JPH09251790A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH09251790A
JPH09251790A JP6137496A JP6137496A JPH09251790A JP H09251790 A JPH09251790 A JP H09251790A JP 6137496 A JP6137496 A JP 6137496A JP 6137496 A JP6137496 A JP 6137496A JP H09251790 A JPH09251790 A JP H09251790A
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JP
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signal line
memory cell
potential
vcc
signal
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JP6137496A
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Takeshi Takeuchi
健 竹内
Tomoharu Tanaka
智晴 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード・ディスターブ等の不都合を招くこと
なく、ランダムリードの高速化をはかる。 【解決手段】 一端が第1の信号線11に接続され、他
端が第2の信号線12に接続され、ワード線により選択
される複数の不揮発性メモリセルを含むNAND型のメ
モリセルユニットを、マトリクス状に配置してなるメモ
リセルアレイを備えたEEPROMにおいて、第1の信
号線11にスイッチ素子SW1を介して接続された第3
の信号線13と、第2の信号線12にスイッチ素子SW
2を介して接続された第4の信号線14と、一端が第3
の信号線13に接続され、他端が第1の基準電位Vp1
に接続された第1のコンデンサC1と、一端が第4の信
号線14に接続され、他端が第2の基準電位Vp2に接
続された第2のコンデンサC2とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置に係わり、特にデータ読み出し方式の改良を図っ
た不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気的書き替え可能とした不揮発
性半導体装置(EEPROM)の1つとして、NAND
型EEPROMが提案されている。このEEPROM
は、電荷蓄積層としての例えば浮遊ゲートと、制御ゲー
トが積層されたnチャネルFET−MOS構造の複数の
メモリセルを、それらのソース,ドレインを隣接するも
の同士で共有する形で直列接続し、これを1単位として
ビット線に接続するものである。
【0003】図24(a)(b)は、この種のメモリセ
ルアレイの1つのNANDセル部分の平面図と等価回路
図である。図25(a)(b)は、それぞれ図24
(a)のA−A’及びB−B’断面図である。
【0004】素子分離酸化膜72で囲まれたp型シリコ
ン基板(又はp型ウエル)71に、複数のNANDセル
からなるメモリセルアレイが形成されている。1つのN
ANDセルに着目して説明するとこの例では、8個のメ
モリセルM1〜M8が直列接続されて1つのNANDセ
ルを構成している。
【0005】メモリセルはそれぞれ、基板71にトンネ
ル絶縁膜73を介して浮遊ゲート74(741 ,74
2 ,〜,748 )を形成し、さらにゲート絶縁膜75を
介して制御ゲート76(761 ,762 ,〜,768
を形成して、構成されている。これらのメモリセルのソ
ース,ドレインであるn型拡散層79は、隣接するもの
同士共有する形で接続され、これによって複数のメモリ
セルが直列接続されている。
【0006】NANDセルのドレイン側,ソース側には
各々、メモリセルの浮遊ゲート,制御ゲートと同時に形
成された第1の選択ゲート749 ,769 及び第2の選
択ゲート7410,7610が設けられている。素子形成さ
れた基板はCVD酸化膜77により覆われ、この上にビ
ット線78が配設されている。NANDセルの制御ゲー
ト76は、共通に制御ゲートCG1 ,CG2 ,〜,CG
8 として配設されている。これら制御ゲート線は、ワー
ド線となる。選択ゲート749 ,769 及び7410,7
10もそれぞれ行方向に連続的に選択ゲートSG1 ,S
G2 として配設されている。
【0007】図26は、このようなNANDセルがマト
リクス状に配列されたメモリセルアレイの等価回路を示
している。ソース線は、例えば64本のビット線毎につ
き1箇所、コンタクトを介してAl,ポリSiなどの基
準電位配線に接続される。この基準電位配線は周辺回路
に接続される。メモリセルの制御ゲート及び第1,第2
の選択ゲートは、行方向に連続的に配設される。通常、
制御ゲートにつながるメモリセルの集合を1ページと呼
び、1組のドレイン側(第1の選択ゲート)及びソース
側(第2の選択ゲート)の選択ゲートによって挟まれた
ページの集合を1NANDブロック又は単に1ブロック
と呼ぶ。
【0008】NAND型EEPROMの動作は、次の通
りである。データ書き込みは、ビット線から遠い方のメ
モリセルから順に行う。選択されたメモリセルの制御ゲ
ートには昇圧された書き込み電圧Vpp(=20V程度)
を印加し、他の非選択メモリセルの制御ゲート及び第1
の選択ゲートには中間電位(=10V程度)を印加し、
ビット線にはデータに応じて0V(“0”書き込み)又
は中間電位(“1”書き込み)を印加する。このとき、
ビット線の電位は選択メモリセルに伝達される。データ
“0”の時は、選択メモリセルの浮遊ゲートと基板間に
高電圧がかかり、基板から浮遊ゲートに電子がトンネル
注入されてしきい値電圧が正方向に移動する。データが
“1”の時は、しきい値電圧は変化しない。
【0009】データ消去は、ブロック単位でほぼ同時に
行われる。即ち、消去するブロックの全ての制御ゲー
ト,選択ゲートを0Vとし、p型ウエル及びn型基板に
昇圧された昇圧電位VppE (20V程度)を印加する。
消去を行わないブロックの制御ゲート,選択ゲートにも
VppE を印加する。これにより、消去するブロックのメ
モリセルにおいて浮遊ゲートの電子がウエルに放出さ
れ、しきい値電圧が負方向に移動する。
【0010】データ読み出し動作は、ビット線をプリチ
ャージした後にフローティングにし、選択されたメモリ
セルの制御ゲートを0V、それ以外のメモリセルの制御
ゲート,選択ゲートを電源電圧Vcc(例えば3V)、ソ
ース線を0Vとして、選択メモリセルで電流が流れるか
否かをビット線に検出することにより行われる。即ち、
メモリセルに書き込まれたデータが“0”(メモリセル
のしきい値Vth>0)ならばメモリセルはオフになるの
で、ビット線はプリチャージ電位を保つが、“1”(メ
モリセルのしきい値Vth<0)ならばメモリセルはオン
してビット線はプリチャージ電位からΔVだけ下がる。
これらのビット線電位をセンスアンプで検出することに
よって、メモリセルのデータが読み出される。
【0011】図27(a)(b)は、従来の読み出し方
法を模式的に表したものである。メモリセルユニットは
メモリセル及び選択MOSトランジスタにより構成され
ている。信号線11はビット線、信号線12はソース線
に相当する。ビット線のセンス方式としては、図27
(a)のようにビット線電位と基準電位(例えばインバ
ータの回路しきい値や、トランジスタのしきい値)との
大小を比較するシングルエンド式のセンスアンプでもよ
いし、図27(b)のように参照線とビット線(信号線
11)の電位差を比較・増幅する差動センスアンプであ
ってもよい。いずれにせよこの方法では、ビット線(信
号線11)の電荷はソース線(信号線12)を通して接
地電位に放出される。
【0012】NAND型EEPROMでは、複数のメモ
リセルが縦列接続されているため、読み出し時のセル電
流が小さい。また、メモリセルの制御ゲート及び第1、
第2の選択ゲートは、行方向に連続的に配設されている
ので1ページ分のデータが同時にビット線に読み出され
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、NA
ND型EEPROM或いはNAND型マスクROMで
は、メモリセルがソース,ドレインを共有して複数個直
列に接続されているために、読み出し時の抵抗が大き
く、その結果、読み出し時にメモリセルを流れるセル電
流Icellは小さい。ビット線の容量をCB 、メモリセル
が“1”であるとセンスアンプが読み出すために必要な
ビット線の電位変化をΔVとすると、ビット線をメモリ
セルで放電するのに要する時間Tは、 T=CB ・ΔV/Icell である。従って、セル電流Icellが小さいことにより、
ランダムード時間も長くなる。
【0014】ランダムリードを高速化する方法として、
制御ゲートの電圧をVccよりも大きくする方法が考えら
れるが、この方法では制御ゲートの電圧が大きくなるた
めに、読み出しを繰り返す間に基板から浮遊ゲートに電
荷が注入され、メモリセルのしきい値が負の消去状態か
ら正の書き込み状態にシフトするという問題がある。こ
れをリード・ディスターブ(Read Disturb)と呼び、メ
モリセル読み出し時の制御ゲートの電圧を低くする程、
リード・ディスターブを低減できる。
【0015】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、リード・ディスターブ
等の不都合を招くことなく、ランダムリードの高速化を
はかり得る不揮発性半導体記憶装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち本発明は、一端が第1の信
号線に接続され、他端が第2の信号線に接続され、ワー
ド線により選択される少なくとも1個の不揮発性メモリ
セルを含むメモリセルユニットを、マトリクス状に配置
してなるメモリセルアレイを有する不揮発性半導体記憶
装置において、第1の信号線にスイッチ素子を介して接
続された第3の信号線と、第2の信号線にスイッチ素子
を介して接続された第4の信号線と、一端が第3の信号
線に接続され、他端が第1の基準電位に接続された第1
のコンデンサと、一端が第4の信号線に接続され、他端
が第2の基準電位に接続された第2のコンデンサと、を
備えたことを特徴とする。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 読み出し時、又は書き込み若しくは消去が十分に行
われたかを調べるベリファイ読み出し時に、第1の信号
線の電位変化が転送された第3の信号線の電位変化と第
2の信号線の電位変化が転送された第4の信号線の電位
変化を検出する手段を備えたこと。 (2) 第1の信号線の電位変化を第3の信号線に転送し、
第2の信号線の電位変化を第4の信号線に転送した後
に、第1の基準電位及び第2の基準電位を変化させて、
その後に第3の信号線と第4の信号線の電位変化を検出
する手段を備えたこと。 (3) 電位変化を検出する手段として、最初に第1及び第
2の基準電位を異なる電位にしておき、第1及び第2の
信号線の電位変化を転送した後に、第1及び第2の基準
電位を同じにすることにより、データが“0”又は
“1”のいずれかで第3の信号線と第4の信号線に現れ
る電位の大小関係を反転させること。 (4) 電位変化を検出する手段として、最初に第1及び第
2の基準電位を同じ電位にしておき、第1及び第2の信
号線の電位変化を転送した後に、第1及び第2の基準電
位を異なる電位にすることにより、データが“0”又は
“1”のいずれかで第3の信号線と第4の信号線に現れ
る電位の大小関係を反転させること。 (5) 第1のコンデンサと第2のコンデンサの容量がほぼ
等しいこと。 (6) メモリセル部が、電気的書き替え可能な不揮発性メ
モリセルで構成されること。 (7) 不揮発性メモリセルは、半導体層上に電荷蓄積層と
制御ゲートが積層形成され、複数のメモリセルが隣接す
るもの同士でソース,ドレインを共有する形で直列接続
されてメモリセル部を構成すること。 (8) 不揮発性メモリセルは、半導体層上に電荷蓄積層と
制御ゲートが積層形成され、1個又は複製個のメモリセ
ルが全てのソース,ドレインを共有する形で並列接続さ
れてメモリセル部を構成すること。 (作用)本発明によれば、メモリセルユニットにつなが
る信号線の一方の電位を検出するのではなく、メモリセ
ルユニットにつながる信号線の両方の電位を検出してい
る。即ち、メモリセルユニットにつながる第1及び第2
の信号線を共にプリチャージ電位に保持した後に、ワー
ド線の選択により各々の信号線に現れる電圧をそれぞれ
検出している。従って、従来方式に比して読み出し信号
量を約2倍に増大させることができ、これによりランダ
ムリードの高速化をはかることが可能となる。また、読
み出し時の制御ゲートの電圧を高くするのではないの
で、リード・ディスターブが生じることもない。
【0018】また本発明では、第3の信号線と第4の信
号線の電位変化を検出する手段として、最初に第1及び
第2の基準電位を異なる(又は同じ)電位にしておき、
第1及び第2の信号線の電位変化を第3及び第4の信号
線に転送した後に、第1及び第2の基準電位を同じ(又
は異なる)電位にすることにより、データが“0”又は
“1”のいずれかで第3の信号線と第4の信号線に現れ
る電位の大小関係を反転させている。このため、第3の
信号線と及び第4の信号線の電位を比較するのみでよ
く、データのセンス動作を簡易に行うことが可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係わる不揮発性半導体記憶装置を示す回路構成図であ
る。
【0020】メモリセルユニット30は1個又は複数個
のメモリセル、及び0個,1個又は複数個の選択MOS
トランジスタから構成されている。メモリセルユニット
30は一端側が信号線11に接続され、他端側が信号線
12に接続されている。そして、信号線11,12はセ
ンスアンプ40に接続されている。
【0021】メモリセルユニット30の例を幾つか図2
〜図5に示した。図2(a)はいわゆるNAND型EE
PROM又はNAND型マスクROM、図2(b)は図
2(a)の選択MOSトランジスタのしきい値が異なる
(E‐type,I‐type)場合である。図2(c)は選択
MOSトランジスタを3個設けた場合のNAND型不揮
発性メモリの一例、図2(d)は選択MOSトランジス
タを4個設けた場合のNAND型不揮発性メモリの一例
である(図中E‐type選択MOSトランジスタのしきい
値は正、D‐type選択MOSトランジスタのしきい値は
負である)。
【0022】図3(a)はNOR型EEPROM又はN
OR型マスクROMである。図3(b)、(c)はNO
R型不揮発性メモリに選択MOSトランジスタを1個或
いは2個設けた場合の一例である。
【0023】図4(a)はソース及びドレインを複数個
のメモリセルで共有して、メモリセルが並列接続された
ものである。図4(b)は複数個のメモリセルを並列接
続したものに、選択MOSトランジスタを1個接続した
もの(例えば、Onoda,H.,etal.,IEDM Tech.Dig,1992,p.
599)である。図4(c)は複数個のメモリセルを並列
接続したものに、選択MOSトランジスタを2個接続し
たもの(文献:Kume,H.,et al,.IEDM Tech.Dig、1992,p
991 、Hisamune,Y.,et al.,IEDM Tech.Dig,1992,p19 )
である。
【0024】また、図5は複数のメモリセルを並列に接
続した別の例である(文献:Bergemont,A.,et al,.IEDM
Tech.Dig,1993,p15)。図1を用いて本実施形態の読み
出し動作を説明する。従来の不揮発性記憶装置の読み出
し方式では図27(a)(b)のように、メモリセルユ
ニット30の一端が接続する信号線11をプリチャージ
し、他端が接続する信号線12を接地して、信号線11
の電荷をメモリセルユニット30を通じて接地線に放電
する。従って、センスアンプ40で読み出す信号量はΔ
VA である。
【0025】それに対し本実施形態では、まず信号線1
1をVA に、信号線12をVB (VA >VB )にプリチ
ャージした後、信号線11も信号線12もフローティン
グにする。その後、メモリセルユニット30内の選択ゲ
ート,制御ゲートに所望の読み出し電圧が印加される。
メモリセルに書き込まれたデータが“0”ならばメモリ
セルはオンしないので、信号線11,12はプリチャー
ジ電位を保つ。メモリセルに書き込まれたデータが
“1”ならばメモリセルはオンし、メモリセルを通じて
信号線11から信号線12に電荷が転送される。
【0026】その結果、ある放電時間内に信号線11は
プリチャージ電位VA からΔVA だけ低下し、信号線1
2はプリチャージ電位VB からΔVB だけ上昇する。本
実施形態では、信号線11の電位変化ΔVA と信号線1
2の電位変化ΔVB の両方をセンスアンプによって検出
するので、信号量はΔVA +ΔVB となり、従来の読み
出し方式(信号量ΔVA )から増加する。
【0027】センスアンプ40によって、信号線に読み
出されたメモリセルのデータを読み出すために必要な信
号量をΔVSAとすると、読み出し時間Tは信号線11の
容量CA 、メモリセルのセル電流Icellに対して、 T=CA ΔVSA/Icell である。
【0028】本実施形態の読み出し方法によると、信号
線のある(充)放電時間(つまり、選択したメモリセル
の選択ゲート,制御ゲートに選択電圧を印加する時間)
内に信号線に読み出される信号量は、従来の読み出し方
法の例えば(ΔVA =ΔVBとすると)2倍である。従
って、ΔVSAの信号量を読み出すために必要な時間は、
従来の読み出し方法の例えば1/2になる。つまり、デ
ータ読み出しが高速化される。
【0029】信号線11,12のプリチャージ電位は、
例えばVA =1.5V,VB =0Vとしてよい。VB =
0.5Vとしてもよい。信号線11の容量をCA 、信号
線12の容量をCB とすると、 ΔVB =(CA /CB )ΔVA である。
【0030】従って、信号線11の容量CA と信号線1
2の容量CB がほぼ等しければ、信号線11の信号量Δ
VA と信号線12の信号量ΔVB が等しくなり、信号量
は2ΔVA となるので、従来の読み出し方法の2倍にな
る。
【0031】本実施形態のセンスアンプ部の具体例を示
したのが図6である。信号線11はスイッチSW1を通
じて信号線13に、信号線12はスイッチSW2を通じ
て信号線14に接続され、信号線13,14間の電位差
を差動アンプDAによって差動増幅する。
【0032】図7〜図10に差動アンプDAの具体例を
示した。図7はフリップフロップ型のセンスアンプ、図
8(a)〜(d)はカレントミラー型のセンスアンプ、
図9(a)(b)はクロスカップル型のセンスアンプ、
図10(a)(b)は複数個の差動アンプを組み合わせ
て構成される差動アンプである。ここで、図7〜図10
のVin1 を信号線13に、Vin2 を信号線14に接続す
ればよい。
【0033】差動アンプDAの動作タイミングを、図1
1を参照して以下で説明する。差動アンプDAは、まず
スイッチSW1,SW2をオンにして信号線11,13
をVA (例えばVcc)、信号線12,14をVB (例え
ば0V)(VA >VB )に充電する。容量C1,C2の
ノードVp1は3/4Vcc、Vp2は0Vにする。プリ
チャージ後、信号線11〜14をフローティングにす
る。その後、メモリセルユニット内の選択ゲート,制御
ゲートに所定の読み出し電圧を印加する。
【0034】メモリセルに書き込まれたデータが“0”
(図11(a))ならば、メモリセルはオフするので信
号線11〜14はプリチャージ電位に保たれる。この
間、Vp1,Vp2は固定電位3/4Vcc,0Vに保
つ。その後、スイッチSW1,SW2をオフにして信号
線11,12を信号線13,14と切り離した後に、容
量C1,C2のノード電位Vp1,Vp2をショートし
て3/8Vccにする。このVp1,Vp2を3/8Vcc
にするのは、Vp1,Vp2をフローティング状態でV
p1とVp2をショートしても良いし、Vp1とVp2
を3/8Vccを出力する定電圧発生回路に接続すること
により、固定電位にしても良い。
【0035】その結果、フローティング状態の信号線1
3の電位V3は容量C1との容量結合にようにV3=V
cc−3/8Vcc=5/8Vccになり、フローティング状
態の信号線14の電位V4は容量C2との容量結合によ
りV4=3/8Vccになる。
【0036】その後、差動アンプDAによって信号線1
3,14の電位差が増幅される。例えば、差動アンプD
Aが図7のフリップフロップ型のセンスアンプで構成さ
れる場合には、ノードN1が電源電圧(例えば3V)、
ノードN2が0Vになる。
【0037】一方、メモリセルに書き込まれたデータが
“1”(図11(b))ならば、メモリセルはオンし、
信号線11,13はプリチャージ電位からΔVA だけ減
少してVcc−ΔVA になり、信号線12,14はプリチ
ャージ電位からΔVA だけ増加してΔVA になる。
【0038】メモリセルのデータを読み出した後に、ス
イッチSW1,SW2をオフにする。その後、Vp1,V
p2を3/8Vccにすると、C1,C2との容量結合によ
り、信号線13,14の電位V3 ,V4 はV3=Vcc−
ΔVA −3/8Vcc=5/8Vcc−ΔVA ,V4=ΔV
A +3/8Vccになる。V3とV4の電位差は2ΔVA
−1/4Vccであり、信号量は従来のΔVA から2倍に
なっている。ΔVA が1/8Vccよりも大きければV3
とV4の大小関係はプリチャージ時の逆(つまりV3 <
V4 )になる。信号線13,14の電位の大小関係が決
定した後、信号線13,14の電位差を差動アンプDA
で増幅する。差動アンプDAとして、例えば図7のよう
なフリップフロップ型センスアンプを用いた場合には、
ノードN1は0V、ノードN2は電源電圧(例えば3
V)になる。
【0039】図12は、従来例の読み出し方法でのビッ
ト線電位を示したものである。ビット線は5/8Vccに
プリチャージされ、ビット線電位がダミービット線電位
3/8Vccよりも大きければ“1”、小さければ“0”
と読み出される。本実施形態では、図11(b)から分
るように読み出しビット線電位(V3)と参照線電位
(V4)の電位差が2ΔVA −1/4Vccであるのに対
し、従来例(図12(b))ではΔVA −1/4Vccで
あり、本実施形態では従来例よりも信号量が増加してい
ることが分る。
【0040】スイッチSW1,SW2をオンにしてVp
1,Vp2の電位を3/8Vccだけ変動させる際に、信
号線13,14の電位を大きく(最大で3/8Vcc)変
動させるために、容量C1,C2が信号線13,14の
C1,C2以外の容量よりも十分大きい方が好ましい。
【0041】また、信号線1がΔVA 変動した際に、信
号線12がΔVA 変動するように信号線11と信号線1
2の容量がほぼ同様である方が好ましい。同様に、信号
線13と信号線14の容量もほぼ同様である方が好まし
い。
【0042】また、本実施形態では電位変化を検出する
手段として、最初にVp1,Vp2を異なる電位(Vp
1=3/4Vcc,Vp2=0V)にしておき、信号線1
1,12の電位変化を転送した後に、Vp1,Vp2を
同じ電位にすることで、データが“1”のときに信号線
13,14に現れる電位の大小関係を反転させている
が、最初はVp1,Vp2を同電位(例えば1/2Vc
c)にしておき、信号線11,12の電位変化を転送し
た後に、Vp1を1/8Vcc、Vp2を7/8Vccにし
ても同じ結果が得られる。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態を説
明する。この実施形態は、第1の実施形態で記した読み
出し方式をNAND型EEPROMに適用する場合の例
である。
【0043】図13は、本実施形態に係わるNAND型
EEPROMの構成を示すブロック図である。同図中、
51はメモリ手段としてのメモリセルアレイである。5
2はデータ書き込み,読み出しを行うためのラッチ手段
としてのセンスアンプ回路である。53はワード線選択
を行うロウデコーダ、54はビット線選択を行うカラム
デコーダ、55はアドレスバッファ、58は基板電位制
御回路である。
【0044】図14はメモリセルアレイの具体的構成図
である。本実施形態によるメモリセルアレイは、従来の
メモリセルアレイ(図24、図26)のようにソース側
の選択ゲートがn型拡散層のソース線に接続されておら
ず、ビット線にコンタクトされている。また、1つのビ
ット線コンタクトは従来のメモリセルアレイでは2つの
NAND列で共有していたが、本実施形態のメモリセル
アレイでは4つのNANDセル列で共有しているので、
メモリセルアレイ全体でのビット線コンタクトの数は従
来のメモリセルアレイから増加することはない。
【0045】また、本実施形態のメモリセルアレイでは
1つのNANDセル列とビット線を接続する2つの選択
MOSトランジスタのしきい値をVth1 ,Vth2 (Vth
1 >Vth2 )の2種類設けている。高いしきい値Vth1
(例えば2V)を持つ選択MOSトランジスタをE‐ty
pe、低いしきい値Vth2 (例えば0.5V)を持つ選択
MOSトランジスタをI‐typeと記す。選択ゲートに印
加する電圧はI‐typeトランジスタもE‐typeトランジ
スタも両方オンする電圧Vsgh (例えば3V)(Vsgh
>Vt1,Vt2)、及びI‐typeトランジスタはオンする
が、E‐typeトランジスタはオフする電圧Vsgl (例え
ば1.5V)(Vt1>Vsgl >Vt2)である。
【0046】このように選択MOSトランジスタのしき
い値を2種類設け、選択ゲートに印加する電圧を2種類
にすることによって書き込みや読み出しに際して、隣接
するNANDセル列の一方をビット線と導通、他方を非
導通にすることができる。例えば選択ゲートSG1をV
sgh 、SG2をVsgl にすると、図14のメモリセルユ
ニット2は両端のビット線に接続されるが、メモリセル
ユニット1は一端側のビット線には接続されるが、他端
側のビット線とは非導通になる。選択ゲートSG1をV
sgl 、SG2をVsgh にすると、図14のメモリセルユ
ニット1は両端のビット線に接続されるが、メモリセル
ユニット2は一端側のビット線には接続されるが、他端
側のビット線とは非導通になる。
【0047】本実施形態のセンスアンプ回路の一例を図
15に示す。図15では図14のメモリセルアレイのビ
ット線BL1とBL2が接続している。以下では、図1
4のメモリセルユニット1内のメモリセル、例えばメモ
リセルMC11を読み出す場合を例に取って、本実施形態
の読み出し動作を説明する。
【0048】<“1”読み出しの場合>(図16を参
照) まず、時刻t0 にプリチャージ信号PRA1,PRB1及び
SS2がVssから所定電位になり、ビット線BL1,信
号線14がVcc(例えば3V)、BL2,信号線13が
0Vにプリチャージされる(時刻t1 )。
【0049】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1が
Vssとなり、ビット線BL1,BL2,信号線13,信
号線14はフローティング状態になる。この後、ロウデ
コーダ53から選択ゲート,制御ゲートに所望の電圧が
印加される(時刻t2 )。制御ゲートCG1が0V、C
G2〜CG8はVcc(例えば3V)、SG2は3V(V
sgh )、SG1は1.5V(Vsgl )となる。
【0050】メモリセルユニット1内のメモリセルに書
き込まれたデータが“1”の場合にはメモリセルのしき
い値が負なのでメモリセルトランジスタがオンしてセル
電流がビット線BL1からBL2に流れる。その結果、
例えばビット線BL1はVccから3/4Vccに、ビット
線BL2は0Vから1/4Vccになる。この間、Vp2
は3/4Vcc、Vp1はVssに保たれる。
【0051】その後、SS2がオフになり、信号線1
3,14がフローティング状態になる。そして、Vp
1,Vp2が3/8Vccになると、信号線13は5/8
Vcc、信号線14は3/8Vccになる。
【0052】その後、SS1A,SS1Bがオンして信
号線13,14とフリップフロップが接続される。つま
り、まず時刻t3 にφP が3V、φN が0Vとなり、C
MOSフリップフロップが不活性化され、時刻t4 にφ
E が3VになることによりセンスアンプのCMOSフリ
ップフロップがイコライズされてノードN1,N2がV
HF1 (例えばVcc/2)になる。
【0053】時刻t5 にSS1A,SS1Bが3Vにな
り、ビット線とセンスアンプが接続された後、φN が0
Vから3V、φP が3Vから0Vになり、信号線13,
信号線14の電位差が増幅される(時刻t6 )。つま
り、ノードN1はVcc、ノードN2はVssになる。その
後、カラム選択信号CSLが0Vから3Vになると、C
MOSフリップフロップにラッチされていたデータがI
/O,I/O’に出力される(時刻t7 )。
【0054】<“0”読み出しの場合>(図17を参
照) まず、時刻t0 にプリチャージ信号PRA1,PRB1及び
SS2がVssから所定電位になり、ビット線BL1,信
号線14がVcc(例えば3V)、BL2,信号線13が
0Vにプリチャージされる(時刻t1 )。
【0055】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1が
Vssとなり、ビット線BL1,BL2,信号線13,信
号線14はフローティング状態になる。この後、ロウデ
コーダ53から選択ゲート,制御ゲートに所望の電圧が
印加される(時刻t2 )。制御ゲートCG1が0V、C
G2〜CG8はVcc(例えば3V)、SG2は3V(V
sgh )、SG1は1.5V(Vsgl )となる。
【0056】メモリセルユニット1内のメモリセルに書
き込まれたデータが“0”の場合にはメモリセルのしき
い値が正なのでメモリセルトランジスタがオフする。そ
の結果、例えばビット線BL1はVcc、ビット線BL1
は0Vを保つ。この間、Vp2は3/4Vcc、Vp1は
Vssに保たれる。
【0057】その後、SS2がオフになり、信号線1
3,14がフローティング状態になる。そして、Vp
1,Vp2が3/8Vccになると、信号線14は5/8
Vcc、信号線13は3/8Vccになる。
【0058】その後、SS1A,SS1Bがオンして信
号線13,14とフリップフロップが接続される。つま
り、まず時刻t3 にφP が3V、φN が0Vとなり、C
MOSフリップフロップが不活性化され、時刻t4 にφ
E が3VになることによりセンスアンプのCMOSフリ
ップフロップがイコライズされてノードN1,N2がV
HF1 (例えばVcc/2)になる。
【0059】時刻t5 にSS1A,SS1Bが3Vにな
り、ビット線とセンスアンプが接続された後、φN が0
Vから3V、φP が3Vから0Vになり、信号線13,
信号線14の電位差が増幅される(時刻t6 )。つま
り、ノードN2はVcc、ノードN1はVssになる。その
後、カラム選択信号CSLが0Vから3Vになると、C
MOSフリップフロップにラッチされていたデータがI
/O,I/O’に出力される(時刻t7 )。
【0060】本実施形態の読み出し方式の適用できるメ
モリセルアレイは、例えば図18であってもよい。図1
8のメモリセルアレイでは1NANDセル列につき、3
個の選択MOSトランジスタを設けて、1メモリセルユ
ニットを構成している。直列接続される2つの選択MO
SトランジスタはE‐type(しきい値Vth1 >0)、D
‐type(しきい値Vth2 <0)の2種類である。
【0061】メモリセルユニット1を読み出す場合には
SG1をVsgh1(Vsgh1>Vth3 、Vth3 ;E'-typeト
ランジスタのしきい値)、SG2を0V、SG3をVsg
h2(Vsgh2>Vth1 )にすればよい。メモリセルユニッ
ト2を読み出す場合にはSG1をVsgh1(Vsgh1>Vth
3 、Vth3 ;E'-typeトランジスタのしきい値)、SG
3を0V、SG2をVsgh2(Vsgh2>Vth1 )にすれば
よい。
【0062】また、メモリセルアレイは、ビット線ピッ
チを更に緩和した図19或いは図20に示す構成でもよ
い。図19は1つのビット線コンタクトを6つのNAN
Dセル列で共有したもので、図20は1つのビット線コ
ンタクトを8つのNANDセル列で共有したものであ
る。 (第3の実施形態)上記実施形態では読み出しの場合を
例にとって本発明の読み出し動作を説明したが、書き込
み(又は消去)後に書き込み(又は消去)が充分に行わ
れたか調べるベリファイ読み出しの場合にも本発明は有
効である。
【0063】ここで、本発明をNAND型EEPROM
に適用した場合の書き込み,書き込みベリファイリード
について説明する。NAND型EEPROMのブロック
図は前記図13、メモリセルアレイは前記図14、セン
スアンプ回路の一例が前記図15である。図15ではビ
ット毎ベリファイ回路(T.Tanaka, et al., IEEE J.Sol
id-State Circuit, vol.29, pp.1366-1373, 1994) が付
加されている。図15では図14のメモリセルアレイの
ビット線BL1とBL2が接続している。
【0064】<書き込み>図14のメモリセルMC11,
MC31,MC51…に書き込みを行う場合の書き込み手順
を、以下で説明する。
【0065】メモリセルユニット1内のメモリセルMC
11,MC31,MC51…に書き込むデータはセンスアンプ
回路にラッチされている。つまり、“1”書き込みの場
合にはノードN1は0V、N2は3V、“0”書き込み
の場合にはノードN1は3V、N2は0Vになる。
【0066】書き込み動作に入ると、まず時刻t1 にS
G1,SG2をVsgl (Iタイプ選択ゲートは導通し、
Eタイプ選択ゲートは非導通する電圧)、CG1〜CG
8をVccにする。本実施形態ではメモリセルユニット1
内のメモリセルMC11,MC31,MC51…に書き込みを
行う際には、メモリセルユニット2内のメモリセルMC
01,MC21,MC41…には書き込みを行わない。そのた
めには、メモリセルMC01,MC21,MC41…のチャネ
ルをビット線BL0,BL2,BL4…から充電する必
要がある。
【0067】本実施形態ではビット線BL0,BL2,
BL4…をセンスアンプのVA1からVccに充電する。つ
まり、PRA1をVcc(又はしきい値落ちを防ぐために、
Vcc+Vth)、SS1AをVssにすることにより、ビット線
BL0,BL2…はラッチから切り離され、VA1から書
き込み防止電圧(Vcc又はVcc−Vth)がビット線BL
0,BL2…を通じてメモリセルユニット2のメモリセ
ルのチャネルに転送され、その結果メモリセルMC01,
MC21,MC41…のチャネルはVcc−Vthに充電され
る。
【0068】一方、ビット線BL1,BL3,BL5…
に対しては、SS1B,SS2をVcc(又はVcc+Vt
h)、PRB1をVssにすることにより、センスアンプ回
路にラッチされたデータに応じて、VccかVss(0V)
の電位を与える。これによって、例えばメモリセルMC
11に“0”書き込みを行う場合には、ビット線BL1を
0VにしてメモリセルMC11のチャネルを0Vにするこ
とになる。メモリセルMC11に“1”書き込みを行う場
合にはビット線BL1をVcc(例えば3V)又はVcc−
VthにしてメモリセルMC11のチャネルをVcc−Vthに
充電することになる。
【0069】書き込みを行わないメモリセルユニット2
内の選択ゲートST01,ST21,ST41…はE‐typeな
のでオフし、メモリセルMC01,MC21,MC41…のチ
ャネルはVcc−Vthでフローティングになる。
【0070】“1”書き込みを行うメモリセルMC11,
MC31,MC51…の選択MOSトランジスタST11,S
T31,ST51…のメモリセル側のドレインはVcc−Vth
(例えばI‐typeトランジスタのしきい値電圧を0.8
Vとすると、3−0.8=2.2V)、ビット線コンタ
クト側のソースはVcc(例えば3V)、選択ゲートSG
1はVsgl (例えば1.5V)なので、選択MOSトラ
ンジスタST11,ST31,ST51…はオフする。その結
果、書き込み非選択セルと同様に、メモリセルMC11,
MC31,MC51…のチャネルはフローティングになる。
【0071】メモリセルMC11,MC31,MC51…に
“0”書き込みを行う場合には選択MOSトランジスタ
ST11,ST31,ST51…の選択ゲートSG1はVsgl
(例えば1.5V)、ソース,ドレインは0Vなので、
選択MOSトランジスタST11,ST31,ST51…はオ
ンして、メモリセルのチャネルは0Vが保たれる。
【0072】その後、時刻t2 に制御ゲートCG1〜C
G8をVccから中間電位VM (10V程度)にする。そ
うすると書き込まないメモリセルMC01,MC21,MC
41…、及び“1”書き込みを行うメモリセルMC11,M
C31,MC51…のチャネルはフローティング状態なの
で、制御ゲート・チャネル間の容量結合によって、Vcc
−Vthから中間電位(10V程度)に上昇する。“0”
書き込みを行うメモリセルMC11,MC31,MC51…の
チャネルはビット線が0Vなので0Vである。
【0073】書き込み非選択及び“1”書き込みを行う
メモリセルのチャネルがVcc−Vthから中間電位に昇圧
した後に、時刻t3 に制御ゲートCG1を中間電位VM
から書き込み電圧Vpp(20V)に昇圧する。そうする
と書き込まないメモリセルMC01,MC21,MC41…、
及び“1”書き込みを行うメモリセルMC11,MC31,
MC51…のチャネルは中間電位(10V程度)、制御ゲ
ートCG1はVpp(20V程度)なのでこれらのメモリ
セルは書き込まれないが、“0”書き込みを行うメモリ
セルMC11,MC31,MC51…のチャネルは0V、制御
ゲートはVpp(20V程度)なので基板から浮遊ゲート
に電子が注入されて“0”書き込みが行われる。
【0074】書き込み終了後、制御ゲート,選択ゲー
ト,ビット線が順次放電されて書き込み動作は終了す
る。 <書き込みベリファイリード>書き込み終了後は書き込
みが十分に行われたかを調べる書き込みベリファイ動作
が行われる。
【0075】ベリファイリードの前半は通常読み出しと
同様に行われる。 <“0”書込み不十分(図21)又は“1”書込みの場
合(図22)>まず、時刻t0 にプリチャージ信号PR
A1,PRB1及びSS2がVssから所定電位になり、ビッ
ト線BL1,信号線14がVcc(例えば3V)、BL
2,信号線13が0Vにプリチャージされる(時刻t1
)。
【0076】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1が
Vssとなり、ビット線BL1,BL2,信号線13,信
号線14はフローティング状態になる。この後、ロウデ
コーダ53から選択ゲート,制御ゲートに所望の電圧が
印加される(時刻t2 )。制御ゲートCG1が0V、C
G2〜CG8はVcc(例えば3V)、SG2は3V(V
sgh )、SG1は1.5V(Vsgl )となる。
【0077】メモリセルユニット1内のメモリセルに書
き込まれたデータが“1”の場合にはメモリセルのしき
い値が負なのでメモリセルトランジスタがオンしてセル
電流がビット線BL1からBL2に流れる。その結果、
例えばビット線BL1はVccから3/4Vccに、ビット
線BL2は0Vから1/4Vccになる。この間、Vp2
は3/4Vcc、Vp1はVssに保たれる。
【0078】その後、SS2がオフになり、信号線1
3,14がフローティング状態になる。そして、Vp
1,Vp2が3/8Vccになると、信号線13は5/8
Vcc、信号線14は3/8Vccになる。
【0079】<“0”書込み十分の場合(図23)>ま
ず、時刻t0 にプリチャージ信号PRA1,PRB1及びS
S2がVssから所定電位になり、ビット線BL1,信号
線14がVcc(例えば3V)、BL2,信号線13が0
Vにプリチャージされる(時刻t1 )。
【0080】プリチャージが終わるとPRA1,PRB1が
Vssとなり、ビット線BL1,BL2,信号線13,信
号線14はフローティング状態になる。この後、ロウデ
コーダ3から選択ゲート,制御ゲートに所望の電圧が印
加される(時刻t2 )。制御ゲートCG1が0V、CG
2〜CG8はVcc(例えば3V)、SG2は3V(Vsg
h )、SG1は1.5V(Vsgl )となる。
【0081】メモリセルユニット1内のメモリセルに書
き込まれたデータが“0”の場合にはメモリセルのしき
い値が正なのでメモリセルトランジスタがオフする。そ
の結果、例えばビット線BL1はVcc、ビット線BL2
は0Vを保つ。この間、Vp2は3/4Vcc、Vp1は
Vssに保たれる。
【0082】その後、SS2がオフになり、信号線1
3,14がフローティング状態になる。そして、Vp
1,Vp2が3/8Vccになると、信号線14は5/8
Vcc、信号線13は3/8Vccになる。
【0083】ビット線放電後、ベリファイ信号VRFY
2が3Vになり、メモリセルMC11,MC31,MC51…
に書き込まれるデータが“1”の場合(図22)には、
信号線14のノードV4は3V近くに充電される。ここ
で、ベリファイ信号によって行われる充電の電圧レベル
は、信号線13のノードV3の電圧より大きければよ
い。
【0084】その後、φP が3V、φN が0Vとなり、
CMOSフリップフロップFFが不活性化され、φE が
3VになることによりCMOSフリップフロップFFが
イコライズされてノードN1,N2がVcc/2(例えば
1.5V)になる。その後、SS1A,SS1Bが3V
になり、信号線13,14とセンスアンプが接続された
後、φN が0Vから3V、φP が3Vから0Vになり信
号線13と信号線14の電位差が増幅され、再書き込み
のデータがセンスアンプにラッチされる。なお、本実施
形態では第2の実施形態と同様に、図18、図19、図
20に示したメモリセルアレイに適用しても有効であ
る。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、メ
モリセルユニットにつながる信号線の一方の電位を検出
するのではなく、メモリセルユニットにつながる信号線
の両方の電位を検出する構成を採用しているので、従来
方式に比して読み出し信号量を約2倍に増大させること
ができ、これによりリード・ディスターブ等の不都合を
招くことなくランダムリードの高速化をはかることが可
能となる。
【0086】これに加えて本発明では、メモリセルユニ
ットにつながる第1及び第2の信号線にスイッチ素子を
介して第3及び第4の信号線をそれぞれ接続し、さらに
第3及び第4の信号線に第1及び第2のコンデンサをそ
れぞれ接続した構成を採用することにより、データが
“0”又は“1”のいずれかで第3の信号線と第4の信
号線に現れる電位の大小関係を反転させることができ、
従って第3の信号線と及び第4の信号線の電位を比較す
るのみで、データのセンス動作を簡易に行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる不揮発性半導体記憶装
置の基本構成を示す回路図。
【図2】NAND型のメモリセルユニットの一例を示す
回路図。
【図3】NOR型のメモリセルユニットの一例を示す回
路図。
【図4】メモリセルを並列接続したメモリセルユニット
の一例を示す回路図。
【図5】メモリセルを並列接続したメモリセルユニット
の別の例を示す回路図。
【図6】第1の実施形態の読み出し回路部の構成を示す
回路図。
【図7】差動アンプの一例としてフリップフロップ型の
センスアンプを示す回路図。
【図8】差動アンプの一例としてカレントミラー型のセ
ンスアンプを示す回路図。
【図9】差動アンプの一例としてクロスカップル型のセ
ンスアンプを示す回路図。
【図10】複数個の差動アンプを組み合わせて構成され
る差動アンプを示す回路図。
【図11】第1の実施形態における読み出し方法を説明
するための図。
【図12】従来装置における読み出し方法を説明するた
めの図。
【図13】第2,3の実施形態のNAND型EEPRO
Mの構成を示すブロック図。
【図14】第2,3の実施形態のメモリセルアレイの構
成を示す回路図。
【図15】第2,3の実施形態のセンスアンプの構成を
示す回路図。
【図16】“1”読み出しの場合のタイミング図。
【図17】“0”読み出しの場合のタイミング図。
【図18】第2,3の別の実施形態のメモリセルアレイ
の構成を示す回路図。
【図19】第2,3の別の実施形態のメモリセルアレイ
の構成を示す回路図。
【図20】第2,3の別の実施形態のメモリセルアレイ
の構成を示す回路図。
【図21】“0”書込み不十分の場合のタイミング図。
【図22】“1”書込みの場合の場合のタイミング図。
【図23】“0”書込み十分の場合の場合のタイミング
図。
【図24】従来のNAND型EEPROMのセル構成を
示す平面図と等価回路図。
【図25】図24(a)のA−A’及びB−B’断面
図。
【図26】従来のNAND型EEPROMのメモリセル
アレイの等価回路図。
【図27】従来の不揮発性半導体の読み出し方法を説明
するための図。
【符号の説明】
11…第1の信号線 12…第2の信号線 13…第3の信号線 14…第4の信号線 30…メモリセルユニット 40…センスアンプ C1 ,C2 …コンデンサ DA…差動アンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が第1の信号線に接続され、他端が第
    2の信号線に接続され、ワード線により選択される少な
    くとも1個の不揮発性メモリセルを含むメモリセルユニ
    ットを、マトリクス状に配置してなるメモリセルアレイ
    と、 第1の信号線にスイッチ素子を介して接続された第3の
    信号線と、 第2の信号線にスイッチ素子を介して接続された第4の
    信号線と、 一端が第3の信号線に接続され、他端が第1の基準電位
    に接続された第1のコンデンサと、 一端が第4の信号線に接続され、他端が第2の基準電位
    に接続された第2のコンデンサと、を備えたことを特徴
    とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】一端が第1の信号線に接続され、他端が第
    2の信号線に接続され、ワード線により選択される少な
    くとも1個の不揮発性メモリセルを含むメモリセルユニ
    ットを、マトリクス状に配置してなるメモリセルアレイ
    と、 第1の信号線にスイッチ素子を介して接続された第3の
    信号線と、 第2の信号線にスイッチ素子を介して接続された第4の
    信号線と、 一端が第3の信号線に接続され、他端が第1の基準電位
    に接続された第1のコンデンサと、 一端が第4の信号線に接続され、他端が第2の基準電位
    に接続された第2のコンデンサと、 読み出し時、又は書き込み若しくは消去が十分に行われ
    たかを調べるベリファイ読み出し時に、第1の信号線の
    電位変化が転送された第3の信号線の電位変化と第2の
    信号線の電位変化が転送された第4の信号線の電位変化
    を検出する手段と、を備えたことを特徴とする不揮発性
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】一端が第1の信号線に接続され、他端が第
    2の信号線に接続され、ワード線により選択される少な
    くとも1個の不揮発性メモリセルを含むメモリセルユニ
    ットを、マトリクス状に配置してなるメモリセルアレイ
    と、 第1の信号線にスイッチ素子を介して接続された第3の
    信号線と、 第2の信号線にスイッチ素子を介して接続された第4の
    信号線と、 一端が第3の信号線に接続され、他端が第1の基準電位
    に接続された第1のコンデンサと、 一端が第4の信号線に接続され、他端が第2の基準電位
    に接続された第2のコンデンサと、 第1の信号線の電位変化を第3の信号線に転送し、第2
    の信号線の電位変化を第4の信号線に転送した後に、第
    1の基準電位及び第2の基準電位を変化させ、その後に
    第3の信号線と第4の信号線の電位変化を検出する手段
    と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
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