JPH09252759A - 豆腐ワインの製造法 - Google Patents
豆腐ワインの製造法Info
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- JPH09252759A JPH09252759A JP9189396A JP9189396A JPH09252759A JP H09252759 A JPH09252759 A JP H09252759A JP 9189396 A JP9189396 A JP 9189396A JP 9189396 A JP9189396 A JP 9189396A JP H09252759 A JPH09252759 A JP H09252759A
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Abstract
インを工業的に容易かつ安価に製造できる方法を提供す
る。 【解決手段】泥状にした豆腐を果汁に所定量加えてと撹
拌混合し、この混合液に炭素源を添加しアルコール発酵
用酵母を加えて低温発酵させる。
Description
製造法に関する。
せたアルコール飲料が一般的であったが、近年では、食
生活の変化や嗜好の変化に伴ってリンゴ、メロン、カボ
チャ、柿など種々の原料を用いたワインが開発されてい
る。一方、豆腐は大豆を原料とし、これから作った豆乳
に苦汁などを加えて凝固させた食品であって、軟らかで
あるため食しやすく、また、植物性蛋白質などの栄養素
に富むため健康食品として広く食用されているが、専ら
この用途に限られ、他の食品への応用がほとんどないと
いう問題があった。また、最終工程の定寸切断などにお
いて隅や縁の欠けた場合にその豆腐は商品価値が大きく
低下し、うまく活用できないという問題があった。
問題点を解消するために研究して創案されたもので、そ
の目的とするところは、豆腐のもつ栄養素を含有した新
規なワインを工業的に容易かつ安価に製造できる方法を
提供することにある。
本発明は、泥状にした豆腐を果汁に対し15〜40wt
%添加して撹拌混合し、この混合液に炭素源を添加しア
ルコール発酵用酵母を加えて15〜20℃にて発酵させ
る構成としたものである。
明のフローチャートを示しており、まず、ワイン原料と
して豆腐と果汁を使用する。豆腐は周知のように水に浸
して膨潤させた大豆から作った豆汁を熟し、水漉しして
おからを分離した豆乳に凝固剤として苦汁等を加えて凝
固したもので、木綿豆腐、絹漉し豆腐の別を問わない。
果汁としては、ぶどう果汁、りんご果汁など公知の各種
果汁を用いることができる。製造に際しては、前記果汁
を保存槽に収容させる。一方、豆腐は水分を十分に抜い
て状態で破砕器に入れ、細かくすり潰して泥状(スラリ
ー状)にする。この泥状豆腐を果汁とブレンドする。こ
れは保存槽内の果汁を十分に撹拌しながら、泥状豆腐を
添加し撹拌混合することで実施すればよく、泥状豆腐の
添加量は果汁に対し15〜40wt%の範囲から適当に
選定する。豆腐の添加量が15%wt未満では果汁から
由来するワイン香が強くなり、豆腐の風味が希薄となる
ため適当でなく、40wt%を越える添加量では豆腐の
風味、香が強くなるため好ましくない。より好ましい範
囲は18〜23%である。
液は適宜発酵槽に移し、炭素源を添加し、十分に撹拌す
る。この炭素源は、果汁糖度が約15%であるので、ア
ルコール分が10.5%、エキス分が約8%程度になる
よう補糖するものである。炭素源は砂糖、蜂蜜その他の
糖類から選ばれ、混合溶液糖度が約24%となるように
添加量を設定する。このように泥状豆腐と果汁の溶液に
炭素源を添加して撹拌混合したものに、アルコール発酵
用酵母を所要量添加して発酵させる。アルコール発酵用
酵母の代表的なものとしてはサッカロミセス属酵母が挙
げられる。この発酵は15〜20℃の低温発酵条件で約
10〜14日で実施することが好ましい。20℃を越え
る温度で高温発酵させた場合には、豆腐から抽出される
成分に悪影響が及ぼされ、すえたような風味の品質の劣
るワインとなるため適当でない。発酵終了後は常法にし
たがってオリ引きを行い、さらにミクロフィルターなど
によってろ過、仕上げろ過を行い、壜詰めして製品とす
る。
雪製の木綿豆腐を破砕器にかけて細かくすり潰し泥状豆
腐とした。一方、果汁として白ぶどう果汁100リット
ルを保存槽に収容し、白ぶどう果汁を撹拌しながらこれ
に泥状の豆腐20リットル添加し、均一に分散するよう
に撹拌混合した。この混合溶液は糖度14.5%であ
り、炭素源として上白糖を11kg添加し十分に撹拌し
た。この撹拌時にアルコール発酵用酵母としてサッカロ
ミセスシェレビシェ(Saccharomyces cerevisiae)を50
g添加した。発酵工程は品温が15〜20℃となるよう
に冷却装置により槽を冷却し、2週間これを保持した。
発酵は酵母添加後から始まり、豆腐の成分が抽出され
た。発酵はワインとしてのアルコール濃度が10.5
%、エキス分が8%を示したところで停止させた。つい
で真空型プリコートフィルターによりオリ引きを、目が
10μmのミクロフィルターを用いてろ過を順次行い、
仕上げろ過は目が1μmのミクロフィルターで行った。
仕上げろ過後はホーロータンクに移し、目が0.45μ
mのカートリッジフィルターを使用して詰口ろ過しつ
つ、70℃にて壜詰めし、貯蔵した。
ル度が10.5%以下で、色調は薄黄色であり、豆腐が
含有している蛋白質、不飽和脂肪酸などの栄養成分が含
まれ、ほのかな豆腐の風味と香りが果汁ワインの風味、
香りと渾然一となったまろやかで新鮮な感覚のワインで
あった。そして、常温保存してもその品質は長期間安定
していた。本実施例ワインにつき、10名の識別能力を
有する訓練されたパネルにより色調0〜4点、香気0〜
4点、風味0〜12点の20点満点法で官能検査を行っ
た結果、色調4点、香気4点、風味10点、総点18点
の高品質のワインであることが判明した。
ば、豆腐のもつ栄養素を含有したまろやかなおいしいワ
インを工業的に容易かつ安価に製造できるというすぐれ
た効果が得られる。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】泥状にした豆腐を果汁に対し15〜40w
t%添加して撹拌混合し、この混合液に炭素源を添加し
アルコール発酵用酵母を加えて15〜20℃にて発酵さ
せることを特徴とする豆腐ワインの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9189396A JP3602251B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 豆腐ワインの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9189396A JP3602251B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 豆腐ワインの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09252759A true JPH09252759A (ja) | 1997-09-30 |
JP3602251B2 JP3602251B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=14039251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9189396A Expired - Fee Related JP3602251B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 豆腐ワインの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3602251B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP9189396A patent/JP3602251B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3602251B2 (ja) | 2004-12-15 |
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