JP3731022B2 - 回転レーザー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転レーザー装置に係わり、特に、視認距離を飛躍的に増大させ、作業領域も拡大することのできるパルスレーザーを使用した回転レーザー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、土木建設作業現場等では、レーザー光束を回転させて回転レーザー平面を形成し、この基準平面を用いて施工を行う工法が普及している。この回転レーザー平面を形成するための回転レーザー照射装置には、昨今の半導体レーザーの技術進歩が反映され、赤色のレーザーダイオードが採用されている。この赤色のレーザーダイオードを使用した回転レーザー照射装置は、取扱いの容易な電池駆動が可能であり、土木建設作業現場で広く使用されている。
【0003】
例えば、従来からの回転レーザー照射装置は、レーザー投光器と、このレーザー投光器の光軸を中心に回転し、前記レーザー投光器の光軸に対して90度偏向させて照射させるためのレーザー光照射部とからなり、このレーザー光照射部を回転させることにより、基準平面を形成し、或いは壁面等に基準線を設定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の赤色のレーザーダイオードを使用した回転レーザー照射装置は、半導体レーザーの出力に制限がある上、作業者の眼に対する安全性を確保する必要性から、レーザーの照射出力に制約があった。このため、比較的明るい作業現場では、回転レーザー照射装置から少し離れると、回転レーザー平面を視認することができなかった。
【0005】
最近では、人間の眼の比視感度が高いグリーンレーザーの利用が考えられ、第2次高調波発生装置を利用した固体レーザー発生装置により、グリーンレーザーを得る装置が開発されている。
【0006】
この固体レーザー発生装置は、比較的高出力のグリーンレーザーを得ることができるが、消費電力が大きく、電池駆動が困難であることから、パルス発光が採用されていた。このパルス発光のレーザー光を、ガイド光又はポイント光として用いる場合はよいが、回転して照射するための回転レーザー装置に用いる場合には、基準線とはならず、点状のパルス発光となってしまい、視認の観点から一般的に点状のパルス発光は見難いという深刻な問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑み案出されたもので、レーザー光を被照射物に回転照射し基準線を形成するための回転レーザー装置において、パルス発光させたレーザー光源と、このパルス発光させたレーザー光源を駆動するためのパルス駆動手段と、前記レーザー光源からのレーザー光束を被照射物に対して点状に照射させるための照射手段と、この照射手段を回転させるための回転駆動手段と、前記照射手段に設けられ、前記点状となるレーザー光束間隔を埋める様に、回転方向に対して発散波面に変換するための変換手段としてシリンドリカルレンズとを備えている。
【0008】
また本発明は、レーザー光を被照射物に回転照射し基準線を形成するための回転レーザー装置において、パルス発光させたレーザー光源と、このパルス発光させたレーザー光源を駆動するためのパルス駆動手段と、前記レーザー光源からのレーザー光束を被照射物に対して点状に照射させるための照射手段と、この照射手段を回転させるための回転駆動手段と、前記照射手段に設けられ、前記点状となるレーザー光束間隔を埋める様に、回転方向に対して発散波面に変換するための回折デバイスとから構成されている。
【0009】
また本発明の回折デバイスが、回折デバイスは、回転方向のみ発散波面に変換するための回折部領域と、被照射物で反射された入射光を透過するための外周部とから構成することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以上の様に構成された本発明は、レーザー光を被照射物に回転照射し基準線を形成するための回転レーザー装置であって、レーザー光源がパルス発光させ、パルス駆動手段が、パルス発光させたレーザー光源を駆動し、照射手段が、レーザー光源からのレーザー光束を被照射物に対して点状に照射させ、回転駆動手段が、
照射手段を回転させ、照射手段に設けられた変換手段としてシリンドリカルレンズが、点状となるレーザー光束間隔を埋める様に、回転方向に対して発散波面に変換する様になっている。
【0018】
また本発明は、レーザー光を被照射物に回転照射し基準線を形成するための回転レーザー装置であって、レーザー光源がパルス発光させ、パルス駆動手段が、パルス発光させたレーザー光源を駆動し、照射手段が、レーザー光源からのレーザー光束を被照射物に対して点状に照射させ、回転駆動手段が、照射手段を回転させ、照射手段に設けられた回折デバイスが、点状となるレーザー光束間隔を埋める様に、回転方向に対して発散波面に変換する様になっている。
【0019】
また本発明の変換手段が、回折デバイスであり、回転方向のみ発散波面に変換するための回折部領域と、この回折部領域の外周部に形成され、被照射物で反射された入射光を透過偏角で曲げるためのプリズム領域とを形成することもできる。
【0027】
「原理」
【0028】
本発明の回折デバイスを使用したレーザー照射装置の原理を説明する。
【0029】
図11は、本発明の回折デバイスを使用したレーザー照射装置の原理を示すもので、レーザー光源9100と、コリメータレンズ9200と、ペンタプリズム9300と、シリンドリカルレンズ9400とから構成されている。
【0030】
レーザー光源9100から射出されたレーザー光は、コリメータレンズ9200で平行光束に変換され、ペンタプリズム9300に入射される。ペンタプリズム9300の内部で2回反射された光は、90度方向に偏向され、シリンドリカルレンズ9400に入射される様に構成されている。
【0031】
このシリンドリカルレンズ9400は、鉛直断面方向には屈折力を要せず、水平断面(回転)方向のみ、屈折力を有する様に構成されている。
【0032】
即ち、図12に示す様に、水平断面(回転)方向のみ凹レンズとなっており、集束波面を発散波面に変換することができる。
【0033】
なお、本原理で説明するシリンドリカルレンズ9400は、図13に示す様に、中央部にシリンドリカル・レンズ領域9410と、その外周部に形成され、透過偏角を有するプリズム作用を備えたプリズム領域9420とから構成されている。
【0034】
従って、図14に示す様に、シリンドリカルレンズ9400に入射されたレーザー光は、全体が透過偏角で曲げられると共に、水平断面(回転)方向のみ集束波面を発散波面に変換することができる。
【0035】
【実施例】
【0036】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0037】
図1は、本実施例の回転レーザー照射装置10000の構成を示す図であり、図2は、回転レーザー照射装置10000を示す斜視図である。
【0038】
ここで、回転レーザー照射装置10000の光学的構成及び電気的構成を説明する。
【0039】
図1に示す様に、回転レーザー照射装置10000は、発光部115と、回転部116と、制御部(CPU)118と、レーザー駆動部119と、モータ駆動部120と、表示部121とから構成されている。
【0040】
制御部(CPU)118は、演算処理手段に該当するものである。
【0041】
次に、発光部115を説明する。
【0042】
本実施例の発光部115は、レーザ発振装置1000と、コリメータレンズ126とから構成されており、レーザ発振装置1000から射出されるレーザー光は、コリメータレンズ126により平行光とされ、上方の回転部116に入射する様になっている。
【0043】
ここで、レーザ発振装置1000はパルスレーザー光源に該当するものである。
【0044】
回動部116は、発光部115から入射されたレーザー光を、90度偏向して射出走査するものであり、ペンタプリズム114と、回転支持体13と、駆動ギア16と、従動ギア17と、走査モータ15と、エンコーダ129とから構成されている。なお回動部116は、照射手段に該当するものである。
【0045】
ペンタプリズム114は、発光部115から入射されたレーザー光を、90度偏向させるためのものであり、ペンタプリズム114内で2回反射させることにより、レーザー光を90度偏向させることができる。
【0046】
回転支持体13は、ペンタプリズム114を回転させるためのもので、従動ギア17が設けられており、発光部115から入射されたレーザー光を略水平方向に回転走査させることができる。
【0047】
走査モータ15は、回転支持体13を介して、ペンタプリズム114を回転させるための駆動源である。走査モータ15には駆動ギア16が形成されており、この駆動ギア16と従動ギア17とが噛合し、駆動ギア16の回転駆動力が従動ギア17に伝達され、回転支持体13を介してペンタプリズム114を回転させることができる。なお、走査モータ15と駆動ギア16と従動ギア17とは、回転駆動手段に該当するものである。
【0048】
また回転支持体13には、エンコーダ129が取付られており、回転支持体13の回転状態を検出する様になっており、エンコーダ129の検出信号を制御部118に入力する様に構成されている。エンコーダ129は、回転検出手段に該当するもので、本実施例では、レーザー光の照射方向も検出することができる。
【0049】
次に、レーザ発振装置1000について説明する。
【0050】
図3は、本実施例のレーザー発振装置1000を示すもので、レーザー光源100と、集光レンズ200と、レーザー結晶300と、非線形光学媒質400と、出力ミラー500と、レーザー駆動手段600とから構成されている。
【0051】
レーザー光源100は、レーザー光を発生させるためのものであり、本実施例では半導体レーザーが使用されている。本実施例では、レーザー光源100が基本波を発生させるポンプ光発生装置として機能を有する。そして、レーザー駆動手段600は、レーザー光源100を駆動するためのものであり、本実施例では、レーザー光源100をパルス駆動することができる。レーザー光源100は、ポンピングレーザー光源に該当するものである。
【0052】
レーザー結晶300は、負温度の媒質であり、光の増幅を行うためのものである。
【0053】
レーザー結晶300のレーザー光源100側には、第1の誘電体反射膜310が形成されている。
【0054】
出力ミラー500は、第1の誘電体反射膜310が形成されたレーザー結晶300に対向する様に構成されており、出力ミラー500のレーザー結晶300側は、適宜の半径を有する凹面球面境の形状に加工されており、第2の誘電体反射膜510が形成されている。
【0055】
レーザー結晶300の第1の誘電体反射膜310と、出力ミラー500とから構成された光共振器内に非線形光学媒質400が挿入されている。
【0056】
レーザー光の様に強力なコヒーレント光の場合には、電界と分極の間の比例関係が崩れ、電界の2乗、3乗に比例する非線形的な分極成分が卓越してくる。
【0057】
この非線形分極により、異なった周波数の光波間に結合が生じ、光周波数を2倍にする高調波が発生する。
【0058】
一般的なレーザー光源の緩和振動時の反転分布と光強度の関係を示したものが、図4である。図4中に示されたデルタN(t)は、反転分布(ゲイン)を示し、φ(t)は光強度であり、横軸は時間の経過を示すものである。
【0059】
図4を見ると、反転分布が最大となった時に最初のスパイク(即ち、ファーストパルス)が立ち上がり、最大の光強度が生じる。
【0060】
半導体レーザーに対して、連続波の駆動電力を供給すれば、ファーストパルスに対応して最大の光強度が生じ、その後、光強度が低下し、一定の光強度に収束するから、ファーストパルスのみ使用すると光の取り出しが最も効率的となる。
【0061】
更に図5に基づいて、レーザー光源100の入力パルスと、レーザー発振装置1000の出射光量の関係を説明する。
【0062】
レーザー光源100の入力パルスは、しきい値電流を越えると、レーザー発振装置1000の出射光量は非線形で増加する。従って、レーザー光源100に与える入力パルス電流のピーク値をレーザー光源100の定格値とし、入力パルスのデューティ比、周期を制御すれば、最も効率よくレーザーが発振している状態で、レーザー光量を可変させることができる。
【0063】
次に、レーザー駆動手段600で形成される駆動信号を詳細に説明する。
【0064】
「第1の光量制御」
【0065】
レーザー発振装置1000の出射光量を大きくさせる場合には、パルスの周期を短くし、レーザー光源100に供給する駆動信号の実効値を高くする。この結果、レーザー発振装置1000の出射光量が増大する。
【0066】
また、レーザー発振装置1000の出射光量を小さくさせる場合には、パルスの周期を長くし、レーザー光源100に供給する駆動信号の実効値を低くする。この結果、レーザー発振装置1000の出射光量が低下する。
【0067】
以上の様に、レーザー駆動手段600が、レーザー光源100に供給する駆動信号を変化させることにより、レーザー発振装置1000の出射光量を調整することができる。
【0068】
なお、第1の駆動信号の「パルスの周期」は、数100KHzであるが、適宜設定可能である。
【0069】
「第2の光量制御」
【0070】
第2の光量制御は、パルスの「デューティ比」を制御することにより、レーザー光源100を制御駆動し、レーザー発振装置1000の出射光量を調整するものである。
【0071】
第2の光量制御は、パルスの周期を変化させることなく、「パルスのデューティ比」を可変させるものであり、レーザー光源100に供給する駆動信号がONとなる時間(T1)と、OFFとなっている時間(T2)の比であるデューティ比を変化させる様になっている。
【0072】
即ち、レーザー発振装置1000の出射光量を大きくさせる場合には、(T1)/(T1+T2)を大きくし、レーザー光源100に 供給する駆動信号がONとなる時間を大きくすることにより、レーザー発振装置1000の出射光量が増大させることができる。
【0073】
また、レーザー発振装置1000の出射光量を小さくさせる場合には、(T1)/(T1+T2)を小さくし、レーザー光源100に 供給する駆動信号がONとなる時間を小さくすることにより、レーザー発振装置1000の出射光量が低下させることができる。
【0074】
以上の様に、レーザー駆動手段600が、レーザー光源100に供給するための駆動信号の駆動時間を変化させ、パルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置1000の出射光量を調整することができる。
【0075】
そして、ペンタプリズム114から射出されたレーザー光は、シリンドリカルレンズ9400に入射される様に構成されている。
【0076】
このシリンドリカルレンズ9400は、鉛直断面方向には屈折力を要せず、回転方向のみ屈折力を有する様に構成されている。即ち、回転方向のみ凹レンズとなっており、集束波面を発散波面に変換することができる。シリンドリカルレンズ9400に入射されたレーザー光は、全体が透過偏角で曲げられると共に、水平断面方向のみ集束波面を発散波面に変換することができる。
【0077】
次に、レーザーパルス発光と、形成される回転レーザー平面について説明する。
【0078】
本発明は、照射面がドットとならず、ドットの間隔を埋める様にスポットが連続するマークを描写することを目的としている。
【0079】
例えば、レーザー光源のパルス数mを200KHz、デューティ10%とし、回転支持体13の回転数Nを300rmpとし、図6(a)に示す様に、回転レーザー照射装置10000から壁等の照射位置までの距離Rを50mとすれば、
【0080】
ω(オメガ)=(N/60)*2*π
【0081】
ω(オメガ)は、角速度(rad/s)
【0082】
であるから、
【0083】
発光パルス間隔Lは、
【0084】
L=(ω*R)/m=(N/60)*(2*π*R)/m
【0085】
=(300/60)*(2*π*50*1000)/(200*1000) =7.85mm
【0086】
次に、図6(b)に示す様に、上記原理で説明した回折デバイスにより、発散させたマークの幅Wとすれば、
【0087】
W>L
【0088】
とすれば、複数のスポットを連続させることができる。
【0089】
この条件では、W=30mm(7.85*4≒)程度が使用される。なお、通常回転速度Nは、5〜300rpmの範囲で変更される。パルス数mは、20KHzから、性能の高いデバイスを使用すれば、1MHz程度まで可変することができる。
【0090】
ここで、シリンドリカルレンズ9400について詳細に説明する。
【0091】
「シリンドリカルレンズ9400」
【0092】
図7は、シリンドリカルレンズ9400を説明する図であり、ペンタプリズム114から射出されたレーザー光を入射し、透過偏角で曲げると共に、回転方向のみ集束波面を発散波面に変換している。
【0093】
このシリンドリカルレンズ9400は、鉛直断面方向には屈折力を要せず、回転方向のみ、屈折力を有する様に構成されている。即ち、回転方向のみ凹レンズとなっており、集束波面を発散波面に変換することができる。シリンドリカルレンズ9400に入射されたレーザー光は、全体が透過偏角で曲げられると共に、回転方向のみ集束波面を発散波面に変換することができる。
【0094】
図10に示す様に、射出方向に再帰反射部材を有するターゲットがある場合、射出光は、シリンドリカルレンズ9400の中央から射出され、反射光は周辺部より入射する。この入射した反射光の受光に基づいて、スキャン等の動作を行う様に制御される。
【0095】
「第1の回折デバイス9500」
【0096】
図8は、シリンドリカルレンズ9400に代えて、第1の回折デバイス9500を使用した変形例を説明する図であり、ペンタプリズム114から射出されたレーザー光を入射し、透過偏角で曲げると共に、回転方向のみ集束波面を発散波面に変換している。
【0097】
図14は、第1の回折デバイス9500の水平断面(回転)方向の発散波面の状態を示している。
【0098】
なお、第1の回折デバイス9500は、中央部に回折部領域9510と、その外周部に形成され、透過偏角を有するプリズム作用を備えたプリズム領域9520とから構成されている。
【0099】
図13は、回折デバイス9500の正面図である。
【0100】
従って、回折部領域9510に入射されたレーザー光は、水平断面(回転)方向のみ集束波面を発散波面に変換される。
【0101】
シリンドリカルレンズ9400と同様に、周辺の透過偏角を備えたプリズム部9520により曲げられて、ターゲットからの反射光が入射する。
【0102】
回折部領域9510で曲げられて発散した出射光は、再帰反射部材を有するターゲットにより、出射方向に反射されるため、反射光を受光するためには、再び曲げる必要がある。
【0103】
この第1の回折デバイス9500は、OFFーAXIS型と呼ばれている。
【0104】
「第2の回折デバイス9600」
【0105】
図9は、シリンドリカルレンズ9400に代えて、第2の回折デバイス9600を使用した変形例を説明する図であり、ペンタプリズム114から射出されたレーザー光を入射し、透過偏角で曲げると共に、回転方向のみ集束波面を発散波面に変換している。
【0106】
なお、第2の回折デバイス9600は、中央部に回折部領域9610と、その外周部に形成された平面部領域9620とから構成されている。
【0107】
回折部領域9610では、出射方向にそのまま発散されるため、反射光は周辺の平面部領域9620より入射し、同様に受光される。
【0108】
従って、第2の回折デバイス9600に入射されたレーザー光は、回折部領域により透過偏角で曲げられると共に、回転方向のみ集束波面を発散波面に変換することができる。
【0109】
図12は、第2の回折デバイス9600の水平断面(回転)方向の発散波面の状態を示している。
【0110】
この第2の回折デバイス9600は、ONーAXIS型と呼ばれている。
【0111】
以上の様に構成された本実施例は、図2に示す様に、壁等にパルス光が連続したマークを照射することができる。
【0112】
また本実施例は、反射光を受光し、回転レーザー照射装置10000の回転を制御することもできる。
【0113】
【効果】
以上の様に構成された本発明は、レーザー光を被照射物に回転照射し基準線を形成するための回転レーザー装置において、パルス発光させたレーザー光源と、このパルス発光させたレーザー光源を駆動するためのパルス駆動手段と、前記レーザー光源からのレーザー光束を被照射物に対して点状に照射させるための照射手段と、この照射手段を回転させるための回転駆動手段と、前記照射手段に設けられ、前記点状となるレーザー光束間隔を埋める様に、回転方向に対して発散波面に変換するための変換手段としてシリンドリカルレンズとを備えているので、基準線等を形成できるだけでなく、極めて見やすいという卓説した効果がある。
【0114】
更に、シリンドリカルレンズに代えて、回折デバイスを使用すれば、コストが安く、高精度な回転レーザー装置を提供することができる。
【0115】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である回転レーザー照射装置10000の構成を説明する図である。
【図2】本実施例の回転レーザー照射装置10000の斜視図である。
【図3】本実施例のレーザー発振装置1000の構成を示す図である。
【図4】半導体レーザーの緩和振動時の反転分布と光強度の関係を示した図である。
【図5】レーザー光源100の入力パルスと、レーザー発振装置1000の出射光量の関係を説明する図である。
【図6(a)】本発明の照射方法を説明する図である。
【図6(b)】本発明の照射方法を説明する図である。
【図7】シリンドリカルレンズ9400を説明する図である。
【図8】第1の回折デバイス9500を説明する図である。
【図9】第2の回折デバイス9600を説明する図である。
【図10】回転レーザー照射装置10000の使用状態を示す斜視図である。
【図11】原理を説明する図である。
【図12】原理を説明する図である。
【図13】原理を説明する図である。
【図14】原理を説明する図である。
【符号の説明】
10000 回転レーザー照射装置
1000 レーザー発振装置
13 回転支持体
15 走査モータ
16 駆動ギア
17 従動ギア
100 レーザー光源
114 ペンタプリズム
115 発光部
116 回転部
118 制御部(CPU)
119 レーザー駆動部
120 モータ駆動部
121 表示部
126 コリメータレンズ
129 エンコーダ
200 集光レンズ
300 レーザー結晶
310 第1の誘電体反射膜
400 非線形光学媒質
500 出力ミラー
510 第2の誘電体反射膜
600 レーザー駆動手段
9400 シリンドリカルレンズ
9500 第1の回折デバイス
9510 回折部領域
9520 プリズム領域
9600 第2の回折デバイス
9610 回折部領域
9620 平面部領域

Claims (3)

  1. レーザー光を被照射物に回転照射し基準線を形成するための回転レーザー装置において、パルス発光させたレーザー光源と、このパルス発光させたレーザー光源を駆動するためのパルス駆動手段と、前記レーザー光源からのレーザー光束を被照射物に対して点状に照射させるための照射手段と、この照射手段を回転させるための回転駆動手段と、前記照射手段に設けられ、前記点状となるレーザー光束間隔を埋める様に、回転方向に対して発散波面に変換するための変換手段としてシリンドリカルレンズとを備えた回転レーザー装置。
  2. レーザー光を被照射物に回転照射し基準線を形成するための回転レーザー装置において、パルス発光させたレーザー光源と、このパルス発光させたレーザー光源を駆動するためのパルス駆動手段と、前記レーザー光源からのレーザー光束を被照射物に対して点状に照射させるための照射手段と、この照射手段を回転させるための回転駆動手段と、前記照射手段に設けられ、前記点状となるレーザー光束間隔を埋める様に、回転方向に対して発散波面に変換するための回折デバイスとから構成された回転レーザー装置。
  3. 回折デバイスは、回転方向のみ発散波面に変換するための回折部領域と、被照射物で反射された入射光を透過するための外周部とから構成されている請求項2記載の回転レーザー装置。
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