JPH09251813A - 記録再生ディスク装置及びそれに適用する記録再生信号伝送ケーブル - Google Patents

記録再生ディスク装置及びそれに適用する記録再生信号伝送ケーブル

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JPH09251813A
JPH09251813A JP5764796A JP5764796A JPH09251813A JP H09251813 A JPH09251813 A JP H09251813A JP 5764796 A JP5764796 A JP 5764796A JP 5764796 A JP5764796 A JP 5764796A JP H09251813 A JPH09251813 A JP H09251813A
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JP
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signal line
head
reproducing
inductance
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JP5764796A
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Junichi Akiyama
純一 秋山
Naoki Kiuchi
直樹 木内
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • H05K1/0218Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference by printed shielding conductors, ground planes or power plane
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0393Flexible materials

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  • Communication Cables (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッドの入出力信号を伝送する往復路信号線の
長さを短縮化することなく、インダクタンスを効果的に
低減して、記録動作時には記録電流の立上がり時間の短
縮化を実現し、かつ再生動作時には再生信号の高周波成
分の伝送損失を抑制することを実現することにある。 【解決手段】記録ヘッド1の記録信号を伝送するFPC
2において、ベース部材23上に、往復路信号線20
A,20B、絶縁部材22及び導電体のシールド部材2
4を多層形成した構造のケーブルである。シールド部材
24は例えば接地されて、往復路信号線20A,20B
のインダクタンスを低減させるための部材である。この
ような構造であれば、シールド部材24上に、往復路信
号線20A,20Bの鏡像が形成されて、往復路信号線
20A,20Bのインダクタンスと鏡像のインダクタン
スとの並列インダクタンスが想定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置等の記録再生ディスク装置に適用し、ヘッドの入出力
信号の伝送を行なう記録再生信号伝送ケーブルの構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置(HDD)で
は、高記録密度化が推進されており、これに伴ってデー
タ転送速度の高速化(高転送レート化)に対する要求が
高まっている。HDDでは、記録媒体であるディスク上
に、ヘッドによりデータの記録または再生が行なわれ
る。最近では、高記録密度化を図るために、再生ヘッド
としてMR(magnetoresistive)ヘッ
ドを使用し、記録ヘッドとして誘導型薄膜ヘッドを使用
して、両者を組合わせた記録再生分離型ヘッドが開発さ
れている。
【0003】記録再生の各ヘッドは、伝送ケーブルを介
してヘッドアンプに接続されており、記録再生信号であ
る入出力信号がその伝送ケーブルによりヘッドアンプか
ら、またはヘッドアンプへ伝送される。
【0004】この伝送ケーブルは、通常ではフレキシブ
ル・プリント・ケーブル(FPC)から構成されてお
り、ヘッドを支持して移動させるヘッドアクチュエータ
機構の動作にフレキシブルに追従するような信号線であ
る。FPCには、記録信号または再生信号を伝送するた
めの往路信号線及び復路信号線の2本の信号線が設けら
れている。FPCは、絶縁性のフレキシブル材質からな
るベース部材上に、前記の往復路信号線がプリント配線
の導体パターンとして構成されている。
【0005】具体例として、図11に示すように、例え
ばそれぞれの長さ130mm、幅2mm、厚さ0.1mmの往
復路信号線20A,20Bが図示しないベース部材上に
導体パターンとして形成されている。この2本の信号線
20A,20Bは、各一方の端子21A,21B(ここ
では短絡状態)には記録または再生ヘッドが接続される
ことになる。また、各他方の端子25A,25Bには、
記録または再生用のヘッドアンプが接続されることにな
る。
【0006】ところで、前記のデータ転送速度の高速化
には、データ記録動作時に、記録電流の立上り時間の短
縮化を図ることが必要である。このためには、FPCの
往復路信号線のインダクタンスを低減させることが効果
的である。また、データ再生動作時では、データ転送速
度の高速化に伴って信号周波数の高周波化が要求される
ため、再生ヘッドからの再生信号の高周波成分の伝送損
失を抑制する必要がある。この高周波成分の伝送損失の
抑制にも、FPCの往復路信号線のインダクタンスを低
減させることが効果的である。
【0007】往復路信号線のインダクタンス低減化方法
としては、その信号線の長さを短縮化する方法がある。
しかしながら、例えばロータリアクチュエータ機構を有
する通常のHDDにおいては、信号線の長さを短くしよ
うとすると、FPC上に半田付けした記録再生アンプI
Cをアクチュエータアーム上のどこに配置する必要が出
てくるか、現状の実装技術では困難である。また、相対
的に短いFPCは機械的剛性が増大するため、取り付け
られているヘッドアクチュエータ機構の高速可動性を妨
げることが推定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、高記
録密度化に伴うデータ転送速度の高速化を図る技術とし
て、ヘッドとヘッドアンプとを接続している往復路信号
線のインダクタンスを低減させることが効果的である。
しかしながら、往復路信号線の長さを短縮化することは
実装上の点やHDDのヘッドアクチュエータ機構上の点
で困難である。従来では、往復路信号線の長さを短縮化
する以外の効果的な技術はなかった。
【0009】本発明の目的は、ヘッドの入出力信号を伝
送する往復路信号線の長さを短縮化することなく、イン
ダクタンスを効果的に低減して、記録動作時には記録電
流の立上がり時間の短縮化を実現し、かつ再生動作時に
は再生信号の高周波成分の伝送損失を抑制することを実
現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、ヘッド
の入出力信号(記録再生信号)を伝送するFPC等の記
録再生信号伝送ケーブルにおいて、配線ベース部材(フ
レキシブル材質のベース)上に、往復路信号線、絶縁部
材及び導電体シールド部材を多層形成した構造のケーブ
ルである。導電体シールド部材は例えば接地されて、往
復路信号線のインダクタンスを低減させるための部材で
ある。即ち、インダクタンスLの導体信号線を良導体で
ある導電体シールド部材上に、一定の距離を持って配置
すると、導体信号線の鏡像が形成されて、この鏡像によ
りインダクタンスLが減少することが知られている。こ
れは、等価的には、往復路信号線のインダクタンスLと
鏡像のインダクタンスLvとの並列インダクタンスとし
て想定されて、この並列インダクタンスは単独のインダ
クタンスLよりも小さくなる。
【0011】このような鏡像による並列インダクタンス
の想定を原理として、往復路信号線の長さを短縮化する
ことなく、そのインダクタンスを効果的に低減させるこ
とができる。従って、記録動作時には記録電流の立上が
り時間の短縮化、かつ再生動作時には再生信号の高周波
成分の伝送損失を抑制することを実現することができ
る。
【0012】本発明の第2は、往復路信号線のそれぞれ
を絶縁部材を介して並列接続した複数の導体線により構
成したものである。通常では、インダクタンスLのイン
ダクタンス素子を複数個並列に接読した場合に、その並
列インダクタンスは単独のインダクタンス素子のインダ
クタンスLより小さくなる。本発明の第2は、その原理
を利用して、同一長さであっても往復路信号線のインダ
クタンスを効果的に低減させることができる。従って、
記録動作時には記録電流の立上がり時間の短縮化、かつ
再生動作時には再生信号の高周波成分の伝送損失を抑制
することを実現することができる。
【0013】さらに、本発明の第1の場合に、通常のF
PCの製造方法を利用することにより、導電体シールド
部材をベース上にプリントパターン形成することは容易
である。また、本発明の第2の場合でも、絶縁部材を介
して並列接続の往復路信号線をベース上に多層プリント
パターンとして形成することも、通常のFPCの製造方
法を利用すれば容易である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。 (データ記録再生系の構成)図1と図4は本発明に関係
するデータ記録再生系を示すブロック図である。ここで
は、HDDのデータ記録再生系に適用するヘッドとその
記録再生信号伝送ケーブルを想定している。
【0015】データ記録系は、図1に示すように、記録
媒体であるディスク上にデータを記録するための記録ヘ
ッド1、伝送ケーブルを構成するFPC2、記録用ヘッ
ドアンプ3、およびリード/ライト(R/W)回路4か
らなる。即ち、記録ヘッド1は、FPC2の往復路信号
線20A,20B(ここでは往路信号線20Aと復路信
号線20Bとする)を介在して記録用ヘッドアンプ3に
接続されている。
【0016】記録用ヘッドアンプ3は、R/W回路4か
ら出力されたディジタル記録データに相当する記録電流
を往復路信号線20A,20Bを介して記録ヘッド1に
供給する。ここで、FPC2の往復路信号線20A,2
0Bには、それぞれインダクタンスLa,Lbがあると
想定する。
【0017】データ再生系は、図4に示すように、MR
ヘッドである再生ヘッド5、FPC2、再生用ヘッドア
ンプ6、およびR/W回路4からなる。データ再生系
は、再生ヘッド5から出力された再生信号が、往復路信
号線20A,20Bを介して再生用ヘッドアンプ6に入
力される。再生用ヘッドアンプ6は再生信号を所定の周
波数特性とゲイン特性に基づいて増幅して、R/W回路
4に出力する。 (第1の実施形態)前記のデータ記録再生系において、
第1の実施形態に関係するFPC2の構造を図2と図3
を参照して説明する。
【0018】第1の実施形態のFPC2は、図2に示す
ように、例えばポリイミド樹脂等のフレキシブル材質か
らなるベース部材23上に、良導体のシールド部材(導
体パターン)24と、絶縁部材22と、前記の往復路信
号線20A,20Bを構成する各導体線パターンとがプ
リント多層パターン形成により構成された構造である。
即ち、ベース部材23を最下面として、往復路信号線2
0A,20Bの下に絶縁部材22を介してシールド部材
24が設けられている。シールド部材24は、絶縁部材
22とベース部材23の間に介在しており、接地されて
いてもよい。
【0019】なお、ここではデータ記録系を想定して、
往復路信号線20A,20Bの各一方の端子21A,2
1Bには記録ヘッド1が接続されて、また、各他方の端
子25A,25Bには記録用ヘッドアンプ3が接続され
ている。当然ながら、データ再生系の場合には、端子2
1A,21Bには再生ヘッド5が接続されて、また、各
他方の端子25A,25Bには再生用ヘッドアンプ6が
接続される。
【0020】図3は、具体例として往復路信号線20
A,20Bの長さ130mm、幅2mm、厚さ0.1mmを設
定し、後述するように、端子21A,21Bを短絡状態
にして、端子25A,25Bにインピーダンス・アナラ
イザを接続して、インダクタンスを測定する場合の図で
ある。
【0021】このようなFPC2の構造であれば、往復
路信号線20A,20BのインダクタンスLa,Lb
(通常ではLa=Lb)は、シールド部材24に往復路
信号線20A,20Bの鏡像が形成されて、この鏡像に
より各インダクタンスLa,Lbが減少する。これは、
インダクタンスLの導体信号線が一定の距離を以て、導
体上に配置された構造の場合に、インダクタンスLと鏡
像のインダクタンスLvとの並列インダクタンスとして
想定されて、この並列インダクタンスは単独のインダク
タンスLよりも小さくなる原理による。即ち、本実施形
態のFPC2は、インダクタンスLa,Lbの往復路信
号線20A,20Bが、絶縁部材22を介在することに
より一定の距離を以て、導体であるシールド部材24上
に配置された構造である。従って、シールド部材24側
に現れた鏡像のインダクタンスLvと各インダクタンス
La,Lbとの並列インダクタンスが想定されて、この
並列インダクタンスは単独のインダクタンスLa,Lb
のそれぞれよりも小さくなる。
【0022】これにより、従来のFPC構造の往復路信
号線20A,20B(図11を参照)と比較して、同一
の長さであっても、相対的に往復路信号線20A,20
Bのインダクタンスを低減させることができる。従っ
て、データ記録系では、記録用ヘッドアンプ3から記録
電流を、往復路信号線20A,20Bを介して記録ヘッ
ド1に供給するときに、記録電流の立上がり時間の短縮
化を図ることができる。このため、データ記録動作時の
データ転送速度の高速化を実現することができる。 ま
た、データ再生系では、再生ヘッド5から高周波成分の
再生信号を、往復路信号線20A,20Bを介してヘッ
ドアンプ6に伝送するときに、再生信号の高周波成分の
伝送損失を抑制することができる。これにより、データ
転送速度の高速化に伴って、取り扱う再生信号の周波数
が高周波数化した場合でも、確実に再生信号を伝送する
ことができる。 (第2の実施形態)図5と図6を参照して、第2の実施
形態のFPC2の構造を説明する。
【0023】第2の実施形態のFPC2は、図5に示す
ように、並列接続の往復路信号線をベース部材(図2を
参照)上に構成したものである。即ち、絶縁部材22の
両面に、往復路信号線20A,20Bと往復路信号線3
0A,30Bをそれぞれ設けた構造である。即ち、絶縁
部材22を介在して、往路信号線20A,30Aが並列
に設けられて、一方の端子21A,31A間を短絡し、
他方の端子25A,32A間を短絡して並列接続の往路
信号線を構成する。また、絶縁部材22を介在して、復
路信号線20B,30Bが並列に設けられて、一方の端
子21B,31B間を短絡し、他方の端子25B,32
B間を短絡して並列接続の復路信号線を構成する。
【0024】なお、ここではデータ再生系を想定して、
並列接続の往復路信号線20A,30A、20B,30
Bの各一方の端子21A,31A,21B、31Bには
再生ヘッド5が接続されている。また、各他方の端子2
5A,32A,25B,32Bには再生用ヘッドアンプ
6が接続されている。当然ながら、データ記録系の場合
には、再生ヘッド5の代わりに記録ヘッド1が接続され
て、再生用ヘッドアンプ6の代わりに記録用ヘッドアン
プ3が接続される。
【0025】図6は、具体例として往復路信号線20
A,30A,20B、30Bの長さ130mm、幅2mm、
厚さ0.1mmを設定し、後述するように、端子21A,
31A,21B、31Bを短絡状態にして、端子25
A,32A,25B,32Bにインピーダンス・アナラ
イザを接続して、インダクタンスを測定する場合の図で
ある。
【0026】このようなFPC2の構造であれば、並列
接続の往路信号線20A,30Aからなる往路信号線の
インダクタンスLapは、単独のインダクタンスLaよ
り小さくなる。また、並列接続の往復路信号線30A,
30Bから復路信号線のインダクタンスLbpは、単独
のインダクタンスLbより小さくなる。通常では、イン
ダクタンスLのインダクタンス素子を複数個並列に接読
した場合に、その並列インダクタンスは単独のインダク
タンス素子のインダクタンスLより小さくなることが周
知である。
【0027】これにより、従来のFPC構造の往復路信
号線20A,20Bと比較して、同一の長さであって
も、相対的に往復路信号線のインダクタンスを低減させ
ることができる。従って、データ再生系では、再生ヘッ
ド5から高周波成分の再生信号を、FPC2の往復路信
号線を介してヘッドアンプ6に伝送するときに、再生信
号の高周波成分の伝送損失を抑制することができる。こ
れにより、データ転送速度の高速化に伴って、取り扱う
再生信号の周波数が高周波数化した場合でも、確実に再
生信号を伝送することができる。また、データ記録系で
は、記録用ヘッドアンプ3から記録電流を、往復路信号
線20A,20Bを介して記録ヘッド1に供給するとき
に、記録電流の立上がり時間の短縮化を図ることができ
る。このため、データ記録動作時のデータ転送速度の高
速化を実現することができる。 (第3の実施形態)図7と図8を参照して、第3の実施
形態のFPC2の構造を説明する。
【0028】第3の実施形態のFPC2は、前述の第1
の実施形態の構造と第2の実施形態の構造とを組合わせ
た構造である。即ち、図7に示すように、ベース部材
(図2を参照)上において、シールド部材24の両面
に、絶縁部材22a,22bを介在して、往復路信号線
20A,20Bと往復路信号線30A,30Bをそれぞ
れ設けた構造である。
【0029】換言すれば、往路信号線20A,30A
は、シールド部材24を間にした絶縁部材22a,22
bを介在して、一方の端子21A,31A間を短絡し、
他方の端子25A,32A間を短絡して並列接続の往路
信号線を構成する。また、復路信号線20B,30B
は、シールド部材24を間にした絶縁部材22a,22
bを介在して、一方の端子21B,31B間を短絡し、
他方の端子25B,32B間を短絡して並列接続の復路
信号線を構成する。
【0030】なお、ここではデータ記録系を想定して、
並列接続の往復路信号線20A,30A、20B,30
Bの各一方の端子21A,31A,21B、31Bには
記録ヘッド1が接続されている。また、各他方の端子2
5A,32A,25B,32Bには記録用ヘッドアンプ
3が接続されている。当然ながら、データ再生系の場合
には、記録ヘッド1の代わりに再生ヘッド5が接続され
て、記録用ヘッドアンプ3の代わりに再生用ヘッドアン
プ6が接続される。
【0031】図8は、具体例として往復路信号線20
A,30A,20B、30Bの長さ130mm、幅2mm、
厚さ0.1mmを設定し、後述するように、端子21A,
31A,21B、31Bを短絡状態にして、端子25
A,32A,25B,32Bにインピーダンス・アナラ
イザを接続して、インダクタンスを測定する場合の図で
ある。
【0032】このようなFPC2の構造であれば、前述
の第1の実施形態に関係するシールド部材24による鏡
像形成に従った並列インダクタンス、および前述の第2
の実施形態に関係するインダクタンス素子の並列接続の
作用により、往復路信号線のインダクタンスを低減させ
ることができる。従って、データ記録系では、記録用ヘ
ッドアンプ3から記録電流を、往復路信号線20A,2
0Bを介して記録ヘッド1に供給するときに、記録電流
の立上がり時間の短縮化を図ることができる。このた
め、データ記録動作時のデータ転送速度の高速化を実現
することができる。データ再生系では、再生ヘッド5か
ら高周波成分の再生信号を、FPC2の往復路信号線を
介してヘッドアンプ6に伝送するときに、再生信号の高
周波成分の伝送損失を抑制することができる。これによ
り、データ転送速度の高速化に伴って、取り扱う再生信
号の周波数が高周波数化した場合でも、確実に再生信号
を伝送することができる。 (本実施形態に関係するインダクタンスの測定結果)図
10は、図11に示す従来のFPC2、および第1〜第
3の各実施形態のFPC2に対するインダクタンス測定
結果である。図10において、特性Aは従来のFPC2
に関する特性を示し、特性Bは図6に示す第2の実施形
態のFPC2に関する特性を示し、特性Cは図3に示す
第1の実施形態のFPC2に関する特性を示し、特性D
は図8に示す第3の実施形態のFPC2に関する特性を
示す。
【0033】いずれの場合も、前述したように、往復路
信号線のインダクタンスの周波数特性をインピーダンス
アナライザを用いて測定した結果である。この測定結果
から明白なように、従来のFPC2のインダクタンス
(特性A)は同一周波数に対して最大である。一方、各
実施形態の中では、シールド部材24を使用する第1の
実施形態のFPC2のインダクタンス(特性C)は、従
来のFPC2と比較して約30%程度の低減が見られ
る。また、従来の往復信号線路を多層化して並列接続し
た第2の実施形態のFPC2のインダクタンス(特性
B)は、従来のFPC2と比較して約20%程度の低減
が見られる。さらに、第1と第2の実施形態の各構造を
組合わせた第3の実施形態のFPC2のインダクタンス
(特性D)は、従来のFPC2と比較して、1/3以下
に低減された。 (第4の実施形態)図9は第4の実施形態に関係するF
PC2の構造を示す図である。第4の実施形態のFPC
2は、前述の第3の実施形態の構造(図7を参照)にお
いて、往復路信号線20A,30A,20B、30Bの
上下面に絶縁部材22c,22dを介在して第2のシー
ルド部材24bと第3のシールド部材24cを設けた構
造である。
【0034】即ち、往路信号線20A,30Aは、中間
層として配置されている第1のシールド部材24aを間
にした絶縁部材22a,22bを介在して、一方の端子
21A,31A間を短絡し、他方の端子25A,32A
間を短絡して並列接続の往路信号線を構成する。同様に
して、復路信号線20B,30Bは、第1のシールド部
材24aを間にした絶縁部材22a,22bを介在し
て、一方の端子21B,31B間を短絡し、他方の端子
25B,32B間を短絡して並列接続の復路信号線を構
成する。さらに、上面側の往復路信号線20A,20B
の上側には、絶縁部材22cを介在して、第2のシール
ド部材24bが設けられている。また、下面側の往復路
信号線30A,30Bの上側には、絶縁部材22dを介
在して、第3のシールド部材24cが設けられている。
【0035】このようなFPC2の構造であれば、前述
の第3の実施形態と同様に、第1のシールド部材24a
による鏡像形成に従った並列インダクタンス、およびイ
ンダクタンス素子の並列接続の作用により、往復路信号
線のインダクタンスを低減させることができる。従っ
て、データ記録系では、記録用ヘッドアンプ3から記録
電流を、往復路信号線20A,20Bを介して記録ヘッ
ド1に供給するときに、記録電流の立上がり時間の短縮
化を図ることができる。このため、データ記録動作時の
データ転送速度の高速化を実現することができる。デー
タ再生系では、再生ヘッド5から高周波成分の再生信号
を、FPC2の往復路信号線を介してヘッドアンプ6に
伝送するときに、再生信号の高周波成分の伝送損失を抑
制することができる。これにより、データ転送速度の高
速化に伴って、取り扱う再生信号の周波数が高周波数化
した場合でも、確実に再生信号を伝送することができ
る。さらに、第4の実施形態は、上下面に設けられた第
2のシールド部材24bと第3のシールド部材24cに
より、外乱ノイズの混入を抑制し、伝送信号のS/N比
を向上させる効果を有する。
【0036】なお、各実施形態のいずれも、HDDのデ
ータ記録再生系に適用した場合について説明したが、ヘ
ッドの入出力信号(記録再生信号)を伝送する伝送ケー
ブルを有する例えば光ディスク装置等にも適用できる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ヘ
ッドの入出力信号(記録再生信号)を伝送する往復路信
号線の長さを短縮化することなく、換言すれば同一長さ
であっても全体としてインダクタンスを効果的に低減す
ることができる。これにより、データ記録動作時には記
録電流の立上がり時間の短縮化し、かつデータ再生動作
時には再生信号の高周波成分の伝送損失を抑制すること
ができる。従って、例えば高記録密度化の要求の高いH
DD等に適用すれば、データ記録再生時のデータ転送速
度の高速化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関係するデータ記録系を示すブロック
図。
【図2】第1の実施形態に関係するFPCの構造を示す
図。
【図3】第1の実施形態に関係するFPCの構造を示す
図。
【図4】本発明に関係するデータ再生系を示すブロック
図。
【図5】第2の実施形態に関係するFPCの構造を示す
図。
【図6】第2の実施形態に関係するFPCの構造を示す
図。
【図7】第3の実施形態に関係するFPCの構造を示す
図。
【図8】第3の実施形態に関係するFPCの構造を示す
図。
【図9】第4の実施形態に関係するFPCの構造を示す
図。
【図10】各実施形態の効果を説明するためのインダク
タンスの測定結果を示す図。
【図11】従来のFPCの構造を説明するための図。
【符号の説明】
1…記録ヘッド 2…フレキシブル・プリント・ケーブル(FPC) 3…記録用ヘッドアンプ 4…リード/ライト回路(R/W回路) 5…再生ヘッド(MRヘッド) 6…再生用ヘッドアンプ 20A,20B…往復路信号線 21A,21B…端子 22,22a〜22d…絶縁部材 23…ベース部材 24,24a〜24c…シールド部材(導体) 25A,25B…端子 30A,30B…往復路信号線 31A,31B…端子 32A,32B…端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生ディスク装置に適用し、記録媒
    体にデータを記録または再生するヘッドに接続して、前
    記ヘッドの入出力信号を伝送するための記録再生信号伝
    送ケーブルであって、 配線ベース部材と、 前記配線ベース部材上に絶縁部材を介して設けられて、
    前記ヘッドに接続する往路信号線及び復路信号線を含む
    配線部材と、 前記配線ベース部材上であって、前記絶縁部材を介して
    前記配線部材と前記配線ベース部材との間に設けられ
    て、前記往路信号線及び復路信号線のインダクタンスを
    低減させるための導電体シールド部材とを具備したこと
    を特徴とする記録再生信号伝送ケーブル。
  2. 【請求項2】 ディスクに対してデータの記録または再
    生を行なうヘッドと、前記ヘッドの入出力信号を増幅す
    るアンプ回路と、前記ヘッドと前記アンプ回路とを接続
    して前記入出力信号を伝送するための伝送ケーブルを有
    する記録再生ディスク装置において、 前記伝送ケーブルは、 絶縁性のフレキシブル材質の配線ベース部材と、 前記ヘッドに接続する往路信号線及び復路信号線を含む
    配線部材と、 絶縁部材を介して前記配線部材と前記配線ベース部材と
    の間に設けられて、前記往路信号線及び復路信号線のイ
    ンダクタンスを低減させるための導電体シールド部材と
    を有し、 前記配線部材、前記絶縁部材および前記導電体シールド
    部材が前記ベース部材上に一体的な多層パターン形状で
    構成されていることを特徴とする記録再生ディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 記録再生ディスク装置に適用し、記録媒
    体にデータを記録または再生するヘッドに接続して、前
    記ヘッドの入出力信号を伝送するための記録再生信号伝
    送ケーブルであって、 配線ベース部材と、 前記配線ベース部材上に設けられて、前記ヘッドに接続
    する往路信号線及び復路信号線であって、それぞれが絶
    縁部材を介して並列接続した複数の導体線から構成され
    た配線部材とを具備したことを特徴とする記録再生信号
    伝送ケーブル。
  4. 【請求項4】 記録再生ディスク装置に適用し、記録媒
    体にデータを記録または再生するヘッドに接続して、前
    記ヘッドの入出力信号を伝送するための記録再生信号伝
    送ケーブルであって、 配線ベース部材と、 前記配線ベース部材上に設けられて、前記ヘッドに接続
    する往路信号線及び復路信号線であって、それぞれが並
    列接続した複数の導体線から構成された配線部材と、 前記往路信号線を構成する前記各導体線および前記復路
    信号線を構成する前記各導体線のそれぞれの間に、絶縁
    部材を介して前記配線ベース部材上に設けられて、前記
    往路信号線及び復路信号線のインダクタンスを低減させ
    るための導電体シールド部材とを具備したことを特徴と
    する記録再生信号伝送ケーブル。
  5. 【請求項5】 記録再生ディスク装置に適用し、記録媒
    体にデータを記録または再生するヘッドに接続して、前
    記ヘッドの入出力信号を伝送するための記録再生信号伝
    送ケーブルであって、 配線ベース部材と、 前記配線ベース部材上に設けられて、前記ヘッドに接続
    する往路信号線及び復路信号線であって、それぞれが並
    列接続した複数の導体線から構成された配線部材と、 前記配線ベース部材上に設けられて、前記往路信号線を
    構成する前記各導体線および前記復路信号線を構成する
    前記各導体線のそれぞれの間に絶縁部材を介して設けら
    れた第1の導電体シールド部材を有し、かつ前記各導体
    線と前記配線ベース部材との間に絶縁部材を介して設け
    られた第2の導電体シールド部材を有し、さらに前記配
    線ベース部材に対して上面側の前記各導体線上に絶縁部
    材を介して設けられた第3の導電体シールド部材を有す
    るように構成された導電体シールド部材とを具備したこ
    とを特徴とする記録再生信号伝送ケーブル。
  6. 【請求項6】 前記導電体シールド部材は接地されてい
    ることを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4、請
    求項5のいずれか記載の記録再生信号伝送ケーブル。
  7. 【請求項7】 前記配線ベース部材は、絶縁性のフレキ
    シブル材質のベース部材からなり、 前記配線部材、前記絶縁部材および前記導電体シールド
    部材が前記ベース部材上に一体的な多層パターン形状で
    構成されていることを特徴とする請求項1、請求項3、
    請求項4、請求項5のいずれか記載の記録再生信号伝送
    ケーブル。
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