JPH0692675B2 - 鋼板コンクリート工法 - Google Patents

鋼板コンクリート工法

Info

Publication number
JPH0692675B2
JPH0692675B2 JP63211649A JP21164988A JPH0692675B2 JP H0692675 B2 JPH0692675 B2 JP H0692675B2 JP 63211649 A JP63211649 A JP 63211649A JP 21164988 A JP21164988 A JP 21164988A JP H0692675 B2 JPH0692675 B2 JP H0692675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
block
pillar
steel plate
blocks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63211649A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0261238A (ja
Inventor
勝蒼生 磯部
潔 原
克彦 石川
顯 金氏
恒 関本
正晃 吹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kajima Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Kajima Corp
Priority to JP63211649A priority Critical patent/JPH0692675B2/ja
Publication of JPH0261238A publication Critical patent/JPH0261238A/ja
Publication of JPH0692675B2 publication Critical patent/JPH0692675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retaining Walls (AREA)
  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は原子炉建屋等を建築するための鋼板コンクリ
ート工法に関するものである。
〔この発明が解決すべき課題〕
原子炉建屋など原子炉施設の建屋等の建設には、一般に
鉄筋、コンクリート、型枠などを用いた現場打ち鉄筋コ
ンクリート造が主体である。従って多くの技能工(鉄筋
工、大工など)を必要とする共に、鉄筋組立、埋込金物
取付、型枠建込、コンクリート打設、型枠解体といった
施工手順を踏むため施工能率が悪く、建設工期がそれ相
応に必要となり、工期短縮を図るような場合は難しいの
が現状である。
この発明は以上のような課題を解決するためになされた
もので、施工の能率向上および工期の短縮ができ、か
つ、原子力施設等で要求される高性能の構造物を構築で
きる鋼板コンクリート工法を提案するにある。
〔課題を解決するための手段〕 この発明にかかる鋼板コンクリート工法は、構造材を兼
ねた鋼板で4周が囲まれ内部にコンクリート打設空間を
有する柱ブロックを、コンクリート基礎に設けてある定
着具で固定し建込み、構造材を兼ねた相対向する2枚の
鋼板間を連結し内部にコンクリート打設空間を有する壁
ブロックを前記柱ブロック間に前記定着具で固定し建込
み、各ブロック間を溶接接合し、上面に補強材を配した
コンクリート打設空間を有する半製床板を前記柱ブロッ
クおよび壁ブロックの上方部分に掛け渡し、柱ブロッ
ク、壁ブロックおよび半製床板のコンクリート打設空間
にコンクリートを打設することを特徴とする。
〔作用〕 壁ブロックと柱ブロックを構造材を兼ねた型枠とし、
上面に補強材を配した半製床板を用いこれらの打設空間
にコンクリートを打設するため、配筋の手間、型枠の組
立て、脱型等の手間が省力化できる。
コンクリート基礎上に先ず柱ブロック、次に建込んだ
柱ブロック間に壁ブロックを吊り込み、定着具で固定し
建込むことにより、容易に建設誤差を吸収し、精度の高
い定着ができる。
〔実施例〕
以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を詳細に説明
する。
〈1〉基礎部の施工(第1図) 図において1はL型の鉄筋架台であって、この鉄筋架台
1に掛け渡したL型のアンカーフレーム2、2を貫通し
て定着具であるアンカーボルト3を上方に突出させる。
このアンカーボルト3の上端部を上端筋4よりも上方に
突出させ、この上端部にL型のライナー5を取付ける。
尚、ライナー5上にもアンカーボルト3の各上端部を突
出させる。
定着具としてはアンカーボルトの他にアンカー鉄筋、差
筋等が採用できる。
ライナー5と面一となるよう基礎コンクリート12を打設
して基礎部を形成する。
〈2〉ブロックの建込み(第2図) 鋼板6使用して、現場にて壁ブロック7と柱ブロック8
を溶接して組立てる。
壁ブロック7は二枚の平行な鋼板6、6を複数枚の鋼製
の隔壁9によって連結したもので、鋼6、6と隔壁9、
9によって囲まれた打設空間10が形成されている。(第
8図I) 柱ブロック8は四枚の鋼板6によって形成したもので、
鋼板6によって囲まれた打設空間10が形成されている。
これら壁ブロック7と柱ブロック8はまず柱ブロック8
を所要位置に建込んで、その後柱ブロック8、8間に壁
ブロック7を建込む。両ブロック7、8はライナー5上
に載置して、定着具であるアンカーボルト3を各ブロッ
ク7、8の下端の屈曲部分11に形成した穴に通してナッ
トによって締め付け固定する。隣り合うブロック7、8
間の継ぎ目は溶接する。(第7図I) 以上はアンカーボルト3を使用して各ブロック7、8を
定着した場合を示すが、その他の定着具を用いることも
できる。第7図IIに示すのは基礎コンクリート12内に鉄
筋カプラー13を埋設しておき、この鉄筋カプラー13に鉄
筋を連結して、これに各ブロック7、8を固定したもの
である。第7図IIIに示すのは基礎コンクリート12に下
部を埋設した鉄筋14、14を垂直に立て、その鉄筋14、14
を各ブロック7、8に定着したものである。第7図IVに
示すのは各ブロック7、8の鋼板6、6の下方にスタッ
ドボルト等を突設し、これを基礎コンクリート12内に埋
設して立設したものである。
また壁ブロック7、7としては前述した隔壁9を使用し
鋼板6、6間を連結した場合の他、第8図IIに示すよう
に鋼板6、6の向き合う面にアングルリブやカットTリ
ブ等の型鋼リブ15にアングル材、フラットバー等のタイ
16を連結したものでもよい。また第8図IIIに示すよう
に鋼板6、6の向き合う面にスタッドボルト17を直接溶
接したり、鋼板6、6の向き合う面にリブ材18を溶接し
て、これにスタッドボルト17を固定してもよい。この二
枚の鋼板6、6をタイ16によって連結したものである。
第8図IVに示すのは二枚の鋼板6、6の外側にPC板、AL
C板、サイディングボード等の仕上げ板19を隣り合わせ
て立設した場合である。第8図Vに示すのは一方のみを
鋼板6とし、他方には通常の堰板20を使用して壁を構築
した壁ブロックであり、この工法で併用する場合もあ
る。またこの場合第8図IVに示すように堰板20はPC板等
の捨て型枠であってもよい。更に第8図VIIに示すのは
鋼板6とオムニア板21を向き合わせて壁ブロック7を形
成した場合である。
〈3〉半製床板の設置(第3図) 以上のように建込んだ壁ブロック7と柱ブロック8との
上方部分に水平に半製床板22を掛け渡す。第3図におけ
る半製床板22としては第9図Iに示すような上面が補強
突条が突出したコンクリート打設空間となった折板タイ
プを使用している。このような床鋼板22の端部を壁ブロ
ック7若しくは柱ブロック8の表面に水平に固定したL
型アングル材23上に載せて掛け渡す。
半製床板22としては折板タイプの他、第9図IIに示すよ
うに鋼板24上に形鋼25を固定した型鋼タイプ、第9図II
Iに示すように、鋼板24上に、複数本の波形筋26と鋼棒2
7を組合わせたトラスを固定して鉄筋トラスタイプが使
用できる。また第9図IVに示すように合板等の堰板28上
に鉄筋29を組んだ通常の型枠タイプも使用できる。また
第9図Vのように仮設梁30上に捨型枠としてデッキプレ
ート31を載せるデッキプレートタイプも使用できる。更
に第9図VIに示すようにオムニア板32も使用できる。そ
の他第9図VIIに示すように上下表面の鋼板24、24と、
それらを連結する鋼リブ37、37により形成されるスラブ
等の上面に補強材を配したコンクリート打設空間を有す
るものが用いられる。
〈4〉コンクリート打設(第4図) 壁ブロック7と柱ブロック8の打設空間10内にコンクリ
ート33を打設する。打設は各打設空間10ごとに順次打設
する。
〈5〉スラブ配筋(第5図) 半製床板22上にスラブ筋34を配筋する。スラブ筋34とし
ては第5図に示すように縦、横筋を予め組んで一体化し
たものが採用でき、これを吊り下げて半製床板22上に配
筋する。壁ブロック7と柱ブロック8の上部には、水平
に貫通する鉄筋貫通穴35を水平に並べて複数穿設してお
き、この鉄筋貫通穴35に接合部用鉄筋36を挿通し、この
ブロック7、8から突き出した鉄筋36とスラブ筋34をオ
ーバラップして重ね継手とする。
第10図Iに示すのは前記折板タイプの接合部を示す、第
10図IIに示すのは前記型鋼タイプの接合部、第10図III
に示すのは前記鉄筋トラスタイプの接合部、第10図IVに
示すのは前記通常の型枠タイプの接合部、第10図Vに示
すのは前記デッキプレートタイプの接合部、第10図VIに
示すのはオムニア板を使用した場合の接合部を示すもの
である。
〔発明の効果〕
この発明は以上の通りであり、次の効果を奏する。
この工法は構造材を兼ねた鋼板を用い構成した柱ブロ
ック、壁ブロックおよび上面に補強材を配した半製床板
を用いコンクリート打設空間を形成し、コンクリートを
打設するので、鉄筋組立、埋込金物取付、型枠解体など
の煩雑な作業が省力化できるため、工期短縮が図れる。
コンクリート基礎に設けた定着具で固定し、先ず柱ブ
ロックを建込み、その間に壁ブロックを建込む施工手順
をとることにより、ブロック建込み作業の能率化、建込
精度の向上が達成できる。
ブロックに使用する鋼板の板厚あるいは半製床板の厚
板、補強材の選択により、原子炉施設等が要求する高性
能の構造物の構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの発明の施工順序を示す斜視図、第
7図I〜IVはブロックの基礎定着部を示す断面図、第8
図I〜VIIは壁ブロックの断面図、第9図I〜VIIは床鋼
板を示すものでI〜IIIは斜視図、IV〜VIは断面図、VII
は斜視図、第10図I〜VIは壁・柱ブロックと床型枠の接
合部の断面図である。 3……アンカーボルト、4……上端筋、5……ライナ
ー、6……鋼板、7……壁ブロック、8……柱ブロッ
ク、10……打設空間、22……半製床板、33……コンクリ
ート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 克彦 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 金氏 顯 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1―1―1 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 関本 恒 兵庫県高砂市荒井町新浜2―1―1 三菱 重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 吹原 正晃 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1―1―1 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 昭60−47140(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造材を兼ねた鋼板で4周が囲まれ内部に
    コンクリート打設空間を有する柱ブロックを、コンクリ
    ート基礎に設けてある定着具で固定し建込み、構造材を
    兼ねた相対向する2枚の鋼板間を連結し内部にコンクリ
    ート打設空間を有する壁ブロックを前記柱ブロック間に
    前記定着具で固定し建込み、各ブロック間を溶接接合
    し、上面に補強材を配したコンクリート打設空間を有す
    る半製床板を前記柱ブロックおよび壁ブロックの上方部
    分に掛け渡し、柱ブロック、壁ブロックおよび半製床板
    のコンクリート打設空間にコンクリートを打設すること
    を特徴とする鋼板コンクリート工法。
JP63211649A 1988-08-26 1988-08-26 鋼板コンクリート工法 Expired - Lifetime JPH0692675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63211649A JPH0692675B2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26 鋼板コンクリート工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63211649A JPH0692675B2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26 鋼板コンクリート工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0261238A JPH0261238A (ja) 1990-03-01
JPH0692675B2 true JPH0692675B2 (ja) 1994-11-16

Family

ID=16609287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63211649A Expired - Lifetime JPH0692675B2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26 鋼板コンクリート工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0692675B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4658826B2 (ja) * 2006-02-24 2011-03-23 三菱重工業株式会社 Sc壁用ブロック、sc壁用ブロックの製造方法及びsc構造の施工方法
CN109014786B (zh) * 2018-08-27 2020-06-12 山东核电设备制造有限公司 一种大型钢模块的制造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6047140A (ja) * 1983-08-23 1985-03-14 三菱重工業株式会社 鋼板コンクリ−ト構造物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0261238A (ja) 1990-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5574328B2 (ja) 戸境耐震壁およびその構築方法
JPH03250130A (ja) 建築物躯体の施工法
JPH0692675B2 (ja) 鋼板コンクリート工法
JP3466961B2 (ja) 開口部を透設する既設耐力壁の補強工法
JP2000045387A (ja) コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造およびコンクリート充填型鋼管柱
JP2797023B2 (ja) 梁の施工法
JPH06299718A (ja) 原子力発電所施設における壁・床架構の施工法及び施工用壁版
JPH0823176B2 (ja) 鋼板コンクリート構造物の接合工法
JP3312945B2 (ja) コンクリート構造体の構築方法
JPH084196A (ja) 建物用パネル
JPH0777596A (ja) 原子力施設における大型スラブ及びその構築方法
JPH06346471A (ja) 大型プレキャスト板を用いた鉄筋コンクリート擁壁の施工法
JP2967452B2 (ja) 建造物の構築工法及び軽量床版
JPH0881918A (ja) 橋脚およびその施工方法
JP2518568Y2 (ja) コンクリート柱への鉄骨梁の接続構造
JPH0663289B2 (ja) Pc耐力壁
JPS5940984B2 (ja) プレキャストコンクリ−ト壁板と柱体および梁部との接合工法
JPS5923159Y2 (ja) 建造物の壁体および床版作製用型枠装置
JP2002097716A (ja) 束柱スラブ支持構造
JPH0128188B2 (ja)
JPS58173239A (ja) P.c建築物に於ける梁付きスラブ
JPH08158472A (ja) Rc構造物の施工法
JPH04140366A (ja) Rc造におけるプレハブ鉄筋と半pc大梁の先行建方工法
JPH07103621B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構築工法
JPH09256631A (ja) 鉄筋コンクリート壁の構築工法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081116

Year of fee payment: 14