩基性ラテックスポリマー、特公昭64−
15744号公報、特開昭61−58788号公報、同
62−174184号公報等記載のポリアリルアミン、
特開昭61−47290号公報記載のアルカリ金属弱酸
塩等を一種以上用いることができる。
吸収性層は、親水性バインダーが膨潤または溶解してイ
ンクを吸収・保持するいわゆる膨潤型のインクジェット
記録用紙として、あるいは、インク吸収性層が層内に空
隙を有し、この空隙内にインクを吸収させるいわゆる空
隙型のインクジェット記録用紙、あるいはこれらの両者
の混合型として実現される。
収性層は前記親水性バインダーの主体的な構成物にな
る。この場合、親水性バインダーとしてはゼラチンまた
はゼラチン誘導体を主体とする親水性バインダーが好ま
しく用いられる。
のアルカリ処理ゼラチンおよび酸処理ゼラチンを用いる
ことが出きる。そのようなゼラチンの等電点は通常は9
〜5の範囲のものを適宜選択して用いることが出きる。
酸処理ゼラチンのアミノ基またはイミノ基を無水フタル
酸等の酸無水物やフェニルイソシアネート等のイソシア
ネート類等により反応させ、アミノ基およびイミノ基の
少なくとも一部を不活性化させたゼラチンが好ましい。
合わせて用いられる親水性バインダーとしては、ポリビ
ニルアルコールまたはその誘導体、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース等が好ましい親水性
バインダーとして挙げられる。
ンクジェット記録用紙の場合には、概ね5〜20g、好
ましくは7〜15gである。
である場合には、空隙の形成によりインク吸収性層の不
透明度が必要以上に高くならないようにするのが高い色
素濃度と鮮明度を得る上から好ましい。
ンク吸収性層は超微粒子と親水性バインダーとの軟凝集
により空隙が形成されるものである。
約0.1μm程度以下の固体微粒子を親水性バインダー
を含有する塗布液調整時または被膜形成時に親水性バイ
ンダーと固体微粒子間の軟凝集を移用し2次粒子または
3次元構造を形成して空隙を作成する方法である。これ
による空隙形成は、多孔質微粒子を使用する方法、ある
いは親水性バインダーに対して概ね等量以上の容量の微
粒子固体粒子を含有して微粒子間に空隙を形成する方法
に比べてインク吸収性の不透明度が低く高い鮮明度の高
いカラー画像が得られることから好ましい方式である。
きる。例えば下層に膨潤性インク吸収性層を、上層に空
隙型インク吸収性層を配置する方式、あるいはこの逆に
下層に空隙型インク吸収性層を、上層に膨潤型のインク
吸収性層を配置する方式があるが、空隙型インク吸収性
層が前記軟凝集型である場合には後者が好ましい。
して空隙構造を被膜中に形成する方法は、好ましくは親
水性バインダーを含有する水溶液中に分散状態にある1
次超微粒子が、接触点が比較的制限された状態でお互い
に凝集し合う状態を経由して形成される。
岐状に凝集体を形成したものが水溶液中に分散された状
態や、あるいはこれらの凝集体が更に凝集し合って水溶
液中で3次元網目構造をとる状態が含まれる。
持体上に塗布乾燥することによって、形成された被膜中
に微細な空隙構造を形成することが出来る。
の大きさは、概ね1次粒子の大きさからそれらの数倍程
度の大きさであり、微細な大きさの空隙である特徴があ
る。
は、例えば1次粒子がお互いに凝集しにくく、安定に存
在できるような親水性バインダーを含有する水溶液中
に、粒子の凝集を加速するような親水性ポリマーを極微
量添加して僅かに凝集を形成する方法、あるいは1次粒
子表面と弱い結合が出来るような水溶性バインダーを有
する水溶液中で形成される。
を比較的コントロールしやすく安定に形成しやすいこ
と、使用する微粒子の量に比較してより多い空隙量が得
られる事、さらには被膜の光沢性がより高い被膜が得ら
れることから好ましい。
次粒子の粒径としては概ね0.005〜0.05μmの
1次粒子を用いることがより高い光沢性が得られること
から好ましい。
ば、シリカ、珪酸マグネシウムや珪酸カルシウム等の珪
酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、合成ヘクトラ
イト等各種スメクタイト粘土(例えば特開平7−812
10号および同6−184998号公報などに記載され
た粘土)等が挙げられるが好ましくは粒子表面がアニオ
ン性の平均粒径が5〜20nmの微粒子シリカ、特に好
ましくは気相法により得られる微粒子シリカである。
知の各種親水性バインダーが用いられるが特に好ましい
のは平均重合度が約1500以上のポリビニルアルコー
ルである。
1次粒子として使用し、親水性バインダーとしてポリビ
ニルアルコールを用いる場合である。この場合、微粒子
シリカ表面のシラノール基とビニルアルコールの水酸基
が弱い水素結合を行い、軟凝集体が形成される。
子の比率は、重量比で概ね1:15〜1:1であり、好
ましくは1:10〜1:2の範囲である。
いて軟凝集体を含有する被膜を形成する場合についてそ
の方法の例について以下に説明する。
ビニルアルコール水溶液(概ね3〜15%)中に、シリ
カ微粒子分散液(概ね5〜15%)を強撹拌しながら徐
々に添加し、添加終了後に超音波分散機や高速ホモジナ
イザーなどにより分散する。この場合必要に応じて各種
の界面活性剤やメタノール、アセトン、酢酸エチルなど
の水混和性の有機溶媒を使用するのは均一な塗布液を調
製する上で好都合である。
要な粘度に調整して支持体上に公知の方法で塗布し乾燥
することで上記空隙を有する被膜が得られる。
率を被膜の脆弱性を劣化させずに得るために、前記親水
性バインダーが硬膜剤により硬膜されていることが好ま
しい。
ーと反応し得る基を有する化合物あるいは親水性バイン
ダーが有する異なる基同士の反応を促進するような化合
物であり、親水性バインダーの種類に応じて適宜選択し
て用いられる。
シ系硬膜剤(ジグリシジルエチルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジルシクロ
ヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキ
シアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グ
リセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール等)、活性
ハロゲン系硬膜剤(2,4−ジクロロ−4−ヒドロキシ
−1,3,5−s−トリアジン等)、活性ビニル系化合
物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘキサヒドロ−
s−トリアジン、ビスビニルスルホニルメチルエーテル
等)、ほう酸およびその塩、ほう砂、アルミ明礬等が挙
げられる。
ビニルアルコールおよびまたはカチオン変性ポリビニル
アルコールを使用する場合には、ほう酸およびその塩、
およびエポキシ系硬膜剤から選ばれる硬膜剤を使用する
のが好ましい。
選ばれる硬膜剤である。
硼素原子を中心原子とする酸素酸およびその塩のことを
示し、具体的にはオルトほう酸、二ほう酸、メタほう
酸、四ほう酸、五ほう酸、および八ほう酸およびそれら
の塩が含まれる。
種類、硬膜剤の種類、無機微粒子の種類や親水性バイン
ダーに対する比率等により変化するが、概ね親水性バイ
ンダー1g当たり1〜200mg,好ましくは5〜10
0mgである。
ンク量が記録用紙1m2当たり20ml/m2以上である
ようなインクジェット記録方法において特に本発明の効
果が著しい。
及び液媒体、その他の添加剤から成る記録液体である。
着色剤としてはインクジェットで公知の直接染料、酸性
染料、塩基性染料、反応性染料あるいは食品用色素等の
水溶性染料が使用できる。
の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、tert−ブ
チルアルコール、イソブチルアルコール等のアルコール
類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン
またはケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6
−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、トリ
エタノールアミン等の多価アルコール類;エチレングリ
コールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル
(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノ
ブチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類等が挙げられる。
ジエチレングリコール、トリエタノールアミンやグリセ
リン等の多価アルコール類、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテルの多価アルコールの低級アルキルエー
テル等は好ましいものである。
えばpH調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤及び防錆剤、等が
挙げられる。
好にするために、20℃において、25〜50dyn/
cm、好ましくは30〜40dyn/cmの範囲内の表
面張力を有するのが好ましい。
本発明はこれらの例に限定されるものではない。
限り絶乾重量%を示し、添加量は各々インクジェット記
録用紙1m2当たりの量を示す。
アナターゼ型二酸化チタン含有する40μmのポリエチ
レン層で、また、裏面側を35μmのポリエチレン被覆
したポリエチレン被覆紙支持体上の、裏面側にバック層
としてアクリル酸エステル系樹脂および微粒子シリカを
含有する層を設けた。一方インク吸収性層側に下記の層
構成からなるインク吸収性層を設けたインクジェット記
録用紙−1を作製した。
体の不透明度は96.5%であった。
式で3層同時重層塗布を行った。
0〜5℃の風を約10秒間当てて冷却セットさせた後、
20〜50℃の範囲の風で3分間で急速乾燥した。
た結果、第1層は約3μm、第2層は約6.5μm、第
3層は約4μmであった。
て、第1層に表1に示した白色顔料を添加した以外はイ
ンクジェット記録用紙−1と同様にして本発明のインク
ジェット記録用紙−2〜7を作製した。
用紙−1において第3層(最上層)に白色顔料として酸
化チタンを0.6g添加したインクジェット記録用紙−
8、第1層、第2層および第3層に酸化チタンを添加
(第1層:0.1g、第2層:0.2g、第3層:0.
3g)したインクジェット記録用紙−9を作製した。
用紙−1とほぼ同等であった。
した塗布液を透明なポリエチレンテレフタレートフィル
ム支持体上に塗布し、乾燥後剥離した被膜について不透
明度を測定した結果を表1に示す。不透明度は各層の不
透明度および、第1〜第3層を有する被膜について測定
した。
ついて、セイコーエプソン株式会社製インクジェットプ
リンターMJ−5000Cを用い、以下の項目の評価を
行った。
よびシアンのベタ印字を行い、反射濃度をそれぞれ青、
緑、および赤の単色光にて測定した。
ー、マゼンタ、およびシアンの各印字濃度を調節して、
見かけ上ニュートラルに近い色調を与える条件で、反射
濃度が1.0付近のニュートラルパッチが得られる条件
で印字し、その色度座標を求めた。ついで、23℃、相
対湿度80%で1ヶ月間保存し同様に色度座標を求め、
色差の変化を求めた。
された方法で測定し、JIS−Z−8730に規定され
た方法で表示した場合の、
ット記録用紙−2〜7は最高濃度が比較記録用紙−1と
同等であり、高い鮮明度を有している。これに対して、
第3層に酸化チタンを添加した記録用紙−8は最高濃度
が大きく低下している。また、第1層から第3層の順に
徐々に不透明度が増大するインクジェット記録用紙−9
でも同様に最高濃度が低下している。
(ΔE)は下層に酸化チタンなどの白色顔料を添加する
ことにより改善されていることがわかる。
いて、酸化チタンを第1層に0.2g及び第2層に0.
4g添加した以外は記録用紙−3と同様にしてインクジ
ェット記録用紙−11を作製した。
いて、酸化チタンを第1層に0.4g及び第2層に0.
2g添加した以外は記録用紙−3と同様にしてインクジ
ェット記録用紙−12を作製した。
法で評価し、表3、4に示す結果を得た。
の不透明度の70%以上を有する層が、支持体から見て
インク吸収性層全体の膜厚の50%以下の距離に局在化
していない記録用紙−11は、ΔEの改良効果が記録用
紙−3に比べて若干低下する。これは経時での濃度低下
が大きくなったためと推定される。
第1層および第2層のフェニルカルバモイル化ゼラチン
と第3層に使用したアルカリ処理ゼラチンをいずれも当
重量の酸処理ゼラチン(等電点=8.4)に変更し、更
に染料媒染剤として下記のカチオン性ポリマーを0.2
g(第1層)、0.3g(第2層)および0.3g(第
3層)に添加した以外は記録用紙−1、3と同様にして
インクジェット記録用紙−21、22、28を作製し
た。得られた結果について表5、6に示す。
た場合、記録用紙−21は若干ΔEが改善されている
が、不十分である。これに対して本発明の記録用紙−2
2は反射濃度を低下させることなく良好な色バランスが
経時で維持されることがわかる。
支持体の酸化チタン含有ポリエチレン層上に以下の組成
からなる層を順次塗設して記録用紙−31を作製した。
層は約11μm、第2層は約32μmであった。この記
録用紙は微粒子シリカとポリビニルアルコールの軟凝集
形成による空隙構造を有する記録用紙で、表面光沢度は
60度光沢が52%であった。
チタン(実施例−1で使用したのと同じ)を0.2g添
加した以外は記録用紙−31と同様にして記録用紙−3
2を作製した。
て評価した。結果を表7、8に示す。
隙型構造をとっている場合でも本発明の効果が得られる
ことがわかる。
印字後、特に高湿下で長期間保存した場合であっても色
素の滲みによる濃度変化や色バランスの変動幅を改良し
た優れた効果を有する。
Claims (10)
- 【請求項1】 不透明支持体の同一側に少なくとも2層
のインク吸収性層を有するインクジェット記録用紙にお
いて、インク吸収性層全体の不透明度が20%以上であ
って、支持体に近い側に設けられたインク吸収性層の不
透明度が支持体より遠い側のインク吸収性層の不透明度
より大きいことを特徴とするインクジェット記録用紙。 - 【請求項2】 前記不透明支持体の不透明度が80%以
上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
ット記録用紙。 - 【請求項3】 前記不透明支持体に近い側に設けられた
インク吸収性層が白色顔料を含有することを特徴とする
請求項1又は2に記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項4】 支持体から最も離れているインク吸収性
層の不透明度が5%以下であることを特徴とする請求項
1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項5】 インク吸収性層全体の不透明度の70%
以上有するインク吸収性層が、支持体から見てインク吸
収性層全体の乾燥膜厚の50%以下の距離に局在化して
いることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載
のインクジェット記録用紙。 - 【請求項6】 前記不透明支持体が、原紙の両面をポリ
オレフィンで被覆した支持体であることを特徴とする請
求項1〜5の何れか1項に記載のインクジェット記録用
紙。 - 【請求項7】 前記白色顔料の屈折率が1.6以上の顔
料であることを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に
記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項8】 前記白色顔料の平均粒径が0.1〜1μ
mであることを特徴とする請求項3〜7の何れか1項に
記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項9】 前記白色顔料が酸化チタン、硫酸バリウ
ム又は酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種の白色顔料
であることを特徴とする請求項3〜8の何れか1項に記
載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項10】 インク吸収性層が少なくとも3層以上
からなり、不透明支持体から最も離れたインク吸収性層
の不透明度がインク吸収性層全体の不透明度の20%以
下であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に
記載のインクジェット記録用紙。
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JP3861345B2 (ja) | 2006-12-20 |
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