JPH10281768A - 回転レーザー装置 - Google Patents

回転レーザー装置

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JPH10281768A
JPH10281768A JP10254297A JP10254297A JPH10281768A JP H10281768 A JPH10281768 A JP H10281768A JP 10254297 A JP10254297 A JP 10254297A JP 10254297 A JP10254297 A JP 10254297A JP H10281768 A JPH10281768 A JP H10281768A
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文夫 大友
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は、回転レーザー装置に係わり、特
に、視認距離を飛躍的に増大させ、作業領域も拡大する
ことのできるパルスレーザーを使用した回転レーザー装
置を提供することを目的とする。 [構成] 本発明は、パルス駆動手段が、パルスレーザ
ー光源を駆動し、照射手段が、パルスレーザー光源から
のパルスレーザー光束を被照射物に対して照射し、回転
駆動手段が照射手段を回転させ、シリンドリカルレンズ
又は回折デバイスが、照射手段から射出された光束を、
回転方向のみ発散波面に変換する様になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転レーザー装置
に係わり、特に、視認距離を飛躍的に増大させ、作業領
域も拡大することのできるパルスレーザーを使用した回
転レーザー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、土木建設作業現場等では、レ
ーザー光束を回転させて回転レーザー平面を形成し、こ
の基準平面を用いて施工を行う工法が普及している。こ
の回転レーザー平面を形成するための回転レーザー照射
装置には、昨今の半導体レーザーの技術進歩が反映さ
れ、赤色のレーザーダイオードが採用されている。この
赤色のレーザーダイオードを使用した回転レーザー照射
装置は、取扱いの容易な電池駆動が可能であり、土木建
設作業現場で広く使用されている。
【0003】例えば、従来からの回転レーザー照射装置
は、レーザー投光器と、このレーザー投光器の光軸を中
心に回転し、前記レーザー投光器の光軸に対して90度
偏向させて照射させるためのレーザー光照射部とからな
り、このレーザー光照射部を回転させることにより、基
準平面を形成し、或いは壁面等に基準線を設定すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の赤
色のレーザーダイオードを使用した回転レーザー照射装
置は、半導体レーザーの出力に制限がある上、作業者の
眼に対する安全性を確保する必要性から、レーザーの照
射出力に制約があった。このため、比較的明るい作業現
場では、回転レーザー照射装置から少し離れると、回転
レーザー平面を視認することができなかった。
【0005】最近では、人間の眼の比視感度が高いグリ
ーンレーザーの利用が考えられ、第2次高調波発生装置
を利用した固体レーザー発生装置により、グリーンレー
ザーを得る装置が開発されている。
【0006】この固体レーザー発生装置は、比較的高出
力のグリーンレーザーを得ることができるが、消費電力
が大きく、電池駆動が困難であることから、パルス発光
が採用されていた。このパルス発光のレーザー光を、ガ
イド光又はポイント光として用いる場合はよいが、回転
して照射するための回転レーザー装置に用いる場合に
は、基準線とはならず、点状のパルス発光となってしま
い、視認の観点から一般的に点状のパルス発光は見難い
という深刻な問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、パルスレーザー光源と、このパルス
レーザー光源を駆動するためのパルス駆動手段と、前記
パルスレーザー光源からのパルスレーザー光束を被照射
物に対して照射させるための照射手段と、この照射手段
を回転させるための回転駆動手段と、前記照射手段から
射出された光束を、回転方向のみ発散波面に変換するた
めのシリンドリカルレンズとから構成されている。
【0008】また本発明は、パルスレーザー光源と、こ
のパルスレーザー光源を駆動するためのパルス駆動手段
と、前記パルスレーザー光源からのパルスレーザー光束
を被照射物に対して照射させるための照射手段と、この
照射手段を回転させるための回転駆動手段と、前記照射
手段から射出された光束を、回転方向のみ発散波面に変
換するための回折デバイスとから構成されている。
【0009】そして本発明の回折デバイスは、回転方向
のみ発散波面に変換するための回折部領域と、この回折
部領域の外周部に形成され、入射光を透過偏角で曲げる
ためのプリズム領域とが形成されて構成されている。
【0010】更に本発明の回折デバイスは、回転方向の
み発散波面に変換するための回折部領域と、この回折部
領域の外周部に形成された平面部領域とが形成されて構
成されている。
【0011】そして本発明は、パルスレーザー光源の発
光パルス間隔をLとし、照射マークの幅をWとすれば、
【0012】L=(ω*R)/m=(N/60)*(2
*π*R)/m
【0013】W>L
【0014】であることを特徴とすることもできる。
【0015】更に本発明は、Nを5rpm〜300rp
mとすることもできる。
【0016】そして本発明は、mを20KHz〜1MH
zとすることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
パルス駆動手段が、パルスレーザー光源を駆動し、照射
手段が、パルスレーザー光源からのパルスレーザー光束
を被照射物に対して照射し、回転駆動手段が照射手段を
回転させ、シリンドリカルレンズが、照射手段から射出
された光束を、回転方向のみ発散波面に変換する様にな
っている。
【0018】また本発明は、パルス駆動手段が、パルス
レーザー光源を駆動し、照射手段が、パルスレーザー光
源からのパルスレーザー光束を被照射物に対して照射
し、回転駆動手段が照射手段を回転させ、回折デバイス
が、照射手段から射出された光束を、回転方向のみ発散
波面に変換する様になっている。
【0019】そして本発明の回折デバイスは、回折部領
域が、回転方向のみ発散波面に変換し、この回折部領域
の外周部に形成されたプリズム領域が、入射光を透過偏
角で曲げることができる。
【0020】更に本発明の回折デバイスは、回折部領域
が、回転方向のみ発散波面に変換し、平面部領域が、回
折部領域の外周部に形成されている。
【0021】そして本発明は、パルスレーザー光源の発
光パルス間隔をLとし、照射マークの幅をWとすれば、
【0022】L=(ω*R)/m=(N/60)*(2
*π*R)/m
【0023】W>L
【0024】であることを特徴とすることもできる。
【0025】更に本発明は、Nを5rpm〜300rp
mとすることもできる。
【0026】そして本発明は、mを20KHz〜1MH
zとすることもできる。
【0027】「原理」
【0028】本発明の回折デバイスを使用したレーザー
照射装置の原理を説明する。
【0029】図11は、本発明の回折デバイスを使用し
たレーザー照射装置の原理を示すもので、レーザー光源
9100と、コリメータレンズ9200と、ペンタプリ
ズム9300と、シリンドリカルレンズ9400とから
構成されている。
【0030】レーザー光源9100から射出されたレー
ザー光は、コリメータレンズ9200で平行光束に変換
され、ペンタプリズム9300に入射される。ペンタプ
リズム9300の内部で2回反射された光は、90度方
向に偏向され、シリンドリカルレンズ9400に入射さ
れる様に構成されている。
【0031】このシリンドリカルレンズ9400は、鉛
直断面方向には屈折力を要せず、水平断面(回転)方向
のみ、屈折力を有する様に構成されている。
【0032】即ち、図12に示す様に、水平断面(回
転)方向のみ凹レンズとなっており、集束波面を発散波
面に変換することができる。
【0033】なお、本原理で説明するシリンドリカルレ
ンズ9400は、図13に示す様に、中央部にシリンド
リカル・レンズ領域9410と、その外周部に形成さ
れ、透過偏角を有するプリズム作用を備えたプリズム領
域9420とから構成されている。
【0034】従って、図14に示す様に、シリンドリカ
ルレンズ9400に入射されたレーザー光は、全体が透
過偏角で曲げられると共に、水平断面(回転)方向のみ
集束波面を発散波面に変換することができる。
【0035】
【実施例】
【0036】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0037】図1は、本実施例の回転レーザー照射装置
10000の構成を示す図であり、図2は、回転レーザ
ー照射装置10000を示す斜視図である。
【0038】ここで、回転レーザー照射装置10000
の光学的構成及び電気的構成を説明する。
【0039】図1に示す様に、回転レーザー照射装置1
0000は、発光部115と、回転部116と、制御部
(CPU)118と、レーザー駆動部119と、モータ
駆動部120と、表示部121とから構成されている。
【0040】制御部(CPU)118は、演算処理手段
に該当するものである。
【0041】次に、発光部115を説明する。
【0042】本実施例の発光部115は、レーザ発振装
置1000と、コリメータレンズ126とから構成され
ており、レーザ発振装置1000から射出されるレーザ
ー光は、コリメータレンズ126により平行光とされ、
上方の回転部116に入射する様になっている。
【0043】ここで、レーザ発振装置1000はパルス
レーザー光源に該当するものである。
【0044】回動部116は、発光部115から入射さ
れたレーザー光を、90度偏向して射出走査するもので
あり、ペンタプリズム114と、回転支持体13と、駆
動ギア16と、従動ギア17と、走査モータ15と、エ
ンコーダ129とから構成されている。なお回動部11
6は、照射手段に該当するものである。
【0045】ペンタプリズム114は、発光部115か
ら入射されたレーザー光を、90度偏向させるためのも
のであり、ペンタプリズム114内で2回反射させるこ
とにより、レーザー光を90度偏向させることができ
る。
【0046】回転支持体13は、ペンタプリズム114
を回転させるためのもので、従動ギア17が設けられて
おり、発光部115から入射されたレーザー光を略水平
方向に回転走査させることができる。
【0047】走査モータ15は、回転支持体13を介し
て、ペンタプリズム114を回転させるための駆動源で
ある。走査モータ15には駆動ギア16が形成されてお
り、この駆動ギア16と従動ギア17とが噛合し、駆動
ギア16の回転駆動力が従動ギア17に伝達され、回転
支持体13を介してペンタプリズム114を回転させる
ことができる。なお、走査モータ15と駆動ギア16と
従動ギア17とは、回転駆動手段に該当するものであ
る。
【0048】また回転支持体13には、エンコーダ12
9が取付られており、回転支持体13の回転状態を検出
する様になっており、エンコーダ129の検出信号を制
御部118に入力する様に構成されている。エンコーダ
129は、回転検出手段に該当するもので、本実施例で
は、レーザー光の照射方向も検出することができる。
【0049】次に、レーザ発振装置1000について説
明する。
【0050】図3は、本実施例のレーザー発振装置10
00を示すもので、レーザー光源100と、集光レンズ
200と、レーザー結晶300と、非線形光学媒質40
0と、出力ミラー500と、レーザー駆動手段600と
から構成されている。
【0051】レーザー光源100は、レーザー光を発生
させるためのものであり、本実施例では半導体レーザー
が使用されている。本実施例では、レーザー光源100
が基本波を発生させるポンプ光発生装置として機能を有
する。そして、レーザー駆動手段600は、レーザー光
源100を駆動するためのものであり、本実施例では、
レーザー光源100をパルス駆動することができる。レ
ーザー光源100は、ポンピングレーザー光源に該当す
るものである。
【0052】レーザー結晶300は、負温度の媒質であ
り、光の増幅を行うためのものである。
【0053】レーザー結晶300のレーザー光源100
側には、第1の誘電体反射膜310が形成されている。
【0054】出力ミラー500は、第1の誘電体反射膜
310が形成されたレーザー結晶300に対向する様に
構成されており、出力ミラー500のレーザー結晶30
0側は、適宜の半径を有する凹面球面境の形状に加工さ
れており、第2の誘電体反射膜510が形成されてい
る。
【0055】レーザー結晶300の第1の誘電体反射膜
310と、出力ミラー500とから構成された光共振器
内に非線形光学媒質400が挿入されている。
【0056】レーザー光の様に強力なコヒーレント光の
場合には、電界と分極の間の比例関係が崩れ、電界の2
乗、3乗に比例する非線形的な分極成分が卓越してく
る。
【0057】この非線形分極により、異なった周波数の
光波間に結合が生じ、光周波数を2倍にする高調波が発
生する。
【0058】一般的なレーザー光源の緩和振動時の反転
分布と光強度の関係を示したものが、図4である。図4
中に示されたデルタN(t)は、反転分布(ゲイン)を
示し、φ(t)は光強度であり、横軸は時間の経過を示
すものである。
【0059】図4を見ると、反転分布が最大となった時
に最初のスパイク(即ち、ファーストパルス)が立ち上
がり、最大の光強度が生じる。
【0060】半導体レーザーに対して、連続波の駆動電
力を供給すれば、ファーストパルスに対応して最大の光
強度が生じ、その後、光強度が低下し、一定の光強度に
収束するから、ファーストパルスのみ使用すると光の取
り出しが最も効率的となる。
【0061】更に図5に基づいて、レーザー光源100
の入力パルスと、レーザー発振装置1000の出射光量
の関係を説明する。
【0062】レーザー光源100の入力パルスは、しき
い値電流を越えると、レーザー発振装置1000の出射
光量は非線形で増加する。従って、レーザー光源100
に与える入力パルス電流のピーク値をレーザー光源10
0の定格値とし、入力パルスのデューティ比、周期を制
御すれば、最も効率よくレーザーが発振している状態
で、レーザー光量を可変させることができる。
【0063】次に、レーザー駆動手段600で形成され
る駆動信号を詳細に説明する。
【0064】「第1の光量制御」
【0065】レーザー発振装置1000の出射光量を大
きくさせる場合には、パルスの周期を短くし、レーザー
光源100に供給する駆動信号の実効値を高くする。こ
の結果、レーザー発振装置1000の出射光量が増大す
る。
【0066】また、レーザー発振装置1000の出射光
量を小さくさせる場合には、パルスの周期を長くし、レ
ーザー光源100に供給する駆動信号の実効値を低くす
る。この結果、レーザー発振装置1000の出射光量が
低下する。
【0067】以上の様に、レーザー駆動手段600が、
レーザー光源100に供給する駆動信号を変化させるこ
とにより、レーザー発振装置1000の出射光量を調整
することができる。
【0068】なお、第1の駆動信号の「パルスの周期」
は、数100KHzであるが、適宜設定可能である。
【0069】「第2の光量制御」
【0070】第2の光量制御は、パルスの「デューティ
比」を制御することにより、レーザー光源100を制御
駆動し、レーザー発振装置1000の出射光量を調整す
るものである。
【0071】第2の光量制御は、パルスの周期を変化さ
せることなく、「パルスのデューティ比」を可変させる
ものであり、レーザー光源100に供給する駆動信号が
ONとなる時間(T1)と、OFFとなっている時間
(T2)の比であるデューティ比を変化させる様になっ
ている。
【0072】即ち、レーザー発振装置1000の出射光
量を大きくさせる場合には、(T1)/(T1+T2)を
大きくし、レーザー光源100に 供給する駆動信号が
ONとなる時間を大きくすることにより、レーザー発振
装置1000の出射光量が増大させることができる。
【0073】また、レーザー発振装置1000の出射光
量を小さくさせる場合には、(T1)/(T1+T2)を
小さくし、レーザー光源100に 供給する駆動信号が
ONとなる時間を小さくすることにより、レーザー発振
装置1000の出射光量が低下させることができる。
【0074】以上の様に、レーザー駆動手段600が、
レーザー光源100に供給するための駆動信号の駆動時
間を変化させ、パルスのデューティ比を変化させること
により、レーザー発振装置1000の出射光量を調整す
ることができる。
【0075】そして、ペンタプリズム114から射出さ
れたレーザー光は、シリンドリカルレンズ9400に入
射される様に構成されている。
【0076】このシリンドリカルレンズ9400は、鉛
直断面方向には屈折力を要せず、回転方向のみ屈折力を
有する様に構成されている。即ち、回転方向のみ凹レン
ズとなっており、集束波面を発散波面に変換することが
できる。シリンドリカルレンズ9400に入射されたレ
ーザー光は、全体が透過偏角で曲げられると共に、水平
断面方向のみ集束波面を発散波面に変換することができ
る。
【0077】次に、レーザーパルス発光と、形成される
回転レーザー平面について説明する。
【0078】本発明は、照射面がドットとならず、ドッ
トの間隔を埋める様にスポットが連続するマークを描写
することを目的としている。
【0079】例えば、レーザー光源のパルス数mを20
0KHz、デューティ10%とし、回転支持体13の回
転数Nを300rmpとし、図6(a)に示す様に、回
転レーザー照射装置10000から壁等の照射位置まで
の距離Rを50mとすれば、
【0080】ω(オメガ)=(N/60)*2*π
【0081】ω(オメガ)は、角速度(rad/s)
【0082】であるから、
【0083】発光パルス間隔Lは、
【0084】L=(ω*R)/m=(N/60)*(2
*π*R)/m
【0085】 =(300/60)*(2*π*50*1000)/(200*1000 ) =7.85mm
【0086】次に、図6(b)に示す様に、上記原理で
説明した回折デバイスにより、発散させたマークの幅W
とすれば、
【0087】W>L
【0088】とすれば、複数のスポットを連続させるこ
とができる。
【0089】この条件では、W=30mm(7.85*
4≒)程度が使用される。なお、通常回転速度Nは、5
〜300rpmの範囲で変更される。パルス数mは、2
0KHzから、性能の高いデバイスを使用すれば、1M
Hz程度まで可変することができる。
【0090】ここで、シリンドリカルレンズ9400に
ついて詳細に説明する。
【0091】「シリンドリカルレンズ9400」
【0092】図7は、シリンドリカルレンズ9400を
説明する図であり、ペンタプリズム114から射出され
たレーザー光を入射し、透過偏角で曲げると共に、回転
方向のみ集束波面を発散波面に変換している。
【0093】このシリンドリカルレンズ9400は、鉛
直断面方向には屈折力を要せず、回転方向のみ、屈折力
を有する様に構成されている。即ち、回転方向のみ凹レ
ンズとなっており、集束波面を発散波面に変換すること
ができる。シリンドリカルレンズ9400に入射された
レーザー光は、全体が透過偏角で曲げられると共に、回
転方向のみ集束波面を発散波面に変換することができ
る。
【0094】図10に示す様に、射出方向に再帰反射部
材を有するターゲットがある場合、射出光は、シリンド
リカルレンズ9400の中央から射出され、反射光は周
辺部より入射する。この入射した反射光の受光に基づい
て、スキャン等の動作を行う様に制御される。
【0095】「第1の回折デバイス9500」
【0096】図8は、シリンドリカルレンズ9400に
代えて、第1の回折デバイス9500を使用した変形例
を説明する図であり、ペンタプリズム114から射出さ
れたレーザー光を入射し、透過偏角で曲げると共に、回
転方向のみ集束波面を発散波面に変換している。
【0097】図14は、第1の回折デバイス9500の
水平断面(回転)方向の発散波面の状態を示している。
【0098】なお、第1の回折デバイス9500は、中
央部に回折部領域9510と、その外周部に形成され、
透過偏角を有するプリズム作用を備えたプリズム領域9
520とから構成されている。
【0099】図13は、回折デバイス9500の正面図
である。
【0100】従って、回折部領域9510に入射された
レーザー光は、水平断面(回転)方向のみ集束波面を発
散波面に変換される。
【0101】シリンドリカルレンズ9400と同様に、
周辺の透過偏角を備えたプリズム部9520により曲げ
られて、ターゲットからの反射光が入射する。
【0102】回折部領域9510で曲げられて発散した
出射光は、再帰反射部材を有するターゲットにより、出
射方向に反射されるため、反射光を受光するためには、
再び曲げる必要がある。
【0103】この第1の回折デバイス9500は、OF
FーAXIS型と呼ばれている。
【0104】「第2の回折デバイス9600」
【0105】図9は、シリンドリカルレンズ9400に
代えて、第2の回折デバイス9600を使用した変形例
を説明する図であり、ペンタプリズム114から射出さ
れたレーザー光を入射し、透過偏角で曲げると共に、回
転方向のみ集束波面を発散波面に変換している。
【0106】なお、第2の回折デバイス9600は、中
央部に回折部領域9610と、その外周部に形成された
平面部領域9620とから構成されている。
【0107】回折部領域9610では、出射方向にその
まま発散されるため、反射光は周辺の平面部領域962
0より入射し、同様に受光される。
【0108】従って、第2の回折デバイス9600に入
射されたレーザー光は、回折部領域により透過偏角で曲
げられると共に、回転方向のみ集束波面を発散波面に変
換することができる。
【0109】図12は、第2の回折デバイス9600の
水平断面(回転)方向の発散波面の状態を示している。
【0110】この第2の回折デバイス9600は、ON
ーAXIS型と呼ばれている。
【0111】以上の様に構成された本実施例は、図2に
示す様に、壁等にパルス光が連続したマークを照射する
ことができる。
【0112】また本実施例は、反射光を受光し、回転レ
ーザー照射装置10000の回転を制御することもでき
る。
【0113】
【効果】以上の様に構成された本発明は、パルスレーザ
ー光源と、このパルスレーザー光源を駆動するためのパ
ルス駆動手段と、前記パルスレーザー光源からのパルス
レーザー光束を被照射物に対して照射させるための照射
手段と、この照射手段を回転させるための回転駆動手段
と、前記照射手段から射出された光束を、回転方向のみ
発散波面に変換するためのシリンドリカルレンズとから
構成されているので、基準線等を形成できるだけでな
く、極めて見やすいという卓説した効果がある。
【0114】更に、シリンドリカルレンズに代えて、回
折デバイスを使用すれば、コストが安く、高精度な回転
レーザー装置を提供することができる。
【0115】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である回転レーザー照射装置1
0000の構成を説明する図である。
【図2】本実施例の回転レーザー照射装置10000の
斜視図である。
【図3】本実施例のレーザー発振装置1000の構成を
示す図である。
【図4】半導体レーザーの緩和振動時の反転分布と光強
度の関係を示した図である。
【図5】レーザー光源100の入力パルスと、レーザー
発振装置1000の出射光量の関係を説明する図であ
る。
【図6(a)】本発明の照射方法を説明する図である。
【図6(b)】本発明の照射方法を説明する図である。
【図7】シリンドリカルレンズ9400を説明する図で
ある。
【図8】第1の回折デバイス9500を説明する図であ
る。
【図9】第2の回折デバイス9600を説明する図であ
る。
【図10】回転レーザー照射装置10000の使用状態
を示す斜視図である。
【図11】原理を説明する図である。
【図12】原理を説明する図である。
【図13】原理を説明する図である。
【図14】原理を説明する図である。
【符号の説明】
10000 回転レーザー照射装置 1000 レーザー発振装置 13 回転支持体 15 走査モータ 16 駆動ギア 17 従動ギア 100 レーザー光源 114 ペンタプリズム 115 発光部 116 回転部 118 制御部(CPU) 119 レーザー駆動部 120 モータ駆動部 121 表示部 126 コリメータレンズ 129 エンコーダ 200 集光レンズ 300 レーザー結晶 310 第1の誘電体反射膜 400 非線形光学媒質 500 出力ミラー 510 第2の誘電体反射膜 600 レーザー駆動手段 9400 シリンドリカルレンズ 9500 第1の回折デバイス 9510 回折部領域 9520 プリズム領域 9600 第2の回折デバイス 9610 回折部領域 9620 平面部領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスレーザー光源と、このパルスレー
    ザー光源を駆動するためのパルス駆動手段と、前記パル
    スレーザー光源からのパルスレーザー光束を被照射物に
    対して照射させるための照射手段と、この照射手段を回
    転させるための回転駆動手段と、前記照射手段から射出
    された光束を、回転方向のみ発散波面に変換するための
    シリンドリカルレンズとから構成された回転レーザー装
    置。
  2. 【請求項2】 パルスレーザー光源と、このパルスレー
    ザー光源を駆動するためのパルス駆動手段と、前記パル
    スレーザー光源からのパルスレーザー光束を被照射物に
    対して照射させるための照射手段と、この照射手段を回
    転させるための回転駆動手段と、前記照射手段から射出
    された光束を、回転方向のみ発散波面に変換するための
    回折デバイスとから構成された回転レーザー装置。
  3. 【請求項3】 回折デバイスは、回転方向のみ発散波面
    に変換するための回折部領域と、この回折部領域の外周
    部に形成され、入射光を透過偏角で曲げるためのプリズ
    ム領域とが形成されている請求項2記載の回転レーザー
    装置。
  4. 【請求項4】 回折デバイスは、回転方向のみ発散波面
    に変換するための回折部領域と、この回折部領域の外周
    部に形成された平面部領域とが形成されている請求項2
    記載の回転レーザー装置。
  5. 【請求項5】 パルスレーザー光源の発光パルス間隔を
    Lとし、照射マークの幅をWとすれば、 L=(ω*R)/m=(N/60)*(2*π*R)/
    m W>L であることを特徴とする請求項1から4の何れか1つで
    ある回転レーザー装置。但し、ω(オメガ)は角速度
    (rad/s)、回転レーザー装置から壁等の照射位置
    までの距離R、mはパルスレーザー光源のパルス数m
    (KHz)、Nは回転数(rpm)である。
  6. 【請求項6】 Nが5rpm〜300rpmである請求
    項5記載の回転レーザー装置。
  7. 【請求項7】 mが20KHz〜1MHzである請求項
    5記載の回転レーザー装置。
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