JPH09252155A - レーザー光源装置及びレーザー発光方法 - Google Patents

レーザー光源装置及びレーザー発光方法

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JPH09252155A
JPH09252155A JP8122747A JP12274796A JPH09252155A JP H09252155 A JPH09252155 A JP H09252155A JP 8122747 A JP8122747 A JP 8122747A JP 12274796 A JP12274796 A JP 12274796A JP H09252155 A JPH09252155 A JP H09252155A
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time
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light
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浩 小泉
Masayuki Momiuchi
正幸 籾内
Masahiro Oishi
政裕 大石
Yoshiaki Goto
義明 後藤
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は、レーザー光源装置及びレーザー発
光方法に係わり、特に、所定の点滅時間を有する間欠パ
ルス光が発生させ、バートレー効果により、ピークの明
るさを強調することのできるレーザー光源装置等を提供
することを目的とする。 [構成] 本発明は、タイミング回路が、励起型レーザ
ー光源を、所定の点滅時間を有する間欠パルス光が発生
する様にタイミイグ信号を形成し、ポンピング用レーザ
ーが、タイミング回路の出力信号に基づいて、励起型レ
ーザー光源をポンピングし、この間欠パルス光は、正常
者のフリッカー値より周期の遅い点滅であって、消灯時
間は、人間の眼に光が入射して明るさを感じた後、眼の
感度が最大感度に復帰する時間程度となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光源装置
及びレーザー発光方法に係わり、特に、所定の点滅時間
を有する間欠パルス光が発生させ、バートレー効果によ
り、ピークの明るさを強調することのできるレーザー光
源装置及びレーザー発光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、目的物に対してレーザ光を照
射するためのレーザ照射装置が各種存在しており、近
年、その用途も広がり、急速に普及している。
【0003】これらのレーザ照射装置は、一般的に連続
発光のレーザ光が採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のレ
ーザ照射装置は、近距離にある目的物を照射する場合に
は比較的問題点が少ないが、遠距離にある目的物を照射
する場合には、光が拡散して照射光が減衰するという問
題点があった。
【0005】この照射光の減衰は、使用者の自認が困難
となり、特に、周囲が明るい日中では、極めて自認が困
難となり、作業能率が低下するという問題点があった。
【0006】照射光の減衰を解決するためには、まず、
光源の出力の増大が考えられるが、レーザ光の人体に対
する影響力も増加して危険性も高まると共に、消費電力
も増加するという問題点があった。
【0007】更に、レーザ光の出力の増加は、保護設備
の増加を伴い、コスト高の原因となると共に、取扱いも
面倒になるという深刻な問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、レーザー光源と、このレーザー光源
に対して、所定の点滅時間を有する間欠パルス光が発光
する様に駆動するための駆動手段とからなり、この間欠
パルス光は、正常者のフリッカー値より周期の遅い点滅
であって、消灯時間は、人間の眼に光が入射して明るさ
を感じた後、眼の感度が最大感度に復帰する時間程度に
構成されている。
【0009】また本発明は、励起型レーザー光源と、こ
の励起型レーザー光源に対して、所定の点滅時間を有す
る間欠パルス光が発生する様なタイミイグ信号を形成す
るタイミング回路と、このタイミング回路の出力信号に
基づいて、励起型レーザー光源をポンピングするための
ポンピング用レーザーとからなり、この間欠パルス光
は、正常者のフリッカー値より周期の遅い点滅であっ
て、消灯時間は、人間の眼に光が入射して明るさを感じ
た後、眼の感度が最大感度に復帰する時間程度に構成さ
れている。
【0010】そして本発明は、所定の点滅時間が、バー
トレー効果により点滅光の強調効果が得られる周波数に
することもできる。
【0011】更に本発明は、所定の点滅時間を、6Hz
〜15Hzとすることもできる。
【0012】そして本発明の間欠パルス光は、点灯時間
をTとすれば、消灯時間が略2Tとすることもできる。
【0013】また本発明のレーザー発光方法は、レーザ
ー光源を、正常者のフリッカー値より周期の遅い点滅で
あって、消灯時間は、人間の眼に光が入射して明るさを
感じた後、眼の感度が最大感度に復帰する時間程度とな
る様な点滅時間を有する間欠パルス光として発生させる
構成となっている。
【0014】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
駆動手段が、レーザー光源を、所定の点滅時間を有する
間欠パルス光が発光する様に駆動し、この間欠パルス光
は、正常者のフリッカー値より周期の遅い点滅であっ
て、消灯時間は、人間の眼に光が入射して明るさを感じ
た後、眼の感度が最大感度に復帰する時間程度となって
いる。
【0015】また本発明は、タイミング回路が、励起型
レーザー光源を、所定の点滅時間を有する間欠パルス光
が発生する様にタイミイグ信号を形成し、ポンピング用
レーザーが、タイミング回路の出力信号に基づいて、励
起型レーザー光源をポンピングし、この間欠パルス光
は、正常者のフリッカー値より周期の遅い点滅であっ
て、消灯時間は、人間の眼に光が入射して明るさを感じ
た後、眼の感度が最大感度に復帰する時間程度となって
いる。
【0016】そして本発明の所定の点滅時間を、バート
レー効果により点滅光の強調効果が得られる周波数とす
ることもできる。
【0017】更に本発明は、所定の点滅時間を、6Hz
〜15Hzとすることもできる。
【0018】そして本発明の間欠パルス光は、点灯時間
をTとすれば、消灯時間が略2Tとすることもできる。
【0019】また本発明のレーザー発光方法は、レーザ
ー光源を、正常者のフリッカー値より周期の遅い点滅で
あって、消灯時間は、人間の眼に光が入射して明るさを
感じた後、眼の感度が最大感度に復帰する時間程度とな
る様な点滅時間を有する間欠パルス光として発生させる
ことができる。
【0020】
【原理】
【0021】ここで、本発明の原理について若干説明す
る。
【0022】人間の眼は、光源が発光すると、瞬間的に
その発光を認識することができるが、その後、残光を感
じる様に散漫的に光の認識が低下する。そして、一般的
には連続に発光する光源よりも点滅する光源の方が認識
しやすい。この状態を図に表したものが図7であり、実
線がパルス駆動されたレーザ光であり、点線は、光パル
スに対する人間の眼の応答である。
【0023】即ち、光源が消灯すると、一定時間後に人
間の眼は再び最大感度に復帰する様になっている。
【0024】従って、人間の眼に対して最大感度で刺激
を与えるためには、一定時間後、眼の感度が最大感度に
復帰する状態で、次の光パルスを発光させる間欠駆動を
行えば良い。
【0025】なお正常な人間は、40〜50Hzの程度
を境に点滅を認識することができる。このフリッカー値
より周期の遅い点滅とさせる必要がある。
【0026】実験によれば、パルスによる駆動と点滅動
作の組み合わせで、最も認識できる点滅は6Hz〜15
Hzであることが得られている。なお、ちらつき光の周
波数が10Hz程度の場合にピークの明るさが強調され
て感じられる現象をバートレー効果と呼んでおり、ブリ
ュッケ・バートレー(BruckeーBartley)
効果とも呼んでいる。
【0027】バートレー効果は、点灯時間と消灯時間の
比が1:1の時に、最大の効果が得られることが知られ
ており、点灯時間50msecの間に人間の眼の視感度
が最高値に達し、消灯時間50msecの間に視感度が
最大感度に復帰する事を意味する。消灯時間を50ms
ec以上に設定する事により、次回の光パルスによる刺
激を人間の眼に効果的に与えることができる。
【0028】なお、光源の点灯時間を長くすると、人間
の眼の視感度は低下する。一般的には、発光後50〜1
20msec付近でピークが生じ、その後、次第に減少
し、一定値に漸近することが知られている。発光時間を
50〜120msec程度とすることにより、視認感度
と光源の駆動電力との比率を最も良好にすることができ
る。
【0029】
【実施例】
【0030】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0031】「第1実施例」
【0032】図1は、本第1実施例のレーザー発振装置
1000の電気的構成を示すもので、タイミング回路1
00と、レーザーダイオードドライブ回路200と、レ
ーザー光源300と、制御部400とから構成されてい
る。
【0033】タイミング回路100は、レーザーダイオ
ードドライブ回路200を制御駆動し、レーザー光源3
00から所定の点滅時間を有する間欠パルス光を発生さ
せるためのものである。
【0034】レーザーダイオードドライブ回路200
は、駆動手段に該当するもので、タイミング回路100
の制御信号に基づいて、レーザー光源300を駆動する
ものである。
【0035】レーザー光源300は、所定の点滅時間を
有する間欠パルス光を発生させるレーザー光源である。
本第1実施例のレーザー光源300は、励起型レーザー
光源であり、励起レーザー手段310と、光共振器から
なる励起型レーザー320とから構成されている。なお
励起レーザー手段310は、ポンピング用レーザーに該
当するものである。
【0036】励起レーザー手段310は、ポンプ光発生
装置として機能するものであり、励起型レーザー320
は、誘電体反射膜と出力ミラーとの間で光を往復させ、
光を長時間閉じ込めることにより、光を共振させて増幅
させることができる。
【0037】なお、本第1実施例の励起レーザー手段3
10は、半導体レーザーが採用されているが、レーザー
光を射出することができる素子であれば、何れのものを
採用することができる。
【0038】またレーザー光源300は、励起型レーザ
ーに限ることなく、レーザー光を発生させることができ
る手段であれば、何れの手段を採用することができる。
【0039】制御部400は、タイミング回路100を
含むレーザー発振装置1000全体の制御を司るもの
で、CPUを含む演算処理装置から構成されている。
【0040】以上の様に構成された本実施例は、図2に
示す様に、レーザー光源300は、200KHz、3m
Wのレーザー光を発生させることができる。またパルス
発光については、「レーザー光源について」で述べる様
に、省電力化を図ることができる。
【0041】そして図3に示す様に、タイミング回路1
00が、光パルスの発光時間Tを例えば30ms、消灯
時間を2Tとし、1周期が3Tとなる様に、レーザーダ
イオードドライブ回路200を駆動する様に構成されて
いる。
【0042】即ち、光パルスの発光時間Tは、人間の眼
に光が入射してから明るさの感じ方が最高になる時間と
略一致させる様に構成し、消灯時間は、人間の眼に光が
入射して明るさを感じた後、眼の感度が最大感度に復帰
するための時間に略一致させる様に構成されている。
【0043】更に消灯時間に関しては、励起型レーザー
光源をポンピングするためのポンピング用レーザーの消
費電力をより一層抑えるために、光パルスの発光時間の
2倍程度としている。本実施例では、点灯時間は47m
secであり、消灯時間は94msecとなっている
が、この時間に限定されるものではなく、適宜変更可能
である。
【0044】この結果、人間の眼には、最も感度の高い
状態でレーザー光のパルスが入射されることになり、視
認が極めて容易となる。そして視認が容易であるにもか
かわらず、平均出力は1mW程度となり、人体に対する
安全性をより一層高めることができる。更に、励起型レ
ーザー光源をポンピングするためのポンピング用レーザ
ーの消費電力は、3分の1となり、消費電力の軽減を図
ることができる。
【0045】連続発光のレーザー光の場合には、出力規
格が1mW以下であれば、その安全装備に関する規制が
比較的弱くなるが、明るい場所での視認が困難となる。
これに対して、図3に示す様に間欠的な矩形発光を行え
ば、一定時間内の発光量が1mW以下であれば、人体に
対して比較的弱い保護規制で使用することができ、明る
い場所でも視認性が向上する。
【0046】なお図4に示す様に、タイミング回路10
0が、光パルスの発光時間をT’、消灯時間を2T’と
し、1周期が3T’となる様に構成し、1周期である3
T’を10ms以下とすることもでき、この場合には、
レーザー光の平均出力は1mW程度となる。
【0047】しかしながら、間欠的な矩形発光の周期が
短いと、全体では平均化された様に視認されるが、パル
ス発光されると視認度は同じでも省電力化を図ることが
できるという効果がある。
【0048】なお、パルス連続駆動、間欠パルス駆動、
1周期10mS以下の間欠パルス駆動を、作業現場の必
要に応じて切り替える様にすれば、より効果がある。
【0049】「第2実施例」
【0050】次に第1実施例のレーザー発振装置100
0の電気的構成の変形例を説明する。図5は、本実施例
の第2実施例を説明するものであり、レーザー発振装置
2000の電気的構成を示すもので、タイミング回路1
00と、レーザーダイオードドライブ回路200と、レ
ーザー光源300と、制御部400とから構成されてい
る。
【0051】第1実施例のレーザー光源300が励起型
レーザーを採用しているのに対して、第2実施例は、励
起型レーザーに代えて、通常のレーザーダイオードをレ
ーザー光源300に採用したものである。なお、レーザ
ーダイオードは、何れのタイプの半導体レーザーを使用
することができる。
【0052】なお、その他の構成の作用、効果等は、第
1実施例と同様であるから、説明を省略する。
【0053】「第3実施例」
【0054】図6は、本実施例の第3実施例を説明する
ものであり、レーザー発振装置3000の電気的構成を
示すもので、タイミング回路100と、駆動部250
と、レーザー部350と、制御部400と、チョッパ手
段500とから構成されている。
【0055】本第3実施例は、レーザー部350よりレ
ーザーパルス光を連続的に発生させ、チョッパ手段50
0で所望の点滅時間を有する間欠パルス光に変換するも
のである。
【0056】駆動部250は、チョッパ手段500を駆
動するものである。
【0057】チョッパ手段500は、レーザー部350
からの連続的パルス光を断続させることにより、所望の
点滅時間を有する間欠パルス光を発生させることができ
る。
【0058】なお、チョッパ手段500は、メカシャッ
ターや、AO(音響光学素子)、EO(電気光学素子)
等から構成されたチョッパ装置を使用することができ
る。
【0059】タイミング回路100は、チョッパ手段5
00を作動させるタイミングを決定するものである。
【0060】制御部400は、タイミング回路100を
制御駆動し、駆動部250を介してチョッパ手段500
を作動させる様になっている。
【0061】以上の様に構成された第3実施例は、第
1、第2実施例と同様に、所望の点滅時間を有する間欠
パルス光を発生させることができる。
【0062】またレーザー部350は、何れのタイプの
レーザー光源を採用することができる。
【0063】なお、その他の構成の作用、効果等は、第
1実施例と同様であるから、説明を省略する。
【0064】「レーザー光源について」
【0065】ここで、第1実施例のレーザー光源300
について説明する。
【0066】図8(a)、図8(b)、図8(c)は、
ゲインスイッチを示す模式図であり、図8(a)は、時
間と励起強度の関係を示す図であり、図8(b)は、時
間と光強度の関係を示す図であり、図8(c)は時間と
反転分布の関係を示すものである。
【0067】これらの図を観察すると、一定の励起時間
の後、最大の光強度が生じることが理解される。
【0068】次に、反転分布と光強度の関係をそれぞれ
分離して表示したものが、図9である。半導体レーザー
に対して、連続波の駆動電力を供給すれば、ファースト
パルスに対応して最大の光強度が生じ、その後、光強度
が低下し、一定の光強度に収束するから、光の取り出し
が最も効率的である。従って、ファーストパルスのみ使
用することにする。
【0069】更に図10(a)と図10(b)により、
半導体レーザーに対して、連続パルスの駆動電力を供給
した場合を説明する。
【0070】図10(a)は、半導体レーザーに対する
供給連続パルスの周期Tが、τFL<Tーτの関係の場合
である。ここでτFLは蛍光寿命であり、τはパルス幅で
ある。
【0071】これに対して、図10(b)は、半導体レ
ーザーに対する供給連続パルスの周期Tが、τFL>Tー
τの関係の場合である。
【0072】図10(b)を見れば、τFL(蛍光寿命)
の間に、次のパルスを半導体レーザーに印加することに
より、残留した反転分布に新たな反転分布を加え、効果
的に最大の光強度を有する光のみを連続して発生させる
ことができる事が理解される。
【0073】次に、図11(a)から図11(d)に基
づいて、半導体レーザーの出力と、非線形光学媒質40
0を挿入した場合の出力との関係を説明する。
【0074】図11(a)は、半導体レーザーの消費電
流と、半導体レーザーの出力との関係を示すものであ
り、オフセット電流以降は、リニアな関係を有してい
る。
【0075】図11(b)は、半導体レーザーの出力
と、光共振器内の基本波の出力との関係を示すものであ
り、オフセット以降は、リニアな関係を有している。
【0076】図11(c)は非線形光学媒質を挿入した
場合の、光共振器内の基本波の出力と、第2高調波(S
HG)出力との関係を示すものであり、第2高調波(S
HG)出力は、光共振器内の基本波の出力の2乗に比例
することが理解される。
【0077】従って、半導体レーザーの消費電流と第2
高調波(SHG)出力との関係は、図11(d)に示さ
れる様に、2乗に比例することになる。
【0078】従って、光共振器内に非線形光学媒質を挿
入し、レーザー駆動手段が、レーザー光源100の半導
体レーザーを、τFL(蛍光寿命)内に、次の駆動パルス
が印加される様に駆動すれば、図12に示す様に高能率
にレーザーを発振させることができる。
【0079】即ち図12は、パルス幅τ、パルスピーク
電流IP 、パルス周期Tにより、レーザー光源100の
半導体レーザーを駆動すれば、光パルス幅τ’光パルス
ピーク出力PP SH のレーザー光が生じることになる。
【0080】なおレーザー駆動手段が、連続的にレーザ
ー光源300を駆動した場合(但し、平均パルス出力P
av SH と同じ連続出力Pcw SH を生じる場合)には、連続
動作電流をICW とすれば、半導体レーザーの消費電流
と第2高調波(SHG )出力との関係は、2乗に比例
するので、光パルスピーク出力PP SH より小さい出力で
ある連続光出力PCW SH のレーザー光しか生じない。
【0081】更に、パルス駆動の場合には、動作が間欠
的であるから、平均値で連続動作と比較することにす
る。パルス駆動の場合の平均パルス電流はIav とな
り、連続動作電流をICW より小さくなる。
【0082】従って、励起レーザーに限らず半導体レー
ザーを使用するものであれば、パルス駆動により、連続
波と同一出力のレーザー光を発生させる場合には、 I
CWーIav の電流を節約することができるという効果が
ある。
【0083】「応用例」
【0084】本第1〜第3実施例の応用例を説明する。
この応用例は、レーザー照準装置に応用した例である。
【0085】レーザー照準装置は図13及び図15に示
す様に、フレーム1と、このフレーム 1の前端近傍に
形成された水平な俯仰軸2を中心に回動自在に取り付け
れた俯仰フレーム3と、この俯仰フレーム3に対して鉛
直方向に取り付けられた揺動軸4を中心に揺動自在に形
成されたレーザー発振装置5とから構成されている。
【0086】俯仰フレーム3の下辺部には、水平補助フ
レーム6が後方に向けて形成されており、この水平補助
フレーム6には、水平なピン7が形成されている。この
ピン7は、スプリング8を介してフレーム1と連結され
ており、スプリング8の弾性復原力により、俯仰フレー
ム3を時計方向に附勢している。
【0087】ピン7に対して略直交する方向に、俯仰ス
クリュー10を起立させており、俯仰スクリュー10に
螺合されたナット11と、このナット11に突設された
固定ピン12を係合させている。そして俯仰スクリュー
10は、フレーム1に載置された俯仰モータ9の出力軸
に連結されており、俯仰モータ9の駆動力により、俯仰
フレーム3の傾きを可変させることができる。
【0088】俯仰フレーム3の側辺には図15に示す様
に、垂直補助フレーム13が形成されており、この垂直
補助フレーム13は、ギアボックス14を介して揺動モ
ータ15が取り付けられている。このギアボックス14
より水平方向にガイドシャフト16及び揺動スクリュー
17が延設されており、揺動スクリュー17は、揺動モ
ータ15の出力軸に連結されている。そして、揺動スク
リュー17に螺合されるナットブロック18は、ガイド
シャフト16に摺動自在に嵌合されている。
【0089】レーザー発振装置5の後端部には、水平方
向に水平突出ピン19が取り付けられており、この水平
突出ピン19は、ナットブロック18に形成された係合
ピン20と係合されている。そして水平突出ピン19と
垂直補助フレーム13との間には、弾性スプリング21
が挿入されており、この弾性スプリング21の弾性復原
力により、レーザー発振装置5は水平方向、即ち、図1
5中右方に附勢されている。
【0090】以上の様に構成されたレーザー照準装置
は、俯仰モータ9と揺動モータ15の駆動により、直交
する2方向に回動させることができる。
【0091】更に図16は、パイプ設置工事に使用した
例を示すものであり、本実施例のレーザー発振装置10
00を備えたレーザー照準装置2000を使用して、タ
ーゲット3000を視準するものである。
【0092】太陽光の当たる明るい現場であっても、容
易にターゲット3000を照射することができる。
【0093】
【効果】以上の様に構成された本発明は、レーザー光源
と、このレーザー光源に対して、所定の点滅時間を有す
る間欠パルス光が発光する様に駆動するための駆動手段
とからなり、この間欠パルス光は、正常者のフリッカー
値より周期の遅い点滅であって、消灯時間は、人間の眼
に光が入射して明るさを感じた後、眼の感度が最大感度
に復帰する時間程度となっているので、人間の眼に対し
て最大感度で刺激を与えることができ、周囲が明るくて
も視認性が向上するという効果がある。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のレーザー発振装置100
0を示す図である。
【図2】レーザーの発振状態を説明する図である。
【図3】レーザーの発振状態を説明する図である。
【図4】レーザーの発振状態を説明する図である。
【図5】第2実施例のレーザー発振装置2000を示す
図である。
【図6】第3実施例のレーザー発振装置3000を示す
図である。
【図7】本発明の原理を示す図である。
【図8(a)】ゲインスイッチを示す模式図であり、時
間と励起強度の関係を示すものである。
【図8(b)】ゲインスイッチを示す模式図であり、時
間と光強度の関係を示すものである。
【図8(c)】ゲインスイッチを示す模式図であり、時
間と反転分布の関係を示すものである。
【図9】反転分布と光強度の関係を示した図である。
【図10(a)】半導体レーザーに対する供給連続パル
スの周期Tが、τFL<Tーτの関係の場合を説明する図
である。
【図10(b)】半導体レーザーに対する供給連続パル
スの周期Tが、τFL>Tーτの関係の場合を説明する図
である。
【図11(a)】半導体レーザーの消費電流と、半導体
レーザーの出力との関係を示す図である。
【図11(b)】半導体レーザーの出力と、光共振器内
の基本波の出力との関係を示す図である。
【図11(c)】非線形光学媒質400を挿入した場合
の、光共振器内の基本波の出力と、第2高調波(SH
G)出力との関係を示す図である。
【図11(d)】半導体レーザーの消費電流と第2高調
波(SHG)出力との関係を示す図である。
【図12】レーザー発振装置1000を、連続駆動した
場合と、本発明のパルス駆動した場合とを比較した図で
ある。
【図13】応用例を示す図である。
【図14】応用例を示す図である。
【図15】応用例を示す図である。
【図16】応用例を示す図である。
【符号の説明】
1000 第1実施例のレーザー発振装置 2000 第2実施例のレーザー発振装置 3000 第3実施例のレーザー発振装置 100 タイミング回路 200 レーザーダイオードドライブ回路 250 駆動部 300 レーザー光源 310 励起レーザー手段 320 励起型レーザー 350 レーザー部 400 制御部 500 チョッパ手段 1 フレーム 2 俯仰軸 3 俯仰フレーム 4 揺動軸 5 レーザー発振装置 6 水平補助フレーム 7 ピン 8 スプリング 9 俯仰モータ 10 俯仰スクリュー 11 ナット 12 固定ピン 13 垂直補助フレーム 14 ギアボックス 15 揺動モータ 16 ガイドシャフト 17 揺動スクリュー 18 ナットブロック 19 水平突出ピン 20 係合ピン 21 弾性スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 政裕 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内 (72)発明者 後藤 義明 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光源と、このレーザー光源に対
    して、所定の点滅時間を有する間欠パルス光が発光する
    様に駆動するための駆動手段とからなり、この間欠パル
    ス光は、正常者のフリッカー値より周期の遅い点滅であ
    って、消灯時間は、人間の眼に光が入射して明るさを感
    じた後、眼の感度が最大感度に復帰する時間程度となっ
    ているレーザー光源装置。
  2. 【請求項2】 励起型レーザー光源と、この励起型レー
    ザー光源に対して、所定の点滅時間を有する間欠パルス
    光が発生する様なタイミイグ信号を形成するタイミング
    回路と、このタイミング回路の出力信号に基づいて、励
    起型レーザー光源をポンピングするためのポンピング用
    レーザーとからなり、この間欠パルス光は、正常者のフ
    リッカー値より周期の遅い点滅であって、消灯時間は、
    人間の眼に光が入射して明るさを感じた後、眼の感度が
    最大感度に復帰する時間程度となっているレーザー光源
    装置。
  3. 【請求項3】 所定の点滅時間が、バートレー効果によ
    り点滅光の強調効果が得られる周波数である請求項1〜
    2記載のレーザー光源装置。
  4. 【請求項4】 所定の点滅時間が、6Hz〜15Hzで
    ある請求項1〜2記載のレーザー光源装置。
  5. 【請求項5】 間欠パルス光は、点灯時間をTとすれ
    ば、消灯時間が略2Tである請求項1〜2記載のレーザ
    ー光源装置。
  6. 【請求項6】 レーザー光源を、正常者のフリッカー値
    より周期の遅い点滅であって、消灯時間は、人間の眼に
    光が入射して明るさを感じた後、眼の感度が最大感度に
    復帰する時間程度となる様な点滅時間を有する間欠パル
    ス光として発生させるレーザー発光方法。
  7. 【請求項7】 所定の点滅時間が、バートレー効果によ
    り点滅光の強調効果が得られる周波数である請求項6記
    載のレーザー発光方法。
  8. 【請求項8】 所定の点滅時間が、6Hz〜15Hzで
    ある請求項6記載のレーザー発光方法。
  9. 【請求項9】 間欠パルス光は、点灯時間をTとすれ
    ば、消灯時間が略2Tである請求項6記載のレーザー発
    光方法。
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