JPH09253745A - 異物除去装置 - Google Patents
異物除去装置Info
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- JPH09253745A JPH09253745A JP6462696A JP6462696A JPH09253745A JP H09253745 A JPH09253745 A JP H09253745A JP 6462696 A JP6462696 A JP 6462696A JP 6462696 A JP6462696 A JP 6462696A JP H09253745 A JPH09253745 A JP H09253745A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】デフレクトロールにフェルト等を押しつけるこ
となく、デフレクトロールに付着した異物を除去すると
共に油溜りを除去することを課題としている。 【解決手段】デフレクトロール3近傍の圧延機1側にノ
ズル6が配置される。ノズル6は、デフレクトロール3
の軸方向の一方の端部3a側に設置され、その吹出し方
向Dを、上記端部側3aからロールの他端部3bに向か
うにつれてロール3に接近するように傾斜させて設定さ
れて、デフレクトロール3と鋼帯2との接触開始部分に
向くように設置される。これにより、ノズル6から吹き
出した空気は、ロール3の軸方向端部3a側から斜めに
上記接触開始部分に吹き付けられ、その接触開始部分に
沿ってロールの他端部3b側に向けて流れる。また、上
記ノズル6は、供給配管7を介して圧縮空気供給装置8
に接続される。
となく、デフレクトロールに付着した異物を除去すると
共に油溜りを除去することを課題としている。 【解決手段】デフレクトロール3近傍の圧延機1側にノ
ズル6が配置される。ノズル6は、デフレクトロール3
の軸方向の一方の端部3a側に設置され、その吹出し方
向Dを、上記端部側3aからロールの他端部3bに向か
うにつれてロール3に接近するように傾斜させて設定さ
れて、デフレクトロール3と鋼帯2との接触開始部分に
向くように設置される。これにより、ノズル6から吹き
出した空気は、ロール3の軸方向端部3a側から斜めに
上記接触開始部分に吹き付けられ、その接触開始部分に
沿ってロールの他端部3b側に向けて流れる。また、上
記ノズル6は、供給配管7を介して圧縮空気供給装置8
に接続される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス鋼等の
冷間圧延に係り、特に、被圧延材に付着した研削粉等の
異物を除去する異物除去装置に関するものである。
冷間圧延に係り、特に、被圧延材に付着した研削粉等の
異物を除去する異物除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼等の冷間圧延に供される鋼
帯表面には、前処理で行われたコイルグラインダー等に
よる研削粉や砥粒等の異物が付着している。その異物の
一部は圧延の際に圧延油で洗浄されるが、一部の異物は
鋼帯に付着したままとなり、その鋼帯がデフレクトロー
ルへ巻き付き接触したときに、上記異物はデフレクタロ
ール側に付着する。また、2パス目以降で、特に低速圧
延時には、上記デフレクトロールへの鋼帯の巻き付き開
始位置での当該デフレクトロールと鋼帯との接触開始部
分で鋼帯に付着していた油が絞られ、当該接触開始部分
に油溜まりができる。さらに、この油溜まりに、デフレ
クトロールに付着した異物が混じり、異物や油が濃縮し
大きくなる。
帯表面には、前処理で行われたコイルグラインダー等に
よる研削粉や砥粒等の異物が付着している。その異物の
一部は圧延の際に圧延油で洗浄されるが、一部の異物は
鋼帯に付着したままとなり、その鋼帯がデフレクトロー
ルへ巻き付き接触したときに、上記異物はデフレクタロ
ール側に付着する。また、2パス目以降で、特に低速圧
延時には、上記デフレクトロールへの鋼帯の巻き付き開
始位置での当該デフレクトロールと鋼帯との接触開始部
分で鋼帯に付着していた油が絞られ、当該接触開始部分
に油溜まりができる。さらに、この油溜まりに、デフレ
クトロールに付着した異物が混じり、異物や油が濃縮し
大きくなる。
【0003】圧延速度が上昇すると、この大きくなった
異物を含有する油が,デフレクトロールで絞られずに板
に付着し、当該板は異物を付着した状態でコイルとして
巻き取られる。このため、異物がコイルとなった板間に
差し込まれた状態となって鋼帯表面に疵を付け、鋼帯の
品質に悪影響を与える。
異物を含有する油が,デフレクトロールで絞られずに板
に付着し、当該板は異物を付着した状態でコイルとして
巻き取られる。このため、異物がコイルとなった板間に
差し込まれた状態となって鋼帯表面に疵を付け、鋼帯の
品質に悪影響を与える。
【0004】従来では、例えば,この対策として、実開
平2−48163号公報等に記載されているように、ロ
ール表面に刃物やフェルトを押しつけてロールに付着し
た異物を削り落とすようにして除去する装置が知られて
いる。
平2−48163号公報等に記載されているように、ロ
ール表面に刃物やフェルトを押しつけてロールに付着し
た異物を削り落とすようにして除去する装置が知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような異物除去装置においては、刃物を使用した場合に
は、ロールに疵を付け易いという問題がある。ロールに
疵が付くと、その疵が鋼帯に転写されるおそれがある。
ような異物除去装置においては、刃物を使用した場合に
は、ロールに疵を付け易いという問題がある。ロールに
疵が付くと、その疵が鋼帯に転写されるおそれがある。
【0006】また、フェルトを使用した場合には、フェ
ルトの摩耗により異物除去効果が低下するので、頻繁に
フェルトを交換する必要がある。さらに、押しつけたフ
ェルトがデフレクトロールの回転に対する抵抗となりデ
フレクトロールと鋼帯との間のスリップの原因となるお
それもある。
ルトの摩耗により異物除去効果が低下するので、頻繁に
フェルトを交換する必要がある。さらに、押しつけたフ
ェルトがデフレクトロールの回転に対する抵抗となりデ
フレクトロールと鋼帯との間のスリップの原因となるお
それもある。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、デフレクトロールにフェルト等を押し
つけることなく、デフレクトロールに付着した異物を除
去すると共に油溜りを除去する異物除去装置を提供する
ことを課題としている。
なされたもので、デフレクトロールにフェルト等を押し
つけることなく、デフレクトロールに付着した異物を除
去すると共に油溜りを除去する異物除去装置を提供する
ことを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の異物除去装置は、圧延後の被圧延材のパス
ラインを巻取機側に変更するデフレクトロールを備えた
圧延設備での異物除去装置であって、上記デフレクトロ
ールへの被圧延材の巻き付き開始位置での当該デフレク
トロールと被圧延材との接触開始部分に圧縮流体を吹き
つける吹き付け手段と、その吹き付け手段に圧縮流体を
供給する圧縮流体供給手段と、を備えることを特徴とし
ている。
に、本発明の異物除去装置は、圧延後の被圧延材のパス
ラインを巻取機側に変更するデフレクトロールを備えた
圧延設備での異物除去装置であって、上記デフレクトロ
ールへの被圧延材の巻き付き開始位置での当該デフレク
トロールと被圧延材との接触開始部分に圧縮流体を吹き
つける吹き付け手段と、その吹き付け手段に圧縮流体を
供給する圧縮流体供給手段と、を備えることを特徴とし
ている。
【0009】本発明においては、デフレクトロールと被
圧延材との接触開始部分に圧縮流体を吹きつけること
で、デフレクトロールに付着していた異物が上記接触開
始部分から吹き飛ばされると共に、上記デフレクトロー
ルと被圧延材との接触開始部分に溜まる油等をも吹き飛
ばす。
圧延材との接触開始部分に圧縮流体を吹きつけること
で、デフレクトロールに付着していた異物が上記接触開
始部分から吹き飛ばされると共に、上記デフレクトロー
ルと被圧延材との接触開始部分に溜まる油等をも吹き飛
ばす。
【0010】これによって、デフレクトロールから被圧
延材への異物の付着が防止されると共にデフレクトロー
ル3と接触する側の被圧延材の面が乾燥する。
延材への異物の付着が防止されると共にデフレクトロー
ル3と接触する側の被圧延材の面が乾燥する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態の設備は、図1及び
図2に示すように、リバース圧延機1によって被圧延材
である鋼帯2を圧延する設備であって、リバース圧延機
1の入側及び出側にそれぞれデフレクトロール3が配設
されている。5は、それぞれ巻戻し機を兼ねる巻取機で
ある。なお、図1中Pは、鋼帯2のパスラインを方向を
示している。
に基づいて説明する。本実施の形態の設備は、図1及び
図2に示すように、リバース圧延機1によって被圧延材
である鋼帯2を圧延する設備であって、リバース圧延機
1の入側及び出側にそれぞれデフレクトロール3が配設
されている。5は、それぞれ巻戻し機を兼ねる巻取機で
ある。なお、図1中Pは、鋼帯2のパスラインを方向を
示している。
【0012】上記各デフレクトロール3近傍の圧延機1
側には、それぞれ吹き付け手段を構成する吹出しノズル
6が配置されている。このノズル6は、各デフレクトロ
ール3の軸方向の一方の端部3a側(図1では操作側)
に設置され、その先端部は、図3に示すように、吹出し
方向Dを上記端部側3aからロールの他端部3bに向か
うにつれてロール3に接近するように傾斜させて設定す
ることで、上記デフレクトロール3への鋼帯2の巻き付
き開始位置Aでの当該デフレクトロール3と鋼帯2との
接触開始部分Bに向くように設置される(図4参照)。
このようにノズル6を設置することで、ノズル6から吹
き出した空気は、ロール3の軸方向端部3a側から斜め
に上記接触開始部分Bに吹き付けられ、図5に示すよう
に、その接触開始部分Bに沿ってロールの他端部3b側
に向けて流れるようになる。
側には、それぞれ吹き付け手段を構成する吹出しノズル
6が配置されている。このノズル6は、各デフレクトロ
ール3の軸方向の一方の端部3a側(図1では操作側)
に設置され、その先端部は、図3に示すように、吹出し
方向Dを上記端部側3aからロールの他端部3bに向か
うにつれてロール3に接近するように傾斜させて設定す
ることで、上記デフレクトロール3への鋼帯2の巻き付
き開始位置Aでの当該デフレクトロール3と鋼帯2との
接触開始部分Bに向くように設置される(図4参照)。
このようにノズル6を設置することで、ノズル6から吹
き出した空気は、ロール3の軸方向端部3a側から斜め
に上記接触開始部分Bに吹き付けられ、図5に示すよう
に、その接触開始部分Bに沿ってロールの他端部3b側
に向けて流れるようになる。
【0013】また、上記ノズル6は、供給配管7を介し
て、ガスタンクやコンプレッサ等の圧縮空気供給装置8
に接続されている。なお、本実施の形態においては、上
記供給配管7は、上記図1や図2に示すように、圧延機
1のハウジングに沿ってデフレクトロール3近傍まで敷
設されている。また、7aは上記供給配管7の一部を構
成するフレキシブル配管である。
て、ガスタンクやコンプレッサ等の圧縮空気供給装置8
に接続されている。なお、本実施の形態においては、上
記供給配管7は、上記図1や図2に示すように、圧延機
1のハウジングに沿ってデフレクトロール3近傍まで敷
設されている。また、7aは上記供給配管7の一部を構
成するフレキシブル配管である。
【0014】ここで、上記圧縮空気供給装置8及び供給
配管7によって圧縮流体供給手段を構成する。また、本
実施の形態では、圧縮流体として圧縮空気が使用され
る。但し、圧縮流体としては、圧縮空気に限定されず窒
素等の他の圧縮気体を使用してもよい。
配管7によって圧縮流体供給手段を構成する。また、本
実施の形態では、圧縮流体として圧縮空気が使用され
る。但し、圧縮流体としては、圧縮空気に限定されず窒
素等の他の圧縮気体を使用してもよい。
【0015】次に、上記装置の動作や作用等について説
明する。上記圧延設備によって、例えば図1及び図2中
左側から右側に鋼帯2を通板する場合を考えると、左側
の巻取機5から巻き戻された鋼帯2は、左側のデフレク
トロール3によって通板方向が変更され、順次、リバー
ス圧延機1で圧延される。圧延された鋼帯2は、順次、
右側のデフレクトロール3側に供給され該デフレクトロ
ール3に巻き付いて通板方向を巻取機5側に変更され、
順次、右側の巻取機5に巻き取られる。
明する。上記圧延設備によって、例えば図1及び図2中
左側から右側に鋼帯2を通板する場合を考えると、左側
の巻取機5から巻き戻された鋼帯2は、左側のデフレク
トロール3によって通板方向が変更され、順次、リバー
ス圧延機1で圧延される。圧延された鋼帯2は、順次、
右側のデフレクトロール3側に供給され該デフレクトロ
ール3に巻き付いて通板方向を巻取機5側に変更され、
順次、右側の巻取機5に巻き取られる。
【0016】上記圧延処理される鋼帯2には、圧延機1
のロールバイト部分で潤滑や冷却等のために圧延油が供
給される。このため、圧延後の鋼帯2表面には圧延油が
付着している。その鋼帯2に付着した圧延油の大部分は
図示しないワイピング装置によって拭き取られるが、一
部の圧延油が付着した状態で上記鋼帯2はデフレクトロ
ール3側に送られる。さらに、上記鋼帯2の表面には、
上記圧延油で洗浄されなかった研削粉等も付着してい
る。
のロールバイト部分で潤滑や冷却等のために圧延油が供
給される。このため、圧延後の鋼帯2表面には圧延油が
付着している。その鋼帯2に付着した圧延油の大部分は
図示しないワイピング装置によって拭き取られるが、一
部の圧延油が付着した状態で上記鋼帯2はデフレクトロ
ール3側に送られる。さらに、上記鋼帯2の表面には、
上記圧延油で洗浄されなかった研削粉等も付着してい
る。
【0017】そして、上記デフレクトロール3への鋼帯
2の巻き付き接触することで、鋼帯2下面に付着してい
た異物がデフレクトロール3に付着する。また、デフレ
クトロール3への鋼帯2の巻き付き開始位置Aでの当該
デフレクトロール3と鋼帯2との接触開始部分Bで、鋼
帯2下面に付着していた油や異物が絞られ当該接触開始
部分Bに油溜りが形成されると共に、異物が濃縮されて
大きくなる。
2の巻き付き接触することで、鋼帯2下面に付着してい
た異物がデフレクトロール3に付着する。また、デフレ
クトロール3への鋼帯2の巻き付き開始位置Aでの当該
デフレクトロール3と鋼帯2との接触開始部分Bで、鋼
帯2下面に付着していた油や異物が絞られ当該接触開始
部分Bに油溜りが形成されると共に、異物が濃縮されて
大きくなる。
【0018】これに対して、本実施の形態では、上記接
触開始部分Bにデフレクトロール3の一方の端部3a側
から圧縮空気を吹き出すことで、当該接触開始部分Bに
溜まった油や異物が、ロール3の他方の端部3b側に向
けて吹き飛ばされ、上記油やロール3表面に付着してい
た異物が上記接触開始部分Bから除去される。
触開始部分Bにデフレクトロール3の一方の端部3a側
から圧縮空気を吹き出すことで、当該接触開始部分Bに
溜まった油や異物が、ロール3の他方の端部3b側に向
けて吹き飛ばされ、上記油やロール3表面に付着してい
た異物が上記接触開始部分Bから除去される。
【0019】これによって、デフレクトロール3から鋼
帯2への異物の付着が防止され、その後に鋼帯2を巻き
取っても異物による表面欠陥の発生を大幅に減少させる
ことができる。
帯2への異物の付着が防止され、その後に鋼帯2を巻き
取っても異物による表面欠陥の発生を大幅に減少させる
ことができる。
【0020】また、本実施の形態では、デフレクトロー
ル3から鋼帯2下面への異物の付着を回避するばかりで
なく、鋼帯2下面の油も吹き飛ばすので、当該鋼帯2下
面がより乾燥して、鋼帯2巻取り時の油によるコイルの
横滑りを低減させる効果もある。
ル3から鋼帯2下面への異物の付着を回避するばかりで
なく、鋼帯2下面の油も吹き飛ばすので、当該鋼帯2下
面がより乾燥して、鋼帯2巻取り時の油によるコイルの
横滑りを低減させる効果もある。
【0021】ここで、上記実施の形態では、一本のノズ
ル6により上記接触開始部分Bに圧縮空気を吹き付ける
例を示しているが、複数本のノズル6により上記接触開
始部分Bに圧縮空気を吹き付けるように構成してもよ
い。
ル6により上記接触開始部分Bに圧縮空気を吹き付ける
例を示しているが、複数本のノズル6により上記接触開
始部分Bに圧縮空気を吹き付けるように構成してもよ
い。
【0022】また、デフレクトロール3の他端部3b側
やデフレクトロール3の下方に対して、油や異物を吸引
などによって捕獲する異物捕獲手段を設けておき、その
異物捕獲手段により圧縮空気で吹き飛ばされた油等を捕
獲させて、当該油等によって圧延機1等の圧延設備等が
汚れないようにすることが望ましい。
やデフレクトロール3の下方に対して、油や異物を吸引
などによって捕獲する異物捕獲手段を設けておき、その
異物捕獲手段により圧縮空気で吹き飛ばされた油等を捕
獲させて、当該油等によって圧延機1等の圧延設備等が
汚れないようにすることが望ましい。
【0023】また、上記実施の形態では、圧縮空気を吹
き付けているが、例えば、水等の液体を吹き付けて油や
異物を吹き飛ばすように設定してもよい。
き付けているが、例えば、水等の液体を吹き付けて油や
異物を吹き飛ばすように設定してもよい。
【0024】
【実施例】ここで、上記ノズル6の吹出し方向Dを、平
面視におけるロール3の軸線に対する傾斜角度θを15
度に設定する(図3参照)。また、圧縮空気をノズル6
から毎分1.3N・m3 で吹きつけるようにした。
面視におけるロール3の軸線に対する傾斜角度θを15
度に設定する(図3参照)。また、圧縮空気をノズル6
から毎分1.3N・m3 で吹きつけるようにした。
【0025】このような条件のもと、圧縮空気の吹きつ
け位置の最適位置を実験で確認したところ、鋼帯2の幅
方向端部(図3中Eの位置)から中央に向けて幅方向に
30〜50mm程度入った位置Fに向けて吹きつけること
が適当であることを確認した。
け位置の最適位置を実験で確認したところ、鋼帯2の幅
方向端部(図3中Eの位置)から中央に向けて幅方向に
30〜50mm程度入った位置Fに向けて吹きつけること
が適当であることを確認した。
【0026】この位置よりも板幅方向中央側に向けて吹
きつけると、ノズル6の設置した側の板端部側にある異
物や油を除去できず、逆に、上記位置よりも板端部側に
近づけると、圧縮空気が板幅外方に逃げてしまい、効果
が著しく低下することを確認したためである。
きつけると、ノズル6の設置した側の板端部側にある異
物や油を除去できず、逆に、上記位置よりも板端部側に
近づけると、圧縮空気が板幅外方に逃げてしまい、効果
が著しく低下することを確認したためである。
【0027】次に、ノズル6の位置を固定して圧縮空気
の供給量を変化させて、巻き取り後のコイル内の異物押
込みによる表面欠陥の発生状態を測定したところ、図6
に示すような結果を得た。
の供給量を変化させて、巻き取り後のコイル内の異物押
込みによる表面欠陥の発生状態を測定したところ、図6
に示すような結果を得た。
【0028】この図6から分かるように、圧縮空気のノ
ズル6からの供給量が毎分1.0N・m3 よりも小さい
と異物の除去効果が小さく表面欠陥発生の低減効果が低
い。一方、毎分1.5N・m3 よりも流量を増加しても
低減効果が飽和し効果の向上が期待できず無駄となる。
ズル6からの供給量が毎分1.0N・m3 よりも小さい
と異物の除去効果が小さく表面欠陥発生の低減効果が低
い。一方、毎分1.5N・m3 よりも流量を増加しても
低減効果が飽和し効果の向上が期待できず無駄となる。
【0029】このため、圧縮空気の供給量の適当な量
は、1.0〜1.5N・m3 程度であることが分かる。
は、1.0〜1.5N・m3 程度であることが分かる。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきように、本発明の異物除
去装置では、デフレクトロールから鋼帯への異物の付着
を回避して上記異物による鋼帯表面に生じる表面欠陥を
低減できると共に、巻き取る鋼帯の一方の面をより乾燥
化することで鋼帯巻取り時のコイルの横滑りを低減する
ことができるという効果がある。
去装置では、デフレクトロールから鋼帯への異物の付着
を回避して上記異物による鋼帯表面に生じる表面欠陥を
低減できると共に、巻き取る鋼帯の一方の面をより乾燥
化することで鋼帯巻取り時のコイルの横滑りを低減する
ことができるという効果がある。
【0031】また、本発明では、デフレクトロールのフ
ェルト等を押しつけることなく異物の除去ができるた
め、デフレクトロールの回転状態に影響を与えることな
く異物の除去が可能となり、デフレクトロールと鋼帯と
の間のスリップを防止できるという効果もある。
ェルト等を押しつけることなく異物の除去ができるた
め、デフレクトロールの回転状態に影響を与えることな
く異物の除去が可能となり、デフレクトロールと鋼帯と
の間のスリップを防止できるという効果もある。
【図1】本発明の実施の形態に係る圧延設備の構成を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る圧延設備の構成を示
す構成図である。
す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るノズル部分を示す平
面図である。
面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る接触開始部分を示す
側面図である。
側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る圧縮空気の流れを示
す図である。
す図である。
【図6】圧縮空気の流量と表面欠陥発生率との関係を示
す図である。
す図である。
1 圧延機 2 鋼帯(被圧延材) 3 デフレクトロール 3a 一方の端部 3b 他端部 5 巻取り機 6 ノズル 7 供給配管 8 圧縮空気供給装置 A 上記デフレクトロールへの被圧延材の巻き付き
開始位置 B デフレクトロールと被圧延材との接触開始部分
開始位置 B デフレクトロールと被圧延材との接触開始部分
Claims (1)
- 【請求項1】 圧延後の被圧延材のパスラインを巻取機
側に変更するデフレクトロールを備えた圧延設備での異
物除去装置であって、上記デフレクトロールへの被圧延
材の巻き付き開始位置での当該デフレクトロールと被圧
延材との接触開始部分に圧縮流体を吹きつける吹き付け
手段と、その吹き付け手段に圧縮流体を供給する圧縮流
体供給手段と、を備えることを特徴とする異物除去装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6462696A JPH09253745A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 異物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6462696A JPH09253745A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 異物除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253745A true JPH09253745A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13263662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6462696A Pending JPH09253745A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 異物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253745A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100515603B1 (ko) * | 2001-10-29 | 2005-09-16 | 주식회사 포스코 | 브라이들롤의 스트립 쏠림 방지장치 |
KR100515580B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2005-09-20 | 주식회사 포스코 | 조질압연기 덜제거장치 |
JP2009082874A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Oji Nepia Kk | 紙粉除去装置、及び衛生用紙の折り機 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP6462696A patent/JPH09253745A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100515603B1 (ko) * | 2001-10-29 | 2005-09-16 | 주식회사 포스코 | 브라이들롤의 스트립 쏠림 방지장치 |
KR100515580B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2005-09-20 | 주식회사 포스코 | 조질압연기 덜제거장치 |
JP2009082874A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Oji Nepia Kk | 紙粉除去装置、及び衛生用紙の折り機 |
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