JPH09250723A - 廃棄物処理プラント - Google Patents
廃棄物処理プラントInfo
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- JPH09250723A JPH09250723A JP6228596A JP6228596A JPH09250723A JP H09250723 A JPH09250723 A JP H09250723A JP 6228596 A JP6228596 A JP 6228596A JP 6228596 A JP6228596 A JP 6228596A JP H09250723 A JPH09250723 A JP H09250723A
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- combustible component
- melting furnace
- combustion melting
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期間において極めて安全に、燃焼性成分を
燃焼溶融炉の付近まで移送する装置を備えた廃棄物処理
プラントを提供する。 【解決手段】 本廃棄物処理プラントの燃焼性成分移送
装置は、分離装置７で分離された燃焼性成分ｄを燃焼溶
融炉３の付近まで移送する装置である。そして、本燃焼
性成分移送装置は、屈曲自在な管３０と、この管３０の
中に配置されている複数の板状部材であって管３０の中
をその長手方向に移動可能に配置されている複数のブレ
ード５１と、この各ブレード５１が接続されているチェ
ーン５２と、このチェーン５２を管３０の長手方向に移
動させるチェーン駆動装置とを有してなっている。
燃焼溶融炉の付近まで移送する装置を備えた廃棄物処理
プラントを提供する。 【解決手段】 本廃棄物処理プラントの燃焼性成分移送
装置は、分離装置７で分離された燃焼性成分ｄを燃焼溶
融炉３の付近まで移送する装置である。そして、本燃焼
性成分移送装置は、屈曲自在な管３０と、この管３０の
中に配置されている複数の板状部材であって管３０の中
をその長手方向に移動可能に配置されている複数のブレ
ード５１と、この各ブレード５１が接続されているチェ
ーン５２と、このチェーン５２を管３０の長手方向に移
動させるチェーン駆動装置とを有してなっている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物を加熱
して熱分解ガスと熱分解残渣とを生成するとともに、熱
分解残渣から分離された燃焼性成分と前記熱分解ガスを
燃焼させて溶融スラグとする廃棄物処理プラントに関
し、特に、燃焼性成分の移送を良好に実行することがで
きる廃棄物処理プラントに関する。
して熱分解ガスと熱分解残渣とを生成するとともに、熱
分解残渣から分離された燃焼性成分と前記熱分解ガスを
燃焼させて溶融スラグとする廃棄物処理プラントに関
し、特に、燃焼性成分の移送を良好に実行することがで
きる廃棄物処理プラントに関する。
【０００２】
【従来の技術】都市ごみなどの一般廃棄物や廃プラスチ
ックなど可燃物を含む産業廃棄物の処理装置に関する従
来例としては、例えばドイツ特許公開 No.３７５７０
４.８、ドイツ特許公開 No.３８１１８２０.３及び特開
平１−４９８１６号公報を挙げることができる。
ックなど可燃物を含む産業廃棄物の処理装置に関する従
来例としては、例えばドイツ特許公開 No.３７５７０
４.８、ドイツ特許公開 No.３８１１８２０.３及び特開
平１−４９８１６号公報を挙げることができる。
【０００３】図４は、これらの従来の廃棄物処理プラン
トの構成図である。図４に示すように、これらの従来の
廃棄物処理プラントでは、廃棄物を熱分解反応器２に入
れて低酸素状態において加熱して熱分解し、熱分解ガス
と主として不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成
し、排出装置４において、その熱分解ガスと熱分解残渣
とを分離して排出する。さらに、熱分解残渣を分離装置
７に導き、この分離装置７において燃焼性成分と不燃焼
性成分（例えば、金属・陶器など）とに分離している。
そして、燃焼性成分と熱分解ガスを燃焼溶融炉３に導入
して当該燃焼溶融炉内で燃焼処理するようにしている。
トの構成図である。図４に示すように、これらの従来の
廃棄物処理プラントでは、廃棄物を熱分解反応器２に入
れて低酸素状態において加熱して熱分解し、熱分解ガス
と主として不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成
し、排出装置４において、その熱分解ガスと熱分解残渣
とを分離して排出する。さらに、熱分解残渣を分離装置
７に導き、この分離装置７において燃焼性成分と不燃焼
性成分（例えば、金属・陶器など）とに分離している。
そして、燃焼性成分と熱分解ガスを燃焼溶融炉３に導入
して当該燃焼溶融炉内で燃焼処理するようにしている。
【０００４】次に、従来の廃棄物処理プラントについて
さらに詳細に説明する。図において、１は都市ごみ等の
可燃物を含有する廃棄物ａを、熱分解反応器２内に供給
するための廃棄物供給装置である。通常、熱分解反応器
２としては横型回転式ドラムが用いられ、図示しないシ
ール機構によりその内部は低酸素雰囲気に保持されてい
る。また熱分解反応器２には、燃焼溶融炉３の後流側に
配置された熱交換器３Ａにより加熱された加熱空気が、
空気ラインＬ１から供給され、この加熱空気により熱分
解反応器２の内部は３００℃〜６００℃に、通常は４５
０℃程度に加熱されている。そして、廃棄物供給装置１
から供給された廃棄物ａは熱分解反応器２内で熱分解さ
れ、熱分解ガスＧ１と主として不揮発性の熱分解残渣ｂ
とを生成する。熱分解反応器２内で生成された熱分解ガ
スＧ１と熱分解残渣ｂは排出装置４により分離され、熱
分解ガスＧ１は熱分解ガスラインＬ２を経て燃焼溶融炉
３のバーナ５に供給される。
さらに詳細に説明する。図において、１は都市ごみ等の
可燃物を含有する廃棄物ａを、熱分解反応器２内に供給
するための廃棄物供給装置である。通常、熱分解反応器
２としては横型回転式ドラムが用いられ、図示しないシ
ール機構によりその内部は低酸素雰囲気に保持されてい
る。また熱分解反応器２には、燃焼溶融炉３の後流側に
配置された熱交換器３Ａにより加熱された加熱空気が、
空気ラインＬ１から供給され、この加熱空気により熱分
解反応器２の内部は３００℃〜６００℃に、通常は４５
０℃程度に加熱されている。そして、廃棄物供給装置１
から供給された廃棄物ａは熱分解反応器２内で熱分解さ
れ、熱分解ガスＧ１と主として不揮発性の熱分解残渣ｂ
とを生成する。熱分解反応器２内で生成された熱分解ガ
スＧ１と熱分解残渣ｂは排出装置４により分離され、熱
分解ガスＧ１は熱分解ガスラインＬ２を経て燃焼溶融炉
３のバーナ５に供給される。
【０００５】一方、熱分解残渣ｂは冷却装置６に導入さ
れ、ここで冷却される。熱分解残渣ｂは金属や陶器等の
不燃焼性成分とカーボンを主体とする燃焼性成分とより
なるが、冷却装置６に導入される熱分解残渣ｂは約４５
０℃と比較的高温状態であるため、大気と接すると発火
する恐れがある。それを防ぐために、熱分解残渣ｂは冷
却装置６において発火点以下、例えば８０℃以下に冷却
される。なお、冷却装置６内は低酸素雰囲気に保持され
ている。
れ、ここで冷却される。熱分解残渣ｂは金属や陶器等の
不燃焼性成分とカーボンを主体とする燃焼性成分とより
なるが、冷却装置６に導入される熱分解残渣ｂは約４５
０℃と比較的高温状態であるため、大気と接すると発火
する恐れがある。それを防ぐために、熱分解残渣ｂは冷
却装置６において発火点以下、例えば８０℃以下に冷却
される。なお、冷却装置６内は低酸素雰囲気に保持され
ている。
【０００６】冷却装置６において冷却された熱分解残留
物ｂは分離装置７に供給され、ここで大気中において、
金属・陶器等の不燃焼性成分ｃとカーボン等の燃焼性成
分ｄとに分離される。さらに、燃焼性成分ｄは粉砕装置
８に供給され、ここで粉砕された後に、ラインＬ３を経
て燃焼溶融炉３に送られる。
物ｂは分離装置７に供給され、ここで大気中において、
金属・陶器等の不燃焼性成分ｃとカーボン等の燃焼性成
分ｄとに分離される。さらに、燃焼性成分ｄは粉砕装置
８に供給され、ここで粉砕された後に、ラインＬ３を経
て燃焼溶融炉３に送られる。
【０００７】熱分解ガスラインＬ２を経て燃焼溶融炉３
のバーナ５に供給された熱分解ガスＧ１は、押込送風機
１０により送られる燃焼用空気ｅによって燃焼溶融炉３
内で燃焼する。同時に、ラインＬ３を経てバーナ５に送
られてきた燃焼性成分ｄも燃焼溶融炉３内で燃焼する。
燃焼溶融炉３は一般に溶解炉と言われるものであって、
燃焼性成分ｄを１３００℃程度の高温で燃焼させ、燃焼
灰は溶融スラグｆとなって水槽１１内に落下し固化す
る。なお、燃焼用空気ｅはバーナ５だけでなく、燃焼溶
融炉３の側壁からも燃焼溶融炉３内に供給される。
のバーナ５に供給された熱分解ガスＧ１は、押込送風機
１０により送られる燃焼用空気ｅによって燃焼溶融炉３
内で燃焼する。同時に、ラインＬ３を経てバーナ５に送
られてきた燃焼性成分ｄも燃焼溶融炉３内で燃焼する。
燃焼溶融炉３は一般に溶解炉と言われるものであって、
燃焼性成分ｄを１３００℃程度の高温で燃焼させ、燃焼
灰は溶融スラグｆとなって水槽１１内に落下し固化す
る。なお、燃焼用空気ｅはバーナ５だけでなく、燃焼溶
融炉３の側壁からも燃焼溶融炉３内に供給される。
【０００８】また、燃焼溶融炉３内で発生した燃焼排ガ
スＧ２は燃焼排ガスラインＬ４を流れ、燃焼溶融炉３の
後流側に配置される熱交換器３Ａ及び廃熱ボイラ１２で
熱回収され、さらに集塵機１３で除塵を、煙道ガス浄化
装置１４で浄化をされた後に、誘引送風機１５により煙
突１６から大気中へ排出される。なお、図中１７は、蒸
気タービンにより作動される発電機である。
スＧ２は燃焼排ガスラインＬ４を流れ、燃焼溶融炉３の
後流側に配置される熱交換器３Ａ及び廃熱ボイラ１２で
熱回収され、さらに集塵機１３で除塵を、煙道ガス浄化
装置１４で浄化をされた後に、誘引送風機１５により煙
突１６から大気中へ排出される。なお、図中１７は、蒸
気タービンにより作動される発電機である。
【０００９】集塵機１３での除塵において、燃焼排ガス
Ｇ２中に含まれる飛灰ｇを捕らえることができる。捕ら
えられた飛灰ｇは飛灰搬送ラインＬ５をキャリア空気に
よって燃焼溶融炉３まで搬送される。
Ｇ２中に含まれる飛灰ｇを捕らえることができる。捕ら
えられた飛灰ｇは飛灰搬送ラインＬ５をキャリア空気に
よって燃焼溶融炉３まで搬送される。
【００１０】上記構成の廃棄物処理プラントにおいて、
通常時は、押込送風機１０及び誘引送風機１５は主電源
としての発電機１７からの電力が供給され回転駆動して
いる。そして、上述したように、押込送風機１０により
燃焼用空気ｅが燃焼溶融炉３内に供給され、燃焼溶融炉
３内の燃焼排ガスＧ２が誘引送風機１５により吸引され
て外部に排出されている。これによって、燃焼溶融炉３
には常に新鮮な空気が供給され続けているので、燃焼溶
融炉３内での熱分解ガスＧ１と熱分解残渣の燃焼性成分
ｄを燃焼させることができる。
通常時は、押込送風機１０及び誘引送風機１５は主電源
としての発電機１７からの電力が供給され回転駆動して
いる。そして、上述したように、押込送風機１０により
燃焼用空気ｅが燃焼溶融炉３内に供給され、燃焼溶融炉
３内の燃焼排ガスＧ２が誘引送風機１５により吸引され
て外部に排出されている。これによって、燃焼溶融炉３
には常に新鮮な空気が供給され続けているので、燃焼溶
融炉３内での熱分解ガスＧ１と熱分解残渣の燃焼性成分
ｄを燃焼させることができる。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来の廃棄物処理プラントでは、燃焼性成分をラインＬ３
において、管の中に入れて空気輸送しているので、その
管の内面が移動する燃焼性成分によって削られて摩耗し
てしまい、長期間において廃棄物処理プラントを運転す
ると、その管に穴が開くおそれがあるという欠点があ
る。
来の廃棄物処理プラントでは、燃焼性成分をラインＬ３
において、管の中に入れて空気輸送しているので、その
管の内面が移動する燃焼性成分によって削られて摩耗し
てしまい、長期間において廃棄物処理プラントを運転す
ると、その管に穴が開くおそれがあるという欠点があ
る。
【００１２】そこで、本発明の目的は、長期間において
極めて安全に、燃焼性成分を燃焼溶融炉の付近まで移送
する燃焼性成分移送装置を備えた廃棄物処理プラントを
提供することにある。
極めて安全に、燃焼性成分を燃焼溶融炉の付近まで移送
する燃焼性成分移送装置を備えた廃棄物処理プラントを
提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、廃棄物を加熱して熱分解し、熱分解ガス
と主として不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成す
る熱分解反応器と、前記熱分解ガスと熱分解残渣とを分
離して排出する排出装置と、該排出装置から排出される
熱分解残渣を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離する分
離装置と、前記排出装置からの熱分解ガスと前記分離装
置からの燃焼性成分とを燃焼させて溶融スラグと燃焼排
ガスを生成する燃焼溶融炉と、前記分離装置で分離され
た燃焼性成分を前記燃焼溶融炉の付近まで移送する燃焼
性成分移送装置と、を備えた廃棄物処理プラントにおい
て、前記燃焼性成分移送装置は、屈曲自在な管と、この
管の中に配置されている複数の板状部材であって該管の
中をその長手方向に移動可能に配置されているブレード
と、この各ブレードが接続されているチェーンと、この
チェーンを該管の長手方向に移動させるチェーン駆動装
置とを有することを特徴としている。
に、本発明は、廃棄物を加熱して熱分解し、熱分解ガス
と主として不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成す
る熱分解反応器と、前記熱分解ガスと熱分解残渣とを分
離して排出する排出装置と、該排出装置から排出される
熱分解残渣を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離する分
離装置と、前記排出装置からの熱分解ガスと前記分離装
置からの燃焼性成分とを燃焼させて溶融スラグと燃焼排
ガスを生成する燃焼溶融炉と、前記分離装置で分離され
た燃焼性成分を前記燃焼溶融炉の付近まで移送する燃焼
性成分移送装置と、を備えた廃棄物処理プラントにおい
て、前記燃焼性成分移送装置は、屈曲自在な管と、この
管の中に配置されている複数の板状部材であって該管の
中をその長手方向に移動可能に配置されているブレード
と、この各ブレードが接続されているチェーンと、この
チェーンを該管の長手方向に移動させるチェーン駆動装
置とを有することを特徴としている。
【００１４】本発明に係る廃棄物処理プラントの燃焼性
成分移送装置は、管の中に配置されているブレードをチ
ェーンで引っ張ることで、その管の中に入れた燃焼性成
分をブレードの移動とともに移動させるものである。こ
のように、複数の板形状のブレードをチェーンで引っ張
る構造とすることで、その管の形状を自由に屈曲させる
ことができる。また、このような構造にすることで、燃
焼性成分を管の中で空気輸送した場合よりも、管内面の
摩耗が少なくなる。
成分移送装置は、管の中に配置されているブレードをチ
ェーンで引っ張ることで、その管の中に入れた燃焼性成
分をブレードの移動とともに移動させるものである。こ
のように、複数の板形状のブレードをチェーンで引っ張
る構造とすることで、その管の形状を自由に屈曲させる
ことができる。また、このような構造にすることで、燃
焼性成分を管の中で空気輸送した場合よりも、管内面の
摩耗が少なくなる。
【００１５】また、本発明に係る廃棄物処理プラントの
燃焼性成分移送装置は、屈曲自在な管と、この管の中に
配置されていて該管と略同じ長さであるとともに長手方
向に屈曲自在なスクリューとを有する構造であっても、
上述と略同じ作用及び効果を得ることができる。
燃焼性成分移送装置は、屈曲自在な管と、この管の中に
配置されていて該管と略同じ長さであるとともに長手方
向に屈曲自在なスクリューとを有する構造であっても、
上述と略同じ作用及び効果を得ることができる。
【００１６】また、本発明に係る廃棄物処理プラントの
燃焼性成分移送装置は、燃焼性成分移送装置の管におけ
る燃焼溶融炉側の一端に設けられて該一端から燃焼性成
分を下方に落すフィーダと、一端が前記フィーダの下方
に配置され他端が前記燃焼溶融炉に接続された負圧管
と、この負圧管を開閉する電磁弁と、前記燃焼溶融炉内
の圧力に応じて前記電磁弁の開閉を制御する圧力スイッ
チとを有することが好ましい。
燃焼性成分移送装置は、燃焼性成分移送装置の管におけ
る燃焼溶融炉側の一端に設けられて該一端から燃焼性成
分を下方に落すフィーダと、一端が前記フィーダの下方
に配置され他端が前記燃焼溶融炉に接続された負圧管
と、この負圧管を開閉する電磁弁と、前記燃焼溶融炉内
の圧力に応じて前記電磁弁の開閉を制御する圧力スイッ
チとを有することが好ましい。
【００１７】通常は、燃焼溶融炉内の圧力は負圧になっ
ている。これより、負圧管の一端側に落された燃焼性成
分は、その負圧管を通って燃焼溶融炉内に吸い込れる。
しかし、燃焼溶融炉内の圧力が正圧力となったときは、
前記負圧管の一端から燃焼溶融炉の火が吹き出してしま
うなどの不都合が生じてしまうおそれがある。
ている。これより、負圧管の一端側に落された燃焼性成
分は、その負圧管を通って燃焼溶融炉内に吸い込れる。
しかし、燃焼溶融炉内の圧力が正圧力となったときは、
前記負圧管の一端から燃焼溶融炉の火が吹き出してしま
うなどの不都合が生じてしまうおそれがある。
【００１８】そこで、燃焼溶融炉内の圧力が正圧になっ
たときは、圧力スイッチ及び負圧管を開閉する電磁弁に
よって負圧管を閉じ、上述した不都合が生じるおそれを
防止している。
たときは、圧力スイッチ及び負圧管を開閉する電磁弁に
よって負圧管を閉じ、上述した不都合が生じるおそれを
防止している。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。まず、本発明の廃棄物処理プラントの特徴
部分である燃焼性成分移送装置の周辺を図１及び図２を
参照して説明する。図１は、本発明の廃棄物処理プラン
トにおける燃焼性成分移送装置の周辺を示す構成図であ
る。図２は、本発明の廃棄物処理プラントにおける燃焼
性成分移送装置の一形態を示す説明図である。
に説明する。まず、本発明の廃棄物処理プラントの特徴
部分である燃焼性成分移送装置の周辺を図１及び図２を
参照して説明する。図１は、本発明の廃棄物処理プラン
トにおける燃焼性成分移送装置の周辺を示す構成図であ
る。図２は、本発明の廃棄物処理プラントにおける燃焼
性成分移送装置の一形態を示す説明図である。
【００２０】本燃焼性成分移送装置は、分離装置７で分
離された燃焼性成分ｄを燃焼溶融炉３の付近まで移送す
る装置である。そして、本燃焼性成分移送装置は、図２
に示すように、屈曲自在な管３０と、この管３０の中に
配置されている複数の板状部材であって管３０の中をそ
の長手方向に移動可能に配置されている複数のブレード
５１と、この各ブレード５１が接続されているチェーン
５２と、このチェーン５２を管３０の長手方向に移動さ
せるチェーン駆動装置（図示せず）とを有してなってい
る。
離された燃焼性成分ｄを燃焼溶融炉３の付近まで移送す
る装置である。そして、本燃焼性成分移送装置は、図２
に示すように、屈曲自在な管３０と、この管３０の中に
配置されている複数の板状部材であって管３０の中をそ
の長手方向に移動可能に配置されている複数のブレード
５１と、この各ブレード５１が接続されているチェーン
５２と、このチェーン５２を管３０の長手方向に移動さ
せるチェーン駆動装置（図示せず）とを有してなってい
る。
【００２１】分離装置７で分離された燃焼性成分ｄは、
粉砕装置８に供給され、ここで粉砕された後に、燃焼性
成分移送装置の管３０に投入される。そして、管３０の
中の燃焼性成分ｄは、管３０の中を移動するブレードと
ともに移動する。
粉砕装置８に供給され、ここで粉砕された後に、燃焼性
成分移送装置の管３０に投入される。そして、管３０の
中の燃焼性成分ｄは、管３０の中を移動するブレードと
ともに移動する。
【００２２】そして、燃焼性成分移送装置の管３０の一
端側である燃焼溶融炉３の上方付近まで移送された燃焼
性成分ｄは、その管３０の一端に設けられているロータ
リフィーダ３１によって下方に落される。その燃焼性成
分ｄは、負圧管３２の一端側に落る。ここで、負圧管３
２の他端は炉内が負圧となっている燃焼溶融炉３に接続
されているので、燃焼性成分ｄは、負圧管３２を通って
燃焼溶融炉３内に吸い込まれる。
端側である燃焼溶融炉３の上方付近まで移送された燃焼
性成分ｄは、その管３０の一端に設けられているロータ
リフィーダ３１によって下方に落される。その燃焼性成
分ｄは、負圧管３２の一端側に落る。ここで、負圧管３
２の他端は炉内が負圧となっている燃焼溶融炉３に接続
されているので、燃焼性成分ｄは、負圧管３２を通って
燃焼溶融炉３内に吸い込まれる。
【００２３】上述のように、本廃棄物処理プラントの燃
焼性成分移送装置は、管３０の中に配置されているブレ
ード５１をチェーン５２で引っ張ることで、その管３０
の中に入れた燃焼性成分ｄをブレード５１の移動ととも
に移動させることを特徴としている。このように、複数
の板形状のブレード５１をチェーン５２で引っ張る構造
とすることで、その管３０の形状を自由に屈曲させるこ
とができる。また、このような構造にすることで、燃焼
性成分ｄを管の中で空気輸送した場合よりも、管３０内
面の摩耗が少なくなる。
焼性成分移送装置は、管３０の中に配置されているブレ
ード５１をチェーン５２で引っ張ることで、その管３０
の中に入れた燃焼性成分ｄをブレード５１の移動ととも
に移動させることを特徴としている。このように、複数
の板形状のブレード５１をチェーン５２で引っ張る構造
とすることで、その管３０の形状を自由に屈曲させるこ
とができる。また、このような構造にすることで、燃焼
性成分ｄを管の中で空気輸送した場合よりも、管３０内
面の摩耗が少なくなる。
【００２４】また、本廃棄物処理プラントの燃焼性成分
移送装置としては、図３に示すように、屈曲自在な管３
０と、この管３０の中に配置されていて管３０と略同じ
長さであるとともに長手方向に屈曲自在なスクリュー５
３とを有する構造であっても、上述と略同じ作用及び効
果を得ることができる。
移送装置としては、図３に示すように、屈曲自在な管３
０と、この管３０の中に配置されていて管３０と略同じ
長さであるとともに長手方向に屈曲自在なスクリュー５
３とを有する構造であっても、上述と略同じ作用及び効
果を得ることができる。
【００２５】ここで、本燃焼性成分移送装置では、スク
リュー５３を屈曲自在なものとするために、複数の単位
スクリュー軸と、各単位スクリュー軸を連結する自在継
手５５とでスクリュー軸５４を形成するとともに、その
連結部分においてスクリュー５３を切断しかつ切断部位
付近がオーバーラップする構造としている。
リュー５３を屈曲自在なものとするために、複数の単位
スクリュー軸と、各単位スクリュー軸を連結する自在継
手５５とでスクリュー軸５４を形成するとともに、その
連結部分においてスクリュー５３を切断しかつ切断部位
付近がオーバーラップする構造としている。
【００２６】さらに、本廃棄物処理プラントでは、負圧
管３２を開閉する電磁弁３３と、燃焼溶融炉３内の圧力
に応じて電磁弁３３の開閉を制御する圧力スイッチ３４
とを備えている。
管３２を開閉する電磁弁３３と、燃焼溶融炉３内の圧力
に応じて電磁弁３３の開閉を制御する圧力スイッチ３４
とを備えている。
【００２７】通常は、燃焼溶融炉３内の圧力は負圧にな
っている。これより、負圧管３２の一端側に落された燃
焼性成分ｄは、その負圧管３２を通って燃焼溶融炉３内
に吸い込れる。しかし、燃焼溶融炉３内の圧力が正圧力
となったときは、負圧管３２の一端から燃焼溶融炉３の
火が吹き出してしまうなどの不都合が生じてしまうおそ
れがある。
っている。これより、負圧管３２の一端側に落された燃
焼性成分ｄは、その負圧管３２を通って燃焼溶融炉３内
に吸い込れる。しかし、燃焼溶融炉３内の圧力が正圧力
となったときは、負圧管３２の一端から燃焼溶融炉３の
火が吹き出してしまうなどの不都合が生じてしまうおそ
れがある。
【００２８】そこで、燃焼溶融炉３内の圧力が正圧にな
ったときは、圧力スイッチ３４及び負圧管を開閉する電
磁弁３３によって負圧管３２を閉じ、上述した不都合が
生じるおそれを防止している。
ったときは、圧力スイッチ３４及び負圧管を開閉する電
磁弁３３によって負圧管３２を閉じ、上述した不都合が
生じるおそれを防止している。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
燃焼性成分を前記燃焼溶融炉の付近まで移送する燃焼性
成分移送装置を、管の中に配置されている複数の板状部
材であるブレードと、この各ブレードが接続されている
チェーンと、このチェーンを移動させるチェーン駆動装
置とによって構成しているので、その管の形状を自由に
屈曲させることができ、燃焼性成分を管の中で空気輸送
した場合よりも管内面の摩耗を少なくすることができ
る。
燃焼性成分を前記燃焼溶融炉の付近まで移送する燃焼性
成分移送装置を、管の中に配置されている複数の板状部
材であるブレードと、この各ブレードが接続されている
チェーンと、このチェーンを移動させるチェーン駆動装
置とによって構成しているので、その管の形状を自由に
屈曲させることができ、燃焼性成分を管の中で空気輸送
した場合よりも管内面の摩耗を少なくすることができ
る。
【００３０】これにより、本発明によれば、長期間にお
いて極めて安全に、燃焼性成分を燃焼溶融炉の付近まで
移送する燃焼性成分移送装置を備えた廃棄物処理プラン
トを提供することができる。
いて極めて安全に、燃焼性成分を燃焼溶融炉の付近まで
移送する燃焼性成分移送装置を備えた廃棄物処理プラン
トを提供することができる。
【００３１】また、本発明においては、屈曲自在な管
と、この管の中に配置されていて該管と略同じ長さであ
るとともに長手方向に屈曲自在なスクリューとを有する
構造であっても、上述と略同じ効果を得ることができ
る。
と、この管の中に配置されていて該管と略同じ長さであ
るとともに長手方向に屈曲自在なスクリューとを有する
構造であっても、上述と略同じ効果を得ることができ
る。
【図１】本発明の廃棄物処理プラントにおける燃焼性成
分移送装置の周辺を示す構成図である。
分移送装置の周辺を示す構成図である。
【図２】本発明の廃棄物処理プラントにおける燃焼性成
分移送装置の一形態を示す説明図である。
分移送装置の一形態を示す説明図である。
【図３】本発明の廃棄物処理プラントにおける燃焼性成
分移送装置の他の形態を示す説明図である。
分移送装置の他の形態を示す説明図である。
【図４】従来の廃棄物処理プラントの構成図である。
１ 廃棄物供給装置 ２ 熱分解反応器 ３ 燃焼溶融炉 ４ 排出装置 ５ バーナ ６ 冷却装置 ７ 分離装置 ８ 破砕装置 １１ 水槽 １２ 廃熱ボイラ １３ 集塵機 １４ 煙道ガス浄化装置 １５ 誘引送風機 １６ 煙突 ３０ 管 ３１ ロータリフィーダ ３２ 負圧管 ３３ 電磁弁 ３４ 圧力スイッチ ５１ ブレード ５２ チェーン ５３ スクリュー ５４ スクリュー軸 ５５ 自在継手 ５６ オーバーラップ範囲 Ｌ１ 空気ライン Ｌ２ 熱分解ガスライン Ｌ３ 燃焼性成分のライン Ｌ４ 燃焼排ガスライン Ｌ５ 飛灰搬送ライン ａ 廃棄物 ｂ 熱分解残渣 ｃ 不燃焼性成分 ｄ 燃焼性成分 ｅ 燃焼用空気 ｆ 溶融スラグ ｇ 飛灰 Ｇ１ 熱分解ガス Ｇ２ 燃焼排ガス
Claims (3)
- 【請求項１】 廃棄物を加熱して熱分解し、熱分解ガス
と主として不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成す
る熱分解反応器と、前記熱分解ガスと熱分解残渣とを分
離して排出する排出装置と、該排出装置から排出される
熱分解残渣を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離する分
離装置と、前記排出装置からの熱分解ガスと前記分離装
置からの燃焼性成分とを燃焼させて溶融スラグと燃焼排
ガスを生成する燃焼溶融炉と、前記分離装置で分離され
た燃焼性成分を前記燃焼溶融炉の付近まで移送する燃焼
性成分移送装置と、を備えた廃棄物処理プラントにおい
て、 前記燃焼性成分移送装置は、屈曲自在な管と、この管の
中に配置されている複数の板状部材であって該管の中を
その長手方向に移動可能に配置されているブレードと、
この各ブレードが接続されているチェーンと、このチェ
ーンを該管の長手方向に移動させるチェーン駆動装置と
を有することを特徴とする廃棄物処理プラント。 - 【請求項２】 前記燃焼性成分移送装置は、屈曲自在な
管と、この管の中に配置されていて該管と略同じ長さで
あるとともに長手方向に屈曲自在なスクリューとを有す
ることを特徴とする請求項１に記載の廃棄物処理プラン
ト。 - 【請求項３】 前記燃焼性成分移送装置の管における燃
焼溶融炉側の一端に設けられて該一端から燃焼性成分を
下方に落すフィーダと、一端が前記フィーダの下方に配
置され他端が前記燃焼溶融炉に接続された負圧管と、こ
の負圧管を開閉する電磁弁と、前記燃焼溶融炉内の圧力
に応じて前記電磁弁の開閉を制御する圧力スイッチとを
有することを特徴とする請求項１に記載の廃棄物処理プ
ラント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6228596A JPH09250723A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 廃棄物処理プラント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6228596A JPH09250723A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 廃棄物処理プラント |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09250723A true JPH09250723A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13195708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6228596A Withdrawn JPH09250723A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 廃棄物処理プラント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09250723A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100951575B1 (ko) * | 2009-02-06 | 2010-04-09 | 주식회사 동성에코어 | 디스크 이동식 튜브 반응기 및 열회수 재활용 시스템 |
| KR101113110B1 (ko) * | 2009-08-26 | 2012-02-16 | 주식회사 동성에코어 | 탠덤 고온가스 발생기가 구비된 디스크 이동식 튜브 반응기 |
-
1996
- 1996-03-19 JP JP6228596A patent/JPH09250723A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100951575B1 (ko) * | 2009-02-06 | 2010-04-09 | 주식회사 동성에코어 | 디스크 이동식 튜브 반응기 및 열회수 재활용 시스템 |
| KR101113110B1 (ko) * | 2009-08-26 | 2012-02-16 | 주식회사 동성에코어 | 탠덤 고온가스 발생기가 구비된 디스크 이동식 튜브 반응기 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |