JP2000045387A - コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造およびコンクリート充填型鋼管柱 - Google Patents
コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造およびコンクリート充填型鋼管柱Info
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- JP2000045387A JP2000045387A JP10212516A JP21251698A JP2000045387A JP 2000045387 A JP2000045387 A JP 2000045387A JP 10212516 A JP10212516 A JP 10212516A JP 21251698 A JP21251698 A JP 21251698A JP 2000045387 A JP2000045387 A JP 2000045387A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイアフラムを備える必要がある大梁に代え
て、鉄筋コンクリート造りのフラットスラブ構法を用い
ることにより、階高制限の解消と、耐火被覆や内装仕上
げ用下地を不要にしてコストダウンが図れるようにし
た、コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接
合構造を提供する。 【解決手段】 角形の鋼管内にコンクリート14を充填
したコンクリート充填型鋼管柱10の頭部外周に複数の
リブ12が溶接により設けられている。リブ12は鋼製
であり、水平方向に延在しコンクリート充填型鋼管柱1
0の4つの側面の全周にわたり連続状に突出形成され、
上下に間隔をおいて設けられている。フラットスラブ2
0は下方に厚くした厚肉部26において、コンクリート
充填型鋼管柱10のリブ12の部分と接合されている。
て、鉄筋コンクリート造りのフラットスラブ構法を用い
ることにより、階高制限の解消と、耐火被覆や内装仕上
げ用下地を不要にしてコストダウンが図れるようにし
た、コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接
合構造を提供する。 【解決手段】 角形の鋼管内にコンクリート14を充填
したコンクリート充填型鋼管柱10の頭部外周に複数の
リブ12が溶接により設けられている。リブ12は鋼製
であり、水平方向に延在しコンクリート充填型鋼管柱1
0の4つの側面の全周にわたり連続状に突出形成され、
上下に間隔をおいて設けられている。フラットスラブ2
0は下方に厚くした厚肉部26において、コンクリート
充填型鋼管柱10のリブ12の部分と接合されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート充填
型鋼管柱(CFT)とフラットスラブ構法を組み合わせ
て構造物を構築するようにした、コンクリート充填型鋼
管柱とフラットスラブとの接合構造およびコンクリート
充填型鋼管柱に関するものである。
型鋼管柱(CFT)とフラットスラブ構法を組み合わせ
て構造物を構築するようにした、コンクリート充填型鋼
管柱とフラットスラブとの接合構造およびコンクリート
充填型鋼管柱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート充填型鋼管柱は鋼管内にコ
ンクリートが充填されたもので、強度的に優れることか
ら鉄骨鉄筋コンクリート造りに用いられている。この場
合、大梁は一般に鉄骨造りで、その大梁に加わる荷重
は、柱、梁の仕口部を介して柱または他の大梁へ伝達さ
れるように設計されている。
ンクリートが充填されたもので、強度的に優れることか
ら鉄骨鉄筋コンクリート造りに用いられている。この場
合、大梁は一般に鉄骨造りで、その大梁に加わる荷重
は、柱、梁の仕口部を介して柱または他の大梁へ伝達さ
れるように設計されている。
【0003】図10はコンクリート充填型鋼管柱(CF
T柱)における従来の柱頭部を示すもので、図10
(a)に示したように、内ダイアフラム形式のものは、
コンクリート充填型鋼管柱100の内部に、梁受け鉄骨
110,110,110,110の上下フランジに対応
したダイアフラム102,102を有し、このダイアフ
ラム102にコンクリート用穴104が開けられてい
る。また、図10(b)に示したように、外ダイアフラ
ム形式のものは、コンクリート充填型鋼管柱120の外
部に、梁受け鉄骨122,122,122,122の上
下フランジを一体化に対応した上下のダイアフラム12
4,124を有している。
T柱)における従来の柱頭部を示すもので、図10
(a)に示したように、内ダイアフラム形式のものは、
コンクリート充填型鋼管柱100の内部に、梁受け鉄骨
110,110,110,110の上下フランジに対応
したダイアフラム102,102を有し、このダイアフ
ラム102にコンクリート用穴104が開けられてい
る。また、図10(b)に示したように、外ダイアフラ
ム形式のものは、コンクリート充填型鋼管柱120の外
部に、梁受け鉄骨122,122,122,122の上
下フランジを一体化に対応した上下のダイアフラム12
4,124を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のコンクリート充填型鋼管柱では、次に列挙するような
問題点があった。 大梁があるので、階高の最小値は梁の位置により定ま
る。 大梁が鉄骨造りであるので、耐火被覆を必要とする。 大梁が鉄骨造りであるので、内装仕上げ用の下地を必
要とする。 素材が鉄骨であることと、前記,のように、耐火
被覆と内装仕上げ用下地を必要とするので、コストが高
い。 内ダイアフラム方式の場合は、鋼管柱にコンクリート
を充填することが困難である。
のコンクリート充填型鋼管柱では、次に列挙するような
問題点があった。 大梁があるので、階高の最小値は梁の位置により定ま
る。 大梁が鉄骨造りであるので、耐火被覆を必要とする。 大梁が鉄骨造りであるので、内装仕上げ用の下地を必
要とする。 素材が鉄骨であることと、前記,のように、耐火
被覆と内装仕上げ用下地を必要とするので、コストが高
い。 内ダイアフラム方式の場合は、鋼管柱にコンクリート
を充填することが困難である。
【0005】本発明は前記事情に鑑み案出されたもので
あって、本発明の目的は、ダイアフラムを備える必要が
ある大梁に代えて、鉄筋コンクリート造りのフラットス
ラブ構法を用いることにより、階高制限の解消と、耐火
被覆や内装仕上げ用下地を不要にしてコストダウンが図
れるようにした、コンクリート充填型鋼管柱とフラット
スラブとの接合構造およびコンクリート充填型鋼管柱を
提供することを目的とするものである。
あって、本発明の目的は、ダイアフラムを備える必要が
ある大梁に代えて、鉄筋コンクリート造りのフラットス
ラブ構法を用いることにより、階高制限の解消と、耐火
被覆や内装仕上げ用下地を不要にしてコストダウンが図
れるようにした、コンクリート充填型鋼管柱とフラット
スラブとの接合構造およびコンクリート充填型鋼管柱を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、鋼管内にコンクリートが充填されたコンクリ
ート充填型鋼管柱の頭部とフラットスラブとを接合する
構造であって、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外
周に、前記フラットスラブからのせん断力を受ける受け
部が設けられ、前記受け部は前記フラットスラブに埋設
されることを特徴とする。また、本発明は、前記フラッ
トスラブがコンクリート充填型鋼管柱の頭部に接合され
る部分は、他のフラットスラブ部分よりも下方へ膨出し
その厚さが大きい厚肉部に形成されていることを特徴と
する。また、本発明は、前記受け部が、前記コンクリー
ト充填型鋼管柱の頭部外周において、上下に間隔をおき
水平方向に延在してコンクリート充填型鋼管柱の頭部外
周の全周にわたり連続状に突出形成された複数の鋼製の
リブで構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記受け部が、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭
部の各側面から突出した先端部が開放された中空状の金
物で構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部に矩形枠状の
プレキャストコンクリート板が通され、前記受け部の外
周に前記プレキャストコンクリート板の内周部が臨み、
このプレキャストコンクリート板の内周部に複数のリブ
を有する鋼製の金物が取り付けられており、コンクリー
ト充填型鋼管柱の外周と前記金物との間に下方から受け
金具が取り付けられ、フラットスラブは、床型枠と前記
プレキャストコンクリート板及び受け金具上において、
鉄筋を配筋したのちコンクリートを打設することで行わ
れることを特徴とする。また、本発明は、鋼管内にコン
クリートが充填されたコンクリート充填型鋼管柱であっ
て、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外周に受け部
が設けられ、前記受け部は、前記コンクリート充填型鋼
管柱の頭部外周において、上下に間隔をおき水平方向に
延在してコンクリート充填型鋼管柱の頭部外周の全周に
わたり連続状に突出形成された複数の鋼製のリブで構成
されていることを特徴とする。また、本発明は、鋼管内
にコンクリートが充填されたコンクリート充填型鋼管柱
であって、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外周に
受け部が設けられ、前記受け部は、前記コンクリート充
填型鋼管柱の頭部の各側面から突出した先端部が開放さ
れた中空状の金物で構成されていることを特徴とする。
本発明は、鋼管内にコンクリートが充填されたコンクリ
ート充填型鋼管柱の頭部とフラットスラブとを接合する
構造であって、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外
周に、前記フラットスラブからのせん断力を受ける受け
部が設けられ、前記受け部は前記フラットスラブに埋設
されることを特徴とする。また、本発明は、前記フラッ
トスラブがコンクリート充填型鋼管柱の頭部に接合され
る部分は、他のフラットスラブ部分よりも下方へ膨出し
その厚さが大きい厚肉部に形成されていることを特徴と
する。また、本発明は、前記受け部が、前記コンクリー
ト充填型鋼管柱の頭部外周において、上下に間隔をおき
水平方向に延在してコンクリート充填型鋼管柱の頭部外
周の全周にわたり連続状に突出形成された複数の鋼製の
リブで構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記受け部が、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭
部の各側面から突出した先端部が開放された中空状の金
物で構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部に矩形枠状の
プレキャストコンクリート板が通され、前記受け部の外
周に前記プレキャストコンクリート板の内周部が臨み、
このプレキャストコンクリート板の内周部に複数のリブ
を有する鋼製の金物が取り付けられており、コンクリー
ト充填型鋼管柱の外周と前記金物との間に下方から受け
金具が取り付けられ、フラットスラブは、床型枠と前記
プレキャストコンクリート板及び受け金具上において、
鉄筋を配筋したのちコンクリートを打設することで行わ
れることを特徴とする。また、本発明は、鋼管内にコン
クリートが充填されたコンクリート充填型鋼管柱であっ
て、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外周に受け部
が設けられ、前記受け部は、前記コンクリート充填型鋼
管柱の頭部外周において、上下に間隔をおき水平方向に
延在してコンクリート充填型鋼管柱の頭部外周の全周に
わたり連続状に突出形成された複数の鋼製のリブで構成
されていることを特徴とする。また、本発明は、鋼管内
にコンクリートが充填されたコンクリート充填型鋼管柱
であって、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外周に
受け部が設けられ、前記受け部は、前記コンクリート充
填型鋼管柱の頭部の各側面から突出した先端部が開放さ
れた中空状の金物で構成されていることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、コンクリート充填型鋼管
柱の頭部外周に受け部を設け、この受け部とフラットス
ラブとを接合する構造なので、フラットスラブからのせ
ん断力を受け部を介してコンクリート充填型鋼管柱で受
け止められる。したがって、大梁の代わりにフラットス
ラブ構法を採用でき、階高制限を解消できるとともに、
耐火被覆や内装仕上げ用下地を不要にしてコストダウン
が図れる。
柱の頭部外周に受け部を設け、この受け部とフラットス
ラブとを接合する構造なので、フラットスラブからのせ
ん断力を受け部を介してコンクリート充填型鋼管柱で受
け止められる。したがって、大梁の代わりにフラットス
ラブ構法を採用でき、階高制限を解消できるとともに、
耐火被覆や内装仕上げ用下地を不要にしてコストダウン
が図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は第1の実施の形態に
係るコンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接
合構造を示す断面正面図、図2はその接続構造部を下方
から見た断面図、図3はコンクリート充填型鋼管柱の斜
視図である。この実施の形態では、角形の鋼管内にコン
クリートを充填したコンクリート充填型鋼管柱10の頭
部外周に複数のリブ12(図1では6本、図3では5
本)を溶接により設けている。前記リブ12は鋼製であ
り、水平方向に延在しコンクリート充填型鋼管柱10の
4つの側面の全周にわたり連続状に突出形成され、上下
に間隔をおいて設けられている。このような上下方向に
複数本の横方向に連続するリブ12,12,12,・・
・を頭部外周に有するコンクリート充填型鋼管柱10
は、内部がコンクリート14で満たされている。そし
て、このコンクリート充填型鋼管柱10のリブ12,1
2,12,・・・の部分においてフラットスラブ20が
接合されている。
て図面を参照して説明する。図1は第1の実施の形態に
係るコンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接
合構造を示す断面正面図、図2はその接続構造部を下方
から見た断面図、図3はコンクリート充填型鋼管柱の斜
視図である。この実施の形態では、角形の鋼管内にコン
クリートを充填したコンクリート充填型鋼管柱10の頭
部外周に複数のリブ12(図1では6本、図3では5
本)を溶接により設けている。前記リブ12は鋼製であ
り、水平方向に延在しコンクリート充填型鋼管柱10の
4つの側面の全周にわたり連続状に突出形成され、上下
に間隔をおいて設けられている。このような上下方向に
複数本の横方向に連続するリブ12,12,12,・・
・を頭部外周に有するコンクリート充填型鋼管柱10
は、内部がコンクリート14で満たされている。そし
て、このコンクリート充填型鋼管柱10のリブ12,1
2,12,・・・の部分においてフラットスラブ20が
接合されている。
【0009】フラットスラブ20は、床型枠22上にコ
ンクリート24を打設して、詳細には、床型枠22上に
鉄筋(不図示)を配筋したのちコンクリート24を打設
することにより形成され、鉄筋コンクリート(RC)製
である。フラットスラブ20は、図示のように、コンク
リート充填型鋼管柱10との接合部が下方に床厚を厚く
した厚肉部(キャピタルまたは支圧部)26に形成さ
れ、コンクリート充填型鋼管柱10との接合強度を高め
るように図られている。このようにフラットスラブ20
の下方に厚くした厚肉部26において、コンクリート充
填型鋼管柱10のリブ12,12,12,・・・の部分
が接合されている。
ンクリート24を打設して、詳細には、床型枠22上に
鉄筋(不図示)を配筋したのちコンクリート24を打設
することにより形成され、鉄筋コンクリート(RC)製
である。フラットスラブ20は、図示のように、コンク
リート充填型鋼管柱10との接合部が下方に床厚を厚く
した厚肉部(キャピタルまたは支圧部)26に形成さ
れ、コンクリート充填型鋼管柱10との接合強度を高め
るように図られている。このようにフラットスラブ20
の下方に厚くした厚肉部26において、コンクリート充
填型鋼管柱10のリブ12,12,12,・・・の部分
が接合されている。
【0010】実施の形態に係るコンクリート充填型鋼管
柱10とフラットスラブ20との接合構造によれば、垂
直荷重及び水平荷重によりフラットスラブ20に作用す
るせん断力は、フラットスラブ20から厚肉部26にお
いて、複数のリブ12,12,12,・・・を介してコ
ンクリート充填型鋼管柱10に伝達される。したがっ
て、コンクリート充填型鋼管柱10において、従来の鉄
骨造りの大梁を、RC造りのフラットスラブ20に代え
ることができ、これにより、前述した〜の問題が全
て解消される。
柱10とフラットスラブ20との接合構造によれば、垂
直荷重及び水平荷重によりフラットスラブ20に作用す
るせん断力は、フラットスラブ20から厚肉部26にお
いて、複数のリブ12,12,12,・・・を介してコ
ンクリート充填型鋼管柱10に伝達される。したがっ
て、コンクリート充填型鋼管柱10において、従来の鉄
骨造りの大梁を、RC造りのフラットスラブ20に代え
ることができ、これにより、前述した〜の問題が全
て解消される。
【0011】図4は第2の実施の形態に係るコンクリー
ト充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断
面正面図、図5はその接続構造部を下方から見た断面
図、図6はコンクリート充填型鋼管柱の斜視図である。
第2の実施の形態では、コンクリート充填型鋼管柱10
の頭部の各側面に、前記リブ12に代えて、先端部が開
放状された中空状の金物16を設けている。この金物1
6は、コンクリート充填型鋼管柱10の4つの側面の全
周にわたり連続状に形成された上下のフランジ16a,
16aの間を、互いに平行し上下方向に延在する多数の
縦板部16b,16b,16b,・・・で連結したもの
で、コンクリート充填型鋼管柱10の頭部外周に溶接す
ることで設けられている。このようなコンクリート充填
型鋼管柱10の金物16の部分において、前述した第1
の実施の形態と同様に、フラットスラブ20の下方に厚
くした厚肉部(キャピタルまたは支圧部)26が接合さ
れている。
ト充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断
面正面図、図5はその接続構造部を下方から見た断面
図、図6はコンクリート充填型鋼管柱の斜視図である。
第2の実施の形態では、コンクリート充填型鋼管柱10
の頭部の各側面に、前記リブ12に代えて、先端部が開
放状された中空状の金物16を設けている。この金物1
6は、コンクリート充填型鋼管柱10の4つの側面の全
周にわたり連続状に形成された上下のフランジ16a,
16aの間を、互いに平行し上下方向に延在する多数の
縦板部16b,16b,16b,・・・で連結したもの
で、コンクリート充填型鋼管柱10の頭部外周に溶接す
ることで設けられている。このようなコンクリート充填
型鋼管柱10の金物16の部分において、前述した第1
の実施の形態と同様に、フラットスラブ20の下方に厚
くした厚肉部(キャピタルまたは支圧部)26が接合さ
れている。
【0012】第2の実施の形態に係るコンクリート充填
型鋼管柱10とフラットスラブ20との接合構造によっ
ても、垂直荷重及び水平荷重によりフラットスラブ20
に作用するせん断力は、フラットスラブ20からその厚
肉部26において、金物16の横方向に連続する上下の
フランジ16a,16a及びその間を連結した多数の縦
板部16b,16b,16b,・・・を介してコンクリ
ート充填型鋼管柱10に伝達される。したがって、コン
クリート充填型鋼管柱10において、従来の鉄骨造りの
大梁を、RC造りのフラットスラブ20に代えることが
でき、これにより、前述した〜の問題が全て解消さ
れる。
型鋼管柱10とフラットスラブ20との接合構造によっ
ても、垂直荷重及び水平荷重によりフラットスラブ20
に作用するせん断力は、フラットスラブ20からその厚
肉部26において、金物16の横方向に連続する上下の
フランジ16a,16a及びその間を連結した多数の縦
板部16b,16b,16b,・・・を介してコンクリ
ート充填型鋼管柱10に伝達される。したがって、コン
クリート充填型鋼管柱10において、従来の鉄骨造りの
大梁を、RC造りのフラットスラブ20に代えることが
でき、これにより、前述した〜の問題が全て解消さ
れる。
【0013】図7は第3の実施の形態に係るコンクリー
ト充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断
面正面図、図8はその接続構造部を下方から見た断面
図、図9はコンクリート充填型鋼管柱及びプレキャスト
コンクリート板の斜視図である。第3の実施の形態で
は、前述した第1の実施の形態のリブ12,12,1
2,・・・に加えて、図示のように、プレキャストコン
クリート板30、リブ34を有する金物32、受け金具
(仮設材)36を採用している。すなわち、フラットス
ラブ20の厚肉部(キャピタルまたは支圧部)の一部と
して矩形枠状のプレキャストコンクリート(PC)板3
0を使用している。そして、このプレキャストコンクリ
ート板30の内周に鋼板による金物32を取り付けてお
り、金物32の内周には、鋼製の複数のリブ34を設け
ている。各リブ34は水平方向に延在し金物32の内周
全周にわたり連続状に形成され、上下に間隔をおいて複
数(図示では3本)溶接により設けられている。
ト充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断
面正面図、図8はその接続構造部を下方から見た断面
図、図9はコンクリート充填型鋼管柱及びプレキャスト
コンクリート板の斜視図である。第3の実施の形態で
は、前述した第1の実施の形態のリブ12,12,1
2,・・・に加えて、図示のように、プレキャストコン
クリート板30、リブ34を有する金物32、受け金具
(仮設材)36を採用している。すなわち、フラットス
ラブ20の厚肉部(キャピタルまたは支圧部)の一部と
して矩形枠状のプレキャストコンクリート(PC)板3
0を使用している。そして、このプレキャストコンクリ
ート板30の内周に鋼板による金物32を取り付けてお
り、金物32の内周には、鋼製の複数のリブ34を設け
ている。各リブ34は水平方向に延在し金物32の内周
全周にわたり連続状に形成され、上下に間隔をおいて複
数(図示では3本)溶接により設けられている。
【0014】さらに、コンクリート充填型鋼管柱10と
金物32との間には、床型枠並びに組立時の荷重受けと
しても機能する仮設材として、下方から受け金具36を
取り付けている。フラットスラブ20の形成は、床型枠
28とプレキャストコンクリート板30及び受け金具3
6上において、図示しない鉄筋を配筋したのちコンクリ
ート24を打設することで行われる。なお、コンクリー
ト充填型鋼管柱10と金物32とプレキャストコンクリ
ート板30はフラットスラブ20と一体化され残存され
るが、受け金具36については、取り付けたままでもよ
いし、取り外してもよい。また、プレキャストコンクリ
ート板30に代えてハーフPC床板(合成床板)を用い
るようにしていもよい。
金物32との間には、床型枠並びに組立時の荷重受けと
しても機能する仮設材として、下方から受け金具36を
取り付けている。フラットスラブ20の形成は、床型枠
28とプレキャストコンクリート板30及び受け金具3
6上において、図示しない鉄筋を配筋したのちコンクリ
ート24を打設することで行われる。なお、コンクリー
ト充填型鋼管柱10と金物32とプレキャストコンクリ
ート板30はフラットスラブ20と一体化され残存され
るが、受け金具36については、取り付けたままでもよ
いし、取り外してもよい。また、プレキャストコンクリ
ート板30に代えてハーフPC床板(合成床板)を用い
るようにしていもよい。
【0015】このような第3の実施の形態によるコンク
リート充填型鋼管柱10とフラットスラブ20との接合
構造によれば、垂直荷重及び水平荷重によりフラットス
ラブ20に作用するせん断力は、前述した第1の実施の
形態例と同様に、フラットスラブ20から複数のリブ1
2,12,12,・・・を介してコンクリート充填型鋼
管柱10に伝達されるが、これに加え、フラットスラブ
20に作用するせん断力は、プレキャストコンクリート
板30からその内周の金物32のリブ34,34,3
4、受け金具36を介してもコンクリート充填型鋼管柱
10に伝達される。したがって、コンクリート充填型鋼
管柱10において、従来の鉄骨造りの大梁を、RC造り
のフラットスラブ20に代えることができ、これによ
り、前述した〜の問題が全て解消される。
リート充填型鋼管柱10とフラットスラブ20との接合
構造によれば、垂直荷重及び水平荷重によりフラットス
ラブ20に作用するせん断力は、前述した第1の実施の
形態例と同様に、フラットスラブ20から複数のリブ1
2,12,12,・・・を介してコンクリート充填型鋼
管柱10に伝達されるが、これに加え、フラットスラブ
20に作用するせん断力は、プレキャストコンクリート
板30からその内周の金物32のリブ34,34,3
4、受け金具36を介してもコンクリート充填型鋼管柱
10に伝達される。したがって、コンクリート充填型鋼
管柱10において、従来の鉄骨造りの大梁を、RC造り
のフラットスラブ20に代えることができ、これによ
り、前述した〜の問題が全て解消される。
【0016】なお、以上の実施の形態においては、コン
クリートが充填される鋼管柱として角形鋼管を用いた
が、円形鋼管であってもよく、その断面形状は任意であ
る。
クリートが充填される鋼管柱として角形鋼管を用いた
が、円形鋼管であってもよく、その断面形状は任意であ
る。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明に係
るコンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合
構造およびコンクリート充填型鋼管柱によれば、フラッ
トスラブからのせん断力を受け部を介してコンクリート
充填型鋼管柱で受け止めることができ、したがって、ダ
イアフラムを備える必要がある大梁の代わりに、フラッ
トスラブ構法を採用することができ、これにより、階高
制限を解消することができるとともに、耐火被覆や内装
仕上げ用下地を不要にしてコストダウンを達成すること
ができる。
るコンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合
構造およびコンクリート充填型鋼管柱によれば、フラッ
トスラブからのせん断力を受け部を介してコンクリート
充填型鋼管柱で受け止めることができ、したがって、ダ
イアフラムを備える必要がある大梁の代わりに、フラッ
トスラブ構法を採用することができ、これにより、階高
制限を解消することができるとともに、耐火被覆や内装
仕上げ用下地を不要にしてコストダウンを達成すること
ができる。
【図1】第1の実施の形態に係るコンクリート充填型鋼
管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断面正面図で
ある。
管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断面正面図で
ある。
【図2】コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブと
の接続部を下方から見た断面図である。
の接続部を下方から見た断面図である。
【図3】コンクリート充填型鋼管柱の斜視図である。
【図4】第2の実施の形態に係るコンクリート充填型鋼
管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断面正面図で
ある。
管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断面正面図で
ある。
【図5】コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブと
の接続部を下方から見た断面図である。
の接続部を下方から見た断面図である。
【図6】コンクリート充填型鋼管柱の斜視図である。
【図7】第3の実施の形態に係るコンクリート充填型鋼
管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断面正面図で
ある。
管柱とフラットスラブとの接合構造を示す断面正面図で
ある。
【図8】コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブと
の接続部を下方から見た断面図である。
の接続部を下方から見た断面図である。
【図9】コンクリート充填型鋼管柱とプレキャストコン
クリート板の斜視図である。
クリート板の斜視図である。
【図10】コンクリート充填型鋼管柱の従来の柱頭部を
示すもので、(a)は内ダイアフラム形式のものを示し
た概略斜視図、(b)は外ダイアフラム形式のものを示
した概略斜視図である。
示すもので、(a)は内ダイアフラム形式のものを示し
た概略斜視図、(b)は外ダイアフラム形式のものを示
した概略斜視図である。
【符号の説明】 10 鋼管柱 12 リブ 14、24 コンクリート 16 金物 20 フラットスラブ 30 プレキャストコンクリート板
Claims (7)
- 【請求項1】 鋼管内にコンクリートが充填されたコン
クリート充填型鋼管柱の頭部とフラットスラブとを接合
する構造であって、 前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外周に、前記フラ
ットスラブからのせん断力を受ける受け部が設けられ、 前記受け部は前記フラットスラブに埋設される、 ことを特徴とするコンクリート充填型鋼管柱とフラット
スラブとの接合構造。 - 【請求項2】 前記フラットスラブがコンクリート充填
型鋼管柱の頭部に接合される部分は、他のフラットスラ
ブ部分よりも下方へ膨出しその厚さが大きい厚肉部に形
成されていることを特徴とする請求項1記載のコンクリ
ート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造。 - 【請求項3】 前記受け部は、前記コンクリート充填型
鋼管柱の頭部外周において、上下に間隔をおき水平方向
に延在してコンクリート充填型鋼管柱の頭部外周の全周
にわたり連続状に突出形成された複数の鋼製のリブで構
成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構
造。 - 【請求項4】 前記受け部は、前記コンクリート充填型
鋼管柱の頭部の各側面から突出した先端部が開放された
中空状の金物で構成されていることを特徴とする請求項
1または2記載のコンクリート充填型鋼管柱とフラット
スラブとの接合構造。 - 【請求項5】 前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部に
矩形枠状のプレキャストコンクリート板が通され、前記
受け部の外周に前記プレキャストコンクリート板の内周
部が臨み、このプレキャストコンクリート板の内周部に
複数のリブを有する鋼製の金物が取り付けられており、
コンクリート充填型鋼管柱の外周と前記金物との間に下
方から受け金具が取り付けられ、フラットスラブは、床
型枠と前記プレキャストコンクリート板及び受け金具上
において、鉄筋を配筋したのちコンクリートを打設する
ことで行われることを特徴とする請求項1、2または3
記載のコンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの
接合構造。 - 【請求項6】 鋼管内にコンクリートが充填されたコン
クリート充填型鋼管柱であって、 前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外周に受け部が設
けられ、 前記受け部は、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外
周において、上下に間隔をおき水平方向に延在してコン
クリート充填型鋼管柱の頭部外周の全周にわたり連続状
に突出形成された複数の鋼製のリブで構成されている、 ことを特徴とするコンクリート充填型鋼管柱。 - 【請求項7】 鋼管内にコンクリートが充填されたコン
クリート充填型鋼管柱であって、 前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部外周に受け部が設
けられ、 前記受け部は、前記コンクリート充填型鋼管柱の頭部の
各側面から突出した先端部が開放された中空状の金物で
構成されている、 ことを特徴とするコンクリート充填型鋼管柱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10212516A JP2000045387A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造およびコンクリート充填型鋼管柱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10212516A JP2000045387A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造およびコンクリート充填型鋼管柱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000045387A true JP2000045387A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16623974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10212516A Pending JP2000045387A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | コンクリート充填型鋼管柱とフラットスラブとの接合構造およびコンクリート充填型鋼管柱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000045387A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003090095A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 鋼管柱とフラットスラブの接合構造およびその接合方法 |
KR101238639B1 (ko) | 2011-03-08 | 2013-02-28 | 김승원 | 접합부에서의 전단결합 증진 구조를 가지는 기둥 |
KR101238640B1 (ko) | 2012-11-12 | 2013-02-28 | 김승원 | 지압전단띠에 의한 증진된 전단결합의 접합부를 가지는 기둥 |
KR101238641B1 (ko) | 2012-11-12 | 2013-02-28 | 김승원 | 지압전단띠를 이용한 접합부에서의 전단결합 증진 구조를 가지는 기둥 |
CN114453450A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-05-10 | 洛阳汇成钢结构有限公司 | 一种钢构用h型钢 |
KR20230171707A (ko) * | 2022-06-13 | 2023-12-21 | 엄재풍 | 하천부지에 공중 댐과 드론을 설치하여 홍수방지와 가뭄방지와 산불소화가 가능한 시스템과 그 운영방법. |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP10212516A patent/JP2000045387A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003090095A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 鋼管柱とフラットスラブの接合構造およびその接合方法 |
KR101238639B1 (ko) | 2011-03-08 | 2013-02-28 | 김승원 | 접합부에서의 전단결합 증진 구조를 가지는 기둥 |
KR101238640B1 (ko) | 2012-11-12 | 2013-02-28 | 김승원 | 지압전단띠에 의한 증진된 전단결합의 접합부를 가지는 기둥 |
KR101238641B1 (ko) | 2012-11-12 | 2013-02-28 | 김승원 | 지압전단띠를 이용한 접합부에서의 전단결합 증진 구조를 가지는 기둥 |
CN114453450A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-05-10 | 洛阳汇成钢结构有限公司 | 一种钢构用h型钢 |
KR20230171707A (ko) * | 2022-06-13 | 2023-12-21 | 엄재풍 | 하천부지에 공중 댐과 드론을 설치하여 홍수방지와 가뭄방지와 산불소화가 가능한 시스템과 그 운영방법. |
KR102677421B1 (ko) | 2022-06-13 | 2024-07-03 | 엄재풍 | 하천부지에 공중 댐과 드론을 설치하여 홍수방지와 가뭄방지와 산불소화가 가능한 시스템. |
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