JPH09250222A - 建物内における階段部の鉄骨階段構築方法 - Google Patents
建物内における階段部の鉄骨階段構築方法Info
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- JPH09250222A JPH09250222A JP8059316A JP5931696A JPH09250222A JP H09250222 A JPH09250222 A JP H09250222A JP 8059316 A JP8059316 A JP 8059316A JP 5931696 A JP5931696 A JP 5931696A JP H09250222 A JPH09250222 A JP H09250222A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建物内階段部の鉄骨階段を周囲壁に先行して
構築する時、周囲壁の形成作業を効率的で容易かつ確実
に行える鉄骨階段構築方法を提供する。 【解決手段】 階段部5の周囲壁3を形成する型枠であ
る鉄骨階段2側の型枠を鋼板4で構成すると共に、この
型枠用鋼板4を支持部材として、少なくとも半階分の高
さに架渡される鉄骨階段2を取付けることにより、鉄骨
階段2の周囲に型枠用鋼板4をボックス状に張り巡らし
てなる、上下が開口した筒体の階段部ユニット1を構成
する。そして、この階段部ユニット1を複数段積み重ね
ることにより、建物内における階段部5の鉄骨階段2
を、周囲壁3に先行して構築できるようにする。これら
のことから、鉄骨階段2の先行構築や周囲壁3の形成作
業を、階段部ユニット1や型枠用鋼板4の利用で効率よ
く容易かつ確実に行えるようにする。
構築する時、周囲壁の形成作業を効率的で容易かつ確実
に行える鉄骨階段構築方法を提供する。 【解決手段】 階段部5の周囲壁3を形成する型枠であ
る鉄骨階段2側の型枠を鋼板4で構成すると共に、この
型枠用鋼板4を支持部材として、少なくとも半階分の高
さに架渡される鉄骨階段2を取付けることにより、鉄骨
階段2の周囲に型枠用鋼板4をボックス状に張り巡らし
てなる、上下が開口した筒体の階段部ユニット1を構成
する。そして、この階段部ユニット1を複数段積み重ね
ることにより、建物内における階段部5の鉄骨階段2
を、周囲壁3に先行して構築できるようにする。これら
のことから、鉄骨階段2の先行構築や周囲壁3の形成作
業を、階段部ユニット1や型枠用鋼板4の利用で効率よ
く容易かつ確実に行えるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築現場におい
て、周囲に鉄筋コンクリート造の壁が存在する鉄骨階段
を、その周囲壁に先行して構築する時に用いる構築方法
に関するものである。
て、周囲に鉄筋コンクリート造の壁が存在する鉄骨階段
を、その周囲壁に先行して構築する時に用いる構築方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周囲が壁で覆われている階段部として
は、例えば、デパート内に周辺から独立させて設ける防
災用階段(非常階段)等が考えられる。そして、このよ
うな建物内の階段部であり、周囲に鉄筋コンクリート造
の周囲壁が存在する鉄骨階段を、その周囲壁に先行して
構築する方法として、従来では、次の(1) から(4) に述
べる施工手順で実施されるものが一般に知られている。
は、例えば、デパート内に周辺から独立させて設ける防
災用階段(非常階段)等が考えられる。そして、このよ
うな建物内の階段部であり、周囲に鉄筋コンクリート造
の周囲壁が存在する鉄骨階段を、その周囲壁に先行して
構築する方法として、従来では、次の(1) から(4) に述
べる施工手順で実施されるものが一般に知られている。
【0003】(1) 先ず、支柱を用いて自立させながら、
鉄骨階段を先行して構築する。(2)次に、先行構築した
鉄骨階段の周囲において、周囲壁用である鉄筋の組立て
や型枠の組立てを行う。(3) その後、内部に鉄筋を組立
てた型枠内に、周囲壁用のコンクリートを打設する。
(4) そして、この周囲壁用の型枠内に打設したコンクリ
ートが硬化したら、型枠を解体する。このようにして、
鉄骨階段を先行構築しての、建物内における階段部の施
工が完了する。
鉄骨階段を先行して構築する。(2)次に、先行構築した
鉄骨階段の周囲において、周囲壁用である鉄筋の組立て
や型枠の組立てを行う。(3) その後、内部に鉄筋を組立
てた型枠内に、周囲壁用のコンクリートを打設する。
(4) そして、この周囲壁用の型枠内に打設したコンクリ
ートが硬化したら、型枠を解体する。このようにして、
鉄骨階段を先行構築しての、建物内における階段部の施
工が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した、従
来から行われている構築方法では、先行構築した鉄骨階
段が存在するため、鉄骨階段側の型枠工事(組立てや解
体作業)が複雑かつ作業性の悪いものとなる。また、周
囲壁の型枠工事やコンクリート打設工事を実施している
最中は、先行して構築されている鉄骨階段を、工事中の
作業通路や安全通路等に使用することができない。さら
に、周囲壁形成用の型枠内へコンクリートを打設してい
る時において、その型枠の隙間からコンクリートが漏れ
出ることがあり、鉄骨階段を著しく汚してしまうことが
ある。
来から行われている構築方法では、先行構築した鉄骨階
段が存在するため、鉄骨階段側の型枠工事(組立てや解
体作業)が複雑かつ作業性の悪いものとなる。また、周
囲壁の型枠工事やコンクリート打設工事を実施している
最中は、先行して構築されている鉄骨階段を、工事中の
作業通路や安全通路等に使用することができない。さら
に、周囲壁形成用の型枠内へコンクリートを打設してい
る時において、その型枠の隙間からコンクリートが漏れ
出ることがあり、鉄骨階段を著しく汚してしまうことが
ある。
【0005】一方、一般的な建物の建築現場では、上階
部の作業に際して、作業専用階段を仮設することで対処
している。そのため、後に施工する建物用の正規階段を
先行構築することで作業用階段としても利用できれば、
作業専用階段の仮設や撤去等の作業が必要なく作業効率
を向上させることができる。また、鉄骨造の建物におい
ては、鉄骨柱に予め鉄骨階段を取付けて先行的に設ける
場合もある。しかし、この場合、鉄骨階段の周囲に手摺
り等の安全設備が何もなく、作業用階段として用いない
のが一般的である。しかも、この鉄骨階段の周囲に壁を
形成する時に、かえって鉄骨階段が障害となって、型枠
等の設置作業が面倒なものとなる。
部の作業に際して、作業専用階段を仮設することで対処
している。そのため、後に施工する建物用の正規階段を
先行構築することで作業用階段としても利用できれば、
作業専用階段の仮設や撤去等の作業が必要なく作業効率
を向上させることができる。また、鉄骨造の建物におい
ては、鉄骨柱に予め鉄骨階段を取付けて先行的に設ける
場合もある。しかし、この場合、鉄骨階段の周囲に手摺
り等の安全設備が何もなく、作業用階段として用いない
のが一般的である。しかも、この鉄骨階段の周囲に壁を
形成する時に、かえって鉄骨階段が障害となって、型枠
等の設置作業が面倒なものとなる。
【0006】このように、鉄骨階段を周囲壁に先行して
構築する場合の利点は多いが、先行構築しようとする
と、前述した従来の構築方法のように課題が多いものに
なってしまう。そのため、建物内における階段部の鉄骨
階段を周囲壁に先行して構築する方法の確立が望まれて
いた。
構築する場合の利点は多いが、先行構築しようとする
と、前述した従来の構築方法のように課題が多いものに
なってしまう。そのため、建物内における階段部の鉄骨
階段を周囲壁に先行して構築する方法の確立が望まれて
いた。
【0007】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は鉄骨階段を周囲壁に先行して構築
する時に、その周囲壁の形成作業を効率的で容易かつ確
実に行うことのできる建物内における階段部の鉄骨階段
構築方法を提供することにある。
たもので、その目的は鉄骨階段を周囲壁に先行して構築
する時に、その周囲壁の形成作業を効率的で容易かつ確
実に行うことのできる建物内における階段部の鉄骨階段
構築方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では、鉄骨階段
の周囲に鋼板を張り巡らしてボックス状に配置すること
で筒体の階段部ユニットを構成すると共に、この階段部
ユニットを複数段積み重ねることにより、建物内におけ
る階段部の鉄骨階段を周囲壁に先行して構築することと
する。ここでの鉄骨階段周囲の鋼板は、鉄骨階段の支持
構造物になると共に、周辺壁の解体不要な型枠になるも
のとする。
の周囲に鋼板を張り巡らしてボックス状に配置すること
で筒体の階段部ユニットを構成すると共に、この階段部
ユニットを複数段積み重ねることにより、建物内におけ
る階段部の鉄骨階段を周囲壁に先行して構築することと
する。ここでの鉄骨階段周囲の鋼板は、鉄骨階段の支持
構造物になると共に、周辺壁の解体不要な型枠になるも
のとする。
【0009】詳述すると、鉄骨階段の周囲に型枠用の鋼
板をボックス状に張り巡らして配置することにより、鉄
骨階段と一体となって上下が開口した筒体の階段部ユニ
ットを製作する。この階段部ユニットにおける型枠用鋼
板は、山形鋼等の補強材によって補強されており、鉄骨
階段を支持できる支持構造物としての強度と、コンクリ
ート打設荷重に対応できる型枠としての強度とを有する
ものとする。
板をボックス状に張り巡らして配置することにより、鉄
骨階段と一体となって上下が開口した筒体の階段部ユニ
ットを製作する。この階段部ユニットにおける型枠用鋼
板は、山形鋼等の補強材によって補強されており、鉄骨
階段を支持できる支持構造物としての強度と、コンクリ
ート打設荷重に対応できる型枠としての強度とを有する
ものとする。
【0010】そして、建物内における階段部の鉄骨階段
構築時においては、各階段部ユニットを必要な階の段数
まで積み重ねることで、鉄骨階段を組立てる。なお、こ
の階段部を組立て時において、積み重ねられた各階段部
ユニット間の接合は、各階段部ユニットの上下端に設け
られている接合部を利用しての、ボルトまたは溶接接合
で行うこととする。
構築時においては、各階段部ユニットを必要な階の段数
まで積み重ねることで、鉄骨階段を組立てる。なお、こ
の階段部を組立て時において、積み重ねられた各階段部
ユニット間の接合は、各階段部ユニットの上下端に設け
られている接合部を利用しての、ボルトまたは溶接接合
で行うこととする。
【0011】なお、鉄骨階段の構築後における周囲壁の
工事においては、型枠用鋼板を鉄骨階段側の型枠として
利用することで行われ、周囲壁用補強鉄筋の組立て,外
側(鉄骨階段側とは反対側)型枠の組立て,階段部ユニ
ットの型枠用鋼板と外側型枠との間へのコンクリート打
設,外側型枠の解体という順序で施工する。この周囲壁
の工事中には、鉄骨階段側の作業は一切行われない。
工事においては、型枠用鋼板を鉄骨階段側の型枠として
利用することで行われ、周囲壁用補強鉄筋の組立て,外
側(鉄骨階段側とは反対側)型枠の組立て,階段部ユニ
ットの型枠用鋼板と外側型枠との間へのコンクリート打
設,外側型枠の解体という順序で施工する。この周囲壁
の工事中には、鉄骨階段側の作業は一切行われない。
【0012】このような本発明の鉄骨階段構築方法によ
れば、鉄骨階段をユニット化することで、階段部におけ
る鉄骨階段の周囲壁に先行しての構築を簡単に行えるよ
うにする。また、階段部の周辺壁の工事中は、鉄骨階段
側での作業が一切必要ないので、鉄骨階段が自由に使え
るようになる。このことから、周辺壁の施工時の作業性
を向上させると共に、その施工作業時における鉄骨階段
利用による安全通路等の確保も容易とする。さらに、従
来の木製型枠に代わり、鋼板を鉄骨階段側の型枠として
用いることで、コンクリート打設時のコンクリートが漏
れることを防止して、鉄骨階段が汚れないようにする。
れば、鉄骨階段をユニット化することで、階段部におけ
る鉄骨階段の周囲壁に先行しての構築を簡単に行えるよ
うにする。また、階段部の周辺壁の工事中は、鉄骨階段
側での作業が一切必要ないので、鉄骨階段が自由に使え
るようになる。このことから、周辺壁の施工時の作業性
を向上させると共に、その施工作業時における鉄骨階段
利用による安全通路等の確保も容易とする。さらに、従
来の木製型枠に代わり、鋼板を鉄骨階段側の型枠として
用いることで、コンクリート打設時のコンクリートが漏
れることを防止して、鉄骨階段が汚れないようにする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建物内における階
段部の鉄骨階段構築方法を図示する一実施形態によって
説明する。
段部の鉄骨階段構築方法を図示する一実施形態によって
説明する。
【0014】建物(図示せず)の内部における階段部5
の鉄骨階段2を構築する時に用いる構築方法(図1参
照)は、先ず、階段部5の周囲壁3を形成する型枠であ
る鉄骨階段2側の型枠を鋼板4で構成すると共に、この
型枠用鋼板4を支持部材として、少なくとも半階分の高
さに架渡される鉄骨階段2を取付けることにより、鉄骨
階段2の周囲に型枠用鋼板4をボックス状に張り巡らし
てなる、上下が開口した筒体の階段部ユニット1を構成
する。そして、この階段部ユニット1を複数段積み重ね
ることにより、建物内における階段部の鉄骨階段2を、
周囲壁3に先行して構築できるようにしている。
の鉄骨階段2を構築する時に用いる構築方法(図1参
照)は、先ず、階段部5の周囲壁3を形成する型枠であ
る鉄骨階段2側の型枠を鋼板4で構成すると共に、この
型枠用鋼板4を支持部材として、少なくとも半階分の高
さに架渡される鉄骨階段2を取付けることにより、鉄骨
階段2の周囲に型枠用鋼板4をボックス状に張り巡らし
てなる、上下が開口した筒体の階段部ユニット1を構成
する。そして、この階段部ユニット1を複数段積み重ね
ることにより、建物内における階段部の鉄骨階段2を、
周囲壁3に先行して構築できるようにしている。
【0015】なお、この実施形態での階段部ユニット1
は、図1および図4に示すように、少なくとも半階分の
高さに架渡されている鉄骨階段2と、この鉄骨階段2の
周囲に張り巡らすように設けられている型枠用鋼板4と
が一体となって、上下部が開口したボックス状に形成さ
れている。そして、この実施形態では、図3に示すよう
に、半階分の高さに架渡された鉄骨階段2を有する上段
用ユニット1aと、同様に半階分の高さに架渡された鉄骨
階段2を有する下段用ユニット1bとを一体化することに
より、図1および図4に示すように、一階分の鉄骨階段
2を有する筒体の階段部ユニット1としている。
は、図1および図4に示すように、少なくとも半階分の
高さに架渡されている鉄骨階段2と、この鉄骨階段2の
周囲に張り巡らすように設けられている型枠用鋼板4と
が一体となって、上下部が開口したボックス状に形成さ
れている。そして、この実施形態では、図3に示すよう
に、半階分の高さに架渡された鉄骨階段2を有する上段
用ユニット1aと、同様に半階分の高さに架渡された鉄骨
階段2を有する下段用ユニット1bとを一体化することに
より、図1および図4に示すように、一階分の鉄骨階段
2を有する筒体の階段部ユニット1としている。
【0016】この階段部ユニット1における型枠用鋼板
4は、階段部5の周囲壁3を形成する型枠の機能と、鉄
骨階段2を支持する支持構造物の機能とを兼備えている
ものとする。即ち、型枠用鋼板4は、図1または図3に
示すように配設された山形鋼等に補強材6によって補強
されており、鉄骨階段2を支持できる支持構造物として
の強度およびコンクリート打設荷重に対応できる型枠と
しての強度を有するものとする。
4は、階段部5の周囲壁3を形成する型枠の機能と、鉄
骨階段2を支持する支持構造物の機能とを兼備えている
ものとする。即ち、型枠用鋼板4は、図1または図3に
示すように配設された山形鋼等に補強材6によって補強
されており、鉄骨階段2を支持できる支持構造物として
の強度およびコンクリート打設荷重に対応できる型枠と
しての強度を有するものとする。
【0017】また、この階段部ユニット1における鉄骨
階段2は、図7に示すように、上段用ユニット1aおよび
下段用ユニット1bの上下端部に設けられている接合部1c
と、この接合部5c間に架け渡されている支持フレーム1d
とを利用して、型枠用鋼板4に取付けられている。な
お、接合部1cは、当然、階段部ユニット1の上下端に設
けられていることとなる。
階段2は、図7に示すように、上段用ユニット1aおよび
下段用ユニット1bの上下端部に設けられている接合部1c
と、この接合部5c間に架け渡されている支持フレーム1d
とを利用して、型枠用鋼板4に取付けられている。な
お、接合部1cは、当然、階段部ユニット1の上下端に設
けられていることとなる。
【0018】さらに、階段部ユニット1における上部の
開口部1eには、雨水の浸入等を防ぐ養生用として、シー
トや屋根材の養生用覆い部材7を設けることができる。
この養生用覆い部材7により、周囲壁3の形成作業時に
階段部ユニット1内部の鉄骨階段2へ影響がないように
することができる。
開口部1eには、雨水の浸入等を防ぐ養生用として、シー
トや屋根材の養生用覆い部材7を設けることができる。
この養生用覆い部材7により、周囲壁3の形成作業時に
階段部ユニット1内部の鉄骨階段2へ影響がないように
することができる。
【0019】このような構成からなる階段部ユニット1
を使用して、本発明の構築方法によって鉄骨階段2を構
築するには、次に述べるようにして行う。
を使用して、本発明の構築方法によって鉄骨階段2を構
築するには、次に述べるようにして行う。
【0020】先ず、図3に示すように、半階分の高さに
架渡されている鉄骨階段2と、この鉄骨階段2の周囲に
張り巡らすように設けられている型枠用鋼板4とから、
半階分の高さに架渡された鉄骨階段2を有する上段用ユ
ニット1aおよび下段用ユニット1bを製作する。そして、
この図3に示すように、下段用ユニット1b上部に上段用
ユニット1aを吊り下げて取付けることにより、上段用ユ
ニット1aと下段用ユニット1bとを一体化することで、図
1および図4に示すように、一階分の鉄骨階段2を有す
る筒体の階段部ユニット1を製作する。
架渡されている鉄骨階段2と、この鉄骨階段2の周囲に
張り巡らすように設けられている型枠用鋼板4とから、
半階分の高さに架渡された鉄骨階段2を有する上段用ユ
ニット1aおよび下段用ユニット1bを製作する。そして、
この図3に示すように、下段用ユニット1b上部に上段用
ユニット1aを吊り下げて取付けることにより、上段用ユ
ニット1aと下段用ユニット1bとを一体化することで、図
1および図4に示すように、一階分の鉄骨階段2を有す
る筒体の階段部ユニット1を製作する。
【0021】次に、この階段部ユニット1を、図1に示
すように、既に設けられている階段部ユニット1の上方
位置へ吊り下げて搬送し、新たに設ける階段部ユニット
1を既に設けられている階段部ユニット1の直上位置に
セットする。そして、図2に示すように、既設の階段部
ユニット1における上部の接合部1cに、新設の階段部ユ
ニット1における下部の接合部1cを当接させて、既設の
階段部ユニット1の上部に新設の階段部ユニット1を設
置する。
すように、既に設けられている階段部ユニット1の上方
位置へ吊り下げて搬送し、新たに設ける階段部ユニット
1を既に設けられている階段部ユニット1の直上位置に
セットする。そして、図2に示すように、既設の階段部
ユニット1における上部の接合部1cに、新設の階段部ユ
ニット1における下部の接合部1cを当接させて、既設の
階段部ユニット1の上部に新設の階段部ユニット1を設
置する。
【0022】次に、図5に示すように、各階段部ユニッ
ト1の接合部1cを利用した接合用ボルト8でのボルト接
合か、図6に示すように、各階段部ユニット1の接合部
1cを利用した溶接接合かによって、各階段部ユニット1
を一体化する。なお、このように接合した後には、図5
に示すように、各接合部5cの間をコーキング材10によっ
て埋めて、コンクリート漏れを防止する。
ト1の接合部1cを利用した接合用ボルト8でのボルト接
合か、図6に示すように、各階段部ユニット1の接合部
1cを利用した溶接接合かによって、各階段部ユニット1
を一体化する。なお、このように接合した後には、図5
に示すように、各接合部5cの間をコーキング材10によっ
て埋めて、コンクリート漏れを防止する。
【0023】次に、図2に一部示したように、周囲壁3
用の補強用鉄筋3aを配筋すると共に、図2に想像線で示
したように、型枠9をセットして、この型枠9と階段部
ユニット1における型枠用鋼板4との間に周囲壁3用の
コンクリートを打設する。この時のコンクリート打設レ
ベルは、図1に示すように、階段部ユニット1の上端部
およびその上端部の接合部1cが突出した状態となる位置
とする。
用の補強用鉄筋3aを配筋すると共に、図2に想像線で示
したように、型枠9をセットして、この型枠9と階段部
ユニット1における型枠用鋼板4との間に周囲壁3用の
コンクリートを打設する。この時のコンクリート打設レ
ベルは、図1に示すように、階段部ユニット1の上端部
およびその上端部の接合部1cが突出した状態となる位置
とする。
【0024】その後、型枠用鋼板4と型枠9との間に打
設したコンクリート(図示せず)が硬化したら、型枠9
を取外して図1に示した状態とし、さらに新たな階段部
ユニット1を直上位置にセットする。
設したコンクリート(図示せず)が硬化したら、型枠9
を取外して図1に示した状態とし、さらに新たな階段部
ユニット1を直上位置にセットする。
【0025】そして、前述したような作業を順次繰り返
して、各階段部ユニット1を所定個数(建物の階数分)
積み重ねると共に、型枠用鋼板4の型枠利用で階段部5
の周囲壁3を形成することにより、建物内における階段
部5(鉄骨階段2)の構築が完了する。
して、各階段部ユニット1を所定個数(建物の階数分)
積み重ねると共に、型枠用鋼板4の型枠利用で階段部5
の周囲壁3を形成することにより、建物内における階段
部5(鉄骨階段2)の構築が完了する。
【0026】このように、本発明の構築方法によれば、
鉄骨階段2を周囲の型枠用鋼板4とからなる階段部ユニ
ット1として構築することにより、周囲壁3に先行して
の構築を、各階段部ユニット1の積み重ねで容易に行う
ことができる。また、周囲壁3の形成も、型枠用鋼板4
の利用で容易に行うことができると共に、この周囲壁3
の形成作業に際して、鉄骨階段2側の型枠が階段部ユニ
ット1の型枠用鋼板4として既に設けられているので、
先行構築した鉄骨階段2を作業用や安全用の通路として
有効に使用することができる。これらのことから、本発
明の構築方法では、鉄骨階段2の先行構築や周囲壁3の
形成作業を、階段部ユニット1や型枠用鋼板4の利用で
効率よく容易かつ確実に行うことができるようになる。
鉄骨階段2を周囲の型枠用鋼板4とからなる階段部ユニ
ット1として構築することにより、周囲壁3に先行して
の構築を、各階段部ユニット1の積み重ねで容易に行う
ことができる。また、周囲壁3の形成も、型枠用鋼板4
の利用で容易に行うことができると共に、この周囲壁3
の形成作業に際して、鉄骨階段2側の型枠が階段部ユニ
ット1の型枠用鋼板4として既に設けられているので、
先行構築した鉄骨階段2を作業用や安全用の通路として
有効に使用することができる。これらのことから、本発
明の構築方法では、鉄骨階段2の先行構築や周囲壁3の
形成作業を、階段部ユニット1や型枠用鋼板4の利用で
効率よく容易かつ確実に行うことができるようになる。
【0027】
【発明の効果】この発明の鉄骨階段構築方法によれば、
鉄骨階段を型枠用鋼板とからなる筒体状の階段部ユニッ
トとしてユニット化することにより、階段部における鉄
骨階段の周囲壁に先行しての構築を、各ユニットの簡単
な積み重ね作業で確実に行えるようになる。
鉄骨階段を型枠用鋼板とからなる筒体状の階段部ユニッ
トとしてユニット化することにより、階段部における鉄
骨階段の周囲壁に先行しての構築を、各ユニットの簡単
な積み重ね作業で確実に行えるようになる。
【0028】また、階段部における周辺壁の工事中は、
鉄骨階段側の型枠が階段部ユニットの型枠用鋼板として
既に設けられているので、鉄骨階段側での作業が一切必
要ない。そのため、鉄骨階段を作業用や安全用の通路と
して自由に使えるようになって、周辺壁の施工時の作業
性を向上させることができる。
鉄骨階段側の型枠が階段部ユニットの型枠用鋼板として
既に設けられているので、鉄骨階段側での作業が一切必
要ない。そのため、鉄骨階段を作業用や安全用の通路と
して自由に使えるようになって、周辺壁の施工時の作業
性を向上させることができる。
【0029】さらに、従来の木製型枠に代わり、鋼板を
鉄骨階段側の型枠として用いることで、コンクリート打
設時におけるコンクリートが漏れることを防止して、鉄
骨階段が汚れないようにすることができる。
鉄骨階段側の型枠として用いることで、コンクリート打
設時におけるコンクリートが漏れることを防止して、鉄
骨階段が汚れないようにすることができる。
【図1】この発明の建物内階段部の鉄骨階段構築方法を
示す概略斜視図である。
示す概略斜視図である。
【図2】この発明の鉄骨階段構築方法における各階段部
ユニットの接合状態を示す概略斜視図である。
ユニットの接合状態を示す概略斜視図である。
【図3】この発明の鉄骨階段構築方法で使用する階段部
ユニットの製作状態を示す概略斜視図である。
ユニットの製作状態を示す概略斜視図である。
【図4】この発明の鉄骨階段構築方法で使用する階段部
ユニットを示す概略正面図である。
ユニットを示す概略正面図である。
【図5】この発明の鉄骨階段構築方法で使用する各階段
部ユニットの接合状態を示す、図2のA−A線断面図で
ある。
部ユニットの接合状態を示す、図2のA−A線断面図で
ある。
【図6】この発明の鉄骨階段構築方法で使用する各階段
部ユニットの接合状態の別形態を示す、図2のA−A線
断面図である。
部ユニットの接合状態の別形態を示す、図2のA−A線
断面図である。
【図7】この発明の鉄骨階段構築方法で使用する階段部
ユニットにおける鉄骨階段の取付け状態を示す概略正面
図である。
ユニットにおける鉄骨階段の取付け状態を示す概略正面
図である。
1…階段部ユニット、1a…上段用ユニット、1b…下段用
ユニット、1c…接合部、1e…開口部、1d…支持フレー
ム、2…鉄骨階段、3…周囲壁、3a…補強用鉄筋、4…
型枠用鋼板、5…階段部、6…補強材、7…養生用覆い
部材、8…接合用ボルト、9…型枠、10…コーキング
材。
ユニット、1c…接合部、1e…開口部、1d…支持フレー
ム、2…鉄骨階段、3…周囲壁、3a…補強用鉄筋、4…
型枠用鋼板、5…階段部、6…補強材、7…養生用覆い
部材、8…接合用ボルト、9…型枠、10…コーキング
材。
Claims (1)
- 【請求項1】 建物内における階段部の鉄骨階段を構築
する時に用いる構築方法であり、 前記階段部の周囲壁を形成する型枠である前記鉄骨階段
側の型枠を鋼板で構成すると共に、この型枠用鋼板を支
持部材として、少なくとも半階分の高さに架渡される前
記鉄骨階段を取付けることにより、鉄骨階段の周囲に型
枠用鋼板をボックス状に張り巡らしてなる、上下が開口
した筒体の階段部ユニットを構成し、 この階段部ユニットを複数段積み重ねることにより、前
記建物内における階段部の鉄骨階段を、前記周囲壁に先
行して構築できるようにしたことを特徴とする建物内に
おける階段部の鉄骨階段構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8059316A JPH09250222A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 建物内における階段部の鉄骨階段構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8059316A JPH09250222A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 建物内における階段部の鉄骨階段構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09250222A true JPH09250222A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13109844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8059316A Pending JPH09250222A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 建物内における階段部の鉄骨階段構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09250222A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101340857B1 (ko) * | 2011-12-14 | 2013-12-12 | 아이씨비 주식회사 | 교량용 비상대피계단 |
JP2017106165A (ja) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 株式会社東芝 | 階段室構造体およびその建築方法 |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP8059316A patent/JPH09250222A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101340857B1 (ko) * | 2011-12-14 | 2013-12-12 | 아이씨비 주식회사 | 교량용 비상대피계단 |
JP2017106165A (ja) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 株式会社東芝 | 階段室構造体およびその建築方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000627 |