JPH0924976A - 保冷容器 - Google Patents

保冷容器

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JPH0924976A
JPH0924976A JP19403195A JP19403195A JPH0924976A JP H0924976 A JPH0924976 A JP H0924976A JP 19403195 A JP19403195 A JP 19403195A JP 19403195 A JP19403195 A JP 19403195A JP H0924976 A JPH0924976 A JP H0924976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
water
drainage
hole
drain hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19403195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Endo
紘 遠藤
Kazuo Asano
一生 浅野
Hiroyuki Yamaji
弘行 山路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Priority to JP19403195A priority Critical patent/JPH0924976A/ja
Publication of JPH0924976A publication Critical patent/JPH0924976A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の底部に設けられている排水孔から水は
流出できるが、容器内の冷気は流出し難いようにする。 【解決手段】 発泡合成樹脂製である容器体1の底部1
aに排水孔2を有し、その排水孔2の最狭部の断面積を
45mm2以下とすることによって、排水孔2をその中に留
まる水滴により塞ぐことができるように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収容物の鮮度を氷に
より保持できる保冷容器に関し、容器内の冷気が排水孔
から流出しないように改良したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の保冷容器は蓋付きの容器
体を発泡樹脂等で成型して断熱性の容器とし、この容器
内に鮮魚等の収容物を氷とともに収容して、長時間保冷
ができるようにしている。ところが、収容されている氷
は解けて水となり、その水に収容物が浸ると鮮度の低下
が起るので、解けてできた水は容器からすみやかに排除
する必要がある。そのために、例えば底部に上下方向に
貫通する排水孔や底部近くに位置させて容器側面に開口
する排水孔を設けて、氷が解けてできた水を排出するよ
うにしている。
【0003】そして、従来の保冷容器においては、排水
機能が十分に発揮されるように直径が10mm程度(断面積
が約75mm2)以上の大きさの円形や矩形等の排水孔が複
数個設けられている。
【0004】このように、従来の保冷容器は収容物に氷
を直接接触させて、熱を奪って冷却し、かつ、容器本体
内の氷で冷された空気でも収容物を冷却するようになっ
ているが、上記のように大きな排水孔があるために、こ
の孔から冷気が流出し易く、容器本来の保冷機能が大幅
に低下するという欠陥を有している。
【0005】即ち、排水孔は容器本体の最下部に位置し
て容器外に向かって大きく開口しているので、溶けた水
の排水は完全になされるものの、氷で冷却されて冷たく
なった空気もまた、十分に冷却に利用される前に排水孔
を通して外へ排出され、その結果、蓋と容器本体の間隙
から外気が流入して容器内の温度が上がるため、収容物
の保冷が不十分になり、更には、氷が速く解けるために
氷の消費量が増加してしまうという問題があった。
【0006】そこで、水は排出するが冷気の流出は防止
できるように工夫された保冷容器が提案されている(特
開平6−56176号公報、特開平6−92374号公報、特開平6
−99444号公報)。その提案によれば、底部近くの側面
に設けた排水機構により水を排出し、その排水機構とし
て導水孔内に排水入口と排水出口とをシールする液シー
ル部を設け、排出すべき水で容器の内側と外側を冷気が
逃げないようにシールして、保冷能力が向上するように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その排
水機構は容器本体の側面に孔を設けて構成されているた
めに、十分に排水ができないことは勿論、このような容
器を成型するには移動可能である特殊な成型駒を備えた
構造が複雑な金型を用意しなければならず、また、成型
過程においても成型駒を移動させる工程が必要となり、
そのために成型時間が余分にかかるという作業上の大き
な問題がある。
【0008】本発明はこのような問題を解決したもので
あって、その目的は移動可能な成型駒を必要とする金型
を用いないで簡単に成型することが可能であって、通常
のように容器体の底部から水を排出できるが、容器内の
冷気流出は阻止できる排水孔を備えた保冷容器を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とする保冷容器は発泡合成樹脂製であ
る容器体の底部に排水孔を有し、その排水孔の最狭部の
断面積が45mm2以下、好ましくは0.7mm2以上に設定され
ている。そして、排水孔の入口部が容器体の底部上面に
設けられた集水溝の中に開口しているのが、排水作用を
促進できるので好ましい。
【0010】そして、本発明の保冷容器によれば、容器
内の氷が解けてできた水は排水孔を通って排出される
が、排水孔の最狭部の断面積を45mm2以下の範囲に設定
したことで、排水の最後の段階で排水孔の中の水は出尽
くすことなく、水の表面張力によって水滴として排水孔
の中に留まり、排水孔を塞ぐようになってその後の冷気
の流出は防止できる。
【0011】また、更に氷が解けて水がたまると、排水
孔は単に水滴により塞がれているだけであるので、その
排水機能は水頭圧力がかかることにより直ちに復活し
て、水の排出が行なわれ、再び最後の水滴が排水孔の中
に留まって冷気の流出を阻止できるようになり、氷がな
くなるまでそれが繰り返されることになる。なお、排水
孔の中に留まった水滴は振動等で落下してしまうことも
あるが、容器内に残っている氷が解けてできる水が再び
排水孔に流入するので、氷が容器の中に残っている限り
冷気の流出は防止されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図面を参照しな
がら説明する。図1及び図2において、1は蓋体(図示
せず)が嵌合自在である保冷容器の容器体であって、発
泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等の発泡ポリオレ
フィンや発泡ポリオレフィン改質ポリスチレン等からな
る発泡合成樹脂製であり、その容器体1の底部1aには
複数個(図示の場合は6個)の排水孔2が穿設され、こ
れらの排水孔2は最狭部の断面積を45mm2以下、好まし
くは0.7mm2以上、更に好ましくは1.0〜35mm2として、排
水の最後の段階で水滴が排水孔2の中に留まるように構
成されている。
【0013】以上説明の保冷容器において、発泡ポリス
チレン樹脂粒子を用いて成形した保冷箱(320mm×520mm
×120mm)に、下記表に示す断面積の孔を6個づつ設
け、排水性能、水滴安定性、変形目詰り及び異物詰り試
験を行なった。各試験方法は以下の通りである。
【0014】排水性能:保冷箱中に0.5〜1.0cmの深さの
水をはり、排水孔から流出する水量を測定し、1g/秒以
上を○として、1g/8秒〜1g/10秒を△として、1g/10
秒以下を×として評価した。水滴安定性:水滴を形成さ
せた後、保冷箱を10cmの高さから落下させ、水滴のはず
れにくさを観察し、良いを○として、やや不良を△とし
て、不良を×として評価した。異物詰り:200gの土を10
00ccの水中で撹拌し、30秒後の沈殿物を除いた残りの液
500ccを排水孔に流して、詰り易さを観察し、起りにく
いを○として、やや起りやすいを△として、起り易いを
×として評価した。
【0015】
【表1】
【0016】この表に示す実験の結果から、排水孔2の
最狭部の断面積が大きすぎると、排水孔内に留まった水
滴は僅かの振動等で流れ出し落下してしまうので、それ
は45mm2以下とすることが必要である。
【0017】一方、その断面積の下限は水に混入してい
る異物による孔の閉塞や押圧による孔の変形等による閉
塞し易さによって決まるが、実験の結果、発泡ポリスチ
レン製の保冷容器ではその断面積が0.7mm2以下のものは
排水性能と水滴安定性の面からみて使えないことはない
が、排水孔の出口部が押しつぶされたりして閉塞し易
く、異物による目詰りも生じ易い。実用的には断面積が
1.0mm2以上のものが孔もつぶれにくく、安定した排水性
能と水滴安定性を有していることが確認された。
【0018】また、排水孔2の断面形状は円形に限らず
多角形でもよく、この排水孔2を複数個設けることは、
一個の排水孔だけの場合に異物による目詰まり等で排水
能力が直ちになくなる事態を避けるために有効である。
そして、各排水孔2から排水作用を促進させる目的で、
それらの入口部2aは底部1a上面に設けた集水溝3の
中に開口している。なお、図示省略したが、排水孔2の
断面積は入口から出口まで一定でなく、次第に増大或る
いは縮小するものでもよい。4は底部1aの下面に集水
溝3に沿わせて設けた排水用凹みである。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記の如くであって、氷が解け
てできた水は速やかに排出できる一方、容器内の冷気
は、排水孔がその中に留まる水滴により塞がれることに
よって、流出を阻止できるので、保冷機能の低下を防止
できる。また、特別な成型機も金型も用いないで、容易
に成型できる製造上の利点もあって、その実用的価値は
多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿った部分断面図である。
【符号の説明】
1は容器体 1aは底部 2は排水孔 2aは入口部 3は集水溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂製である容器体の底部に排
    水孔を有し、その排水孔の最狭部の断面積が45mm2以下
    であることを特徴とする保冷容器。
  2. 【請求項2】 最狭部の断面積が0.7mm2以上であること
    を特徴とする請求項1記載の保冷容器。
  3. 【請求項3】 排水孔の入口部が容器体の底部上面に設
    けられた集水溝の中に開口していることを特徴とする請
    求項1又は2記載の保冷容器。
JP19403195A 1995-07-07 1995-07-07 保冷容器 Pending JPH0924976A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19403195A JPH0924976A (ja) 1995-07-07 1995-07-07 保冷容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP19403195A JPH0924976A (ja) 1995-07-07 1995-07-07 保冷容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0924976A true JPH0924976A (ja) 1997-01-28

Family

ID=16317794

Family Applications (1)

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JP19403195A Pending JPH0924976A (ja) 1995-07-07 1995-07-07 保冷容器

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JP (1) JPH0924976A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040990A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Toshiba Corp 電子機器
JP2009003649A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Asahi:Kk 防水式電子機器及びその製造方法
JP2010049653A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Panasonic Corp 排水装置、およびそれを備えた情報処理装置

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A977 Report on retrieval

Effective date: 20040305

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Effective date: 20040316

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040713