JP2500753B2 - 小型レ―ザポインタ - Google Patents
小型レ―ザポインタInfo
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- JP2500753B2 JP2500753B2 JP13544793A JP13544793A JP2500753B2 JP 2500753 B2 JP2500753 B2 JP 2500753B2 JP 13544793 A JP13544793 A JP 13544793A JP 13544793 A JP13544793 A JP 13544793A JP 2500753 B2 JP2500753 B2 JP 2500753B2
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- laser diode
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレゼンテーション等
において参照個所をスポット光にて指示するのに用いら
れる小型レーザポインタに関し、例えば充電式の単3電
池1本で駆動され、概ね万年筆サイズで胸ポケットにて
携行が可能な小型レーザポインタに関する。
において参照個所をスポット光にて指示するのに用いら
れる小型レーザポインタに関し、例えば充電式の単3電
池1本で駆動され、概ね万年筆サイズで胸ポケットにて
携行が可能な小型レーザポインタに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、特開平2−235013号公報
において開示されたレーザポインタの断面図である。同
図に示されるように、このレーザポインタは、可視レー
ザ光を発生するレーザダイオード11と、レーザダイオ
ードの出力するレーザ光を集光して平行な光ビームにす
る、レンズ等からなる光学系12と、レーザダイオード
11の発光を制御する電子回路13と、レーザダイオー
ド11および電子回路13を駆動するためのバッテリ等
でなる電源14とから主要部が構成されており、これら
全体は筐体15内に収容されている。なお、16は、レ
ーザポインタからの光ビームの投射されるスクリーン等
の投射面を示す。
において開示されたレーザポインタの断面図である。同
図に示されるように、このレーザポインタは、可視レー
ザ光を発生するレーザダイオード11と、レーザダイオ
ードの出力するレーザ光を集光して平行な光ビームにす
る、レンズ等からなる光学系12と、レーザダイオード
11の発光を制御する電子回路13と、レーザダイオー
ド11および電子回路13を駆動するためのバッテリ等
でなる電源14とから主要部が構成されており、これら
全体は筐体15内に収容されている。なお、16は、レ
ーザポインタからの光ビームの投射されるスクリーン等
の投射面を示す。
【0003】図4は、図3における電子回路13の構成
を示す回路ブロック図である。同図に示されるように、
電子回路13は、電源14とレーザダイオード11との
間に接続された自動光出力制御回路(以下、APC回路
と記す)17と、APC回路17を、電源14からレー
ザダイオード11に流れ込む電流の供給をオン/オフす
るように制御するスイッチング回路18を含んで構成さ
れる。なお、スイッチング回路18には、APC回路1
7に印加するスイッチングパルスの周波数あるいはパル
ス幅を制御する点滅制御信号が入力されている。
を示す回路ブロック図である。同図に示されるように、
電子回路13は、電源14とレーザダイオード11との
間に接続された自動光出力制御回路(以下、APC回路
と記す)17と、APC回路17を、電源14からレー
ザダイオード11に流れ込む電流の供給をオン/オフす
るように制御するスイッチング回路18を含んで構成さ
れる。なお、スイッチング回路18には、APC回路1
7に印加するスイッチングパルスの周波数あるいはパル
ス幅を制御する点滅制御信号が入力されている。
【0004】次に、図3、図4に示された装置の動作に
ついて説明する。電源14により駆動されるスイッチン
グ回路18は、入力される点滅制御信号により制御され
て、一定周波数のオン/オフ信号を発生し、これをAP
C回路17に伝達する。APC回路17は、この信号に
基づいて電源14からレーザダイオード11に流れ込む
電流をオン/オフする。この結果、レーザダイオード1
1は、スイッチング回路18から発せられるオン/オフ
信号に同調してその光出力を点滅する。得られた光出力
は、光学系12により平行光となされ遠方にある投射面
16に投射される。
ついて説明する。電源14により駆動されるスイッチン
グ回路18は、入力される点滅制御信号により制御され
て、一定周波数のオン/オフ信号を発生し、これをAP
C回路17に伝達する。APC回路17は、この信号に
基づいて電源14からレーザダイオード11に流れ込む
電流をオン/オフする。この結果、レーザダイオード1
1は、スイッチング回路18から発せられるオン/オフ
信号に同調してその光出力を点滅する。得られた光出力
は、光学系12により平行光となされ遠方にある投射面
16に投射される。
【0005】また、実開昭61−140315号公報に
は、Ni−Cd電池、昇圧回路、発光回路およびレーザ
ダイオードを有し、外枠に充電端子を備えたレーザポイ
ンタが開示されている。
は、Ni−Cd電池、昇圧回路、発光回路およびレーザ
ダイオードを有し、外枠に充電端子を備えたレーザポイ
ンタが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のレーザ
ポインタはレーザダイオードの出射光を直接指示光に用
いるものであったため、以下の問題点があった。 (1)レーザダイオードの短波長化は困難で、実用化さ
れているものは赤色でそれも一般的に用いられているも
のは赤外に近い赤色であるため、比視感度が低くく非常
に見にくいものであった。比視感度の低さをレーザダイ
オードの出力アップによって補うことは技術的には可能
であるが、この種製品では出射光が人の目に入る可能性
があるために安全上そのような対策を採ることはできな
い。「レーザー光線による障害の防止対策要綱」(労働
省労働基準局発行基発第39号)によると、波長400
nm〜700nmでは、概ね1mW以下のパワーであれ
ば人体の防御反応により障害を回避しうるがそれ以上の
出力は安全上避けるべきであるとされている(連続発振
の場合)。したがって、出力が1mWを超える製品を提
供することはできないのである。 (2)レーザダイオードでは、一般にその構造上非点収
差(縦方向と横方向の焦点のくいちがい)が大きく、そ
のため遠方に光を飛ばしたときには減衰が大きくなる。
ポインタはレーザダイオードの出射光を直接指示光に用
いるものであったため、以下の問題点があった。 (1)レーザダイオードの短波長化は困難で、実用化さ
れているものは赤色でそれも一般的に用いられているも
のは赤外に近い赤色であるため、比視感度が低くく非常
に見にくいものであった。比視感度の低さをレーザダイ
オードの出力アップによって補うことは技術的には可能
であるが、この種製品では出射光が人の目に入る可能性
があるために安全上そのような対策を採ることはできな
い。「レーザー光線による障害の防止対策要綱」(労働
省労働基準局発行基発第39号)によると、波長400
nm〜700nmでは、概ね1mW以下のパワーであれ
ば人体の防御反応により障害を回避しうるがそれ以上の
出力は安全上避けるべきであるとされている(連続発振
の場合)。したがって、出力が1mWを超える製品を提
供することはできないのである。 (2)レーザダイオードでは、一般にその構造上非点収
差(縦方向と横方向の焦点のくいちがい)が大きく、そ
のため遠方に光を飛ばしたときには減衰が大きくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による小型レーザ
ポインタは、固体レーザ媒質(3)と、前記固体レーザ
媒質を励起するレーザダイオード(1)と、前記固体レ
ーザ媒質(3)に由来する波長を変換する非線形光学素
子(4)と、電池(7)と、前記レーザダイオードを間
欠駆動する電源回路(8、8a)と、を備え、前記固体
レーザ媒質の前記非線形光学素子に遠い側の端面に形成
されたダイクロイックコート(6)と、前記非線形光学
素子の前記固体レーザ媒質に遠い側の端面に形成された
ダイクロイックコート(6)とにより固体レーザの光共
振器が形成されていることを特徴としている。そして、
好ましくは、前記固体レーザの光共振器内にはQスイッ
チ素子(5)が配置され、また前記レーザダイオードの
1回のオン時間は前記固体レーザ媒質の蛍光寿命と同程
度かあるいはそれより短く設定される。
ポインタは、固体レーザ媒質(3)と、前記固体レーザ
媒質を励起するレーザダイオード(1)と、前記固体レ
ーザ媒質(3)に由来する波長を変換する非線形光学素
子(4)と、電池(7)と、前記レーザダイオードを間
欠駆動する電源回路(8、8a)と、を備え、前記固体
レーザ媒質の前記非線形光学素子に遠い側の端面に形成
されたダイクロイックコート(6)と、前記非線形光学
素子の前記固体レーザ媒質に遠い側の端面に形成された
ダイクロイックコート(6)とにより固体レーザの光共
振器が形成されていることを特徴としている。そして、
好ましくは、前記固体レーザの光共振器内にはQスイッ
チ素子(5)が配置され、また前記レーザダイオードの
1回のオン時間は前記固体レーザ媒質の蛍光寿命と同程
度かあるいはそれより短く設定される。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面図で
ある。同図において、1は、発光波長810nmの励起
用のレーザダイオード、2は、レーザダイオード1の出
射光を固体レーザ媒質(3)内に集光する、セルフォッ
クレンズ等からなる集光レンズ、3は、Nd:YVO4
からなるレーザロッド、4は、リンチタン酸カリウム
(KTiOPO4 :以下、KTPと記す)からなる非線
形光学素子、5はQスイッチ素子、6は、レーザロッド
3のレーザダイオード1寄りの端面、および非線形光学
素子4のレーザダイオード1から遠い側の端面に形成さ
れたダイクロイックコートである。レーザロッド3、Q
スイッチ素子5および非線形光学素子4は密着して配置
されている。固体レーザの光共振器は、2層のダイクロ
イックコート6、6間に形成されており、この光共振器
内に非線形光学素子4およびQスイッチ素子5が挿入さ
れた構造となっている。
て説明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面図で
ある。同図において、1は、発光波長810nmの励起
用のレーザダイオード、2は、レーザダイオード1の出
射光を固体レーザ媒質(3)内に集光する、セルフォッ
クレンズ等からなる集光レンズ、3は、Nd:YVO4
からなるレーザロッド、4は、リンチタン酸カリウム
(KTiOPO4 :以下、KTPと記す)からなる非線
形光学素子、5はQスイッチ素子、6は、レーザロッド
3のレーザダイオード1寄りの端面、および非線形光学
素子4のレーザダイオード1から遠い側の端面に形成さ
れたダイクロイックコートである。レーザロッド3、Q
スイッチ素子5および非線形光学素子4は密着して配置
されている。固体レーザの光共振器は、2層のダイクロ
イックコート6、6間に形成されており、この光共振器
内に非線形光学素子4およびQスイッチ素子5が挿入さ
れた構造となっている。
【0009】7は、充電可能な単3型の電池、8は、電
池7がレーザダイオード1に供給する電流をオン/オフ
するスイッチング回路、9は、これら全体を収容し、そ
の先端部に光出射窓の形成された収納ケースである。ス
イッチング回路8の出力端子は、またQスイッチ素子5
にも接続されており、スイッチング回路8はQスイッチ
素子がレーザダイオード1の反転動作を行うようにコン
トロールする。
池7がレーザダイオード1に供給する電流をオン/オフ
するスイッチング回路、9は、これら全体を収容し、そ
の先端部に光出射窓の形成された収納ケースである。ス
イッチング回路8の出力端子は、またQスイッチ素子5
にも接続されており、スイッチング回路8はQスイッチ
素子がレーザダイオード1の反転動作を行うようにコン
トロールする。
【0010】次に、本実施例のレーザポインタの動作に
ついて説明する。レーザダイオード1は、スイッチング
回路8によりオン/オフされる。レーザダイオード1に
電流が供給されているとき、すなわちレーザダイオード
が励振光を出射しているとき、Qスイッチ素子5にはス
イッチング回路8の出力するスイッチング電圧が印加さ
れているために固体レーザは発振を停止している。スイ
ッチング回路8を介してレーザダイオード1に供給され
ていた電流がオフすると、同時にQスイッチ素子5に印
加される電圧は0Vとなりレーザロッド3に蓄積されて
いたエネルギーは放出され、固体レーザは発振を開始す
る。ダイクロイックコート6、6間で得られる固体レー
ザの波長1.06μmの発振出力は、非線形光学素子4
により波長0.53μmの緑色光に変換されて放出され
る。次いで、再びレーザダイオード1に電流が供給され
ると、固体レーザはQスイッチ素子5により発振を停止
せしめられ、レーザロッド3は再びエネルギーの蓄積を
開始する。
ついて説明する。レーザダイオード1は、スイッチング
回路8によりオン/オフされる。レーザダイオード1に
電流が供給されているとき、すなわちレーザダイオード
が励振光を出射しているとき、Qスイッチ素子5にはス
イッチング回路8の出力するスイッチング電圧が印加さ
れているために固体レーザは発振を停止している。スイ
ッチング回路8を介してレーザダイオード1に供給され
ていた電流がオフすると、同時にQスイッチ素子5に印
加される電圧は0Vとなりレーザロッド3に蓄積されて
いたエネルギーは放出され、固体レーザは発振を開始す
る。ダイクロイックコート6、6間で得られる固体レー
ザの波長1.06μmの発振出力は、非線形光学素子4
により波長0.53μmの緑色光に変換されて放出され
る。次いで、再びレーザダイオード1に電流が供給され
ると、固体レーザはQスイッチ素子5により発振を停止
せしめられ、レーザロッド3は再びエネルギーの蓄積を
開始する。
【0011】次に、本実施例におけるレーザダイオード
の駆動周波数について説明する。本実施例では、固体レ
ーザ媒質の特性を考え、スイッチング回路8のオン時間
をレーザロッドであるNd:YVO4 の蛍光寿命の90
μsec程度乃至それ以下とする。蛍光寿命以上に固体
レーザ媒質を励起しても励起エネルギーは固体レーザ媒
質中には蓄積されずに下位のエネルギー準位に落ちてし
まうからである。よって、例えばデューティ比が1/1
1の場合、スイッチング周期は1kHz内外乃至それ以
上になされる[f=1/(90μsec×11)≒10
00/sec]。
の駆動周波数について説明する。本実施例では、固体レ
ーザ媒質の特性を考え、スイッチング回路8のオン時間
をレーザロッドであるNd:YVO4 の蛍光寿命の90
μsec程度乃至それ以下とする。蛍光寿命以上に固体
レーザ媒質を励起しても励起エネルギーは固体レーザ媒
質中には蓄積されずに下位のエネルギー準位に落ちてし
まうからである。よって、例えばデューティ比が1/1
1の場合、スイッチング周期は1kHz内外乃至それ以
上になされる[f=1/(90μsec×11)≒10
00/sec]。
【0012】ところで、レーザポインタの小型化を指向
する際に最も効果の著しいのは電池サイズの縮小であ
る。しかし、レーザダイオードを駆動するに必要な電流
は例えば0.2Aであるため、この電流を単3程度の電
池でまかなうことは極めて困難である。よって、本実施
例では、レーザダイオード1を間欠動作させこれにより
小型電池での駆動を可能ならしめている。例えばデュー
ティ比を1/100とすると消費電流は連続駆動の場合
の1/100となるが、これにより1回の充電での作動
可能時間を大幅に延ばすことができ小型電池での駆動が
可能となる。
する際に最も効果の著しいのは電池サイズの縮小であ
る。しかし、レーザダイオードを駆動するに必要な電流
は例えば0.2Aであるため、この電流を単3程度の電
池でまかなうことは極めて困難である。よって、本実施
例では、レーザダイオード1を間欠動作させこれにより
小型電池での駆動を可能ならしめている。例えばデュー
ティ比を1/100とすると消費電流は連続駆動の場合
の1/100となるが、これにより1回の充電での作動
可能時間を大幅に延ばすことができ小型電池での駆動が
可能となる。
【0013】また、本実施例では、波長0.53μmの
緑色光を出射しているがこの波長帯は最も比視感度の高
い領域に相当しており、出力が1mWであっても十分の
明瞭さをもって参照個所を指示することができる。ま
た、励起用光源として効率が高くしかも安価に入手でき
る赤外レーザダイオードを使用しているため、高効率化
(低消費電流化)とコストダウンを同時に達成すること
ができる。さらに、出射レーザ光はTEM00モードであ
るため、レーザ光を遠方まで飛ばしても大きく減衰する
ことはない。そして、出射レーザ光用に集光レンズを使
用する必要はなくなる。また、本実施例では、固体レー
ザの発振をQスイッチによりコントロールしているた
め、レーザダイオードによる励起エネルギーを効率的に
固体レーザの発振に利用することができる。
緑色光を出射しているがこの波長帯は最も比視感度の高
い領域に相当しており、出力が1mWであっても十分の
明瞭さをもって参照個所を指示することができる。ま
た、励起用光源として効率が高くしかも安価に入手でき
る赤外レーザダイオードを使用しているため、高効率化
(低消費電流化)とコストダウンを同時に達成すること
ができる。さらに、出射レーザ光はTEM00モードであ
るため、レーザ光を遠方まで飛ばしても大きく減衰する
ことはない。そして、出射レーザ光用に集光レンズを使
用する必要はなくなる。また、本実施例では、固体レー
ザの発振をQスイッチによりコントロールしているた
め、レーザダイオードによる励起エネルギーを効率的に
固体レーザの発振に利用することができる。
【0014】図2は、本発明の他の実施例の断面図であ
る。図2において、図1の実施例の部分と対応する部分
には同一の参照番号が付されているので重複した説明は
省略するが、この実施例では、固体レーザの発振を制御
するQスイッチ素子が除去されており、また、レーザダ
イオード1の集光特性のみによって励起光をレーザロッ
ド中に集光できるようにしてセルフォックレンズの使用
を廃止しているため、先の実施例の場合より構成が簡素
化されている。また、本実施例では、レーザダイオード
1を駆動する手段としてスイッチング回路に代えパルス
発振回路が用いられている。本実施例のレーザポインタ
も緑色のレーザ光を放出することができ、先の実施例と
同様の効果を奏することができる。
る。図2において、図1の実施例の部分と対応する部分
には同一の参照番号が付されているので重複した説明は
省略するが、この実施例では、固体レーザの発振を制御
するQスイッチ素子が除去されており、また、レーザダ
イオード1の集光特性のみによって励起光をレーザロッ
ド中に集光できるようにしてセルフォックレンズの使用
を廃止しているため、先の実施例の場合より構成が簡素
化されている。また、本実施例では、レーザダイオード
1を駆動する手段としてスイッチング回路に代えパルス
発振回路が用いられている。本実施例のレーザポインタ
も緑色のレーザ光を放出することができ、先の実施例と
同様の効果を奏することができる。
【0015】以上好ましい実施例について説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された本願発明の範囲内において各種
の変更が可能である。例えば、固体レーザ媒質としてN
d:YVO4 に代えNd:YAG等他の媒質を用いるこ
とができ、また非線形光学素子をKTP以外の材料を使
用して構成することができる。
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された本願発明の範囲内において各種
の変更が可能である。例えば、固体レーザ媒質としてN
d:YVO4 に代えNd:YAG等他の媒質を用いるこ
とができ、また非線形光学素子をKTP以外の材料を使
用して構成することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による小型
レーザポインタは、レーザダイオードによって固体レー
ザ媒質を励起し、固体レーザの発振光を非線形光学素子
によって波長変換して放出するものであるので、本発明
によれば、単体のレーザダイオードでは発振が困難な、
比視感度の高い緑色光を指示光として用いることが可能
となり、レーザ安全基準で定めている1mWの出力でも
十分な明るさをもって参照個所を指示することができ
る。また、出射光をTEM00モードとすることができ、
非点収差のあるレーザダイオードと異なり、遠方の参照
個所を指示する場合にも減衰のない指示光を利用するこ
とができる。
レーザポインタは、レーザダイオードによって固体レー
ザ媒質を励起し、固体レーザの発振光を非線形光学素子
によって波長変換して放出するものであるので、本発明
によれば、単体のレーザダイオードでは発振が困難な、
比視感度の高い緑色光を指示光として用いることが可能
となり、レーザ安全基準で定めている1mWの出力でも
十分な明るさをもって参照個所を指示することができ
る。また、出射光をTEM00モードとすることができ、
非点収差のあるレーザダイオードと異なり、遠方の参照
個所を指示する場合にも減衰のない指示光を利用するこ
とができる。
【0017】さらに、レーザダイオードを間欠的に駆動
することにより、消費電力を削減して電池の消耗を抑制
することができる。その際に、1回のオン時間の長さあ
るいはスイッチング周期を変化させることによりレーザ
ダイオードの、したがってレーザポインタの出力調整を
行うことができる。また、Qスイッチ素子を用いる場合
には、レーザダイオードの1回のオン時間の長さを固体
レーザ媒質の蛍光寿命以下に設定することにより、励起
エネルギーを効率的に固体レーザのレーザ発振に利用す
ることができる。また、励起用の光源に、変換効率が高
くしかも安価に入手可能な赤外半導体レーザダイオード
を使用できるため、消費電流抑制とコストダウンに資す
ることができる。
することにより、消費電力を削減して電池の消耗を抑制
することができる。その際に、1回のオン時間の長さあ
るいはスイッチング周期を変化させることによりレーザ
ダイオードの、したがってレーザポインタの出力調整を
行うことができる。また、Qスイッチ素子を用いる場合
には、レーザダイオードの1回のオン時間の長さを固体
レーザ媒質の蛍光寿命以下に設定することにより、励起
エネルギーを効率的に固体レーザのレーザ発振に利用す
ることができる。また、励起用の光源に、変換効率が高
くしかも安価に入手可能な赤外半導体レーザダイオード
を使用できるため、消費電流抑制とコストダウンに資す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】本発明の他の実施例の断面図。
【図3】従来例の断面図。
【図4】図3の従来例における電子回路のブロック図。
【符号の説明】 1、11 レーザダイオード 2 集光レンズ 3 レーザロッド(Nd:YVO4 ) 4 非線形光学素子(KTP) 5 Qスイッチ素子 6 ダイクロイックコート 7 電池 8 スイッチング回路 8a パルス発振回路 9 収納ケース 12 光学系 13 電子回路 14 電源 15 筐体 16 投射面 17 自動光出力制御回路(APC回路) 18 スイッチング回路
Claims (7)
- 【請求項1】 固体レーザ媒質と、前記固体レーザ媒質
を励起するレーザダイオードと、固体レーザの共振器内
に設置され該固体レーザの発振出力を波長変換して外部
に放出する非線形光学素子と、電池と、前記レーザダイ
オードを間欠駆動する電源回路と、を備え、前記固体レ
ーザ媒質の前記非線形光学素子に遠い側の端面に形成さ
れたダイクロイックコートと、前記非線形光学素子の前
記固体レーザ媒質に遠い側の端面に形成されたダイクロ
イックコートとにより固体レーザの光共振器が形成され
ていることを特徴とする小型レーザポインタ。 - 【請求項2】 前記固体レーザの光共振器内にQスイッ
チ素子が配置されていることを特徴とする請求項1記載
の小型レーザポインタ。 - 【請求項3】 前記固体レーザ媒質、前記Qスイッチ素
子および前記非線形光学素子が密着して配置されている
ことを特徴とする請求項2記載の小型レーザポインタ。 - 【請求項4】 前記Qスイッチ素子が前記電源回路に接
続され、前記Qスイッチ素子の動作タイミングと、前記
レーザダイオードの励起光出力タイミングとが互いに反
転されていることを特徴とする請求項2記載の小型レー
ザポインタ。 - 【請求項5】 前記固体レーザ媒質と前記非線形光学素
子が密着して配置されていることを特徴とする請求項1
記載の小型レーザポインタ。 - 【請求項6】 前記レーザダイオードと前記固体レーザ
媒質との間には前記レーザダイオードの出力する励起光
を集光するレンズが配置されていることを特徴とする請
求項1記載の小型レーザポインタ。 - 【請求項7】 前記レーザダイオードの1回のオン時間
が前記固体レーザ媒質の蛍光寿命程度乃至それより短く
設定されてことを特徴とする請求項1記載の小型レーザ
ポインタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13544793A JP2500753B2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 小型レ―ザポインタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13544793A JP2500753B2 (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 小型レ―ザポインタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326380A JPH06326380A (ja) | 1994-11-25 |
JP2500753B2 true JP2500753B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=15151934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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- 1993-05-13 JP JP13544793A patent/JP2500753B2/ja not_active Expired - Lifetime
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