JP4328914B2 - レーザー発振装置及びレーザー駆動方法 - Google Patents

レーザー発振装置及びレーザー駆動方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザー等を使用したレーザー発振装置及びレーザー光源駆動方法に係わり、特に、効率よくレーザー出力を制御させることのできるレーザー発振装置及びレーザー光源駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型のレーザー発振器に代わり、半導体レーザーを使用したレーザー発振装置が増加している。
【0003】
例えば、測量機器のポイント指示光や測定照射光として、半導体レーザーが、ヘリウムネオンレーザー発振器に代わって使用されており、電池駆動が可能な小型省エネルギの光源として広く採用されている。
【0004】
特に近年では、半導体レーザーをポンピング光源とする共振器型のレーザー発振装置が出現しており、測量装置等にも採用されている。
【0005】
測量機器のポイント指示光として使用されているレーザー発振装置は、寿命、安定性及び経済的な理由から、従来から赤色レーザー光が使用されていたが、より視認性を向上させるために、半導体レーザーをポンピング光源とした緑色のレーザー光を射出する共振器型のレーザー発振装置が登場している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレーザー発振装置は、周囲の明暗、或いは被測定対象等までの距離により、照射光量を調整する必要があり、ポンピング光源である半導体レーザーの電流を変化させてレーザー光の照射量を調整していた。
【0007】
図12は、半導体レーザーの入力電流とレーザー出力との関係を示すものである。半導体レーザーの入力電流が、しきい値電流に達するまでは、レーザー光の発光は行われない。そして半導体レーザーの入力電流が、しきい値電流を越えると、半導体レーザーのレーザー出力は急速に立ち上がる。従って、半導体レーザーを発光させるには、しきい値電流以上の電流を流す必要がある。
【0008】
また、レーザー出力を下げる場合でも、しきい値電流以上の電流を流す必要があり、効率が低下する。
【0009】
特に、半導体レーザーをポンピング光源とする共振器型のレーザー発振装置では、半導体レーザーに対して、しきい値電流を越える電流を流すと、半導体レーザーの消費電流は、図13に示す様に、第2高調波出力の2乗に比例して増加する。
【0010】
従って、半導体レーザーに供給する電流の増減は、レーザー発振装置の作動効率に直接的に関係しており、低消費電力化を図る上で極めて重要である。
【0011】
そこで、高能率でレーザー光の出力の制御を実行でき、消費電力を低下させて、連続使用時間等を飛躍的に長期化させることのできるレーザー発振装置の出現が強く望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑み案出されたもので、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器と、この光共振器に対してポンピングするためのレーザー光源と、このレーザー光源をパルス駆動するためのパルス駆動手段を含むレーザー発振装置であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光媒質が挿入され、前記パルス駆動手段の駆動パルスの周期Tは、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、駆動パルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御する構成となっている。
【0014】
更に、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器と、この光共振器に対してポンピングするためのレーザー光源と、このレーザー光源をパルス駆動するためのパルス駆動手段を含むレーザー発振装置であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、前記パルス駆動手段が、駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、前記パルス駆動手段の駆動パルスの周期Tは、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、前記ポンピングパルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御する構成となっている。
【0015】
また本発明は、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器と、この光共振器に対してポンピングするためのレーザー光源と、このレーザー光源をパルス駆動するためのパルス駆動手段を含むレーザー発振装置であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、前記パルス駆動手段が、駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、前記パルス駆動手段の駆動パルスの周期Tは、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、前記ポンピングパルスの幅又は周期を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御する構成となっている。
【0016】
更に本発明は、前記駆動パルスの平均パルス電流はIav は、連続動作電流により、同じ出力光を生じさせるために必要とされる連続動作電流をICW より小さな値に設定する構成にすることもできる。
【0017】
そして本発明の光共振器には、第2次高調波を発生させるための非線形光学媒質を挿入する構成にすることもできる。
【0019】
そして本発明のレーザー駆動方法は、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器に対して、ポンピングするためのレーザー光源を駆動するためのレーザー駆動方法であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、駆動パルスのデューティ比を変えることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御する構成となっている。
【0020】
更に本発明のレーザー駆動方法は、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器に対して、ポンピングするためのレーザー光源を駆動するためのレーザー駆動方法であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、前記レーザー光源を駆動するための駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、
τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、このポンピングパルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御する構成となっている。
【0021】
そして本発明のレーザー駆動方法は、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器に対して、ポンピングするためのレーザー光源を駆動するためのレーザー駆動方法であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、前記レーザー光源を駆動するための駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、このポンピングパルスの周期を、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、駆動パルスの周期Tを変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御する構成となっている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以上の様に構成された本発明は、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとから出力光を発生させるための光共振器を形成し、レーザー光源が、光共振器に対してポンピングし、パルス駆動手段が、レーザー光源をパルス駆動する様になっており、光共振器内に挿入された非線形光学媒質が高調波を発生させ、パルス駆動手段の駆動パルスの周期Tは、最初の駆動パルスが、レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、駆動パルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御することができる。
【0025】
また本発明は、パルス駆動手段が、駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、レーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、ポンピングパルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御することができる。
【0026】
更に本発明は、パルス駆動手段が、駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、レーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、
τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、ポンピングパルスの幅又は周期を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御することができる。
【0027】
そして本発明の光共振器には、第2次高調波を発生させるための非線形光学媒質を挿入することができる。
【0029】
そして本発明のレーザー駆動方法は、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器に対して、ポンピングするためのレーザー光源を駆動するためのレーザー駆動方法であって、光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質を挿入し、最初の駆動パルスが、レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、駆動パルスのデューティ比を変えることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御することができる。
【0030】
更に本発明のレーザー駆動方法は、レーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、ポンピングパルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御することができる。
【0032】
【実施例】
【0033】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0034】
図1は、本実施例のレーザー発振装置1000を示すもので、レーザー光源100と、集光レンズ200と、レーザー結晶300と、非線形光学媒質400と、出力ミラー500と、レーザー駆動手段600とから構成されている。
【0035】
レーザー光源100は、レーザー光を発生させるためのものであり、本実施例では半導体レーザーが使用されている。本実施例では、レーザー光源100が基本波を発生させるポンプ光発生装置として機能を有する。そして、レーザー駆動手段600は、レーザー光源100を駆動するためのものであり、本実施例では、レーザー光源100をパルス駆動することができる。
【0036】
レーザー結晶300は、負温度の媒質であり、光の増幅を行うためのものである。このレーザー結晶300には、Nd3+ イオンをドープしたYAG(イットリウム アルミニウム ガーネット)等が採用される。
【0037】
レーザー結晶300のレーザー光源100側には、第1の誘電体反射膜310が形成されている。
【0038】
出力ミラー500は、第1の誘電体反射膜310が形成されたレーザー結晶300に対向する様に構成されており、出力ミラー500のレーザー結晶300側は、適宜の半径を有する凹面球面境の形状に加工されており、第2の誘電体反射膜510が形成されている。
【0039】
レーザー結晶300の第1の誘電体反射膜310と、出力ミラー500とから構成された光共振器内に非線形光学媒質400が挿入されている。
【0040】
物質に電界が加わると電気分極が生じる。この電界が小さい場合には、分極は電界に比例するが、レーザー光の様に強力なコヒーレント光の場合には、電界と分極の間の比例関係が崩れ、電界の2乗、3乗に比例する非線形的な分極成分が卓越してくる。
【0041】
この非線形分極により、異なった周波数の光波間に結合が生じ、光周波数を2倍にする高調波が発生する。
【0042】
非線形光学媒質400を、レーザー結晶300と出力ミラー500とから構成された光共振器内に挿入されているので、内部型SHGと呼ばれており、変換出力は、基本波光電力の2乗に比例するので、光共振器内の大きな光強度を直接利用できると言う効果がある。
【0043】
一般的なレーザー光源の緩和振動時の反転分布と光強度の関係を示したものが、図8である。図8中に示されたデルタN(t)は、反転分布(ゲイン)を示し、φ(t)は光強度であり、横軸は時間の経過を示すものである。
【0044】
図8を見ると、反転分布が最大となった時に最初のスパイク(即ち、ファーストパルス)が立ち上がり、最大の光強度が生じることが理解される。
【0045】
更に図9(a)、図9(b)、図9(c)は、ゲインスイッチを示す模式図であり、図9(a)は、時間と励起強度の関係を示す図であり、図9(b)は、時間と光強度の関係を示す図であり、図9(c)は時間と反転分布の関係を示すものである。
【0046】
半導体レーザーに対して、連続波の駆動電力を供給すれば、ファーストパルスに対応して最大の光強度が生じ、その後、光強度が低下し、一定の光強度に収束するから、ファーストパルスのみ使用すると光の取り出しが最も効率的となる。
【0047】
更に図10(a)と図10(b)により、半導体レーザーに対して、連続パルスの駆動電力を供給した場合を説明する。
【0048】
なお、半導体レーザーを駆動する駆動パルスと半導体レーザーから出力される光パルスとの周期及びパルス幅は、略同一となっている。
【0049】
図10(a)は、半導体レーザーに対する供給連続パルスの周期Tが、τFL<Tーτの関係の場合である。ここでτFLは蛍光寿命であり、τはパルス幅である。
【0050】
これに対して、図10(b)は、半導体レーザーに対する供給連続パルスの周期Tが、τFL>Tーτの関係の場合である。
【0051】
図10(b)を見れば、τFL(蛍光寿命)の間に、次のパルスを半導体レーザーに印加することにより、残留した反転分布に新たな反転分布を加え、効果的に最大の光強度を有する光のみを連続して発生させることができる事が理解される。
【0052】
更に図7に基づいて、レーザー光源100の入力パルスと、レーザー発振装置1000の出射光量の関係を説明する。
【0053】
レーザー光源100の入力パルスは、しきい値電流を越えると、レーザー発振装置1000の出射光量は非線形で増加する。従って、レーザー光源100に与える入力パルス電流のピーク値をレーザー光源100の定格値とし、入力パルスのデューティ比、周期を制御すれば、最も効率よくレーザーが発振している状態で、レーザー光量を可変させることができる。
【0054】
次に、本実施例のレーザー駆動手段600を図2に基づいて詳細に説明する。
【0055】
レーザー駆動手段600は、クロック発生器610と、タイミング部620と、定電流電源部630と、スイッチング部640と、電流検出部650と、制御演算部660とから構成されている。
【0056】
クロック発生器610は、基準となるクロックを発生させるための発振器である。
【0057】
タイミング部620は、クロック発生器610からの基準クロックに基づいて、レーザー光源100を発光させる時間と周期を設定するためのものである。
【0058】
定電流電源部630は、レーザー光源100に定格電流を供給するためのものであり、電流検出部650で検出されるレーザー光源100の消費電流が常に定格電流となる様にするためのものである。
【0059】
スイッチング部640は、タイミング部620からの信号に基づいて、レーザー光源100に供給する電流をスイッチングするものである。
【0060】
電流検出部650は、レーザー光源100に流れる電流を検出するためのものである。レーザー光源100に流れる電流を検出することのできるものであれば、何れの電流検出手段を採用することができる。
【0061】
制御演算部660は、タイミング部620と定電流電源部630とに制御信号を送出し、レーザー光源100に対して所望の駆動信号を供給するためのものである。
【0062】
以上の様に構成された本実施例のレーザー発振装置1000のレーザー駆動手段600は、制御演算部660の制御信号に基づいて、予め定められたレーザー光源100に対する駆動信号を形成することができる。
【0063】
次に、レーザー駆動手段600で形成される駆動信号を詳細に説明する。
【0064】
「第1の駆動信号」
【0065】
第1の駆動信号は、「パルスの周期」を制御することにより、レーザー光源100を制御駆動し、レーザー発振装置1000の出射光量を調整するものである。
【0066】
図3(a)及び図3(b)は、レーザー駆動手段600で形成される第1の駆動信号を示すもので、第1の駆動信号は、「パルスの周期」が可変される。即ち、レーザー発振装置1000の出射光量を大きくさせる場合には、図3(a)に示す様に、パルスの周期を短くし、レーザー光源100に供給する駆動信号の実効値を高くする。この結果、レーザー発振装置1000の出射光量が増大する。
【0067】
また、レーザー発振装置1000の出射光量を小さくさせる場合には、図3(b)に示す様に、パルスの周期を長くし、レーザー光源100に供給する駆動信号の実効値を低くする。この結果、レーザー発振装置1000の出射光量が低下する。
【0068】
以上の様に、レーザー駆動手段600が、レーザー光源100に供給する駆動信号を変化させることにより、レーザー発振装置1000の出射光量を調整することができる。
【0069】
なお、第1の駆動信号の「パルスの周期」は、数100KHzであるが、適宜設定可能である。
【0070】
「第2の駆動信号」
【0071】
第2の駆動信号は、パルスの「デューティ比」を制御することにより、レーザー光源100を制御駆動し、レーザー発振装置1000の出射光量を調整するものである。
【0072】
図4(a)及び図4(b)は、レーザー駆動手段600で形成される第2の駆動信号を示すもので、パルスの周期を変化させることなく、「パルスのデューティ比」を可変させるものであり、レーザー光源100に供給する駆動信号がONとなる時間(T1)と、OFFとなっている時間(T2)の比であるデューティ比を変化させる様になっている。
【0073】
即ち、レーザー発振装置1000の出射光量を大きくさせる場合には、図4(a)に示す様に、(T1)/(T1+T2)を大きくし、レーザー光源100に供給する駆動信号がONとなる時間を大きくすることにより、レーザー発振装置1000の出射光量が増大させることができる。
【0074】
また、レーザー発振装置1000の出射光量を小さくさせる場合には、図4(b)に示す様に、(T1)/(T1+T2)を小さくし、レーザー光源100に供給する駆動信号がONとなる時間を小さくすることにより、レーザー発振装置1000の出射光量が低下させることができる。
【0075】
以上の様に、レーザー駆動手段600が、レーザー光源100に供給するための駆動信号の駆動時間を変化させ、パルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置1000の出射光量を調整することができる。
【0076】
なお、第2の駆動信号の「パルスの周期」は、数100KHzであるが、適宜設定可能である。
【0077】
「第3の駆動信号」
【0078】
第3の駆動信号は、レーザー光源100によりポンピングされる光パルスの発光時間を制御させるものである。即ち、「ポンピングパルスのデューティ比」を変化させる様に、レーザー光源100を制御駆動し、ポンピングされる光パルスの発光時間を変化させ、レーザー発振装置1000の出射光量を調整するものである。
【0079】
図5(a)及び図5(b)は、レーザー駆動手段600で形成される第2の駆動信号を示すもので、複数のパルスを連続駆動することにより、ポンピングパルスを形成している。ポンピングパルスの周期を変化させることなく、「ポンピングパルスのデューティ比」を可変させるものであり、ポンピングするための時間(T1)と、OFFとなっている時間(T2)の比であるデューティ比を変化させる様になっている。
【0080】
即ち、レーザー発振装置1000の出射光量を大きくさせる場合には、図5(a)に示す様に、(T1)/(T1+T2)を大きくし、ポンピングされる時間を大きくすることにより、レーザー発振装置1000の出射光量が増大させる。
【0081】
また、レーザー発振装置1000の出射光量を小さくさせる場合には、図5(b)に示す様に、(T1)/(T1+T2)を小さくし、ポンピングされる時間を小さくすることにより、レーザー発振装置1000の出射光量が低下させることができる。
【0082】
以上の様に、レーザー駆動手段600が、レーザー光源100に供給するための駆動信号の連続駆動時間を変化させ、ポンピングパルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置1000の出射光量を調整することができる。
【0083】
なお、第3の駆動信号の「パルスの周期」は、数100KHzであるが、適宜設定可能である。
【0084】
「第4の駆動信号」
【0085】
第4の駆動信号は、レーザー光源100によりポンピングされる光パルスの発光周期を制御させるものである。即ち、「ポンピングパルスの周期」を変化させる様に、レーザー光源100を制御駆動し、ポンピングされる光パルスの発光周期を変化させ、レーザー発振装置1000の出射光量を調整するものである。
【0086】
図6(a)及び図6(b)は、レーザー駆動手段600で形成される第3の駆動信号を示すもので、複数のパルスを連続駆動することにより、ポンピングパルスを形成している。このポンピングパルスの周期を変化させることにより、レーザー発振装置1000の出射光量を調整することができる。
【0087】
即ち、レーザー発振装置1000の出射光量を大きくさせる場合には、図6(a)に示す様に、ポンピングパルスの周期を小さくし、ポンピングされる実効時間を大きくすることにより、レーザー発振装置1000の出射光量が増大させる。
【0088】
また、レーザー発振装置1000の出射光量を小さくさせる場合には、図6(b)に示す様に、ポンピングパルスの周期を大きく、ポンピングされる実効時間を小さくすることにより、レーザー発振装置1000の出射光量が減少させることができる。
【0089】
以上の様に、レーザー駆動手段600が、レーザー光源100に供給するための駆動信号を連続駆動する周期を変化させ、ポンピングパルスの周期を変化させることにより、レーザー発振装置1000の出射光量を調整することができる。
【0090】
なお、第4の駆動信号の「矩形パルスの周期」は、数100KHzであるが、適宜設定可能である。
【0091】
またレーザー駆動手段600が生成する第1の駆動信号〜第3の駆動信号は、矩形パルスか、或いは、矩形パルスの連続発光により形成されたポンピングパルスからなっているが、矩形パルスに限定されることなく、減衰するパルス等を使用することもできる。
【0092】
更に図7に示す様に、レーザー光源100の入力パルスは、しきい値電流を越えると、レーザー発振装置1000の出射光量は非線形で増加する。従って、レーザー光源100の入力パルスを制御すれば、最も効率よくレーザーが発振している状態で、レーザー光量を可変させることができるという効果がある。
【0093】
次に本実施例のレーザー発振装置1000を応用したパイプレーザー10000を図11に基づいて説明する。
【0094】
パイプレーザー10000は、円筒型をしており、4本の支持脚11000、11000・・・・により支持されている。このパイプレーザー10000の内部には、レーザー発振装置1000が、上下方向、水平方向の2方向に揺動可能に設けられており、レーザー発振装置1000は、水平方向、鉛直方向の2方向にレーザー光線が照射される様に構成されている。
【0095】
パイプレーザー10000の前面部には、ガラスで覆われた投光窓12000が形成されており、この投光窓12000を通して、レーザー発振装置1000からのレーザー光が照射される様になっている。
【0096】
そして、パイプレーザー10000から照射されたレーザー光は、ターゲット20000で視覚化され、その位置を示すことができる。なお、ターゲット20000は、半透明の材質であり、拡散すると共に視覚化され、前後からレーザー光の位置を確認することができる。
【0097】
なお、パイプレーザー10000を日中の太陽光の下で使用する場合には、レーザー発振装置1000の出射光量を増加させ、視認度を向上させることができる。そして、屋内等で使用する場合には、太陽光の下と比較して明るくないため、レーザー発振装置1000の出射光量を低下させることができ、地下等の暗い場所では、更に、レーザー発振装置1000の出射光量を低下させて、省電力化を図ることができる。
【0098】
【効果】
以上の様に構成された本発明は、少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器と、この光共振器に対してポンピングするためのレーザー光源と、このレーザー光源をパルス駆動するためのパルス駆動手段を含むレーザー発振装置であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光媒質が挿入され、前記パルス駆動手段の駆動パルスの周期Tは、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、駆動パルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御する構成となっているので、最も効率よくレーザーが発振している状態で、レーザー光量を可変させることができるという効果がある。
【0099】
更に本発明のパルス駆動手段が、駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、レーザー結晶における、τFL(蛍光寿命)に対して、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、前記ポンピングパルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御することもでき、更に、τFL>Tーτ となる関係を維持しながら、前記ポンピングパルスの幅又は周期を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御することもできる。
【0100】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のレーザー発振装置1000の構成を説明する図である。
【図2】レーザー駆動手段600の電気的構成を説明する図である。
【図3】「第1の駆動信号」を説明する図である。
【図4】「第2の駆動信号」を説明する図である。
【図5】「第3の駆動信号」を説明する図である。
【図6】「第4の駆動信号」を説明する図である。
【図7】レーザー光源100の入力パルスと、レーザー発振装置1000の出射光量との関係を説明する図である。
【図8】半導体レーザーの緩和振動時の反転分布と光強度の関係を示した図である。
【図9(a)】ゲインスイッチを示す模式図であり、時間と励起強度の関係を示すものである。
【図9(b)】ゲインスイッチを示す模式図であり、時間と光強度の関係を示すものである。
【図9(c)】ゲインスイッチを示す模式図であり、時間と反転分布の関係を示すものである。
【図10(a)】半導体レーザーに対する供給連続パルスの周期Tが、τFL<Tーτの関係の場合を説明する図である。
【図10(b)】半導体レーザーに対する供給連続パルスの周期Tが、τFL>Tーτの関係の場合を説明する図である。
【図11】本実施例のレーザー発振装置1000をパイプレーザー10000に応用した例を示す図である。
【図12】従来技術を説明する図である。
【図13】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
10000 パイプレーザー
11000 支持脚
12000 投光窓
20000 ターゲット
1000 レーザー発振装置
100 レーザー光源
200 集光レンズ
300 レーザー結晶
310 第1の誘電体反射膜
400 非線形光学媒質
500 出力ミラー
510 第2の誘電体反射膜
600 レーザー駆動手段
610 クロック発生器
620 タイミング部
630 定電流電源部
640 スイッチング部
650 電流検出部
660 制御演算部

Claims (7)

  1. 少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器と、この光共振器に対してポンピングするためのレーザー光源と、このレーザー光源をパルス駆動するためのパルス駆動手段を含むレーザー発振装置であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光媒質が挿入され、前記パルス駆動手段の駆動パルスの周期Tは、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τ FL (蛍光寿命)に対して、
    τ FL >Tーτ (但し、τは駆動パルス幅、Tは駆動パルスの周期)
    となる関係を維持しながら、駆動パルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御するレーザー発振装置。
  2. 少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器と、この光共振器に対してポンピングするためのレーザー光源と、このレーザー光源をパルス駆動するためのパルス駆動手段を含むレーザー発振装置であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、前記パルス駆動手段が、駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、前記パルス駆動手段の駆動パルスの周期Tは、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τ FL (蛍光寿命)に対して、
    τ FL >Tーτ (但し、τは駆動パルス幅、Tは駆動パルスの周期)
    となる関係を維持しながら、前記ポンピングパルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御するレーザー発振装置。
  3. 少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器と、この光共振器に対してポンピングするためのレーザー光源と、このレーザー光源をパルス駆動するためのパルス駆動手段を含むレーザー発振装置であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、前記パルス駆動手段が、駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、前記パルス駆動手段の駆動パルスの周期Tは、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τ FL (蛍光寿命)に対して、
    τ FL >Tーτ (但し、τは駆動パルス幅、Tは駆動パルスの周期)
    となる関係を維持しながら、前記ポンピングパルスの幅又は周期を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御するレーザー発振装置。
  4. 前記駆動パルスの平均パルス電流はI av は、連続動作電流により、同じ出力光を生じさせるために必要とされる連続動作電流をI CW より小さな値に設定される請求項1記載のレーザー発振装置。
  5. 少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器に対して、ポンピングするためのレーザー光源を駆動するためのレーザー駆動方法であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τ FL (蛍光寿命)に対して、
    τ FL >Tーτ (但し、τは駆動パルス幅、Tは駆動パルスの周期)
    となる関係を維持しながら、駆動パルスのデューティ比を変えることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御するレーザー駆動方法。
  6. 少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器に対して、ポンピングするためのレーザー光源を駆動するためのレーザー駆動方法であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、前記レーザー光源を駆動するための駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τ FL (蛍光寿命)に対して、
    τ FL >Tーτ (但し、τは駆動パルス幅、Tは駆動パルスの周期)
    となる関係を維持しながら、このポンピングパルスのデューティ比を変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御するレーザー駆動方法。
  7. 少なくともレーザー結晶と出力ミラーとからなり出力光を発生させるための光共振器に対して、ポンピングするためのレーザー光源を駆動するためのレーザー駆動方法であって、前記光共振器内に高調波を発生させるための非線形光学媒質が挿入され、前記レーザー光源を駆動するための駆動パルスを連続駆動することによりポンピングパルスを形成し、このポンピングパルスの周期を、最初の駆動パルスが、前記レーザー結晶における反転分布が最大となるファーストスパイクを含み、かつ、後続のスパイクを含まない駆動パルス幅で該駆動パルスが立ち下がり、更に残留した反転分布が存在している期間内に後続の駆動パルスが立ち上がる関係、即ち、このレーザー結晶における、τ FL (蛍光寿命)に対して、
    τ FL >Tーτ (但し、τは駆動パルス幅、Tは駆動パルスの周期)
    となる関係を維持しながら、駆動パルスの周期Tを変化させることにより、レーザー発振装置の高調波の出力を制御するレーザー駆動方法。
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