JPH09251127A - 手振れ補正用光学系及びそれを用いたズームレンズ - Google Patents

手振れ補正用光学系及びそれを用いたズームレンズ

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JPH09251127A
JPH09251127A JP5810796A JP5810796A JPH09251127A JP H09251127 A JPH09251127 A JP H09251127A JP 5810796 A JP5810796 A JP 5810796A JP 5810796 A JP5810796 A JP 5810796A JP H09251127 A JPH09251127 A JP H09251127A
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JP
Japan
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lens
optical system
curvature
camera shake
image
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JP5810796A
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Inventor
Katsu Yamada
克 山田
Shusuke Ono
周佑 小野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ時の画像の揺れを補正する、手振れ補
正用光学系を2枚という少ないレンズ枚数で実現する。 【解決手段】 物体側から順に負のパワーを有する第1
レンズ1と、正のパワーを有する第2レンズ2でアフォ
ーカル系を構成し、手振れ時には第1レンズ1及び/又
は第2レンズ2を回動させ、手振れ時の像の揺れを補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラなど
に用いられ、手振れ、振動等によって生じる像の振れを
光学的に補正する手振れ補正用光学系に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラ等の撮影系に
は、手振れなどの振動を防ぐ振れ防止機能が必須となっ
ており、様々なタイプの防振光学系が提案されている。
例えば、特公昭56−40804号公報には、撮影系の
一部に平凸又は平凹レンズを配置し、このレンズの曲率
中心を回転中心として回動させることにより、振動に対
して空間的に固定させ、そのとき生じるプリズム作用を
利用することにより撮影画像を偏向させ、結像面上で静
止画像を得る方法(以下、第1の従来例と称する)が提
案されている。
【0003】また、特開平2−238430号公報に
は、物体側より順に負の屈折力を持つ第1群と正の屈折
力を持つ第2群からなるアフォーカル系で構成され、第
1群の焦点距離をf1としたときに第2群の像側主点か
ら像面側に(−f1)だけ離れた光軸上の点を支点とし
て第2群を回動させることにより手振れの補正を行う方
法(以下、第1の従来例と称する)が提案されている。
【0004】さらに、特開平6−281889号公報に
は、凹面を有する第1レンズと凸面を有する第2レンズ
からなり、第1レンズの凹面と第2レンズの凸面が互い
に向かい合い、かつ略等しい曲率を有し、その曲率中心
が略一致した光学系が示されている。第1レンズ及び第
2レンズのいずれか一方のレンズ又は両方のレンズを前
記の曲率中心を中心として回動させることにより手振れ
の補正を行っている(以下、第3の従来例と称する)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例では複数枚のレンズが必要であり、光学系が大き
くなるという問題点を有する。また、コストの面でも不
利である。第2の従来例では、回動レンズの曲率中心か
ら大きく離れた位置を回動中心としているために、回動
レンズを支える支柱が長くなり、光学系をコンパクト化
することが困難であるという問題点を有する。第3の従
来例では、回動レンズの曲率中心でレンズを回動させる
ため光学系をコンパクトに構成することができるが、回
動中心を曲率中心に固定してしまうためにレンズ設計上
の制約が大きい。また、第1レンズと第2レンズの向か
い合った面の曲率半径を略同じにしているため、レンズ
の高性能化が困難である。
【0006】本発明は上記従来例の問題点を解決するた
めになされたものであり、簡単な構成でかつ高性能が得
られる手振れ補正用光学系及びそれを用いたズームレン
ズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の手振れ補正用光学系は、主レンズ系の前面
に装着され、物体側から順に負のパワー有する第1レン
ズと正のパワーを有する第2レンズの2枚のレンズで構
成されるアフォーカル光学系であって、前記第1レンズ
の像側の面と前記第2レンズの物体側の面は異なる曲率
半径及び異なる曲率中心を有し、前記第1レンズ及び前
記第2レンズの少なくとも一方を前記(数1)に示す条
件(1)及び(2)のいずれかで回動させることにより
振れ補正を行う。
【0008】また、本発明の他の手振れ補正用光学系
は、主レンズ系の前面に装着され、物体側から順に正の
パワー有する第1レンズと負のパワーを有する第2レン
ズの2枚のレンズで構成されるアフォーカル光学系であ
って、前記第1レンズの像側の面と前記第2レンズの物
体側の面は異なる曲率半径及び異なる曲率中心を有し、
前記第1レンズ及び前記第2レンズの少なくとも一方を
前記(数2)に示す条件(3)及び(4)のいずれかで
回動させることにより振れ補正を行う。
【0009】上記各構成において、前記第1レンズ及び
前記第2レンズの少なくとも1面は非球面であることが
好ましい。また、上記各構成において、前記第1レンズ
の回動中心及び/又は前記第2レンズの回動中心が前記
主レンズ系の絞りより物体側に位置することが好まし
い。
【0010】また、上記各構成において、アフォーカル
倍率が1倍であることが好ましい。
【0011】また、上記各構成において、前記第1レン
ズが固定され、前記第2レンズを回動させることにより
振れの補正を行うことが好ましい。また、前記第1レン
ズが非球面を含み、前記第2レンズが球面であることが
好ましい。
【0012】また、前記第2レンズの物体側の面の曲率
中心を回動中心とすることが好ましい。また、前記第1
レンズ及び前記第2レンズを樹脂によって構成したこと
が好ましい。
【0013】一方、本発明のズームレンズは、上記いず
れかの構成を有する手振れ補正用光学系を主レンズ系の
前面に装着したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の手振れ補正用光学系
及びそれを用いたズームレンズの第1の実施形態を図1
及び図2を用いて説明する。図1は第1の実施形態にお
ける手振れ補正用光学系を示す図であり、図2は図1に
示す手振れ補正用光学系を用いたズームレンズの構成を
示す図である。
【0015】図1に示す手振れ補正用光学系は、負のパ
ワー有する第1レンズ1と正のパワー有する第2レンズ
2を具備し、全体としてアフォーカル系を構成する。手
振れ補正を行う場合、図中の1点鎖線で示すように第1
レンズ1及び第2レンズ2のいずれか一方、もしくは両
方回動させ、手振れ時の像の振れを補正する。図1中、
P1は第1レンズ1の回動中心であり、P2は第2レン
ズ2の回動中心である。また、L1は第1レンズ1の像
側の面1aから第1レンズの回動中心P1までの距離、
L2は第2レンズ2の物体側の面2aから第2レンズの
回動中心P2までの距離、R1は第1レンズ1の像側の
面1aの曲率半径、及びR2は第2レンズ2の物体側の
面2aの曲率半径を表す。ここで、L1、L2、R1、
R2はそれぞれ以下の(数3)に示す条件を満足してい
る。
【0016】
【数3】
【0017】なお、第1レンズ1及び第2レンズ2の各
面が全て球面であってもよく、又は少なくとも1面が非
球面であってもよい。後者の場合、非球面の曲率半径
は、光軸近傍(近軸領域)の曲率半径とする。上記(数
3)に示す条件(1)及び/又は(2)において、も
し、L1及び/又はL2が上限を越えると、回動する第
1レンズ1及び/又は第2レンズ2を支える支柱が長く
なり、レンズ鏡筒が大型化する。一方、下限を越えると
補正時の回動量を大きくする必要があり、レンズを回動
させる駆動系の負担が大きくなる。従って、上記条件
(1)及び/又は(2)を満足することが好ましい。
【0018】また、図1に示す手振れ補正用光学系はア
フォーカル光学系であるため、コンバージョンレンズと
して、既存のズームレンズ等の主レンズ系の前面に装着
することができる。特に、アフォーカル倍率を1倍とす
ることにより、主レンズ系の基本的な仕様を変更するこ
となく、手振れ補正用の光学系を装着することができ
る。
【0019】図2に示す手振れ補正用光学系を装着した
ズームレンズにおいて、第1レンズ1の回動中心P1及
び第2レンズ2の回動中心P2は、主レンズ系の絞り1
0よりも前(物体側)に設定されている。一般に、ビデ
オカメラ等の光学ユニットは、絞り10より像面11側
にアイリスモーターやズームモーター等(図示せず)が
装着されている。そのため、絞り10より物体側に回動
中心P1,P2を設定することにより、鏡筒構造をシン
プルに構成することができる。また、回動する第1レン
ズ1及び/又は第2レンズ2を支える支柱が短くなるの
で、鏡筒の小型化に有利である。
【0020】(第2の実施形態)次に、本発明の手振れ
補正用光学系及びそれを用いたズームレンズの第2の実
施形態を図3及び図4を用いて説明する。図3は第2の
実施形態における手振れ補正用光学系を示す図であり、
図4は図3に示す手振れ補正用光学系を用いたズームレ
ンズの構成を示す図である。
【0021】図3に示す手振れ補正用光学系は、正のパ
ワー有する第1レンズ3と負のパワー有する第2レンズ
4を具備し、全体としてアフォーカル系を構成する。手
振れ補正を行う場合、図中の1点鎖線で示すように第1
レンズ3及び第2レンズ4のいずれか一方、もしくは両
方回動させ、手振れ時の像の振れを補正する。図3中、
P3は第1レンズ3の回動中心であり、P4は第2レン
ズ4の回動中心である。また、L3は第1レンズ3の物
体側の面3aから第1レンズ3の回動中心P3までの距
離、L4は第2レンズ4の像側の面4aから第2レンズ
4の回動中心P4までの距離、R3は第1レンズ3の物
体側の面3aの曲率半径、及びR4は第2レンズ4の像
側の面4aの曲率半径を表す。ここで、L3、L4、R
3、R4はそれぞれ以下の(数4)に示す条件を満足し
ている。
【0022】
【数4】
【0023】なお、第1レンズ3及び第2レンズ4の各
面が全て球面であってもよく、又は少なくとも1面が非
球面であってもよい。後者の場合、非球面の曲率半径
は、光軸近傍(近軸領域)の曲率半径とする。上記(数
4)に示す条件(3)及び/又は(4)において、も
し、L3及び/又はL4が上限を越えると、回動する第
1レンズ3及び/又は第2レンズ4を支える支柱が長く
なり、レンズ鏡筒が大型化する。一方、下限を越えると
補正時の回動量を大きくする必要があり、レンズを回動
させる駆動系の負担が大きくなる。従って、上記条件
(3)及び/又は(4)を満足することが好ましい。
【0024】また、図3に示す手振れ補正用光学系はア
フォーカル光学系であるため、コンバージョンレンズと
して、既存のズームレンズ等の主レンズ系の前面に装着
することができる。特に、アフォーカル倍率を1倍とす
ることにより、主レンズ系の基本的な仕様を変更するこ
となく、手振れ補正用の光学系を装着することができ
る。
【0025】図4に示す手振れ補正用光学系を装着した
ズームレンズにおいて、第1レンズ3の回動中心P3及
び第2レンズ4の回動中心P4は、主レンズ系の絞り1
0よりも前(物体側)に設定されている。一般に、ビデ
オカメラ等の光学ユニットは、絞り10より像面11側
にアイリスモーターやズームモーター等(図示せず)が
装着されている。そのため、絞り10より物体側に回動
中心P3,P4を設定することにより、鏡筒構造をシン
プルに構成することができる。また、回動する第1レン
ズ3及び/又は第2レンズ4を支える支柱が短くなるの
で、鏡筒の小型化に有利である。
【0026】(第3の実施形態)次に、本発明の手振れ
補正用光学系の第3の実施形態を図5及び図6を用いて
説明する。図5は第3の実施形態における手振れ補正用
光学系を示す図であり、図6は図5に示す手振れ補正用
光学系を用いたズームレンズの構成を示す図である。上
記第1及び第2の実施形態においては、第1レンズ1,
3及び第2レンズ2,4のいずれか一方又は両方を回動
させるように構成したが、第3の実施形態では第1レン
ズ5を固定し、第2レンズ6を回動させるように構成し
ている。
【0027】一般に、光学系の一部のレンズを光軸を含
む面上で回動させる場合、一定の画像範囲を確保する
(けられを防止する)ため、回動するレンズの有効径を
その移動量の分だけ大きくする必要がある。そのため、
有効径の最も大きい第1レンズ5を固定する方が光学系
のコンパクト化には有利である。レンズの回動に伴い、
回動するレンズ(この場合、第2レンズ6)に入射する
光線の位置が変化するため、第2レンズ6に非球面を導
入すると収差性能の変化が大きくなる。そのため、第2
レンズ6を球面系で構成している。さらに、回動中心P
6を第2レンズ6の第1面の曲率中心に設定しているた
め、回動量に関わらず第1レンズ5と第2レンズ6の間
隔Dは一定となる。なお、レンズを回動させる場合、ガ
ラスよりも比重の小さい樹脂を用いて回動するレンズを
構成する方が駆動系への負担を小さくすることができ、
消費電力も少ない。
【0028】
【実施例1】次に、上記第1の実施形態の手振れ補正用
光学系の実施例1のレンズデータを(表1)に示す。表
1に示す手振れ補正用の光学系は、第1レンズ1が負の
パワーを有する第1面が非球面の非球面レンズ、第2レ
ンズ2が正のパワーを有する球面レンズで構成した。第
2レンズ2の第1面の曲率中心を回動中心P2とし、第
1レンズ1を固定し、第2レンズ2のみを回動させるこ
とにより手振れの補正を行い、かつ、回動中心P2を主
レンズ系の絞り10よりも物体側に位置させた。また、
全体としてアフォーカル系であり、アフォーカル倍率は
1倍である。材料は、屈折率が1.5程度の樹脂を用い
た。なお、(表1)中、rはレンズ面の曲率半径、dは
レンズの肉厚又はレンズ間の空気間隔、nは各レンズの
d線に対する屈折率、νは各レンズのd線に対するアッ
ベ数である。また、非球面形状を(数5)で定義してい
る。また、第1レンズ1の第1面の非球面データを(数
6)に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】
【0032】
【実施例2】次に、上記第1の実施形態の手振れ補正用
光学系の実施例2のレンズデータを(表2)に示す。表
2に示す手振れ補正用の光学系は、第1レンズ1が負の
パワーを有する両面非球面レンズ、第2レンズ2が正の
パワーを有する球面レンズで構成した。その他は上記実
施例1の場合と同様である。また、第1レンズ1の第1
面及び第2面のの非球面データを(数7)に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【数7】
【0035】次に、一般的なズームレンズにおけるズー
ミングにより可変な空気間隔の一例として、手振れ補正
用光学系を装着した際のレンズ先端から測って2m位置
の物点の時の値を(表3)に示す。(表3)において、
標準位置は、第4レンズ群の14が第3レンズ群の13
に最 接近するズーム位置である。また、ズームレンズ
の第8面、第12面、第13面及び第16面の非球面デ
ータを(数8)に示す。また、(表1)及び(表2)に
示す手振れ補正用光学系を(表3)に示すズームレンズ
に装着した際の広角端と標準位置、望遠端における焦点
距離(f)、Fナンバー(F/NO)、入射半画角
(ω)、空気間隔(*1〜*4)を(表4)に示す。
【0036】
【表3】
【0037】
【数8】
【0038】
【表4】
【0039】次に、(表1)に示す実施例1の手振れ補
正用光学系を(表3)に示すズームレンズに装着した場
合の広角端、標準位置、望遠端における収差性能を、そ
れぞれ図7から図9に示す。また、(表2)に示す実施
例2の手振れ補正用光学系を(表3)に示すズームレン
ズに装着した場合の広角端、標準位置、望遠端における
収差性能を、それぞれ図10から図12に示す。なお、
各図中、(a)は球面収差を示す図であり、実線はd線
に対する値、点線は正弦条件を示す。また、(b)は非
点収差を示す図であり、実線はサジタル像面湾曲、点線
はメリディオナル像面湾曲を示す。(c)は歪曲収差を
示す図である。(d)は軸上色収差を示す図であり、実
線はd線、点線はF線、波線はC線に対する値を示す。
(e)は倍率色収差を示す図であり、点線はF線、波線
はC線に対する値を示す。各図に示すように、いずれの
場合も、広角端から望遠端にかけて良好な収差性能を有
していることがわかる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の手振れ補正用光
学系は、物体側から順に負のパワー有する第1レンズと
正のパワーを有する第2レンズの2枚のレンズで構成さ
れるアフォーカル光学系、又は物体側から順に正のパワ
ー有する第1レンズと負のパワーを有する第2レンズの
2枚のレンズで構成されるアフォーカル光学系であるの
で、手振れ補正用光学系をコンバージョンレンズとし
て、既存のズームレンズ等の主レンズ系の前面に装着す
ることができる。
【0041】また、第1レンズの像側の面と第2レンズ
の物体側の面は異なる曲率半径及び異なる曲率中心を有
し、第1レンズ及び第2レンズの少なくとも一方を前記
(数1)又は(数2)に示す条件(1)及び(2)又は
(3)及び(4)のいずれかで回動させることにより、
回動する第1レンズ及び/又は第2レンズを支える支柱
はそれほど長くはならず、レンズ鏡筒を大型化させるこ
ともない。また、補正時のレンズの回動量もそれほど大
きくはく、レンズを回動させる駆動系の負担を小さくす
ることができる。
【0042】また、第1レンズ及び第2レンズの少なく
とも1面を非球面とすることにより、収差を良好に補正
した光学性能の優れた手振れ補正用光学系を得ることが
できる。
【0043】また、第1レンズの回動中心及び/又は第
2レンズの回動中心を主レンズ系の絞りより物体側に位
置することにより、ビデオカメラ等に装着された場合に
おける他の構成部品、例えばアイリスモーターやズーム
モーター等の配置に影響を与えることがなく、鏡筒構造
をシンプルにすることができる。また、アフォーカル倍
率を1倍とすることにより、主レンズ系の基本的な仕様
を変更することなく、手振れ補正用の光学系を装着する
ことができる。
【0044】また、第1レンズを固定し第2レンズ回動
させることにより、最も大きな有効系を必要とする第1
レンズの有効系を必要最小の大きさにすることができ、
光学系のコンパクト化を図ることができる。一般に、回
動に伴いレンズに入射する光線の位置が変化するため、
回動するレンズに非球面を導入すると収差性能の変化が
大きくなる。しかし、第1レンズが非球面を含み、第2
レンズを球面とすることにより、第1レンズで収差を良
好に補正することに加えて、第2レンズの回動による収
差性能の変化を小さくすることができる。また、第2レ
ンズの物体側の面の曲率中心を回動中心とすることによ
り、第1レンズと第2レンズの間隔が一定となり、光学
系をコンパクト化することができる。また、第1レンズ
及び第2レンズを樹脂によって構成することにより、手
振れ補正用光学系の駆動系への負担を小さくすることが
できる。
【0045】一方、本発明のズームレンズは、上記いず
れかの構成を有する手振れ補正用光学系を主レンズ系の
前面に装着したものであるので、ズームレンズの主レン
ズ系の基本的な仕様に変更を加えることなく、従来から
用いられているズームレンズに手振れ補正機能をもたせ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手振れ補正用光学系の第1の実施形態
の構成を示す断面図
【図2】本発明の手振れ補正用光学系を用いたズームレ
ンズの第1の実施形態の構成を示す断面図
【図3】本発明の手振れ補正用光学系の第2の実施形態
の構成を示す断面図
【図4】本発明の手振れ補正用光学系を用いたズームレ
ンズの第2の実施形態の構成を示す断面図
【図5】本発明の手振れ補正用光学系の第3の実施形態
の構成を示す断面図
【図6】本発明の手振れ補正用光学系を用いたズームレ
ンズの第3の実施形態の構成を示す断面図
【図7】本発明の手振れ補正用光学系を装着したズーム
レンズの実施例1の広角端における収差図
【図8】本発明の手振れ補正用光学系を装着したズーム
レンズの実施例1の標準位置における収差図
【図9】本発明の手振れ補正用光学系を装着したズーム
レンズの実施例1の望遠端における収差図
【図10】本発明の手振れ補正用光学系を装着したズー
ムレンズの実施例2の広角端における収差図
【図11】本発明の手振れ補正用光学系を装着したズー
ムレンズの実施例2の標準位置における収差図
【図12】本発明の手振れ補正用光学系を装着したズー
ムレンズの実施例2の望遠端における収差図
【符号の説明】
1 :第1レンズ 1a:第1レンズの像側の面 2 :第2レンズ 2a:第2レンズの物体側の面 3 :第1レンズ 3a:第1レンズの物体側の面 4 :第2レンズ 4a:第2レンズの像側の面 10 :絞り 11 :像面 P1 :第1レンズ1の回動中心 P2 :第2レンズ2の回動中心 L1 :第1レンズ1の像側の面1aから回動中心P1
までの距離 L2 :第2レンズ2の物体側の面2aから回動中心P
2までの距離 R1 :第1レンズ1の像側の面1aの曲率半径 R2 :第2レンズ2の物体側の面2aの曲率半径 P3 :第1レンズ1の回動中心 P4 :第2レンズ2の回動中心 L3 :第1レンズ3の物体側の面3aから回動中心P
3までの距離 L4 :第2レンズ4の像側の面4aから回動中心P4
までの距離 R3 :第1レンズ3の物体側の面3aの曲率半径 R4 :第2レンズ4の像側の面4aの曲率半径

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主レンズ系の前面に装着され、物体側か
    ら順に負のパワー有する第1レンズと正のパワーを有す
    る第2レンズの2枚のレンズで構成されるアフォーカル
    光学系であって、前記第1レンズの像側の面と前記第2
    レンズの物体側の面は異なる曲率半径及び異なる曲率中
    心を有し、前記第1レンズ及び前記第2レンズの少なく
    とも一方を以下の(数1)に示す条件(1)及び(2)
    のいずれかで回動させることにより振れ補正を行う手振
    れ補正用光学系。 【数1】
  2. 【請求項2】 主レンズ系の前面に装着され、物体側か
    ら順に正のパワー有する第1レンズと負のパワーを有す
    る第2レンズの2枚のレンズで構成されるアフォーカル
    光学系であって、前記第1レンズの像側の面と前記第2
    レンズの物体側の面は異なる曲率半径及び異なる曲率中
    心を有し、前記第1レンズ及び前記第2レンズの少なく
    とも一方を以下の(数2)に示す条件(3)及び(4)
    のいずれかで回動させることにより振れ補正を行う手振
    れ補正用光学系。 【数2】
  3. 【請求項3】 前記第1レンズ及び前記第2レンズの少
    なくとも1面は非球面である請求項1又は2に記載の手
    振れ補正用光学系。
  4. 【請求項4】 前記第1レンズの回動中心及び/又は前
    記第2レンズの回動中心が前記主レンズ系の絞りより物
    体側に位置する請求項1から3のいずれかに記載の手振
    れ補正用光学系。
  5. 【請求項5】 アフォーカル倍率が1倍である請求項1
    から4のいずれかに記載の手振れ補正用光学系。
  6. 【請求項6】 前記第1レンズが固定され、前記第2レ
    ンズを回動させることにより振れの補正を行う請求項1
    から5のいずれかに記載の手振れ補正用光学系。
  7. 【請求項7】 前記第1レンズが非球面を含み、前記第
    2レンズが球面である請求項6記載の手振れ補正用光学
    系。
  8. 【請求項8】 前記第2レンズの物体側の面の曲率中心
    を回動中心とする請求項6又は7に記載の手振れ補正用
    光学系。
  9. 【請求項9】 前記第1レンズ及び前記第2レンズを樹
    脂によって構成した請求項1から8のいずれかに記載の
    手振れ補正用光学系。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかの手振れ補
    正用光学系を搭載したズームレンズ。
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