JP2006343464A - 2次元画像表示装置 - Google Patents

2次元画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006343464A
JP2006343464A JP2005167952A JP2005167952A JP2006343464A JP 2006343464 A JP2006343464 A JP 2006343464A JP 2005167952 A JP2005167952 A JP 2005167952A JP 2005167952 A JP2005167952 A JP 2005167952A JP 2006343464 A JP2006343464 A JP 2006343464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image display
display device
dimensional image
projection lens
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005167952A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Furuya
博之 古屋
Kazuhisa Yamamoto
和久 山本
Kiminori Mizuuchi
公典 水内
Toshifumi Yokoyama
敏史 横山
Shinichi Kadowaki
愼一 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005167952A priority Critical patent/JP2006343464A/ja
Publication of JP2006343464A publication Critical patent/JP2006343464A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】レーザ光源を用いた画像表示装置、特に手の中で動作する可搬型画像表示装置において、スペックルノイズを除去しつつ、自動的に素早く焦点を合わせるというこれら相反する二つの課題があった。
【解決手段】投影画像のスペックルノイズと投影装置の移動距離から焦点距離を算出し、高速な焦点距離調整とスペックルノイズ除去とを同時に実現することが可能となる。さらに、従来技術と比べて評価値演算回路(画像処理回路)の負荷を低減することが出来るため、機器の低消費電力化を実現でき、電池駆動の場合、電池寿命を長寿命化できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、レーザ光源を用い、空間変調器により変調された光線を投影レンズにより投射する機構を持つ画像表示装置に関する。特にパームトップ型の可搬型レーザ画像表示装置に関するものである。
近年、その優れた色再現性や消費電力の点でレーザを用いた画像表示装置(レーザディスプレイ)が注目されている。図11に従来のレーザディスプレイの概略構成を示す。RGB3色のレーザ光源1101a〜1101cからの光は、レンチキュラーレンズ、拡散板あるいはロッドプリズムなどスペックル除去装置を通過させた後、入力映像信号に応じて光変調器1106a〜1106cで強度変調され、誘電体多層ミラーで構成された合波プリズム1102にて合波される。さらに投影レンズによってスクリーン1108上に2次元の画像が表示される。この構成のディスプレイでは、RGBそれぞれの光源の光が単色光であるため、適当な波長のレーザ光源を用いることで、色純度が高く、鮮やかな画像の表示が可能となる。さらに、レーザを用いることで光源の小型化、さらには点光源であることから容易に集光できるため光学系の小型化が可能となり、手軽に持ち運びが可能でパームトップ型の画像表示装置も実現出来るという特徴を持っていることから、携帯型情報端末にこのようなレーザを用いた2次元画像表示装置を内蔵させようとする動きが盛んとなっている。一方、このような投影型の画像表示装置において、自動的に焦点を調節することはこれまでにも検討されてきており、一般的な白色ランプを用いた据え置き型映写機に用いる自動焦点調節装置として特許文献1に記載のようにスクリーン上に実際に投影されている映像を撮像素子で取り込み、取り込んだ映像の高周波成分を抽出、高周波ノイズ成分の波形によりインフォーカスかデフォーカスかを判断して投影レンズの位置を調節することによりフォーカシングを行う方法がすでに提案されている。特許文献2においても同様の方法が提案されている。
特開2000−19648号公報 特開2002−244028号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている方法は卓上型では非常に有効であるが、判断基準を投影画像の高周波ノイズ信号のみに依存しているため、プロジェクタの位置がずれ、大きくデフォーカスとなった場合、フォーカス位置に復帰するのに時間が必要である。そのため不用意な運動・揺れが多い人間の手の中で動作する画像表示装置では、評価値演算回路が過負荷となり焦点調節が追いつかないことが課題となっていた。
また、レーザを光源に用いたディスプレイでは光源に干渉性の高いレーザ光源を用いているために生じる、いわゆるスペックルノイズが問題となる。スペックルノイズは、レーザ光がスクリーン1108で散乱される際、スクリーン1108上の各部分からの散乱光同士が干渉することによって生じる微細なムラ状のノイズである。画質の向上のため実画像を表示している場合はスペックルノイズ除去機構によりスペックルノイズを除去して投影している。そのため、スペックルノイズに加えて、従来焦点位置の判断に用いていた投影画像の高周波成分も合わせて平坦化される結果となり、焦点が合っていることを検出することが困難になるという問題もある。つまり、レーザ光源を用いた画像表示装置、特に手の中で動作する可搬型画像表示装置においては、スペックルノイズを除去しつつ、自動的に素早く焦点を合わせるというこれら相反する二つの課題を同時に解決する必要があった。
上記課題を解決するため、本発明の2次元画像表示装置は、投影画像のスペックルノイズを明暗信号として検出する検出装置と、画像表示装置の移動距離を検出する3次元ジャイロなどの位置検出手段と、レーザ光源からの光を2次元的に変調する空間変調素子と、変調された光をスクリーンに投影する投影レンズと、投影レンズを光軸方向に駆動する駆動機構と、スペックルノイズ除去機構およびフォーカス位置評価演算回路を少なくとも用いている。
また、投影画像のスペックルノイズを検出する検出装置と、画像表示装置の移動距離を検出する3次元ジャイロと、レーザ光源からの光を2次元的に変調する空間変調素子と、変調された光をスクリーンに投影する投影レンズと、投影レンズを光軸方向に駆動する駆動機構と、スペックルノイズ除去機構およびフォーカス位置評価演算回路に加え。赤外光源を用い、スペックルノイズ除去機構を透過させずに投影レンズから赤外光を投影し、スペックルノイズ判断基準光源として補助的に用いる方法も提案している。
また、投影レンズがフォーカス位置となった場合に、投影レンズを光軸方向に微動させることで、微振動によるフォーカスずれを低減、併せてスペックルをさらに低減する方法も提案している。
以上に挙げた提案により、高速な焦点距離調整とスペックルノイズ除去とを同時に実現することが可能となり、さらに、評価値演算回路(画像処理回路)の負荷を低減することが出来るため、機器の低消費電力化を実現でき、電池駆動の場合、長寿命化できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の2次元画像表示装置の概略構成図を示す。赤色レーザ光源1a、緑色レーザ光源101b、青色レーザ光源101cから出射した光は2次元ビーム走査手段102を通過し、拡散板103a、拡散板103b、拡散板103c上で2次元的に走査される。このとき集光レンズ109a、109b、109cによって拡散板上に略集光されて微小スポットを形成する。拡散板で拡散されたレーザ光は例えば液晶パネルなどで構成される空間光変調素子105a、105b、105cを照明し、2次元画像となる。空間光変調素子105a、105b、105cを通過した光は、ダイクロイックプリズム106で合波され、投射レンズ107によってスクリーン108に投影される。フィールドレンズ104a、104b、104cは、投影レンズ107の開口内に効率よく光を通過させるよう、空間光変調素子105a〜105cを通過した光を収束ビームに変換するためのものである。101a、101b、101cのレーザ光源はHe−Neレーザ、He−Cdレーザ、Arレーザなどの気体レーザ、GaAs系やAlGaInP系やGaN系の半導体レーザ、Nd:YAG、Nd:YVO、Nd:YLFなど固体レーザを基本波とするSHGレーザなどを用いることができる。
2次元ビーム走査手段102は、半導体プロセスを用いたマイクロマシン可動ミラー、ガルバノミラーとポリゴンミラーの組合せ、などで構成する。
図1の構成の2次元画像表示装置の動作の様子について、図2を用いて特に空間光変調素子の照明方法を詳説してスペックル抑圧の様子を説明する。図2は図1の2次元画像表示装置の1色分の光学系を抽出した概念図である。簡単のためにフィールドレンズ、ダイクロイックプリズムを省略している。拡散板103と空間光変調素子105は一定の間隔Lを置いて略平行に設置される。2次元ビーム走査手段を通過した光ビームは拡散板103上でほぼ集光されて光スポット201を形成する。拡散板103で拡散された光は空間光変調素子105上の、図中円で示した照射領域202を照射する。ある瞬間においては空間光変調素子105の照射領域202の部分のみがスクリーン108上に投射される。2次元ビーム走査手段2により光スポット201が拡散板103上で走査されるに従い、随時照射領域202が移動し、照射領域202がくまなく空間光変調素子105上を走査することで2次元画像全体が表示される。このとき、1画面全体を走査する時間が人間の目の残像時間より短ければ画面上での照明の走査を意識することなく2次元像全体を観察することができる。動画を表示する際には1フレームの表示時間以内に画面全体を走査してなめらかな動画の表示が可能となる。なお、拡散板103は、任意に出し入れでき、スペックルノイズの除去/不除去がスイッチできるような構造となっている。
さて、ある時刻に投影されるスクリーン108上の画像には、スペックルノイズが存在する。次に、光スポット201が拡散板103上で走査され、わずかにその照射領域202の位置が変化した時には、光スポット201の感ずる拡散板103上の位相パターンが変化し、生じるスペックルパターンも変化する。例えば、拡散板103と空間光変調素子104との距離L=5mm、拡散板103の拡散角度(半値全角)10度とすると、空間光変調素子104上の照射範囲の大きさDは、D=5mm×tan(10度)=約880マイクロメートルとなる。逆に、空間光変調素子4上の特定の1点は、拡散板103上で光スポット10が880マイクロメートル移動する間照射され続けることになる。拡散板103上での光スポットの大きさ50マイクロメートルとすると、特定の1点を照射する間に、880マイクロメートル÷50マイクロメートル=17通り以上の異なるスペックルパターンが生じることとなり、投影像を観察する際にはこれらのスペックルパターンが時間平均されてスペックルが抑圧された2次元画像を観察することができる。このとき拡散板103上でのスポットサイズがより小さい程、スペックルパターンがより高速に変化し、時間平均されて目で感じるスペックルノイズがより低減される。
光スポット10の拡散板103上での軌跡の間隔dは、表示画像の強度の一様性に寄与する重要な要因である。一様な強度分布を実現するには、間隔dを、拡散板3と空間光変調素子5間の距離Lと、拡散板103での拡散角度(平行ビームを拡散板に入射したときの出射光の散乱角の半値全幅)θを用いて、
d≦2×L×tan(θ/2)
とすればよい。
また、拡散板103の拡散角度θは、投射レンズのf値によって制限される。すなわち、投射レンズ107のf値に対して1/fラジアンを越える拡散角度の光線は投射レンズ107で遮光される。そのため十分に光の利用効率を確保するためには、拡散板の拡散角度θを2×Tan―1(1/2f)程度以下とするのがよい。逆に、例えば拡散角度10度の拡散板を用いる際には、投射レンズ107は
(2×tan(10度/2))―1=5.7
より、f5程度のものでよい。
また図1の構成の2次元画像表示装置の特徴は、レーザ光源101a、101b、101cからの出射ビームの光軸方向が互いに異なっていることである。図8に示した従来のレーザディスプレイ装置では、3色の光源からの出射光の光軸を合わせるためにダイクロイックミラーを用いて合波していたのに対し、本発明の2次元画像表示装置では、光軸を異なる方向に設置することができ、合波のためのダイクロイックミラーが不要となり、簡易な光学系で実現することができる。
さらに、本発明の2次元画像表示装置の他の特徴は2次元ビーム走査手段から拡散板3までの間にインテグレータのような複雑な光学部品を用いることなく一様な照明を得られることである。例えば現在市販されている、放電管等を光源に用いたプロジェクタでは、2枚のレンズアレイによる光インテグレータを用いて照明の均一化が図られているが、本発明の2次元画像表示装置は大きな光学部品を用いることなく、かつ光源からの出射ビーム強度分布によることなく一様な照明を実現することができる。
また図2においては、2次元ビーム走査手段にて、横方向に高速に、縦方向に低速に走査するような走査方法を図示しているが、図3のように格子状に走査することで走査速度を抑えることが可能である。図3は、縦方向と横方向の走査周波数比が15:19の三角波で走査したときの拡散板上での光スポット10の軌跡を表す。このように互いに素な整数比で走査することで一様に拡散板面を照明できる。
さらに本実施の形態においては、投影レンズにはレンズを光軸方向にシフトするためのレンズシフト機構109が備わっており、これにより投影画像のフォーカスを調節することが出来る。
本実施の形態の2次元画像表示装置には、位置検出装置111として水晶角速度センサが備わっており、映像のスペックルノイズ検出装置110としてCCD撮像素子が具備されている。また、角速度センサより入力される位置情報とスペックルノイズ検出装置より入力される画像情報を演算処理装置112により演算処理し、投影レンズ移動量を算出、レンズの駆動信号を発生させる演算装置を具備している。本実施の形態において、水晶角速度センサは、レンズの光軸方向の移動量を検出するために備えられているものであり、レンズの光軸に対して垂直な方向の位置補正(いわゆる手ぶれ防止補正)を行うものではない。
ここで、本実施の形態におけるフォーカス調整の流れについて図4を用いて説明する。まず電源投入401とともに、映像の少なくとも一部分にR、G、B単色あるいは白色の映像をスクリーン上に投影する(402)。投影画面をCCD撮像素子により取り込み、演算素子により1次元状の明暗情報として処理し抽出し、処理装置内にあるレジスタにその情報を記録する(403)。取り込む投影画面は2次元的である必要はなく、投影画面の一部分を切り取る1次元のライン状であってもかまわない。
続いて、抽出した明暗信号のピークtoバレイ値が最大となるよう、投影レンズを駆動する。まず、投影レンズを光軸と平行にスクリーン方向に近づく方向あるいはスクリーンから遠ざかる方向にシフトする(404)。シフトした後、画像を再び取得し、明暗信号を抽出する。新たに抽出した明暗信号とはじめにレジスタに格納した明暗信号とを比較しピークtoバレイ値(P−V値)が大きくなった場合、その値が設定範囲内かを判定する(405)。(P−V値)が小さくなるような場合にはレンズシフト方向を反転させ、P−V値設定範囲内までレンズをシフトする。P−V値が設定範囲内に入り、フォーカスが合致した後(406)、その時点での2次元投影装置の位置を検出、レジスタに格納する(407)。
レンズ位置を決定、現在位置を記録した後にスペックル除去装置(拡散板)を機能する(408)。スペックル抑圧機構が機能している場合には、映像の高周波成分からレンズのフォーカス位置を判定することが困難となるため、位置検出センサにより、2次元画像表示装置の位置を検出、フォーカス位置の調整を行う。このときのフォーカス調整フローを続けて図に示す。
位置検出機構により稼働中、常に位置の検出を行い(409)、スクリーンに対し位置シフトがあった場合(410)は、そのシフト量を元に投影レンズをシフトさせる(411)。その後、フォーカスが合った瞬間の2次元画像表示装置の位置を再びレジスタに格納する(412)。この動作を繰り返すことで終了操作414を行うまで、2次元画像表示装置の移動量に合わせて、投影レンズをシフトする。ユーザにより終了命令が出された場合は、投影終了415となる。
以上のようにスクリーンの映像を取得し、動画像再生中は、2次元映像表示装置の位置によりフォーカス位置の調整を行うことにより、演算装置にとって高負荷な画像処理回数を低減、高速な処理が可能となる。また、高負荷な画像処理の場面を低減することで、演算装置における消費電力を低減することが可能となり、電池駆動パームトップ型2次元映像表示装置にとって重要な電池寿命を延ばすことが可能となる。
なお、このような構成の画像表示装置のほかに、スクリーンの背後から投影する形態をとることも可能であり、特にスクリーンが不規則に運動するような屋外スクリーンを用いる場合にも適用できる。
(実施の形態2)
また本発明の2次元画像表示装置の実施の形態2について説明する。装置の構成は実施の形態1に記載の場合と同様であるが、投影レンズの焦点距離が決定し、スペックルノイズ除去機構を駆動させた後、投影レンズの焦点深度の幅以内の範囲で前記レンズを光軸方向に往復シフトさせることを特徴としている。
図5に本実施の形態における2次元画像表示装置の構成を示している。実施の形態1に記載の構成に加えて、投影レンズ移動範囲設定機構501が加えられている。
図6に示した動作フローを用いて、動作を説明する。電源投入601後、画像を表示(602)させCCD撮像素子で画像を取り込み、演算処理装置で明暗信号の大きさを判定(603)し、P−V値が最大となるように投影レンズを光軸方向にシフト(604)、P−V値設定範囲内となったところ(606)で、その時点の2次元画像表示装置の位置を検出(607)、レジスタに格納する。この際、本実施の形態では、投影レンズの位置も合わせてレジスタに格納する(607)。その後、スペックルノイズ除去装置を駆動し(608)、スペックルを低減する。ここまでは、投影レンズの位置をレジスタに格納すること以外実施の形態1と同様の動作である。
スペックルノイズ除去装置を駆動させた後、続いて、決定した投影レンズの位置を中心として焦点深度の範囲でかつユーザが投影レンズシフト幅設定機構501にて設定したシフト量の範囲で投影レンズを往復運動させる(609)。往復運動させる周波数は、10Hz〜1kHz、より望ましくは50Hz〜1kHzの範囲であることが望ましい。往復運動させる周波数が小さい場合、スクリーン上でのフォーカスずれが目立つため、出来るだけ高速であることが望ましい。
また、周波数が大きすぎた場合、レンズ駆動系が大型になり、パームトップ型2次元画像表示装置を実現するのが困難になるため、先に記述した周波数範囲であることが望ましい。このように常に投影レンズを動かしておくことで、フォーカス位置の変化に素早く対応するとともに、スペックルノイズをも低減することが出来る。さらにユーザが往復運動範囲を設定できるようにすることで、投影される映像の輪郭を鋭く強調したり、柔らかくしたり任意に設定することも可能となり、画質調整機構としても使用できる。投影レンズ駆動系としては、
(1)圧電素子アクチュエータを用いたもの
(2)電磁アクチュエータを用いたもの
(3)モータを用いるもの
など様々な態様をとることが可能となるが、記述した順番に往復運動周波数は遅くなっていく。
なお、本実施の形態内の記述において、投射レンズの往復運動と記述しているが、この往復運動とは、
a)光軸に平行な1次元の線上での往復運動
b)光軸に対して水平もしくは垂直面内で円運動、8の字運動、正弦波/余弦波あるいは三角波を描く往復運動
のいずれにおいても同様の効果が得られる。
特に圧電アクチュエータや電磁アクチュエータを用いた場合、正確に1次元の線上で往復させることは難しいため、b)の様な形態をとることが機構的に簡素であり、製作が容易になる利点がある。
(実施の形態3)
また本発明の2次元画像表示装置の実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態1に示した構成に加え、フォーカス位置判定用光源として赤外レーザ光源701を使用し、赤外レーザ光のスペックルノイズを用いてフォーカス位置を判定することにより実際に投影されている映像を元に投影レンズ位置を決定できることを特徴としている。図7に本実施の形態における2次元画像表示装置の構成を示している。実施の形態1に記載の構成に加えて、赤外レーザ光源701が加えられている。赤外レーザ光源は、他の可視(青、緑、赤)光源とは異なり、拡散板等を用いたスペックル抑制も行わないまま、投影レンズで画面上に投影する。投影位置は、(a)映像が表示されている領域全体(図8 801)、あるいは(b)中心部分の一部分ないし映像表示領域が存在する面内である場合(802)、(c)映像表示領域を横切る1次元状のいずれの場合(803)においても効果が得られる。
実施の形態1ないし2では、スペックルノイズ除去装置が機能している期間はスペックルノイズからのフォーカス位置ずれの情報が得られなかったのに対し、本実施の形態では参照光として、赤外レーザ光を用いており、赤外レーザ光のスペックルノイズによる、フォーカス位置の判定と、2次元画像表示装置の位置検出とを組み合わせることにより、より正確で、高速なフォーカス位置の決定を行うことが出来る。
図9に本願実施の形態における動作フロー図を示している。図9では電源投入901とともに画像を表示(902)、同時にスペックル除去装置を動作(903)させているが、スペックル除去装置について、ユーザからの映像信号が入力される間での間であれば動作開始時期はどの時期でもかまわない。
なお、赤外光源の波長としてはヒトの目の視感度が極端に小さくなる700nm〜1000nmであることが望ましい。より望ましくは、仕様温度、素子の安定性、製造の容易さ、光出力の大きさから考えて800nm〜990nmの範囲であることが望ましい。
なお、スペックルノイズ抑制手段については、ビーム走査手段の小型化、低コスト化、低消費電力化、低騒音化、の点で、分極反転素子を用いた電気光学偏向素子などが使用可能となる。電気光学結晶基板はたとえばニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムを用いることができる。基板は光学軸に垂直に切り出されており、基板面内に三角形の分極反転領域を設けている。分極反転領域では、光学軸が反転しているために周辺の領域とは逆の符号の電気光学効果を示す。基板の表面には表面電極と裏面電極が施され、交流電源によって光学軸方向(基板に垂直な方向)に電界が印可される。このとき先にのべたように、電気光学効果によって分極反転領域と周辺部分とで屈折率変化が生じ、いわばプリズムと同様にはたらき、基板内を通過する光を偏向することができる。電界の印可方向を逆にすることで逆方向に偏向する事ができる偏向手段を構成することができる。
また、同様にスペックルノイズ除去手段として、擬似ランダム拡散板を用いることも可能である。擬似ランダム拡散板は透明基板の表面に格子状の凹凸を形成することで作製され、通過する光の拡散角度がセルの大きさによって厳密にコントロールできることである。通常の拡散板では、表面形状がランダムであるため、1)場所によって局所的な拡散角度が異なり、光利用効率が低下する、2)場所によって透過率が変化し、画像に強度分布ムラが生じる、3)拡散角度が一定になるよう安定に作製することが困難であるなどの課題がある。また、通常の拡散板では散乱角を大きく取った際には偏向方向が乱れる課題があったが、これらの課題が解決可能である。
以上、実施の形態に示したように本願では、従来のようなランプや発光ダイオード光源では発生しない、レーザを光源に用いた2次元画像表示装置に特徴的なスペックルノイズを用いた投影レンズフォーカス方法を示している。特に、演算装置にとって高負荷な画像処理のみに頼るのではなく、位置検出装置を用いて、演算装置の負荷を低く維持したまま高速な投影レンズのフォーカスを行うものである。
本願の特徴であるスペックルノイズを用いたレンズフォーカスを行うには、前記レーザ光源の波長スペクトル幅が、0.1nm〜10nmの範囲であることが望ましい。また、正確なフォーカス位置の決定を行うに当たっては0.1〜5nmの範囲であることがより望ましい。図10にレーザのスペクトル半値幅に対するP−V値の変化に関するプロット図を示すが、スペクトル幅が10nm以上になるとP−V値の値が0.15を下回るようになり、画像の高周波信号(高周波ノイズ)との判別が困難になる。高周波信号との影響を受けず、フォーカスの判定を行うためには、P−V値が0.2以上すなわち5nm以下であることがより望ましい。
なお、以上の各実施の形態に例示した波長変換素子はあくまでも一例であり、他の態様をとることが可能であることは言うまでもない。
レーザ光源を用いた画像表示装置、特に手の中で動作する可搬型画像表示装置において、スペックルノイズを除去しつつ、自動的に素早く焦点を合わせるというこれら相反する二つの課題を同時に解決し、高速かつ自動的に映像の焦点を調節することが可能となる。
また、投影レンズを光軸方向に微動することによりスペックルノイズの低減効果を得ることが出来る。
さらに、従来技術と比べて評価値演算回路(画像処理回路)の負荷を低減することが出来るため、機器の低消費電力化を実現でき、電池駆動の場合、電池寿命を長寿命化できる。
本発明の2次元画像表示装置の実施の形態1の概略構成図 本発明の2次元画像表示装置の実施の形態1における照明光学系の概略構成図 本発明の2次元画像表示装置の実施の形態1における照明ビームの操作方法を表す図 本発明の2次元画像表示装置の実施の形態1における動作フロー図 本発明の2次元画像表示装置の実施の形態2における概略構成図 本発明の2次元画像表示装置の実施の形態2における動作フロー図 本発明の2次元画像表示装置の実施の形態3における概略構成図 本発明の2次元画像表示装置の実施の形態3における赤外光投影位置を示す模式図 本発明の2次元画像表示装置の実施の形態3における動作フロー図 2次元画像表示装置に用いる光源の波長半値幅と、スペックルノイズの大きさ(P−V値)との関係を示すプロット図 一般的な2次元画像表示装置の構成を示す概略図
符号の説明
101 レーザ光源
101a 赤色レーザ光源
101b 緑色レーザ光源
101c 青色レーザ光源
102 2次元ビーム走査手段
103,103a,103b,103c 拡散板
104,104a,104b,104c フィールドレンズ
105,105a,105b,105c 空間光変調素子
106 ダイクロイックプリズム
107 投射レンズ
108 スクリーン
109 集光レンズ
110 光スポット
111 拡散板
201 光スポット
202 照射領域
501 シフト振動幅設定器
701 赤外レーザ光源
702 集光レンズ
703 2次元ビーム走査手段
704 フィールドレンズ
801 映像投影範囲及び赤外光投影範囲(a)
802 赤外光投影範囲(b)
803 赤外光投影範囲(c)
1101a 赤色レーザ光源
1101b 緑色レーザ光源
1101c 青色レーザ光源
1102a,1102b ダイクロイックミラー
1103 ミラー
1104 ポリゴンスキャナ
1105 ガルバノスキャナ
1106a,1106b,1106c 光変調器
1108 スクリーン

Claims (15)

  1. 画像表示用光源としてのレーザ光源と、
    レーザ光源からの光を2次元的に変調する空間変調素子と、
    変調された光をスクリーンに投影する投影レンズと、
    前記投影レンズを光軸方向に駆動する駆動機構と、
    スペックルノイズを除去するための機構を少なくとも具備していることを特徴とする2次元画像表示装置。
  2. 投影画像のスペックルノイズを検出する検出装置と、
    画像表示装置の移動距離を検出する移動距離検出装置と、
    前記投影レンズの移動量を前記スペックルノイズ検出装置と移動距離検出装置から計算する演算装置とを具備していることを特徴とする請求項1に記載の2次元画像表示装置。
  3. 前記スペックルノイズ検出装置と前記演算装置により得られた明暗情報を元に前記投影レンズ駆動量を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の2次元画像表示装置。
  4. 前記スペックルノイズ検出装置と前記演算装置により得られた明暗情報を元に前記投影レンズを駆動させ焦点を合わせた後、スペックルノイズ除去機構を機能させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
  5. 画像表示中に前記投影レンズをそのレンズの焦点深度の範囲で光軸方向に往復運動させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
  6. 画像表示中に前記投影レンズの光軸方向に往復運動させる移動範囲を設定する設定機構を具備することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
  7. 前記投影レンズを往復運動させる周波数が50Hz〜1kHzであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の2次元画像表示装置。
  8. 画像表示用光源としての可視光レーザ光源と、
    スクリーンを照明する赤外光源と、
    レーザ光源からの光を2次元的に変調する空間変調素子と、
    変調された光をスクリーンに投影する投影レンズと、
    投影レンズを光軸方向に駆動する駆動機構と、
    スペックルノイズ除去機構を具備する2次元画像表示装置において、
    赤外光源から発せられる赤外線をスペックルノイズ除去せずに投影レンズ
    から投影することを特徴とする2次元画像表示装置。
  9. 投影画像のスペックルノイズを検出する検出装置と、
    画像表示装置の移動距離を検出する移動距離検出装置と
    前記投影レンズの移動量を前記スペックルノイズ検出装置と移動距離検出装置から計算する演算装置とを具備することを特徴とする請求項8に記載の2次元画像表示装置。
  10. 前記レーザ光源が赤色発生用、緑色発生用、青色発生用の少なくとも3つのレーザ光源からなることを特徴とした請求項1〜9のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
  11. 前記赤色発生用、緑色発生用、青色発生用の3つのレーザ光源のそれぞれに対して1つずつの拡散板と前記赤色発生用、緑色発生用、青色発生用の3つのレーザ光源のそれぞれに対して1つずつの空間光変調素子とを具備することを特徴とした請求項1〜10のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
  12. 前記3つのレーザ光源からの出射ビームから前記ビーム走査手段への光軸が互いに異なっていることを特徴とした請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
  13. 前記光拡散手段が擬似ランダム拡散板からなることを特徴とした請求項1〜12のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
  14. 前記ビーム走査手段が分極反転素子からなることを特徴とした請求項1〜13のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
  15. 前記レーザ光源のスペクトル半値幅が0.1nm以上10nm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の2次元画像表示装置。
JP2005167952A 2005-06-08 2005-06-08 2次元画像表示装置 Pending JP2006343464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167952A JP2006343464A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 2次元画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167952A JP2006343464A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 2次元画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006343464A true JP2006343464A (ja) 2006-12-21

Family

ID=37640484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005167952A Pending JP2006343464A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 2次元画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006343464A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216923A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Sharp Corp 照明装置及び投影型映像表示装置
WO2008142852A1 (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Panasonic Corporation レーザプロジェクタ
WO2009019973A1 (ja) * 2007-08-09 2009-02-12 Konica Minolta Opto, Inc. レーザ投射装置および画像投射方法
JP2009048042A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2009162825A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Seiko Epson Corp 画像表示装置
JP2009169012A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Sony Corp 投射型表示装置
JP2014098754A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> レーザディスプレイ装置
WO2017172030A1 (en) * 2016-04-01 2017-10-05 Intel Corporation Laser projector and camera

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216923A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Sharp Corp 照明装置及び投影型映像表示装置
WO2008142852A1 (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Panasonic Corporation レーザプロジェクタ
US8807756B2 (en) 2007-05-18 2014-08-19 Panasonic Corporation Laser projector for removing speckle noise
JPWO2008142852A1 (ja) * 2007-05-18 2010-08-05 パナソニック株式会社 レーザプロジェクタ
US8262235B2 (en) 2007-08-09 2012-09-11 Konica Minolta Opto, Inc. Laser projector and image projection method for projecting an image with reduced speckles on the projected laser light image
WO2009019973A1 (ja) * 2007-08-09 2009-02-12 Konica Minolta Opto, Inc. レーザ投射装置および画像投射方法
JP5163649B2 (ja) * 2007-08-09 2013-03-13 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 レーザ投射装置
JP2009048042A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2009162825A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Seiko Epson Corp 画像表示装置
JP2009169012A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Sony Corp 投射型表示装置
JP2014098754A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> レーザディスプレイ装置
WO2017172030A1 (en) * 2016-04-01 2017-10-05 Intel Corporation Laser projector and camera
US10962764B2 (en) 2016-04-01 2021-03-30 Intel Corporation Laser projector and camera

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7677736B2 (en) Illumination light source and two-dimensional image display using same
US7679799B2 (en) Illuminating light source including a light intensity modulator that oscillates a light from a coherent light source in a non-integral multiple of one cycle and two- dimensional image display using the same
JP2006343464A (ja) 2次元画像表示装置
US7370973B2 (en) Displaying optical system and image projection apparatus
US8350789B2 (en) Image display apparatus
JP4598676B2 (ja) 2次元走査型画像表示装置
JP4898121B2 (ja) 画像投影装置
US7792163B2 (en) Harmonic generator and an image display device using the harmonic generator
US8767783B2 (en) Light source device, lighting device and image display device
US9195115B2 (en) Image projection device, image protection method, distance measuring device and distance measuring method
US8960914B2 (en) Laser projection apparatus with speckle reduction
US8134599B2 (en) Scanning image display apparatus
WO2012111698A1 (ja) 走査型画像表示装置及びその画像表示方法
JP2008509448A (ja) 2次元画像投影システム
JP2009162825A5 (ja)
JP2009162825A (ja) 画像表示装置
JP2003186112A (ja) 画像投影表示装置
KR20110002045A (ko) 스펙클 감소 시스템 및 그 방법
US7095541B2 (en) Method of generating area light source by scanning, scanning area light source and laser projection television using the same
US8052280B2 (en) Laser display device branching a modulated laser beam that scans both beams to the same position at the same time on a screen
KR20090010096A (ko) 확장 시야 범위에서 보게 될 화상을 투영하는 장치 및 방법
JP2007086266A (ja) 光学ユニット及び画像表示装置
JP5505121B2 (ja) 集光光学ユニット、光走査装置、投影型画像表示装置及び電子機器
KR101099327B1 (ko) 레이저광원 및 이를 갖는 레이저스캐닝 디스플레이 장치